JP5478319B2 - 容器用周側枠材とその製造方法及び容器 - Google Patents
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Description
特許文献1には、容器の底板形状に沿わせて折曲形成できる周側枠材であって、ポリスチレン系発泡樹脂シートにて形成されてあり、当該シートは、厚み方向にほぼ4等分し、厚みの中心部のほぼ1/2の厚みの気泡形状が、1.05≦MD/VD≦1.81.0 ≦TD/VD≦1.80.85≦MD/TD≦1.2を充足し、且つ両面からのそれぞれの厚みのほぼ1/4の厚みの気泡形状が、1.4≦MD/VD≦2.51.3≦TD/VD≦2.20.9≦MD/TD≦1.8(ただし、MDは押出流れ方向の気泡形状、TDはMDと直角方向の気泡形状、VDは厚み方向の気泡形状を意味する。)を満足し、前記1/2の厚みの気泡の大きさが前記1/4の表面側の気泡に比し、大きいことを特徴とする容器形成用の周側枠材が開示されている。
また、特に近年では、ミニサイズの弁当が流行している傾向にあり、それに伴い小型の弁当容器が求められている。そのため、従来品よりもさらに柔軟性が高く、曲げに対して小皺、折れを発生せず、容器内に食品を入れても型崩れしない周側枠材の提供が求められている。
また、本発明の容器用周側枠材は、容器の底板の周縁が嵌入される溝や、仕切り板の両端が嵌入される溝を設けた場合でも、該枠材を曲げた際に該溝から折れることが少なくなる。
図1は、本発明の容器用周側枠材の気泡構造の概要を示す模式図である。この容器用周側枠材1は、容器の底板形状に沿わせて折曲形成できる長矩形をなすポリスチレン系樹脂発泡シート製の容器用周側枠材であって、短手方向の平均気泡径(L1)と長手方向の平均気泡径(L2)との比(L1/L2)が1.10〜1.55の範囲となる気泡構造を有することを特徴としている。前記比(L1/L2)は、1.21〜1.55の範囲とすることが好ましく、1.21〜1.45の範囲とすることがより好ましい。
<気泡径比(L1/L2)の測定方法>
平均気泡径(L1,L2)は、ASTM D2842−69の試験方法に準拠して測定された平均弦長に基づいて算出されたものをいう。具体的には、容器用周側枠材をその表面に対して垂直な方向(厚み方向)に切断し、この切断面における厚み方向にほぼ4等分しその厚みの中央部分のほぼ1/2の厚みを走査型電子顕微鏡(日立製作所社製、S−3000N)を用いて17〜20倍(場合によっては200倍)に拡大して撮影した。
次に、撮影した写真における写真上の長さが60mmで且つ容器用周側枠材の厚み方向に指向する一直線上にある気泡数から、各気泡の平均弦長(t)を下記式1に基づいて算出した。そして、下記式2により平均気泡径Dを算出した。なお、容器用周側枠材の層が薄く、長さが60mmの直線を写真上に描くことができない場合は、できるだけ長い長さの直線を写真上に描き、この直線の長さを60mmに換算して平均気泡径Dを算出した。
平均弦長(t)=60/(気泡数×写真の倍率) ・・・式1
平均気泡径D=t/0.616 ・・・式2
この平均気泡径の測定及び算出を、容器用周側枠材の短手方向と長手方向に沿った切断面でそれぞれ行って(測定箇所数n=6以上)、容器用周側枠材の短手方向の平均気泡径(L1)、長手方向の平均気泡径(L2)を求め、式3から気泡径比(L1/L2)を算出した。
気泡径比(L1/L2)=L1(μm)÷L2(μm) ・・・式3
なお、図1は、あくまでもこの容器用周側枠材1における気泡の構造を理解し易いように強調して示した模式図であり、図1に記された気泡2の形状は、実際の容器用周側枠材の気泡の形状とは必ずしも一致していない。
なお、本発明において、スキン層とは、容器用周側枠材1の厚み方向断面を拡大して見たときに、表層に形成された気泡を含んでいない薄皮部分のことを指す。また、この表面スキン層の厚みは、以下の測定方法によって測定した厚みの平均値(測定箇所数n=24以上)のことを言う。
<スキン層の厚みの測定方法>
容器用周側枠材をその表面に対して垂直な方向(厚み方向)に切断し、この切断面の表面付近を走査型電子顕微鏡(日立製作所社製S−3000N)を用いて300〜700倍に拡大して撮影し、スキン層の厚みを測定した。スキン層の厚みは、発泡シート表面から最表層側の気泡表面までの長さとし、任意に選んだ最表層側の8つの気泡について各気泡につき3箇所測定した。24箇所測定した厚みの平均値を、スキン層の厚み(μm)とした。
なお、容器用周側枠材1の厚みは、以下の厚み測定方法によって測定した値をいう。
<厚み測定方法>
容器用周側枠材の長手方向の両端20mmを除いた部分を、長手方向50mm間隔の位置を測定点とした。この測定点をダイヤルシックネスゲージSM−112(テクロック社製)を使用し、厚みを最小単位0.01mmまで測定した。この測定値の平均値(測定箇所数n=9以上)を、容器用周側枠材の厚み〔mm〕とした。
なお、容器用周側枠材1の密度は、以下の密度測定方法によって測定した値をいう。
<密度測定方法>
50cm3以上(半硬質及び軟質材料の場合は100cm3以上)の試験片を材料の元のセル構造を変えないように切断し、その質量及び体積を測定し、次式により全体密度を算出した。
密度(g/cm3)=試験片質量(g)/試験片体積(cm3)
ただし、測定用試験片は、成形後72時間以上経過した試料から切り取り、23℃±2℃・50RH%±5RH%、または27℃±2℃・65RH%±5RH%の雰囲気条件に16時間以上放置したものである。
本発明の容器用周側枠材は、容器の底板の周縁が嵌入される溝や、仕切り板の両端が嵌入される溝を設けた場合でも、該枠材を曲げた際に該溝から折れることが少なくなる。
押出機として内径115mm押出機と150mm押出機が連結されたタンデム押出機を用いた。ポリスチレン樹脂として東洋スチレン社製のHRM−26(商品名)100質量%と、該樹脂100質量部に対し発泡核剤として竹原化学社製のMAX401−2HP(商品名)を4.2質量部、顔料として東洋インキ製造社製の6YA−816BRN(商品名)を1.2質量部添加した配合原料を前記押出機に供給し、押出機内で最高温度240℃で溶融、混練した後、発泡剤としてブタン(イソ/ノルマル=50/50質量%)を樹脂100質量部に対して6.3質量部添加し、更に混練した。その後、発泡に適した樹脂温度153.1℃まで冷却した。
さらに、押出機先端部に取り付けた口径128mmφでスリットクリアランス0.94mmに設定されたサーキュラーダイより、吐出量140kg/hで発泡剤含有樹脂を押出し、発泡させた後、冷却して円筒状発泡シートとした。この際、押出された後の円筒状シートを冷却するエアー(温度は39℃)の風量は0.14m3/m2とした。
続いて、この円筒状発泡シートを左右に設けたカッターで切開して2枚の一次シートとした。それぞれの一次シートは、多段のロール間で延伸を加えながら、巻きロールに巻き取った。この巻き取りの際、一次シートのMD方向に延伸を加えるため、引き取り速度を10.5m/minとした。得られた一次シートは、厚み2.13mm、密度0.0750g/cm3、TD方向の寸法690mmであった。
その後、得られた一次シートをトンネル型電熱加熱炉に通し、温度168℃、長さ3.5m、移動速度23.5m/minの条件で電熱加熱し、二次発泡させた後に裁断し二次シートとした。得られた二次シートは、厚み3.63mm、密度0.0450g/cm3、TD方向の寸法635mm、MD方向の寸法645mmであった。
次に、得られた二次シートの片面に凹版印刷により木目調の印刷を行い、さらにこの印刷済み二次シートを、MD方向が短手方向となり、TD方向が長手方向となるように、幅55mm、長さ510mmの長矩形状に裁断し、容器用周側枠材とした。
なお、容器用周側枠材の(1)厚み、(2)密度、(5)厚み方向中央部の気泡径比(L1/L2)、及び(6)スキン層厚みの測定方法は、前述したそれぞれの測定方法により行った。
JIS K7171−2009に準拠して容器用周側枠材の最大点変位・弾性率を測定した。
テンシロン万能試験機(エー・アンド・デイ社製、商品名「RTG−1310」)を用い、3点押し曲げ試験により容器用周側枠材の曲げ強度の最大値を測定した。測定条件は次の通りとした。
・治具間距離:100mm
・圧縮治具:先端寸法(R)が5mmである圧子と、試験片と接する部分を起点に5°の傾斜を有する幅67mmの支持台。
・圧縮速度:50mm/min
・押し曲げ距離:30mm
エー・アンド・デイ社製の汎用試験器用データ処理システム MSAT0002RTF/RTGのプログラム中に試験片の厚み、幅、長さを入力し、3点押し曲げ試験を行い、自動的に算出されたデータとして最大変位(mm)、弾性率(MPa)を求めた。
長矩形に裁断した容器用周側枠材の内側面(印刷していない面)の短手方向に沿って、長手方向の片端から35mm、及び235mmの位置に、短手方向に沿って幅4mm、深さ1mmの縦溝加工を施した。その後、容器用周側枠材を円形に曲げ、両端を加熱融着させ枠材とし、長径183mm、短径133mm、楕円の周502mmの楕円形の底板を入れ、周側枠材と底板からなる容器とした。なお、加熱融着された枠材の両端が底板の短径方向に重なるようにした。この容器の周側部の溝加工部分について、折れの角度を分度器にて測定した。評価基準は次の通りとした。
折れなし:163°以上
少しあり:159°以上、163°未満
折れあり:159°未満
前記<溝加工後の折れの評価>において作製した容器について、周側部の内側の小皺発生状況を目視観測した。評価基準は次の通り。
小皺なし:内側の湾曲部に全く小皺がない。
小皺あり:内側の湾曲部に1つでも小皺がある。
押出機として内径115mm押出機と150mm押出機が連結されたタンデム押出機を用い、ポリスチレン樹脂として東洋スチレン社製のHRM−26(商品名)100質量%と、該樹脂100質量部に対し発泡核剤として竹原化学社製のMO−60(商品名)を4.0質量部、顔料として東洋インキ製造社製の6YA−816BRN(商品名)を1.2質量部添加した配合原料を、前記押出機に供給し、押出機内で最高温度240℃で溶融、混練した後、発泡剤としてブタン(イソ/ノルマル=50/50質量%)を樹脂100質量部に対して2.0質量部添加し、更に混練した。その後、発泡に適した樹脂温度152.0℃まで冷却した。
さらに、押出機先端部に取り付けた口径138mmφでスリットクリアランス0.99mmに設定されたサーキュラーダイより、吐出量138kg/hで発泡剤含有樹脂を押出し、発泡させた後、冷却して円筒状発泡シートとした。この際、押出された後の円筒状シートを冷却する冷却エアー(温度39℃)の風量を0.09m3/m2とした。
続いて、この円筒状発泡シートを左右に設けたカッターで切開して2枚の一次シートとした。それぞれの一次シートは、多段のロール間で延伸を加えながら、巻きロールに巻き取った。この巻き取りの際、一次シートのMD方向に延伸を加えるため、引き取り速度は10.5m/minとした。得られた一次シートは、厚み2.30mm、密度0.075g/cm3、TD方向の寸法690mmであった。
その後、得られた一次シートを電熱加熱炉に通し、温度168℃、長さ3.5m、移動速度23.5m/minの条件で電熱加熱し、二次発泡させた後に裁断し二次シートとした。得られた二次シートは、厚み3.77mm、密度0.0457g/cm3、TD方向の寸法635mm、MD方向の寸法645mmであった。
次に、得られた二次シートの片面に凹版印刷により木目調の印刷を行い、さらにこの印刷済み二次シートを、MD方向が短手方向となり、TD方向が長手方向となるように、幅55mm、長さ510mmの長矩形状に裁断し、容器用周側枠材とした。
得られた実施例2の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
一次シートの引き取り速度を11.0m/minとしたこと、及び冷却エアーの風量を0.06m3/m2としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の容器用周側枠材を製造した。
得られた実施例3の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
冷却エアーの風量を0.16m3/m2としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の容器用周側枠材を製造した。
得られた実施例4の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
一次シートの引き取り速度を11.2m/minとしたこと、及び冷却エアーの風量を0.05m3/m2としたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の容器用周側枠材を製造した。
得られた実施例5の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
押出機として内径115mm押出機と150mm押出機が連結されたタンデム押出機を用い、ポリスチレン樹脂として東洋スチレン社製のHRM−26(商品名)100質量%と、該樹脂100質量部に対し発泡核剤として竹原化学社製のMAX401−2HP(商品名)を3.3質量部、顔料として東洋インキ製造社製の6YA−816BRN(商品名)を1.2質量部添加した配合原料を、前記押出機に供給し、押出機内で最高温度245℃で溶融、混練した後、発泡剤としてブタン(イソ/ノルマル=50/50質量%)を樹脂100質量部に対して6.3質量部添加し、更に混練した。その後、発泡に適した樹脂温度153.1℃まで冷却した。
さらに、押出機先端部に取り付けた口径128mmφでスリットクリアランス0.94mmに設定されたサーキュラーダイより、吐出量144kg/hで発泡剤含有樹脂を押出し、発泡させた後、冷却して円筒状発泡シートとした。この際、押出された後の円筒状シートを冷却する冷却エアー(温度39℃)の風量を0.22m3/m2とした。
続いて、この円筒状発泡シートを左右に設けたカッターで切開して2枚の一次シートとした。それぞれの一次シートは、多段のロール間で延伸を加えながら、巻きロールに巻き取った。この巻き取りの際、引き取り速度は9.5m/minとした。得られた一次シートは、厚み2.32mm、密度0.0710g/cm3、TD方向の寸法690mmであった。
その後、得られた一次シートを電熱加熱炉に通し、温度168℃、長さ3.5m、移動速度23.5m/minの条件で電熱加熱し、二次発泡させた後に裁断し二次シートとした。得られた二次シートは、厚み3.73mm、密度0.0430g/cm3、TD方向の寸法635mm、MD方向の寸法645mmであった。
次に、得られた二次シートの片面に凹版印刷により木目調の印刷を行い、さらにこの印刷済み二次シートを、MD方向が短手方向となり、TD方向が長手方向となるように、幅55mm、長さ510mmの長矩形状に裁断し、容器用周側枠材とした。
得られた比較例1の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
押出機として内径115mm押出機と150mm押出機が連結されたタンデム押出機を用い、ポリスチレン樹脂として東洋スチレン社製のHRM−26(商品名)100質量%と、該樹脂100質量部に対し発泡核剤として竹原化学社製のMAX401−2HP(商品名)を3.3質量部、顔料として東洋インキ製造社製の6YA−816BRN(商品名)を1.2質量部添加した配合原料を、前記押出機に供給し、押出機内で最高温度245℃で溶融、混練した後、発泡剤としてブタン(イソ/ノルマル=50/50質量%)を樹脂100質量部に対して6.3質量部添加し、更に混練した。その後、発泡に適した樹脂温度153.0℃まで冷却した。
さらに、押出機先端部に取り付けた口径170mmφでスリットクリアランス1.15mmに設定されたサーキュラーダイより、吐出量140kg/hで発泡剤含有樹脂を押出し、発泡させた後、冷却して円筒状発泡シートとした。この際、押出された後の円筒状シートを冷却する冷却エアー(温度39℃)の風量を0.14m3/m2とした。
続いて、この円筒状発泡シートを左右に設けたカッターで切開して2枚の一次シートとした。それぞれの一次シートは、多段のロール間で延伸を加えながら、巻きロールに巻き取った。この巻き取りの際、一次シートのMD方向に延伸を加えるため、引き取り速度は10.8m/minとした。得られた一次シートは、厚み2.24mm、密度0.0720g/cm3、TD方向の寸法690mmであった。
その後、得られた一次シートを電熱加熱炉に通し、温度168℃、長さ3.5m、移動速度23.5m/minの条件で電熱加熱し、二次発泡させた後に裁断し二次シートとした。得られた二次シートは、厚み3.77mm、密度0.0430g/cm3、TD方向の寸法635mm、MD方向の寸法645mmであった。
次に、得られた二次シートの片面に凹版印刷により木目調の印刷を行い、さらにこの印刷済み二次シートを、MD方向が短手方向となり、TD方向が長手方向となるように、幅55mm、長さ510mmの長矩形状に裁断し、容器用周側枠材とした。
得られた比較例2の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
実施例1において製造した印刷済み二次シート用い、この印刷済み二次シートを実施例1とは逆に、MD方向が長手方向となり、TD方向が短手方向となるように、幅55mm、長さ510mmの長矩形状に裁断し、容器用周側枠材とした。
得られた比較例3の容器用周側枠材について、実施例1と同じく(1)〜(8)の測定を行った。その結果を表1に記す。
比較例2は、気泡径比(L1/L2)が1.61と本発明の気泡径比の上限値(1.55)以上となり、実施例1〜5のものと比べて最大点変位が低く、また弾性率も低くなった。また、曲げた際に折れが発生した。
比較例3は、長手・短手方向と平均気泡径(L1,L2)との関係を実施例1と逆にしたものであり、気泡径比(L1/L2)が0.81と本発明の気泡径比の下限値(1.10)を大きく下回った。比較例3の容器用周側枠材は、実施例1〜5のものと比べて最大点変位が低く、また弾性率が大きくなり、曲げ難いものとなった。また、曲げた際に、折れ、小皺が発生した。
2 気泡
3 容器
4 底板
5 仕切り板
6 周側部
Claims (7)
- 容器の底板形状に沿わせて折曲形成できる長矩形をなすポリスチレン系樹脂発泡シート製の容器用周側枠材であって、短手方向の平均気泡径(L1)と長手方向の平均気泡径(L2)との比(L1/L2)が1.10〜1.55の範囲となる気泡構造を有し、表裏いずれか一方又は両方のスキン層の厚みが2.0〜4.5μmの範囲内であることを特徴とする容器用周側枠材。
- 前記比(L1/L2)が1.21〜1.55の範囲内である請求項1に記載の容器用周側枠材。
- 長手方向に沿って容器の底板の周縁に嵌入される溝が設けられた請求項1又は2に記載の容器用周側枠材。
- 短手方向に沿って容器の仕切板の両端が嵌入される溝が設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の容器用周側枠材。
- 吐出側にスリットを有する樹脂供給手段の前記スリットから溶融状態の発泡剤含有ポリスチレン系樹脂を押出し発泡させ、直後に冷却してポリスチレン系樹脂発泡シートを作製し、次いで該シートを長矩形に裁断してポリスチレン系樹脂発泡シート製の周側枠材を製造する方法において、前記ポリスチレン系樹脂発泡シートを作製する工程で該シートに延伸力を作用させ、該シート中の気泡が該延伸方向と直交する方向の平均気泡径よりも延伸方向の平均気泡径の方が長いポリスチレン系樹脂発泡シートを作製し、次いで該ポリスチレン系樹脂発泡シートを、前記延伸方向が短手方向となり延伸方向と直交する方向が長手方向となるように長矩形に裁断して、請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器用周側枠材を得ることを特徴とする容器用周側枠材の製造方法。
- ポリスチレン系樹脂発泡シートを加熱して二次発泡させて所望の厚みと密度の容器用周側枠材を得、その後に裁断する請求項5に記載の容器用周側枠材の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の容器用周側枠材を折り曲げながら容器の底板の周縁に接合し、該枠材を周側として形成された容器。
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