JP5477549B2 - 呼び出しユニット、呼び出し機構、給紙装置、画像形成装置、画像読取装置 - Google Patents

呼び出しユニット、呼び出し機構、給紙装置、画像形成装置、画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明はプリンタ、ファックス、PPC、印刷機などの画像形成装置に用いる呼び出しユニット、呼び出し機構、給紙装置、この給紙装置を備えた画像読取装置、画像形成装置に関し、特に用紙搬送装置の用紙対応範囲を向上させ得る給紙装置に関する。
近年、複写機等の画像形成装置は市場の拡大と共に種々の使われ方が多くなってきている。用紙の紙厚に関しても例外ではなく、従来使用可能な厚紙よりも更に厚い紙厚の用紙が使えるようにとの市場の要求が増加しつつある。
従来から使用されている紙厚よりも厚い用紙を搬送しようとすると用紙束から一枚ずつピックアップするときにスリップが生じやすくなり、タイミング不良や不送りなどの搬送不良が生じることになる。
従来のピックアップ機構では、ゴムローラを使用して用紙をピックアップしていたが、
厚紙の場合は搬送力が不足して上記のような不具合が生じるのを防ぐためにピックアップローラの押圧を十分に強くしなければならなかった。
そのためにピックアップの駆動負荷が大きくなり、場合によっては駆動モータのサイズを大きくする必要が生じる上に、ピックアップ機構のピックアップローラを支持している部材や筐体などの強度を高める必要が生じ、曳いては装置そのものを大きくしなければならなくなってしまう。
また、ピックアップローラの押圧を高くすることによってピックアップローラの摩耗が早くなり、短寿命になってしまう。更には、紙間摩擦による2枚目用紙の連れ出し力も大きくなり、重送を引き起こし易くなってくる。
本発明は上記のような不具合を解消するために、ベルトを使用して用紙との接触面積を増大させることによって、押圧を高めることなく搬送力を増加させることに着目したものであるが、ベルトを使用している従来技術としては以下のものを挙げることができる。
特許文献1に開示されている給紙装置では、支点ローラと可動ローラとで張架されたベルトによって紙束からのピックアップと分離機能の一部を受け持つ送り機能を持たせているが、支点の位置を固定された支点ローラ支軸を支点にして回動可能にしているため、紙面角度の変化や給紙高さの変動に対応することができない。また同文献中に示されるように、ベルトと紙束の接触面が常に一定であり、適正なピックアップができる給紙高さが一定である積載機構の時は有効であるが、傾斜型紙面上昇機構を採用して満載時と少量積載時で紙面の角度が変化した時に上記機構では支点ローラを中心にしてしか揺動できないため、紙面とベルト搬送面での接触面が変化してしまい、安定した搬送力が得られない。すなわち、紙面とベルト面の接触角度および給紙高さが常に一定である積載機構では有効であるが、他の積載機構では転用できず、汎用性がないと言える。
特許文献2に開示されている紙葉類繰出し装置は、フィードローラ回転軸上のプーリとキッカローラ(ピックアップローラ相当)の軸上のプーリとにベルトが巻回されてキッカローラがフィードローラに従動回転されるようになっており、ベルトの外表面はフィードローラおよびキッカローラの外周面と略同一面とされ、ベルトもフィード機能を有するようになっている。代表図にあるように給紙高さがベルトの紙面側が水平になる位置よりも下がった位置にあるとベルトと紙面がぴったりと接触面積を保持することができず、通常のピックアップローラと同じ効果しか発揮できないことになる。すなわち、ベルトの紙面側が水平になる位置まで紙束の紙面が上昇した位置に設定された時のみしかベルトの接触面積を維持することができず、給紙高さが上下して変動した時には、十分な接触面積を得ることができない。本特許文献ではベルトでの接触面積には言及していない。
特許文献3に開示されている給紙装置では、従来の給紙ローラ(ピックアップローラに相当)に代えて、送りローラと給紙ローラをベルトに置き換えて給紙ローラと送りローラの搬送路間に傾斜ガイド板を設け、ベルトとの協働により重送を防止しようとするものである。用紙束からのピックアップ機能としては紙束紙面との接触面積が給紙ローラの場合とほぼ同じであり、特許文献2と同じように接触面積には言及していない。
特許文献4に開示されている画像読取装置および画像形成装置では、ベルトユニットは給紙装置から分離搬送されてきた用紙先端を案内して、下流側の搬送ローラ対への用紙の先端の挿入をし易くすることが主目的で、ベルトの接触面積を大きくして、搬送力を上げようとするものではない。
特開平06-316343号公報 特開平08-231072号公報 特開平05-155446号公報 特開2007-308303号公報
本発明は上記のような不具合を解消するために、用紙をピックアップするのに、従来のピックアップローラの押圧を高めることなく、ベルトを使用して用紙との接触面積を増大させることによって搬送力増強を図り、今まで使用できなかった厚紙もピックアップできるようにするものである。
また、本発明は上記の要求、要望に鑑みて、従来使用されている厚紙よりも更に厚い用紙を搬送可能にするものである。
さらに、本発明は従来と変わらないピックアップの押圧で使用できるので、重送などの副作用を抑制し、ベルトの長寿命化が図れると共に、ベルトを使用しても従来と変わらないコンパクトな装置を提供するものである。
本発明のうち請求項1に係るものは、
紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、
支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、
前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出す呼び出しユニットにおいて、
前記複数の回転部材の軸線方向を回転中に相対的に変更可能とし、前記支持体に前記無端ベルトの寄りを防ぐ壁を持たせたことを特徴とする。
請求項2に係るものは、
紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、
支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、
前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出す呼び出しユニットにおいて、
前記回転部材のうちの少なくとも一つの回転部材の両端に前記無端ベルトの寄りを防ぐ鍔を持ち、前記回転部材の前記無端ベルトとの接触面の両端部を中央よりも適宜外径を小さくし、両端の凹み幅に合わせて、前記支持体との摺動面を配置し
前記複数の回転部材の軸線方向を回転中に相対的に変更可能とし、前記支持体に前記無端ベルトの寄りを防ぐ壁を持たせたことを特徴とする。
請求項3に係るものは、
紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出す呼び出しユニットを用いた呼び出し機構において、
該呼び出しユニットの前記回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力用とすると共に、
該駆動入力用の回転部材と他の回転部材で懸架される前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を前記記録媒体の搬送方向に対して上流側に配置し、
前記呼び出しユニットの前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、
前記駆動入力用の回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、
前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記複数の回転部材の回転軸がほぼ平行となるように設定したことを特徴とする。
請求項4に係る呼び出し機構は、
紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、
支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、
前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出すことを特徴とする呼び出しユニットにおいて、
前記回転部材のうちの少なくとも一つの回転部材の両端に前記無端ベルトの寄りを防ぐ鍔を持ち、前記回転部材の前記無端ベルトとの接触面の両端部を中央よりも適宜外径を小さくし、両端の凹み幅に合わせて、前記支持体との摺動面を配置した呼び出しユニットを用いた呼び出し機構において、
該呼び出しユニットの前記回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力用とすると共に、
該駆動入力用の回転部材と他の回転部材で懸架される前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を前記記録媒体の搬送方向に対して上流側に配置し、
前記呼び出しユニットの前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、
前記駆動入力用の回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、
前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記複数の回転部材の回転軸がほぼ平行となるように設定したことを特徴とする。
請求項5に係るものは、
請求項1または2に記載の呼び出しユニットを用い
呼び出しユニットの前記回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力用とすると共に
駆動入力用の回転部材と他回転部材で懸架される前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を前記記録媒体の搬送方向に対して上流側に配置してなることを特徴とする。
請求項6に係る給紙装置は、
請求項5の呼び出し機構において
前記呼び出しユニットの前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、
前記駆動入力用の回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、
前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記複数の回転部材の回転軸がほぼ平行となるように設定したことを特徴とする。
請求項7に係る給紙装置は、請求項3ないし6のいずれか1項に記載の呼び出し機構と、複数枚の記録媒体を捌いて1枚のみ搬送する分離機構とを有することを特徴とする。
請求項8に係る画像読取装置は、請求項の給紙装置を有することを特徴とする。
請求項9に係る画像形成装置は、請求項給紙装置を有することを特徴とする。
請求項10に係る画像形成装置は、請求項8の画像読取装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、無端ベルトを使用することにより、記録媒体との接触面が大きくなり、接触圧を上げなくても搬送力が大きくなる。これにより、今まで搬送できなかった厚手の記録媒体も給紙できるようになる。また、支持体と無端ベルトで複数の回転部材を挟む構成のユニット化を行うことで、着脱が容易となり、メンテナンス性が向上するほか、簡略な構成となることで、ユニットのコンパクト化が可能となり、コストも抑えられる。
また本発明によれば、回転体の前記無端ベルトとの接触面の両端部を中央よりも適宜外径を小さくすることにより、擬似的なクラウンカーブ効果によってベルトの寄りを抑制すると共に、回転体の両端に鍔を持たせることにより、寄ってきたベルトの更なる寄りを防止できする。また、両端の凹み幅に合わせて、前記支持体の摺動面を配置することにより、摺動面を少なくして、回転負荷を減らすと共に、回転体の前記無端ベルトとの接触面と前記支持体との摺動面を分けることができ、磨耗粉などによるベルトの接触面耐トルクの低下を抑制できる。
また本発明によれば、前記支持体の両端に前記無端ベルトの寄りを防ぐ壁を持たせたことにより、寄ってきた前記無端ベルトの更なる寄りを防止するとともに、前記複数の回転部材の軸線方向を回転中に相対的に変更可能としたことにより、壁へのベルト当接による抵抗で支持体がベルト戻し方向に傾くため、壁への強い圧接を防止できる。
また本発明によれば、前記呼び出しユニットの回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力すると共に、前記第1の回転部材と他の回転部材で懸架される無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を搬送方向に対して上流側に配置したことにより、ベルト接触面の媒体への追従自由度が上がり、媒体残量などによる当接角度ばらつきによる接触面積の変動を抑え、安定した搬送力を得ることができる。
また本発明によれば、前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、前記呼び出しユニットを支持する呼び出し機構には、前記回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記回転部材の回転軸がほぼ平行になるように設定したことによって、ベルトの媒体非接触時にも各回転体の平行を保つことができ、ベルトの回転を安定させて、ベルト寄りや回転負荷の増加を抑制することができる。
さらに本発明によれば、前記呼び出し機構の搬送力が上がることにより、呼び出された複数枚の記録媒体を捌いて1枚のみ搬送する分離機構はそれほど搬送力を要せずに厚紙搬送が可能となるので、分離能力を上げた設定が可能となり、用紙分離性能を向上できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。なお、以下に説明する実施例ではプリンタを例にとって説明するが、本発明はプリンタへの実施には限定されず、画像形成を行う種々の装置に適用可能である。
本実施形態の画像形成装置は、いわゆるタンデム方式を採用したフルカラープリンタの適用例である。図1は、このフルカラープリンタ100の概略を示す中央断面図である。
まず、このフルカラープリンタ100の内部構成について図1により説明する。このフルカラープリンタ100の装置の内部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための画像形成手段として、4個の潜像担持体であるドラム状の感光体2Y、2M、2C、2Bk(以下、色を特定する必要が無いときは単に符号2を付すにとどめる)が図中左右方向に等間隔で離間させて並列に配設されている。そして画像形成装置100の動作時に、不図示の駆動源により、矢印方向に回転する。
感光体2の周囲には、現像装置など、電子写真方式の画像形成装置に必要な部材、装置が配備され、4箇所に画像形成部として構成されているが、作像する画像のトナー色に対応させるよう説明するときは、上述の感光体と同様に、便宜上各作像装置を示す番号の後ろに、その色を表わすY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Bk(ブラック)を添え字として附すことにする。ただし、一般的説明では、感光体2と同様に、これらの添え字を省略する場合もある。
4個の画像形成部1は、いずれも同じ構成となっている。各画像形成部1はそれぞれの感光体2の周囲には帯電装置4、現像装置5、クリーニング装置3が配設されている。また、感光体は無端ベルト状のものを用いることも可能である。
図1に示すように、感光体2の下方には各色毎の画像データ対応のレーザ光を、帯電手段で一様に帯電済みの各感光体2の表面に走査し、静電潜像を形成するための露光装置8が設けられている。各帯電装置4と各現像装置5との間には、この露光装置8により照射するレーザ光が感光体に向けて入り込むように、細長いスペースが感光体2の回転軸の方向に確保されている。
図示の例の露光装置8は、レーザ光源、ポリゴンミラー等を用いたレーザスキャン方式の露光装置で、不図示の4個の半導体レーザから、形成すべき画像データに応じて変調したレーザ光8Y、8C、8M、8Bkを発する。露光装置8は金属あるいは樹脂製の筐体により、光学部品、制御用部品を収納し、上面の出射口には、透光性の防塵部材を備えている。実施例は1個の筐体で構成されているが、複数の露光装置を、各画像形成部に個別に設けることもできる。上記レーザを採用する露光装置のほかに、公知のLEDアレイと結像手段とを組合せた露光装置も採用できる。
イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色トナーは、各色を扱う各現像装置5で消費されると、不図示のトナー検知手段により検知され、画像形成装置100の上部に備える各色のトナーを収納しているトナーカートリッジ40Y、40C、40M、40Bkから、不図示の供給手段により、各現像装置5に供給される。
各色のトナーカートリッジ40が誤って装着されて別の色を扱う現像装置にトナーが補給されないよう、収納部TSとトナーカートリッジ40の形状が対をなすようにするなど、誤装着防止手段が設けてある。
感光体2の上部には、中間転写ユニット6が配備されている。複数のローラ6b、6c、6d、6eにより支持・張架された像担持体としての中間転写ベルト6aが矢印方向に走行するよう、ローラ6bが回転する。この中間転写ベルト6aは無端状で、各感光体の現像工程後の一部が接触するように張架、配置されている。ベルト内周部には各感光体に対向させて一次転写ローラ7が設けられている。
中間転写ベルト6aの外周部には、ローラ6eに対向する位置にクリーニング装置6hが設けられている。このクリーニング装置6hはベルト6aの表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。このクリーニング装置6hに対向するローラ6eは、ベルト6aにテンションを与える機構を備える。常に適切なベルトテンションを確保するため移動するが、対向するクリーニング装置も連動して移動が可能となっている。
中間転写ベルト6aの外周で、支持ローラ6bの近傍には、二次転写ローラ14aが設けてある。中間転写ベルト6aと二次転写ローラ14aの間に用紙Sを通過させながら、バイアスを印加することで中間転写ベルト6aが担持するトナー画像が用紙Sに静電的に転写される。
露光装置8の下方には複数段、例えば2段の給紙カセット9A、9Bが引出し可能に配設されている。これらの給紙カセット内に収納された用紙Sは、対応するピックアップユニット10A、10Bの回転により選択的に送り出され、分離手段11A、11Bと、搬送ローラ対12A、12Bにより給紙搬送経路P1に送られる。なお、本発明の用紙を取り出す呼び出しユニットであるピックアップユニットの詳細は後述する。
給紙搬送経路P1には、二次転写部へ用紙Sを送り出す給送タイミングをとるため、一対のレジストローラ13が設けてある。用紙Sは、レジストローラ対13から、中間転写ベルト6aと二次転写ローラ14aで構成される二次転写部に向けて搬送される。
図の右側に設けてある手差し給紙装置25は使用しないとき、回動させて画像形成装置本体100の一部のフレームFに収納が可能である。手差し給紙装置25に収納された最上位の用紙Sは、給紙ローラ26により給紙され、確実に一枚だけ搬送されるように分離手段27で分離され、搬送ローラ対22、24により搬送路P1を経て前記一対のレジストローラ13に送られる。
二次転写部の上方には加熱手段を有する定着装置15が設けられている。この例では、ヒータを内蔵したローラ15a、15bから構成されているが、ベルトを採用したタイプ、また加熱の方式もIHを採用したものなど、適宜採用できる。
切り換えガイドG1は回動可能で、図示の状態では、定着の終了した用紙を排紙路P3に案内し、一対の排紙ローラ16により、画像形成装置100上部の排紙スタック部Tに排紙、スタックさせる。
図1のプリンタ100は、用紙の両面に自動的に画像を形成することができるよう、用紙の反転、再給紙のための搬送路やローラを備えている。具体的にはスイッチバック路P5を排紙部の上部に設けたものである。給紙部より送られた用紙Sは二次転写部、定着装置を経由して、片面に作像される。
第1切り換えガイドG1は時計方向に回動して、用紙ガイド30の左側面で一部を形成された搬送路P4を経由して、反転可能な搬送ローラ18a、18bへ送られる。搬送ローラ18により、用紙Sはインナートレイ31で形成されるスイッチバック路P5に導かれる。
用紙ガイド30の搬送下流側先端を用紙の後端が抜けてから、搬送ローラ18aは反時計方向に回転し、用紙Sを再給紙路P6に導く。用紙Sは再給紙路P6中に配置された搬送ローラ対20、14dと21、14cを経由して、反転可能なローラ22とローラ23が当接しており、用紙Sを挟持して、搬送路P1を経由して、レジストローラ13へ再給紙させる。
前述したように、反転可能の駆動ローラ22には、ローラ23、24が当接しており、このローラ22が時計方向に回転するとき、ローラ24と協働して手差し給紙装置25からの用紙搬送をおこない、反時計方向に回転するとき、ローラ23と協働して、P6からの再給紙の用紙Sをレジストローラ13の方向に搬送する。
図1に示した装置は、下部に別の給紙装置50を備えている。この例では2個の給紙カセット9C、9Dを備えているが、さらに個数を増やしたタイプのものも採用でき、用紙収納数を多くした給紙カセットを内蔵したタイプでもよい。
このような構成において、用紙Sの片面に画像を形成する片面印刷時の動作について説明する。
まず、露光装置8の作動により半導体レーザから出射されたイエロー用の画像データ対応のレーザ光8Yが、帯電装置4Yにより一様帯電された感光体2Yの表面に照射されることにより静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像装置5Yによる現像処理を受けてイエロートナーで現像され、可視像となり、感光体2Yと同期して移動する中間転写ベルト6a表面に一次転写ローラ7Yによる転写作用を受けて一次転写される。このような潜像形成、現像、一次転写動作は感光体2C、2M、2Bkでもタイミングをとって順次同様に行われる。
この結果、中間転写ベルト6aの表面上には、イエローY、シアンC、マゼンタM、及びブラックBkの各色トナー画像が、順次重なり合った4色トナー画像として担持され中間転写ベルト6aとともに矢印の方向に移動される。一方感光体2の表面は、クリーニング装置3により、残存するトナーや異物がクリーニングされる。
中間転写ベルト6a上に形成された4色トナー画像は、中間転写ベルト6aと同期して搬送される用紙S上に、二次転写ローラ14aによる転写作用を受けて転写される。そして、中間転写ベルト6a側ではその表面が、ベルトクリーニング装置6hによりクリーニングされ、次の作像・転写工程に備える。
画像が転写された用紙Sは、定着装置15による定着作用を受け、排紙ローラ16により排紙スタック部Tに、画像面が下向き(フェースダウン)で排紙される。
このような構成において、用紙Sの両面に画像を形成する両面記録時の動作について説明する。
上記のとおりの動作により、まず用紙Sの片面に画像を中間転写ベルト6aから転写し、定着装置15を通過した用紙を、第1切り換えガイドG1によりローラ対18へ向けて案内する。インナートレイ31により構成された搬送路P5へ、ローラ18aと18bで搬送されるが、反転可能の駆動ローラ18aは、用紙Sの後端が用紙ガイド30の先端を抜けたところで反時計方向に回転する。いままで用紙後端であった方を先端としてローラ対14d、20と14c、21により、ローラ対22、23に向け搬送させる。あとは上記のようにレジストローラ対13に到達させる。レジストローラ対13でタイミングをとって、片面に画像を有している用紙Sを再度、二次転写ローラ14aのある二次転写部に向けて搬送させることにより、中間転写ベルト6a上のトナー画像が用紙Sの他面側に転写される。
用紙の第2面に形成すべき画像は、この用紙Sが所定のところまで搬送されたとき、開始される作像工程により順次形成される。この場合の作像工程もまた前述の片面印刷時のフルカラートナー画像形成と同様であり、このフルカラートナー画像を中間転写ベルト6a上に担持させる。ただし、用紙は搬送路で前後が反転されているため、最初に作像されたときに対し、用紙搬送方向で逆から作像されるよう、露光装置から出射される画像データの作成が制御、実行される。このようにして両面にフルカラートナー像が転写された用紙Sは再度、定着装置15による定着処理を経て排紙ローラ16により排紙スタック部T上に排紙される。
両面作像の効率を上げるため、搬送路には同時に数枚の用紙を搬送させることができる。また、用紙の表、裏に形成すべき画像の形成タイミングは制御手段(不図示)により実行される。なお、これらの片面印刷、両面印刷動作に関して、フルカラー印刷を実行させる例で説明したが、ブラックによるモノクロ印刷時にあっては、使用されない感光体が存在する。使用されない感光体2Y、2C、2Mあるいは現像装置5Y、5C、5Mを稼動させないだけでなく、これらの使用されない感光体と中間転写ベルト6aとを非接触に保つための機構を備えている。本実施形態では、ローラ6dと一次転写ローラ7Y、7Cおよび7Mを支持する内部フレーム6fを、軸6gを中心に回動可能に支持し、感光体から遠ざかる方向(図1で時計方向)に回動させることにより、感光体2Bkだけが中間転写ベルト6aと接触して、作像工程を実行することにより、ブラックトナーによるモノクロ画像を作成する。寿命向上の点で有利である。
また、搬送路でのジャム発生時にはフレームFを下方の回動軸Faを回動中心として、上方を開放可能な構造(不図示)にしてある。開放に先立ち、図示していないロックレバーの操作により、開放させることにより、ほとんどの搬送路が開放できるため、ジャムした用紙の処置が容易にできる。
搬送路P2とP6を両側に形成した二次転写ユニット14は、ローラ23の中心を回動中心としており、フレームFを開放したとき、二次転写ローラ14aが中間転写ベルト6aから離れ、かつローラ14cと14dがローラ21と20から離れるように、二次転写ユニット14に回動習性を与えてある。この二次転写ユニット14は、内部に電源14bを備え、ケース外部は用紙の搬送機能を有したユニットである。
次に本発明のピックアップ機構を図2以下で説明する。
図2は給紙部の斜視図(A)と概略断面図(B)である。用紙積載された給紙カセットから用紙を画像形成部へ送り出す給紙装置は用紙束の最上紙に接触して、用紙を取り出すピックアップユニット10Aとその搬送下流にあって、2枚以上送られたときには一枚ずつ用紙を分離して画像形成部に送る分離手段11Aを備えている。
ピックアップユニット10Aは分離手段11Aの送りローラ66を回転させ、支持している支軸60を回転中心とするピックアップアーム61に固設された支点軸61aに回転可能に取り付けられた大プーリ62と、大プーリ62の外周面に摺動可能で小プーリ63を支持している支持体64と、大プーリ62と小プーリ63に自身の弾性力により張架された無端の弾性ベルト65よりなる(図2と合わせて、図4を参照のこと)。
図4(a)はピックアップユニット組立図、図4(b)はピックアップユニット分解図である。
ここで大プーリ62と支持体64の関連について述べる。
図5は大プーリ62の斜視図である。両側にリブがあり、図5の左端のリブの外側に一体となった駆動入力ギャ部62dがあり、両側のリブの内側は前後に摺動部62a、62bがあり、摺動部より若干高くなっている中央凸部62cがあり、両側のリブ間の距離はLoとなっている。
次に支持体64であるが、図6(a)が大プーリ62の接触面側から見た支持体64の斜視図である。支持体64の前後には爪64a、64bが配置され、大プーリ62の摺動部62a、62bに対応するように支持体64の中ほどに支持体摺動部64c、64dが設けてあり、図6(a)のように摺動部間の距離がL1とするとLo−L1>0となるようにして、大プーリ62と支持体64はそれぞれの摺動部62aと64c、62bと64dが接触して構成されると共に支持体64がスラスト方向への移動を大プーリのリブによって防止しており、弾性ベルト65のスラスト方向へのベルト寄りもリブが防止している。
また、小プーリ63は図6(b)でみるように支持体64に形成された凹部に入るようになっており、小プーリ63の両端に合わせた適度な幅を持った凹部で支持体64は小プーリ63を受けるように構成されている。
上記のような構成において、弾性ベルト65が図4(a)のように大プーリ62と小プーリ63の間に支持体64を挟んで、張架されており、弾性ベルトの内周は支持体64を介して大プーリ62と小プーリ63で構成される周長よりも適度な短さで設定されており、図4(a)の組み立てた状態では弾性ベルト65の収縮力により、一体となり、ピックアップユニット10Aとなる。
図1は支持体に前記無端ベルトの寄りを防ぐ壁を持たせた大プーリ162の斜視図である。駆動入力ギヤ部162dとベルト接触面162cとの間にリブ162eがある。ベルト接触面の両端部は対抗する支持体との摺動面としても使用する。
次に支持体164であるが、図1(a)が大プーリ62の接触面側から見た支持体164の斜視図である。支持体164の前後には爪164a、164bが配置され、大プーリ162のベルト接触面162cの両端に対応するように支持体摺動部164c、164dが設けてあり、大プーリ162と支持体164はベルト接触面162cと支持体摺動部164c、164dが接触して構成される。また、支持体164は前記大プーリのリブ162eに対抗する位置に溝164eを設け、この溝164eに前記リブ162eを嵌めることにより支持体164のスラスト方向への移動を防止している。
また図1(b)でみるように小プーリ163は、支持体164に形成された凹部に入るようになっており、小プーリ163の両端に合わせた適度な幅を持った凹部で支持体164は小プーリ163を受けるように構成されている。また、支持体164には小プーリが入る凹部の外側で巻回されるベルト幅より広い間隔で壁164fが設けられる。ベルト周方向の位置は任意であるが、紙面当接側以外に設けるとベルト厚さよりも壁164fを高く構成できる。
上記のような構成において、弾性ベルト165が図1(a)のように大プーリ162と小プーリ163の間に支持体164を挟んで、張架されており、弾性ベルトの内周は支持体164を介して大プーリ162と小プーリ163で構成される周長よりも適度な短さで設定されており、図1(a)のように組み立てた状態では弾性ベルト165の収縮力により、一体となり、ピックアップユニット10Bとなる。ベルト内周は短さが少ないと紙面当接時にプーリが空転してしまう。また、短すぎると負荷トルクが増大し、ベルトの組付けも困難になる。適度な短さはベルト材質や周長にもよるが、大プーリ162と小プーリ163で構成される周長の2〜10%程度である。
このピックアップユニット10Bでは弾性ベルト165が寄ってくると、支持体164の一方の壁164fに当接する。この当接された壁164fは弾性ベルト165の摺接によってベルト回転方向に力Fを受け、支持体164は僅かな傾きψを生じる。これは支持体164上に保持された小プーリ163を傾け、この傾いた小プーリの回転によって弾性ベルト165は寄りを戻す方向に移動していくため、弾性ベルト165の壁164fへの当接が解除され、支持体164の傾きも戻る(図1参照)。
すなわち、ピックアップユニットBに大プーリの円筒度ばらつきなどである程度のベルト寄り傾向があっても、上記動作を繰り返すことで、弾性ベルト165の壁164fへの圧接を防止して負荷トルクの増大を招くことなく弾性ベルト165を壁164fの間で安定して回転させることができる。
次に給紙動作前の給紙カセットを本体にセットしたときの給紙前準備動作を図3で説明する。
図1で説明した複数段の給紙装置の最上段の給紙装置(給紙カセット9A、ピックアップユニット10A、分離手段11Aの構成)で代表して説明する。
給紙カセット9Aに用紙を積載して、画像形成装置本体にセットすると、図示しないセット検知が働き、上昇モータで用紙束を積載している底板を持ち上げる。このとき、ピックアップアーム61は図3(a)の矢印方向に回動して、適宜きめられた給紙位置より低い位置にセットされている。また、小プーリ63の支持体64の両端にある前後の爪64a、64bが前側は送りローラ66、大プーリ62のスラスト止め69(交換時の必要な空間を安定した搬送ができるように補助的に用紙の搬送ガイドを兼ねている)の先端部に設けたストッパ68aと後ろ側はピックアップアーム61の先端部に設けたストッパ68bにそれぞれ反時計方向の回動規制された状態で小プーリ63が大プーリ62とほぼ平行になるように位置決めされた状態になって待機している(図3(a)を参照のこと)。
用紙束が上昇してきて、ピックアップユニット10Aの弾性ベルト6に最上紙が接触し始めるが、最初は小プーリ63側の弾性ベルト6に接触し(図3(b)参照のこと)、更に押し上げると、大プーリ62側までの弾性ベルト面で接触する(図3(c)を参照のこと)。
更に上昇すると、ピックアップユニット10Aを介してピックアップアーム61が時計方向に揺動回転する。ピックアップアーム61の揺動に連動して動く給紙高さセンサ(図示せず)が適宜に決められた給紙高さを検知すると、上昇モータの駆動を止める(図3(c)及び図3(d)を参照のこと)。これによって、給紙するための適正な給紙高さが得られると共に最上紙は弾性ベルト6の大プーリ62と小プーリ63に跨るベルト長さで接触することになる。
また、このときは支持体64が若干時計方向に回動するために、支持体64の爪64a、64bとストッパ68a、68bは適度な隙間を保持することになる(図3(c)、(d)におけるδ1、δ2)。
爪とストッパが離れてしまうが、ベルトの接触面は紙面に倣って接触面積を維持するため、δ1≒δ2である。前後の隙間の差は隙間を構成する各部品の精度や接触する紙面の傾き、特に前後の傾きなどにより生じるが、ある程度の隙間の差以内であれば、許容内であり、用紙をピックアップし、搬送するのに不具合無く行うことができ、また、ピックアップ給紙動作時も紙面にならうことによって、大プーリ62と小プーリ63との平行がほぼ保たれるので、弾性ベルト65の極端なベルト寄りを防止することができる。
ピックアップユニット10Aの搬送力を得るために、ピックアップアーム61は支軸60を中心に反時計方向に回動するようにスプリング(図示しない)にて加圧されている。
このことにより、給紙高さに最上紙がセットされたとき、弾性ベルト65と最上紙には適切な加圧力が設定されることになる。
次に図7の給紙装置の断面図を用いて、給紙動作を説明する。
給紙開始の指令が出ると送りローラ66の駆動が入ると同時にギヤ連結されたピックアップユニット10Aの大プーリ62の駆動入力ギヤ部62dに駆動が伝動され、大プーリ62が送りローラ66と同方向に回転する。大プーリ62の回転に伴い、弾性ベルト65が同様に同じ方向に回転する。
ピックアップユニット10Aは弾性ベルト65の収縮力により、大プーリ62と支持体64の摺動面が圧接されており、また、支持体64と小プーリ63が支持体64の凹部で圧接されている。大プーリ62と弾性ベルト65が回転すると、大プーリ62と支持体64との間と小プーリ63と支持体64との間に各接触面での摺動負荷が生じるために、支持体64は大プーリ62の支点軸61aを中心に大プーリ62と同じ方向に回転する。この支持体64の反時計方向に回転しようとする性質は送りローラ66により大プーリ62を介して、弾性ベルト65を回転することにより常に支持体64は大プーリ62の支点軸61aを中心に大プーリ62と同じ方向に回転(図7中の太い矢印)しようとする習性が与えられる。
このことにより、最上紙の紙面に大プーリ62と小プーリ63とで張架されたベルト面が常に安定した接触面を維持しながら、最上紙をピックアップすることが出来る。ピックアップされた最上紙は分離手段11Aへ送られる。
分離手段11Aは支軸60に回転自在に取り付けられた送りローラ66と送りローラ66と対になった分離ローラ67から成り、分離ローラ67は図示しないトルクリミッタを介して、送りローラ66の搬送方向とは逆方向の回転駆動が与えられている。
ピックアップユニット10Aから送られた用紙が一枚の時は、分離ローラ67は送りローラ66に連れて回り、用紙を画像形成部へ搬送する。最上紙に連れて下の紙が重なって送られてきた時には分離ローラ67は図7の点線矢印方向に回転して、下の紙を搬送上流側へ戻すことによって、重送を防止する。
ピックアップユニット10Aは用紙が分離手段11Aに確実に送られたところで、ピックアップ機構は二通りの動作が可能である。一つは用紙を一枚送るごとにピックアップユニットを紙面から接離する方法(詳細は後述する。)ともう一つは紙面に常接する方法とがある。常接する方法では、ピックアップされた用紙が分離部、更には下流の搬送ローラへ到達するに十分な適宜決めたタイミングでピックアップユニットの駆動を停止して、用紙が本体に送られた後、次紙の給紙タイミングで再駆動するという方法で、この間、ピックアップユニットは常に紙面に接触した状態にある。
後述する紙面から接離する方法と比べてピックアップユニットを接離するための機構が不要のため、装置のコンパクト化が可能で、コストパフォーマンスが良い方法であると言える。
次に紙面から接離する方法での動作を詳述する。
紙面から接離する方法は常接する方法に比べて、更に重送防止に重きをおいた方法である。ピックアップアーム61が時計方向に回動して、紙面より解離する(図3(e)を参照のこと)。これは分離手段11Aでの分離動作が確実にされるために、ピックアップユニット10Aを紙面から解除することによって、ピックアップユニット10Aによって生じる紙面への押圧を解除することになり、分離手段11Aでの分離ローラ67の機能を十分に働かすことができる。
紙面から解離したピックアップユニット10Aは送りローラ66と同期して回転しているため、解離した状態においても回転を続けている。この時、小プーリ63とそれを支持する支持体64は弾性ベルト65の回転により反時計方向へ回転習性されているため、反時計方向へ回動して、ストッパ68a、68bに支持体64の前後に取り付けられた爪64a、64bが当接して、反時計方向の回動は停止する。ストッパ68a、68bは小プーリ63と大プーリ62を平行になるように位置決めされているので、小プーリ63と大プーリ62は平行を維持することが出来、弾性ベルト65のプーリの軸方向への極端な寄りを防止することができる。
もし、ストッパが片側にしかない場合や前後のストッパ位置が不揃いであると小プーリ63と大プーリ62は支持体64が斜めになってしまうため、平行が維持できなくなり、ベルト回転の負荷トルクが増大すると共に大プーリ62のリブ高さを超えるほどの極端なベルトの寄りが発生してベルトを破損してしまう。
ピックアップユニット10Bにおいても紙面当接時の姿勢が安定した状態では前述のように支持体上の壁164fへのベルト摺接による支持体164の傾きでベルト寄りを戻すことができる。しかし、紙面から解離した状態でストッパが片側にしかない場合や前後のストッパ位置があまりにも不揃いである場合は支持体164の傾きでも修正しきれず、ベルト165が壁164fに圧接して負荷トルクが増大してしまう。
このようにして、ピックアップユニット10Aが紙面より解離した時もベルト寄りを防止して、弾性ベルト65の位置を保持することができ、安定した給紙動作を継続して行うことができる。
また、継続して給紙動作を行っていくと、給紙高さが低くなり、給紙高さ検知が再度働き、上昇モータを駆動して適正な給紙高さまで用紙束を持ち上げる。このように給紙高さの適正高さはある程度の幅をもっているが、本発明の給紙装置では紙面の高さに倣って、ピックアップユニットが追従していくため、常に紙面との接触面積は変化なく安定しており、搬送力の変動も少なく、安定した給紙性能を得ることができる。そして、次第に用紙が順次送られることにより、用紙束の高さが低くなってくるが、用紙の上昇機構により紙面の角度が変化してくる場合がある(図8参照のこと)。
このような場合でも、カセットの用紙がなくなるまで、前述した給紙前準備時の爪とストッパの隙間(δ1、δ2)(図3(c)、図3(d)参照)が確保できるようにストッパの位置を設定することにより、紙面とベルトの接触面積は安定して、十分な搬送力を得ることができる。
ところで、紙面上昇機構には大きく分けて2種類の上昇機構がある。一つは用紙積載している底板を水平上昇させていく水平型紙面上昇機構ともう一つは用紙積載している底板を搬送方向先端側を持ち上げていく傾斜型紙面上昇機構がある。説明上、水平型紙面上昇機構の中には、傾斜した紙面角度であるが紙面角度を一定にしながら上昇する機構も含むものとする。
水平型紙面上昇機構は用紙束が一定角度を保って平行に上昇していくので、ピックアップ部に当接する紙面の角度は常に一定である。この場合は従来技術のピックアップとフィードをベルト一体で搬送するものでもある程度の搬送安定性は得ることができる。しかしながら、前述したように給紙高さの適正幅が必ずあるので、必ずしも接触面積を一定に保つことはできない。
次に傾斜型紙面上昇機構では用紙束の満載時から最後の一枚になるまでに紙面の角度はだんだんと傾斜角度が急になってくる(図8参照)。このように紙面の角度が変化する上昇機構におけるピックアップの機構においては従来のピックアップとフィードをベルト一体で搬送するものではピックアップの揺動はフィードの軸体を支点にしているため、変化する紙面角度に追従することができず、満足な搬送性能を得ることができないことになる。
例えば、特許文献1で開示されている下給紙(特許文献1の図1を参照)のように下から順次送り出すような機構では、積載された最下位の用紙を給紙する位置、すなわち給紙高さは常に一定であり、また、積載用紙が多くても、少なくても紙面角度は変化しない。このような機構を持つ給紙装置は一般的な紙束の最上位の用紙から順次送り出す上給紙と比較すると採用する給紙装置としてはかなり限定されてしまうことは言うまでもない。もちろん、このような下給紙の給紙装置でも本発明の提案する給紙装置は対応することができる。
本発明の別の実施例として、少量積載の給紙機構によく使用される。この機構は、最上位の用紙から順次給紙していく上給紙方式で、紙束の上昇機構がないような給紙装置でも使用することができる。この機構は上昇機構がないため、用紙積載高さが給紙される毎に次第に低くなっていくが、ピックアップユニットは用紙積載高さに倣って紙面に追従することができる。すなわち、このような給紙高さの変動があってもピックアップユニットがピックアップアーム61により揺動可能になっており、更にピックアップユニット10Aが紙面に倣うようになっているため、対応可能となるのである。
本発明では従来技術に見られるようなピックアップとフィードの機能を一体化せず、ピックアップの機能を従来より更に大きく向上させるもので、ピックアップユニット10A自体が揺動可能にして、給紙高さの変動や紙面の角度が変動しても常に紙面の接触面積を安定して大きくとることができることによって、今まで給紙ができなかった厚紙も給紙可能とし、種々の給紙位置制御機構においても対応できる給紙装置を提供することができる。
ピックアップ機構の長寿命化が図られる理由は、ベルト部材の使用により接触面積が増えてベルト材への圧力が少なくなり、ベルト材の摩擦による摩耗が軽減されることと、従来のピックアップローラより外周長が長くなり、表面積が増える分、厚さの減少を抑えられることにある。
すなわち本発明では、ピックアップユニットをコンパクト化して、従来のピックアップ機構と変わらない大きさを実現する。また、ピックアップユニットをユニットにして容易に交換可能とすると共に、従来のピックアップローラとも交換自在とする。小プーリは支持体により保持されるので、中空体である必要はなく、中実体でもよい。その分、プーリ径を小さく出来、プーリ間距離も短くすることができるので、ピックアップユニット自体を小さくすることができる。また、弾性ベルトの収縮力により、大プーリと小プーリとその支持体が一体となり、ピックアップユニットとしてのユニット化ができる。このため、ユニット交換時はユニットごと装置から外して新しいユニットに簡単に交換できる。さらには、支軸を他の搬送手段、例えばピックアップローラと共通にすることにより、双方装着可能となるので、使用紙種や紙厚などによって使い分けることができ、装置の自由度が高まる(図2および図10参照)。
カセットがない待機状態の時のベルトの姿勢を維持するため(カセットの挿入時のぶつかり防止)とピックアップの機能上、下流にある分離部の重送防止性能向上のために用紙を一枚送るごとに、ピックアップユニットを紙面から退避する場合があり、その時にピックアップユニットが空転する状態が生じる。
空転時はベルトが回転すると支持体は大プーリとの摺動負荷により、支点軸を中心にして大プーリと同じ方向に回転習性する。この時、支持体の両側の爪が給紙装置本体のストッパに当接して、小プーリと大プーリの平行度が保持できることにより、極端なベルト寄りを防止することができる。
ピックアップユニット10Aでは大プーリのベルト接触面両端部を中央よりも外径を小さくすることにより、ベルトの軸方向の寄り止め効果を上げると共に、両端の小径化した面で支持体を摺動させることにより、大プーリと支持体の接触角度を増加することができるため、支持体の安定度が増すと共に、大プーリと小プーリの平行度が保持され、ベルト寄りによる不具合を解消することができる。また、小プーリ支持体の軸方向の動きを大プーリの鍔の内幅と支持体の両側の摺動部外幅を適度な隙間を持って設定することにより、支持体の軸方向の動きや斜向を規制することができるため、前述のように大プーリと小プーリの平行度が保持され、ベルト寄りによる不具合を解消することができる。支持体が斜めになって、大プーリとの平行な位置関係が維持できないとベルト寄りが発生することがわかっている。
一方、ピックアップユニット10Bでは支持体の傾きを利用してベルトの寄り止めを行う。このため、ピックアップユニット10Aの大プーリのような擬似クラウン形状は不要であるため、ベルト接触面を円筒面で構成でき、ベルトの紙面当接面積を拡大することができる。また、大プーリの鍔も無くせるので、短いベルトでも組付けが容易となる。
構成部品の単純化、構成部品の低コスト化を図る点について説明する。もし、従動側の小プーリを駆動側の大プーリよりも搬送下流側に配置しようとすると、小プーリは駆動力による回転習性で紙面より離れようとする。それを防止するには接触面積を維持するためにスプリング等で紙面側に押圧をかける必要があるため、スプリングやそのスプリングを配置する部材などが必要になってくる。そこで、従動側の小プーリを駆動側の大プーリよりも上流側に配置することにより、紙面に接触する方向に回転するために安定した接触面を維持することができる。小プーリ側に押圧用のスプリングやそれに伴う設置部材などが不要になるので、構成部品が削減でき、低コスト化が図られる。
給紙部を複数具備する給紙装置であって、複数の給紙部の少なくとも一つが、上述した請求項1から6のいずれか一つに記載の発明に係るピックアップ機構を有することにより、厚紙や封筒のような比較的剛性の高いシートを搬送する必要性のある給紙装置だけに前記ピックアップ機構を配置したり、または他の給紙装置との交換が可能となるので、ユーザにとって使い勝手のよい、より安価な給紙装置を提供することができる。
なお本発明の給紙装置の実施形態としては、紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す給紙装置において、積層体の記録媒体に接触して記録媒体を取り出すピックアップ機構を有し、該ピックアップ機構は、支軸を給紙装置本体に持ち、該支軸に回転中心を持つ揺動可能なアームと、該アームに固設された支点軸に回転自在に取り付けられたピックアップユニットからなり、前記ピックアップユニットは、支点軸に回転自在に取り付けられたプーリ又は支持体で保持されたループ状の無端ベルトからなり、前記ピックアップ機構は、前記ループ状の無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させ、さらに前記ピックアップユニットは、支点軸に回転自在に取り付けられた大プーリと、前記支点軸を大プーリを介して回転中心とし、前記大プーリの外周を摺動可能な支持体と、前記支持体に支持された小プーリとからなり、さらに前記ピックアップ機構は、前記大プーリ、前記支持体及び前記小プーリで構成される最小の周長よりも内周が短く設定された弾性ベルトで構成され、かつ前記給紙装置本体に対して着脱自在かつ他の搬送手段に変更可能に構成されていることを特徴とするものとすることができる。
この給紙装置は、前記ピックアップユニットの支持体が、その両端から延設した爪を有し、前記ピックアップ機構は、前記給紙装置本体に前記大、小プーリの回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記各プーリの回転軸がほぼ平行になるように設定した構成とすることができる。
またこの給紙装置は、前記プーリのうちの少なくとも一つのプーリの両端に前記無端ベルトの寄りを防ぐ鍔を持ち、前記ピックアップ機構は、前記プーリの前記無端ベルトとの接触面の両端部を中央よりも適宜外径を小さくし、前記ピックアップユニットを、両端の凹み幅に合わせて、前記支持体の摺動面を配置するようにして有する構成とすることができる。
またこの給紙装置は、前記ピックアップ機構が、前記記録媒体に当接する前記無端ベルト外周平面部を構成する一つのプーリに駆動入力部を設け、前記ピックアップユニットを、他方の従動プーリを搬送方向に対して上流側に配置してなる構成とすることができる。
さらにこの給紙装置は、前記給紙部を複数備え、前記複数の給紙部の少なくとも一つが前記ピックアップ機構を有する構成とすることができる。
また上記いずれかの給紙装置を有する画像読取装置、画像形成装置として構成とすることができ、画像形成装置としては、複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機又はインクジェット記録装置の何れか一つ、またはそれらの少なくとも二つの機能を組み合わせた複合機とすることができる。
本発明の一実施例に係るカラープリンタの略中央断面図 本発明の給紙部の斜視図(a)と概略断面図(b) ピックアップ機構と用紙束セット時の動作の説明図 ピックアップユニットの斜視図 大プーリの斜視図 支持体の斜視図 給紙装置の概略断面図 用紙束が少量になった時の給紙装置の断面図 底板上昇機構がない場合の給紙装置の断面図 ピックアップローラのピックアップ機構の斜視図 ピックアップユニットの他の例の図2相当の斜視図 大プーリの斜視図 支持体の斜視図 ベルト寄り緩和の原理を示す図
1:画像形成部(プロセスカートリッジ)
2Y、2C、2M、2Bk:感光体ドラム
3:クリーニング装置
4:帯電装置
5:現像装置
6:中間転写ユニット
6a:中間転写ベルト
6b、6c、6d、6e:ベルト支持ローラ
6f:内部フレーム
6g:回動軸
6h:ベルトクリーニング装置
7:一次転写ローラ
8:露光装置
8Y、8C、8M、8Bk:ビーム光
9A、9B:給紙カセット
10A、10B:ピックアップユニット
11A、11B:分離手段
12A、12B:搬送ローラ対
13:レジストローラ対
14:二次転写ユニット
14a:二次転写ローラ
14b:電源
14c:搬送用ローラ
14d:搬送用ローラ
15:定着装置
15a:定着ローラ
15b:加圧ローラ
16:排紙ローラ対
18、20、21、22、23、24:搬送用ローラ
25:手差し給紙装置
26:給紙ローラ
27:分離手段
40:トナーカートリッジ
50:給紙装置(バンク)
60:支軸
61:ピックアップアーム
61a:支点軸
62:大プーリ
62a、62b:摺動部
62c:中央凸部
62d:駆動入力ギャ部
63:小プーリ
64:支持体
64a、64b:爪
64c、64d:摺動部
65:弾性ベルト
66:送りローラ
67:分離ローラ
68:ストッパ
68a:ストッパ(前)
68b:ストッパ(後)
69:スラスト止め(搬送ガイドを兼ねる)
70:ピックアップローラ
162:大プーリ
162c:ベルト接触面
162d:駆動入力ギャ部
162e:リブ
163:小プーリ
164:支持体
164a、164b:爪
164c、164d:摺動部
164e:溝
164f:壁
165:弾性ベルト
F:フレーム
Fa:回動軸
G1:第1切り換えガイド
P1:(給紙)搬送路
P2:搬送路
P3:排紙搬送路
P4:搬送路(反転入り口)
P5:スイッチバック路
P6:再給紙路
P7:給紙搬送路
S:用紙(記録媒体)
T:排紙スタック部(排紙トレイ)
TS:トナーカートリッジ収納部
δ1:爪とストッパ(前)との隙間
δ2:爪とストッパ(後)との隙間

Claims (10)

  1. 紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、
    支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、
    前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出す呼び出しユニットにおいて、
    前記複数の回転部材の軸線方向を回転中に相対的に変更可能とし、前記支持体に前記無端ベルトの寄りを防ぐ壁を持たせたことを特徴とする呼び出しユニット。
  2. 紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、
    支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、
    前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出す呼び出しユニットにおいて、
    前記回転部材のうちの少なくとも一つの回転部材の両端に前記無端ベルトの寄りを防ぐ鍔を持ち、前記回転部材の前記無端ベルトとの接触面の両端部を中央よりも適宜外径を小さくし、両端の凹み幅に合わせて、前記支持体との摺動面を配置し
    前記複数の回転部材の軸線方向を回転中に相対的に変更可能とし、前記支持体に前記無端ベルトの寄りを防ぐ壁を持たせたことを特徴とする呼び出しユニット。
  3. 紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出す呼び出しユニットを用いた呼び出し機構において、
    該呼び出しユニットの前記回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力用とすると共に、
    該駆動入力用の回転部材と他の回転部材で懸架される前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を前記記録媒体の搬送方向に対して上流側に配置し、
    前記呼び出しユニットの前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、
    前記駆動入力用の回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、
    前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記複数の回転部材の回転軸がほぼ平行となるように設定したことを特徴とする呼び出し機構。
  4. 紙束等の記録媒体の積層体から一枚ずつ記録媒体を取り出す呼び出しユニットであって、
    支持体と、無端ベルトと、前記支持体と前記無端ベルトで挟むことにより保持される複数の回転部材で構成され、
    前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、回動させることで記録媒体を取り出すことを特徴とする呼び出しユニットにおいて、
    前記回転部材のうちの少なくとも一つの回転部材の両端に前記無端ベルトの寄りを防ぐ鍔を持ち、前記回転部材の前記無端ベルトとの接触面の両端部を中央よりも適宜外径を小さくし、両端の凹み幅に合わせて、前記支持体との摺動面を配置した呼び出しユニットを用いた呼び出し機構において、
    該呼び出しユニットの前記回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力用とすると共に、
    該駆動入力用の回転部材と他の回転部材で懸架される前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を前記記録媒体の搬送方向に対して上流側に配置し、
    前記呼び出しユニットの前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、
    前記駆動入力用の回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、
    前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記複数の回転部材の回転軸がほぼ平行となるように設定したことを特徴とする呼び出し機構。
  5. 請求項1または2に記載の呼び出しユニットを用い
    呼び出しユニットの前記回転部材の一つを揺動可能なアームに固設された支点軸に回転自在に取り付けて駆動入力用とすると共に
    駆動入力用の回転部材と他回転部材で懸架される前記無端ベルトの外周平面部を前記記録媒体に当接させて、前記他の回転部材を前記記録媒体の搬送方向に対して上流側に配置してなることを特徴とする呼び出し機構。
  6. 請求項5の呼び出し機構において
    前記呼び出しユニットの前記支持体が、その両端から延設した爪を有し、
    前記駆動入力用の回転部材の回転軸方向両側で前記爪の位置と対応した位置に配置したストッパを有し、
    前記支持体の両側の爪と前記ストッパが当接したときに、前記複数の回転部材の回転軸がほぼ平行となるように設定したことを特徴とする呼び出し機構。
  7. 請求項3ないし6のいずれか1項に記載の呼び出し機構と、複数枚の記録媒体を捌いて1枚のみ搬送する分離機構とを有することを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項の給紙装置を有することを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項給紙装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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