JP3089430B2

JP3089430B2 - 再給紙装置

Info

Publication number: JP3089430B2
Application number: JP02413113A
Authority: JP
Inventors: 勝弘東谷; 潤一広部; 康之平井
Original assignee: Kyocera Mita Corp
Current assignee: Kyocera Document Solutions Inc
Priority date: 1990-12-21
Filing date: 1990-12-21
Publication date: 2000-09-18
Anticipated expiration: 2015-09-18
Also published as: JPH04220661A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機の両面複写の場
合などに用いられる装置で、送られて来る用紙を、一時
ストックし、再び送り出す再給紙装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、複写機の両面複写を行う場合は、
一度用紙の上面に所定の画像を形成した後_、その反転装
置で反転し_、再給紙装置へ送り込んでいる。この再給紙
装置は、図５に示すように、それら送り込まれて来る用
紙１を一時ストックするためのストッパー２や、用紙１
をそのストッパー２に寄せるための前寄せコロ３を有し
ている。前寄せコロ３は支持板４によって上下動するよ
うになっている。また、その下流に、そのようにして順
次ストックされた用紙１を給紙ローラ７、８へ送るため
の前送りコロ５及びその前送りコロ５を上下動させるた
めの支持板６が設けられている。その給紙ローラ７、８
は前送りコロ５によって送られてきた用紙１を_、重なっ
ている用紙１を分離しながら_、転写部などへ送る役割を
果たしている。

【０００３】次に、従来のこのような再給紙装置の動作
を説明する。先ず、ストッパー２を収納部９内に突きだ
しておく。送られて来る用紙１は、前寄せコロ３によっ
てストッパー２のところに集められる。次に_、このよう
にして_、集められた用紙１を、再給紙する場合は、スト
ッパー２を下方に引っ込め、前送りコロ５によって、給
紙ローラ７、８の方へ用紙１を送り出す。給紙ローラ
７、８は重送しないように分離しながら、転写部などへ
用紙１を給紙していく。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、前寄せコロ３と前送りコロ５を別個に設け、それ
ぞれ駆動すると_、機構が複雑となり_、さらに故障、コスト
アップの原因となる。

【０００５】なお、前寄せコロ３と前送りコロ５を一つ
のコロで兼用する方法は、コロの摩擦力などの設定条件
が、非常に難しくなり、実際上困難である。即ち、前寄
せコロ３は用紙１をストッパー２に当てながら、集める
必要があるので、多少用紙１に対して滑る必要がある_。
これに対して_、前送りコロ５は用紙１を給紙ローラ７、
８へ確実に送る必要があるので_、滑ることはむしろ不都
合を引き起こす_。従って、兼用する場合は、その摩擦力
の調整が非常に微妙になり、信頼性などで課題が多い。

【０００６】本発明は、このような従来の再給紙装置の
課題を考慮し、簡単な機構で、摩擦力の調整も難しくな
い再給紙装置を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、送られて来る
用紙を一時ストックし、再びそれら用紙を送り出す再給
紙装置において、複数個のローラ及びそれらローラに張
架されたベルトが組み合わされたベルト搬送手段と、前
記ベルトの位置を直接又は間接的に動かすことによっ
て、前記ベルトと前記用紙との接触面積を変化させるこ
とが出来る第１駆動系と、前記ベルトを回転させる第２
駆動系とを備え、前記用紙をストック中には、前記第１
駆動系によって、前記ベルトと用紙の接触面積を相対的
に小さくし、前記ストックされた用紙を送り出す際に
は、その接触面積を前記ストック中の接触面積に比べて
相対的に大きくすることを特徴とする再給紙装置であ
る。

【０００８】

【作用】本発明では、送られて来る用紙を一時ストック
する場合は、第１駆動系によって、ベルトの位置を動か
して、ベルトと用紙との接触面積を小さくする。その状
態で、第２駆動系によって、ベルトを回転させると、用
紙は、比較的小さな摩擦力でストッパーに送られること
になる。

【０００９】これに対して、ストックした用紙を給紙ロ
ーラへ送り出す場合は、第１駆動系によって、ベルトの
位置を動かして、ベルトと用紙との接触面積を大きくす
る。その状態で、第２駆動系によって、ベルトを回転さ
せると、用紙は、比較的大きな摩擦力で給紙ローラに送
られることになる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００１１】図１は、複写機の簡略断面図である。複写
機本体２１の中央部に感光ドラム２７が配設されてい
る。感光ドラム２７は図示矢符ａに示す方向に回転し、
露光される部分より上流側には、帯電器２８が、下流側
には現像器２９がそれぞれ配置されている。現像器２９
の更に下流側には転写装置２１０が配設されている。

【００１２】本体２１の側方には用紙１を収納した用紙
収納カセット１０が装着されている。この用紙収納カセ
ット１０から順次繰り出された用紙１は転写装置２１０
に送られる。

【００１３】転写装置２１０の下流には紙搬送ベルト２
１３が設けられ、定着ローラ２１４が配設されている。
さらに_、その定着ローラ２１４の下流には_、用紙１を必要
に応じて、本発明の一実施例にかかる再給紙装置５０へ
導くための案内部材２１６が設けられている。両面複写
モードの場合には、案内部材２１６は図示の状態から回
転して用紙１を迂回反転路２１７の方に導く。さらに、
用紙１はローラ２１８の作用により搬送ガイド２１９内
を進むようにされ、像が定着されている表面を上にして
再給紙装置５０に収納される。この再給紙装置５０に収
納されていた用紙１の裏面に画像を転写する場合には、
その用紙１は給紙ローラ２２０によって搬送ガイド２２
１に送られ、像が転写されていない裏面が上になるよう
にされ、転写装置２１０の方に送られてその裏面上に像
が転写される。

【００１４】図２は、その再給紙装置５０の平面図であ
る。図から分かるように、図面上左側から用紙１が送り
込まれ、右側へ給紙されるようになっている。５１はそ
の送り込まれて来る用紙１の幅合わせガイドである。５
２は送り込まれた用紙１を受けから軽く押さえつけるた
めの押え部材である。また５３は用紙１をストックする
ためのストッパーである。これら幅合わせガイド５１、
ストッパー５３で用紙１の収納部Ｓを形成している。こ
の用紙収納部Ｓのほぼ中央上方に２つのローラに張架さ
れたベルト５４が配設されている。即ち、図３に示すよ
うに、駆動ローラ５５と従動ローラ５６とベルト５４が
配置されている。各駆動ローラ５５、従動ローラ５６は
支持板５７に回転可能に軸支されている。また、その支
持板５７の、給紙ローラ５８、５９側の、端部５７aは、
上側給紙ローラ５８の軸６０に回転自在に連結された保
持部材６１の先端部６１aに_、回動可能に連結されてい
る。

【００１５】支持板５７の、給紙ローラ５８、５９側
の、端部５７aを上下動させる第１駆動系は、端部５７a
を回動自在に保持する保持部材６１の先端部６１aが、
電磁ソレノイド６２によって、そのロッド、レバー６３
等を介して、上下に移動することによって、実現されて
いる。なお、図３、図４における保持部材６１は、説明
を分かりやすくするため簡略化して描いている。

【００１６】また、ベルト５４を回転させるための第２
駆動系は次にようになっている。駆動ローラ５５には、
図２に示すように、歯車６４が同軸上に固定され、この
歯車６４には、順次歯車６５、６６、６７、６８が噛み
合わされている。そして、歯車６８は、上記軸６０に同
軸上で固定されている。この軸６０の端部には、クラッ
チ６９を介して歯車７０が固定されている。更に、この
歯車７０には歯車７１が噛み合わされており、この歯車
７１は、モータ（図示省略）からの駆動力を受けるよう
になっている。このように第２駆動系は構成されてい
る。

【００１７】次に、上記実施例の動作を説明する。

【００１８】モータによって歯車７１を回転させると、
その回転力は、歯車７０、クラッチ６９、軸６０、歯車
６８、６７、６６、６５、６４と順次伝わり、駆動ロー
ラ５５が回転するようになる。それによって、ベルト５
４、従動ローラ５６が回転する。そのような状態で、電
磁ソレノイド６２を駆動することによって、保持部材６
１の先端部６１aを上方へ上げる（図３参照）。それにつ
れて、支持板５７の端部５７aも連結しているから、上
昇するが、支持板５７の反対側の端部５７bは持ち上が
らない。従った、ベルト５４は、下端部のみにおいて収
納部Ｓの底部に当接する事になる。

【００１９】この状態で、用紙１が送り込まれて来る
と、そのベルト５４の下端部の比較的小さな摩擦力によ
って、用紙１は、多少滑りながらストッパー５３のとこ
ろに集められる。

【００２０】次に、このようにして、集められた用紙１
を再び給紙する場合は、ストッパー５３を下方に引っ込
め、上記のようにベルト５４を回転させるとともに、電
磁ソレノイド６２を駆動して、保持部材先端部６１aを
下方に降下させる。それによって、図４に示すように、
やがて、ベルト５４は用紙１に全面的に当接するように
なる。その結果、ベルト５４と用紙１との摩擦力は大き
なものとなり、滑ることなく、用紙１を給紙ローラ５
８、５９のところへ送り込める。

【００２１】なお、本発明の第１駆動系は、電磁ソレノ
イドを用いた上記実施例に限らず、支持板の、給紙ロー
ラ側の部分だけを上下動させる駆動系であれば、他のも
のでももちろん良い。また、ローラあるいはベルト自身
を動かせるものであってもよい。更に、給紙ローラ側の
部分とは反対側の支持板部分だけを上下動させるように
してもよい。

【００２２】本発明の第１駆動系は、ベルトを上下動、
回動、あるいは傾斜させて、要するに、ベルトと用紙と
の接触面積を変化させるものでありさえすればよい。

【００２３】また、本発明の第２駆動系は、歯車を用い
て、駆動ローラを回転させる上記実施例に限らず、直接
ベルトを回転させるなど、他の駆動系であってももちろ
ん良い。

【００２４】また、本発明の再給紙装置は、複写機の両
面複写の場合に用いられるものに限らず、プリンターな
ど他の画像形成装置、あるいは更に、他の装置にも適用
できることはいうまでもない。

【００２５】また、本発明の第１駆動系と_、第２駆動系
は_、一つの駆動系で兼ねてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、簡単な機
構で、摩擦力の調整も難しくない再給紙装置を提供する
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかる再給紙装置を利用し
た複写機の略示断面図である。

【図２】同実施例にかかる再給紙装置の平面図である。

【図３】同実施例にかかる再給紙装置の略示側面図であ
る。

【図４】同実施例にかかる再給紙装置の略示側面図であ
る。

【図５】従来の再給紙装置の略示側面図である。

【符号の説明】

５０再給紙装置５３ストッパー５４ベルト５５、５６ローラ５７支持板５８、５９給紙ローラ６０軸６１保持部材６２電磁ソレノイド６４〜６８歯車７０、７１歯車Ｓ収納部

フロントページの続き (56)参考文献実開平１−140365（ＪＰ，Ｕ) 実開昭60−81941（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65H 1/00 - 3/68

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】送られて来る用紙を一時ストックし、再
びそれら用紙を送り出す再給紙装置において、複数個の
ローラ及びそれらローラに張架されたベルトが組み合わ
されたベルト搬送手段と、前記ベルトの位置を直接又は
間接的に動かすことによって、前記ベルトと前記用紙と
の接触面積を変化させることが出来る第１駆動系と、前
記ベルトを回転させる第２駆動系とを備え、前記用紙をストック中には、前記第１駆動系によって、
前記ベルトと用紙の接触面積を相対的に小さくし、前記ストックされた用紙を送り出す際には、その接触面
積を前記ストック中の接触面積に比べて相対的に大きく
することを特徴とする再給紙装置。