JP5476951B2 - ロールシュリンクラベル及びラベル付き容器 - Google Patents
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Description
[1]容器の外周に巻きつけて装着するロールシュリンクラベルであって、
基材フィルムと、その面上に設けられた、アルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)から形成される粘着層(イ)および軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)から形成される粘着層(ロ)、とからなり、
材フィルムの、一方の端部(I)に粘着層(イ)が設けられ、相対するもう一方の端部(II)に粘着層(ロ)が設けられ、
端部(I)は、基材フィルムと容器との接合部であり、端部(II)は、巻きつけ後の、基材フィルム自身の他の部位との固定部であることを特徴とするロールシュリンクラベル。
[2]アルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)が熱可塑性エラストマー(A)、酸価が100mgKOH/g以上300mgKOH/g以下であるロジン系粘着付与剤(B)を含むことを特徴とする上記[1]項に記載のロールシュリンクラベル。
[3]軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)が、熱可塑性エラストマー(J),粘着付与剤(K)及び合成オイル(D)を含んでなり、前記熱可塑性エラストマー(J)は、ジブロックの含有量が70重量%以下で、スチレン比率が10〜40重量%であるスチレン系エラストマーであることを特徴とする上記[1]または[2]項に記載のロールシュリンクラベル。
[4]上記[1]〜[3]項のいずれかに記載のロールシュリンクラベルが、容器に装着されてなるラベル付き容器。
更に好ましくは、ロールシュリンクラベルをPETボトルから手剥がしした際にアルカリ分散型ホットメルト粘着剤がPETボトルに残らないことである。
端部(I)の粘着層(イ)によって、基材フィルムが容器と接合され、次いで、容器の周囲にラベルが巻きつけられ、さらに、端部(II)の粘着層(ロ)によって基材フィルム自身の他の部位に貼り付けられることにより、容器の周囲にラベルが固定される。
すなわち、端部(I)は、基材フィルムと容器との接合部であり、端部(II)は、巻きつけ後の、基材フィルム自身の他の部位との固定部となる。
最後に、高温下で熱処理されることによりフィルムがシュリンクし、ラベルは容器に完全に装着され、ラベル付き容器が得られる。
熱収縮率(%)=(加熱前の寸法−加熱後の寸法)/(加熱前の寸法)×100
なお、基材フィルム層の厚みは、特に限定されないが、耐熱性、剛性、機械適性、外観等を損なわない範囲で適宜選択され、10〜250μm程度が好ましく、更に好ましくは20〜50μmである。
ロールシュリンクラベルを手で剥がした時にPETボトル側にアルカリ分散型ホットメルト粘着剤が残らないことが望ましく、その為に、好ましい態様として、アルカリ分散型ホットメルト粘着剤が熱可塑性エラストマー(A)、酸価が100mgKOH/g以上300mgKOH/g以下であるロジン系粘着付与剤(B)、テルペンフェノール樹脂(C)、合成オイル(D)および無水マレイン酸をグラフト重合させたポリプロピレンワックス(E)を含むことである。
または、別の好ましい態様として、熱可塑性エラストマー(A)、酸価が100mgKOH/g以上300mgKOH/g以下であるロジン系粘着付与剤(B)、合成オイル(D),25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F)および数平均分子量が1,000以上のポリエチレングリコール(G)を含むことである。
または、さらに別の好ましい態様として、アルカリ分散型ホットメルト粘着剤が熱可塑性エラストマー(A)、酸価が100mgKOH/g以上300mgKOH/g以下であるロジン系粘着付与剤(B)、合成オイル(D)または/及びポリブテン(H)および25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F)を含むことである。
前記フィッシャートロプッシュワックスとしては、例えば、サゾール社製の“サゾールワックス H1”、“サゾールワックス C80”、“サゾールワックス C105”、“サゾールワックス H2”などの製品名でも市販されている。好ましくは融点が70℃以上110℃以下、更に好ましくは90℃以上105℃以下である。
数平均分子量の測定は高温Gel Permeation Chromatography(GPC)法で行なった。測定条件は温度40℃,溶剤はTHF(使用したカラムはPolymer Laboratories社製 PLgel 5μm MIXD−D)を用いて標準ポリマーとしてポリスチレン換算法で行なった。
数平均分子量が1,000以上のポリエチレングリコール(G)しては、例えば三洋化成社製PEG1000、PEG15000、PEG2000、PEG4000,PEG4000S,日本油脂社製ポリエチレングリコール1000,ポリエチレングリコール1500,2000,ポリエチレングリコール4000などの製品名でも市販されている。
本発明の軟化点とは、JIS K 6863−1994による環球法による軟化点試験方法によった。
本発明の融点とは、JIS K 2235−5.3による融点測定方法によった。
すなわち、ラベル付き容器を使用後、リサイクル処理施設でペレット化されたPETボトル基体とラベルを分離する時に、ペレットを90℃1.5wt%NaOH水溶液に入れると、PETボトル基体とロールシュリンクラベルはアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)が溶液中に分散する為分離する。一方、この溶液中では、軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)は、基材フィルム間の接着を維持し続け、分離しないので、分離したラベルが粘着層(ロ)によってPETボトル基体に再付着することもない。よって軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)は、90℃1.5wt%NaOH水溶液でアルカリ分散しないことが望ましい。
熱可塑性エラストマー(J)はスチレン系エラストマーであってスチレン/ブタジエンブロック共重合体(S−B、ジブロック)、(S−B−S、トリブロック、スチレン/イソプレンブロック共重合体(S−I,ジブロック),(S−I−S、トリブロック)、及びスチレン/ブタジエン−イソプレンブロック共重合体(S−B・I、ジブロック)、(S−B/I−B、トリブロック)ならびにこれらブロック共重合体の水添物、例えば、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体(SBS)の水添物、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体の水添物(SEPS)、また、カルボン酸変性した上記記載のスチレン系エラストマー、更には、スチレンブロックの中のスチレンのほかにスチレとα―メチルスチレンなどの芳香族系ビニル化合物の共重合体も例示される。
なお、ここでいう「粘着層(ロ)の幅」とは、粘着層(ロ)の、ラベル巻きつけ方向における長さである。
なお、例中、単に「部」とあるのは「重量部」を、「%」とあるのは「重量%」をそれぞれ表す。また、「WT%」は「重量%」の意である。
・クレイトンG1650(クレイトンポリマー社製)(以下、「G1650」と略記する。)
スチレンーエチレン・ブチレンースチレンブロックポリマー(SEBS)
ジブロック量:0%
溶融粘度*1:8,000mPa・s
・クレイトンG1652(クレイトンポリマー社製)(以下、「G1652」と略記する。)
スチレンーエチレン・ブチレンースチレンブロックポリマー(SEBS)
ジブロック量:0%
溶融粘度*1;1,350mPa・s
・クレイトンG1726 (クレイトンポリマー社製)(以下、「G1726」と略記する。)
スチレンーエチレン・ブチレンースチレンブロックポリマー(SEBS)
ジブロック量:70%
溶融粘度*1:200mPa・s
なお、溶融粘度*1は、熱可塑性エラストマー濃度25重量%トルエン溶液の25℃での溶融粘度である。溶融粘度の測定は、B型粘度計RB80L(東機産業社製)を用い、ローターNo.3を用いて適した回転数で行った。
・リカロジンF(ハリマ化成社製)
水添ロジン
酸価:175mgKOH/g
軟化点:72℃
・KE−604(荒川化学社製)
水添アクリル酸変性ロジン
酸価:240mgKOH/g
軟化点:125℃
・YSポリスターT30(ヤスハラケミカル社製)(以下、「T30」と略す)
テルペンフェノール樹脂
軟化点:30℃
合成オイル(D)
・ダイアナフレシアN−90 (出光興産社製)(以下、「N90」と略記す。)
パラフィン系プロセスオイル
・ダイアナプロセスPW−90(出光興産社製)(以下、「PW90」と略記す。)
パラフィン系プロセスオイル
・ダイアナプロセスPW−380(出光興産社製)(以下、「PW380」と略記す。)
パラフィン系プロセスオイル
・プロセスオイル100R (出光興産社製)(以下、「100R」と略記す。)
ナフテン系プロセスオイル
無水マレイン酸をグラフト重合させたポリプロピレンワックス(E)
・リコセンPPMA6252(クライアントジャパン社製)(以下、「PPMA6252」と略す。)
無水マレイン酸変性ポリプロピレンワックス
酸価:40mgKOH/g
DSC融点:127℃
・リコセンPPMA1462(クライアントジャパン社製)(以下、「PPMA1462」と略す。)
無水マレイン酸変性ポリプロピレンワックス
酸価:50mgKOH/g
DSC融点:66℃
・X−10016(ベーカー・ペトロライト社製)
無水マレイン酸変性ポリプロピレンワックス
酸価:60mgKOH/g
DSC融点:117℃
25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F)
・HNP−9(日本精蝋社製)
パラフィンワックス
針入度:7dmm
融点:76℃
油分:0.1WT%
・POLYWAX 655(ベーカー・ペトロライト社製)(以下、「PW655」と略す。)
ポリエチレンワックス
針入度:2dmm
融点:90℃
油分:0.1WT%以下
・サソールワックス C80(サゾール社製)(以下、「C80」と略す。)
フィッシャートロプッシュワックス
針入度:8dmm
融点:77℃
油分:0.1WT%以下
数平均分子量が1,000以上のポリエチレングリコール(G)
・ポリエチレングリコールPEG−1000(三洋化成社製)(以下,「PEG−1000と略す)
ポリエチレングリコール
数平均分子量:1,000
・ポリエチレングリコールPEG−2000(三洋化成社製)(以下,「PEG−2000」と略す)
ポリエチレングリコール
数平均分子量:2,000
・ポリエチレングリコールPEG−6000(三洋化成社製)(以下,「PEG−6000」と略す)
ポリエチレングリコール
数平均分子量:6,000
・ポリエチレングリコールPEG−20000(三洋化成社製)(以下,「PEG−20000」と略す)
ポリエチレングリコール
数平均分子量:20,000
ポリブテン(H)
・出光ポリブテン 100R(出光興産社製)(以下,「ポリブテン100R」と略す。)
ポリブテン水添未添加グレード
熱可塑性エラストマー(J)
・クレイトンD1107(クレイトンポリマー社製)(以下、「D1107」と略記する。)
スチレンーイソプレンースチレンブロックポリマー(SIS)
ジブロック量:17%,スチレン比率15重量%
溶融粘度*1:1,500mPa・s
・クレイトンD1112(クレイトンポリマー社製)(以下、「D1112」と略記する。)
スチレンーイソプレンースチレンブロックポリマー(SIS)
ジブロック量:40%,スチレン比率15重量%
溶融粘度*1:900mPa・s
・クレイトンD1117(クレイトンポリマー社製)(以下、「D1117」と略記する。)
スチレンーイソプレンースチレンブロックポリマー(SIS)
ジブロック量:35%,スチレン比率17重量%
溶融粘度*1:470mPa・s
・クレイトンD1161(クレイトンポリマー社製)(以下、「D1161」と略記する。)
スチレンーイソプレンースチレンブロックポリマー(SIS)
ジブロック量:19%,スチレン比率15重量%
溶融粘度*1:1,200mPa・s
・クレイトンD1193(クレイトンポリマー社製)(以下、「D1193」と略記する。)
スチレンーイソプレンースチレンブロックポリマー(SIS)
ジブロック量:20%,スチレン比率24重量%
溶融粘度*1:1,200mPa・s
・クレイトンD1652(クレイトンポリマー社製)(以下、「D1652」と略記する。)
スチレンーエチレン・ブチレンースチレンブロックポリマー(SEBS)
ジブロック量:0%,スチレン比率30重量%
溶融粘度*1:1,350mPa・s
・クレイトンG1726(クレイトンポリマー社製)(以下、「G1726」と略記する。)
スチレンーエチレン・ブチレンースチレンブロックポリマー(SEBS)
ジブロック量:70%,スチレン比率30重量%
溶融粘度*1:200mPa・s
なお、溶融粘度*1は、熱可塑性エラストマー濃度25重量%トルエン溶液の25℃での溶融粘度である。溶融粘度の測定は、B型粘度計RB80L(東機産業社製)を用い、ローターNo.3を用いて適した回転数で行った。
粘着付与剤(K)
・クリアロンP−115(ヤスハラケミカル社製)
水添テルペン系粘着付与剤
軟化点:115℃
・クリアロンP−125(ヤスハラケミカル社製)
水添テルペン系粘着付与剤
軟化点:125℃
・クリアロンP−135(ヤスハラケミカル社製)
水添テルペン系粘着付与剤
軟化点:135℃
・アルコンP−100(荒川化学社製)
水添石油系粘着付与剤
軟化点:100℃
・アルコンP−115(荒川化学社製)
水添石油系粘着付与剤
軟化点:115℃
・アルコンP−140(荒川化学社製)
水添石油系粘着付与剤
軟化点:140℃
製造方法A−1
攪拌機を備えたステンレスビーカーに、合成オイル(D);N90を31重量部,ポリプロピレンワックス(E):PPMA1462を4重量部及びテルペンフェノール樹脂(C):T−30を10重量部投入し、加熱して溶融した。加熱は内容物が130℃未満150℃超にならないように注意して行った。溶融後攪拌を行い、均一溶融溶液とした後、150℃未満の温度を保ちながら、かつ攪拌を続けながら、この溶融物に熱可塑性エラストマー(A);G1650を16重量部徐々に加え、添加終了後、次にロジン系粘着付与剤(B)のリカロジンFを39重量部添加して、溶融均一混合物とし、冷却してアルカリ分散型ホットメルト粘着剤組成物(a)を得た。
熱可塑性エラストマー(A)、ロジン系粘着付与剤(B)、テルペンフェノール樹脂(C),合成オイル(D)及び無水マレイン酸をグラフト重合させたポリプロピレンワックス(E)として、下記表1に記載の成分を添加して、製造例A−1と同様にして、製造例A−2〜6のアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)を作製した。
攪拌機を備えたステンレスビーカーに、合成オイル(D);PW90を32重量部,25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F):HNP−9を7重量部投入し、加熱して溶融した。加熱は内容物が130℃未満150℃超にならないように注意して行った。溶融後攪拌を行い、均一溶融溶液とした後、150℃未満の温度を保ちながら、かつ攪拌を続けながら、この溶融物に熱可塑性エラストマー(A);G1650を10重量部徐々に加え、添加終了後、次にロジン系粘着付与剤(B)にリカロジンFを51重量部添加して、溶融均一混合物とし、冷却してアルカリ分散型ホットメルト粘着剤組成物(a)を作製した。
熱可塑性エラストマー(A)、ロジン系粘着付与剤(B)、合成オイル(D)、25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F)及びポリブテン(H)として、下記表1に記載の成分を添加して、製造例A−7と同様にして、製造例A−8〜14のアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)を作製した。
攪拌機を備えたステンレスビーカーに、合成オイル(D);PW90を32重量部及び25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F):HNP−9を7重量部,ポリエチレングリコール(G):PEG−1000を6重量部投入し、加熱して溶融した。加熱は内容物が130℃未満150℃超にならないように注意して行った。溶融後攪拌を行い、均一溶融溶液とした後、150℃未満の温度を保ちながら、かつ攪拌を続けながら、この溶融物に熱可塑性エラストマー(A);G1650を10重量部徐々に加え、添加終了後、次にロジン系粘着付与剤(B)にリカロジンFを45重量部添加して、溶融均一混合物とし、冷却してアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)を作製した。
熱可塑性エラストマー(A)、ロジン系粘着付与剤(B)、合成オイル(D)、25℃の針入度が10dmm以下であるワックス(F)及びポリエチレングリコール(G)として、下記表1に記載の成分を添加して、製造例A−15と同様にして、製造例A−16〜20のアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)を作製した。
製造方法B−1
攪拌機を備えたニーダーに、添加する粘着付与剤(K):クリアロンP-115の半量25.5重量部、合成オイル(D):N90を9重量部を投入し、加熱し、溶融状態になった段階で熱可塑性エラストマー(J):D1107を40重量部加え150℃で1時間攪拌し、残りの粘着付与剤(K):クリアロンP-115の半量25.5重量部を加え150℃で3時間攪拌し、軟化点95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)を得た。
熱可塑性エラストマー(J)、粘着付与剤(K)及び合成オイル(D)として、下記表2に記載の成分を添加して、製造例B−1と同様にして、製造例B−2〜8の軟化点95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)を作製した。
上記の方法で作製したアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)及び軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)を離型紙に150℃に加熱したハンドアプリケーターを用いて塗工量20〜30μmになるように塗工を行なった。塗工物を必要な大きさに切り取り、幅60mm×長さ250mmの基材フィルムの端部(I)に上記方法で作製したアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)の塗工物を転写し粘着層(イ)を設けた。同様の方法で相対するもう一方の端部(II)に軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)の塗工物を転写し粘着層(ロ)を設けでロールシュリンクラベルを作製した。
端部(I)および(II)の幅は表3に示した。
使用した基材フィルムは、厚さ50μmのMD方向一軸延伸ポリエチレンテレフタレート(シーアイ化成社製:商品名「PTRN」:100℃でのMD方向の最大収縮率48%,TD方向の最大収縮率8%)の表面にデザイン印刷層を施したものを使用した。
上記で作製したロールシュリンクラベルを、円周200mmの円筒状のPETボトルの胴部に巻いて作製した。その時、まず粘着層(I)はPETボトルと接着し、次いで、ロールシュリンクラベルを一周し、粘着層(II)はロールシュリンクラベルとの接着を行なう。粘着剤層(II)は、PETボトルとの接着せず、ロールシュリンクラベルのみに接着させ容器を作成した。
<アルカリ剥離性>
ラベル付き容器を約8×8mm角に粉砕して、ラベルが付いた状態のPETボトルのペレットとした。1,000ml丸型フラスコに、1.5wt%水酸化ナトリウム水溶液360gと前記ペレット40gを入れて、250rpmで攪拌(攪拌羽:プロペラ)した。15分後フィルターで濾過し、ペレットを目視観察し、ラベルが剥離し、ホットメルト粘着剤組成物がPETボトルに残らない場合:○、ラベルがPETボトルに残ったり、ホットメルト粘着剤組成物がPETボトルに残ったり再付着した場合:×とした。
強度測定は、上記方法で作製したアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)を離型紙に厚さ20μmに塗工し、基材フィルムの印刷面に転写し、これをOPPに貼り付け、試験用容器を作成した。
強度測定は、上記方法で作製した軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)を離型紙に厚さ20μmに塗工し、基材フィルムの印刷面に転写し、これをPETボトルに貼り付け、試験用容器を作成した。
なお、接着強度は、対OPP、対PET共に、0.4N/15mm以上であれば○。更に好ましくは1.0N/15mm以上であれば◎。0.4N/15mm未満あれば×である。
上記方法で作製したラベル付き容器を90℃に加熱した湯浴に入れロールシュリンクラベルをシュリンクさせて評価した。ロールシュリンクラベルが収縮して粘着層(イ)または、粘着層(ロ)が剥離したりずれたりした場合の評価は×とした。ずれ、または剥がれがない場合の評価を○とした。
ラベル付き容器を90℃の湯浴に入れロールシュリンクラベルをシュリンクさせシュリンク適性が○と判断したサンプルのラベルを剥がした。PETボトルにアルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)がPETボトルに残った場合の評価は×とした。全く残らなかった場合の評価を○とした。
Claims (4)
- 容器の外周に巻きつけて装着するロールシュリンクラベルであって、
基材フィルムと、その面上に設けられた、アルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)から形成される粘着層(イ)および軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)から形成される粘着層(ロ)、とからなり、
基材フィルムの、一方の端部(I)に粘着層(イ)が設けられ、相対するもう一方の端部(II)に粘着層(ロ)が設けられ、
端部(I)は、基材フィルムと容器との接合部であり、端部(II)は、巻きつけ後の、基材フィルム自身の他の部位との固定部であることを特徴とするロールシュリンクラベル。 - アルカリ分散型ホットメルト粘着剤(a)が熱可塑性エラストマー(A)、酸価が100mgKOH/g以上300mgKOH/g以下であるロジン系粘着付与剤(B)、を含むことを特徴とする請求項1記載のロールシュリンクラベル。
- 軟化点が95℃よりも高いホットメルト粘着剤(b)が、熱可塑性エラストマー(J)、粘着付与剤(K)および合成オイル(D)を含んでなり、前記熱可塑性エラストマー(J)は、ジブロックの含有量が70重量%以下で、スチレン比率が10〜40重量%であるスチレン系エラストマーであることを特徴とする請求項1または2記載のロールシュリンクラベル。
- 請求項1ないし3いずれか記載のロールシュリンクラベルが、容器に装着されてなるラベル付き容器。
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