JP5475579B2 - タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5475579B2
JP5475579B2 JP2010158680A JP2010158680A JP5475579B2 JP 5475579 B2 JP5475579 B2 JP 5475579B2 JP 2010158680 A JP2010158680 A JP 2010158680A JP 2010158680 A JP2010158680 A JP 2010158680A JP 5475579 B2 JP5475579 B2 JP 5475579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
wax
less
tire
purified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010158680A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012021057A (ja
Inventor
高幸 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2010158680A priority Critical patent/JP5475579B2/ja
Publication of JP2012021057A publication Critical patent/JP2012021057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5475579B2 publication Critical patent/JP5475579B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • Y02T10/862

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、タイヤ用ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
オゾンによるタイヤの劣化(クラックの発生など)を防ぐために、ワックスを配合し、タイヤの表面にブルームさせて膜を形成する方法が用いられている。ワックスとしては、通常、パラフィンワックスなどの石油系ワックスが使用されているが、将来の化石資源枯渇の際には入手が困難になるおそれがあり、また、環境への配慮という問題もある。そこで、カルナバワックス、ホホバワックス、米糠ワックス、蜜蝋、キャンデリラワックスなどの天然系ワックス(天然由来のワックス)を配合することが検討されている。
一般に、ワックスがブロードな炭素数分布を有していると広い温度範囲で耐オゾン性が発揮されるが、天然系ワックスの炭素数分布(分子量分布)、すなわち軟化点分布は、由来生物によって異なり、低温(40℃以下)の軟化点成分を持つ天然系ワックスは少ない。そのため、天然系ワックスをタイヤに使用する場合、低温での耐オゾン性が問題となる。また、一般に石油系ワックスに比べ、天然系ワックスは炭化水素の含有量が少ないことから、天然ゴムやブタジエンゴム、イソプレンゴム等の低極性ゴムとの相容性や膜の均一性に劣るという問題もある。
例えば、タイヤにおいてキャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックスなどの天然系ワックスの使用が検討された例として、キャンデリラワックスを配合し、石油資源の含有比率を抑制したタイヤ用ゴム組成物が特許文献1に開示されている。しかしながら、耐オゾン性(特に低温時)や白色化への対策、ゴム組成物の特性に対する悪影響に対する対策が不充分であり、改善が望まれている。
特開2008−303249号公報
本発明は、上記課題を解決し、環境に配慮しながら、耐オゾン性(特に低温時)に優れ、かつ白色化、ゴムの特性の低下を防止できるタイヤ用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分及び精製天然系ワックスを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
上記精製天然系ワックスは、天然系ワックスに、遊離脂肪酸、遊離アルコール及び樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を除去する処理を施すことにより得られるものが好ましい。
上記精製天然系ワックスは、炭素数28〜33の炭化水素を65質量%以上含有し、かつ該炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合が60質量%以上の精製キャンデリラワックスであることが好ましい。また、上記精製天然系ワックスは、遊離脂肪酸含有量が17質量%以下、遊離アルコール含有量が2.5質量%未満の精製ミツロウであることが好ましい。
上記ゴム組成物において、上記ゴム成分100質量部に対する上記精製天然系ワックスの含有量は0.1〜8質量部であることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、精製天然系ワックスを用いたタイヤ用ゴム組成物であるので、環境に配慮しながら、耐オゾン性(特に低温時)を改善できる。また、ゴム表面の白色化も充分に抑制できる。更に、天然系ワックスの使用に起因するゴム組成物の特性の低下も防止できる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ゴム成分及び精製天然系ワックスを含むものであり、例えば、該精製天然系ワックスとして、天然系ワックスに対して遊離脂肪酸、遊離アルコール、樹脂などの除去処理を施したものを好適に使用できる。具体的には、炭化水素含有量が65質量%以上の精製キャンデリラワックス、遊離脂肪酸含有量が17質量%以下及び/又は遊離アルコール含有量が2.5質量%未満の精製ミツロウなどを好適に使用できる。
上記精製キャンデリラワックス、精製ミツロウなどは、通常のキャンデリラワックスやミツロウに比べて、遊離脂肪酸、遊離アルコール、樹脂などの極性成分が減量されていることで、軟化点分布が低温側にシフト又は拡大されている。このため、特に低温での耐オゾン性が改善され、優れた耐オゾン性が広い温度範囲で発揮される。また、前記減量による炭化水素量の相対的に増加により、低極性ゴムとの相容性や膜の均一性が良好となるとともに、ブルームも抑制できるため、ゴム表面の白色化も防止できる。加えて環境面にも優れていることから、本発明の効果が良好に発揮される。
上記精製天然系ワックスとして、天然系ワックスに、遊離脂肪酸、遊離アルコール及び樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を除去する処理を施したものを使用できる。ここで天然系ワックスとしては、石油由来のワックス以外であれば特に限定されず、例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ライスワックス、ホホバろうなどの植物系ワックス;ミツロウ、ラノリン、鯨ろうなどの動物系ワックス;オゾケライト、セレシン、ペトロラクタムなどの鉱物系ワックス;ヒマシ硬化油、大豆硬化油、ナタネ硬化油、牛脂硬化油などの天然油脂系硬化油;及びこれらの精製物などが挙げられる。なかでも、前述の精製キャンデリラワックスや精製ミツロウが良好に調製されるという点から、ミツロウ、キャンデリラワックスを使用することが好ましい。また、かかる天然系ワックスは遺伝子組み換えをした植物、動物から得られるものを用いてもよい。また、除去処理の方法は、遊離アルコール、遊離脂肪酸、樹脂を除去できる方法であれば特に限定されず、公知の方法を使用できる。
上記精製天然系ワックスとして、炭化水素含有量が65質量%以上(より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上)のキャンデリラワックスを使用することが好ましい。また、炭素数28〜33の炭化水素を65質量%以上含有し、かつ該炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合が60質量%以上の精製キャンデリラワックスを使用することが特に好ましい。これにより、優れた耐オゾン性(特に低温時)が得られるとともに、白色化を防止できる。また、転がり抵抗の低下効果も得られる。
上記精製キャンデリラワックスにおいて、該精製キャンデリラワックス100質量%中の炭素数28〜33の炭化水素含有量は、好ましくは75質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。65質量%未満であると、耐オゾン性や白色化の対策が不十分になる傾向がある。該含有量は、上限は特に限定されないが、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
また、該精製キャンデリラワックスにおいて、炭素数28〜33の炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合は、65質量%以上が好ましい。
上記精製キャンデリラワックス100質量%中の遊離アルコールや遊離脂肪酸の含有量はそれぞれ少ない方が望ましく、具体的には各々10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましい。10質量%を超えると、耐オゾン性(特に低温時)が悪化する傾向がある。
上記精製キャンデリラワックス100質量%中の樹脂の含有量は少ない方が望ましく、具体的には15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましく、7質量%以下が特に好ましい。15質量%を超えると、耐オゾン性(特に低温時)が悪化する傾向がある。
上記精製キャンデリラワックス100質量%中のエステルの含有量は、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下、特に好ましくは5質量%以下である。これにより、良好な低温での耐オゾン性が得られる。
なお、本発明における精製天然系ワックスとしては、40℃以下の軟化点を有する成分を含むものが好ましい。ここで、ワックスの軟化点分布は、示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて、−30℃から100℃まで5℃/minの昇温速度でヒートフロー(mW/g)を測定して調べられる。所定温度の軟化点を有する成分を含むか否かは、該所定温度(例えば40℃)の時点におけるヒートフローの温度依存性曲線がベースラインから吸熱方向に下がっているか否かを基準として確認できる。
そして、上記精製キャンデリラワックスとしては、(40℃におけるヒートフロー(mW/g)/ピーク温度のヒートフロー(mW/g))×100≧0.1の関係を満たすものが好ましく、0.2以上の関係を満たすものがより好ましく、0.5以上の関係を満たすものが更に好ましい。この場合、40℃以下の軟化点を有する成分により、良好な低温時の耐オゾン性が得られる。
上記精製キャンデリラワックスは、例えば、特開平10−182500号公報に記載されている製法により調製できる。即ち、例えば、天然系ワックスをアルカリの存在下でケン化分解した後、石油エーテルで抽出処理し、石油エーテルを減圧蒸留することにより得られた固形物をn−ヘキサン等の有機溶媒に溶解して、これをシリカゲル充填カラムに通液し、n−ヘキサンの有機溶媒で溶離展開し、各フラクションに分け、所望のフラクションを集める方法等が挙げられる。
更に、上記精製天然系ワックスとして、遊離脂肪酸含有量が17質量%以下、遊離アルコール含有量が2.5質量%未満の精製ミツロウを使用することが好ましい。この場合も、上記精製キャンデリラワックスと同様に本発明の効果が充分に発揮され、転がり抵抗の低下効果も得られる。
上記精製ミツロウにおいて、該精製ミツロウ100質量%中の遊離脂肪酸の含有量は少ない方が望ましく、具体的には17質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。また、上記精製ミツロウ100質量%中の遊離アルコールの含有量も少ない方が望ましく、具体的には2.5質量%未満が好ましい。それぞれ上限を超えると、耐オゾン性(特に低温時)が悪化する傾向がある。
上記精製ミツロウにおいて、該精製ミツロウ100質量%中の炭化水素含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは12質量%以上である。10質量%未満であると、耐オゾン性や白色化の対策が不十分になる傾向がある。該含有量は、上限は特に限定されないが、精製に要するコストとの兼ね合いから、好ましくは40質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
また、上記精製ミツロウ100質量%中のエステルの含有量は、好ましくは65質量%以上、より好ましくは70質量%以上である。該含有量の上限は特に限定されないが、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下である。これにより、良好な低温での耐オゾン性が得られる。
上記精製ミツロウとしては、(40℃におけるヒートフロー(mW/g)/ピーク温度のヒートフロー(mW/g))×100≧10の関係を満たすものが好ましく、11以上の関係を満たすものがより好ましく、12以上の関係を満たすものが更に好ましく、13以上の関係を満たすものが特に好ましい。この場合、40℃以下の軟化点を有する成分により、良好な低温時の耐オゾン性が得られる。
上記精製ミツロウは、例えば、ミツバチ巣からミツロウを取り出して、ごみや蜂の死骸などを取り除いて黄蝋を得、それを更に脱色、漂白して晒しミツロウを得る。さらに、かかる晒しミツロウや黄蝋等を加熱や煮沸処理したり、酸化剤、還元剤により化学的に処理したりして、遊離アルコールや遊離脂肪酸、樹脂分などを減らして得ることができる。
なお、精製キャンデリラワックス、精製ミツロウなどの精製天然系ワックスに含まれる遊離アルコール、遊離脂肪酸、樹脂、炭化水素、エステルの含有量は、ガスクロマトグラフィー等、従来の方法で測定できる。また、ヒートフローは、示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて測定できる。
本発明のゴム組成物において、上記精製天然系ワックスの含有量(精製キャンデリラワックス、精製ミツロウなどの合計含有量)は、ゴム成分100質量部に対して好ましくは0.1質量部以上であり、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1.5質量部以上、特に好ましくは2.5質量部以上である。0.1質量部未満であると、耐オゾン性の向上等の具体的な効果を確認できないおそれがある。また、該精製天然系ワックスの含有量は、好ましくは8質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。8質量部をこえると、ブルーム量が多くなりすぎてタイヤが白色化する傾向がある。また、コストが上昇するおそれがある。
本発明で使用できるゴム成分としては特に限定されず、天然ゴム(NR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)など、タイヤ工業において一般的なものを使用することができる。特にNR、ENR、BRに上記精製天然系ワックスを配合した場合、本発明の効果を充分に得ることが可能となる。
NR及び/又はENRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のNR及びENRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。30質量%未満であると、本発明の効果を充分に得ることが難しくなったり、充分な力学強度を得ることが難しくなったり、石油に由来しない材料を用い環境に配慮することが難しくなったりするおそれがある。該含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下である。90質量%を超えると、BRなどの他のゴムの配合量が相対的に低くなり、耐亀裂成長性や耐オゾン性、耐摩耗性などを改善することが難しくなる場合がある。
BRを含有する場合、ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上である。10質量%未満であると、耐亀裂成長性や耐オゾン性、耐摩耗性などを改善することが難しくなるおそれがある。該含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。70質量%を超えると、NR及び/又はENRやその他のゴムの配合量が相対的に低くなり、充分な力学強度を得ることが難しくなるおそれがある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物はカーボンブラックを含有することが好ましい。これにより、補強効果が得られる。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は15×10/g以上が好ましく、25×10/kg以上がより好ましい。15×10/g未満では、充分な補強効果が得られないおそれがある。また、カーボンブラックのNSAは50×10/kg以下が好ましく、35×10/kg以下がより好ましい。50×10/kgを超えると、低燃費性が悪化するおそれがある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。1質量部未満では、充分な補強効果や耐紫外線性改善効果が得られないおそれがある。該カーボンブラックの含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは8質量部以下である。10質量部を超えると、低燃費性が悪化する傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物はシリカを含有することが好ましい。これにより、良好な低燃費性が得られるとともに、補強効果が得られる。
シリカのBET法によるチッ素吸着比表面積は、50m/g以上が好ましく、100m/g以上が更に好ましい。50m/g未満では、ゴム強度が低下する傾向がある。また、シリカのBET法によるチッ素吸着比表面積はは250m/g以下が好ましく、200m/g以下がより好ましい。250m/gを超えると、加工性が悪化する傾向にある。
なお、シリカのBET法によるチッ素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準拠した方法により測定することができる。
シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。該シリカの含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下、特に好ましくは45質量部以下である。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性が得られるとともに、補強効果も得られる。
本発明では、シリカとともに、シランカップリング剤を使用することが好ましい。シランカップリング剤としては、例えば、スルフィド系、メルカプト系ビニル系、アミノ系、グリシドキシ系、ニトロ系、クロロ系シランカップリング剤などが挙げられる。なかでも、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ジスルフィドなどのスルフィド系が好ましく、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドが特に好ましい。
シランカップリング剤を含有する場合、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して1質量部以上が好ましく、4質量部以上がより好ましい。該含有量は、20質量部以下が好ましく、12質量部以下がより好ましい。上記範囲内にすることにより、良好な低燃費性、補強性が得られる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、酸化亜鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、その他のワックス、加硫剤、加硫促進剤などを適宜配合することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、精製天然系ワックスとともに老化防止剤を含有することが好ましい。これにより、耐オゾン性を改善できる。
老化防止剤としては、アミン系、フェノール系、イミダゾール系の各化合物や、カルバミン酸金属塩、ワックスなどを適宜選択して使用することが可能である。なかでも、アミン系が好ましく、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミンがより好ましい。ここで、老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましく、1.2質量部以上が更に好ましい。該含有量は、8質量部以下が好ましく、4質量部以下がより好ましく、2.5質量部以下が更に好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどの混練機で前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。本発明のタイヤ用ゴム組成物は、外部に配置される部材(特に、サイドウォールやトレッド、クリンチ)を製造するためのゴム組成物として好適に用いられる。
本発明の空気入りタイヤは、上記タイヤ用ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、必要に応じて各種添加剤を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でタイヤのサイドウォールやトレッドなどの形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
NR:RSS#3
BR:宇部興産(株)製のBR150B
シリカ:Degussa社製のウルトラジルVN3(NSA:175m/g)
カーボンブラック:新日化カーボン(株)製のニテロン#55S(石炭系重質油を原料としたカーボンブラック、NSA:28×10/kg)
シランカップリング剤:Degussa社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「桐」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス1:横関油脂工業(株)製の精製キャンデリラワックスMK−2(構成成分:エステル22質量%、遊離脂肪酸10質量%、遊離アルコール10質量%、炭化水素40質量%、樹脂18質量%)(軟化点分布:42〜73℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0)
ワックス2:横関油脂工業(株)製の精製キャンデリラワックスMD−21(構成成分:エステル3質量%、遊離脂肪酸5質量%、遊離アルコール5質量%、炭素数28〜33の炭化水素82質量%(該炭化水素のうち炭素数31の占める割合約70質量%)、樹脂5質量%)(軟化点分布:35〜75℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=0.6)
ワックス3:晒しミツロウ(構成成分:エステル66.5質量%、遊離脂肪酸18質量%、遊離アルコール2.5質量%、炭化水素13質量%)(軟化点分布:20〜70℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=9)
ワックス4:横関油脂工業(株)製の精製ミツロウBEESWAXCO−100(化粧品仕様)(構成成分:エステル70質量%、遊離脂肪酸14質量%、遊離アルコール2質量%、炭化水素14質量%)(軟化点分布:0〜75℃)(40℃におけるヒートフロー/ピーク温度のヒートフロー×100=13)
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤BBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
なお、ワックス1〜4について、遊離アルコール、遊離脂肪酸、樹脂、炭化水素、エステルの含有量は、ガスクロマトグラフィーにより測定した。
また、軟化点分布については、示差走査熱量測定装置(DSC)を用いて、−30℃から100℃まで5℃/minの昇温速度でヒートフロー(mW/g)を測定した。
前記のとおり、各ワックスの組成について、ワックス2は、ワックス1に比べて樹脂成分、エステル成分、遊離アルコール、遊離脂肪酸が少なく、炭化水素成分量が多かった。また、ワックス4は、ワックス3に比べて遊離アルコールや遊離脂肪酸の量が少なく、エステル成分の量が多く、これらの結果から、ワックス2及び4では、耐オゾン性に有効なワックス成分が多いことが確認できた。更に、ワックス2及び4では、軟化点分布が低温側にシフト又は拡大し、40℃以下の軟化点を有する成分を含むことも確認できた。
<実施例1〜5及び比較例1〜6>
バンバリーミキサーを用いて、表1の工程1に示す配合量の薬品を投入して、排出温度が約150℃となるように5分間混練し、排出した。更に、表1の工程2に示す配合量の硫黄および加硫促進剤を加え、バンバリーミキサーを用いて、排出温度が100℃となるように約3分間混練して、未加硫ゴム組成物を得た。
得られた未加硫ゴム組成物をサイドウォール形状に成形して、他のタイヤ部材とはりあわせ、150℃で30分間加硫することにより、試験用タイヤを作製した。
また、上記未加硫ゴム組成物を、150℃で30分間加硫することにより、加硫ゴムシートを作製した。
得られた加硫ゴムシート及び試験用タイヤを用いて、以下の評価を行った。その結果を表1に示す。
(転がり抵抗試験)
上記加硫ゴムシート(2mm×130mm×130mmのゴムスラブシート)を作製し、そこから測定用試験片を切り出し、粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度50℃、初期歪10%、動歪2%、周波数10Hzの条件下でtanδを測定した。基準配合(比較例1)の転がり抵抗指数を100として、下記計算式により、転がり抵抗特性をそれぞれ指数表示した。指数が小さいほど転がり抵抗が低く、優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(各配合のtanδ/比較例1のtanδ)×100
(耐オゾン性試験)
JIS K 6259「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐オゾン性の求め方」に基づき、オゾン濃度50±5pphm、各試験温度(低温:10℃、中温:30℃、高温:50℃)、伸張歪20±2%の条件下で、48時間試験した後の亀裂の状態を観察することで、耐オゾン性を評価した。なお、評価方法は、JISに記載の方式に従い、亀裂の数と大きさを表した。アルファベット(A、B及びC)は、Aが亀裂の数が少なく、Cが亀裂の数が大きいことを示し、数字(1〜5)は、大きいほど、亀裂の大きさが大きいことを示し、「クラックなし」は、クラックが発生しなかったことを示す。
(暴露試験)
試験用タイヤにホィールを取り付け、2.2気圧の空気を封入して、屋外(神戸市内)に3ヶ月間放置し、その後の変色度合いを目視で評価した。
○:変色なし △:わずかに白色化 ×:激しく白色化
Figure 0005475579
ワックスを配合しなかった比較例1では、白色化の問題はなかったが、耐オゾン性が非常に悪かった。アルコール、遊離脂肪酸、樹脂分等を比較的多量に含むワックス1を2部配合した比較例2では、耐オゾン性が依然として悪く、またやや白色化する傾向にあった。また、比較例2のワックス量を4部に増量した比較例3では、比較例1や2に比べてやや耐オゾン性が改善したが、依然としてまだ実用化レベルではなく、タイヤの白色化も起きてしまった。
アルコールや遊離脂肪酸等の除去処理を施さないワックス3を2部配合した比較例4では、比較例1や2に比べて特に低温での耐オゾン性が改善されたが、まだ実用化レベルではなかった。比較例4のワックス3を4部に増量した比較例5では、低温での耐オゾン性は良好となり、中温でも許容レベルとなったが、高温での耐オゾン性が悪く、タイヤの白色化も多少起きてしまった。ワックス1及び3を併用した比較例6では全体として耐オゾン性が改善し、特に中温、高温では許容レベルとはなったが、低温での耐オゾン性がやや悪く、タイヤの白色化も起きた。
ワックス2又は4を用いた実施例では、耐オゾン性がいずれも許容レベル〜非常に良好であり、更に、転がり抵抗も比較例と比べて改善傾向がみられた。特にワックス2を使用した実施例1では、ワックス1を使用した比較例2に比べて全温度域において耐オゾン性の顕著な改善効果がみられるとともに、白色化の問題も改善された。ワックス4を使用した実施例3でも、ワックス3を使用した比較例4に比べて全温度域において耐オゾン性の顕著な改善効果がみられた。また、これらの例では予想外にも低燃費性の改善もみられた。更に、両者を併用した実施例5では、白色化の問題を解決しつつ、全温度域での耐オゾン性が極めて良好となった。

Claims (4)

  1. ゴム成分及び精製天然系ワックスを含有し、
    前記精製天然系ワックスは、炭素数28〜33の炭化水素を65質量%以上含有し、かつ該炭化水素中に占める炭素数31の炭化水素の割合が60質量%以上の精製キャンデリラワックスであるタイヤ用ゴム組成物。
  2. ゴム成分及び精製天然系ワックスを含有し、
    前記精製天然系ワックスは、遊離脂肪酸含有量が17質量%以下、遊離アルコール含有量が2.5質量%未満の精製ミツロウであるタイヤ用ゴム組成物。
  3. 前記ゴム成分100質量部に対する前記精製天然系ワックスの含有量は0.1〜8質量部である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
JP2010158680A 2010-07-13 2010-07-13 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP5475579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010158680A JP5475579B2 (ja) 2010-07-13 2010-07-13 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010158680A JP5475579B2 (ja) 2010-07-13 2010-07-13 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012021057A JP2012021057A (ja) 2012-02-02
JP5475579B2 true JP5475579B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=45775572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010158680A Expired - Fee Related JP5475579B2 (ja) 2010-07-13 2010-07-13 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5475579B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10179479B2 (en) 2015-05-19 2019-01-15 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Plant oil-containing rubber compositions, tread thereof and race tires containing the tread
WO2019077885A1 (ja) 2017-10-17 2019-04-25 日本精蝋株式会社 ゴム組成物用表面改質剤及びこれを含有するゴム組成物

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021058A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5457492B2 (ja) * 2012-04-24 2014-04-02 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5869433B2 (ja) * 2012-06-11 2016-02-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6013927B2 (ja) * 2013-01-11 2016-10-25 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ
JP6013926B2 (ja) * 2013-01-11 2016-10-25 住友ゴム工業株式会社 スタッドレスタイヤ用ゴム組成物、及びスタッドレスタイヤ
JP6026951B2 (ja) * 2013-05-10 2016-11-16 住友ゴム工業株式会社 サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6151991B2 (ja) * 2013-07-05 2017-06-21 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6347646B2 (ja) * 2014-04-03 2018-06-27 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6282915B2 (ja) * 2014-04-03 2018-02-21 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6313648B2 (ja) * 2014-05-14 2018-04-18 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05179071A (ja) * 1991-12-27 1993-07-20 Nippon Petrochem Co Ltd ゴム組成物
JP2003055559A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Kao Corp 道路舗装用改質アスファルト組成物
JP5472772B2 (ja) * 2007-05-30 2014-04-16 住友ゴム工業株式会社 クリンチゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP4868455B2 (ja) * 2007-06-05 2012-02-01 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物、タイヤ部材およびタイヤ
JP2009096956A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5453744B2 (ja) * 2008-07-28 2014-03-26 横浜ゴム株式会社 タイヤ用ゴム組成物
JP5499466B2 (ja) * 2008-12-11 2014-05-21 横浜ゴム株式会社 タイヤトレッド用ゴム組成物
JP2012021058A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10179479B2 (en) 2015-05-19 2019-01-15 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Plant oil-containing rubber compositions, tread thereof and race tires containing the tread
WO2019077885A1 (ja) 2017-10-17 2019-04-25 日本精蝋株式会社 ゴム組成物用表面改質剤及びこれを含有するゴム組成物
US11390749B2 (en) 2017-10-17 2022-07-19 Nippon Seiro Co., Ltd. Surface modifier for rubber composition, and rubber composition containing same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012021057A (ja) 2012-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5475579B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6113189B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP5337355B2 (ja) インスレーション用ゴム組成物およびそれを用いたインスレーションを有するタイヤ
JP2012021058A (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6313648B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP2008303326A (ja) サイドウォール用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP5470219B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
EP2902436A1 (en) Studless winter tire
JP5147313B2 (ja) ブレーカークッション用ゴム組成物およびそれを用いたブレーカークッションを有するタイヤ
JP5814410B2 (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ
JP7009869B2 (ja) 重荷重タイヤ用ゴム組成物およびその製造方法
JP5662384B2 (ja) サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP5662388B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ
JP5687661B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6685902B2 (ja) ゴム組成物、その製造方法及びタイヤ
JP6347646B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5864694B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6282915B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5587692B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP6013926B2 (ja) スタッドレスタイヤ用ゴム組成物、及びスタッドレスタイヤ
JP6244024B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ
JP6374211B2 (ja) タイヤ用ゴム組成物
JP6026951B2 (ja) サイドウォール用ゴム組成物及び空気入りタイヤ
JP4979055B2 (ja) ゴム材料、それを用いたゴム組成物及び架橋ゴム
JP6073689B2 (ja) サイドウォール用ゴム組成物、及び空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5475579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees