JP5475481B2 - シート貼付装置およびシート貼付方法 - Google Patents

シート貼付装置およびシート貼付方法 Download PDF

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Description

本発明は、接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置およびシート貼付方法に関する。
IC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)などの回路が一面に形成された半導体ウェハ(以下、単にウェハという場合がある)は、電子機器の小型化や軽量化を図るため、個々のチップに分割される前に厚さが50μm前後にまで研削される。しかし、このようにウェハが薄くなると、それ自体の剛性が低下するため、その後の工程での取り扱いが困難になる。そこで、加工時の取り扱いを容易にするためのウェハの加工方法が検討されている(例えば、特許文献1参照)。このウェハの加工方法では、回路が形成された回路形成領域と、この回路形成領域を囲む外周余剰領域とを表面に備えたウェハを以下のように加工する。すなわち、ウェハの裏面のうち、回路形成領域に対応する領域に凹部を形成し、外周余剰領域を回路形成領域よりも厚くしてリング状補強部とすることで、ウェハの剛性を高めている。
一方、半導体製造工程において、ウェハとリングフレームとを一体化するために、マウント用シート(接着シート)をウェハとリングフレームとに貼付するマウント装置が利用されている(例えば、特許文献2参照)。このマウント装置では、減圧雰囲気とされた真空チャンバ内の基板載置テーブル上に、円板状のウェハを支持させるとともに、リングフレームに接着シートが貼り付けられた支持体(以下、単に支持体という場合がある)を傾斜状態のフレーム固定台上に載置して、ウェハをリングフレームの内部に位置させる。そして、真空チャンバ内を減圧して、貼付ローラでウェハと接着シートを予備的に接着した後、真空チャンバ内に大気を導入することにより、ウェハと接着シートを差圧により貼り付けている。
特開2007−19461号公報 特開2008−66684号公報
ところで、特許文献1に記載の加工方法が施されたウェハの裏面側に接着シートを貼付して、当該ウェハとリングフレームとを一体化するために、特許文献2に記載のマウント装置を用いることが考えられる。
しかしながら、減圧雰囲気で貼付ローラを用いて、凹部を有するウェハと、支持体とを予備的に接着すると、凹部に空間が形成された状態(凹部を塞ぐ状態)となり、凹部閉塞部分が形成されてしまう。この後、大気が導入されると、差圧により凹部閉塞部分がウェハの裏面に押し付けられて接着されるが、凹部閉塞部分を囲む周縁部分がリング状補強部に接着されているため、接着シートにおける凹部閉塞部分とウェハにおける凹部に張力が加わった状態で、ウェハと接着シートとが貼り付けられる。このため、50μm前後にまで研削されたウェハは、凹部に加わった張力によって割れてしまうといった不都合が発生じる。また、上記のような状態で接着シートに貼り付けられたウェハをダイシングすると、接着シートの弾性復元力によりチップ間隔が不均一になってしまい、これら各チップをピックアップする時に正確な位置を支持することができず、支持したチップを正確な位置にボンディングすることができなくなり、ボンディング不良を発生する不都合が生じる。
本発明の目的は、フレームと被着体とを一体化する工程において、接着シートに余分な張力を発生させることなく一体化することを可能にする支持体を形成可能なシート貼付装置およびシート貼付方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のシート貼付装置は、基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置であって、前記フレームを支持するフレーム支持手段と、前記接着シートを前記フレームに向って供給するシート供給手段と、前記シート供給手段から供給された接着シートを前記フレームの開口部内に前記接着剤層が表出する状態で押圧して貼付する押圧手段と、前記押圧手段による貼付の際に、前記開口部内で接着シートに弛みを形成する弛み形成手段とを備え、前記押圧手段は、軸方向の中央部分の直径が両端部分よりも大きい形状のローラであり、前記弛み形成手段は、前記ローラの前記中央部分により構成されている、という構成を採用している。
また、本発明のシート貼付装置は基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置であって、前記フレームを支持するフレーム支持手段と、前記接着シートを前記フレームに向って供給するシート供給手段と、前記シート供給手段から供給された接着シートを前記フレームの開口部内に前記接着剤層が表出する状態で押圧して貼付する押圧手段と、前記押圧手段による貼付の際に、前記開口部内で接着シートに弛みを形成する弛み形成手段とを備え、前記弛み形成手段は、前記シート供給手段と前記押圧手段との間に位置するとともに、当該押圧手段で押圧される前の接着シートに付勢することで前記弛みを形成する、という構成を採用している
そして、本発明のシート貼付装置では、前記弛み形成手段は、前記接着シートの両面に気圧差を生じさせることで前記接着シートを付勢することが好ましい。
さらに、本発明のシート貼付装置は基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置であって、前記フレームを支持するフレーム支持手段と、前記接着シートを前記フレームに向って供給するシート供給手段と、前記シート供給手段から供給された接着シートを前記フレームの開口部内に前記接着剤層が表出する状態で押圧して貼付する押圧手段と、前記押圧手段による貼付の際に、前記開口部内で接着シートに弛みを形成する弛み形成手段とを備え、前記接着シートは、前記フレームの開口部の直径よりも幅が狭い帯状に形成されており、前記シート供給手段は、前記接着シートを長手方向に繰出して供給し、前記フレーム支持手段と前記シート供給手段及び押圧手段とを相対移動させる移動手段をさらに備え、前記弛み形成手段は、前記移動手段による相対移動速度を前記接着シートの繰出し速度に対して遅くすることで前記弛みを形成する、という構成を採用している。
また、本発明のシート貼付装置の一態様では、前記フレーム支持手段における前記フレームの開口部に対応する位置には、支持凹部が設けられていることとしてもよい
一方、本発明のシート貼付方法は、基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシートの貼付方法であって、前記フレームを支持し、前記接着シートを前記フレームに向って供給し、軸方向の中央部分の直径が両端部分よりも大きい形状のローラで前記供給した前記接着シートを前記フレームに押圧することで、前記フレームの開口部内で前記接着シートに弛みを形成しつつ、前記接着シートを前記フレームに貼付するという構成を採用している。
また、本発明のシート貼付方法は、基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシートの貼付方法であって、前記フレームを支持し、前記接着シートを前記フレームに向って供給し、この供給した前記接着シートを付勢することで前記フレームの開口部内で前記接着シートに弛みを形成しつつ、前記接着シートを前記フレームに押圧して貼付する、という構成を採用している。
さらに、本発明のシート貼付方法は、基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシートの貼付方法であって、フレーム支持手段と、シート供給手段と、押圧手段とを備えたシート貼付装置を用い、前記フレーム支持手段で前記フレームを支持し、前記シート供給手段で前記フレームの開口部の直径よりも幅が狭い帯状の接着シートを長手方向に繰出して前記フレームに向って供給し、前記フレーム支持手段と前記シート供給手段及び前記押圧手段とを相対移動させる相対移動速度を前記接着シートの繰出し速度に対して遅くすることで、この供給した前記接着シートに前記開口部内で弛みを形成しつつ、前記押圧手段で前記接着シートを前記フレームに押圧して貼付する、という構成を採用している。
以上のような発明によれば、フレームの開口部内に表出した接着シートに弛みを形成した状態で当該接着シートをフレームに貼付するので、フレームと被着体とを一体化する工程において、開口部内に表出した接着剤層に、表面に凹部が設けられた被着体を貼付する場合であっても、接着シートにおける凹部閉塞部分とウェハにおける凹部に張力が加わった状態で、ウェハと接着シートとが貼り付けられることを防止することが可能になる。これにより、凹部に加わった張力によってウェハが割れるといった不都合や、接着シートの弾性復元力によりボンディング不良が発生するといった不都合を解消することができる。
また、接着シートを付勢することで弛みを形成すれば、付勢力を調整することにより、任意の弛みを形成できる。さらに、押圧手段として、軸方向の中央部分の直径が両端部分よりも大きい形状のローラを適用し、このローラの中央部分を弛み形成手段として機能させれば、押圧手段と弛み形成手段を別々に設ける必要がなく、部品点数を抑えることができる。また、接着シートの両面に気圧差を生じさせることで弛みを形成すれば、接着シートを傷つけることがなく弛みを形成することができる。そして、フレームの開口部よりも幅が狭い帯状の接着シートを長手方向に繰出して供給するとともに、フレーム支持手段とシート供給手段との相対移動速度を、接着シートの繰出速度よりも遅くすることで弛みを形成すれば、速度制御のみで任意の弛みを形成できる。さらに、フレーム支持手段に支持凹部を設ければ、弛んだ接着シートの接着層がフレーム支持手段に付着することがなく、接着シート貼付後のフレームを容易に取り外して搬送することができる。
本発明の第1実施形態に係るシート貼付装置の部分断面図。 図1の押圧ユニットの側面図。 図1のシート貼付装置で形成された支持体を示す斜視図。 (A),(B),(C)は、支持体とウェハとが一体化された状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態に係るシート貼付装置の部分断面図。 本発明の第3実施形態に係るシート貼付装置の部分断面図。 本発明の第4実施形態に係るシート貼付装置の部分断面図。 支持体の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4において、本実施形態のシート貼付装置1は、フレームとしてのリングフレームRFに接着シートとしてのマウント用シートMSを貼付して支持体Hを形成するものである。この支持体Hは、図示しない後工程において、凹部W11,W21を有するウェハW1,W2(図4(A),(B)参照)、あるいは、バンプW32の間に形成された凹部W31を有するウェハW3(図4(C)参照)と一体化される。マウント用シートMSは、図示しない基材シートの一方の面に図示しない接着剤層が積層された構成を有し、例えば、図3に示すように開口部RF1よりも大きく、かつ、リングフレームRFからはみ出すことのない外形に予め切断されている。
そして、シート貼付装置1は、リングフレームRFを載置して保持するフレーム支持手段としてのテーブル2と、マウント用シートMSをリングフレームRFに向けて供給するシート供給手段としての繰出ユニット3と、この繰出ユニット3で繰り出されたマウント用シートMSをリングフレームRFに押圧して貼付する押圧ユニット4と、テーブル2を図1中左右方向に相対移動させる移動手段としての単軸ロボット5とを備えて構成されている。
テーブル2の上面には、平面視で円形状の支持凹部としてのテーブル凹部21と、このテーブル凹部21の周縁に設けられてリングフレームRFが載置されるフレーム載置部22とが設けられている。テーブル凹部21は、リングフレームRFがフレーム載置部22に載置された際に、開口部RF1の下方に位置し、その大きさ、深さは、開口部RF1に弛んだ状態で貼付されたマウント用シートMSが当接しないよう設定されている。また、テーブル凹部21の下部には、吸引孔23を介してフレーム載置部22に載置されたリングフレームRFを吸引することで固定可能な吸引手段24が設けられている。
繰出ユニット3は、図示しないフレームに支持されている。このフレームには、剥離シートRLに貼付されたマウント用シートMSをロール状に巻回して支持する支持ローラ31と、剥離シートRLおよびマウント用シートMSを案内する2個のガイドローラ32と、図1中左下方に傾斜して剥離シートRLからマウント用シートMSを剥離するピールプレート33とが設けられている。さらに、フレームにはモータ36によって駆動する駆動ローラ34と、駆動ローラ34との間に剥離シートRLを挟み込むピンチローラ35と、図示しない駆動手段によって剥離シートRLを回収する回収ローラ37とが設けられている。
押圧ユニット4は、図2にも示すように、マウント用シートMSをリングフレームRFに向かって押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ41と、押圧ローラ41を回転可能に支持する回転軸42と、回転軸42を支持する支持部43と、この支持部43に出力軸44Aが固定され、押圧ローラ41を図1中上下方向に移動させる位置制御可能な直動モータ44とを備えて構成され、この直動モータ44が繰出ユニット3の図示しないフレームに対して直接または間接的に連結されている。
押圧ローラ41は、弾性を有する材料により、軸方向の中央部分411から両端部分412に向かうにしたがって径が徐々に小さくなる、いわゆるクラウン形状に形成されており、ゴムや樹脂等の弾性変形可能な部材で構成される。このため、押圧ローラ41でマウント用シートMSがリングフレームRFに押圧されると、マウント用シートMSは、接着材層が開口部RF1から表出し、かつ、この表出した部分が押圧ローラ41のクラウン形状に沿って弛んだ状態で貼付される。すなわち、押圧ローラ41の中央部分411は、弛み形成手段として機能する。つまり、中央部分411の膨らみによって、ピールプレート33で剥離シートRLから剥離されたマウント用シートWSは、その中央領域が他の領域に比べて図1中下方に押し下げられながらリングフレームRFに押圧されることとなり、弛んだ状態で貼付される。
単軸ロボット5は、テーブル2の下方において図1の左右方向に延びて設けられ、テーブル2の下面に固定されたスライダ51をスライド駆動することで、テーブル2を図1中右側から左側に向って移動させて、テーブル2と繰出ユニット3及び押圧ローラ41とを相対移動させつつ、繰出ユニット3から繰り出されたマウント用シートMSを押圧ローラ41で押圧することで、このマウント用シートMSがリングフレームRFに貼付されるようになっている。
以上のシート貼付装置1において、リングフレームRFにマウント用シートMSを貼付する手順を説明する。
まず、図1中実線で示すように、テーブル2のフレーム載置部22にリングフレームRFを載置して固定し、単軸ロボット5でテーブル2を図1中右側から左側に向って移動させる。そして、テーブル2が所定の位置に到達したことが図示しない検知手段によって検知されると、直動モータ44の駆動によって押圧ローラ41を下降させるとともに、モータ36の駆動によってマウント用シートMSを所定の速度で繰り出す。これにより、押圧ローラ41でマウント用シートMSをリングフレームRFに押圧し、単軸ロボット5によるテーブル2の移動を継続することで、マウント用シートMSをリングフレームRFの上面に貼付する。この際、押圧ローラ41がクラウン形状なので、開口部RF1内のマウント用シートMSは、リングフレームRFの上面(マウント用シートMSの貼付面)より図1中下方に押し出され、図3に示すように弛んだ状態で貼付される。また、押圧ローラ41がリングフレームRFに押し付けられるとリングフレームRFの形状に倣って変形し、マウント用シートMSの外周部分は、リングフレームRFに面接触する状態で貼付される。
この後の工程については、図示しないが、開口部RF1に表出したマウント用シートMSの接着層には、例えば図4(A)〜(C)に示すようなウェハW1,W2,W3の凹部W11,W21,W31が形成された面が貼付され、ウェハW1,W2,W3とリングフレームRFとが一体化される。この一体化に際しては、真空を利用した方法など、様々な方法を選択できる。このようにして、リングフレームRFと一体化されたウェハW1,W2,W3は、さらに後の工程で、ダイシングされ、チップにされる。
以上のような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
シート貼付装置1は、リングフレームRFにマウント用シートMSを貼付する際に、リングフレームRFの開口部RF1内において接着剤層が表出し、かつ、この表出部分に弛みが形成される状態で貼付する。このため、後工程で、ウェハW1,W2,W3の凹部W11,W21,W31を有する面に、マウント用シートMSを貼付したときに、マウント用シートMSの凹部W11,W21,W31に貼付された部分に余分な張力が発生することを抑制することができ、ウェハが割れてしまうことを防止できる上、ウェハW1を個片化した際に、チップ間隔が不均一になることを防止して、適切にチップをピックアップできる。また、クラウン形状の押圧ローラ41を用いて押圧により弛みを形成しているため、弛みの形成状態を一定にできるとともに、部品点数の増加を抑制できる。また、テーブル2にテーブル凹部21を設けているため、マウント用シートMSを弛ませて貼付した際にテーブル2にマウント用シートMSが貼付されてしまうことを防止できる。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図5において、本発明の第2実施形態に係るシート貼付装置1Aと第1実施形態のシート貼付装置1との相違点は、押圧ユニット4の代わりに押圧ユニット4Aを設けた点と、弛み形成手段としての気体噴付手段6Aを新たに設けた点である。
押圧ユニット4Aは、押圧ユニット4のクラウン形状の押圧ローラ41の代わりに、クラウン形状を有さない円柱状の押圧手段としての押圧ローラ41Aを設けた構成となっている。
気体噴付手段6Aは、繰出ユニット3と押圧ローラ41Aとの間に繰出されるマウント用シートMSに気体Pを噴き付け可能に設けられ、噴き付けのタイミングや強さを制御する図示しない制御手段とともに、繰出ユニット3の図示しないフレームに一体的に支持されている。
そして、シート貼付装置1Aにおいて、リングフレームRFにマウント用シートMSを貼付する際には、図5に示すように、テーブル2を図中右側から左側に向って移動させつつ、繰出ユニット3から繰出されるマウント用シートMSに気体噴付手段6Aにより気体Pの噴き付けを行いながら、押圧ローラ41AによりリングフレームRFに貼付する。この気体Pの噴き付けにより、開口部RF1に繰り出されたマウント用シートMSに弛みが形成される。この弛みが形成されつつ繰出されるマウント用シートMSは、テーブル2の移動に伴い、押圧ローラ41AによりリングフレームRFに押圧されて貼付される。ここで、押圧ローラ41Aは、開口部RF1内で弛んでいる部分に接触することなくリングフレームRF上にマウント用シートMSを押圧して貼付する。なお、マウント用シートMSの弛みは気体Pを噴き付ける圧力の大きさにより調整することができる。
以上のような第2実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、シート貼付装置1Aは、マウント用シートMSに気体Pを噴き付けることで、つまり、マウント用シートMSの両面に気圧差を生じさせることで、マウント用シートMSを弛ませる。このため、マウント用シートMSの弛んだ部分に接触することなく、当該マウント用シートMSの損傷を避けて貼付することができる。また、気体Pを噴き付ける圧力の大きさを変えるだけで、弛みの調整が容易に行える。
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図6において、本発明の第3実施形態に係るシート貼付装置1Bと第2実施形態のシート貼付装置1Aとの相違点は、気体噴付手段6Aの代わりに弛み形成手段としての吸引手段6Bを設けた点である。
吸引手段6Bは、テーブル2のテーブル凹部21内に設けられ、具体的には、フレーム載置部22に載置されたリングフレームRFの開口部RF1中心の直下に設けられている。
そして、シート貼付装置1Bにおいて、リングフレームRFにマウント用シートMSを貼付する際には、第2実施形態と同様に、テーブル2を図中右側から左側に向って移動させつつ、吸引手段6Bにより吸引(矢印Qで示す)しながら、マウント用シートMSをリングフレームRFに貼付する。この後、テーブル2の移動と吸引を継続することにより、開口部RF1に繰り出されたマウント用シートMSに弛みが形成され、マウント用シートMSのリングフレームRFとの間に挟まれた部分が押圧ローラ41Aにより押圧されて貼付される。
以上のような第3実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、吸引手段6Bをテーブル2のテーブル凹部21内に設けているため、吸引手段6Bを設置するための新たなスペースを設ける必要がなく、テーブル凹部21の有効活用を図ることができる。また、吸引によりマウント用シートMSの両面に気圧差を生じさせることで、マウント用シートMSを弛ませるため、マウント用シートMSの損傷を防止できる。
次に本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
図7において、本発明の第4実施形態に係るシート貼付装置1Cと第2実施形態のシート貼付装置1Aとの相違点は、気体噴付手段6Aの代わりに弛み形成手段としての弛み形成押圧手段6Cを設けた点である。
弛み形成押圧手段6Cは、繰出ユニット3と押圧ユニット4Aとの間に設けられており、出力軸62Cを図7中上下方向に移動させる直動モータ61Cと、出力軸62Cに設けられた支持部63Cと、この支持部63Cに回転軸65Cを中心に回転自在に設けられた弛み形成ローラ64Cとを備えている。弛み形成ローラ64Cは、軸方向の長さが開口部RF1の直径よりも短い円柱状に形成されている。
そして、シート貼付装置1Cにおいて、リングフレームRFにマウント用シートMSを貼付する際には、第2実施形態と同様に、テーブル2を図中右側から左側に向って移動させつつ、押圧ローラ41Aによりマウント用シートMSをリングフレームRFに貼付する。その後、弛み形成ローラ64Cを下降させると、開口部RF1に繰り出されたマウント用シートMSに弛みが形成される。この弛みが形成されつつ繰出されるマウント用シートMSは、テーブル2の移動に伴い、押圧ローラ41AによりリングフレームRFに押圧されて貼付される。
以上のような第4実施形態によれば、円柱状の弛み形成ローラ64Cを用いて押圧により弛みを形成しているため、弛みの形成状態を一定にできるという効果がある。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
すなわち、第1〜第4実施形態においては、以下のような構成としてもよい。
例えば、マウント用シートMSに貼付される被着体がウェハW1,W2,W3である場合を示したが、被着体はそれらに限定されるものではなく、ウェハW1,W2,W3以外にガラス板、鋼板、または、樹脂板、その他の板状部材や、板状部材以外のものも対象とすることができ、半導体ウェハは、シリコンウェハや化合物ウェハであってもよい。また、テーブル2に対して繰出ユニット3のみを移動させてもよいし、テーブル2と繰出ユニット3の両方を移動させてもよい。さらに、半球状の弛み形成手段と、この弛み形成手段から鍔状に延びる押圧手段とを有する部材をリングフレームRFに押し当てて、弛み形成手段でマウント用シートMSに弛みを形成しつつ、押圧手段でリングフレームRFに貼付してもよい。
また、第1,第4実施形態では、テーブル2の移動に伴い回転する押圧ローラ41,41Aの代わりに、回転しない押圧部材を用いてもよい。また、第1,第4実施形態では、テーブル2の凹部21に変形可能なスポンジなどの充填部材を充填してもよい。このような構成の場合、押圧ローラ41,41Aにより、マウント用シートMSとともに充填部材を変形させることで、マウント用シートMSに弛みを形成することができる。また、第2,第3実施形態において、開口部RF1の中央が気体噴付手段6Aや吸引手段6Bの真上に到達した際に、気体Pの噴き付けや吸引を開始してもよい。さらに、第4実施形態において、弛み形成ローラ64Cを上下させるのではなく、リングフレームRFとの当接時に弛み形成ローラ64C自体を変形させて、リングフレームRF中央部に到達した際に、前記変形の復元力によりマウント用シートMSを押圧して弛ませてもよい。
また、図8に示すように、マウント用シートMSの代わりに、短辺が開口部RF1の直径よりも短くかつ長辺が開口部RF1の直径よりも長い長方形状のマウント用シートMS1を貼付する場合、弛み形成手段としての図示しない制御手段により、テーブル2の移動速度をマウント用シートMS1の繰出速度よりも遅くすることで、弛みを形成してもよい。
更に、移動手段は、単軸ロボット5によってテーブル2を移動させる構成以外に、図示しない駆動手段を用いて繰出ユニット3及び押圧ローラ41を移動させてもよいし、テーブル2と繰出ユニット3及び押圧ローラ41との両方を移動させてもよい。
1,1A,1B,1C…シート貼付装置
2…テーブル(フレーム支持手段)
3…繰出ユニット(シート供給手段)
5…単軸ロボット(移動手段)
6A…気体噴付手段(弛み形成手段)
6B…吸引手段(弛み形成手段)
6C…弛み形成押圧手段(弛み形成手段)
21…テーブル凹部(支持凹部)
41…押圧ローラ(押圧手段、弛み形成手段)
41A…押圧ローラ(押圧手段)
MS…マウント用シート(接着シート)
RF…リングフレーム(フレーム)
RF1…開口部

Claims (7)

  1. 基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置であって、
    前記フレームを支持するフレーム支持手段と、
    前記接着シートを前記フレームに向って供給するシート供給手段と、
    前記シート供給手段から供給された接着シートを前記フレームの開口部内に前記接着剤層が表出する状態で押圧して貼付する押圧手段と、
    前記押圧手段による貼付の際に、前記開口部内で接着シートに弛みを形成する弛み形成手段とを備え
    前記押圧手段は、軸方向の中央部分の直径が両端部分よりも大きい形状のローラであり、
    前記弛み形成手段は、前記ローラの前記中央部分により構成されていることを特徴とするシート貼付装置。
  2. 基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置であって、
    前記フレームを支持するフレーム支持手段と、
    前記接着シートを前記フレームに向って供給するシート供給手段と、
    前記シート供給手段から供給された接着シートを前記フレームの開口部内に前記接着剤層が表出する状態で押圧して貼付する押圧手段と、
    前記押圧手段による貼付の際に、前記開口部内で接着シートに弛みを形成する弛み形成手段とを備え、
    前記弛み形成手段は、前記シート供給手段と前記押圧手段との間に位置するとともに、当該押圧手段で押圧される前の接着シートに付勢することで前記弛みを形成することを特徴とするシート貼付装置。
  3. 前記弛み形成手段は、前記接着シートの両面に気圧差を生じさせることで前記接着シートを付勢することを特徴とする請求項に記載のシート貼付装置。
  4. 基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシート貼付装置であって、
    前記フレームを支持するフレーム支持手段と、
    前記接着シートを前記フレームに向って供給するシート供給手段と、
    前記シート供給手段から供給された接着シートを前記フレームの開口部内に前記接着剤層が表出する状態で押圧して貼付する押圧手段と、
    前記押圧手段による貼付の際に、前記開口部内で接着シートに弛みを形成する弛み形成手段とを備え、
    前記接着シートは、前記フレームの開口部の直径よりも幅が狭い帯状に形成されており、
    前記シート供給手段は、前記接着シートを長手方向に繰出して供給し、
    前記フレーム支持手段と前記シート供給手段及び押圧手段とを相対移動させる移動手段をさらに備え、
    前記弛み形成手段は、前記移動手段による相対移動速度を前記接着シートの繰出し速度に対して遅くすることで前記弛みを形成することを特徴とするシート貼付装置。
  5. 基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシートの貼付方法であって、
    前記フレームを支持し、
    前記接着シートを前記フレームに向って供給し、
    軸方向の中央部分の直径が両端部分よりも大きい形状のローラで前記供給した前記接着シートを前記フレームに押圧することで、前記フレームの開口部内で前記接着シートに弛みを形成しつつ、前記接着シートを前記フレームに貼付することを特徴とするシート貼付方法。
  6. 基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシートの貼付方法であって、
    前記フレームを支持し、
    前記接着シートを前記フレームに向って供給し、
    この供給した前記接着シートを付勢することで前記フレームの開口部内で前記接着シートに弛みを形成しつつ、前記接着シートを前記フレームに押圧して貼付することを特徴とするシート貼付方法。
  7. 基材シートの一方の面に接着剤層が積層された接着シートをフレームに貼付するシートの貼付方法であって、
    フレーム支持手段と、シート供給手段と、押圧手段とを備えたシート貼付装置を用い、
    前記フレーム支持手段で前記フレームを支持し、
    前記シート供給手段で前記フレームの開口部の直径よりも幅が狭い帯状の接着シートを長手方向に繰出して前記フレームに向って供給し、
    前記フレーム支持手段と前記シート供給手段及び前記押圧手段とを相対移動させる相対移動速度を前記接着シートの繰出し速度に対して遅くすることで、この供給した前記接着シートに前記開口部内で弛みを形成しつつ、前記押圧手段で前記接着シートを前記フレームに押圧して貼付することを特徴とするシート貼付方法。
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