JP5475061B2 - デジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ用に開発された特殊機能付き円偏光フィルターに関するものである。
本発明は、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)に関するものである。
従来、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたい場合には、デジタルカメラの鏡筒前面に円偏光フィルターとNDフィルター(減光フィルター)を二枚重ねて装着し、該円偏光フィルターにより水面や撮影対象物からの表面反射をさえぎりながら、二枚重ねたNDフィルターで昼間の明るいところでもシャッタースピードを数秒から数10秒の低速にセットして独特の効果を表現していた。
然しながら上述した方法による滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影を既存のフィルターを用いて撮影しようとすると、この撮影には、円偏光フィルターと例えばND4とND8クラスの2種類のNDフィルターが必要になり、該三枚合わせのフィルターによる撮影はフィルターを重ねたぶん光の透過率が余分に減少したり、フィルター枠が三枚分と厚くなることで、画面四方にケラレが生じるのであまり良い使用方法ではなく、更に撮影現場では、フィルターの三枚重ねの装着は煩雑で時間がかかり、シャッターチャンスを逃すことにもなる。
また、デジタル一眼レフカメラ用のフィルターをレンズ鏡筒前面に二枚重ねにして使用する方法に関しては、特開2004−133155号(以下、特許文献1と称する)にて、次のような使用方法と見解が開示されている。
即ち、特許文献1の段落番号0002〜0003には、従来より偏光フィルターと希土類含有ガラスを用いたカラー強調用フィルターはそれぞれ個別に在存しており、該二つのフィルターの効果を同時に欲しい場合には偏光フィルターとカラー強調用フィルターを二枚重ねて撮影に使用していた。然しながら、フィルターの二枚重ねは、フィルターを重ね合わせることで光の透過率が減少することや、広角レンズに使用した場合フィルター枠が厚くなることで、画面四方にケラレが生じることもあり、あまり一般的な使用方法ではなかった。また、撮影現場では、フィルターの二枚重ねは操作が煩雑で時間がかかり、シャッターチャンスを逃すことにもなると、記載されているようにフィルターの二枚、または三枚重ねの使用方法はいろいろな欠点を有している特殊撮影方法であることがわかる。
特許文献1 特開2004−133155号公報
本発明が解決しようとする課題は、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)に関するものであり、本発明における特殊機能付き円偏光フィルターは、従来の三枚合わせのフィルターによる滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影上の不都合さや欠点を解消するものである。
また、特殊機能付き円偏光フィルターにおいて主目的を達成するための減光フィルターが、従来光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着するスパッタリングや真空蒸着方法を採用して製作しているために、光学系ガラスからなる減光フィルターレンズ基板に傷や歪みを生じさせることが多いが、本発明は、この欠点を解消するものである。
本発明の構成おける二重枠タイプのフィルターレンズ枠は、円偏光フィルターレンズを内蔵する前枠とデジタルカメラのレンズ鏡筒への装着用後枠からなり、前記円偏光フィルターレンズを内蔵する前枠はデジタルカメラのレンズ鏡筒前面に後枠を装着した後に前枠を回転させることにより前記円偏光フィルターレンズの角度可変を可能にした円偏光フィルターレンズにおいて、前記フィルターレンズ枠に装着される円偏光フィルターレンズは第一のフィルターレンズ基板と第二のフィルターレンズ基板の間に偏光板と1/4位相差板を配置した構成を有し、該第一のフィルターレンズ基板と第二のフィルターレンズ基板は第一のフィルターレンズ基板の表面側や第二のフィルターレンズ基板の裏面側を選択してイオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングすることで円偏光フィルターレンズ全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルターと第二の減光フィルターを形成し、該第一の減光フィルターと偏光板並びに1/4位相差板と第二の減光フィルターを夫々接着剤層を介して七層構造に一体化することにより円偏光フィルターの機能と減光フィルターの機能を備えたデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターを提供するものである。
また、本発明において、前記円偏光フィルターレンズを構成する第一のフィルターレンズ基板は、第一のフィルターレンズ基板の表面側、または第一のフィルターレンズ基板の裏面側のみに、または第一のフィルターレンズ基板の表面側と第一のフィルターレンズ基板の裏面側の両面側に夫々イオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルターを形成し、該第一の減光フィルターと偏光板、並びに1/4位相差板と第二のフィルターレンズ基板を夫々接着剤層を介して七層構造に一体化することにより円偏光フィルターの機能と減光フィルターの機能を備えたデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターを提供するものである。
更に、本発明において、前記円偏光フィルターレンズを構成する第二のフィルターレンズ基板は、第二のフィルターレンズ基板の表面側または第二のフィルターレンズ基板の裏面側のみに、または第二のフィルターレンズ基板の表面側と第二のフィルターレンズ基板の裏面側の両面側に夫々イオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ全体の光の透過率を20%以下にした第二の減光フィルターを形成し、該第二の減光フィルターは第一のフィルターレンズ基板と偏光板、並びに1/4位相差板4と第二の減光フィルターを夫々接着剤層を介して七層構造に一体化することにより円偏光フィルターの機能と減光フィルターの機能を備えたデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターを提供するものである。
而して、本発明は、前記円偏光フィルターレンズを構成する第一のフィルターレンズ基板及び第二のフィルターレンズ基板は、プラスチック製となし、光の透過率を20%以下にするためにイオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングして第一の減光フィルターや第二の減光フィルターを形成し、該第一の減光フィルター、または第二の減光フィルターを適宜選択して円偏光フィルターレンズを形成するものである。
斯くして、本発明は、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)を提供可能にするものであり、本発明における特殊機能付き円偏光フィルターは、従来のフィルター三枚合わせの手法による滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影に際しての不都合を解消するものである。
また、本発明は、既成のNDフィルターを重ねることにより光の透過率が過分に減少してその時の状況に合わない透過率を作り出してしまう欠点を解消でき、また、本発明は、専用の特殊機能付きフィルターレンズを製作して1枚のフィルター枠に内蔵することにより従来装置の如くフィルター枠が三枚分と厚くなることを防止して画面四方にケラレが生じる欠点を解消できるものである。
更に、滝や渓谷など水辺での撮影現場では、特に撮影対象物の現況が一刻一刻変化するため、フィルターの三枚重ねなどの撮影準備は煩雑で時間がかかり、シャッターチャンスを逃すことになりがちであるが、本発明では、このような不都合をも解消できるものである。
そして、本発明は、特殊機能付き円偏光フィルターにおいてその主目的を達成するための減光フィルターが、従来光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着するスパッタリングや真空蒸着方法を採用して製作しているために、光学系ガラスからなるフィルターレンズに傷や歪みを生じせしめていることに鑑み、第一のフィルターレンズ基板の単体時または第二のフィルターレンズ基板の単体時において第一及び第二のフィルターレンズ基板の表面側または裏面側を選択してイオンプレーティングにて金属材料をコーティングする構成として、光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着する従来のスパッタリングや真空蒸着方法の如く、光学系ガラスからなるフィルターレンズ基板に傷や歪みを生じせしめない理想の製造方法が提供可能である。
更にまた、本発明は、円偏光フィルターの組立において、第一のフィルターレンズ基板や第二のフィルターレンズ基板の表側、或いは裏側にイオンプレーティングや低温成膜スパッタリングを施し、該イオンプレーティングや低温成膜スパッタリング面を円偏光フィルターの外部面とすることや、他のフィルター構成部材に接着剤層を介して貼着することでイオンプレーティングや低温成膜スパッタリング面を保護可能であること、並びにイオンプレーティングや低温成膜スパッタリングはプラスチックス板材表面にもコーティング並びに溶着可能であることから、低価格の減光フィルターレンズが製作可能となり、当然のことながら安価な円偏光フィルターを容易に提供できる。
(A)本発明の実施例1を説明する部材配列図。 (B)本発明の実施例1を説明する要部断面図。 (A)本発明に使用されるフィルターレンズ装着用枠の組み立て部品図。 (B)図4(A)の要部拡大断面図。 (A)本発明の実施例2を説明する部材配列図。 (B)本発明の実施例2を説明する要部断面図。 (A)本発明の実施例3を説明する部材配列図。 (B)本発明の実施例3を説明する要部断面図。
本発明は、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)に関するものである。
従来、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたい場合には、デジタルカメラの鏡筒前面に円偏光フィルターとNDフィルターを二枚重ねて装着し、該円偏光フィルターにより水面や撮影対象物からの表面反射をさえぎりながら、二枚重ねたNDフィルターで昼間の明るいところでもシャッタースピードを数秒から数10秒の低速にセットして独特の効果を表現していた。
然しながら上述した方法により滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影を既存のフィルターを用いて撮影しようとすると、この撮影には、円偏光フィルターと例えばND4とND8クラスの2種類のNDフィルターが必要になり、該三枚合わせのフィルターによる撮影はフィルターを重ねることにより光の透過率が過分に減少したり、フィルター枠が三枚分と厚くなることで、画面四方にケラレが生じるのであまり良い使用方法ではなく、更に撮影現場では、フィルターの三枚重ねの装着は煩雑で時間がかかり、シャッターチャンスを逃すことにもなる。
斯くして、本発明は、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)に関するものであり、本発明における前記の特殊機能付き円偏光フィルターは、従来の三枚合わせのフィルターによる滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影上の不都合さや欠点を解消するものである。
本発明は、デジタルカメラのレンズ鏡筒前面に着脱自在な二重枠タイプのフィルター枠が装着され、該二重枠タイプのフィルター枠は円偏光フィルターレンズを内蔵する前枠とデジタルカメラのレンズ鏡筒への装着用後枠からなり、前記円偏光フィルターレンズを内蔵する前枠はデジタルカメラのレンズ鏡筒前面に後枠を装着した後に前枠を回転させることにより前記円偏光フィルターレンズの角度可変を可能にした円偏光フィルターレンズにおいて、前記円偏光フィルターレンズは第一のフィルターレンズ基板と第二のフィルターレンズ基板の間に偏光板と1/4位相差板を配置した構成を有し、前記第一のフィルターレンズ基板の単体時または第二のフィルターレンズ基板の単体時において第一及び第二のフィルターレンズ基板の表面側または裏面側を選択してイオンプレーティングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルターまたは第二の減光フィルターを形成し、前記第一の減光フィルターと偏光板並びに1/4位相差板と第二の減光フィルターを夫々接着剤層を介して七層構造に一体化して円偏光フィルターレンズを製作したデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターであることが好ましい。
また、本発明において、前記円偏光フィルターレンズを構成する第一のフィルターレンズ基板は、該第一のフィルターレンズの単体時にその第一のフィルターレンズ基板の表面側または裏面側のみ、或いは表面側と裏面側に夫々イオンプレーティングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルターを形成し、該第一の減光フィルターと偏光板並びに1/4位相差板と第二のフィルターレンズ基板を夫々接着剤層を介して七層構造に一体化して円偏光フィルターレンズを製作し、該円偏光フィルターレンズを二重枠タイプのフィルター枠に装着したデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターであることが好ましい。
更に、本発明において、前記円偏光フィルターレンズを構成する第二のフィルターレンズ基板は、該第二のフィルターレンズの単体時にその第二のフィルターレンズ基板の表面側または裏面側のみ、或いは表面側と裏面側に夫々イオンプレーティングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ全体の光の透過率を20%以下にした第二の減光フィルターを形成し、該第二の減光フィルターは第一のフィルター基板と偏光板並びに1/4位相差板と第二の減光フィルターを夫々接着剤層を介して七層構造に一体化して円偏光フィルターレンズを製作し、該円偏光フィルターレンズを二重枠タイプのフィルター枠に装着したデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターであることが好ましい。
而して、本発明において、前記円偏光フィルターレンズを構成する第一のフィルターレンズ基板及び第二のフィルターレンズ基板は、プラスチック製となし光の透過率を20%以下にするためにイオンプレーティングにて金属材料をコーティングして第一の減光フィルターまたは第二の減光フィルターを形成し、該第一または第二の減光フィルターを適宜選択して円偏光フィルターレンズを形成するデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターであることが好ましい。
斯くして、本発明は、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして取りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)を提供可能にするものであり、本発明における特殊機能付き円偏光フィルターは、従来のフィルター三枚合わせの手法による滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影に際しての不都合を解消するものである。
また、本発明は、既成のNDフィルターを重ねることにより光の透過率が過分に減少してその時の状況に合わない透過率を作り出してしまう欠点を解消でき、また、本発明は、専用の特殊機能付きフィルターレンズを一枚製作して、該一枚のフィルター枠に内蔵することにより従来装置の如くフィルター枠が三枚分と厚くなることを防止して画面四方にケラレが生じる欠点を解消できるものである。
更にまた、滝や渓谷など水辺での撮影現場では、特に撮影対象物の現況が一刻一刻変化するため、フィルターの三枚重ねなどの撮影準備は煩雑で時間がかかり、シャッターチャンスを逃すことになりがちであるが、本発明はこのような不都合をも解消できるものである。
そして、本発明は、特殊機能付き円偏光フィルターレンズにおいてその主目的を達成するための減光フィルターが、従来光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着するスパッタリングや真空蒸着方法を採用して製作しているために、光学系ガラスからなるフィルターレンズに傷や歪みを生じせしめていることに鑑み、第一のフィルターレンズ基板の単体時または第二のフィルターレンズ基板の単体時において第一及び第二のフィルターレンズ基板の表面側または裏面側を選択してイオンプレーティングにて金属材料をコーティングする構成として、光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着する従来のスパッタリングや真空蒸着方法の如く、光学系ガラスからなるフィルターレンズ基板に傷や歪みを生じせしめない理想の製造方法が提供可能である。
また、本発明は、円偏光フィルターレンズの組立において、第一のフィルターレンズ基板や第二のフィルターレンズ基板の表側、或いは裏側にイオンプレーティングを施し、該イオンプレーティングによるコーティング面を円偏光フィルターレンズの外部面とすることや、他のフィルター構成部材に接着剤層を介して貼着することでイオンプレーティングのコーティング面を保護可能であること、並びにイオンプレーティングはプラスチック板材表面にもコーティング可能であることから、低価格の減光フィルターが製作可能となり、当然のことながら安価な円偏光フィルターレンズを容易に提供できる。
図1において、図1(A)は本発明の実施例1を説明する部材の配列図、図1(B)は本発明の実施例1を説明する断面図である。図1(A)、(B)において、1は第一のフィルターレンズ基板、2は第二のフィルターレンズ基板であり、該第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2間には偏光板3と1/4位相差板4が配置され、該第一のフィルターレンズ基板1と偏光版3の間には接着剤層5が配置され、偏光版3と1/4位相差板4の間には接着剤層6が配置され、また、1/4位相差板4と第二のフィルターレンズ基板2の間には接着剤層7が配置されており、前記、第一のフィルターレンズ基板1、偏光板3、1/4位相差板4、並びに第二のフィルターレンズ基板2は図1(B)の如く前記接着剤層5、6、7により互いに接着されて七層構造に一体化されている。
また、図1(A)、(B)において、Cは円偏光フィルターレンズ8の光軸、9は被写体側、10はカメラレンズ鏡筒側を示しており、また、前記第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2は組立前の単体時に夫々選択されて第一の減光フィルター11や第二の減光フィルター12に加工されるものである。
尚、前記偏光板3と1/4位相差板4はその素材及び厚さからして、デリケートなもので、偏光板3と1/4位相差板4の間を接着剤層6を介して一体化されて製造現場に供給される場合もある。
斯くして、実施例1において、第一のフィルターレンズ基板1を第一の減光フィルター11に加工する工程は、前記第一のフィルターレンズ基板1の表面側13(被写体側9)にイオンプレーティングにて金属材料(酸化チタンやフッ化マグネシュムの混合物)をコーティング加工して、該第一のフィルターレンズ基板1の光の透過率を20%以下にしたもので、これを第一の減光フィルター11とする。
また、実施例1の他の工程では、前記第一のフィルターレンズ基板1の裏面側14(接着剤層5側)にイオンプレーティングにて金属材料(酸化チタンやフッ化マグネシュムの混合物)をコーティングして、該第一のフィルターレンズ基板1の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルター11を形成する。
更に、実施例において、前記第二のフィルターレンズ基板2の表面側15(接着剤層7側)や第二のフィルターレンズ2の裏側16(カメラレンズ鏡筒側10)を選択してイオンプレーティングにて金属材料(酸化チタンやフッ化マグネシュムの混合物)をコーティングして、該第二のフィルターレンズ基板2の光の透過率を20%以下に加工することにより、第二の減光フィルターレンズ12を形成する。
そして、本発明の実施例1は、第一のフィルターレンズ基板1の表面側13や第二のフィルターレンズ基板2の裏面側16を任意に選択してイオンプレーティング加工した第一の減光フィルター11と第二の減光フィルター12を形成し、該第一の減光フィルター11と第二の減光フィルター12を偏光板3及び1/4位相差板4を介して接着し円偏光フィルター8を構成するものである。
また本発明の実施例1では、第一のフィルターレンズ基板1の裏面側14(接着剤層5側)や第二のフィルターレンズ基板2の表面側15(接着剤層7側)を選択してイオンプレーティング加工を施し第一の減光フィルター11や第二の減光フィルター12を形成し、該第一の減光フィルター11と第二の減光フィルター12を偏光板3及び1/4位相差板4を介して接着し円偏光フィルターレンズ8を構成することも可能であり、この実施例では、イオンプレーティングにて加工されたコーティング面が接着剤層5や接着剤層7を介して偏光板3や1/4位相差板4に覆われることになり、密着力の弱い金属材料をコーティングした場合には大変有効な構成となる。
尚、イオンプレーティングは、原則としてガスプラズマを利用して、蒸発粒子の一部をイオンもしくは励起粒子として活性化して蒸着するものであり、低ガス圧の領域で低温プラズマを用いることが多く被コーティング材となる第一のフィルターレンズ基板1や第二のフィルターレンズ基板2の表面温度が50℃以下で加工できるもので、従来の真空蒸着加工の如く蒸着用金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着するものではなく、従来の蒸着方法に比較して、溶着によるフィルターレンズ基板の傷や歪みを生じさせることが少ない。
斯くして、図2(A)、(B)は、上述した実施例1におけるデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターレンズ8をデジタル一眼レフカメラのレンズ鏡筒前面に回転着脱自在に取り付けるための具体例を示すものであり、図2(A)は、フィルターレンズ用装着枠を説明する組み立て部品図、図2(B)は、フィルターレンズ用装着枠を説明する要部拡大断面図である。
図2(A)、(B)において、Cはフィルターレンズの光軸、8は円偏光フィルターレンズ、17は前枠、18は回転部ワッシャー、19は後枠で、前記前枠17の前面には、他のアタッチメント装着用の雌ネジ20、フィルターレンズ嵌合部21、並びに回転部ワッシャー18の嵌合溝22aが刻設されており、また後枠19には同様に前記回転部ワッシャー18を介して前枠17を後枠19に対して回転可能に装着できる嵌合溝22bが刻設されている。
尚、23は組み立てられたフィルターレンズ用装着枠を示し、24はカメラレンズ鏡筒の前面にフィルターレンズ用装着枠23を着脱自在に取付けるための雄ネジであり、実施例1の円偏光フィルターレンズ8は前記フィルターレンズ嵌合部21に嵌合されその背面でカシメられていて前枠17に嵌着されている。また、フィルターレンズ枠23は後枠19をカメラレンズの鏡筒前面に螺着した場合、円偏光フィルターレンズ8を嵌着した前枠17がフィルターレンズの光軸Cを中心に回転可能で、前記円偏光フィルターレンズ8に内蔵された偏光板3(図1に示す)の角度を自由に変えることにより被写体からの反射光を取り除く作用をするものである。
斯くして、実施例1は、デジタルカメラのレンズ鏡筒前面に着脱自在な二重枠タイプのフィルター枠23が装着され該二重枠タイプのフィルター枠23は円偏光フィルターレンズ8を内蔵する前枠17とデジタルカメラのレンズ鏡筒への装着用後枠19からなり、前記円偏光フィルターレンズ8を内蔵する前枠17はデジタルカメラのレンズ鏡筒前面に後枠19を装着した後に前枠17を回転させることにより前記円偏光フィルターレンズ8の角度可変を可能にした円偏光フィルターレンズ8において、前記円偏光フィルターレンズ8は第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2の間に偏光板3と1/4位相差板4を配置した構成を有し、前記第一のフィルターレンズ基板1の単体時または第二のフィルターレンズ基板2の単体時において第一及び第二のフィルターレンズ基板1、2の表面側13、15、または裏面側14、16を選択してイオンプレーティングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ8全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルター11または第二の減光フィルター12を形成し、前記第一の減光フィルター11と偏光板3並びに1/4位相差板4と第二の減光フィルター12を夫々接着剤層5、6、7を介して七層構造に一体化して円偏光フィルターレンズ8を製作したデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターである。
尚、実施例1において、第一の減光フィルター11及び第二の減光フィルター12を加工する手法は、イオンプレーティングにて金属材料をコーティングする例を説明したが、この手法は、例えば、第一のフィルターレンズ基板1及び第二のフィルターレンズ基板2に光の透過率を20%以下にするために、低温成膜スパッタリングにて金属材料を溶着して第一の減光フィルター11、または第二の減光フィルター12を形成し、該第一または第二の減光フィルター11、12を適宜選択して円偏光フィルターレンズ8を形成することが可能である。そして、上述した低温成膜スパッタリングにおいても加工基板材の表面温度は50℃以下にて加工基板材の溶着加工が可能である。
図3において、図3(A)は本発明の実施例1を説明する部材の配列図、図3(B)は本発明の実施例3を説明する断面図である。図3(A)、(B)において、1は第一のフィルターレンズ基板、2は第二のフィルターレンズ基板であり、該第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2間には偏光板3と1/4位相差板4が配置され、該第一のフィルターレンズ基板1と偏光版3の間には接着剤層5が配置され、偏光版3と1/4位相差板4の間には接着剤層6が配置され、また、1/4位相差板4と第二のフィルターレンズ基板2の間には接着剤層7が配置されており、前記、第一のフィルターレンズ基板1、偏光板3、1/4位相差板4、並びに第二のフィルターレンズ基板2は図3(B)の如く前記接着剤層5、6、7により互いに接着されて七層構造に一体化されている。
また、図3(A)、(B)において、Cは円偏光フィルターレンズ8の光軸、9は被写体側、10はカメラレンズ鏡筒側を示しており、また、前記第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2は組立前の単体時に夫々選択されて第一の減光フィルター11や第二の減光フィルター12に加工されるものである。
尚、前記偏光板3と1/4位相差板4はその素材及び厚さからして、デリケートなもので、偏光板3と1/4位相差板4の間を接着剤層6を介して一体化されて製造現場に供給される場合もある。
斯くして、実施例2において、円偏光フィルターレンズ8を構成する第一のフィルターレンズ基板1は、単体時に該第一のフィルターレンズ基板1の表面側13、または裏面側14のみ或いは表面側13と裏面側14に夫々イオンプレーティングにて金属材料をコーティングしてコーティング部25a、25bを造り、該コーティング部25a、25bにて円偏光フィルターレンズ8全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルター11を形成し、該第一の減光フィルター11と偏光板並びに1/4位相差板と第二のフィルターレンズ基板2を夫々接着剤層5、6、7を介して七層構造に一体化して円偏光フィルターレンズ8を製作し、該円偏光フィルターレンズ8を図2(A)、(B)に示す二重枠タイプのフィルターレンズ枠に23に装着したデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターである。
図4において、図4(A)は本発明の実施例1を説明する部材の配列図、図4(B)は本発明の実施例3を説明する断面図である。図4(A)、(B)において、1は第一のフィルターレンズ基板、2は第二のフィルターレンズ基板であり、該第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2間には偏光板3と1/4位相差板4が配置され、該第一のフィルターレンズ基板1と偏光版3の間には接着剤層5が配置され、偏光版3と1/4位相差板4の間には接着剤層6が配置され、また、1/4位相差板4と第二のフィルターレンズ基板2の間には接着剤層7が配置されており、前記、第一のフィルターレンズ基板1、偏光板3、1/4位相差板4、並びに第二のフィルターレンズ基板2は図4(B)の如く前記接着剤層5、6、7により互いに接着されて七層構造に一体化されている。
また、図3(A)、(B)において、Cは円偏光フィルターレンズ8の光軸、9は被写体側、10はカメラレンズ鏡筒側を示しており、また、前記第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2は組立前の単体時に夫々選択されて第一の減光フィルター11や第二の減光フィルター12に加工されるものである。
尚、前記偏光板3と1/4位相差板4はその素材及び厚さからして、デリケートなもので、偏光板3と1/4位相差板4の間を接着剤層6を介して一体化されて製造現場に供給される場合もある。
斯くして、実施例3において、円偏光フィルターレンズ8を構成する第二のフィルターレンズ基板2は、単体時に該第二のフィルターレンズ基板2の表面側15または裏面側16のみ、或いは表面側15と裏面側16に夫々イオンプレーティングにて金属材料をコーティングしてコーティング部25a、25bを造り、該コーティング部25a、25bにて円偏光フィルターレンズ8全体の光の透過率を20%以下にした第二の減光フィルター12を形成し、該第二の減光フィルター12は第一のフィルター基板1と偏光板並びに1/4位相差板と第二の減光フィルター12を夫々接着剤層を介して七層構造に一体化して円偏光フィルターレンズ8を製作し、該円偏光フィルターレンズ8図2(A)、(B)に示す二重枠タイプのフィルター枠23に装着したデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルターを提供する。
本発明の実施例1乃至3にて実施されるイオンプレーティングは、原則としてガスプラズマを利用して、蒸発粒子の一部をイオンもしくは励起粒子として活性化して蒸着するものであり、低ガス圧の領域で低温プラズマを用いることが多く被コーティング材となる第一のフィルターレンズ基板1や第二のフィルターレンズ基板2の表面温度が50℃以下で加工できるもので、従来の真空蒸着加工の如く蒸着用金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着するものではなく、従来の蒸着方法に比較して、溶着によるフィルターレンズ基板の傷や歪みを生じさせることが少ない。
また、イオンプレーティングは、低温で種々の金属材料をコーティング加工をできることから、プラスチック材料へのコーティングも可能な加工方法で、従来光学系ガラスを用いた第一、第二減光フィルターレンズ11、12をプラスチックに交換することも可能となり、低価格の減光フィルターレンズ11が製作でき、当然のことながら安価な円偏光フィルター8を提供できる。
而して、本発明には、デジタル一眼レフカメラを用いて、滝や渓谷での水の流れを絹糸のように表現したり、水面に浮かぶ落ち葉や花びらで渦巻きに表現したい、或いは風を表現するために木の葉をブラして撮りたいなどの要望をかなえることのできる円偏光フィルター(サーキュラーPLフィルター)を提供可能にするものであり、本発明における特殊機能付き円偏光フィルターは、従来のフィルター三枚合わせの手法による滝や渓谷での水の流れ、水面に浮かぶ落ち葉や花びらなどの撮影に際しての不都合を解消するものである。
そして、本発明は、既成のNDフィルターを重ねることにより光の透過率が過分に減少してその時の状況に合わない透過率を作り出してしまう従来の欠点を解消でき、また、専用の特殊機能付きフィルターレンズを製作して1枚のフィルター枠に内蔵することにより従来装置の如くフィルター枠が三枚分と厚くなることを防止して画面四方にケラレが生じる欠点を解消できるものである。
更に、滝や渓谷など水辺での撮影現場では、特に撮影対象物の現況が一刻一刻変化するため、フィルターの三枚重ねなどの撮影準備には煩雑で時間がかかり、シャッターチャンスを逃すことになりがちであるが、本発明は、このような不都合をも解消できるものである。
斯くして、従来の円偏光フィルターレンズにおいてその主目的を達成するための減光フィルターが、光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着するスパッタリングや真空蒸着方法を採用して製作しているために、光学系ガラスからなるフィルターレンズに傷や歪みを生じせしめていることに鑑み、本発明は、第一のフィルターレンズ基板の単体時または第二のフィルターレンズ基板の単体時において第一及び第二のフィルターレンズ基板の表面側、または裏面側を選択してイオンプレーティングにて金属材料をコーティングする構成として、光学系ガラスからなるフィルターレンズに金属材料を高温、且つ高速度で衝突させて溶着する従来のスパッタリングや真空蒸着方法の如く、光学系ガラスからなるフィルターレンズ基板に傷や歪みを生じせしめない理想の加工方法にて、円偏光フィルターレンズの提供可能である。
また、本発明は、円偏光フィルターレンズの組立において、第一のフィルターレンズ基板や第二のフィルターレンズ基板の表側或いは裏側にイオンプレーティングを施し、該イオンプレーティングによるコーティング面を円偏光フィルターレンズの外部面とすることや、他のフィルター構成部材に接着剤層を介して貼着することでイオンプレーティングのコーティング面を保護可能であること、並びにイオンプレーティングはプラスチック板材表面にもコーティング可能であることから、低価格の減光フィルターが製作可能となり、当然のことながら安価な円偏光フィルターレンズを容易に提供できる。
1 第一のフィルターレンズ基板
2 第二のフィルターレンズ基板
3 偏光板
4 1/4位相差板
5 接着剤層
6 接着剤層
7 接着剤層
8 円偏光フィルターレンズ
9 被写体側
10 カメラレンズ鏡筒側
11 第一の減光フィルター
12 第二の減光フィルター
13 第一のフィルターレンズ基板の表面側
14 第一のフィルターレンズ基板の裏面側
15 第二のフィルターレンズ基板の表面側
16 第二のフィルターレンズ基板の裏面側
17 前枠
18 回転部ワッシャー
19 後枠
20 他のアタッチメント装着用の雌ネジ
21 フィルターレンズ嵌合部
22a、22b 嵌合溝
23 フィルターレンズ枠
24 雄ネジ
25a、25b コーティング部
C 光軸

Claims (4)

  1. 二重枠タイプのフィルターレンズ枠23は円偏光フィルターレンズ8を内蔵する前枠17とデジタルカメラのレンズ鏡筒への装着用後枠19からなり、前記円偏光フィルターレンズ8を内蔵する前枠17はデジタルカメラのレンズ鏡筒前面に後枠19を装着した後に前枠17を回転させることにより前記円偏光フィルターレンズ8の角度可変を可能にした円偏光フィルターレンズ8において、
    前記フィルターレンズ枠23に装着される円偏光フィルターレンズ8は第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2の間に偏光板3と1/4位相差板4を配置した構成を有し、
    該第一のフィルターレンズ基板1と第二のフィルターレンズ基板2は第一のフィルターレンズ基板の表面側13や第二のフィルターレンズ基板の裏面側16を選択してイオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングすることで円偏光フィルターレンズ8全体の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルター11と第二の減光フィルター12を形成し、
    該第一の減光フィルター11と偏光板3並びに1/4位相差板4と第二の減光フィルター12を夫々接着剤層5、6、7を介して七層構造に一体化することにより円偏光フィルターの機能と減光フィルターの機能を備えたことを特徴とするデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター。
  2. 前記円偏光フィルターレンズ8を構成する第一のフィルターレンズ基板1は第一のフィルターレンズ基板の表面側13または第一のフィルターレンズ基板の裏面側14のみに、
    または第一のフィルターレンズ基板の表面側13と第一のフィルターレンズ基板の裏面側14の両面側に夫々イオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ全体8の光の透過率を20%以下にした第一の減光フィルター11を形成し、
    該第一の減光フィルター11と偏光板3並びに1/4位相差板4と第二のフィルターレンズ基板2を夫々接着剤層5、6、7を介して七層構造に一体化することにより円偏光フィルターの機能と減光フィルターの機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載されたデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター。
  3. 前記円偏光フィルターレンズ8を構成する第二のフィルターレンズ基板2は第二のフィルターレンズ基板の表面側15または第二のフィルターレンズ基板の裏面側16のみに、
    または第二のフィルターレンズ基板の表面側15と第二のフィルターレンズ基板の裏面側16の両面側に夫々イオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングして円偏光フィルターレンズ8全体の光の透過率を20%以下にした第二の減光フィルター2を形成し、
    該第二の減光フィルター12は第一のフィルターレンズ基板1と偏光板3並びに1/4位相差板4と第二の減光フィルター12を夫々接着剤層5、6、7を介して七層構造に一体化することにより円偏光フィルターの機能と減光フィルターの機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載されたデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター。
  4. 前記円偏光フィルターレンズ8を構成する第一のフィルターレンズ基板1及び第二のフィルターレンズ基板2はプラスチック製となし光の透過率を20%以下にするためにイオンプレーティングや低温成膜スパッタリングにて金属材料をコーティングして第一の減光フィルター11や第二の減光フィルター12を形成し、
    該第一の減光フィルター11または第二の減光フィルター12を適宜選択して円偏光フィルターレンズ8を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたデジタルカメラ用の特殊機能付き円偏光フィルター。
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