JP5474719B2 - 防振ゴム部材 - Google Patents
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Description
〔リン酸亜鉛皮膜処理〕
25mm×60mmの鉄板(厚み2mm)にショットブラスト処理し粗面化した後、ケミボンダー5020(日本シー・ビー・ケミカル社製)を60g/リットル、中和剤としてニュートラレン1111(日本シー・ビー・ケミカル社製)を1.1g/リットル、促進剤としてアクセレン101(日本シー・ビー・ケミカル社製)を1.1g/リットル混合したリン酸亜鉛液(45℃)に浸漬し(4分間)、リン酸亜鉛皮膜(厚み3μm)を形成した。
上記リン酸亜鉛皮膜を施した鉄板を、90℃の無電解めっき浴〔トップニコロンLPH−SLF(奥野製薬工業社製)が250ml/リットルの割合で配合された無電解ニッケルめっき液〕に、4分間浸漬した。このようにして、無電解ニッケルめっきによる上記リン酸亜鉛皮膜の封孔処理を施し、耐蝕性評価用サンプルを作製した。なお、上記無電解ニッケルめっきによる封孔処理は、リン酸亜鉛皮膜の厚み未満の厚み(厚み1.5μm)でなされていることが確認された。この厚みの測定は、試験サンプルを切断し、その切断面を電子顕微鏡で見て任意の10個所で測定し、その平均値をとった。
片面の中心にボルトが立設されたΦ40.5mmの鉄製円板を二つ準備し、そのボルトが立設されていない面をショットブラスト処理し粗面化した後、上記〔リン酸亜鉛皮膜処理〕および〔無電解ニッケルめっき処理〕と同様の処理を、この順で施した。このようにして得られた二つの鉄製円板の、ボルトが立設されていない面に、それぞれ、下塗り接着剤としてケムロック205(ロード・ファー・イースト社製)を塗布し、乾燥させ、下塗り接着剤層(厚み10μm)を形成した。続いて、上記下塗り接着剤層の表面に、上塗り接着剤としてケムロック6125(ロード・ファー・イースト社製)を塗布し、乾燥させ、上塗り接着剤層(厚み10μm)を形成した。そして、成形用金型内に、上記二つの鉄製円板を配置し、さらに、上記二つの鉄製円板の間に未加硫ゴムを充填し、加硫(150℃×20分間)して、図6に示すような接着性試験用サンプル(防振ゴム部材のサンプル)を作製した。図において、12は鉄製円板であり、13は鉄製円板に立設されたボルトであり、11は、上記未加硫ゴムの加硫により形成されたゴム材(厚み15mm)である。なお、上記未加硫ゴムとしては、天然ゴム100重量部と、カーボンブラック30重量部と、加硫剤(硫黄)2.5重量部と、加硫促進剤(ノクセラーCZ、大内新興化学社製)1重量部と、酸化亜鉛5重量部と、ステアリン酸1重量部と、老化防止剤4.5重量部と、ナフテン系鉱物油5重量部とを、ニーダー等の混練機で混練し得たものを用いた。また、上記接着剤層の厚みは、試験サンプルを切断し、その切断面を電子顕微鏡で見て任意の10個所で測定し、その平均値をとった。
無電解ニッケルめっき処理を行わないこと以外は、実施例1と同様にして、サンプル(耐蝕性評価用サンプルおよび接着性試験用サンプル)を作製した。
無電解ニッケルめっき処理を20分間行った以外は、実施例1と同様にして、サンプル(耐蝕性評価用サンプルおよび接着性試験用サンプル)を作製した。なお、上記無電解ニッケルめっきによる封孔処理が、リン酸亜鉛皮膜の厚みを超える厚み(厚み7μm)でなされ、リン酸亜鉛皮膜がめっきにより完全被覆されていることが確認された。この厚みの測定は、試験サンプルを切断し、その切断面を電子顕微鏡で見て任意の10個所で測定し、その平均値をとった。
耐蝕性評価用サンプルに対して、JIS Z 2371に準拠し、塩水噴霧試験(35℃、5%塩化ナトリウム水溶液を、98±10kPaの圧力にて連続噴霧)を行い、480時間後の腐食による最大減肉量(mm)を測定した。なお、上記腐食による減肉は、鉄の溶解によるものである。また、腐食によって鉄が溶解(イオン化)され、酸素と結合したものが錆(赤錆等)になるため、上記減肉量が大きいと、錆の発生量が多くなる。
接着性試験用サンプルに対して、図6のX方向にボルト13を引っ張る、引張試験を実施した。上記引張試験は、ストログラフ(東洋精機社製)を用いて、速度100mm/分で引っ張って行い、その後、剥離界面の測定を実施した。なお、界面剥離を生じず、剥離界面の全面においてゴム材の材破が確認されたものを「100%」と評価した。
接着性試験用サンプルに対して、図6のX方向にボルト13を引っ張り、ゴム材を25%伸張させた状態で、上記塩水噴霧試験と同様の試験を行った。その後、さらに、上記伸張させた状態で1000時間放置した。そして、このときのゴム剥離率(%)を測定した。
2 金具
3a 下塗り接着剤層
3b 上塗り接着剤層
4 化成皮膜
5 無電解ニッケルめっき
Claims (4)
- ゴム材と、化成皮膜が表面に形成された金具とが、上記化成皮膜上に形成された接着剤層を介し、一体的に形成されてなる防振ゴム部材であって、上記金具表面の化成皮膜が、無電解ニッケルめっきにより封孔処理され、かつ上記化成皮膜の上部はめっきされることなく上記接着剤層と接着していることを特徴とする防振ゴム部材。
- 上記化成皮膜が、リン酸亜鉛からなる請求項1記載の防振ゴム部材。
- 上記化成皮膜上に形成された接着剤層が、下塗り接着剤層およびその下塗り接着剤層上に接して形成された上塗り接着剤層の二層からなる請求項1または2記載の防振ゴム部材。
- 上記ゴム材の一部が、振動入力に応じて変形する室壁に形成され、その室壁と上記金具の一部とから構成される密閉空間に、液体が封入されてなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の防振ゴム部材。
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