JP5474398B2 - 車両用のアーム部品とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、車両用の操作ペダルアームやサスペンションアームなどのような力を伝達する車両用のアーム部品とその製造方法に関する。
例えば、車両用のブレーキペダルアームは、大きな力(150Kg)を伝達する部分であるため、厚肉の板材(9mm〜10mm)が用いられており、この板材の上部に通孔を形成して支持軸を取り付けると共に、下端部にペダルプレートを溶接により取り付けている。
しかし、このようなブレーキペダルアームは、重量的に不利であることから、最近では、下記特許文献1のような車両用ペダル装置が提案されている。この車両用ペダル装置では、ペダルアームの長手方向に沿って左右に分割された一対の半割部材を、長手方向に直交する断面が、いわゆるハット状となるようにプレス成形することにより、平板部と、平板部の両側を折り曲げて形成した側板部と、側板部から外方に突出するフランジ部とを形成し、各半割部材のフランジ部同士を相互に重ね合わせて溶接し、ブレーキペダルアームとしている。このようにして成形されたブレーキペダルアームは、中空のものであるため、1枚の厚肉の板材を用いて成形したものよりも軽量化できる。
特開2007−122610号公報
ところが、このブレーキペダルアームは、一対の半割部材を溶接により接合することから、製造に時間を要し、コスト的にも不利となり、しかも、溶接により生じる肉盛部分が外部から目視されることから外観的にも品質のよい製品とは言えない。特に、このブレーキペダルアームは、比較的長尺な板材の合わせ部分に沿って溶接することから、捩れや歪みが生じない良好な製品を得ようとすれば、いわゆるタクトタイムが大きくなり、コスト的に不利である。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたもので、外観的にも優れ、迅速に成形でき、材料の歩留まりもよく、コスト的にも有利であり、しかも、使用時に、「ギシギシ」という異音が生じない、製品品質よい車両用アーム部品とその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る車両用アーム部品は、平面視した際の形状が曲線状のフランジ部とを有する一対の半割部材を接続部を介して連結し、当該接続部を折り曲げることにより前記両半割部材の各フランジ部を相互に当接し、当該両フランジ部の少なくとも一方を変形させて形成した結合部により前記両フランジ部を結合し中空断面に形成することを特徴とする。また、本発明では、接続部が側板部の少なくとも一方に外方突出したフランジ部であって、かつ、曲線状のフランジ部において隣接する半割部材に向かって突出した部位により構成したことをも特徴としている。
上記目的を達成する本発明に係る車両用アーム部品の製造方法は、平面視した際の形状が曲線状のフランジ部とを有する一対の半割部材を最中合わせする車両用アーム部品の製造方法であって、前記半割部材を成形するブランク材を接続部を介して連結したものをプレス成形し、前記接続部を折り曲げて前記両フランジ部を当接すると共に、前記両フランジ部の内の一方のフランジ部の外周縁部を、他方のフランジ部の外周縁部が包み込むようにヘム加工及び/又はカシメ加工を施し、前記両フランジ部を結合し、接続部は、側板部の少なくとも一方に外方突出したフランジ部であって、かつ、曲線状のフランジ部において隣接する半割部材に向かって突出した部位により構成したことを特徴とする。
本発明では、両半割部材が側板部の少なくとも一方に外方突出したフランジ部であって、かつ、曲線状のフランジ部において隣接する半割部材に向かって突出した部位により構成した接続部を介して連結されているため、成形後の両半割部材は接続部の存在により相互にズレることがなく、使用時に、いわゆる「ギシギシ」という異音が生じるおそれもなく、また、フランジ部自体を変形させて結合部を形成し、両フランジ部を連結するので、溶接部分のない外観的にも優れたものとなり、製品品質のよい車両用アーム部品となる。
両フランジ部の内の一方のフランジ部の外周縁部が他方のフランジ部の外周縁部を包み込むようにヘム加工すると、形成した折り曲げ部により半割部材の一方が他方を外方から支持し、溶接を使用することなく一対の半割部材を連結でき、しかも、前記折り曲げ部は、ヘム加工により成形できるため、迅速に成形でき、コスト的にも有利となる。また、前記折り曲げ部の外周端を前記他方のフランジ部の外周縁部表面に接するまで折り曲げれば、両半割部材の連結がより強固なものとなり、使用時の異音の発生が防止される。
前記折り曲げ部を、前記両半割部材の接続部を除く前記本体部分の長手方向全長に渡って前記一方のフランジ部により形成すれば、より強固な連結状態にすることができる。
相互に当接された前記両フランジ部をポンチとダイにより挟圧するカシメ加工により形成した凹凸嵌合部により両半割部材を結合すれば、両半割部材の結合がより強固になり、両半割部材の連結やズレ防止がさらに確実になり、使用時の異音の発生が一層防止される。
車両用アーム部品の製造に当り、各半割部材を成形するブランク材を側板部の少なくとも一方に外方突出したフランジ部であって、かつ、曲線状のフランジ部において隣接する半割部材に向かって突出した部位により構成した接続部を介して連結すれば、歩留まりよく材料取りができ、コスト的に有利となる。また、両半割部材をヘム加工により結合すれば、極めて短時間に製造でき、作業性も向上する。
車両用アーム部品の製造に当り、側板部の少なくとも一方に外方突出したフランジ部であって、かつ、曲線状のフランジ部において隣接する半割部材に向かって突出した部位により構成した接続部を介して連結された両半割部材において相互に当接された両フランジ部をポンチとダイにより挟圧するカシメ加工により両フランジ部を結合すれば、溶接しなくても強固な結合を短時間に行うことができる。
車両用アーム部品の製造に当り、側板部の少なくとも一方に外方突出したフランジ部であって、かつ、曲線状のフランジ部において隣接する半割部材に向かって突出した部位により構成した接続部を介して連結された両半割部材において相互に当接された両フランジ部をヘム加工とカシメ加工によって結合すれば、さらに強固な結合を容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るペダルアームの取付状態を示す概略側面図である。 同ペダルアームの概略正面図である。 同ペダルアームの展開状態を示す概略斜視図である。 同ペダルアームの他の展開状態を示す概略平面図である。 (A)は図3のA−A線に沿う断面図、(B)は図3のB−B線に沿う断面図、(C)は図3のC−C線に沿う断面図である。 (A)は同ペダルアームの成形時における側面図、(B)は同ペダルアームの変形例の成形時における側面図である。 (A)は図6の7−7線に沿う要部断面図、(B)は変形例における同様の断面図である。 (A)はカシメ加工前の要部概略断面図、(B)はカシメ加工後の要部概略断面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係るサスペンションアームを示す概略斜視図、(B)はサスペンションアームの変形例を示す概略斜視図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1、2に示すように、本実施形態に係る車両用アーム部品は、車両用のブレーキペダル1に用いられるものであり、長尺なアーム2を有している。アーム2の上端には、バーリング孔3(図5A参照)が設けられ、ここに支持軸5が挿通され、支持軸5は車体側の固定部材4に回動可能に支持されている。下端には、踏み板6が設けられ、上下方向中間位置には、倍力装置などの補力装置7が連結される通孔8が開設されている。乗員が踏み板6を踏むと、支持軸5を中心にアーム2が実線の状態から一点鎖線の状態まで回動し、補力装置7が作動し、油圧などの作用により車輪に制動が掛かるようになっている。なお、アーム2には、図2に実線で示す直状のもののみでなく、一点鎖線で示すようにオフセットされているものもある。
アーム2は、上端から下端に至るまで扁平で細長い形状をしたものであるが、車両の前後方向に対して左右に配置された一対の半割部材2a,2bを、いわゆる最中合わせしたもので、中空にして軽量化を図っている。
しかし、相互独立の一対の半割部材2a,2bを最中合わせすることにより形成したアーム2では、両半割部材2a,2bにズレなどが生じやすいことから、この弊害を防止するために、本実施形態では、種々の対策が講じられている。
第1の対策としては、両半割部材2a,2b相互をブランク材の時点から接続部9(図3、図4において破線で囲った部分として示す)で連結している点である。なお、図3はプレス成形した後のものを示している。
アーム2は、図3に示すように、左右一対の半割部材2a,2bにより構成されているが、このような半割部材2a,2bを形成するには、ブランク材をプレス成形することにより行う。成形用のブランク材は、例えば、ロール状に巻回された板材を引き出しつつ打ち抜き成形することにより切り出されるが、本実施形態では、この時点から両半割部材成形用ブランク材を接続部で連結した状態で切り出し、両ブランク材を同時に成形する。本実施形態は、「く」の字状をした成形用ブランク材であるため、接続部は、頂部と中間部の2箇所である。
ただし、このように接続された成形用ブランク材のみでなく、例えば、図4に示すように、両成形用ブランク材Wa,Wbの頂部側を相互に接続するように接続部9を設けてもよく、また両成形用ブランク材Wa,Wbの下端部側を相互に接続するように接続部9を設けてもよい。このようにすれば、図3に示すものより両成形用ブランク材Wa,Wbが扁平な形状となり、材料取りするときの歩留まりが向上する。また、接続部9を介してブランク材を連結すれば、以後の成形乃至取り扱い時において両半割部材2a,2bを1部品として取り扱うことができ、作業性も向上する。
両半割部材成形用ブランク材は、全体が一括してプレスされ、図3に示す形状の両半割部材2a、2bとされる。プレスされた各半割部材2a,2bは、本体部分Hが概して全体的には略「く」の字状であるが、本体部分Hの長手方向に直交する断面は、いわゆるハット状に形成され、本体部分Hの上端部には支持軸5が取付られるバーリング孔3が開設され、下端部には一体に設けられている踏み板用プレート6a,6bが折り曲げ成形されている。なお、中間部には補力装置7と連結するための通孔8が設けられている。
さらに詳述する。本体部分Hは、図5に示すように、中央の平板部11a又は11bと、平板部11a,11bの両側に立設された側板部12a又は12bと、側板部12a又は12bの端部より外方に突出されたフランジ部13a又は13bとを有している。
図6(A)は本実施形態に係る車両用ペダルアームの成形時の側面図、図6(B)は変形例の成形時の側面図、図7(A)は図6の7−7線に沿う断面図、図7(B)は変形例を示す断面図である。
本実施形態では、前述した半割部材2a,2bのズレなどの弊害を防止する第2の対策として、図6、7に示すように、両半割部材2a、2bを結合部Kにより結合している。本実施形態の結合部Kとしては、一方のフランジ部13bを他方のフランジ部13aに折り曲げて形成した折り曲げ部10である。つまり、溶接を用いることなく、一方のフランジ部13b自体を折り曲げ変形することにより両半割部材2a、2bを結合している。
折り曲げ部10の形成は、一方のフランジ部13bの外周縁部を他方のフランジ部13aの外周縁部上に折り曲げるヘム加工により行う。
両半割部材2a、2bの連結を、溶接によらず、ヘム加工により形成した折り曲げ部10のみにより行えば、図6(A)(B)に示すように、外観に溶接による肉盛が表れることがなく、製品品質のよいものが得られ、しかも、溶接により連結する場合よりも極めて短時間で連結でき、好ましい。また、このような折り曲げ部10を形成すると、一方のフランジ部13bが他方のフランジ部13aを外方から包むことになり、他方のフランジ部13aの変位を一方のフランジ部13bが規制し、前述した異音の発生を防止することができる。
本実施形態では、折り曲げ部10は、図6(A)に示すように、本体部分Hの長手方向に沿って部分的にフランジ部13bを設け、このフランジ部13bを折り曲げることによりフランジ部13aを覆うようにしている。
本実施形態の本体部分Hは、図3に示すように、略「く」の字状に湾曲しているので、フランジ部13bは、本体部分Hの長手方向に沿って部分的に形成し、ヘム加工時のフランジ部13b相互間の干渉を回避し、折り曲げ部10の端部の重なりを防止している。したがって、折り曲げ部10は、図6(A)に示すように、部分的に形成されている。
しかし、部分的に形成した折り曲げ部10では、連結強度が問題となるおそれがある場合には、図6(B)に示すように、本体部分Hの長手方向全長に渡ってフランジ部13bを形成し、フランジ部13aの全長を覆うようにしてもよい。このようにすれば、連結強度が向上し、外観的にも優れた品質の良いものとなる。
最近は、車両の軽量化から高張力鋼板が多用されている。このような高張力鋼板を使用してペダルアーム1を形成する場合には、図5(A)(B)(C)に示すように、フランジ部13a、13bの張出し長さLa、Lbを考慮することが好ましい。例えば、フランジ部13bの外方に突出する張出し長さLbを、フランジ部13aが外方に突出する張出し長さLaよりも長くすることが好ましい。
このようにすれば、プレス加工時に割れが生じやすく、成形しにくい材料である高張力鋼板を使用する場合であっても、本発明のペダル1を問題なく形成できる。本実施形態の車両用ペダル1では、ヘム加工した部分は、図7(A)に示すように、一方の半割部材2aのフランジ部13aを他方の半割部材2bのフランジ部13bの折り曲げ部10が覆うが、この折り曲げ部10は、張出し長さLbが長いフランジ部13bにより形成するので、比較的大きな曲率半径rとなり、割れが生じる可能性が少なくなり、円滑にヘム加工することができる。
また、折り曲げ部10は、両フランジ部13a、13bを確実に結合するように、折り曲げ部10の外周端10aが他方のフランジ部13aの外周縁部表面に接するまで折り曲げることが好ましい。このようにすれば、図7(A)に示すように、折り曲げ部10の外周端10aが他方のフランジ部13aの外周縁部表面を加圧することになり、両フランジ部を強固な結合となる。
本発明の結合部Kは、ヘム加工により形成した折り曲げ部10のみに限定されるものではなく、カシメにより形成される凹凸嵌合部22としてもよい。凹凸嵌合部22は、図8(A)(B)に示すように、相互に当接された両フランジ部13a,13bをポンチ20とダイ21により挟圧し、フランジ部13aとフランジ部13bとを凹凸嵌合させたものをいう。このカシメでは、図8(A)に示すように、ポンチ20と、凹部23が形成されたダイ21とを用い、両フランジ部13a,13bをポンチ20とダイ21により挟圧し、図8(B)に示すような、フランジ部13aとフランジ部13bとを凹凸嵌合させることにより凹凸嵌合部22を形成している。このようにすれば、熱を加えなくても、フランジ部13aとフランジ部13bとを連結することができる。
なお、凹凸嵌合部22は、図8(B)に示すような、フランジ部13aの凸部がフランジ部13bの凹部に直線的に入り込むのみに限定されるものではなく、この凸部の一部が凹部側に入り込んだ構造としたり、また、いわゆる押し潰しを加え、凸部と凹部が相互に入り込んだ構造とすれば、さらに両フランジ部13a,13bの連結強度が向上する。
凹凸嵌合部22の形成は、相互に重積された両フランジ部13a,13bに形成するのみでなく、前述したヘム加工により形成した折り曲げ部10を含む両フランジ部13a,13bに形成してもよい。つまり、折り曲げ部10と両フランジ部13a,13bの3枚の板材に対し凹凸嵌合部22を形成してもよい。また、折り曲げ部10の位置とはズレた位置に形成してもよい。この場合は、両フランジ部13a,13bのみの2枚の板材に対し凹凸嵌合部22を形成することになる。
このように結合部Kを、ヘム加工とカシメ加工とを併用して形成すれば、折り曲げ部10とカシメの両者によるズレ防止効果により一層確実なズレ防止などを発揮することになる。
いずれにしても、溶接を使用することなくカシメにより両半割部材2a、2bを連結すれば、外観に溶接の肉盛が表れることがなく、製品品質のよいものが得られ、しかも、溶接により連結する場合よりも極めて短時間で連結でき、好ましい。
なお、本実施形態では、半割部材2a,2bの断面形状をいずれもハット状としているが、これのみに限定されるものではなく、例えば、図7(B)に示すように、一方のみをハット状とし、他方を平坦なものとしてもよい。また、フランジ部13(13a、13bの総称)は、両側板部12(12a、12bの総称)のいずれか一方であってもよい。ただし、折り曲げ部10を形成するためのフランジ部13は、両半割部材2a,2bの接続部9を除く部分であることが好ましい。
次に、本実施形態に係る車両用ペダルアームの製造方法を述べる。
まず、ロール状に巻回された平板材から、接続部9により接続された半割部材2a,2b用のブランク材を打ち抜く。このブランク材には、踏み板用プレート6a,6b用の板材も一体に設けられたものが打ち抜かれるので、歩留まりが向上する。
接続部9により接続された一対の半割部材2a,2b用のブランク材をプレス成形し、図3又は図4に示すような、各半割部材2a、2bを形成する。つまり、各半割部材2a、2bに、中央の平板部11a、11bと、平板部11a,11bの両側に立設された側板部12a、12bと、側板部12a、12bの端部より外方に突出されたフランジ部13a、13bと、を成形する。また、踏み板6の部分も後に両半割部材2a、2bが最中合わせされたとき所定形状の踏み板6となるように成形する。
次に、両半割部材2a、2bを接続部9で谷折りし、最中合わせする。この結果、両平板部11a,11bは相互に平行で、長手方向に直交する断面が断面矩形状の、表面が平坦なアーム部材となり、重ね合わされたフランジ部13a、13bにおいてはフランジ部13bがフランジ部13aより外方に突出している状態の中空のブレーキペダル1が形成される。
これをプレス装置にセットし、フランジ部13aより外方に突出しているフランジ部13bの外側縁部をヘム加工し、フランジ部13aの外側縁部でフランジ部13bが立設した状態にする。
さらに、スライド型などを用いて、立設された状態のフランジ部13bをフランジ部13aの外側縁部上に向って折り曲げ成形し、折り曲げ部10を形成する。このようにフランジ部13b自体により形成された折り曲げ部10により基本的には両半割部材2a、2bは結合される。
ただし、折り曲げ部10を形成する代わりに、重積状態のフランジ部13aとフランジ部13bをポンチ20とダイ21により挟圧し、凹凸嵌合部22を形成するカシメ加工を行ってもよい。
このような折り曲げ部10や凹凸嵌合部22を単独で形成するのみでは、結合強度が不足する場合には、前述した折り曲げ部10とフランジ部13a、13bをポンチ20とダイ21により挟圧し、凹凸嵌合部22を形成してもよい。このカシメ加工によりフランジ部13aとフランジ部13bはさらに強固に結合されることになる。
<第2実施形態>
上述した実施形態に係る車両用アーム部品は、車両用のブレーキペダル1に用いられるものであるが、これのみでなく車両用のサスペンションアームにも適用することができる。
図9(A)は本発明の第2実施形態に係るサスペンションアームを示す概略斜視図、(B)はサスペンションアームの変形例を示す概略斜視図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図である。
車両用のサスペンションには、車輪Wと車体とを連結する種々のアームが設けられている。例えば、図9(A)に示すような、長手方向に直交する断面が矩形状をした本体部分Hの両端にブッシュが取付けられる通孔32が開設されたサスペンションアーム30や、図9(B)に示すような、3つ頂点に連結用のブッシュ33が設けられている三角形状をしており、車両の上下方向の厚さが扁平で、面方向にある程度の巾を有する、比較的長尺なサスペンションアーム31などがある。
このようなサスペンションアーム30、31においても、前述した方法を用いて成形することができる。例えば、サスペンションアーム30を成形する場合には、本体部分Hの上面に接続部9を形成し、この接続部9により接続された左右一対の半割部材2a,2bのフランジ部13を用いてヘム加工による折り曲げ部10、あるいはカシメによる凹凸嵌合部22という結合部Kを形成すればよい。
また、サスペンションアーム31を成形する場合も同様に、本体部分Hの側部に接続部9を形成し、この接続部9により接続された左右一対の半割部材2a,2bを、フランジ部13をヘム加工して形成した折り曲げ部10、あるいはカシメにより形成した凹凸嵌合部22という結合部Kにより結合すればよい。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、上述した実施形態は、ブレーキペダルアーム、サスペンションアームについて説明したが、本発明は、これのみに限定されるものではなく、クラッチペダルアームあるいはトレーリングアームなどのような長尺なアーム状をした車両用部品にも同様に適用可能である。
本発明は、軽量で外観的に好ましい車両用ペダルアームなどの製造に好適に利用できる。
1…車両用ペダルアーム、
2,30,31…アーム、
2a,2b‥半割部材、
9…接続部、
10…折り曲げ部、
10a…折り曲げ部の外側端,
11a,11b…平板部、
12a,12b…側板部、
13a,13b…フランジ部、
20…ポンチ、
21…ダイ、
22…凹凸嵌合部、
K…結合部。

Claims (7)

  1. 長尺な本体部分が、平板部と、当該平板部の両側に立設された側板部と、当該側板部の少なくとも一方に外方突出するように形成され平面視した際の形状が曲線状のフランジ部とを有する一対の半割部材を、最中合わせにより前記両半割部材の前記フランジ部を相互に当接させてなる車両用のアーム部品であって、
    前記両半割部材を接続部を介して連結し、当該接続部を折り曲げることにより前記両半割部材の各フランジ部を相互に当接させ、当該両フランジ部の少なくとも一方を変形させて形成した結合部により前記両フランジ部を結合し中空断面に形成し、
    前記接続部は、前記側板部の少なくとも一方に外方突出した前記フランジ部であって、前記曲線状のフランジ部において隣接する前記半割部材に向かって突出した部位により構成したことを特徴とする車両用のアーム部品。
  2. 前記結合部は、前記両フランジ部の内の一方のフランジ部の外周縁部が他方のフランジ部の外周縁部を包み込むように形成しかつ外周縁部表面に接するまで折り曲げた折り曲げ部により構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用のアーム部品。
  3. 前記折り曲げ部は、前記両半割部材の接続部を除く前記本体部分の長手方向全長に渡
    て前記一方のフランジ部により形成したことを特徴とする請求項2に記載の車両用のアーム部品。
  4. 前記結合部は、相互に当接された前記両フランジ部をポンチとダイにより挟圧するカシメ加工により形成した凹凸嵌合部により構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用のアーム部品。
  5. 長尺な本体部分が、平板部と、当該平板部の両側に立設された側板部と、当該側板部の少なくとも一方に外方突出するように形成され平面視した際の形状が曲線状のフランジ部とを有する一対の半割部材を、最中合わせにより前記両半割部材の前記フランジ部を相互に当接させてなる車両用アーム部品の製造方法であって、
    前記各半割部材を成形するブランク材を接続部を介して連結したものとし、
    当該ブランク材をプレスすることにより前記各半割部材を成形し、
    前記接続部を折り曲げて前記両フランジ部を当接すると共に、前記両フランジ部の内の一方のフランジ部の外周縁部が他方のフランジ部の外周縁部を包み込むようにヘム加工を施し、前記両フランジ部を結合し、
    前記接続部は、前記側板部の少なくとも一方に外方突出した前記フランジ部であって、前記曲線状のフランジ部において隣接する前記半割部材に向かって突出した部位により構成したことを特徴とする車両用アーム部品の製造方法。
  6. 長尺な本体部分が、平板部と、当該平板部の両側に立設された側板部と、当該側板部の少なくとも一方に外方突出するように形成され平面視した際の形状が曲線状のフランジ部とを有する一対の半割部材を、最中合わせにより前記両半割部材の前記フランジ部を相互に当接させてなる車両用アーム部品の製造方法であって、
    前記各半割部材を成形するブランク材を接続部を介して連結したものとし、
    当該ブランク材をプレスすることにより前記各半割部材を成形し、
    前記接続部を折り曲げて前記両フランジ部を当接し、
    相互に当接された前記両フランジ部をポンチとダイにより挟圧するカシメ加工により前記両フランジ部を結合し、
    前記接続部は、前記側板部の少なくとも一方に外方突出した前記フランジ部であって、前記曲線状のフランジ部において隣接する前記半割部材に向かって突出した部位により構成したことを特徴とする車両用アーム部品の製造方法。
  7. 長尺な本体部分が、平板部と、当該平板部の両側に立設された側板部と、当該側板部の少なくとも一方に外方突出するように形成され平面視した際の形状が曲線状のフランジ部とを有する一対の半割部材を、最中合わせにより前記両半割部材の前記フランジ部を相互に当接させてなる車両用アーム部品の製造方法であって、
    前記各半割部材を成形するブランク材を接続部を介して連結したものとし、
    当該ブランク材をプレスすることにより前記各半割部材を成形し、
    前記接続部を折り曲げて前記両フランジ部を当接し、
    前記両フランジ部の内の一方のフランジ部の外周縁部が、他方のフランジ部の外周縁部を包み込むようにヘム加工を施して折り曲げ部を形成すると共に、
    前記両フランジ部の外周縁部と前記折り曲げ部とをポンチとダイにより挟圧するカシメ加工により前記両フランジ部を結合し、
    前記接続部は、前記側板部の少なくとも一方に外方突出した前記フランジ部であって、前記曲線状のフランジ部において隣接する前記半割部材に向かって突出した部位により構成したことを特徴とする車両用アーム部品の製造方法。
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