JP5474361B2 - 警報装置 - Google Patents

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本発明は、異常検出センサから出力される異常検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に異常が発生していると判定する異常判定部と、異常が発生していると判定された場合に異常の発生を明示可能にする報知部と、を備える警報装置に関する。
近年、多くの地域で地震が多発している。このような地震の発生時に、特にガスを使用している場合にあっては、地震による一次災害のみならず、突然の揺れにより火災やガス漏れに起因する二次災害が広がる可能性がある。このため、気象庁が地震の発生直後の揺れに応じて震源や地震の規模を推定して地震発生情報を発信し、当該地震発生情報に基づいてテレビやラジオ等の各放送局が緊急地震速報を放送して地震の発生をいち早く知らせ、一次災害や二次災害の減災に努めるシステムが利用されている。このような緊急地震速報は、例えば非特許文献1及び非特許文献2に記載される装置等により取得することが可能である。
また、従来、地震の発生を検出する機能を備える警報装置も利用されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の警報器は、地震を検出する感震手段と、当該感震手段が地震を検出した際に、地震時音声警報を出力させる地震警報出力手段と、を備えて構成される。そして、地震警報出力手段は、感震手段が検出した地震の震度に応じて異なるパターンで地震時音声警報を出力させる。
特開2007−164255号公報(段落0007等)
製品カタログ(緊急地震速報アダプター 株式会社アレクソン)[平成20年11月10日検索]、インターネット<URL:http://www.alexon.co.jp/products/eew100/aif2_eew.pdf> 製品カタログ(組込み用緊急告知ラジオ 日本キャステム株式会社)[平成20年11月10日検索]、インターネット<URL:http://www.kyastem.co.jp/japanese/kyastem/er287x.html>
非特許文献1及び非特許文献2に記載の装置は、地震の発生を知らせる緊急地震速報を受信する専用の装置である。このため、利用者が購入する際に割高であると感じたり、当該装置を配設した場合に目障りであると感じたりして、広く普及し難いものとなっている。
また、特許文献1に記載の警報器は、当該警報器に備えられる感震手段により地震の発生を検知し、地震警報を出力する。即ち、地震の発生後に地震時音声警報を出力するものである。このため、地震が発生する前に避難したり、ガスの利用を中止したりすることができない。したがって、地震による建物の倒壊により下敷きになったり、火災が発生したりする可能性がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、地震の揺れが到達する前に地震の発生を報知し震災を減災することが可能であり、且つ、購入コストを低く抑え、配設場所においても目障りとなることがない警報装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る警報装置の特徴構成は、異常検出センサから出力される異常検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に異常が発生していると判定する異常判定部と、前記異常が発生していると判定された場合に異常の発生を明示可能にする報知部と、を備え、放送局から空中伝播される送信波に重畳された、地震が発生したことを示す緊急地震放送と当該緊急地震放送に先駆けて空中伝播される緊急地震信号とを受信する放送信号受信部と、前記送信波に前記緊急地震信号が含まれているか否かを判定する緊急信号判定部と、前記緊急地震信号を受信した場合に、前記緊急信号判定部から出力される地震発生信号を受けることによって、前記報知部を通電状態とし、前記報知部から前記緊急地震信号及び前記緊急地震放送のうち少なくとも前記緊急地震信号を明示可能にする出力制御部と、前記緊急地震信号を受信した場合に、前記緊急信号判定部から出力される地震発生信号を受けることによって通電され、前記緊急地震放送を前記報知部から出力可能に信号処理を行う信号処理部と、前記緊急地震信号を受信した場合に、前記緊急信号判定部から出力される地震発生信号を受けることによって前記予め設定された判定閾値を低く変更する閾値変更部と、を備える点にある。
このような特徴構成とすれば、通常、地震が発生したことを示す緊急地震信号を受信してから地震の揺れが到達するまでの間には時間があるので、その間に異常の発生原因をなくしたり利用者が避難したりと、適切な処置を行うことが可能となる。即ち、例えば特許文献1に記載の感震手段を備える警報器のように、地震の揺れを検知してから地震時音声警報を出力する形態の場合には、地震時音声警報を出力した時点では、既に地震の揺れに起因する一次災害や二次災害が発生している可能性がある。ところが、本発明によれば、地震の揺れが到達する前に地震の発生を明示することができるので、地震の揺れに起因する一次災害や二次災害の発生を予防して震災を減災することが可能となる。
また、異常検出センサにより異常が検知された場合に異常の発生を明示する報知部を、緊急地震放送を明示する際にも利用することができる。このため、新たに緊急地震放送を明示する報知部を設ける必要がない。したがって、低コストで震災の減災に役立つ警報装置を実現することが可能となる。
また、緊急地震信号と緊急地震放送とを受信する放送信号受信部は、少なくとも特定の放送局から空中伝播される送信波のみを受信する機能を備えるだけで良いため、放送信号受信部を低コスト且つ小さいサイズで構成することができる。このため、放送信号受信部を従来の警報装置内に組み込むことにより実現できるので、警報装置のサイズが大きくなることがない。したがって、配設場所においても美観を損なうことがなく、目障りとなることがない警報装置を実現することが可能となる。
更に、異常検出センサが常時通電しておくタイプの場合には、当該通電を行う電源部を放送信号受信部に通電する電源部と共通化できる。したがって、新たに電源部や電源配線等の設備を設ける必要がないため、低コストで目障りとなることがない警報装置を実現することが可能となる。
また、信号処理部は、緊急地震信号が受信されるまで通電されないので、警報装置の省電力化が可能となる。
また、緊急地震信号の受信後におけるガスセンサや火災センサ等の異常検出センサの検出感度を高めることができる。このため、わずかのガス漏れや初期の火災であっても発生後直ちに検出することができるので、ガス漏れや火災の被害が大きくなる前に速やかに対処することが可能となる。したがって、地震による二次災害を減災する(地震による被害の拡大を抑える)ことが可能となる
また、前記異常検出センサは、ガスを検出するガス検知素子を備えたガスセンサであり、前記異常判定部は、前記ガスセンサから出力されるガス検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合にガス漏れしていると判定すると好適である。
このような構成とすれば、異常判定部がガスセンサの出力に基づきガス漏れが発生したと判定した場合にガス漏れの発生を明示する報知部を、緊急地震放送を明示する際にも利用することができる。
また、前記異常検出センサは、温度を検出する温度検知素子及び煙を検出する煙検知素子の少なくともいずれか一方を備えた火災センサであり、前記異常判定部は、前記火災センサから出力される火災検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に火災が発生していると判定すると好適である。
このような構成とすれば、異常判定部が火災センサの出力に基づき火災が発生したと判定した場合に火災の発生を明示する報知部を、緊急地震放送を明示する際にも利用することができる。
また、前記緊急地震信号が受信された場合にガスの元栓を閉栓すると好適である。
このような構成とすれば、ガス漏れしているガスに引火するといった二次災害を未然に防止することが可能となる。また、例えば、ガスの元栓を屋外に設置されるガスメータが備える元栓を締める構成とすれば、屋内におけるガス漏れの発生を防止することができる。
警報装置の構成を模式的に示すブロック図である。 警報装置の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る警報装置100の構成を模式的に示すブロック図である。本警報装置100は、ガス漏れや火災の発生を検知する機能と、地震の発生を利用者にいち早く知らせる機能とを備えている。このような機能を備える警報装置100は、ガス検知素子1、ガス検知出力部2、温度検知素子3、温度検知出力部4、異常判定部5、出力制御部6、報知部7、アンテナ8、放送信号受信部9、緊急信号判定部10、閾値変更部11、信号処理部12、ガス遮断部13、通報部14を備えて構成される。このように構成される本警報装置100は、CPUを中核部材としてガス漏れの検知や火災の検知、また地震の発生をいち早く利用者に知らせる種々の処理を行うための上述の機能部をハードウェア又はソフトウェア或いはその両方で構築されている。
本警報装置100は、上述のようにガス漏れや火災の発生を検知する機能を有し、ガス漏れ検知装置や火災検知装置として機能する。このように警報装置100は、ガス漏れ検知装置や火災検知装置として機能すべく、例えば住宅においてはガスコンロ等のガス機器付近に配設すると好適である。特に、ガス漏れ検知装置として鑑みた場合には、空気より軽いガス(例えば都市ガス)を用いる場合には、警報装置100はガス機器の配設上部(例えば天井部)に配設すると好適である。一方、空気より重いガス(例えばプロパンガス)を用いる場合においては、警報装置100はガス機器の配設下部(例えば床部)に配設すると好適である。また、火災検知装置として鑑みた場合にも、ガス機器付近に配設すると好適である。
このように警報装置100がガス漏れ検知装置として機能する場合には、上述の機能部のうち、主にガス検知素子1、ガス検知出力部2、異常判定部5、出力制御部6、報知部7の各機能部によりガス漏れの検知及び報知が実現される。一方、警報装置100が火災検知装置として機能する場合には、上述の機能部のうち、主に温度検知素子3、温度検知出力部4、異常判定部5、出力制御部6、報知部7の各機能部により火災の検知及び報知が実現される。
警報装置100が備える異常判定部5は、異常検出センサから出力される異常検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に異常であると判定する。ここで、上述のように警報装置100は、ガス漏れを検知するガス漏れ検知機能及び火災を検知する火災検知機能を備えている。したがって、異常検出センサとは、警報装置100がガス漏れ検知装置として機能する場合には、ガスを検出するガス検知素子1を備えたガスセンサ20が相当し、警報装置100が火災検知装置として機能する場合には、温度を検出する温度検知素子3を備えた火災センサ30が相当する。
また、異常検知出力とは、ガス漏れ検知装置として機能する場合にはガスセンサ20から出力されるガス検知出力が相当し、異常判定部5は当該ガス検知出力が予め設定された判定閾値に達した場合にガス漏れしていると判定する。一方、火災検知装置として機能する場合には火災センサ30から出力される火災検知出力が相当し、異常判定部5は当該火災検知出力が予め設定された判定閾値に達した場合に火災が発生していると判定する。
ガス検知素子1は、酸化スズを主成分とする半導体を用いて公知の方法により作製される。詳細説明は省略するが、ガス検知素子1は、例えば白金コイル線(貴金属線コイル)が酸化スズを主成分とする感応部の中心部を貫通するように球体で形成され、更に、この感応部の外側を電着によりパラジウム(Pd)を主成分とするガス透過性の被覆層を形成する所謂、熱線型半導体式センサで構成すると好適である。もちろん、ガス検知素子1は熱線型半導体式センサに限定されるものではなく、その他の方法により構成されたものを用いることも当然に可能である。
ガス検知出力部2は、上述のガス検知素子1を少なくとも1つ含んでブリッジ回路で構成される。そして、ブリッジ回路の両端に所定の電圧を印加し、ブリッジ回路を構成する夫々の直列回路の中点の電位をガス検知出力として後述の異常判定部5に伝達する。ガス漏れが発生している場合には、上述のガス検知素子1の酸化スズ半導体の抵抗値が変化するため、前記中点の電位も変化する。したがって、ガス検知出力に基づいてガス漏れを検知することが可能となる。このようなガス検知素子1及びガス検知出力部2は、ガス漏れを検知するガスセンサ20として構成される。
上述のように、異常判定部5は、ガスセンサ20から出力されるガス検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合にガス漏れしていると判定する。ガス検知出力は、上述のようにガスセンサ20から伝達される。判定閾値とは、検知対象となるガスの検出濃度に応じたガス検知出力であり、電圧値として設定される。したがって、異常判定部5は、まず、ガスセンサ20から伝達されるガス検知出力と、予め設定される判定閾値とを比較する。そして、ガス検知出力が判定閾値以上であればガス漏れが発生していると判定し、ガス検知出力が判定閾値未満であればガス漏れが発生していないと判定する。異常判定部5は、ガス漏れが発生していると判定した場合に、後述の出力制御部6にガス漏れ信号を出力する。
ここで、本警報装置100は省電力を目的として不要な電力は消費しない構成となっている。即ち、ガス漏れの発生を明示する報知部7(後述する)は、使用されない状態にあっては電力供給が停止される。上述の異常判定部5は、ガス漏れが発生していると判定した場合に出力制御部6に対してガス漏れ信号を出力する。出力制御部6は、ガス漏れ信号が伝達されると、報知部7がガス漏れの発生を明示することが可能なように報知部7に通電する。係る場合、報知部7に出力制御部6が直接通電する構成としても良いし、出力制御部6が報知部7に対して起動信号を伝達して通電制御する構成としても良い。
報知部7は、異常が発生していると判定された場合に異常の発生を明示可能に通電される。警報装置100がガス漏れ検知装置として機能する場合には、異常とはガス漏れである。したがって、報知部7は、ガス漏れが発生していると判定された場合にガス漏れの発生を明示可能に通電される。ガス漏れしているか否かの判定は、上述のように異常判定部5により行われる。また、報知部7に対して行われる通電は、上述のように出力制御部6により行われる。ここで、報知部7は、ガス漏れが発生していることを示す音声を出力可能なスピーカであっても良いし、ガス漏れが発生していることを視覚的に明示するLED(Light Emitting Diode)やランプであっても良い。いずれであっても、ガス漏れが発生していることを利用者に好適に明示することが可能である。このようなガス漏れを検知して報知する警報装置100は、従来、利用されてきたガス漏れ警報器と同等のサイズで実現することが可能である。
一方、本警報装置100は、火災を報知する火災検知装置としても機能する。係る場合には、火災センサ30を構成する温度検知素子3及び温度検知出力部4が、主に機能する。温度検知素子3は、例えばサーミスタを用いて公知な方法により構成される。詳細説明は省略するが、火災が発生し温度が高くなった場合には、温度検知素子3が備えるサーミスタの抵抗値が変化する。温度検知素子3は、この抵抗値の変化を後述する温度検知出力部4に伝達する。
温度検知出力部4は、上述の温度検知素子3から伝達される抵抗値の変化に基づき、温度変化を検知し、火災検知出力として後述の異常判定部5に伝達する。このような温度検知素子3及び温度検知出力部4は、温度変化を検知し、当該温度変化に基づいて火災を検地することから火災センサ30として構成される。
上述のように、異常判定部5は、火災センサ30から出力される火災検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に火災が発生していると判定する。火災検知出力は、上述のように火災センサ30から伝達される。判定閾値とは、所定の温度(例えば60℃)に達した場合の抵抗値に応じた火災検知出力の電圧値として設定される。したがって、異常判定部5は、火災センサ30から伝達される火災検知出力と、予め設定される判定閾値とを比較する。そして、火災検知出力が判定閾値以上であれば火災が発生していると判定し、火災検知出力が判定閾値未満であれば火災が発生していないと判定する。異常判定部5は、火災が発生していると判定した場合に、後述の出力制御部6に火災信号を出力する。
そして、本警報装置100が上述のガス漏れ検知装置として機能する場合と同様に、報知部7は、火災が発生していると判定された場合に火災の発生を明示可能に通電される。火災が発生しているか否かの判定は、異常判定部5により行われる。また、報知部7に対して行われる通電は、ガス漏れ検知機能と同様、出力制御部6により行われる。また、報知部7は、火災が発生していることを示す音声を出力可能なスピーカであっても良いし、火災が発生していることを視覚的に明示するLEDやランプであっても良い。いずれであっても、火災が発生していることを利用者に好適に明示することが可能である。このような火災を検知する警報装置100は、従来、利用されてきた火災警報器と同等のサイズで実現することが可能である。
また、上述のように、本警報装置100は、地震の発生を利用者にいち早く知らせることが可能な機能を備えて構成されている。近年、地震の発生位置や地震の規模(マグニチュード)を推定するために、各地に地震計が配設されている。気象庁は、地震が発生した場合には、地震の発生直後に震源に近い地震計でとらえた観測データを解析し、震源や地震の規模を直ちに推定する。そして、気象庁は、この推定に基づいて各地での地震の主要動の到達時刻や震度を推定し、いち早く知らせるために、各放送局に対して緊急地震速報が発表される。各放送局は、気象庁から発表された緊急地震速報に基づき、緊急地震速報を放送する。
ここで、緊急地震速報は、地震が発生したことを示す緊急地震放送と、「ピロピロ」という警報音を兼ねた緊急地震信号とからなり放送局から送信される。この緊急地震信号は、緊急地震放送に先駆けて送信される。本警報装置100は、この緊急地震信号の受信に基づき、地震の発生を利用者に知らせる機能を動作させる。
警報装置100が備える放送信号受信部9は、放送局から空中伝播される送信波に重畳された、地震が発生したことを示す緊急地震放送と当該緊急地震放送に先駆けて空中伝播される緊急地震信号とを受信する。緊急地震信号及び緊急地震放送からなる緊急地震速報は、放送局から空中伝播される送信波に重畳されて送信される。そして、緊急地震信号及び緊急地震放送は、地震の発生に応じて放送局から送信される。このため、利用者は、緊急地震信号及び緊急地震放送が、いつ送信されてくるかを特定することはできない。したがって、放送信号受信部7は、放送局から空中伝播される送信波を常時受信可能に構成される。ここで、放送信号受信部9が送信波を受信する方式としては、公知のスーパーヘテロダイン方式を用いると好適である。もちろん、その他の公知の方式により受信することも当然に可能である。
この送信波の受信は、アンテナ8を介して行われる。したがって、アンテナ8は、所望する送信波の受信に適したアンテナ特性を有するものを用いると好適である。例えば、FM(Frequency Modulation)ラジオ放送(約75MHz〜90MHz)やAM(Amplitude Modulation)ラジオ放送(約500kHz〜1700kHz)等の周波数帯の受信に適したアンテナ8とすることも可能であるし、地上デジタル放送(フルセグ放送)やワンセグ放送(470MHz〜770MHz)の周波数帯の受信に適したアンテナ8とすることも可能である。もちろん、その他の放送周波数の受信に適したアンテナ8とすることも当然に可能である。放送信号受信部9により受信された送信波は、後述の緊急信号判定部10に伝達される。
緊急信号判定部10は、送信波に緊急地震信号が含まれているか否かを判定する。送信波は、上述の放送信号受信部9から伝達される。ここで、上述のように緊急地震信号は、放送局から送信される「ピロピロ」という警報音である。この警報音は、各放送局が同じ周波数を有する音声信号を用いるように定められている。緊急信号判定部10は、放送信号受信部9から伝達される送信波に前記周波数を有する音声信号が含まれているか否かの判定を行う。
送信波に前記周波数を有する音声信号が含まれていない場合には、送信波に緊急地震信号が含まれていないことから緊急信号判定部10は地震の発生を利用者に知らせる処理を行うことはない。一方、送信波に前記周波数を有する音声信号が含まれている場合には、送信波に緊急地震信号が含まれていることから、本警報装置100は地震の発生を利用者にいち早く知らせる機能を起動する。まず、緊急信号判定部10は、緊急地震信号を受信した場合に出力制御部6に対して地震発生信号を出力する。
出力制御部6は、緊急信号判定部10から地震発生信号が伝達されると、報知部7から緊急地震放送を明示可能に当該報知部7にする。係る場合、上述のように、報知部7に出力制御部6が直接通電して明示可能にする構成としても良いし、出力制御部6が報知部7に対して起動信号を伝達して通電制御して明示可能にする構成としても良い。
また、緊急信号判定部10は、送信波に緊急地震信号が含まれていると判定した場合には、信号処理部12にも地震発生信号を伝達する。信号処理部12は、緊急地震信号を受信した場合に通電され、緊急地震放送を報知部7から出力可能に信号処理を行う。緊急地震信号の受信は、緊急信号判定部10から伝達される地震発生信号に基づいて特定可能である。そして、信号処理部12は、緊急信号判定部10から地震発生信号が伝達されると通電が開始される。更に、信号処理部12は、放送信号受信部9が受信した緊急地震放送が伝達される。信号処理部12は、伝達された緊急地震放送を報知部7から好適に出力可能なように信号増幅する。このように、信号処理部12は、緊急地震信号が伝達された後に通電されるため省電力を実現することが可能となる。信号処理部12により信号増幅された緊急地震放送は、出力制御部6に伝達される。
出力制御部6は、信号処理部12から伝達される緊急地震放送を報知部7に伝達し、報知部7は緊急地震放送を音声として出力する。もちろん、LEDやランプを点滅等させて視覚的に明示することも当然に可能である。
また、緊急信号判定部10は、送信波に緊急地震信号が含まれていると判定した場合には、閾値変更部11にも地震発生信号を伝達する。閾値変更部11は、緊急地震信号が受信された場合に、予め設定された判定閾値を低く変更する。緊急地震信号の受信は、緊急信号判定部10から伝達される地震発生信号に基づき特定可能である。また、判定閾値とは、異常判定部5がガスセンサ20から出力されるガス検知出力に基づいて、ガス漏れしているか否かを判定する際に用いられる判定閾値、及び火災センサ30から出力される火災検知出力に基づいて、火災が発生しているか否かを判定する際に用いられる判定閾値である。
ここで、地震の発生によりガスの配管等に亀裂や損傷が生じる可能性がある。このため、微量のガス漏れであっても検出可能なように、閾値変更部11はガス漏れ検知の判定に用いられ、予め設定されている判定閾値を低く変更する。例えば、変更後の判定閾値を、予め設定されている判定閾値の1/100から1/1000程度に変更すると好適である。このように判定閾値を低く変更することにより、微量のガス漏れの発生であっても、速やかに利用者に明示することが可能となる。
また、地震が発生した場合、早期に火災の検知(発見)を行って二次災害を減災するために、閾値変更部11は、火災検知の判定に用いられ、予め設定されている判定閾値を低く変更する。例えば、予め設定されている判定閾値が60℃程度であれば、40℃〜50℃程度に変更すると好適である。このように判定閾値を低く変更することにより、火災の早期検知が可能となり、速やかに利用者に明示することが可能となる。
このような場合、異常判定部5はガス漏れが発生している、又は火災が発生していると判定すると、ガス遮断部13に対してガス遮断信号を出力する。ガス遮断部13は、緊急地震信号が受信された場合にガスの元栓を閉栓する。緊急信号判定部10が送信波に緊急地震信号が含まれていると判定した場合には、ガス遮断部13に地震発生信号が伝達される。ガス遮断部13は地震発生信号が伝達されると、通電が開始される。そして、異常判定部5から伝達されるガス遮断信号の待機状態とされる。ガス遮断部13は異常判定部5からガス遮断信号が伝達されると、図示しないガスメータに取り付けられるガスの元栓を閉栓する。もちろん、ガス遮断部13は、異常判定部5からのガス遮断信号の有無に拘らず、緊急地震信号が受信された場合に直ちにガスの元栓を閉栓する構成とすることも当然に可能である。また、ガスメータに取り付けられるガスの元栓に限らず、ガス機器が備えるガスの元栓を閉栓する構成とすることも当然に可能である。
通報部14は、ガス漏れや火災が発生したことを例えば防災センター等に通報することが可能である。通報部14は、ガス漏れや火災を検知した場合には、地震の発生の有無に拘らず通報するように構成することも可能であるし、地震の発生時においてガス漏れや火災を検知した場合にのみ通報するように構成することも可能である。このため、通報部14は、防災センター等と交信可能な図示しない電話回線等と接続される。
このように本警報装置100によれば、従来、使用されているガス警報装置や火災警報装置と同等のサイズで実現できるし、ガス警報装置や火災警報装置に通電する電源部を共通化できるため、配設場所においても美観を損なうことがなく目障りとならないように実現可能である。また、従来、使用されているガス警報装置を利用して地震の発生を知らせる機能を持たせることができるため、低コストで実現可能である。更に、例えば感震手段を備える警報器のように、地震の揺れを検知してから地震時音声警報を出力する形態の場合には、地震時音声警報を出力した時点では、既に地震の揺れに起因する一次災害や二次災害が発生している可能性があるが、本発明によれば、地震の揺れが到達する前に地震の発生を明示することができる。また、緊急地震信号の受信に応じてガスセンサや火災センサ等の検出感度を高めたり、ガスの元栓を締めたりすることもできる。このため、地震の揺れが到達する前に、予め適切な処置を施すことも可能であるし、わずかのガス漏れや初期の火災であっても発生後直ちに検出することができるので、ガス漏れや火災の被害が大きくなる前に速やかに対処することが可能となる。したがって、地震による一次災害や二次災害を減災することが可能となる。
次に、本警報装置100が行う処理に関して図2に示すフローチャートを用いて説明する。警報装置100が所定の位置に配設され通電されると、警報装置100はガス漏れ検知を開始する(ステップ#01)。このガス漏れ検知は、主にガスセンサ20及び異常判定部5により行われる。また、警報装置100は通電されると火災検知を開始する(ステップ#02)。この火災検知は、主に火災センサ30及び異常判定部5により行われる。更に、警報装置100が備える放送信号受信部9が、放送局から空中伝播される送信波の受信を開始する(ステップ#03)。なお、上述のステップ#01からステップ#03の処理は、上述の順序に限定されるものでない。適宜、変更することも可能であるし、同時に行う構成とすることも当然に可能である。
異常判定部5は、ガスセンサ20から伝達されるガス検知出力と予め設定された判定閾値とに基づいて、ガス漏れが発生しているか否かの判定を行う。この判定は警報装置100が通電された後、常時行われる。ガス検知出力が判定閾値未満でなければ(ステップ#04:No)、異常判定部5はガス漏れが発生していると判定し、出力制御部6に対してガス漏れ信号を出力する。出力制御部6は、ガス漏れ信号が伝達されると報知部7に対して通電を開始する。そして、報知部7は、ガス漏れが発生していることを報知する(ステップ#05)。一方、ガス検知出力が判定閾値未満であれば(ステップ#04:Yes)、異常判定部5はガス漏れが発生していないと判定し、出力制御部6に対してガス漏れ信号を出力することなく処理を継続する。
続いて、異常判定部5は、火災センサ30から伝達される火災検知出力と予め設定された判定閾値とに基づいて、火災が発生しているか否かの判定を行う。この判定も警報装置100が通電された後、常時行われる。火災検知出力が判定閾値未満でなければ(ステップ#06:No)、異常判定部5は火災が発生していると判定し、出力制御部6に対して火災発生信号を出力する。出力制御部6は、火災発生信号が伝達されると報知部7に対して通電を開始する。そして、報知部7は、火災が発生していることを報知する(ステップ#07)。一方、火災検知出力が判定閾値未満であれば(ステップ#06:Yes)、異常判定部5は火災が発生していないと判定し、出力制御部6に対して火災発生信号を出力することなく処理を継続する。
続いて、緊急信号判定部10が、緊急地震信号を受信したか否かの判定を行う。緊急信号判定部10が緊急地震信号を受信していないと判定した場合には(ステップ#08:No)、ステップ#04に戻り処理が継続される。
一方、緊急信号判定部10が、緊急地震信号を受信したと判定した場合には(ステップ#08:Yes)、緊急信号判定部10が信号処理部12に対して地震発生信号を伝達し、信号処理部12に通電が開始される。信号処理部12は、この通電に伴い、緊急地震信号後に受信される緊急地震放送を信号増幅する(ステップ#09)。この信号増幅は、報知部7から緊急地震放送を報知するのに適した振幅となるように行われる。信号増幅された緊急地震放送は、出力制御部6に伝達される。
また、緊急信号判定部10は、出力制御部6に対して地震発生信号を出力する。出力制御部6は、地震発生信号が伝達されると報知部7に対して通電を開始させる。そして、報知部7は、緊急地震放送を明示する(ステップ#10)。また、緊急信号判定部10は、閾値変更部11に対しても地震発生信号を出力する。閾値変更部11は、地震発生信号が伝達されると異常判定部5がガス漏れ検知の判定に用いる予め設定されている判定閾値、及び火災発生検知の判定に用いる予め設定されている判定閾値を低く変更する(ステップ#11)。更に、緊急信号判定部10は、ガス遮断部13に対しても地震発生信号を出力する。なお、上述のステップ#10及びステップ#11の処理は、上述の順序に限定されるものでない。適宜、変更することも可能であるし、同時に行う構成とすることも当然に可能である。また、ステップ#11の処理を、緊急地震信号を受信してから(ステップ#08:Yes)緊急地震放送を信号増幅する(ステップ#09)までの間(即ち、ステップ#08とステップ#09との間)に行うように変更することも当然に可能である。
ここで、報知部7がステップ#10における緊急地震放送の報知中であっても、異常判定部5は継続してガス漏れが発生しているか否かの判定、及び火災が発生しているか否かの判定を行う。ガスセンサ20からのガス検知出力が判定閾値未満であれば(ステップ#12:Yes)処理を継続する。なお、この場合であっても、緊急地震放送の報知は継続して行うことは当然に可能である。また、係る場合に異常判定部5がガス漏れ判定に用いる判定閾値は、ステップ#11において閾値変更部11が低く変更したものが用いられる。
ステップ#12において、ガス検知出力が判定閾値未満でなければ(ステップ#12:No)、異常判定部5はガス漏れが発生していると判定し、出力制御部6に対してガス漏れ信号を出力する。そして、出力制御部6は、ガス漏れ信号が伝達されると報知部7に対して通電を開始する。そして、報知部7は、ガス漏れが発生していることを報知する(ステップ#13)。そして、ガス遮断部13は、ガスの元栓を閉栓する(ステップ#14)。
また、警報装置100が備える火災センサ30からの温度検知出力が判定閾値未満であれば(ステップ#15:Yes)処理を終了する。ここで、係る場合に異常判定部5が火災発生の判定に用いる判定閾値は、ステップ#11において閾値変更部11が低く変更したものが用いられる。なお、上記処理を終了する場合であっても、緊急地震放送の報知は継続して行うことは当然に可能である。また、引き続き、警報装置100が通電状態とされる場合には、ステップ#04から処理を継続することは当然に可能である。
ステップ#15において、温度検知出力が判定閾値未満でなければ(ステップ#15:No)、異常判定部5は火災が発生していると判定し、出力制御部6に対して火災発生信号を出力する。そして、出力制御部6は、火災発生信号が伝達されると報知部7に対して通電を開始する。そして、報知部7は、火災が発生していることを報知する(ステップ#16)。そして、この時点でガスの元栓が閉栓されていないようであれば、ガス遮断部13がガスの元栓を閉栓し(ステップ#17)、処理を終了する。なお、上記のように引き続き、警報装置100が通電状態とされる場合には、ステップ#04から処理を継続することは当然に可能である。また、上記にて、ガスの元栓を閉栓する処理(ステップ#14及びステップ#17)は、ガス検知出力が判定閾値以上となった場合(ステップ#12:Yes)、又は火災検知出力が判定閾値以上となった場合(ステップ#15:Yes)に行われるとして説明した。しかしながら、これに限定されるものではなく、ガスの元栓を閉栓する処理(ステップ#14及びステップ#17)を、緊急地震信号を受信してから(ステップ#08:Yes)ガス検知出力が判定閾値未満であるか否かを判定する(ステップ#12)までの間に行うように構成することも当然に可能である。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、警報装置100は、緊急地震信号を受信した場合に通電され、緊急地震信号及び緊急地震放送を報知部7から出力可能に信号処理を行う信号処理部12を備えるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。信号処理部12を備えない構成とし、放送信号受信部9で緊急地震信号及び緊急地震放送を受信した際に信号増幅等の信号処理を行うように構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、警報装置100は、異常検出センサとしてガスセンサ20及び火災センサ30を備えるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ガスセンサ20及び火災センサ30のいずれか一方を備える構成とすることも当然に可能である。また、ガスセンサ20及び火災センサ30以外のセンサとして、例えば不審者の侵入を検出する不審者検出センサを異常検出センサとして用いることも当然に可能である。
上記実施形態では、警報装置100はガス機器付近に配設すると好適であるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ガス機器付近でなくても良いし、住宅にあってはリビングや寝室等に配設することも可能であるし、会社等にあっては各種業務スペースに配設することは当然に可能である。
上記実施形態では、警報装置100が、ガス漏れ警報装置又は火災警報装置として機能する場合にあっては、報知部7はガス漏れ信号又は火災信号が伝達されるまで電力供給が停止されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。報知部7が、ガス漏れ信号又は火災信号が伝達されなくても常時通電されている状態とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、閾値変更部11は、緊急地震信号が受信された場合に判定閾値を低く変更するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。緊急地震信号が受信された場合であっても、予め設定された判定閾値を変更しない構成とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、ガス遮断部13は、緊急地震信号が受信された場合にガスの元栓を閉栓するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。ガスの元栓を閉栓しないようにすることも可能であるし、ガス機器等に通電される電力系統のスイッチを制御してガス機器等の使用を中止するように構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、火災の検出は、温度検知素子3が検出する温度変化に基づいて行われるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、温度検知素子3を備える火災センサ30に代えて、煙を検出する煙検知素子を備えた火災センサ30を用いることも当然に可能である。係る場合には、煙検知素子として公知の散乱光式煙センサや透過光式煙センサを用いることが可能であり、これらの煙検知素子の出力に基づいて異常判定部5が、火災が発生しているか否かを判定することが可能である。
詳細説明は省略するが、散乱光式煙センサは感光部と受光部とからなり、発光部から発行される光が煙粒子にあたった場合に生じる散乱現象を利用するものである。受光部は、当該受光部を構成する受光素子が散乱光を受けた場合に、光電流を異常判定部5に出力する。この出力された光電流の変化に基づいて煙が発生しているか否か、即ち火災が発生しているか否かを判定することが可能である。
一方、透過光式煙センサは、受光部を構成する受光素子が煙の中を透過する透過光を受けて生じる光電流の変化を検出する。そして、当該光電流の変化に基づいて煙が発生しているか否か、即ち火災が発生しているか否かを判定することが可能である。
また、火災センサ30は、温度を検出する温度検知素子及び煙を検出する煙検知素子の少なくともいずれか一方を備えたものであれば良い。即ち、温度検知素子を備えた火災センサ30のみで構成しても良いし、煙検知素子を備えた火災センサ30のみで構成しても良い。もちろん、温度検知素子を備えた火災センサ30と煙検知素子を備えた火災センサ30とを備える構成としても良いし、温度検知素子及び煙検知素子の双方を備える火災センサ30で構成することも可能である。このようないずれの構成であっても、本発明を実現することは当然に可能である。
上記実施形態では、報知部7から明示されるのは、緊急地震放送であるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。緊急地震放送に加えて、緊急地震放送に先駆けて空中伝播される緊急地震信号も明示することも当然に可能である。
上記実施形態では、放送信号受信部9が、緊急地震信号と緊急地震放送とを放送局から受信するとして説明した。即ち、放送信号受信部9が、放送局から送信される緊急地震信号と緊急地震放送とを直接、受信する形態として説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。警報装置100が、放送局から送信される緊急地震信号と緊急地震放送とを、一旦、中継基地や中継放送局を介して間接的に受信する構成とすることも当然に可能であり、このような構成も本願発明に含まれるものである。このような構成とすれば、例えば放送局から送信される送信波の受信状況が悪い、所謂難視聴地域であっても、中継基地や中継放送局を介して放送信号受信部9が間接的に緊急地震信号と緊急地震放送とを受信することができる。したがって、地震の揺れが到達する前に地震の発生を報知し震災を減災することは当然に可能である。
また、例えば放送局から空中伝播される送信波を中継基地や中継放送局が取得し、更に、当該中継基地や中継放送局とネットワーク(有線、無線の別に拘らないネットワーク)接続された中継端末を介して放送信号受信部9が間接的に緊急地震信号と緊急地震放送とを受信する構成とすることも当然に可能であり、このような構成も本願発明に含まれるものである。このような構成であっても、放送局からの緊急地震信号と緊急地震放送とを放送信号受信部9が取得することができるので、例えばローカルエリア内の放送に対しても好適に本願発明を適用することが可能である。したがって、地震の揺れが到達する前に地震の発生を報知し震災を減災することは当然に可能である。なお、このような構成における緊急地震信号及び緊急地震放送としては、中継端末等が独自に送信するものも当然に含むものである。
本発明は、地震の揺れが到達する前に地震の発生を報知し震災を減災することが可能であり、且つ、購入コストを低く抑え、配設場所においても目障りとなることがない警報装置に利用可能である。
1:ガス検知素子
2:ガス検知出力部
3:温度検知素子
4:温度検知出力部
5:異常判定部
6:出力制御部
7:報知部
8:アンテナ
9:放送信号受信部
10:緊急信号判定部
11:閾値変更部
12:信号処理部
13:ガス遮断部
14:通報部
20:ガスセンサ
30:火災センサ
100:警報装置

Claims (4)

  1. 異常検出センサから出力される異常検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に異常が発生していると判定する異常判定部と、
    前記異常が発生していると判定された場合に異常の発生を明示可能にする報知部と、を備え、
    放送局から空中伝播される送信波に重畳された、地震が発生したことを示す緊急地震放送と当該緊急地震放送に先駆けて空中伝播される緊急地震信号とを受信する放送信号受信部と、
    前記送信波に前記緊急地震信号が含まれているか否かを判定する緊急信号判定部と、
    前記緊急地震信号を受信した場合に、前記緊急信号判定部から出力される地震発生信号を受けることによって、前記報知部を通電状態とし、前記報知部から前記緊急地震信号及び前記緊急地震放送のうち少なくとも前記緊急地震信号を明示可能にする出力制御部と、
    前記緊急地震信号を受信した場合に、前記緊急信号判定部から出力される地震発生信号を受けることによって通電され、前記緊急地震放送を前記報知部から出力可能に信号処理を行う信号処理部と、
    前記緊急地震信号を受信した場合に、前記緊急信号判定部から出力される地震発生信号を受けることによって前記予め設定された判定閾値を低く変更する閾値変更部と、を備える警報装置。
  2. 前記異常検出センサは、ガスを検出するガス検知素子を備えたガスセンサであり、
    前記異常判定部は、前記ガスセンサから出力されるガス検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合にガス漏れしていると判定する請求項に記載の警報装置。
  3. 前記異常検出センサは、温度を検出する温度検知素子及び煙を検出する煙検知素子の少なくともいずれか一方を備えた火災センサであり、
    前記異常判定部は、前記火災センサから出力される火災検知出力が、予め設定された判定閾値に達した場合に火災が発生していると判定する請求項1又は2に記載の警報装置。
  4. 前記緊急地震信号が受信された場合にガスの元栓を閉栓する請求項1からのいずれか一項に記載の警報装置。
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