JP5473211B2 - 膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置 - Google Patents

膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5473211B2
JP5473211B2 JP2007307654A JP2007307654A JP5473211B2 JP 5473211 B2 JP5473211 B2 JP 5473211B2 JP 2007307654 A JP2007307654 A JP 2007307654A JP 2007307654 A JP2007307654 A JP 2007307654A JP 5473211 B2 JP5473211 B2 JP 5473211B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
filter plate
cartridge
membrane cartridge
filtration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007307654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009131733A (ja
Inventor
達也 上島
好男 松崎
智彦 佐々木
公博 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2007307654A priority Critical patent/JP5473211B2/ja
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to US12/734,882 priority patent/US8647507B2/en
Priority to PL08854657T priority patent/PL2228125T3/pl
Priority to ES08854657T priority patent/ES2864041T3/es
Priority to CN2008801181666A priority patent/CN101878063B/zh
Priority to EP08854657.7A priority patent/EP2228125B1/en
Priority to PCT/JP2008/003486 priority patent/WO2009069295A1/ja
Publication of JP2009131733A publication Critical patent/JP2009131733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5473211B2 publication Critical patent/JP5473211B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/14Ultrafiltration; Microfiltration
    • B01D61/20Accessories; Auxiliary operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/08Flat membrane modules
    • B01D63/082Flat membrane modules comprising a stack of flat membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/08Flat membrane modules
    • B01D63/082Flat membrane modules comprising a stack of flat membranes
    • B01D63/0821Membrane plate arrangements for submerged operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes
    • B01D63/08Flat membrane modules
    • B01D63/082Flat membrane modules comprising a stack of flat membranes
    • B01D63/0822Plate-and-frame devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D65/00Accessories or auxiliary operations, in general, for separation processes or apparatus using semi-permeable membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D65/00Accessories or auxiliary operations, in general, for separation processes or apparatus using semi-permeable membranes
    • B01D65/02Membrane cleaning or sterilisation ; Membrane regeneration
    • B01D65/027Cleaning of other parts of the apparatus than the membrane
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
    • B01D2313/06External membrane module supporting or fixing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
    • B01D2313/08Flow guidance means within the module or the apparatus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
    • B01D2313/20Specific housing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
    • B01D2313/20Specific housing
    • B01D2313/203Open housings
    • B01D2313/2031Frame or cage-like structures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2313/00Details relating to membrane modules or apparatus
    • B01D2313/44Cartridge types
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2315/00Details relating to the membrane module operation
    • B01D2315/06Submerged-type; Immersion type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D65/00Accessories or auxiliary operations, in general, for separation processes or apparatus using semi-permeable membranes
    • B01D65/02Membrane cleaning or sterilisation ; Membrane regeneration
    • B01D65/025Removal of membrane elements before washing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

本発明は、浸漬型膜分離装置に使用される膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置に関する。
従来、この種の膜カートリッジとしては、例えば図27に示すように、四角平板状の濾板2の表面に濾過膜3が配置され、濾過膜3の周縁部が濾板2の表面に全周にわたり溶着されている。上記溶着部12は濾過膜3の周縁端から僅かに内寄りの位置に形成されており、濾過膜3の溶着部12から周縁端までの範囲は、溶着されていない未接合部13となっている。
濾板2の上端部には、膜濾過によって得られる処理水を吸引するための取水ノズル5が設けられている。尚、上記のような構成の膜カートリッジ4は例えば下記特許文献1に記載されており、溶着部12に加えて、濾過膜3の周縁端を断続的に溶着する断続的な溶着部を有している。
図28は、上記のような膜カートリッジ4を備えた浸漬型膜分離装置6を示している。この浸漬型膜分離装置6は、処理槽内に浸漬され、活性汚泥と処理水とを分離するものである。膜カートリッジ4は、上下が開口した箱型状のケーシング7内に、所定間隔をあけて平行に複数配列した状態で着脱自在に保持されている。また、膜カートリッジ4の下方には散気装置8が設けられている。
また、ケーシング7の上部開口部9の一側方には、上記処理水を集める集水管10が設けられており、集水管10と各膜カートリッジ4の取水ノズル5とが接続管11を介して接続されている。
これによると、濾過運転中、散気装置8から散気を行いながら、膜カートリッジ4の内側を減圧することにより、被処理液中の汚泥等が膜カートリッジ4の濾過膜3で捕捉され、濾過膜3を透過して膜カートリッジ4の内側に流入した透過液が、処理水として、各取水ノズル5から各接続管11を通って集水管10に排出される。
この際、散気装置8から噴射される空気の気泡によって、各膜カートリッジ4間に上昇流が発生し、この上昇流によって、膜カートリッジ4の膜面付着物が除去される。
また、被処理液の性状が悪化した場合等において、膜カートリッジ4間に汚泥が詰まって、膜カートリッジ4の膜面が閉塞してしまうことがある。このような膜面の閉塞が発生した場合には、散気装置8による散気を停止し、濾過運転を停止し、処理槽内の被処理液を抜き取った後、図29に示すように、作業者が、高圧の洗浄液15を、ケーシング7の上部開口部9から各膜カートリッジ4間に噴射していた。上記洗浄液15の噴射により、各膜カートリッジ4間に詰まった汚泥が解砕して除去され、各膜カートリッジ4の膜面が洗浄される。
特許第3010979号
しかしながら上記の従来形式では、図28および図29に示すように、高圧の洗浄液15をケーシング7の上部開口部9から各膜カートリッジ4間に噴射した際、図30の(a)に示すように、洗浄液15が濾過膜3の上端縁部に直接当たるため、濾過膜3の上端縁部の未接合部13が捲くれ、図30の(b)に示すように、濾過膜3の上端縁部が濾板2から剥離するという問題がある。尚、このような問題は、濾過膜3の周縁端を断続的に溶着した場合であっても、未接合部13を有する限り存在する。
本発明は、洗浄液を噴射して膜カートリッジを洗浄する際、洗浄液によって濾過膜が剥離するのを防止することができる膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、浸漬型膜分離装置に複数使用され、立設された状態で互いに離間して配列される膜カートリッジであって、
濾板の表面に濾過膜の周縁部が接合され、
濾過膜の周縁端よりも外側の濾板の表面に、濾過膜の周縁端に対応する濾板の表面よりも高い凸部が形成され
凸部は浸漬型膜分離装置に配列された濾板の上辺部に連続的に形成されているものである。
これによると、複数の膜カートリッジは、浸漬型膜分離装置のケーシング内に、所定間隔をあけて配列して設けられる。洗浄液を噴射して膜カートリッジを洗浄する場合、洗浄液を濾板の一辺の側から各膜カートリッジ間に噴射する。この際、洗浄液が濾過膜の周縁部の直前で凸部に当たり、洗浄液が濾過膜の周縁部に直接当たるのを回避することができる。これにより、濾過膜の周縁部が濾板から剥離するのを防止することができる。
本第2発明は、凸部は、濾板の上辺部と両側辺部と下辺部とに連続的に形成されて、四角枠形状に構成されているものである。
本第3発明は、第1発明又は第2発明記載の膜カートリッジにおいて、連続的な凸部に代えて断続的な凸部を濾板の表面に形成したものである。
本第4発明は、凸部の形成領域に占める間隙の割合が50%以下であるものである。
本第5発明は、第1発明から第4発明のいずれか1項に記載の膜カートリッジを備えた浸漬型膜分離装置であって、複数の膜カートリッジが立設された状態で互いに離間して配列されているものである。
本第6発明は、複数の膜カートリッジはケーシング内に配列され、
ケーシングは上下が開口し、
ケーシングの側部に、膜カートリッジを幅方向から出し入れ可能な開口部が形成されているものである。
以上のように本発明によると、洗浄液は、濾過膜の周縁部の直前で、濾過膜の周縁に対応する濾板の表面よりも高い凸部が衝立となるため、洗浄液が濾過膜の周縁部に直接当たるのを回避することができる。これにより、濾過膜の周縁部が濾板から剥離するのを防止することができる。
以下、本発明における第1の実施の形態を図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、31は浸漬型膜分離装置であり、この浸漬型膜分離装置31は、処理槽32内に浸漬され、活性汚泥と処理水とを分離するものである。浸漬型膜分離装置31は、上下が開口した箱型の膜用のケーシング33と、膜用のケーシング33の内部に互いに平行に配列された複数の平板形状の膜カートリッジ34と、これら膜カートリッジ34の下方に設けられた散気装置36とを有している。
図2,図3に示すように、膜用のケーシング33は、フレーム体37と、フレーム体37の前後両端部を覆う前後一対の端部カバー38と、フレーム体37の両側部に着脱自在に取付けられた左右一対のサイドカバー39a,39bとを有している。
フレーム体37は、四角枠形状の底部フレーム41と、四角枠形状の上部フレーム42と、これら両底部フレーム41,42の四隅間に連結された複数本の縦フレーム43a,43bとを有している。
フレーム体37の左右両側部には、膜カートリッジ34を幅方向A(左右方向)から出し入れ可能な側部開口部45a,45bが形成されている。一方のサイドカバー39aは、複数のボルト46によってフレーム体37に取り付けられ、一方の側部開口部45aを閉じている。同様に、他方のサイドカバー39bは、複数のボルト46によってフレーム体37に取り付けられ、他方の側部開口部45bを閉じている。また、ボルト46を外して、一方のサイドカバー39aをフレーム体37から取り外した場合、一方の側部開口部45aが開放され、同様に、他方のサイドカバー39bをフレーム体37から取り外した場合、他方の側部開口部45bが開放される。
各膜カートリッジ34は、上下方向に長い長方形状に形成されており、濾板49と、濾板49の表裏両側に取付けられた濾過膜50と、複数の支持部51a,51bとを有している。支持部51a,51bは、濾板49の幅方向Aにおける両側部に上下一対設けられ、外側方へ突出している。各支持部51a,51bには、四角形状の凹部52が形成されている。
濾板49の幅方向Aにおける両側辺の上端部には、濾過膜50によって得られる処理水を吸引するための取水ノズル53(取水部の一例)が設けられている。また、濾板49の表裏両側にはそれぞれ、取水ノズル53に連通する透過水流路(図示省略)が形成されている。尚、上記透過水流路は濾過膜50で覆われている。
図1〜図3に示すように、フレーム体37の上部フレーム42の左右外側方には、各膜カートリッジ34の取水ノズル53から吸引された処理水を集める左右一対の集水管55が前後方向に設けられている。集水管55と取水ノズル53とは、可撓性を有する接続管56を介して接続されている。
図4〜図6に示すように、濾過膜50の周縁部が超音波等によって濾板49に溶着されることにより、濾過膜50が濾板49に取付けられている。濾板49の表裏両側にはそれぞれ溶融代58が突出して形成され、これら溶融代58が溶融することによって、濾過膜50の周縁部が濾板49に溶着する。尚、濾過膜50と濾板49との溶着部59は濾過膜50の周縁部に沿って全周にわたり形成されている。また、濾過膜50と濾板49との接合方法は、上記のような溶着に限定されるものではなく、融着や接着剤を用いた接着であってもよい。
濾板49の表裏両側にはそれぞれ、濾過膜50の周縁部の外側を取り囲む凸部60が形成されている。凸部60は、濾過膜50の周縁に対応する濾板49の表面よりも高い部分に相当しており、濾過膜50の左右一側辺の外側に沿って連続的に形成された一側方の凸部60aと、濾過膜50の左右他側辺の外側に沿って連続的に形成された他側方の凸部60bと、濾過膜50の上辺の外側に沿って連続的に形成された上方の凸部60cと、濾過膜50の下辺の外側に沿って連続的に形成された下方の凸部60dとで、四角枠形状に構成されている。
また、凸部60は、三角形状の断面を有しており、濾板49の周縁端から濾過膜50の周縁端に近付くほど濾板49の表面から突出する方向へ傾斜した傾斜面61を備えている。濾板49の表面から凸部60の先端までの高さhは濾過膜50の周縁部の厚さt以上に高く設定されている(すなわち、高さh≧厚さt)。
尚、濾板49は、中実でも、中空でも、枠体でもよく、濾過膜50を配置した状態で平板状であればよい。
図2,図3に示すように、膜用のケーシング33の内部には、左右一対の支持部材63a,63bが上下二箇所に設けられている。図8,図9に示すように、これら支持部材63a,63bは、各膜カートリッジ34の支持部51a,51bを、上下方向Bへの移動を許容しつつ支持している。支持部材63a,63bは、横フレーム64と、横フレーム64に設けられた支持体65とを有している。
図8〜図12に示すように、横フレーム64は縦板部64aと横板部64bとを有するアングル形状の部材である。横フレーム64の両端部は、ボルト66,ナット67によって、前後の縦フレーム43a,43b間に着脱自在に連結されている。
また、支持体65の材質はゴム等の弾性材であり、支持体65の外側面には、溝68が全長にわたり形成され、支持体65の内側面には、前後複数のV形状のスリット69が形成されている。横フレーム64の横板部64bが支持体65の溝68に差し込まれ、これにより、支持体65が横フレーム64に取り付けられている。
図9,図10,図12(a)に示すように、膜カートリッジ34の支持部51a,51bの凹部52が支持体65のスリット69に差し込まれており、この状態で、各膜カートリッジ34が支持部材63a,63bによって支持されるとともに、各膜カートリッジ34間の厚さ方向C(膜カートリッジ34の配置方向、前後方向)における間隔Sが所定の間隔に維持される。尚、支持部51a,51bの凹部52は、幅方向A(左右方向)と上下方向Bと厚さ方向C(前後方向)とにがたつくことなく、支持体65のスリット69に嵌め込まれている。
図3,図10〜図12に示すように、膜用のケーシング33の内部には、膜カートリッジ34を幅方向A(左右方向)に案内するとともに支持部材63a,63bによって支持されている膜カートリッジ34の上下方向Bへの移動量を所定の許容移動量αに規制するための上部案内部材70と下部案内部材71とが設けられている。上部案内部材70はフレーム体37の上部フレーム42に左右一対設けられ、下部案内部材71は底部フレーム41に左右一対設けられている。
上部および下部案内部材70,71にはそれぞれ案内溝72が前後複数形成されている。膜カートリッジ34の上端部は幅方向A(左右方向)から上部案内部材70の案内溝72に挿脱自在であり、膜カートリッジ34の下端部は幅方向A(左右方向)から下部案内部材71の案内溝72に挿脱自在である。
上部案内部材70の案内溝72の上奥面70aと下部案内部材71の案内溝72の下奥面71aとの間の高さH1は膜カートリッジ34の高さH2よりも僅かに高く設定されている。上記高さH1と高さH2との差が上記許容移動量αに相当する(すなわちH1−H2=α)。
以下、上記構成における作用を説明する。
(1)濾過運転中は、散気装置36から散気を行いながら、各膜カートリッジ34の内側を減圧することにより、被処理液中の汚泥等が膜カートリッジ34の濾過膜50で捕捉され、濾過膜50を透過して膜カートリッジ34の内側に流入した透過液が、処理水として、各取水ノズル53から接続管56を通って集水管55に集められる。
この際、図9(b)に示すように、散気装置36から噴射される空気の気泡によって、各膜カートリッジ34間に上昇流77が発生し、この上昇流77によって、膜カートリッジ34の膜面付着物が除去される。
また、図3,図4に示すように、取水ノズル53が濾板49の両側辺の上端部に設けられているため、上記上昇流77が接続管56に当らずにスムーズに流れる。したがって、膜カートリッジ34の膜面付着物が十分に除去される。また、上昇流77が接続管56に当らないため、接続管56の振動が低減され、取水ノズル53の周辺に割れが発生するのを防止することができる。
(2)また、メンテナンス等において膜カートリッジ34を取り外す場合、散気装置36による散気を停止し、濾過運転を停止し、処理槽32内の被処理液を排出した後、図2,図11に示すように、ボルト46を外して一方のサイドカバー39aをフレーム体37から取外し、一方の側部開口部45aを開放する。
次に、ボルト66を外して左右一方の支持部材63aをフレーム体37から取外す。これにより、図11,図12(b)に示すように、各膜カートリッジ34の左右一方の支持部51aが左右一方の支持部材63aのスリット69から離脱する。その後、図2,図11の仮想線で示すように、膜カートリッジ34を、膜用のケーシング33の内部から一方の側部開口部45aを通して膜カートリッジ34の幅方向Aへ抜き出し、ケーシング33の外側方へ取り出すことができる。この時、膜カートリッジ34の左右他方の支持部51bの凹部52が左右他方の支持部材63bのスリット69から離脱し、膜カートリッジ34は上下の案内溝72によって案内されながら幅方向Aへ抜き出される。
これにより、膜カートリッジ34を容易にケーシング33の内部から左右横方向へ抜き出すことができ、図1に示すように、ケーシング33の上方のスペース73の高さを低く抑えることができる。また、向い合う膜カートリッジ34の側部間に汚泥が詰まっても、膜カートリッジ34を容易にケーシング33の内部から抜き出すことができる。
(3)また、膜カートリッジ34を取り付ける場合、図2,図11に示すように、膜カートリッジ34を、ケーシング33の外側方から一方の側部開口部45aを通して膜カートリッジ34の幅方向Aへ挿入する。この時、膜カートリッジ34は上下の案内溝72によって案内されながら幅方向Aへ挿入され、膜カートリッジ34の左右他方の支持部51bの凹部52が左右他方の支持部材63bのスリット69に差し込まれる。
次に、図8(b)に示すように、ボルト66を取り付けて左右一方の支持部材63aをフレーム体37の左右一方の縦フレーム43aに取り付ける。これにより、図10,図12(a)に示すように、各膜カートリッジ34の左右一方の支持部51aの凹部52が左右一方の支持部材63aのスリット69に差し込まれる。
その後、ボルト46を取り付けて図10,図12(a)に示すように一方のサイドカバー39aをフレーム体37に取付け、一方の側部開口部45aを閉じる。これにより、膜カートリッジ34が、ケーシング33の内部に収納されて、支持部材63a,63bで支持される。
上記のように、膜用のケーシング33の一方の側部開口部45aが一方のサイドカバー39aによって閉じられており、他方の側部開口部45bが他方のサイドカバー39bによって閉じられているため、濾過運転時には、散気装置36から噴射される空気の気泡が側部開口部45a,45bを通ってケーシング33の外部へ逃げてしまうのを防止することができる。
(4)また、被処理液の性状が悪化して膜カートリッジ34間に汚泥が詰まった場合、作業者は洗浄装置(図示省略)の噴射ノズル76から高圧の洗浄液75を噴射して膜カートリッジ34を洗浄する。この際、散気装置36による散気を停止し、濾過運転を停止し、処理槽32内の被処理液を排出した後、図2に示すように、ボルト46を外して一方のサイドカバー39aをフレーム体37から取外し、一方の側部開口部45aを開放する。
次に、図7に示すように、噴射ノズル76を一方の側部開口部45aに対向させ、高圧の洗浄液75を噴射ノズル76から膜カートリッジ34に向けて噴射する。これにより、高圧の洗浄液75が一方の側部開口部45aを通って一側方から各膜カートリッジ34間に噴射され、各膜カートリッジ34間に詰まった汚泥が解砕して除去され、各膜カートリッジ34の膜面が洗浄される。
この際、図5,図6に示すように、洗浄液75は濾過膜50の左右一側縁部の直前で一側方の凸部60aに当たり、洗浄液75の方向が一側方の凸部60aにより曲げられるため、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができる。これにより、濾過膜50の左右一側縁部が濾板49から剥離するのを防止することができる。
尚、洗浄液75の種類は特に限定されるものではなく、例えば、水、温水、活性汚泥、酸性溶液、アルカリ性溶液等が用いられる。
上記第1の実施の形態では、図2に示すように、一方のサイドカバー39aと一方の支持部材63aとをフレーム体37から取外して一方の側部開口部45aを開放し、膜カートリッジ34を一方の側部開口部45aからケーシング33に出し入れしているが、図3に示すように、他方のサイドカバー39bと他方の支持部材63bとをフレーム体37から取外し、膜カートリッジ34を他方の側部開口部45bからケーシング33に出し入れしてもよい。
上記第1の実施の形態では、図3に示すように、膜カートリッジ34に取水ノズル53を左右一対設け、フレーム体37に集水管55を左右一対設けているが、取水ノズル53を左右片方のみ設け、集水管55を左右片方のみ設けてもよい。
上記第1の実施の形態では、図2に示すように、一方のサイドカバー39aをフレーム体37から取外して一方の側部開口部45aを開放し、洗浄液75を一方の側部開口部45aから各膜カートリッジ34間に噴射しているが、図3に示すように、他方のサイドカバー39bをフレーム体37から取外して他方の側部開口部45bを開放し、洗浄液75を他方の側部開口部45bから各膜カートリッジ34間に噴射してもよい。尚、この場合、洗浄液75は膜カートリッジ34の他側方の凸部60bに当たるため、洗浄液75が濾過膜50の左右他側縁部に直接当たるのを回避することができる。或いは、洗浄液75をケーシング33の上部開口部40から各膜カートリッジ34間に噴射してもよい。尚、この場合、洗浄液75は膜カートリッジ34の上方の凸部60cに当たるため、洗浄液75が濾過膜50の上縁部に直接当たるのを回避することができる。
次に、本発明における第2の実施の形態では、図13に示すように、膜カートリッジ34の凸部60の断面が半円形状に形成されている。これによると、上記第1の実施の形態と同様に、作業者が洗浄装置の噴射ノズル76から高圧の洗浄液75を噴射して膜カートリッジ34を洗浄する際、洗浄液75は濾過膜50の左右一側縁部の直前で一側方の凸部60aに当たり、洗浄液75の方向が一側方の凸部60aにより曲げられるため、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができる。
次に、本発明における第3の実施の形態では、図14に示すように、膜カートリッジ34の凸部60の断面が四角形状に形成されている。これによると、上記第1の実施の形態と同様に、作業者が洗浄装置の噴射ノズル76から高圧の洗浄液75を噴射して膜カートリッジ34を洗浄する際、洗浄液75は濾過膜50の左右一側縁部の直前で一側方の凸部60aに当たり、洗浄液75の方向が一側方の凸部60aにより曲げられるため、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができる。
次に、本発明における第4の実施の形態では、図15に示すように、膜カートリッジ34の凸部60の断面が四角形状に形成され、凸部60の外周端が濾板49の外縁端まで延設されている。
次に、本発明における第5の実施の形態では、図16に示すように、膜カートリッジ34の凸部60の断面が三角形状に形成されている。
次に、本発明における第6の実施の形態では、図17に示すように、膜カートリッジ34の凸部60は、直角三角形状の断面を有し、濾過膜50から濾板49の外縁端に近付くほど濾板49の表面から突出する方向へ傾斜した傾斜面80を備えている。濾過膜50の周縁部は傾斜面80に接合されている。
上記第1〜第6の実施の形態では、連続した直線状の凸部60が濾板49に設けられているが、直線状に限定されるものではなく、波形状であってもよい。また、凸部60が濾板49に内外複数重(例えば内外二重等)設けられているものでもよい。
次に、本発明における第7の実施の形態では、図18(a)に示すように、凸部60が、所定の間隙81をあけて、断続的に設けられている。これら凸部60は内外二重に設けられ、内側82の凸部60は外側83の凸部60の間隙81に対応する位置に配設されている。
これによると、洗浄液75は濾過膜50の左右一側縁部の直前で外側83の凸部60に当たり、外側83の凸部60の間隙81を通過した洗浄液75は濾過膜50の左右一側縁部の直前で内側82の凸部60に当たる。これにより、洗浄液75の方向が曲げられて、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができ、濾過膜50の左右一側縁部が濾板49から剥離するのを防止することができる。尚、第7の実施の形態では、凸部60が内外二重に設けられているが、三重以上の複数重設けてもよい。
次に、本発明における第8の実施の形態では、図18(b)に示すように、凸部60が、所定の間隙81をあけて、断続的に設けられている。これら凸部60は、洗浄液75の噴射方向から見て重複するように、濾板49の外縁辺に対して所定角度βで傾斜している。
これによると、洗浄液75は濾過膜50の左右一側縁部の直前で凸部60に当たり、これによって、洗浄液75の方向が曲げられて、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができ、濾過膜50の左右一側縁部が濾板49から剥離するのを防止することができる。
尚、上記第7,第8の実施の形態では、洗浄液75の噴射方向すなわち濾過膜50の膜面方向に平行で且つ濾過膜50の周縁辺と略垂直な方向から見たときに、凸部60に間隙が無ければよく、重複していなくてもよい。
次に、本発明における第9の実施の形態では、図18(c)に示すように、凸部60が、所定の間隙81をあけて、断続的に設けられている。この場合、隣接する凸部60に衝突した洗浄液75が、間隙81を通過しようとする洗浄液75の流れを阻害して弱める。このようなことに基いて、間隙81は洗浄液75が通過しても濾過膜50が剥離しないような大きさに設定されておれば足り、例えば、凸部60の形成領域に占める間隙81の割合が50%以下に設定されている。
上記第7〜第9の実施の形態では、凸部60が帯形状に形成されているが、帯形状に限定されるものではなく、例えば円形状等に形成されていてもよい。
次に、本発明における第10の実施の形態を図19を参照に説明する。
濾板49の表裏両側にはそれぞれ四角枠状の溶融代58が突出して形成され、これら溶融代58が溶融することによって、濾過膜50の周縁端部が濾板49に溶着する。溶融代58の外側部は濾過膜50の周縁端部よりも外側へはみ出しており、溶融代58のはみ出した部分が凸部60として兼用される。これにより、濾過膜50の周縁端部は全周にわたって凸部60に接合している。
上記のように、溶融代58のはみ出した部分を凸部60として兼用しているため、溶融代58とは別に凸部60を形成する手間が省ける。
上記各々の実施の形態では、膜カートリッジ34の濾板49の四箇所に一側方の凸部60aと他側方の凸部60bと上方の凸部60cと下方の凸部60dとが設けられているが、これら四辺の凸部60a〜60dのうちの少なくともいずれか一辺の凸部が設けられたものでもよい。この場合、設けられたいずれかの一辺の凸部の側から洗浄液75を噴射すればよい。
上記各実施の形態では濾板49に凸部60が形成されているが、本発明における第11の実施の形態では、図20に示すように、凸部60の代わりに、濾板49の表裏両側に、凹部85が形成されている。凹部85は四角形の断面形状を有している。濾過膜50の周縁端は凹部85内の底部に入り込んでいる。尚、凹部85の外側縁部88は、濾過膜50の周縁端に対応する濾板49の表面よりも高い部分に相当している。また、凹部85の深さdは濾過膜50の厚さt以上に深く設定されている(すなわち、深さd≧厚さt)。
これによると、高圧の洗浄液75を噴射ノズル76から膜カートリッジ34の左右一側縁部に向けて噴射して膜カートリッジ34を洗浄する際、濾過膜50の周縁端が凹部85内の底部に入り込んでいる(落ち込んでいる)ため、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができる。これにより、濾過膜50の左右一側縁部が濾板49から剥離するのを防止することができる。
次に、本発明における第12の実施の形態を図21を参照に説明する。
凹部85は、濾板49の外縁端に近い側ほど深く傾斜する三角形の断面形状を有している。濾過膜50の周縁端は傾斜面に沿って凹部85の内部に入り込んでいる。尚、凹部85の外側縁部88は、濾過膜50の周縁端に対応する濾板49の表面よりも高い部分に相当している。
これによると、高圧の洗浄液75を噴射ノズル76から膜カートリッジ34の左右一側縁部に向けて噴射して膜カートリッジ34を洗浄する際、濾過膜50の周縁端が凹部85内部に入り込んで位置している(落ち込んでいる)ため、洗浄液75が濾過膜50の左右一側縁部に直接当たるのを回避することができる。これにより、濾過膜50の左右一側縁部が濾板49から剥離するのを防止することができる。
上記第11および第12の実施の形態では、膜カートリッジ34の濾板49の四箇所に一側方の凹部85aと他側方の凹部85bと上方の凹部85cと下方の凹部85dとが設けられているが、これら四辺の凹部85a〜85dのうちの少なくともいずれか一辺の凹部が設けられたものでもよい。この場合、設けられたいずれかの一辺の凹部の側から洗浄液75を噴射すればよい。
次に、本発明における第13の実施の形態を図22を参照に説明する。
濾板49は、濾板本体部49aと、濾板本体部49aの周縁に形成された周縁部49bとを有している。周縁部49bの厚さは濾板本体部49aの厚さよりも薄く、濾過膜50は濾板本体部49aの表裏両面に設けられている。濾板本体部49aと周縁部49bとの間には、段差部86が全周にわたり形成されている。段差部86には、外側方向へ進むに従って濾板49の厚みが薄くなる方向に傾いた傾斜面87が形成されている。濾過膜50の周縁部は折り曲げられて傾斜面87に溶着されている。尚、濾過膜50と濾板49との接合方法は、溶着に限定されるものではなく、融着や接着剤を用いた接着であってもよい。
これによると、高圧の洗浄液75を噴射ノズル76から膜カートリッジ34の左右一側縁部に向けて噴射して膜カートリッジ34を洗浄する際、洗浄液75が濾板49の傾斜面87に接合された濾過膜50の周縁部の左右一側辺に当たるため、濾過膜50の周縁部の左右一側辺が洗浄液75の流れを受けて傾斜面87に押圧される。これにより、濾過膜50の周縁部が濾板49から剥離するのを防止することができる。
上記第13の実施の形態では、膜カートリッジ34の濾板49の周縁部四辺に傾斜面87が形成されているが、少なくともいずれか一辺に傾斜面87が形成され、濾過膜50の周縁部の少なくともいずれか一辺が折り曲げられて傾斜面87に溶着されているものでもよい。この場合、傾斜面87が形成された一辺の側から洗浄液75を噴射すればよい。
次に、本発明における第14の実施の形態を図23〜図25を参照に説明する。
膜カートリッジ34の濾過膜50が上下二つの区画91,92に区切られている。上部の区画91と下部の区画92とが隣接する境界部分は濾板49に溶着されており、これにより、濾過膜50の上下中央部の境界部分には、濾過膜50の全幅にわたって溶着部93が形成されている。
濾板49には、膜濾過50によって得られる処理水を吸引するための2個の取水ノズル53a,53bが設けられている。このうち上部の取水ノズル53aは、濾板49の左右一側部で且つ上部の区画91の上端部に設けられている。また、下部の取水ノズル53bは、濾板49の左右一側部で且つ下部の区画92の上端部に設けられている。
また、ケーシング33のフレーム体37の一側部には、取水ノズル53a,53bから吸引された処理水を集める上下一対の集水管55a,55bが設けられている。上部の集水管55aと上部の取水ノズル53aとは接続管56を介して接続され、下部の集水管55bと下部の取水ノズル53bとは接続管56を介して接続されている。
また、両方のサイドカバー39a,39bはそれぞれ、上部サイドカバー体97と下部サイドカバー体98とに上下二分割されている。これら上部および下部サイドカバー体97,98はそれぞれ、ボルト46によってフレーム体37に、着脱自在に取り付けられている。
これによると、濾過運転中は、散気装置36から散気を行いながら、各膜カートリッジ34の内側を減圧することにより、被処理液中の汚泥等が膜カートリッジ34の濾過膜50で捕捉され、濾過膜50を透過して膜カートリッジ34の内側に流入した透過液が、処理水として、各取水ノズル53a,53bから接続管56を通って各集水管55a,55bに集められる。
この際、散気装置36から噴射される空気の気泡によって、各膜カートリッジ34間に上昇流77が発生し、この上昇流77によって、膜カートリッジ34の膜面付着物が除去される。
上部の取水ノズル53aは上部の区画91の上端部に設けられ、下部の取水ノズル53bは下部の区画92の上端部に設けられているため、各区画91,92内の領域全体から確実に処理水を集水するとともに、各区画91,92内に空気溜りが発生するのを防止することができる。
また、上記上昇流77が濾過膜50に沿って流れる際、濾過膜50は、上昇流77の勢いにより、濾板49に対して厚さ方向に振動する。図25の(a)に示すように、濾過膜50の高さLは区画91,92によって上下半分の高さ(=L/2)に短く区切られているため、濾過膜50が各区画91,92ごとに厚さ方向へ振動する際の振動の幅W1は、図25の(b)に示すように区画91,92を形成していない濾過膜50が厚さ方向へ振動する際の振動の幅W2に比べて、小さくなる(W1<W2)。これにより、濾過膜50が損傷するのを防止でき、濾過膜50の寿命を延ばすことができる。尚、図25の(a)(b)の仮想線は濾過膜50が振動する様子を誇張して示したものであり、実際には、濾過膜50の振動の幅W1,W2は非常に小さなものである。
また、噴射ノズル76から高圧の洗浄液75を噴射して膜カートリッジ34を洗浄する場合、図24に示すように、ボルト46を外して一方のサイドカバー39aの上部サイドカバー体97と下部サイドカバー体98とをフレーム体37から取外して、一方の側部開口部45aを開放し、高圧の洗浄液75を一方の側部開口部45aから膜カートリッジ34に向けて噴射する。或いは、他方のサイドカバー39bの上部サイドカバー体97と下部サイドカバー体98とをフレーム体37から取外して、他方の側部開口部45bを開放し、高圧の洗浄液75を他方の側部開口部45bから膜カートリッジ34に向けて噴射してもよい。
上記第14の実施の形態では、濾過膜50の上下中央部を全幅にわたり濾板49に溶着することによって、濾過膜50を二つの区画91,92に区切っているが、濾板49にリブを設けることによって、濾過膜50を二つの区画91,92に区切ってもよい。
上記第14の実施の形態では、図23に示すように、濾過膜50を上下二つの区画91,92に区切っているが、上下三つ以上の区画に区切ってもよい。また、第15の実施の形態として、図26に示すように、濾過膜50を左右二つの区画94,95に区切ってもよいし、或いは、左右三つ以上の区画に区切ってもよい。
上記各実施の形態では、膜カートリッジ34をケーシング33の横方向から出し入れ可能な構造の浸漬型膜分離装置31を挙げたが、図28に示すように、膜カートリッジをケーシングの上方から出し入れ可能な構造の従来の浸漬型膜分離装置に、上記各実施の形態の膜カートリッジ34を使用してもよい。さらには、膜カートリッジ34自体が、濾板49の表面に濾過膜50を配置したものを複数個配列した状態で一体的にモジュール化した構造であってもよい。この場合は、各々の濾板49は着脱可能なものに限定されない。
本発明の第1の実施の形態における浸漬型膜分離装置の構成を示す概略縦断面図である。 同、浸漬型膜分離装置のケーシングからサイドカバーと支持部材とを取り外して膜カートリッジを抜き出した状態を示す斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の構成を示す分解斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの正面図である。 図4におけるX−X矢視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジに洗浄液を噴射して洗浄する方法を示す斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの拘束構造を示す図であり、(a)は支持部材の分解斜視図、(b)は支持部材によって拘束された膜カートリッジの斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の支持部材のスリットと膜カートリッジの支持板のスリットとの嵌め合い部分の拡大斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置のケーシングの左右一側部と膜カートリッジの左右一側部との縦断面図である。 同、浸漬型膜分離装置のケーシングの左右一側部と膜カートリッジの左右一側部との縦断面図であり、ケーシングからサイドカバーと支持部材とを取り外した状態を示す。 (a)は図10におけるX−X矢視図であり、(b)は図11におけるX−X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面斜視図である。 本発明の第3の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面斜視図である。 本発明の第4の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面図である。 本発明の第5の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面図である。 本発明の第6の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面図である。 本発明の第7〜第9の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの周縁部の拡大図である。 本発明の第10の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凸部の断面斜視図である。 本発明の第11の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凹部の断面図である。 本発明の第12の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの凹部の断面図である。 本発明の第13の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの周縁部の断面図である。 本発明の第14の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の構成を示す分解斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの縦断面図であり、(a)は濾過膜を上下二区画に区切ったものを示し、(b)は濾過膜を区切っていないものを示す。 本発明の第15の実施の形態における浸漬型膜分離装置の膜カートリッジの斜視図である。 従来の浸漬型膜分離装置に備えられる膜カートリッジの図であり、(a)は正面図、(b)は(a)におけるX部分の拡大図である。 同、膜カートリッジを備えた浸漬型膜分離装置の一部切欠き斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジに洗浄液を噴射して洗浄する方法を示す斜視図である。 同、浸漬型膜分離装置の膜カートリッジに洗浄液を噴射した際に発生する濾過膜の剥離を示す斜視図である。
符号の説明
31 浸漬型膜分離装置
34 膜カートリッジ
49 濾板
50 濾過膜
60 凸部
85 凹部
87 傾斜面
88 凹部の外側縁部(濾過膜の周縁に対応する濾板の表面よりも高い部分)

Claims (6)

  1. 浸漬型膜分離装置に複数使用され、立設された状態で互いに離間して配列される膜カートリッジであって、
    濾板の表面に濾過膜の周縁部が接合され、
    濾過膜の周縁端よりも外側の濾板の表面に、濾過膜の周縁端に対応する濾板の表面よりも高い凸部が形成され
    凸部は浸漬型膜分離装置に配列された濾板の上辺部に連続的に形成されていることを特徴とする膜カートリッジ。
  2. 凸部は、濾板の上辺部と両側辺部と下辺部とに連続的に形成されて、四角枠形状に構成されていることを特徴とする請求項1記載の膜カートリッジ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の膜カートリッジにおいて、連続的な凸部に代えて断続的な凸部を濾板の表面に形成したことを特徴とする膜カートリッジ。
  4. 凸部の形成領域に占める間隙の割合が50%以下であることを特徴とする請求項3記載の膜カートリッジ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の膜カートリッジを備えた浸漬型膜分離装置であって、複数の膜カートリッジが立設された状態で互いに離間して配列されていることを特徴とする浸漬型膜分離装置。
  6. 複数の膜カートリッジはケーシング内に配列され、
    ケーシングは上下が開口し、
    ケーシングの側部に、膜カートリッジを幅方向から出し入れ可能な開口部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の浸漬型膜分離装置。
JP2007307654A 2007-11-28 2007-11-28 膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置 Active JP5473211B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307654A JP5473211B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置
PL08854657T PL2228125T3 (pl) 2007-11-28 2008-11-27 Wkład membranowy
ES08854657T ES2864041T3 (es) 2007-11-28 2008-11-27 Cartucho de membrana
CN2008801181666A CN101878063B (zh) 2007-11-28 2008-11-27 膜盒
US12/734,882 US8647507B2 (en) 2007-11-28 2008-11-27 Membrane cartridge
EP08854657.7A EP2228125B1 (en) 2007-11-28 2008-11-27 Membrane cartridge
PCT/JP2008/003486 WO2009069295A1 (ja) 2007-11-28 2008-11-27 膜カートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007307654A JP5473211B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009131733A JP2009131733A (ja) 2009-06-18
JP5473211B2 true JP5473211B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=40678206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007307654A Active JP5473211B2 (ja) 2007-11-28 2007-11-28 膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8647507B2 (ja)
EP (1) EP2228125B1 (ja)
JP (1) JP5473211B2 (ja)
CN (1) CN101878063B (ja)
ES (1) ES2864041T3 (ja)
PL (1) PL2228125T3 (ja)
WO (1) WO2009069295A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012081443A1 (ja) * 2010-12-15 2014-05-22 東レ株式会社 濾過膜エレメントおよび濾過膜モジュール
JP2014171984A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Sanki Eng Co Ltd 浸漬型膜分離装置及び平膜エレメント
JP6215551B2 (ja) * 2013-03-27 2017-10-18 株式会社クボタ 膜カートリッジ
JP6294592B2 (ja) 2013-03-27 2018-03-14 株式会社クボタ 膜カートリッジの製造方法
US20150215842A1 (en) * 2014-01-30 2015-07-30 Alcatel Lucent Requesting resources for device-to-device (d2d) communication
JP5749828B2 (ja) * 2014-03-25 2015-07-15 志摩環境事業協業組合 平板状膜エレメント及びそれを用いた浸漬型膜分離装置
AU2015413550B2 (en) 2015-11-03 2019-10-17 Outotec (Finland) Oy Filter element for a filter apparatus

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187441A (ja) 1982-04-27 1983-11-01 Mitsui Petrochem Ind Ltd ポリオレフイン組成物
JP2943832B2 (ja) * 1993-01-21 1999-08-30 株式会社クボタ 濾過膜モジュール
AU655551B2 (en) * 1992-12-16 1994-12-22 Kubota Corporation Filtration membrane cartridge
JPH07185269A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd 平膜濾過装置
JPH08206474A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Kurita Water Ind Ltd 膜分離装置
JPH09122457A (ja) * 1995-10-30 1997-05-13 Nitto Denko Corp 膜エレメント
US7279215B2 (en) * 2003-12-03 2007-10-09 3M Innovative Properties Company Membrane modules and integrated membrane cassettes
JP4143974B2 (ja) * 2004-08-06 2008-09-03 株式会社日立プラントテクノロジー 浸漬平膜濾過装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2228125B1 (en) 2021-02-17
EP2228125A4 (en) 2012-08-22
EP2228125A1 (en) 2010-09-15
US8647507B2 (en) 2014-02-11
PL2228125T3 (pl) 2021-09-20
CN101878063B (zh) 2013-09-04
US20100300955A1 (en) 2010-12-02
ES2864041T3 (es) 2021-10-13
WO2009069295A1 (ja) 2009-06-04
JP2009131733A (ja) 2009-06-18
CN101878063A (zh) 2010-11-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5473211B2 (ja) 膜カートリッジおよび浸漬型膜分離装置
JP5264159B2 (ja) 浸漬型膜分離装置
JP5376424B2 (ja) 浸漬型膜分離装置
EP1366804B1 (en) Method of replacement of a filtration membrane of a filtration cartridge for activated sludge
JP4647038B1 (ja) 食品洗浄装置
JP4414482B1 (ja) 食品洗浄装置
JP5441887B2 (ja) 膜エレメントおよび膜モジュール
JP5300209B2 (ja) フィルタ洗浄用ノズルを備えた懸濁物質濾過装置
JP5611032B2 (ja) 浸漬型膜分離装置
JP2010158599A (ja) 間隔保持部材および膜エレメントおよび浸漬型膜分離装置
JP4996379B2 (ja) ろ過装置
JP6213355B2 (ja) フィルタ洗浄ヘッド
JP3843107B2 (ja) 食品洗浄装置
JP2016052644A (ja) プリーツフィルター、プリーツフィルターカートリッジ、それを用いたバラスト水処理装置およびバラスト水の処理方法
JP6570276B2 (ja) 膜分離装置
JP2006007179A (ja) 膜ろ過装置および膜ろ過方法
JPH0957070A (ja) 浸漬型膜カートリッジおよびその製造方法
JP2010234328A (ja) 平膜エレメント
JP2014233719A (ja) セルフクリーニング流体濾過装置
JP2010234228A (ja) 膜分離装置の洗浄装置および洗浄方法
JPH0768117A (ja) 除塵方法およびそのための除塵装置
JP2006015233A (ja) 膜モジュール
JP2014171984A (ja) 浸漬型膜分離装置及び平膜エレメント
JP2008073679A (ja) 濾過用カートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5473211

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150