JP6215551B2 - 膜カートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性樹脂製のろ板の表面にろ過膜がその周縁の接合部で接合された膜カートリッジに関する。
汚水浄化処理等の水処理設備に用いられる固液分離装置として浸漬型膜分離装置が好適に用いられている。当該浸漬型膜分離装置には、樹脂製のろ板とろ板の両面に周縁が接合されたろ過膜を備えて構成される複数枚の平板状の膜カートリッジが収容されている。
特許文献1には、ろ過膜のろ板への接着ムラを防止し、接着効率を向上させて、膜モジュールの気密性を確保することを目的として、有機合材膜支持体の表面を有機ろ過膜で覆い、局部加熱により有機ろ過膜の周縁部で両者を融着させることを特徴とする膜モジュールの製造方法が開示されている。
特許文献2には、曝気に対する耐久性を高めることができる浸漬型膜カートリッジの製造方法を提供することを目的として、樹脂製のろ板に、二重線状のシール部と帯状の補助部とをろ板の表面から突出して、かつろ板の周縁部に沿った全周にわたって一体に成形し、内側に位置するシール部を外側に位置するシール部より低く形成し、外側に位置するシール部と周縁に位置する補助部とを同じ高さに形成し、ろ板の表面に双方のシール部および補助部を覆ってろ過膜を配置し、ろ過膜の上からアップダウンホーンを双方のシール部および補助部に押圧し、アップダウンホーンから超音波を出力してろ過膜を双方のシール部および補助部において溶着し、双方のシール部に直線状の止水部を形成してろ過膜を緊張状態に保持するとともに、補助部に補助溶着部を形成することを特徴とする浸漬型膜カートリッジの製造方法が提案されている。
特許文献3には、膜の破断や劣化時に、熱可塑性樹脂製ろ板を再利用して膜の張り替えを行うことができる膜カートリッジを得ることを目的として、合成樹脂繊維からなる不織布を支持体とした、微孔を形成した微孔性ろ過膜を、熱可塑性樹脂製ろ板の周縁の平滑面に接合したことを特徴とする膜カートリッジが開示されている。
特許文献1から3に開示された膜カートリッジは、何れもろ過膜のろ板への融着面が、ろ板表面に平行な平面となるように構成されている。
特開平06−218240号公報 特開2001−120958号公報 特開2006−231139号公報
一般的に平板状の膜カートリッジは、ろ過運転中には吸引圧または自然水頭圧によってろ過膜がろ板に張り付いた状態が維持され、ろ過を停止した状態で散気のみ行なうリラクゼーション中には多少膨れた状態で膜が揺れ動き、ろ過膜の二次側から薬液または清水を注入する逆圧洗浄時には膜が膨れた状態に維持されると考えられている。
しかし、実際にはろ過運転中の吸引圧が10kPa程度と比較的小さく、膜カートリッジは下方からの散気に伴う上向流により激しく振動しており、ろ過膜がろ板の振動に完全に追随せずに、ろ板から離隔したり接触したりを繰り返していると考えられる。
そして、ろ過膜のろ板からの膨出や張付き動作が繰り返されると、ろ過膜がろ板との接合部で疲労して膜破断や膜剥離を招く虞があるという問題があった。
そこで、上述した特許文献2には、このような疲労による膜破断や剥離を回避するために、二重線状のシール部と帯状の補助部とをろ板の表面から突出するように、ろ板の周縁部に沿った全周にわたって一体に成形し、内側に位置するシール部を外側に位置するシール部より低く形成するろ板の構造が開示されている。
しかし、そのような複雑な形状のろ板を用いてろ過膜を融着処理すると様々な製造コストが嵩むという問題があり、コストを低減しながらも振動等による耐疲労強度を高めるという観点で更なる改良の余地があった。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、ろ過膜のろ板への接合部の内側形状に着眼することで、簡単な構成で耐疲労強度を高めることが可能な低コストの膜カートリッジを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による膜カートリッジの第一特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、熱可塑性樹脂製のろ板の表面にろ過膜がその周縁の接合部で接合された膜カートリッジであって、前記接合部の内縁端の内側であって、前記ろ板の表面にろ過水が流れる溝部が形成される前記ろ板の中央部の外側に、前記ろ板の厚み方向において前記接合部および前記中央部よりも高い凸部が、前記接合部に沿って環状に前記ろ板に形成されている点にある。
上述の構成によれば、ろ過膜がろ板に接触している状態から膨出し、或いはろ板から膨出している状態からろ板に接触する際に、接合部の内縁端の内側に環状に形成された凸部で、接合部の内端縁から内側に延出したろ過膜が受け止められるので、ろ過膜が揺動しても、その都度接合部の内側端縁が大きく揺れ動くようなことが回避され、それだけろ過膜の接合部に作用する屈曲ストレスが低減される。その結果、ろ過膜の接合部での耐疲労強度を高めることができるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記接合部の内縁端から前記凸部への接線が、ろ板表面と平行な方向に対して10度以上傾斜する点にある。
接合部の内縁端から凸部への接線がろ板表面と平行な方向に対して10度以上傾斜していると、比較的頻繁に発現するろ過膜のろ板からの膨出姿勢の大半が凸部で受け止められるようになり、接合部での耐疲労強度を効果的に高めることができるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記凸部の前記接合部側の角部が、前記ろ過膜の厚さの2倍以上の曲率半径を備える形状である点にある。
ろ過膜のろ板に対する膨出及び接触という揺動動作の際に、凸部のうち主に接合部に近い側の角部でろ過膜が受け止められる。そのような角部の形状がろ過膜の厚さの2倍以上の曲率半径を備えた曲面であれば、角部でろ過膜に大きなストレスを与えることなく受け止めることができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記接合部の内縁端からの前記凸部の高さが、前記ろ過膜の厚さの2倍以上である点にある。
ろ板表面の接合部の内縁端からの凸部の高さが、ろ過膜の厚さの1倍以上であると、ろ過膜の厚さ方向での圧縮変形量を考慮しても、実質的にろ過膜をろ板表面に対して傾斜させることができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、ろ過膜の接合部の内側形状に着眼することで、簡単な構成で耐疲労強度を高めることが可能な低コストの膜カートリッジを提供することができるようになった。
汚水処理装置の説明図 膜分離装置の説明図 膜カートリッジの一部切り欠き説明図 (a)は本発明による膜カートリッジのろ過膜の融着接合の説明図、(b)は凸部に対するろ過膜の挙動の説明図、(c)は従来の膜カートリッジのろ過膜の挙動の説明図 (a)から(e)は別実施形態を示す接合部と凸部の形状及び位置関係の説明図 本発明の別実施形態を示し、ろ過膜の融着接合時に、同時に凸部を形成するプロセスの説明図
以下、本発明による膜カートリッジを説明する。
図1に示すように、膜分離活性汚泥法が採用された汚水処理設備1は、前処理設備2と、流量調整槽3と、膜分離装置6が浸漬配置された膜分離槽4と、処理水槽5が設けられている。
前処理設備2には被処理水となる原水に混入している夾雑物等の異物を除去するバースクリーン2a等が設けられ、バースクリーン2a等で異物が除去された原水が流量調整槽3に貯留される。原水の流入量が変動する場合であっても、流量調整槽3から一定流量の原水が膜分離槽4に安定供給されるようにポンプPやバルブ等の流量調整機構が設けられている。
活性汚泥が充填された膜分離槽4では、活性汚泥による生物処理によって原水中の有機物質が分解され、膜分離装置6を介してろ過された透過水が処理水槽5に導かれて一時貯留され、その後放流等される。膜分離槽4で増殖した余剰汚泥は槽外に引き抜かれ、槽内は一定の汚泥濃度に保たれる。
図2に示すように、膜分離装置6は、上下が開口した膜ケース7の内部に100枚の板状の膜カートリッジ8が、各膜面が縦姿勢となるように、かつ6mmから10mm程度(本実施形態では8mm)の一定間隔を隔てて配列されており、膜ケース7の下方に散気装置12を備えている。
散気装置12は複数の散気孔が形成された散気管13を備え、散気管13に接続された散気ヘッダ管14を介して槽外に設置されたブロワ15に接続されている。
膜カートリッジ8には集水管17を介して槽外に設置された差圧発生機構としてのポンプ18が接続され、槽内の被処理水が膜カートリッジ8の膜面を透過するように吸引ろ過される。
図3に示すように、膜カートリッジ8は、縦1000mm×横490mmのABS樹脂等の熱可塑性樹脂製のろ板9の表裏両面にろ過膜10が配置され、ろ過膜10の周縁の接合部11がろ板9に超音波や熱で融着接合され、または接着剤等を用いて接着接合されて構成されている。
ろ過膜10は、例えばPET製の不織布でなる支持体10aに多孔性を有する樹脂が塗布及び含浸され、平均孔径が約0.2μmの微多孔性膜10bが形成された有機ろ過膜である。
ろ板9の表面には長手方向に沿って深さ2mm、幅2mm程度の溝部9bが複数本形成され、その上端部には各溝部9bを連通する水平溝部9cが形成されている。表裏両面に形成された水平溝部9cが連通孔9dを介して連通され、ろ板9の上縁部に形成されたノズル9aに連通されている。
図2に示すように、各ノズル9aは、チューブ16を介して集水管17に接続され、集水管17にはポンプ18が接続され、ポンプ18で吸引された透過水が処理水槽5に移送されるように構成されている。
このような膜分離装置6の散気装置12及びポンプ18を作動させることにより、被処理水をろ過膜10でろ過して設定流量の透過水を得るろ過運転が実行され、そして、例えば定期的にまたはろ過運転中の吸引圧が高くなると、槽内の活性汚泥の性状を保ちつつろ過膜10のファウリングを防止するために、ポンプ18を停止させた状態で散気装置12のみ作動させるリラクゼーション運転が実行される。また、定期的にまたはリラクゼーション運転後の吸引圧が高くなると集水管17を経由して各膜カートリッジ8に薬液を注入してろ過膜10を洗浄する薬液洗浄工程が実行される。
ろ過運転中には、膜カートリッジ8は下方からの散気に伴う上向流により激しく振動し、ろ過膜10がろ板9の振動に追随せずにろ板9から離隔したり接触したりする動作が繰り返され、ポンプ18が停止したリラクゼーション運転中に膜カートリッジ8のろ過膜10はろ板9から多少膨れた状態で下方からの散気に伴う上向流により大きく揺れ動き、薬液洗浄時には継続的に膜が膨れた状態が維持される。例えば、このような薬液洗浄時等ではろ過膜10はろ板から50度程度の仰角で接合部から膨出する。
ろ板9への密着状態から離隔状態への姿勢変動やその逆の姿勢変動により、ろ過膜10の接合部には大きなストレスが掛かり、接合部にこのようなストレスが経時的に繰り返して掛かると、接合部でろ過膜が疲労して破断したり剥離したりする虞がある。
そこで、図4(a)に示すように、本発明による膜カートリッジ8は、ろ板9表面の接合部11の内縁端P1近傍の内側P2に、ろ板9の厚み方向において接合部11よりも高い凸部13が形成されている。図中、符号20は、加熱板または超音波ホーンを示し、加熱板または超音波ホーン20を上方からろ板9表面に押圧することにより、ろ過膜10がろ板9に融着接合される。
図4(b)に示すように、ろ過膜10がろ板9に接触している状態から膨出し、或いはろ板9から膨出している状態からろ板9に接触する際に、接合部11の内縁端P1近傍の内側に形成された凸部13で、接合部11の内端縁P1から内側に延出したろ過膜10が受け止められるので、ろ過膜10が揺動しても、その都度接合部の内側端縁が大きく揺れ動くようなことが回避され、それだけろ過膜の接合部に作用する屈曲ストレスが低減される。
図では、接合部11の内縁端P1から凸部13に到る仮想接線が一点鎖線で示され、その傾斜角度がθで示されている。接合部11の内縁端P1でのろ過膜10の立上がり角度が角度θよりも大きくなれば、接合部11の内縁端P1に大きなストレスが掛かることになるが、ろ過膜10の立上がり角度が角度θよりも小さい範囲では、凸部13でろ過膜10が受け止められるので、接合部11の内縁端P1に大きなストレスが掛かることがない。その結果、ろ過膜の接合部での耐疲労強度を高めることができるようになる。
このような凸部13を備えた膜カートリッジ8に対して、凸部13を備えていない図4(c)に示すような膜カートリッジ8では、ろ過膜10の立上がり角度が角度θよりも小さい範囲でも、ろ過膜10の揺れ動きによって接合部11の内縁端P1に常時ストレスが掛かるため、ろ過膜10は疲労により接合部11で剥離し、或いは破断する虞が高くなる。
接合部11の内縁端P1から凸部13への接線と、ろ板9表面と平行な方向との間の角度θは、通常のろ過運転時のろ過膜の動作を想定して、10度以上であることが好ましく、リラクゼーション時及び薬液洗浄時のろ過膜の動作を想定して、さらに大きな角度である20度以上であることがさらに好ましい。また、角度θは接合部11の内縁端P1でのろ過膜の初期状態での屈曲を抑えるため、薬液洗浄時の最大膨出角度を越えない50度以下であることが好ましい。
接合部11の内縁端P1から凸部13への接線が、ろ板9表面と平行な方向に対して10度以上、好ましくは20度以上傾斜していると、比較的頻繁に発現するろ過膜10のろ板9からの膨出姿勢の大半が凸部で受け止められるようになり、接合部での耐疲労強度を効果的に高めることができるようになる。
凸部13の形状は、図5(a)に示すような円弧状である必要はなく、図5(b)に示すような四角形状、図5(c),(d),(e)に示すような傾斜面を有する凸部形状であってもよい。接合部11の内縁端P1でのろ板位置を基準にして凸部13の最大高さは、0.5mm〜3mmの範囲であることが好ましい。
凸部13に角部が形成される場合には、凸部13の接合部11側の角部が、ろ過膜10の厚さの2倍以上の曲率半径を備える形状であることが好ましく、3倍以上の曲率半径を備える形状であればさらに好ましい。
ろ過膜10のろ板9に対する膨出及び接触という揺動動作の際に、凸部13のうち主に接合部11側の角部でろ過膜10が受け止められる。そのような角部の形状がろ過膜10の厚さの2倍以上の曲率半径を備えた曲面であれば、角部でろ過膜10に大きなストレスを与えることなく受け止めることができるようになる。ろ過膜10の厚みは通常0.1〜0.3mmの範囲であるので、2倍の曲率半径であれば、角部は0.2〜0.6mmの範囲の曲率半径となる。
また、接合部11の内縁端P1からの凸部13の高さが、ろ過膜10の厚さの1倍以上になるように構成することが好ましく、ろ過膜10の厚さの2倍以上になるように構成することがさらに好ましい。このような構成を採用すれば、ろ過膜10の厚さ方向での圧縮変形量を考慮しても、実質的にろ過膜10をろ板9表面に対して傾斜させることができるようになる。
図5(a),(c)に示すように、接合部11の内縁端P1と凸部13がろ板9の面上で連続していてもよいし、図5(b)に示すように、接合部11の内縁端P1と凸部13がろ板9の面上で離隔していてもよい。
また、図5(d),(e)に示すように、接合部11の内縁端P1と凸部13が滑らかな面で接続されていてもよい。
図5(a),(b),(c)に示すように、接合部11はろ板9の平坦面と平行な面に形成されていてもよいし、図5(d),(e)に示すように、ろ板9の平坦面に対して傾斜面で形成されていてもよい。
この場合、ろ板9の表面にろ過膜10がその周縁の接合部11で接合され、接合部11は少なくとも内縁部P1がその内側のろ板9の表面P2に対してろ過膜10の周縁端P3に向かって下り勾配に形成されていることが好ましい。
接合部11のうち、少なくとも内縁部P1がその内側のろ板表面に対してろ過膜10の周縁端に向かって下り勾配に形成されていれば、内縁部P1に対するろ過膜10の立上がり角度θが相対的に小さくなり、それだけろ過膜10の接合部11に作用する屈曲ストレスを低減することができる。
このような下り勾配は、10度以上50度以下であることが好ましく、15度以上30度以下であることがさらに好ましい。下り勾配が10度以上50度以下に構成されていると、接合部11でのろ過膜10の折れ曲がりを効果的に抑制でき、15度以上30度以下に構成されていると、接合部11でのろ過膜10の折れ曲がりをより一層効果的に抑制できるようになる。尚、何れの場合でも、接合部11の下り勾配領域の幅は、1mmから10mmの範囲に設定されていることが好ましい。
また、図6に示すように、加熱板または超音波ホーン20をろ過膜10の周縁が挟持された状態でろ板9に押圧することにより、ろ過膜10をろ板9に融着接合する際に、ろ板9を構成する樹脂が軟化または溶融して加熱板または超音波ホーン20の側方に流動する特性を利用して、その流動樹脂で接合部11の側部に凸部13が形成されるように構成してもよい。
上述した実施形態では加熱板または超音波ホーン20を用いてろ過膜10がろ板9に融着接合される例を説明したが、接着剤を用いてろ過膜10をろ板9に接着接合するように構成してもよい。
尚、加熱板または超音波ホーンを用いてろ過膜をろ板に接合する場合、接合部での温度がろ板を構成する樹脂の軟化点以上で、且つ、ろ過膜を構成する不織布の融点未満であると、ろ過膜自体の強度を保持しながら、ろ板に下り勾配の傾斜を形成できる点で好ましい。
例えば、ろ板がABS樹脂であって、ろ過膜を構成する不織布がPET樹脂である場合には、150℃以上、且つ、250℃以下が好ましい温度となるため、、接合部での温度が、150℃〜250℃の範囲となるように加熱板または超音波ホーンの出力を制御すればよい。
上述した実施形態は本発明の一態様であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、ろ板やろ過膜の材料、大きさ、厚み、さらには加熱板または超音波ホーンの先端形状、融着温度等は特に限定されるものではなく、本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
9:ろ板
10:ろ過膜
11:接合部
13:凸部
P1:接合部の内縁部

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂製のろ板の表面にろ過膜がその周縁の接合部で接合された膜カートリッジであって、
    前記接合部の内縁端の内側であって、前記ろ板の表面にろ過水が流れる溝部が形成される前記ろ板の中央部の外側に、前記ろ板の厚み方向において前記接合部および前記中央部よりも高い凸部が、前記接合部に沿って環状に前記ろ板に形成されていることを特徴とする膜カートリッジ。
  2. 前記接合部の内縁端から前記凸部への接線が、ろ板表面と平行な方向に対して10度以上傾斜することを特徴とする請求項1記載の膜カートリッジ。
  3. 前記凸部の前記接合部側の角部が、前記ろ過膜の厚さの2倍以上の曲率半径を備える形状であることを特徴とする請求項1または2記載の膜カートリッジ。
  4. 前記接合部の内縁端からの前記凸部の高さが、前記ろ過膜の厚さの1倍以上であることを特徴とする請求項1または2記載の膜カートリッジ。
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