JP5472974B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、サーマルプリンタに関し、特に、サーマルプリンタにおけるノーマル印字から分割印字への移行に関する。
サーマルプリンタは、サーマルヘッドを備え、サーマルヘッドは、サーマルプリンタの総ドット数に対応する個数の発熱体を有している。
サーマルプリンタにおいては、ノーマル印字(分割なし印字:分割数1での印字)の場合、サーマルプリンタの総ドット数に対応する個数の発熱体に一斉に電流を印加する。
分割印字(分割あり印字:例えば分割数2等での印字)の場合、例えば2分割印字の場合は、まず、サーマルヘッドの総ドット数分の発熱体のうちの右半分に一斉に電流を印加し、次にサーマルヘッドの総ドット数分の発熱体のうちの左半分に一斉に電流を印加する。2分割印字の場合、ノーマル印字の場合の2倍、印字時間がかかり、印字速度は、ノーマル印字の場合の印字速度の1/2となる。
2分割印字の場合、上述のように全発熱体を2回に分けて印加するため、印字速度消費電流のピーク値を実質的に1/2に抑えることができるが、印字段差が発生する。
特開2001−191591号公報(特許文献1)は、要約及び図3に、プリンタにおいて、「印字中に印字バッファ15に高速印字可能な量の描画データが蓄積された場合(ステップ35)、速度を高速に上げ(ステップ36)、高速印字を行う(ステップ37)。逆に中速度でしか印字できないデータ量になった時は(ステップ35)、高速から中速に下げる(ステップ32〜34)。」ことを記載している。即ち、特開2001−191591号公報(特許文献1)は、高速印字、中速印字、及び低速印字のうち、印字バッファのデータ量によって最適な印字速度の印字を選択し、選択された印字速度の印字を行うことを開示している。
特開2002−283604号公報(特許文献2)は、図2に、サーマルプリンタにおける印字率とこれに対応する分割印字の分割数1、2、4、6、12との関係の一例を開示している。また、この特開2002−283604号公報(特許文献2)は、図6に、一ドットラインを二分割印字した場合に生じる段差Pを示している。
特開平5−533号公報(特許文献3)は、要約に、印字率が高い印字データを印字する場合には印字速度を遅くしてプリンタの消費電力を低減させることを開示している。
ここで、関連技術としてのサーマルプリンタにおけるノーマル印字から分割印字への移行方法について説明する。この関連技術においては、ノーマル印字は、印字搬送速度240mm/sを有する高速印字であり、分割印字は、ノーマル印字搬送速度120mm/sを有する2分割印字である。この関連技術によるノーマル印字(高速印字)から分割印字(2分割印字)への移行は、サーマルプリンタがノーマル印字中にトリガ条件(例えば、一ドットラインの印字率が所定の印字率より大)を検出したら、ノーマル印字(高速印字:240mm/s)から2分割印字(120mm/s)へと移行することにより、行われる。
また、サーマルプリンタが2分割印字中に所定の復帰条件を検出したら2分割印字(120mm/s)からノーマル印字(高速印字:240mm/s)への復帰が行われる。
特開2001−191591号公報 特開2002−283604号公報 特開平5−533号公報
しかしながら、上記関連技術によるトリガ1段階でのノーマル印字(高速印字:240mm/s)から2分割印字(120mm/s)への移行方法では、以下の課題(1)及び(2)が生じる。
(1)高印字率(トリガ検出)、低印字率、高印字率、低印字率、・・・を繰り返す印字パターンの場合、サーマルプリンタは高印字率部分及び低印字率部分に対応して減速及び加速を繰り返すこととなり、例えば、印字筋(白筋)が発生するなど、印字品質が悪化する。
(2)高印字率の一ドットラインが1つ発生するだけで、サーマルプリンタは分割印字(120mm/s)に減速してしまう。この結果、サーマルプリンタを例えばPOS(point of sales)端末のプリンタとして用いた場合、1明細印字(1レシート印字)を発行する印字時間が増加する。POS端末では速く1明細印字(1レシート印字)することが望まれる。
本発明は、印字品質の悪化防ぎかつ印字時間の増加を防ぐことができるサーマルプリンタを提供するものである。
本発明によれば、
複数の発熱体を有するサーマルヘッドを備えたサーマルプリンタであって、
第1の印字搬送速度を有し、前記複数の発熱体への一斉通電によるノーマル印字を行う機能と、前記第1の印字搬送速度より低速の第2の印字搬送速度を有し、前記複数の発熱体への分割通電による分割印字を行う機能とを有する前記サーマルプリンタにおいて、
前記ノーマル印字を行っている際に、前記複数の発熱体に印加されている電源の電圧が第1の閾値より小さくなった場合に、前記第1の印字搬送速度より低速であり且つ前記第2の印字搬送速度より高速である第3の印字搬送速度を有し、前記複数の発熱体への一斉通電による別のノーマル印字を行う機能と、
前記別のノーマル印字を行っている際に、印字データを先読みし、複数ラインブロックの平均印字率が第2の閾値より大きくなった場合に、前記分割印字を行う機能とを、有することを特徴とするサーマルプリンタが得られる。
本発明に従えば、高印字率、低印字率、高印字率、低印字率、・・・を繰り返す印字パターンの場合であっても、サーマルプリンタは高印字率部及び低印字率部分に対応して減速及び加速を繰り返すことがなくなり、従って、印字筋(白筋)の発生などの印字品質の悪化を防ぐことができる。
更に、本発明に従えば、高印字率の一ドットラインが1つ発生するだけでは、サーマルプリンタは分割印字に減速してしまうことがなくなり、この結果、1明細印字を発行する印字時間の増加を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタと、上位装置とを示したブロック図である。 図1に示したサーマルプリンタにおいて用いられるサーマルヘッドのブロック図である。 図2に示したサーマルヘッドの動作タイミングを示す図である。 図1に示したサーマルプリンタの動作タイミングを示す図である。
以下、本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタについて図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタは、ノーマル印字から分割印字へ移行するトリガを2段階にすることにより、前述の課題(1)及び(2)を解決する。この第1の実施形態によるサーマルプリンタにおいても、ノーマル印字は、印字搬送速度240mm/sを有する高速印字であり、分割印字は、印字搬送速度120mm/sを有する2分割印字である。
この第1の実施形態によるサーマルプリンタにおいて、通常はノーマル印字(高速印字:240mm/s)を行う。サーマルプリンタのサーマルヘッドの総ドット数に対応する個数の発熱体へ供給する電源電圧24Vが第1の閾値22.2Vより小さくなった場合(1段階目のトリガ)に、ノーマル印字(高速印字:240mm/s)よりも低い印字搬送速度を有する別のノーマル印字に移行する。具体的には、この別のノーマル印字は、印字搬送速度150mm/sを有する中速印字である。
別のノーマル印字(中速印字:150mm/s)でデータを先読みし、20mm行ブロックの平均印字率が第2の閾値80%より大きくなった場合(2段階目のトリガ)に別のノーマル印字(中速印字:150mm/s)より2分割印字(120mm/s)に移行する。この2分割印字(120mm/s)にして消費電流を落とす。
このように、本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタでは、印字パターンの高印字率及び低印字率部分に対応して減速及び加速を繰り返すことを防止するために、別のノーマル印字(中速印字:150mm/s)にてデータの先読み(印字率の平均化)を行う。平均印字率を取り、均しで印字できる場合は、中速印字で印刷しきってしまう。
高印字率の一ドットラインが1つ発生する程度の場合は、2分割印字(120mm/s)まで減速せずに、中速印字(150mm/s)までの減速に留め、印字時間の増加を最小限に抑える。
中速印字(150mm/s)で印字している分には、2分割印字で発生する印字段差が起きない。
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態によるサーマルプリンタ10は、上位装置20に接続されている。上位装置20は、例えばPOS(point of sales)端末である。
サーマルプリンタ10は、上位装置20にUSB(Universal Serial Bus)インタフェース30を介して接続されたUSBデバイス11を有する。サーマルプリンタ10は、更に、SDRAM (Synchronous Dynamic Random Access Memory)12と、CPU(Central Processing Unit)13と、ヘッド制御部14と、サーマルヘッド15と、モータ16と、モータドライバ17と、レギュレータ18とを有する。
サーマルプリンタ10は、上位装置20もしくはACアダプタから電源VH(電源電圧:24V)を供給されている。電源VH(電源電圧:24V)は、レギュレータ18、サーマルヘッド15、及びモータ16に供給されている。
レギュレータ18は、電源VH(電源電圧:24V)をロジック電源VDD(電源電圧:3.3V)に変換する。電源VDD(電源電圧:3.3V)は、USBデバイス11、SDRAM 12、CPU13、サーマルヘッド15、モータドライバ17に供給されている。
CPU13は、電源VHの電源電圧を検出するのに使用されるA/D(Analog to Digital)変換器19を有する。
図2を参照すると、図1に示したサーマルプリンタ10において用いられるサーマルヘッド15が示されている。図2に示されたサーマルヘッド15は、サーマルプリンタ10の総ドット数(=576)に対応する個数の発熱体(抵抗体)R1〜R576を有している。サーマルヘッド15は、更に、4個のドライバIC(Integrated Circuit)#0〜#3を有している。
ノーマル印字(分割なし印字:分割数1での印字)の場合、サーマルヘッド15の発熱体R1〜R576に一斉に電流を印加する。ノーマル印字とは、上述のとおり、印字搬送速度240mm/sを有する高速印字である。
分割印字(分割あり印字:例えば分割数2等での印字)の場合、例えば2分割印字の場合は、まず、全発熱体のうちの右半分R1〜R288に一斉に電流を印加し、次に全発熱体のうちの左半分R289〜R576に一斉に電流を印加する。2分割印字の場合、ノーマル印字の場合の2倍、印字時間がかかり、印字速度は、ノーマル印字の場合の印字速度の1/2となる。2分割印字は、印字搬送速度120mm/sを有する。
2分割印字の場合、上述のように全発熱体を2回に分けて印加するため、消費電流のピーク値を実質的に1/2に抑えることができるが、印字段差が発生する。印字段差は、例えば、特開2002−283604号公報(特許文献2)の図6に、一ドットラインを二分割印字した場合に生じる段差Pとして示されているものである。
ここで、ノーマル印字(分割なし印字:分割数1での印字)の場合と、分割印字(分割あり印字:例えば分割数2等での印字)の場合とのメリット及びデメリットをまとめておく。
ノーマル印字(分割なし印字:分割数1での印字)の場合:
・メリット:「高速印字が可能」
・デメリット:「消費電流のピーク電流が大きい(電源VH電圧降下が発生する)」
・ピーク電流の軽減手法のひとつとして、コンデンサ追加がある。
・但し、電圧降下分をカバーするためには大容量のコンデンサが必要。
・また、連続罫線の印字などはコンデンサ追加ではカバーしきれない。
分割印字(分割あり印字:例えば分割数2等での印字)の場合:
・メリット:「消費電流のピーク電流の低減可能」
・デメリット:「高速印字が不可、印字品位が悪い(印字段差が発生)」
・ピーク電流を軽減するため、分割印字の手法が取られる。
・ピークが取れない電源、出力容量が小さい電源も使用が可能となる。
次に、図2において、サーマルヘッド15についてより詳細に説明する。
サーマルヘッド15は、上述のとおり、576個の発熱体(抵抗体)R1〜R576を備えており、発熱体R1〜R576に電流が流れると発熱するエネルギーを使って用紙を発色させる。
発熱体R1〜R576へは電源VH電圧(=24V)が接続され、例えば、発熱体R1には、(電源VH電圧/発熱体R1の抵抗)による電流が流れる。
発熱体R1〜R144はドライバIC#3に接続され、発熱体R145〜R288はドライバIC#2に接続されている。発熱体R289〜R432はドライバIC#1に接続され、発熱体R433〜R576はドライバIC#0に接続されている。ドライバIC#0〜#3の各々は、内部に2段のバッファ(図示せず)を持っている。即ち、ドライバIC#0〜#3の各々は、第1段目のバッファを前段に有し、第2段目のバッファを後段に有する。
また、ドライバIC#0〜#3の各々には、電源VDD電圧(=3.324V)で駆動する。ドライバIC#0〜#3の各々には、電源VDDが供給され、ドライバIC#0〜#3の各々を電源VDD電圧(=3.324V)で駆動する。
図3を参照すると、図2に示したサーマルヘッドの動作タイミングが示されている。図示の動作タイミングは、図2のドライバIC#0(或いはドライバIC#1)に対する入力信号(DATA IN、CLOCK、LATCH、STROBE)を示している。なお、図2のドライバIC#2(或いはドライバIC#3)に対する入力信号(DATA IN、CLOCK、LATCH、STROBE)も、図3に示されたドライバIC#0(或いはドライバIC#1)に対する入力信号(DATA IN、CLOCK、LATCH、STROBE)と同様である。
図2において、サーマルヘッド15への印字データは、CLOCK信号に同期して、DATA IN n信号にてドライバIC#nの第1段目(前段)のバッファにシリアル転送される。ここで、nは0〜3のいずれかを示すものとする。なお、図3においては、DATA INはDATA IN n信号(nは0或いは1)を示している。
図2及び図3において、シリアルに144ドット分のデータがドライバIC#nの第1段目(前段)のバッファに転送されると、LATCH信号がドライバIC#nに対し送られる。
ドライバIC#nは、先に述べた様に2段バッファになっており、LATCH信号により第2段目(後段)のバッファにシフト(ラッチ)される。
ドライバIC#nの第2段目のバッファにラッチされたデータが”1”にセットされているものに対応する発熱体には、STROBE信号(Lowアクティブ)がアクティブの間、電流が流れ、これら発熱体は発熱する。
ドライバIC#nは2段バッファのため、LATCH信号により第2段目(後段)のバッファにデータがシフトされた後は、第1段目(前段)のバッファに対し、シリアルデータを転送することが可能となる。
次に、図1において、サーマルプリンタ10がノーマル印字(分割なし印字:分割数1での印字)から2分割印字に移行せずに、ノーマル印字(分割なし印字:分割数1での印字)だけを行う場合の動作について、本願発明の理解を容易にするため説明しておく。
(S1) 上位装置20から、USBインタフェース30を経由してUSBデバイス11へ印字データが送信される。
(S2) USBデバイス11を介して、印字データがSDRAM12に格納される。
(S3) SDRAM12に格納された印字データをCPU13のファームウェアF/Wが編集して、ヘッド制御部14に送信する。
(S4’) ヘッド制御部14からサーマルヘッド15にデータ転送(DATA IN n、CLOCK、LATCH、STROBE)が行われる。
次に、上記第1の実施形態によるサーマルプリンタ10の動作を説明する。
(S1)から(S3)まで同じ動作を行う。
(S4) ここで、CPU13のファームウェアF/Wは、モータドライバ17を介してモータ16の搬送速度を、ノーマル印字の印字搬送速度240mm/sに制御しているものとする。
CPU13のファームウェアF/Wは、予め速度テーブルを有している。CPU13のファームウェアF/Wが印字スピードを設定するので、CPU13のファームウェアF/Wは今どの速度で搬送しているかは知りえている。CPU13のファームウェアF/Wは、モータドライバ17へは、1ライン毎に制御信号を送信することになるが、F/Wが知る必要がある、1ラインの「搬送時間」は、CPU13内のタイマを使用し、「搬送時間」=タイマとしておくことで、タイマのカウントアップを検出することで、1ラインの搬送時間の終了が検出できる様になっている。
(S5) CPU13のファームウェアF/Wは、ノーマル印字(高速印字:240mm/s)時、常時(1ドット搬送毎、又は、毎ライン)、電源VH(=24V)の電源電圧を検出する。
電源(VH)の電源電圧は、CPU13のA/D変換器19を使用して検出する。
抵抗分圧などにより、A/D変換器19の入力電圧にまで電圧をおとす。
CPU13のファームウェアF/Wは、電源電圧対A/D変換入力電圧のテーブルを事前に格納しておく。テーブルには、例えば、電源電圧24.0Vに対してはA/D変換入力電圧3.13Vが格納され、電源電圧23.0Vに対してはA/D変換入力電圧3.00Vが格納される。また、テーブルには、電源電圧22.2Vに対してはA/D変換入力電圧2.90Vが格納され、電源電圧21.25Vに対してはA/D変換入力電圧2.80Vが格納される。これら電圧値は、図4(後述する)の右縦軸のA/D変換値(+24V電圧)として示されている。
(S6) CPU13のファームウェアF/Wは、第1の閾値として22.2V(2.90V)を設定されている。CPU13のファームウェアF/Wは、電源(VH)の電源電圧(A/D変換入力電圧)が第1の閾値22.2V(2.90V)より小を検出した場合、ノーマル印字(高速印字:240mm/s)よりも低い印字搬送速度を有する別のノーマル印字に移行する。この別のノーマル印字は、印字搬送速度150mm/sを有する中速印字である。この際、CPU13のファームウェアF/Wは、モータドライバ17を介してモータ16の搬送速度を、別のノーマル印字の印字搬送速度150mm/sに制御する。
第1の閾値22.2Vは次のように決定される。印字品質に影響を及ぼす電源電圧は20V以下である。ノーマル印字(高速印字:240mm/s)から別のノーマル印字(中速印字:印字搬送速度150mm/s)に印字速度を落とす間に、ベタ黒印字しても、20V以下にならない電圧を、逆算して出した電圧が22.2Vである。
(S7) CPU13のファームウェアF/Wは、SDRAM12に格納された印字データから、20mm行ブロックの平均印字率を先読み(計算)する。20mm行(即ち、20mmライン)は160ドット行に等しい。この場合、紙送りピッチは0.125mmである。
(S8) CPU13のファームウェアF/Wは、第2の閾値として80%を設定されている。CPU13のファームウェアF/Wは、平均印字率が第2の閾値80%より大きくなった場合、2分割印字のデータをヘッド制御部14に送信する。この際、CPU13のファームウェアF/Wは、モータドライバ17を介してモータ16の搬送速度を、2分割印字の印字搬送速度120mm/sに制御する。
(なお、CPU13のファームウェアF/Wは、平均印字率が第2の閾値80%以下の場合、別のノーマル印字(中速印字:印字搬送速度150mm/s)を継続する。)
第2の閾値80%は次のように決定される。別のノーマル印字(中速印字:印字搬送速度150mm/s)でも、ベタ黒印字を継続すると電源電圧は降下し、20V(印字品質に影響を及ぼす電圧)以下になる。別のノーマル印字(中速印字:印字搬送速度150mm/s)でも、20V以下とならない(中速印字:印字搬送速度150mm/sから2分割印字:印字搬送速度120mm/sへ速度をおとす間も考慮している。)印字率が80%(20mmライン中)であり、そのため第2の閾値を80%としている。
(S9) ヘッド制御部14は、サーマルヘッド15へ2分割印字のデータを転送する。
(S10) CPU13のファームウェアF/Wは、第3の閾値(復帰電圧)として23.0V(3.00V)を設定されている。CPU13のファームウェアF/Wは、2分割印字において、或いは別のノーマル印字(中速印字)において、電源(VH)の電源電圧(A/D変換入力電圧)が第3の閾値23.0V(3.00V)以上となった場合、ノーマル印字(高速印字:240mm/s)に復帰する。
図4を参照すると、上記第1の実施形態によるサーマルプリンタ10の動作タイミングが示されている。
図4において、動作状態(1)においては、CPU13のF/Wは、高速印字(240mm/s)に移行後、1ドット搬送毎(毎ライン)に、電源VH電圧(A/D変換入力電圧)を検出する。
電源VH電圧(A/D変換入力電圧)が閾値電圧22.2V(2.90V)より小である場合、動作トリガ(a)に移行する。
電源電圧(A/D変換入力電圧)が閾値電圧22.2V(2.90V)以上の場合は、高速印字(240mm/s)を継続する。
動作トリガ(a)においては、CPU13のF/Wが、電源VH電圧(A/D変換入力電圧)が22.2V(2.90V)より小であることを検出した場合、中速印字(150mm/s)へプロフィールダウンを開始する。
図4において、動作状態(2)においては、CPU13のF/Wは、中速印字(150mm/s)に移行後、20mm行(160ドット行)の平均印字率を計算する。
CPU13のF/Wは、平均印字率が閾値80%より大である場合、動作トリガ(b)に移行する。
平均印字率は、1ドット搬送毎、20mm行(160ドット行)分の平均印字率を計算し直す。
また、1ドット搬送毎に、電源VH電圧(A/D変換入力電圧)の検出は継続し、CPU13のF/Wは、閾値電圧(復帰電圧)23.0V(3.00V)以上を検出した場合は動作トリガ(c)に移行する。
電源VH電圧(A/D変換入力電圧)が閾値電圧(復帰電圧)まで回復しない場合は、中速印字(150mm/s)を継続する。
動作トリガ(b)においては、20mm行(160ドット行)の平均印字率が80%より大であった場合、2分割印字(120mm/s)へプロフィールダウンを開始する。
図4において、動作状態(3)においては、CPU13のF/Wは、2分割印字(120mm/s)に移行後、サーマルヘッド15のヘッド制御部14およびモータドライバ17に対し、2分割印字の制御を行なう。
1ドット搬送毎に、電源VH電圧(A/D変換入力電圧)の検出は継続し、CPU13のF/Wは、閾値電圧(復帰電圧)23.0V(3.00V)以上を検出した場合は動作トリガ(c)に移行する。
電源VH電圧(A/D変換入力電圧)が閾値電圧(復帰電圧)まで回復しない場合は、2分割印字(120mm/s)を継続する。
動作トリガ(c)においては、電源VH電圧(A/D変換入力電圧)が閾値電圧(復帰電圧)まで回復したことを検出した場合、高速印字(240mm/s)へプロフィールアップを開始する。
以上、実施形態を参照して本願発明を詳細に説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解できる様々な変更をすることができる。
10 サーマルプリンタ
11 USBデバイス
12 SDRAM
13 CPU
14 ヘッド制御部
15 サーマルヘッド
16 モータ
17 モータドライバ
18 レギュレータ
20 上位装置
30 USBインタフェース
R1〜R576 発熱体
#0〜#3 ドライバIC

Claims (5)

  1. 複数の発熱体を有するサーマルヘッドを備えたサーマルプリンタであって、
    第1の印字搬送速度で、前記複数の発熱体への一斉通電によるノーマル印字を行う機能と、前記第1の印字搬送速度より低速の第2の印字搬送速度で、前記複数の発熱体への分割通電による分割印字を行う機能とを有する前記サーマルプリンタにおいて、
    前記第1の印字搬送速度で前記ノーマル印字を行っている際に、前記複数の発熱体に印加されている電源の電圧が、ベタ黒印字しても印字品質に影響を及ぼす電圧にならない第1の閾値より小さくなった場合に、前記第1の印字搬送速度より低速であり且つ前記第2の印字搬送速度より高速である第3の印字搬送速度で、前記複数の発熱体への一斉通電による別のノーマル印字を行う機能と、
    前記第3の印字搬送速度で前記別のノーマル印字を行っている際に、印字データを先読みし、複数ラインブロックの平均印字率が、前記複数の発熱体に印加されている電源の電圧が印字品質に影響を及ぼす電圧にならない第2の閾値より大きくなった場合のみに、前記第2の印字搬送速度で前記分割印字を行う機能とを、有することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記第2の印字搬送速度で前記分割印字を行っている際に、前記電源の電圧が、前記第1の閾値より大きい第3の閾値以上になった場合に、前記第1の印字搬送速度で前記ノーマル印字を行う機能を有することを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、
    前記第3の印字搬送速度で前記別のノーマル印字を行っている際に、前記電源の電圧が、前記第1の閾値より大きい第3の閾値以上になった場合に、前記第1の印字搬送速度で前記ノーマル印字を行う機能を有することを特徴とするサーマルプリンタ。
  4. 請求項1に記載のサーマルプリンタにおいて、前記第1の印字搬送速度は240mm/sであり、前記第2の印字搬送速度は120mm/sであり、前記分割印字は2分割印字であり、前記第3の印字搬送速度は150mm/sであり、前記複数ラインブロックは20mmラインブロックであり、前記第2の閾値は80%であることを特徴とするサーマルプリンタ。
  5. 請求項2又は3に記載のサーマルプリンタにおいて、前記複数の発熱体は576個の発熱体であり、前記電源は24.0Vの電源であり、前記第1の閾値は22.2Vであり、前記第3の閾値は23.0Vであることを特徴とするサーマルプリンタ。
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