JP5472433B1 - スイッチ素子駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】LC共振を使用せずにメインスイッチ素子の入力容量の電荷を回生する。
【解決手段】駆動電圧生成回路31の出力端子P2とメインスイッチ素子13の制御端子との間に接続されたスイッチ素子32、一端が制御端子に接続されたスイッチ素子33、一端が出力端子P2に接続され他端がスイッチ素子33の他端に接続されたコンデンサ34、および一端がコンデンサ34の他端に接続され他端が補助電源2に接続されたスイッチ素子35を備え、低電圧での駆動電圧Vdの出力時にはスイッチ素子35がオフ、スイッチ素子33がオンになってコンデンサ34にスイッチ素子13の入力容量17の電荷を蓄積させ、高電圧での駆動電圧Vdの出力時には、スイッチ素子33がオフ、スイッチ素子32がオンになって駆動電圧Vdを制御端子に出力し、スイッチ素子35がオンになって他端の電圧V1が高電圧よりも高いコンデンサ34から補助電源2に電荷を回生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源のメインスイッチ素子をオン・オフ動作させるスイッチ素子駆動回路に関するものである。
この種のスイッチ素子駆動回路として、下記の特許文献1において開示されたスイッチング電源に使用されているスイッチ素子駆動回路が知られている。このスイッチ素子駆動回路は、メーンスイッチ素子(以下、メインスイッチ素子ともいう)のオン直前にスイッチオン制御されてスイッチオンする第2のスイッチ素子と、メインスイッチ素子のオフ直前にスイッチオンする第3のスイッチ素子と、メインスイッチ素子のスイッチオン期間を制御する第1の制御回路と、メインスイッチ素子のスイッチオン時にメインスイッチ素子の入力容量と充電のLC共振を行う第1のインダクタンス素子およびメインスイッチ素子のスイッチオフ時にメインスイッチ素子の入力容量と放電のLC共振を行う第2のインダクタンス素子を有し第1の制御回路側の電源を用いて第2のスイッチ素子のオン時から第3のスイッチ素子のオン時までの期間に対応させてメインスイッチ素子のスイッチオン期間をドライブ駆動するLC共振のメインドライブ回路と、第2のスイッチ素子のスイッチオン動作によってメインスイッチ素子の出力容量の電荷をメインドライブ回路の第1のインダクタンス素子を介してメインスイッチ素子の入力容量へ引き抜き移送する出力寄生電荷移送回路と、この電荷移送時における第1のインダクタンス素子の通電によって第1のインダクタンス素子に蓄積された電磁エネルギーを第1の制御回路の電源側へ回生する第1の電力回生供給回路と、第3のスイッチ素子のスイッチオン動作によりメインスイッチ素子の入力容量の電荷を放電してメインドライブ回路の第2のインダクタンス素子に蓄積しこの第2のインダクタンス素子の蓄積エネルギーを第3のスイッチ素子のスイッチオフ動作により第1の制御回路の電源側へ回生する第2の電力回生供給回路とを有している。
このスイッチ素子駆動回路では、メインスイッチ素子をオンする場合には第2のスイッチ素子をオンにし、メインスイッチ素子の出力容量の電荷を引き抜くと共に、この電荷を用いて第1のインダクタンス素子とメインスイッチ素子の入力容量とでこの入力容量の充電のためのLC共振を行わせてメインスイッチ素子をオンにする。一方、メインスイッチ素子をオフする場合には第3のスイッチ素子をオンにし、第2のインダクタンス素子と入力容量のLC共振を利用して入力容量の電荷を放電させメインスイッチ素子をオフにする。メインスイッチ素子のドライブ駆動に用いられたエネルギーは第1および第2のインダクタンス素子に一旦蓄積された後に第1および第2の制御回路に駆動電力として回生される。これにより、電力の無駄を省いてエネルギー効率の向上が図られている。
特開平9−322534号公報(第4−6頁、第1−3図)
ところで、スイッチング電源では、負荷の状態に応じて、メインスイッチ素子のデューティ比を大きく変化させたり、またスイッチング周波数を変化させたりする構成を採用する。しかしながら、上記の従来のスイッチ素子駆動回路では、LC共振を利用して、メインスイッチ素子の入力容量からの電荷の引き抜きと、引き抜いた電荷の電源側への回生とを行っているが、このLC共振の周波数(周期)は、使用するインダクタンス素子のインダクタンス値や入力容量の容量値によって規定される固有の周波数(周期)である。しかも、インダクタンス素子のインダクタンス値やメインスイッチ素子の入力容量の容量値は、使用されているインダクタンス素子やメインスイッチ素子毎にばらつき、これによってLC共振の周波数(周期)にもばらつきが生じる。このため、この従来のスイッチ素子駆動回路には、このようなLC共振の周波数(周期)を考慮して、デューティ比の変更範囲や、スイッチング周波数の変更範囲を規定する必要があることから、LC共振の周波数(周期)により、デューティ比の変更範囲やスイッチング周波数の変更範囲が制限されるという解決すべき課題が存在している。また、この従来のスイッチ素子駆動回路では、メインスイッチ素子のオン・オフをインダクタンス素子を介して行う構成(メインスイッチ素子の制御端子(例えば、メインスイッチ素子がFETのときにはゲート端子)にインダクタンス素子が直列に接続される構成)のため、駆動電圧の立ち上がりが遅くなって(オン状態に移行させる時間に遅延が生じて)、メインスイッチ素子での損失が増加することがあるという解決すべき課題も存在している。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、LC共振を使用することなくメインスイッチ素子の入力容量に蓄積されている電荷を回生し得るスイッチ素子駆動回路を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係るスイッチ素子駆動回路は、スイッチング電源のメインスイッチ素子をオン・オフ動作させるスイッチ素子駆動回路であって、前記メインスイッチ素子をオン動作させる際には高電圧に規定され、かつ当該メインスイッチ素子をオフ動作させる際には低電圧に規定される駆動電圧を生成して出力端子から出力する駆動電圧生成回路と、一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記メインスイッチ素子の制御端子に接続された第1スイッチ素子と、一端が前記制御端子に接続された第2スイッチ素子と、一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記第2スイッチ素子の前記他端に接続された回生用コンデンサと、一端が前記回生用コンデンサの前記他端に接続されると共に他端が正電圧を出力する補助電源に接続された第3スイッチ素子とを備え、前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第3スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第2スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記低電圧に規定された前記回生用コンデンサに前記メインスイッチ素子の入力容量に蓄積されている電荷を蓄積させ、前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第2スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第1スイッチ素子がオン状態に移行して当該駆動電圧を前記制御端子に出力し、かつ前記第3スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記高電圧に規定されることによって前記他端の電圧が当該高電圧よりも充電電圧分だけ高い状態の前記回生用コンデンサに蓄積されている電荷を前記補助電源に回生する。
また、本発明に係るスイッチ素子駆動回路は、前記第1スイッチ素子は、前記一端がアノード端子であり、かつ前記他端がカソード端子であるダイオードで構成され、前記第2スイッチ素子は、前記一端がアノード端子であり、かつ前記他端がカソード端子であるダイオードで構成され、前記第3スイッチ素子は、前記一端がアノード端子であり、かつ前記他端がカソード端子であるダイオードで構成されている。
また、本発明に係るスイッチ素子駆動回路は、前記第1スイッチ素子は、前記一端がソース端子であり、かつ前記他端がドレイン端子であるnチャネルMOSFETで構成されて、前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記nチャネルMOSFETの寄生ダイオードがオン状態に移行して前記制御端子を当該高電圧に規定し、かつ前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記nチャネルMOSFETがオン状態に移行して前記制御端子を当該低電圧に規定する。
また、本発明に係るスイッチ素子駆動回路は、スイッチング電源のメインスイッチ素子をオン・オフ動作させるスイッチ素子駆動回路であって、前記メインスイッチ素子をオン動作させる際には低電圧に規定され、かつ当該メインスイッチ素子をオフ動作させる際には高電圧に規定される駆動電圧を生成して出力端子から出力する駆動電圧生成回路と、一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記メインスイッチ素子の制御端子に接続された第1スイッチ素子と、一端が前記制御端子に接続された第2スイッチ素子と、一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記第2スイッチ素子の前記他端に接続された回生用コンデンサと、一端が前記回生用コンデンサの前記他端に接続されると共に他端が負電圧を出力する補助電源に接続された第3スイッチ素子とを備え、前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第3スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第2スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記高電圧に規定された前記回生用コンデンサに前記メインスイッチ素子の入力容量に蓄積されている電荷を蓄積させ、前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第2スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第1スイッチ素子がオン状態に移行して当該駆動電圧を前記制御端子に出力し、かつ前記第3スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記低電圧に規定されることによって前記他端の電圧が当該高電圧よりも充電電圧分だけ低い状態の前記回生用コンデンサに蓄積されている電荷を前記補助電源に回生する。
また、本発明に係るスイッチ素子駆動回路は、前記第1スイッチ素子は、前記一端がカソード端子であり、かつ前記他端がアノード端子であるダイオードで構成され、前記第2スイッチ素子は、前記一端がカソード端子であり、かつ前記他端がアノード端子であるダイオードで構成され、前記第3スイッチ素子は、前記一端がカソード端子であり、かつ前記他端がアノード端子であるダイオードで構成されている。
また、本発明に係るスイッチ素子駆動回路は、前記第1スイッチ素子は、前記一端がソース端子であり、かつ前記他端がドレイン端子であるpチャネルMOSFETで構成されて、前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記pチャネルMOSFETの寄生ダイオードがオン状態に移行して前記制御端子を当該低電圧に規定し、かつ前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記pチャネルMOSFETがオン状態に移行して前記制御端子を当該高電圧に規定する。
本発明のスイッチ素子駆動回路によれば、一端が駆動電圧生成回路の出力端子に接続されると共に他端がメインスイッチ素子の制御端子に接続された第1スイッチ素子と、一端がメインスイッチ素子の制御端子に接続された第2スイッチ素子と、一端が出力端子に接続されると共に、他端が第2スイッチ素子の他端に接続された回生用コンデンサと、一端が回生用コンデンサの他端に接続されると共に他端が補助電源に接続された第3スイッチ素子とを備えたことにより、メインスイッチ素子の入力容量に蓄積された電荷を補助電源に回生することができるため、メインスイッチ素子におけるスイッチング損失を低減することができる結果、スイッチング電源全体の効率を十分に向上させることができる。また、LC共振を使用することなくメインスイッチ素子の入力容量に蓄積されている電荷を回生することができるため、LC共振を使用する構成において発生するデューティ比の変更範囲や、スイッチング周波数の変更範囲に対する制限を大幅に緩和することができる。また、LC共振を発生させるためのインダクタンス素子のメインスイッチ素子の制御端子への直列接続を不要にできるため、駆動電圧の立ち上がりが遅延する事態の発生を回避することができ、これによってメインスイッチ素子での損失の増加についても回避することができる。
本発明のスイッチ素子駆動回路によれば、第1スイッチ素子、第2スイッチ素子および第3スイッチ素子をそれぞれダイオードで構成したことにより、スイッチ素子駆動回路、ひいてはスイッチング電源を簡易に構成することができる。
本発明のスイッチ素子駆動回路によれば、メインスイッチ素子をオフ状態に移行させるべき期間においてnチャネルMOSFETで構成された第1スイッチ素子をオン状態に移行させて、メインスイッチ素子の制御端子の電圧を強制的に低電圧に低下させることができたり、メインスイッチ素子をオフ状態に移行させるべき期間においてpチャネルMOSFETで構成された第1スイッチ素子をオン状態に移行させて、メインスイッチ素子の制御端子の電圧を強制的に高電圧に上昇させることができたりするため、メインスイッチ素子を確実にオフ状態に移行させることができる。
スイッチ素子駆動回路3を備えたスイッチング電源PS1の構成を示す構成図である。 スイッチ素子駆動回路3の動作を説明するための各部の波形図である。 スイッチ素子駆動回路3Aを備えたスイッチング電源PS2の構成を示す構成図である。 スイッチ素子駆動回路3Aの動作を説明するための各部の波形図である。 スイッチ素子駆動回路3Bを備えたスイッチング電源PS3の構成を示す構成図である。 スイッチ素子駆動回路3Bの動作を説明するための各部の波形図である。 スイッチ素子駆動回路3Cを備えたスイッチング電源PS4の構成を示す構成図である。
以下、スイッチ素子駆動回路の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、スイッチ素子駆動回路を備えたスイッチング電源の構成について図面を参照して説明する。図1に示すスイッチング電源PS1は、一例として、コンバータ1、補助電源2およびスイッチ素子駆動回路3を備えている。
コンバータ1は、一例として、一対の入力端子11a,11b(以下、特に区別しないときには「入力端子11」ともいう)、インダクタ12、メインスイッチ素子13、ダイオード14、出力コンデンサ15および一対の出力端子16a,16b(以下、特に区別しないときには「出力端子16」ともいう)を備え、スイッチング電源の一例である非絶縁型昇圧コンバータとして構成されている。
具体的には、一対の入力端子11a,11b間には、基準電位(グランドG)に接続された入力端子11bを低電位側として、直流入力電圧Vinが入力される。また、インダクタ12は、一端が入力端子11aに接続され、他端がダイオード14のアノード端子に接続されている。ダイオード14は、カソード端子が出力端子16aに接続されている。メインスイッチ素子13は、本例では一例として、nチャネルのMOS型FETで構成されている。また、メインスイッチ素子13は、ドレイン端子がインダクタ12の他端に接続され、ソース端子がグランドGに接続されている。なお、メインスイッチ素子13のゲート端子(制御端子)とソース端子との間には入力容量17(容量値C1)が存在している。また、メインスイッチ素子13は、MOS型FETに代えて、バイポーラトランジスタなどの他の制御端子付き半導体スイッチ素子を用いて構成することもできる。出力コンデンサ15は、一対の出力端子16a,16b間に接続されている。
以上の構成により、コンバータ1は、メインスイッチ素子13がオン・オフ動作することにより、入力端子11に入力されている直流入力電圧Vinを直流出力電圧Voutに昇圧して、出力端子16bを低電位側として出力端子16から出力する。
補助電源2は、直流入力電圧Vinに基づいて、スイッチ素子駆動回路3の作動用電圧Vcc(正の電圧)を生成して出力端子P1から出力する。本例では一例として補助電源2は、抵抗21と直列接続された状態で直流入力電圧VinとグランドGとの間に配設されて、一定電圧に制御された作動用電圧Vccを出力端子P1に出力するツェナーダイオード22と、ツェナーダイオード22に並列接続されたコンデンサ23とで構成されている。
スイッチ素子駆動回路3は、駆動電圧生成回路31、第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33、回生用コンデンサ34、第3スイッチ素子35、ゲート抵抗36および接地抵抗37を備えている。駆動電圧生成回路31は、直流出力電圧Voutを検出しつつ予め規定された目標電圧との誤差を算出すると共に、この誤差が減少するようにデューティ比を変化させた駆動電圧Vdを生成し、生成した駆動電圧Vdを出力端子P2からメインスイッチ素子13に出力することにより、メインスイッチ素子13に対するPWM制御を実行する。具体的には、駆動電圧生成回路31は、メインスイッチ素子13をオン動作させる際には高電圧(作動用電圧Vccにほぼ等しい電圧)に規定され、かつメインスイッチ素子13をオフ動作させる際には低電圧(グランドGの電位(ゼロボルト)にほぼ等しい電圧)に規定される駆動電圧Vdを生成して出力する。
第1スイッチ素子32は、一端が駆動電圧生成回路31の出力端子P2に接続されると共に、他端がメインスイッチ素子13の制御端子(本例では、メインスイッチ素子13を構成するMOS型FETのゲート端子)に接続されて、駆動電圧生成回路31から出力される駆動電圧Vdのメインスイッチ素子13の制御端子への出力のオン・オフを実行する。本例では一例として、第1スイッチ素子32は、一方向性素子(または整流素子)の一例としてのダイオードで構成されて、一端としてのアノード端子が出力端子P2に接続され、他端としてのカソード端子がメインスイッチ素子13の制御端子に接続されている。また、本例では、メインスイッチ素子13の制御端子に印加されるサージ電圧を抑制するために、第1スイッチ素子32の一端(ダイオードのアノード端子)と出力端子P2との間には、メインスイッチ素子13の制御端子に対して直列接続されるゲート抵抗36が配設されている。また、第1スイッチ素子32の他端(メインスイッチ素子13のゲート端子)とグランドGとの間には、メインスイッチ素子13の制御端子がフロート状態(フローティング状態)になるのを防止するために、接地抵抗37が配設されている。
第2スイッチ素子33は、一端がメインスイッチ素子13の制御端子に接続されると共に、他端が回生用コンデンサ34の他端に接続されている。この第2スイッチ素子33は、後述するように、オン状態に移行したときには、メインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積されている電荷を回生用コンデンサ34に放電させる(移送する)。本例では一例として、第2スイッチ素子33は、一方向性素子(または整流素子)の一例としてのダイオードで構成されて、一端としてのアノード端子がメインスイッチ素子13の制御端子に接続され、他端としてのカソード端子が回生用コンデンサ34の他端に接続されている。
回生用コンデンサ34は、一端が駆動電圧生成回路31の出力端子P2に接続されると共に、上記したように、他端が第2スイッチ素子33の他端に接続されている。また、回生用コンデンサ34は、その容量値C2が入力容量17の容量値C1に対して十分に大きな値(例えば、少なくとも10倍以上の値)に規定されている。
第3スイッチ素子35は、一端が回生用コンデンサ34の他端に接続されると共に他端が補助電源2に接続されている。この第3スイッチ素子35は、後述するように、オン状態に移行したときには、回生用コンデンサ34に蓄積されている電荷を補助電源2に充電させる(移送する)。本例では一例として、第3スイッチ素子35は、一方向性素子(または整流素子)の一例としてのダイオードで構成されて、一端としてのアノード端子が回生用コンデンサ34の他端に接続され、他端としてのカソード端子が補助電源2の出力端子P1(つまり作動用電圧Vccの出力ライン)を介してコンデンサ23に接続されている。
次いで、スイッチング電源PS1の動作について図面を参照して説明する。
駆動電圧生成回路31が、直流出力電圧Voutと目標電圧との誤差に応じてデューティ比を変化させつつ駆動電圧Vdを出力端子P2から周期的に出力している状態において、図2に示す期間Taのように、駆動電圧Vdの電圧を高電圧(作動用電圧Vccにほぼ等しい電圧)から低電圧(ゼロボルトにほぼ等しい電圧)に変更したときには、第1スイッチ素子32を構成するダイオードについては、そのカソード端子の電圧が制御電圧Vg(後述するように、駆動電圧Vdよりも第1スイッチ素子32での電圧降下分(本例ではダイオードの順方向電圧Vf1)分だけ低い電圧(Vcc−Vf1))の状態で、そのアノード端子の電圧がゼロボルトにほぼ等しい電圧になることから、逆バイアス状態になる。このため、第1スイッチ素子32はオフ状態に移行する。
一方、回生用コンデンサ34は、その一端側の電圧が第1スイッチ素子32のアノード端子の電圧と同様にしてゼロボルトにほぼ等しい電圧になることから、他端側の電圧V1は、図2に示すように、後述する期間Tbでの充電電圧(第3スイッチ素子35を構成するダイオードの順方向電圧Vf3と同じ電圧)まで一時的に低下する。また、第2スイッチ素子33を構成するダイオードについては、そのアノード端子の電圧が制御電圧Vg(=Vcc−Vf1)の状態で、そのカソード端子の電圧V1が上記したように順方向電圧Vf3まで一時的に低下する。このため、第2スイッチ素子33は一時的に順バイアス状態(オン状態)に移行し、これにより、第2スイッチ素子33を構成するダイオードのアノード端子に接続されたメインスイッチ素子13の入力容量17(制御電圧Vgに充電されている)から、オン状態の第2スイッチ素子33、回生用コンデンサ34、ゲート抵抗36を介して駆動電圧生成回路31に至る経路に電流I1が図2に示すように短期間に流れる(入力容量17から回生用コンデンサ34への電荷の移動(移送)が短期間に行われる)。このため、入力容量17は急速に放電されて、制御電圧Vgが図2に示すように急速に低下し、一方、回生用コンデンサ34は急速に充電されて、他端の電圧V1は急速に上昇する。この電流I1は、制御電圧Vgと電圧V1との電位差(Vg−V1)が第2スイッチ素子33を構成するダイオードの順方向電圧Vf2に達した時点でゼロになる(流れなくなる)。
この場合、入力容量17の放電開始時点での回生用コンデンサ34の電圧は上記したように順方向電圧Vf3と同電圧であり、回生用コンデンサ34に蓄積されている電荷はC2×Vf3であることから、この放電開始時点の入力容量17の充電電圧(制御電圧Vg)をVg(Hi)とし、電流I1がゼロになったときの制御電圧Vg(放電が完了した時点での入力容量17の充電電圧)をVg(Lo)として、入力容量17の放電開始の前後での入力容量17および回生用コンデンサ34の電荷に着目すると、以下の式(1)が成り立つ。
C1×Vg(Hi)+C2×Vf3
=C1×Vg(Lo)+(Vg(Lo)−Vf2)×C2 ・・・ (1)
なお、Vg(Hi)は上記したように(Vcc−Vf1)である。
また、この式(1)から、回生用コンデンサ34の容量値C2が入力容量17の容量値C1に対して十分に大きな値であることを考慮して、以下の式(2)が導出される。
Vg(Lo)=Vg(Hi)×C1/C2+Vf2+Vf3 ・・・ (2)
さらに、電流I1がゼロになったときに、メインスイッチ素子13をオフ状態に移行させる必要があることから、メインスイッチ素子13の閾値電圧をVthとすると、Vg(Lo)は閾値電圧Vthに対して以下の式(3)を満たす関係になる必要がある。
Vg(Lo)<Vth ・・・ (3)
よって、この式(3)に上記の式(2)を代入して回生用コンデンサ34の容量値C2を算出すると、以下の式(4)のように表される。
C2>C1×Vg(Hi)/(Vth−Vf2−Vf3) ・・・ (4)
また、Vg(Hi)は上記したように(Vcc−Vf1)であるから、これを上記の式(4)に代入することにより、下記の式(5)が導出される。
C2>C1×(Vcc−Vf1)/(Vth−Vf2−Vf3) ・・・ (5)
ここで、C2は、大きければ大きいほど、上記の式(2)で表されるようにVg(Lo)を低くすることができるため、上記式(3)を満たすためのマージンを確保できるが、大きくしてVg(Lo)を低くし過ぎると、後述する期間Tbにおいて行われる回生用コンデンサ34から第3スイッチ素子35を介しての補助電源2への放電に要する時間が長くなり、期間Tb中に回生用コンデンサ34を十分に放電できなくなるおそれがある。このため、C2は例えばC1の約10倍程度の大きさに規定するのが好ましい。
具体的には、メインスイッチ素子13を構成するMOSFETの入力容量17の容量値C1が例えば400pFで、閾値電圧Vthが例えば2Vであり、また第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33および第3スイッチ素子35にショットキーバリアダイオードを使用してそれらの順方向電圧Vfが例えば0.25Vであり、また作動用電圧Vccが例えば5Vであるとすると、上記式(4)の右辺は、
400pF×(5−0.25)/(2−0.25−0.25)=1267pF
になることから、C2はその約10倍の15nF程度に規定する。
このような容量値C2に回生用コンデンサ34が規定されることにより、Vg(Lo)が上記式(3)をマージンをもって満たすことができるため、図2に示すように、制御電圧Vgは確実に閾値電圧Vthを下回ってVg(Lo)に移行する。なお、同図では、発明の理解を容易にするため、電流I1がゼロになるまでの時間を誇張して長く記載しているが、実際にはこの期間Taの開始から極めて短時間に電流I1がゼロになり、制御電圧Vgも極めて短時間にVg(Lo)に移行する。このため、メインスイッチ素子13は、若干の遅延はあるものの期間Taの開始とほぼ同じタイミングでオフ状態に移行して、この期間Ta全体に亘ってオフ状態に維持される。
次いで、期間Taに続く期間Tbでは、駆動電圧生成回路31は、図2に示すように、駆動電圧Vdの電圧を低電圧から高電圧に変更する。この場合、第1スイッチ素子32を構成するダイオードについては、そのカソード端子の電圧には電圧値がVg(Lo)の制御電圧Vgが印加された状態で、そのアノード端子の電圧が作動用電圧Vccにほぼ等しい電圧になることから、順バイアス状態になる。このため、第1スイッチ素子32はオン状態に移行する。これにより、メインスイッチ素子13の入力容量17は、この第1スイッチ素子32を介して作動用電圧Vccで急速に充電される。この結果、制御電圧Vgは、図2に示すように短時間に(Vcc−Vf1)まで上昇する。したがって、メインスイッチ素子13は、若干の遅延はあるものの期間Tbの開始とほぼ同じタイミングでオン状態に移行して、この期間Tbに亘りオン状態に維持される。
また、回生用コンデンサ34は、その一端側の電圧が第1スイッチ素子32のアノード端子の電圧と同様にして作動用電圧Vccにほぼ等しい電圧になることから、他端側の電圧V1は、期間Taの終期での充電電圧(Vg(Lo)−Vf2=Vg(Hi)×C1/C2+Vf3)に作動用電圧Vccが加算された電圧に瞬間的に上昇する。
これにより、期間Taにおいて順バイアス状態になっていた第2スイッチ素子33を構成するダイオードは、カソード端子に上記のように作動用電圧Vccを超える電圧V1が印加されることによって逆バイアス状態に移行して、第2スイッチ素子33がオフ状態に移行する。一方、期間Taにおいて逆バイアス状態になっていた第3スイッチ素子35を構成するダイオードは、アノード端子にこの電圧V1が印加されることによって順バイアス状態に移行して、第3スイッチ素子35がオン状態に移行する。
このため、回生用コンデンサ34から、オン状態の第3スイッチ素子35、および作動用電圧Vccの出力ラインを介して補助電源2のコンデンサ23に至る経路に電流I2が図2に示すように流れる(回生用コンデンサ34からコンデンサ23への電荷の移動(移送)が行われる)。これにより、電圧V1は、作動用電圧Vccに第3スイッチ素子35の順方向電圧Vf3を加えた電圧(Vcc+Vf3)にクランプされる。つまり、回生用コンデンサ34の充電電圧は、順方向電圧Vf3に規定されている。
この電流I2は、電圧(Vcc+Vf3)にクランプされていた電圧V1の本来の電圧値が電圧(Vcc+Vf3)まで低下した時点でゼロになる(流れなくなる)。これにより、メインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積されていた電荷の補助電源2のコンデンサ23への移送(電荷の補助電源2への回生)が完了する。
このように、このスイッチ素子駆動回路3、およびこのスイッチ素子駆動回路3を備えたスイッチング電源PS1では、一端が駆動電圧生成回路31の出力端子P2に接続されると共に他端がコンバータ1におけるメインスイッチ素子13の制御端子に接続された第1スイッチ素子32と、一端がメインスイッチ素子13の制御端子に接続された第2スイッチ素子33と、一端が出力端子P2に接続されると共に、他端が第2スイッチ素子33の他端に接続された回生用コンデンサ34と、一端が回生用コンデンサ34の他端に接続されると共に他端が補助電源2(コンデンサ23でもある)に接続された第3スイッチ素子35とを備え、駆動電圧生成回路31が低電圧(ゼロボルトに近い電圧)に規定された駆動電圧Vdを出力端子P2から出力しているときには(図2の期間Taでは)、第3スイッチ素子35がオフ状態に移行すると共に、第2スイッチ素子33がオン状態に移行して、一端の電圧が低電圧に規定された回生用コンデンサ34にメインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積されている電荷を蓄積(移送)させ、駆動電圧生成回路31が高電圧(作動用電圧Vccにほぼ等しい電圧)に規定された駆動電圧Vdを出力端子P2から出力しているときには、第2スイッチ素子33がオフ状態に移行すると共に、第1スイッチ素子32がオン状態に移行して駆動電圧Vdをメインスイッチ素子13の制御端子に出力してメインスイッチ素子13をオン状態に移行させ、かつ第3スイッチ素子35がオン状態に移行して、一端の電圧が高電圧に規定されることによって他端の電圧V1が高電圧よりも充電電圧(Vg(Lo)−Vf2=Vg(Hi)×C1/C2+Vf3)分だけ高い状態の回生用コンデンサ34に蓄積されている電荷を補助電源2(具体的にはコンデンサ23)に回生する。
したがって、このスイッチ素子駆動回路3およびこのスイッチ素子駆動回路3を備えたスイッチング電源PS1によれば、メインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積された電荷を補助電源2に回生することができるため、メインスイッチ素子13におけるスイッチング損失を低減することができる結果、コンバータ1、ひいてはスイッチング電源PS1全体の効率を十分に向上させることができる。
また、このスイッチ素子駆動回路3、およびこのスイッチ素子駆動回路3を備えたスイッチング電源PS1によれば、LC共振を使用することなくメインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積されている電荷を回生することができるため、LC共振を使用する構成において発生する上記したようなデューティ比の変更範囲や、スイッチング周波数の変更範囲に対する制限を大幅に緩和することができる。また、LC共振を発生させるためのインダクタンス素子のメインスイッチ素子13の制御端子への直列接続を不要にできるため、駆動電圧Vdの立ち上がりが遅延する事態の発生を回避することができ、これによってメインスイッチ素子13での損失の増加についても回避することができる。
また、第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33および第3スイッチ素子35をそれぞれ1つのダイオードで構成したことにより、スイッチ素子駆動回路3、ひいてはスイッチング電源PS1を簡易に構成することができる。
なお、第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33および第3スイッチ素子35については、上記したダイオードを使用する構成に代えて、例えばMOSFETなどの半導体スイッチ素子で構成することもできる。この構成においても、例えば駆動電圧生成回路によって各半導体スイッチ素子を、対応する第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33および第3スイッチ素子35のオン・オフのタイミングと同じタイミングでオン・オフ駆動することにより、ダイオードを使用した上記の構成と同様にして、LC共振を使用することなく、メインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積された電荷を補助電源2に回生することができる。
この場合、図3に示すスイッチング電源PS2におけるスイッチ素子駆動回路3Aのように、少なくとも第1スイッチ素子32Aをダイオードに代えてMOSFET(例えば、nチャネルのMOS型FET)で構成して、駆動電圧生成回路31の出力端子P3から出力される駆動電圧Vd1でこの第1スイッチ素子32Aを図4に示すタイミングでオン状態に駆動することにより、期間Taにおいてメインスイッチ素子13を確実にオフ状態に移行させることができる。以下、このスイッチ素子駆動回路3Aを備えたスイッチング電源PS2について説明する。なお、スイッチング電源PS1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
最初に、スイッチ素子駆動回路3Aの構成と共にスイッチング電源PS2の構成を図3を参照して説明する。
図3に示すように、スイッチング電源PS2は、一例として、コンバータ1、補助電源2およびスイッチ素子駆動回路3Aを備えている。また、スイッチ素子駆動回路3Aは、駆動電圧生成回路31A、第1スイッチ素子32A、第2スイッチ素子33、回生用コンデンサ34、第3スイッチ素子35、ゲート抵抗36および接地抵抗37を備えている。
駆動電圧生成回路31Aは、上記した駆動電圧生成回路31と同様にして、駆動電圧Vdを生成して出力端子P2からメインスイッチ素子13に出力する。また、駆動電圧生成回路31Aは、図4に示すように、駆動電圧Vdの出力停止期間(期間Ta)において、高電圧となる駆動電圧Vd1を生成して出力端子P3から第1スイッチ素子32Aに出力する。具体的には、駆動電圧生成回路31Aは、期間Taの始期から一定の遅延時間Tdだけ遅延させて駆動電圧Vd1を低電圧から高電圧にし、期間Taの終期に同期して、駆動電圧Vd1を高電圧から低電圧にする。この遅延時間Tdは、期間Taの始期から流れ始める電流I1がゼロになるまでの時間よりも若干長くなるように予め規定されている。
第1スイッチ素子32Aは、一例として、nチャネルのMOS型FETで構成されて、そのソース端子が回生用コンデンサ34の一端に接続され、そのドレイン端子がメインスイッチ素子13の制御端子(ゲート端子)に接続され、その制御端子(ゲート端子)が駆動電圧生成回路31Aの出力端子P3に接続されている。この構成により、第1スイッチ素子32Aは、ソース端子がドレイン端子に対して高電圧となる期間Tbでは、駆動電圧Vd1によってオフ状態に駆動されているものの、その寄生ダイオード(ボディダイオード)が上記の第1スイッチ素子32を構成するダイオードと同様に作動して、駆動電圧Vdに基づいてメインスイッチ素子13をオン状態に移行させることが可能になっている。
次いで、スイッチング電源PS2の動作について図面を参照して説明する。なお、基本的な動作はスイッチング電源PS1と同じであるため、相違する動作(期間Taでの動作)についてのみ説明する。
図4に示す期間Taでは、駆動電圧生成回路31Aは、まず、駆動電圧Vdの電圧を高電圧(作動用電圧Vccにほぼ等しい電圧)から低電圧(ゼロボルトにほぼ等しい電圧)に変更する。この状態では、駆動電圧生成回路31Aは、駆動電圧Vd1の電圧を低電圧に維持している。次いで、駆動電圧生成回路31Aは、遅延時間Tdを経過した時点で、駆動電圧Vd1の電圧を低電圧から高電圧に変更する。また、駆動電圧生成回路31Aは、駆動電圧Vdの電圧を低電圧から高電圧に変更して期間Taを終了させるときに、駆動電圧Vd1の電圧を高電圧から低電圧に変更する。
これにより、まず、期間Taの始期から遅延時間Tdが経過するまでの間では、第1スイッチ素子32Aを構成するMOSFETがオフ状態となり、かつこのMOSFETの寄生ダイオードも逆バイアス状態になっているため、スイッチング電源PS1のスイッチ素子駆動回路3と同様にして、入力容量17から第2スイッチ素子33を介して回生用コンデンサ34に電流I1が短期間に流れて、入力容量17から回生用コンデンサ34への電荷の移動(移送)が行われる。これにより、メインスイッチ素子13の制御端子の制御電圧Vgは、スイッチ素子駆動回路3と同様にして、上記のVg(Lo)まで低下し、これにより、メインスイッチ素子13がオフ状態に移行する。
次いで、遅延時間Tdを経過した時点から期間Taの終期までの間では、駆動電圧Vd1によって第1スイッチ素子32Aを構成するMOSFETがオン状態に移行する。これにより、メインスイッチ素子13の制御端子の制御電圧Vgは、図4に示すように、第1スイッチ素子32A(オン状態のMOSFET)を介して駆動電圧生成回路31Aの出力端子P2の電圧である低電圧(ゼロボルトにほぼ等しい電圧)に低下させられるため、メインスイッチ素子13を確実にオフ状態に移行させることが可能になっている。
このスイッチ素子駆動回路3Aおよびスイッチング電源PS2においても、上記したスイッチ素子駆動回路3およびスイッチング電源PS1と同様にして、メインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積された電荷を補助電源2に回生することができるため、メインスイッチ素子13におけるスイッチング損失を低減することができる結果、コンバータ1、ひいてはスイッチング電源PS2全体の効率を十分に向上させることができると共に、LC共振を使用することなくメインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積されている電荷を回生することができるため、LC共振を使用する構成において発生する上記したようなデューティ比の変更範囲や、スイッチング周波数の変更範囲に対する制限を大幅に緩和することができる。また、LC共振を発生させるためのインダクタンス素子がメインスイッチ素子13の制御端子に直列接続される構成を排除することができるため、駆動電圧Vdの立ち上がりが遅延する事態の発生を回避することができ、これによってメインスイッチ素子13での損失の増加についても回避することができる。
さらに、このスイッチ素子駆動回路3Aおよびスイッチング電源PS2によれば、上記したように、期間Taにおいて駆動電圧Vd1を第1スイッチ素子32に出力してオン状態に移行させて、制御電圧Vgを強制的に低電圧に低下させることができるため、メインスイッチ素子13を確実にオフ状態に移行させることができる。また、このようにして、第1スイッチ素子32Aを含む経路からメインスイッチ素子13の制御端子の制御電圧Vgを閾値電圧Vth未満の低電圧に低下させ得ることから、第2スイッチ素子33を含む経路を介してメインスイッチ素子13の制御端子の制御電圧Vgを閾値電圧Vth未満に低下させる必要がなくなる。したがって、このスイッチ素子駆動回路3Aおよびスイッチング電源PS2によれば、回生用コンデンサ34の容量値C2が上記式(5)を満たすように規定しなくてもよいため、容量値C2の設定に際しての自由度を十分に高めることができる。
また、nチャネルのMOS型FETで構成されたメインスイッチ素子13の入力容量17に蓄積されている電荷を回生する例について上記したが、図5に示すように、メインスイッチ素子13AがpチャネルのMOS型FETで構成されているスイッチング電源PS3においても、スイッチ素子駆動回路3Bを用いることにより、メインスイッチ素子13Aの入力容量17に蓄積されている電荷を回生することができる。以下、このスイッチング電源PS3について説明する。
最初に、スイッチ素子駆動回路3Bを備えたスイッチング電源PS3の構成について図5,6を参照して説明する。スイッチング電源PS3は、一例として、コンバータ1A、補助電源2Aおよびスイッチ素子駆動回路3Bを備えている。なお、スイッチ素子駆動回路3を備えたスイッチング電源PS1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
コンバータ1Aは、一例として、一対の入力端子11、インダクタ12、メインスイッチ素子13A、ダイオード14、出力コンデンサ15および一対の出力端子16を備え、スイッチング電源の一例である非絶縁型昇圧コンバータとして構成されている。また、このコンバータ1Aでは、メインスイッチ素子13Aは、pチャネルのMOS型FETで構成されている。また、メインスイッチ素子13Aは、ソース端子がインダクタ12の他端に接続され、ドレイン端子がグランドGに接続されている。また、メインスイッチ素子13Aの制御端子(ゲート端子)とソース端子との間には入力容量17(容量値C1)が存在している。なお、メインスイッチ素子13Aは、MOS型FETに代えて、バイポーラトランジスタなどの他の制御端子付き半導体スイッチ素子を用いて構成することもできる。
以上の構成により、コンバータ1Aは、メインスイッチ素子13Aがオン・オフ動作することにより、入力端子11に入力されている直流入力電圧Vinを直流出力電圧Voutに昇圧して、出力端子16bを低電位側として出力端子16から出力する。
補助電源2Aは、直流入力電圧Vinに基づいて、スイッチ素子駆動回路3Bの作動用電圧−Vcc(負の電圧)を生成して出力端子P1から出力する。本例では一例として補助電源2Aは、直流入力電圧Vinから作動用電圧−Vccを生成して出力する負電圧生成回路24と、作動用電圧−VccとグランドGとの間に接続されたコンデンサ23とで構成されている。
スイッチ素子駆動回路3Bは、駆動電圧生成回路31B、第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33、回生用コンデンサ34、第3スイッチ素子35、ゲート抵抗36およびプルアップ抵抗37Aを備えている。このスイッチ素子駆動回路3Bでは、第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33および第3スイッチ素子35については、逆の極性で接続されている点を除き、上記のスイッチ素子駆動回路3と同一に構成されている。また、プルアップ抵抗37Aは、第1スイッチ素子32の他端(メインスイッチ素子13Aの制御端子)とメインスイッチ素子13Aのソース端子との間に接続されて、メインスイッチ素子13Aの制御端子がフロート状態(フローティング状態)になるのを防止する。
駆動電圧生成回路31Bは、直流出力電圧Voutを検出しつつ予め規定された目標電圧との誤差を算出すると共に、この誤差が減少するようにデューティ比を変化させた駆動電圧Vdを生成し、生成した駆動電圧Vdを出力端子P2からメインスイッチ素子13Aに出力することにより、メインスイッチ素子13Aに対するPWM制御を実行する。
また、駆動電圧生成回路31Bは、メインスイッチ素子13Aのドレイン・ソース間電圧Vds(ドレイン端子の電位(基準電位)を基準としたソース端子の電圧。以下、単に「電圧Vds」ともいう)を検出しつつ、メインスイッチ素子13Aをオフ動作させる際には、電圧Vdsからメインスイッチ素子13の閾値電圧Vthを減算した電圧よりも高い高電圧(本例では一例として、電圧Vdsと同じ電圧)を駆動電圧Vdとして出力し、メインスイッチ素子13Aをオン動作させる際には、電圧Vdsから閾値電圧Vthを減算した電圧以下の低電圧(本例では一例として、作動用電圧−Vcc(≦Vds−Vth)とほぼ同じ電圧)を駆動電圧Vdとして出力する。
次いで、スイッチング電源PS3の動作について図面を参照して説明する。
駆動電圧生成回路31Bが、直流出力電圧Voutと目標電圧との誤差に応じてデューティ比を変化させつつ駆動電圧Vdを出力端子P2から周期的に出力している状態において、図6に示す期間Taのように、駆動電圧Vdの電圧を低電圧(作動用電圧−Vccにほぼ等しい電圧)から高電圧(検出している電圧Vdsにほぼ等しい電圧)に変更したときには、第1スイッチ素子32を構成するダイオードについては、その両端間の電位差がゼロボルト(順方向電圧Vf1未満)になって、逆バイアス状態になる。
一方、回生用コンデンサ34は、その一端側の電圧が第1スイッチ素子32のカソード端子の電圧と同様にして電圧Vds(Hi)に急速に上昇することから、他端側の電圧V1も急速に上昇する。この場合、第3スイッチ素子35は、逆バイアス状態(オフ状態)に移行する。また、入力容量17は後述するように期間Tbにおいて閾値電圧Vthよりも低い電圧(−Vcc+Vf1)に充電されているため、この入力容量17にカソード端子が接続されている第2スイッチ素子33は、順バイアス状態(オン状態)に移行する。
このため、図5に示すように、駆動電圧生成回路31Bから、回生用コンデンサ34および第2スイッチ素子33を経由してメインスイッチ素子13Aの入力容量17に至る経路に電流I1が流れて、電圧(−Vcc+Vf1)に充電されていた入力容量17が急速に放電されるため、第1スイッチ素子32は急速にオフ状態に移行する。また、入力容量17から放電された電荷は、回生用コンデンサ34に充電される。なお、第1スイッチ素子32のオフ状態への移行に伴い、電圧Vdsは、図6に示すように、ゼロボルトに近い電圧Vds(Lo)から、インダクタ12に誘起される電圧が直流入力電圧Vinに加算された電圧Vds(Hi)まで急速に上昇するが、駆動電圧生成回路31Bは、検出しているこの電圧Vdsに対応させて駆動電圧Vdの電圧を変化させる(本例では電圧Vdsとほぼ同じ電圧に変化させる)ことで、第1スイッチ素子32をオフ状態に制御する。
その後、入力容量17の放電が完了した時点で電流I1は停止する。この場合、入力容量17の放電開始時点での回生用コンデンサ34の電圧(充電電圧)は、後述するように、順方向電圧Vf3と同電圧(一端側に対して第3スイッチ素子35のカソード端子に接続される他端側が低い状態で同電圧)であり、したがって、回生用コンデンサ34に蓄積されている電荷はC2×Vf3である。また、この放電開始時点の入力容量17の充電電圧(制御電圧Vg)をVg(Lo)とし(なお、Vg(Lo)は上記のように(−Vcc+Vf1))、かつ電流I1がゼロになったときの制御電圧Vg(放電が完了した時点での入力容量17の充電電圧)をVg(Hi)として、入力容量17の放電開始の前後での入力容量17および回生用コンデンサ34の電荷に着目すると、以下の式(6)が成り立つ。
C1×Vg(Lo)+C2×Vf3
=C1×(Vds(Hi)−Vg(Hi))
+C2×(Vds(Hi)−(Vg(Hi)+Vf2)) ・・・ (6)
また、この式(6)から、回生用コンデンサ34の容量値C2が入力容量17の容量値C1に対して十分に大きな値であることを考慮して、以下の式(7)が導出される。
Vg(Hi)=Vds(Hi)−Vf2−Vf3−Vg(Lo)×C1/C2 ・・・ (7)
また、このときの回生用コンデンサ34は、その一端側の電圧が電圧Vdsになり、他端側の電圧V1は、上記したVg(Hi)よりも順方向電圧Vf2だけ高い電圧になる。したがって、回生用コンデンサ34は、一端側(第1スイッチ素子32のカソード端子側)が他端側(第2スイッチ素子33のアノード端子側)に対して高電位の状態で、下記の式(8)で示される電圧に充電される。
Vf3+Vg(Lo)×C1/C2 ・・・ (8)
次いで、期間Taに続く期間Tb(メインスイッチ素子13Aがオン状態に移行する期間)では、駆動電圧生成回路31Bは、図6に示すように、駆動電圧Vdの電圧を高電圧(Vds(Hi))から低電圧(−Vcc)に変更する。この場合、第2スイッチ素子33は、逆バイアス状態(オフ状態)に移行する。
一方、第1スイッチ素子32は順バイアス状態(オン状態)に移行する。このオン状態に移行した第1スイッチ素子32を介して、メインスイッチ素子13Aの制御端子(ゲート端子)の電圧(制御電圧Vg)は、閾値電圧Vthを下回る電圧(−Vcc+Vf1)まで低下する。したがって、メインスイッチ素子13Aは、若干の遅延はあるものの期間Tbの開始とほぼ同じタイミングでオン状態に移行して、この期間Tbに亘りオン状態に維持される。この状態では、電圧Vdsはほぼゼロボルトになることから、メインスイッチ素子13Aの入力容量17は、この第1スイッチ素子32を介して、制御電圧Vg(−Vcc+Vf1)に急速に充電される。
また、上記式(8)に示される電圧に充電されている回生用コンデンサ34では、一端側が低電圧(−Vcc)に低下させられるため、他端側の電圧V1は、この低電圧(−Vcc)よりも充電されている電圧分(Vf3+Vg(Lo)×C1/C2)だけ低い電圧(−Vcc−(Vf3+Vg(Lo)×C1/C2))に低下する。このため、アノード端子が作動用電圧−Vccに規定され、カソード端子にこの電圧V1が印加されている第3スイッチ素子35は、順バイアス状態(オン状態)に移行する。
このため、補助電源2Aのコンデンサ23から作動用電圧Vccの出力ラインおよびオン状態の第3スイッチ素子35を介して回生用コンデンサ34に至る経路に電流I2が流れる(回生用コンデンサ34からコンデンサ23への電荷の移動(移送)が行われる)。これにより、電圧V1は、作動用電圧−Vccに第3スイッチ素子35の順方向電圧Vf3を差し引いた電圧(−Vcc−Vf3)にクランプされる。つまり、回生用コンデンサ34の両端間電圧は順方向電圧Vf3に規定されている。
この電流I2は、電圧(−Vcc−Vf3)にクランプされていた電圧V1の本来の電圧値が電圧(−Vcc−Vf3)まで低下した時点でゼロになる(流れなくなる)。これにより、メインスイッチ素子13Aの入力容量17に蓄積されていた電荷の補助電源2Aのコンデンサ23への移送(電荷の補助電源2Aへの回生)が完了する。
したがって、このスイッチ素子駆動回路3B、およびこのスイッチ素子駆動回路3Bを備えたスイッチング電源PS3においても、メインスイッチ素子13Aの入力容量17に蓄積された電荷を補助電源2Aに回生することができるため、メインスイッチ素子13Aにおけるスイッチング損失を低減することができる結果、コンバータ1A、ひいてはスイッチング電源PS3全体の効率を十分に向上させることができる。
また、このスイッチ素子駆動回路3B、およびこのスイッチ素子駆動回路3Bを備えたスイッチング電源PS3においても、LC共振を使用することなくメインスイッチ素子13Aの入力容量17に蓄積されている電荷を回生することができるため、LC共振を使用する構成において発生する上記したようなデューティ比の変更範囲や、スイッチング周波数の変更範囲に対する制限を大幅に緩和することができる。また、LC共振を発生させるためのインダクタンス素子のメインスイッチ素子13Aの制御端子への直列接続を不要にできるため、駆動電圧Vdの立ち上がりが遅延する事態の発生を回避することができ、これによってメインスイッチ素子13Aでの損失の増加についても回避することができる。
また、第1スイッチ素子32、第2スイッチ素子33および第3スイッチ素子35をそれぞれ1つのダイオードで構成したことにより、スイッチ素子駆動回路3B、ひいてはスイッチング電源PS3を簡易に構成することができる。
なお、上記したスイッチ素子駆動回路3における第1スイッチ素子32をダイオードに代えてMOSFETなどの半導体スイッチ素子で構成された第1スイッチ素子32Aを使用することで上記したスイッチ素子駆動回路3Aに構成するのと同様にして、このスイッチ素子駆動回路3Bについても、第1スイッチ素子32をダイオードに代えて、MOSFETなどの半導体スイッチ素子で構成される第1スイッチ素子32Bを使用することで、図7に示すように、スイッチ素子駆動回路3Cに構成することができる。なお、スイッチング電源PS3と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
このスイッチ素子駆動回路3Cでは、同図に示すように、寄生ダイオードを備えたpチャネルのMOS型FETで第1スイッチ素子32Bを構成し、第1スイッチ素子32Bの一端としてのソース端子が、駆動電圧生成回路31Bの出力端子P2に接続され(本例ではゲート抵抗36を介して接続され)、第1スイッチ素子32Bの他端としてのドレイン端子が、メインスイッチ素子13Aの制御端子(本例では、メインスイッチ素子13Aを構成するMOS型FETのゲート端子)に接続されている。
このスイッチ素子駆動回路3C、およびこのスイッチ素子駆動回路3Cを備えたスイッチング電源PS4では、上記したスイッチ素子駆動回路3B、およびこのスイッチ素子駆動回路3Bを備えたスイッチング電源PS3と同様にして、駆動電圧生成回路31Bが、駆動電圧Vdの電圧を低電圧(本例では作動用電圧−Vccにほぼ等しい電圧)にしてメインスイッチ素子13Aをオン状態に駆動する期間Tbにおいては、第1スイッチ素子32Bがオン状態に移行して(第1スイッチ素子32Bを構成するpチャネルMOS型FETの寄生ダイオードがオン状態に移行して)、メインスイッチ素子13Aの制御端子(ゲート端子)を低電圧(具体的には、−Vcc+Vf1)に規定してメインスイッチ素子13Aをオン状態に移行させる(入力容量17に電荷が蓄積される)。
また、駆動電圧生成回路31Bが、駆動電圧Vdの電圧を高電圧(本例では電圧Vdsにほぼ等しい電圧)にしてメインスイッチ素子13Aをオフ状態に駆動する期間Taにおいては、まず、回生用コンデンサ34および第2スイッチ素子33を介してメインスイッチ素子13Aの制御端子(ゲート端子)に電流I1を出力することにより、メインスイッチ素子13Aの入力容量17に蓄積されている電荷の回生用コンデンサ34への放電(移送)を実行し、この電荷の放電(移送)の完了後に、駆動電圧生成回路31Bの出力端子P3から出力される駆動電圧Vd1(電圧Vdsよりも閾値電圧Vth以上低い電圧)でこの第1スイッチ素子32Bをオン状態に駆動する。
この構成により、スイッチ素子駆動回路3C、およびこのスイッチ素子駆動回路3Cを備えたスイッチング電源PS4においても、高電圧(電圧Vdsにほぼ等しい電圧)の駆動電圧Vdをメインスイッチ素子13のゲート端子に直接出力することができるため、期間Taにおいてメインスイッチ素子13Aを確実にオフ状態に移行させることができる。
3,3A,3B,3C スイッチ素子駆動回路
13,13A メインスイッチ素子
17 入力容量
31,31A,31B,31C 駆動電圧生成回路
32,32A,32B 第1スイッチ素子
33 第2スイッチ素子
34 回生用コンデンサ
35 第3スイッチ素子
PS1,PS2,PS3,PS4 スイッチング電源

Claims (6)

  1. スイッチング電源のメインスイッチ素子をオン・オフ動作させるスイッチ素子駆動回路であって、
    前記メインスイッチ素子をオン動作させる際には高電圧に規定され、かつ当該メインスイッチ素子をオフ動作させる際には低電圧に規定される駆動電圧を生成して出力端子から出力する駆動電圧生成回路と、
    一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記メインスイッチ素子の制御端子に接続された第1スイッチ素子と、
    一端が前記制御端子に接続された第2スイッチ素子と、
    一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記第2スイッチ素子の前記他端に接続された回生用コンデンサと、
    一端が前記回生用コンデンサの前記他端に接続されると共に他端が正電圧を出力する補助電源に接続された第3スイッチ素子とを備え、
    前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第3スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第2スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記低電圧に規定された前記回生用コンデンサに前記メインスイッチ素子の入力容量に蓄積されている電荷を蓄積させ、
    前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第2スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第1スイッチ素子がオン状態に移行して当該駆動電圧を前記制御端子に出力し、かつ前記第3スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記高電圧に規定されることによって前記他端の電圧が当該高電圧よりも充電電圧分だけ高い状態の前記回生用コンデンサに蓄積されている電荷を前記補助電源に回生するスイッチ素子駆動回路。
  2. 前記第1スイッチ素子は、前記一端がアノード端子であり、かつ前記他端がカソード端子であるダイオードで構成され、
    前記第2スイッチ素子は、前記一端がアノード端子であり、かつ前記他端がカソード端子であるダイオードで構成され、
    前記第3スイッチ素子は、前記一端がアノード端子であり、かつ前記他端がカソード端子であるダイオードで構成されている請求項1記載のスイッチ素子駆動回路。
  3. 前記第1スイッチ素子は、前記一端がソース端子であり、かつ前記他端がドレイン端子であるnチャネルMOSFETで構成されて、前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記nチャネルMOSFETの寄生ダイオードがオン状態に移行して前記制御端子を当該高電圧に規定し、かつ前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記nチャネルMOSFETがオン状態に移行して前記制御端子を当該低電圧に規定する請求項1記載のスイッチ素子駆動回路。
  4. スイッチング電源のメインスイッチ素子をオン・オフ動作させるスイッチ素子駆動回路であって、
    前記メインスイッチ素子をオン動作させる際には低電圧に規定され、かつ当該メインスイッチ素子をオフ動作させる際には高電圧に規定される駆動電圧を生成して出力端子から出力する駆動電圧生成回路と、
    一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記メインスイッチ素子の制御端子に接続された第1スイッチ素子と、
    一端が前記制御端子に接続された第2スイッチ素子と、
    一端が前記出力端子に接続されると共に、他端が前記第2スイッチ素子の前記他端に接続された回生用コンデンサと、
    一端が前記回生用コンデンサの前記他端に接続されると共に他端が負電圧を出力する補助電源に接続された第3スイッチ素子とを備え、
    前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第3スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第2スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記高電圧に規定された前記回生用コンデンサに前記メインスイッチ素子の入力容量に蓄積されている電荷を蓄積させ、
    前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記第2スイッチ素子がオフ状態に移行すると共に、前記第1スイッチ素子がオン状態に移行して当該駆動電圧を前記制御端子に出力し、かつ前記第3スイッチ素子がオン状態に移行して、前記一端の電圧が前記低電圧に規定されることによって前記他端の電圧が当該高電圧よりも充電電圧分だけ低い状態の前記回生用コンデンサに蓄積されている電荷を前記補助電源に回生するスイッチ素子駆動回路。
  5. 前記第1スイッチ素子は、前記一端がカソード端子であり、かつ前記他端がアノード端子であるダイオードで構成され、
    前記第2スイッチ素子は、前記一端がカソード端子であり、かつ前記他端がアノード端子であるダイオードで構成され、
    前記第3スイッチ素子は、前記一端がカソード端子であり、かつ前記他端がアノード端子であるダイオードで構成されている請求項4記載のスイッチ素子駆動回路。
  6. 前記第1スイッチ素子は、前記一端がソース端子であり、かつ前記他端がドレイン端子であるpチャネルMOSFETで構成されて、前記駆動電圧生成回路が前記低電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記pチャネルMOSFETの寄生ダイオードがオン状態に移行して前記制御端子を当該低電圧に規定し、かつ前記駆動電圧生成回路が前記高電圧に規定された前記駆動電圧を前記出力端子から出力しているときには、前記pチャネルMOSFETがオン状態に移行して前記制御端子を当該高電圧に規定する請求項5記載のスイッチ素子駆動回路。
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