JP5470906B2 - カタラーゼ - Google Patents
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反応式(1) 2H2O2 → 2H2O+O2
また、カタラーゼは反応式(2)で示されるペルオキシダーゼ型の活性を僅かながら持っている事も知られている。
反応式(2) 2AH2+H2O2 → A+2H2O
項1.下記の理化学的性質を有することを特徴とするカタラーゼ。
(1)サブユニットのマススペクトル法による分子量が53400のモノマー酵素である。
(2)至適温度が35〜40℃である。
(3)至適pHがpH7.2〜9.0である。
(4)10mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.0)中、40℃、30分処理後の残存活性が95%以上である。
(5)pH6.2〜8.9の範囲で、25℃、17時間処理を行った後の残存活性が90%以上である。
(6)酵素の持っているペルオキシダーゼ活性が、カタラーゼ活性の4×10−8%以下である。
項2.N末端に配列番号1に記載のアミノ酸配列を有することを特徴とする項1に記載のカタラーゼ。
項3.37℃,8日間の保存により50%以上の残存活性を保持することを特徴とする項1または2に記載のカタラーゼ。
項4.37℃,8日間の保存により70%以上の残存活性を保持することを特徴とする項3に記載のカタラーゼ
項5.37℃,14日間の保存により50%以上の残存活性を保持することを特徴とする項1または2に記載のカタラーゼ。
項6.37℃,14日間の保存により70%以上の残存活性を保持することを特徴とする項5に記載のカタラーゼ
項7.アルカリゲネス(Alcaligenes)属の微生物を起源とする項1〜6のいずれかに記載のカタラーゼ。
項8.アルカリゲネス属の微生物が、アルカリゲネス AK−2(Alcaligenes AK−2;工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号)であることを特徴とする項7に記載のカタラーゼ。
項9.測定対象物質が含まれているか、もしくは測定対象物質が含まれていると考えられる試料を用いて、少なくとも1種の酵素による反応を行った後、発色反応を行うことにより生体内に含まれる物質を比色測定する方法において、項1〜8のいずれかに記載のカタラーゼを用いて測定対象物質以外の物質が発生させる過酸化水素を分解する工程を含むことを特徴とする生体成分の測定方法。
項10.測定対象物質が、クレアチニン、トリグリセリド、無機リン、クレアチン、コレステロールエステル、シアル酸、α−アミラーゼ、GOT、GPT、グアナーゼ、リン脂質よりなる群から選択されるいずれかであることを特徴とする項9に記載の生体成分の測定方法。
項11.項1〜8のいずれかに記載のカタラーゼ、ペルオキシダーゼ、カタラーゼおよびペルオキシダーゼ以外の1種以上の酵素、緩衝剤および色原体を少なくとも含有されることを特徴とする生体成分測定用試薬キット。
項12.アルカリゲネス(Alcaligenes)属の微生物を、栄養培地を用いて培養し、カタラーゼ活性を有する蛋白質を採取する工程を含む、項1〜6のいずれかに記載のカタラーゼの製造方法。
体液中に含まれる妨害物質に、該妨害物質または該妨害物質に由来する物質に作用して過酸化水素を生成する酸化酵素およびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを含む試薬を作用させて、該妨害物質または該妨害物質に由来する物質から生成した過酸化水素を消去した後、
次いで体液中の測定成分に、該測定成分に作用して妨害物質を生成する酵素、該妨害物質または該妨害物質に由来する物質に作用して過酸化水素を生成する酵素、ペルオキシダーゼおよび色原体を含む試薬を作用させて、
体液中の測定成分から妨害物質を生成させ、
該妨害物質または該妨害物質に由来する物質から過酸化水素を生成させ、
該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中の測定成分の測定法において、
各分析試薬の組成中で安定に活性を維持することができる。
体液中に含まれる妨害物質に作用して過酸化水素を生成する酵素または該妨害物質に由来する物質に作用して過酸化水素を生成する酸化酵素およびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを含有する第1試薬、および、
体液中の測定成分に作用して妨害物質を生成する酵素、該妨害物質または該妨害物質に由来する物質に作用して過酸化水素を生成する酵素、ペルオキシダーゼおよび色原体を含有する第2試薬
からなる体液中の測定成分測定試薬で安定に活性を維持することができる。
本発明の製法により得られたカタラーゼ活性を有する蛋白質は、以下のような性質を有することを特徴とする。
(1)マススペクトル法による分子量が53400のモノマー酵素である。
(2)至適温度が35〜40℃である。
(3)至適pHがpH7.2〜9.0である。
(4)10mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.0)中、40℃、30分処理後の残存活性が95%以上である。
(5)pH6.2〜8.9の範囲で、25℃、17時間処理を行った後の残存活性が90%以上である。
(6)酵素の持っているペルオキシダーゼ活性が、カタラーゼ活性の4×10−8%以下である。
本発明に用いるカタラーゼは、微生物に由来することを特徴とする。微生物の種類は特に限定されるものではないが、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、バチルス(Bacillus)属などが挙げられる。なかでも、アルカリゲネス属の微生物が好ましい。
本発明のカタラーゼは、種々の生体内物質を酵素反応により定量する際に有用である。その測定原理としては、特に限定されるものではないが、測定対象物質が含まれているか、もしくは測定対象物質が含まれていると考えられる試料を用いて、少なくとも1種の酵素による反応を行った後、発色反応を行うことにより生体内に含まれる物質を比色測定する方法において、一般的には、測定対象成分以外の生体内成分に由来する過酸化水素をカタラーゼで分解することにより、対象成分の正確な定量を実現するために用いられる。このような原理を用いた、本発明の生体成分測定用試薬キットは、本発明のカタラーゼ、ペルオキシダーゼ、カタラーゼおよびペルオキシダーゼ以外の1種以上の酵素、緩衝剤および色原体を少なくとも含有する。
このようなカタラーゼの利用法は、いわゆる「消去系」として当技術分野で汎用される方法であり、種々の公知技術が存在する。さらにその具体的な態様を以下に例示する。
本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する一実施態様は、体液中のトリグリセリドを測定するに当たり、体液中に含まれるグリセリンにグリセロールキナーゼ、グリセロール−3−リン酸オキシダーゼおよびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、グリセリンから生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中のトリグリセリドにリポプロテインリパーゼ、グリセロールキナーゼ、グルセロール−3−リン酸オキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、トリグリセリドからグリセリンを生成させ、グリセリンからグリセロール−3−リン酸を生成させ、グリセロール−3−リン酸から過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中のトリグリセリド測定法である。
また、本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する別な実施態様は、体液中のクレアチニンを測定するに当たり、体液中に含まれるクレアチンにクレアチンアミジノヒドロラーゼ、ザルコシンオキシダーゼおよびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、クレアチンから生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中のクレアチニンにクレアチニンアミドヒドロラーゼ、クレアチンアミジノヒドロラーゼ、ザルコシンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、クレアチニンからクレアチンを生成させ、クレアチンからザルコシンを生成させ、ザルコシンから過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中のクレアチニンの測定法である。
さらに、本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する一実施態様は、体液中のコレステロールエステルを測定するに当たり、体液中に含まれるコレステロールにコレステロールオキシダーゼ、およびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、コレステロールから生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中のコレステロールエステルにリパーゼ、コレステロールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、コレステロールエステルからコレステロールを生成させ、コレステロールから過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中のコレステロールエステルの測定法である。
本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する別な実施態様は、体液中のリン脂質を測定するに当たり、体液中に含まれるコリンにコリンオキシダーゼおよびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、コリンから生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中のリン脂質にホスフォリパーゼ D、コリンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、リン脂質からコリンを生成させ、コリンから過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中のリン脂質の測定法である。
また、本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する一実施態様は、体液中の無機リンを測定するに当たり、体液中に含まれるヒポキサンチンにキサンチンオキシダーゼおよびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、ヒポキンチンから生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中の無機リンにイノシンおよびプリンヌクレオチドフォスフォリラーゼ、キサンチンオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、無機リンからヒポキサンチンを生成させ、ヒポキサンチンから過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中の無機リンの測定法である。
本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する別な実施態様は、体液中のGPTを測定するに当たり、体液中に含まれるピルビン酸にピルビン酸オキシダーゼ、およびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、ピルビン酸から生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中のGPTにL−アラニン、α−ケトグルタル酸、ピルビン酸オキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、GPTからピルビン酸を生成させ、ピルビン酸から過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中のGPTの測定法である。
本発明のカタラーゼを用いた生体成分の測定方法に関する一実施態様は、体液中のα−アミラーゼを測定するに当たり、体液中のグルコースにグルコースオキシダーゼおよびアルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼを作用させて、グルコースから生成した過酸化水素を消去した後、次いで体液中のα−アミラーゼにアミラーゼ基質、グルコースオキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色原体を作用させて、α−アミラーゼからグルコースを生成させ、グルコースから過酸化水素を生成させ、該過酸化水素を発色させた後、その発色強度を測定することを特徴とする体液中のα−アミラーゼ測定法である。
カタラーゼの活性測定法
実施例中、カタラーゼの活性測定は、寺西らの方法(Agric.Biol.Chem.,38,1213(1974))を改良して以下のようにして行なった。
また、カタラーゼの有するペルオキシダーゼ様活性の測定は、以下の方法により実施した。蒸留水14ml、5% ピロガロール水溶液2ml、0.147M 過酸化水素水1ml及び100mM リン酸緩衝液(pH6.0)を順次混合した後、20℃にて5分間予備温調し、サンプル溶液1mlを加え、酵素反応を開始した。20秒間反応を行った後、2N 硫酸水溶液1mlを加えることにより反応を停止し、生成したプルプロガリンをエーテル15mlにて5回抽出した。抽出液を合わせた後、全量100mlとし、波長420nmにおける吸光度を測定した。一方、盲検は蒸留水14ml、5% ピロガロール水溶液2ml、0.147M 過酸化水素水1ml及び100mM リン酸緩衝液(pH6.0)を順次混合した後、2N 硫酸水溶液1mlを加えて混和し、酵素液次いでサンプル溶液1mlを加えて調製する。この液につき、上記と同様にエーテル抽出を行って吸光度を測定する(ΔODblank)。ΔODtest及びΔODblankの吸光度の差より生成するプルプロガリン量を算出し、ペルオキシダーゼ活性を算出した。上記条件で20秒間に1.0mgのプルプロガリンを生成する酵素量を1プルプロガリン単位(U)とする。計算式は、以下に示す通りである。
アルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号株を、をLB(1% ポリペプトン,0.5% 酵母エキス,1% NaCl;pH7.5)寒天培地にて培養した後、滅菌した50mlの種培地(1.6% ポリペプトン,0.2% 酵母エキス,0.5%,肉エキス,0.22% リン酸1カリウム,0.58% リン酸2カリウム,0.1% 硫酸マグネシウム,4.4% 塩化コリン)に一白金耳を植菌し、30℃で24時間培養をした。次に、この培養液を滅菌した本生産培地(1.6% ポリペプトン,0.2% 酵母エキス,2.5%,肉エキス,0.22% リン酸1カリウム,0.58% リン酸2カリウム,0.1% 硫酸マグネシウム,4.4% 塩化コリン,0.08% アデカノール)に全量植菌して、30℃にて30〜40時間通気・攪拌培養し、カタラーゼ活性の生産量の増加が停止した時点で培養を終了し、遠心分離により菌体を回収した。この時の生産性は約4,000U/ml−bであった。回収された菌体は50mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に懸濁し、以後の精製に供した。
先に記載したカタラーゼ活性の測定方法を用いて、実施例1で得られたカタラーゼの至適温度(図1)と、pH反応性(図2)を定法により調べた。
また、実施例1で得られたカタラーゼの熱安定性(図3)は、10mM リン酸カリウム緩衝液,(pH7.0)にて200U/mlに希釈した精製酵素溶液を各温度で30分処理した後に、その残存活性を測定することにより調べた。同様に、pH安定性(図4)は、各pHの10mM緩衝液にて25℃,200U/mlに希釈した精製酵素溶液を17時間処理した後の残存活性を測定することにより調べた。
カタラーゼの至適温度は、上記試験において相対活性が95%以上である温度範囲として定義でき、図1においては少なくとも35〜40℃の範囲であれば至適であると判断できる。
カタラーゼの至適pHは、上記試験において相対活性が95%以上であるpH範囲として定義でき、図2においては少なくともpH7.2〜9.0の範囲であれば至適であると判断できる。
カタラーゼの熱安定性については、10mM リン酸カリウム緩衝液,(pH7.0)にて200U/mlに希釈した精製酵素溶液を各温度で30分処理した後の残存活性が95%以上である温度範囲として定義でき、図3においては、40℃では95%以上であるが45℃では95%を下回るため、少なくとも40℃以下では良好な熱安定性を示すと判断できる。
カタラーゼのpH安定性については、各pHの10mM緩衝液にて25℃,200U/mlに希釈した精製酵素溶液を17時間処理した後の残存活性が90%以上である温度範囲として定義でき、図4においては、測定した各pHにおいて90%以上であるため、少なくともpH6.2〜8.9では良好なpH安定性を示すと判断できる。
アルカリゲネス AK−2、工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号由来のカタラーゼ(以下、CAO−519と示す。)と、従来から常用されてきた牛の肝臓由来のカタラーゼ(東洋紡績製:CAO−509)の液状安定性を37℃保存にて比較した。図5に示すように、牛肝臓由来のカタラーゼは8日間保存において、その残存活性が46%まで低下していたが、CAO−519においては、約80%の活性が維持されており、液状の保存安定性において、明らかな優位性が認められた。さらに、牛肝臓由来のカタラーゼは14日間保存において、その残存活性が39%まで低下していたが、CAO−519においては、約78%の活性が維持されていた。
先に記載したカタラーゼ(CAO)とペルオキシダーゼ(PEO)の活性測定方法を用いて、実施例1で得られたカタラーゼと牛肝臓由来カタラーゼのペルオキシダーゼ様活性の存在比を比較した。表2に示す通り、実施例1で得られたカタラーゼのペルオキシダーゼ様活性は、汎用されてきた牛肝臓由来のカタラーゼと比べて、1/3以下の割合であった。酵素の持っているペルオキシダーゼ活性をカタラーゼ活性で割った値は、牛肝臓由来カタラーゼが4.8×10−10であったのに対し、実施例1で得られたカタラーゼは1.5×10−10であり、4×10−10(4×10−8%)を下回った。本発明におけるカタラーゼは、体外診断薬の検出系で使用されるペルオキシダーゼ本来の反応に対する影響をより低減するものであり、牛肝臓由来のカタラーゼよりも体外診断薬用途に相応しいものであると考えられる。
Claims (12)
- 下記の(1)から(7)の理化学的性質を有することを特徴とするカタラーゼ。
(1)サブユニットのマススペクトル法による分子量が53400のモノマー酵素である。
(2)至適温度が35〜40℃である。
(3)至適pHがpH7.2〜9.0である。
(4)10mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.0)中、40℃、30分処理後の残存活性が95%以上である。
(5)pH6.2〜8.9の範囲で、25℃、17時間処理を行った後の残存活性が90%以上である。
(6)酵素の持っているペルオキシダーゼ活性が、カタラーゼ活性の4×10−8%以下である。
(7)アルカリゲネス(Alcaligenes)属の微生物を起源とする。 - N末端に配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のカタラーゼ。
- 37℃,8日間の保存により50%以上の残存活性を保持する、請求項1または2に記載のカタラーゼ。
- 37℃,8日間の保存により70%以上の残存活性を保持する、請求項3に記載のカタラーゼ
- 37℃,14日間の保存により50%以上の残存活性を保持する、請求項1または2に記載のカタラーゼ。
- 37℃,14日間の保存により70%以上の残存活性を保持する、請求項5に記載のカタラーゼ
- アルカリゲネス属の微生物が、アルカリゲネス AK−2(Alcaligenes AK−2;工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号)である、請求項1−6のいずれかに記載のカタラーゼ。
- 測定対象物質が含まれているか、もしくは測定対象物質が含まれていると考えられる試料を用いて、少なくとも1種の酵素による反応を行った後、発色反応を行うことにより生体内に含まれる物質を比色測定する方法において、請求項1〜7のいずれかに記載のカタラーゼを用いて測定対象物質以外の物質が発生させる過酸化水素を分解する工程を含むことを特徴とする生体成分の測定方法。
- 測定対象物質が、クレアチニン、トリグリセリド、無機リン、クレアチン、コレステロールエステル、シアル酸、α−アミラーゼ、GOT、GPT、グアナーゼ、リン脂質よりなる群から選択されるいずれかである、請求項8に記載の生体成分の測定方法。
- 下記の(a)から(e)を少なくとも含有する生体成分測定用試薬キット。
(a)請求項1〜7のいずれかに記載のカタラーゼ、
(b)ペルオキシダーゼ、
(c)カタラーゼおよびペルオキシダーゼ以外の1種以上の酵素、
(d)緩衝剤、および、
(e)色原体 - アルカリゲネス(Alcaligenes)属の微生物を、栄養培地を用いて培養し、カタラーゼ活性を有する蛋白質を採取する工程を含む、請求項1〜6のいずれかに記載のカタラーゼの製造方法。
- アルカリゲネス属の微生物が、アルカリゲネス AK−2(Alcaligenes AK−2;工業技術院微生物工業技術研究所寄託番号 第4105号)である、請求項11に記載のカタラーゼの製造方法。
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