JP5468941B2 - ドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造 - Google Patents

ドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、自動車のドアに装着されるドアウエザーストリップ、特にそのコーナー型成形部の固定構造に関するものである。
この種のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造として例えば特許文献1に記載のものが提案されている。
この特許文献1の記載では、ドアサッシュの室内側の面に装着されるドアウエザーストリップのコーナー型成形部を、ドアサッシュの室外側意匠面として機能するガーニッシュとコーナー型成形部の裏面に装着されるプレートとで挟圧固定することを前提として、ガーニッシュ側の係止突起とプレート側のフランジ付きのリング状部とを凹凸嵌合させた上でビス止めを施すことにより、両者の回り止めのほかコーナー型成形部とプレートとの離脱防止を施しながらドアウエザーストリップのコーナー型成形部を挟圧固定するようになっている。
特開2009−248621号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、プレート側のリング状部に設定されたフランジ部の引っ掛かりをもってそれらのプレートとコーナー型成形部との離脱を防いでいるが、プレートとコーナー型成形部との回転止めが何ら施されていないため、ビスを締め込む際の回転力によりプレートまでも回転してしまい、プレートの位置精度等が安定しないばかりでなく、最悪の場合にはプレートが脱落してしまうおそれがある。
また、上記のようにプレートとコーナー型成形部との回転止めが施されていないことによって、特にプレート付きのドアウエザーストリップの流通過程あるいはドアサッシュにドアウエザーストリップを組み付ける際に、プレートが回転してコーナー型成形部から脱落してしまうおそれがあり、組付作業性の向上に限界がある。
このようなコーナー型成形部からのプレートの脱落を確実に防止する上では、プレート側のリング状部に設定されたフランジ部の長さ、ひいてはコーナー型成形部に対するフランジ部の引っ掛かり量を大きくすることが有効であるが、単にフランジ部の長さを大きくしただけでは必然的にコーナー型成形部に対するプレートの装着性が極端に悪くなって好ましくない。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、ドアウエザーストリップのコーナー型成形部へのプレート組付性が良く、しかもドアウエザーストリップの流通過程あるいはドアウエザーストリップをドアサッシュへ組み付ける際にプレートが脱落することがないコーナー型成形部の固定構造を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、ドアサッシュにおけるサッシュコーナー部の車室内側に装着されるドアウエザーストリップ側のコーナー型成形部を、上記ドアサッシュの車室外側に配設されるカバー部材と上記コーナー型成形部に重合配置されるリテーニングプレートとで挟圧固定するようにした構造を前提としている。
その上で、上記カバー部材の裏面にボス部を突設する。その一方、上記リテーニングプレートは、上記コーナー型成形部の形状に合致した長方形のプレート本体のうちボス部側の面に形成されてコーナー型成形部側の角穴状の取付穴と相対回転不能に嵌合する角柱状の嵌合凸部と、上記嵌合凸部の内側にこれと同心状に形成されて上記ボス部に着座しつつ当該ボス部と相対回転不能に嵌合する角穴状のボス部嵌合穴と、上記プレート本体と相似形をなすように嵌合凸部の先端全周に長方形に連続形成されて、リテーニングプレートからのコーナー型成形部の抜け止めを司る外フランジタイプの抜け止めフランジ部と、を有している。
そして、上記リテーニングプレートを貫通しつつボス部に嵌め込まれる締結手段の締結力をもって、上記カバー部材とリテーニングプレートとにより上記コーナー型成形部を挟圧固定してあることを特徴とする。
この場合において、上記リテーニングプレートは、その全面においてコーナー型成形部と重合するかたちとなることから、コーナー型成形部へのリテーニングプレートの組付容易性とそのリテーニングプレートの脱落防止とを両立する上では、請求項2に記載のように、上記リテーニングプレートのプレート本体と相似形をなす抜け止めフランジ部はコーナー型成形部の取付穴の周縁部に対する引っ掛かりの関係をもってその抜け止めを司っていて、上記抜け止めフランジ部の短辺側の引っ掛かり量よりも長辺側の引っ掛かり量の方が小さくなっていることが望ましい。
また、コーナー型成形部へのリテーニングプレートの組付容易性を一層良好なものとする上では、請求項3に記載のように、長方形をなす上記抜け止めフランジ部の角部に面取りを施して円弧状に形成してあることが望ましい。
さらに、同様な理由から、請求項4に記載のように、上記抜け止めフランジ部が先端側に向かって漸次薄肉となるように当該抜け止めフランジ部のプレート本体側の面をテーパ面とする一方、上記抜け止めフランジ部に対して引っ掛かりの関係となるコーナー型成形部の取付穴の周縁部を上記抜け止めフランジ部側のテーパ面と同じテーパ面としてあることが望ましい。
他方、コーナー型成形部からのリテーニングプレートの脱落防止に主眼をおいた場合には、請求項5に記載のように、上記リテーニングプレートにおける抜け止めフランジ部はプレート本体と平行に形成されていることが望ましい。
ここで、上記リブとリテーニングプレートとを相対回転不能に嵌合させる具体的手段としては、請求項6に記載のように、上記カバー部材側のボス部の外周にリブを形成し、そのリブをリテーニングプレート側のボス部嵌合穴の内周面に係合させることで両者を相対回転不能に嵌合させてあるものとする。あるいは、請求項7に記載のように、上記カバー部材側のボス部を角柱状のものとして形成し、この角柱状のボス部をリテーニングプレート側の角穴状のボス部嵌合穴に直接嵌合させてあるものとする。
したがって、少なくとも請求項1,2に記載の発明では、コーナー型成形部側の角穴状の取付穴とリテーニングプレート側の角柱状の嵌合凸部との嵌合をもって両者の回転止めが施され、同時にリテーニングプレート側の角穴状のボス部嵌合穴とボス部との嵌合をもって両者の回転止めが施されることになる。
この場合において、リテーニングプレートのプレート本体と相似形をなす長方形の抜け止めフランジ部はコーナー型成形部の取付穴の周縁部に対する引っ掛かりの関係をもってその抜け止めを司っていて、特に抜け止めフランジ部の短辺側の引っ掛かり量よりも長辺側の引っ掛かり量の方が小さくなっていることで、コーナー型成形部へのリテーニングプレートの組付容易性とそのリテーニングプレートの脱落防止とを両立しつつ、そのリテーニングプレートの脱落を確実に防止することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、コーナー型成形部へのリテーニングプレートの組付容易性とそのリテーニングプレートの脱落防止とを両立しつつ、そのリテーニングプレートの脱落を確実を防止できる。言い換えるならば、ドアウエザーストリップのコーナー型成形部へのリテーニングプレート組付性が良く、しかもドアウエザーストリップの流通過程あるいはドアウエザーストリップをドアサッシュへ組み付ける際にリテーニングプレートが脱落してしまうことがない。
請求項2に記載の発明によれば、抜け止めフランジ部の短辺側の引っ掛かり量よりも長辺側の引っ掛かり量の方が小さくなっていて、実質的にとかく外れ易いとされるコーナー型成形部およびリテーニングプレートの長手方向での引っ掛かり量が大きく、外れにくいとされる方向、すなわち長手方向と直交する方向での引っ掛かり量が小さくなっているため、リテーニングプレートの組付容易性とそのリテーニングプレートの脱落防止とを一段と両立できる。
請求項3に記載の発明によれば、抜け止めフランジ部の角部に面取りを施して円弧状に形成してあるため、特にコーナー型成形部に対するリテーニングプレートの組付容易性が一段と良好なものとなる。
請求項4に記載の発明によれば、コーナー型成形部側の取付穴の周縁部と抜け止めフランジ部とが実質的にテーパ接触したかたちとなっているため、コーナー型成形部に対するリテーニングプレートの組付容易性がさらに一段と良好なものとなる。
請求項5に記載の発明によれば、リテーニングプレートにおける抜け止めフランジ部はプレート本体と平行に形成されているため、コーナー型成形部に対するリテーニングプレートの組付容易性を確保しつつ、その脱落防止を図る上で有利となる。
請求項6に記載の発明によれば、カバー部材側のボス部の外周にリブを形成し、そのリブをリテーニングプレート側のボス部嵌合穴の内周面に係合させることで両者を相対回転不能に嵌合させてあるため、ボス部の形状に自由度があり、設計自由度の増大化が図れるほか、両者の相対位置決めも容易になる。
請求項7に記載の発明によれば、上記ボス部を角柱状のものとして、この角柱状のボス部をリテーニングプレート側の角穴状のボス部嵌合穴に直接嵌合させてあるため、両者の面同士の接触となるためにその両者の相対回転防止機能が一段と顕著となる。
本発明が適用される自動車のフロントドアを車室内側から見た斜視図。 図1のQ部を拡大した分解斜視図。 図2の左半部を拡大した説明図。 図2の右半部を拡大した説明図。 図1に示したドアウエザーストリップの一般部の断面図。 図1に示したドアウエザーストリップの一般部の断面図。 図2のエクステンションプレートに対して同図の延長ベース部およびリテーニングプレートをそれぞれ重ね合わせた状態でドアサッシュそのものを省略した図。 図7のA−A線に沿う拡大断面図。 図7のB−B線に沿う拡大断面図。 図7のC−C線に沿う拡大断面図。 図9のD−D線に沿う断面図。 (A)〜(F)ともに図11の変形例を示す要部断面説明図。 本発明の変形例としてパーティングシールの端末部の構造を示す要部斜視図。 図13を背面側から見た斜視図。
図1以下の図面は本発明に係る固定構造のより具体的な実施の形態を示しており、図1は自動車のフロントドア(以下、単にドアという。)を車室内側から見た斜視図を、図2は図1のQ部であるサッシュコーナー部の分解斜視図をそれぞれ示している。また、図3,4は図2の左半部および右半部のそれぞれの拡大図を示している。
図1に示すように、ドアサッシュ2を含むドア1の車室内側の周縁部には閉ループ状のドアウエザーストリップ3が装着され、周知のようにドア閉時にドアウエザーストリップ3が車体側のドア開口部周縁に弾接することで車室内外がシールされることになる。そして、ドアウエザーストリップ3は、ドアサッシュ2の上辺部2aに相当する一般部(車体側ルーフ部に沿う部位)3Aでは例えば図5のような断面形状であるのに対して、それ以外の一般部3Bでは図6のような断面形状となっていて、断面形状が相互に異なる双方の一般部3A,3B同士が図示しない前側のコーナー型成形部と図1のB部に相当する図2のコーナー型成形部3Cにて接続されている。なお、一般部3A,3B共に基部4と中空状のメインシールリップ5および舌片状のサブシールリップ6を有しているとともに、一般部3Aはサッシュインナー14bの一部であるリテーナ7(図9参照)を介してドアサッシュ2に保持される一方、一般部3Bは周知のようにその一部が同様にリテーナ7を介してドアサッシュ2に保持されるとともに、その一部が図示外のクリップにてドアインナパネルに保持される。
図2,4に示したコーナー型成形部3Cには比較的フラットな縦長の略矩形状または長方形をなす延長ベース部8が一体に形成されているとともに、その延長ベース部8の背面側(車室内側)に当該延長ベース部8と相似形をなす抜け止めフランジ部25付きの樹脂製のリテーニングプレート9が重合・配置される。他方、図2,3に示したドアサッシュ2の縦辺部(センターピラーに沿う部分)2bには、その車室外側にカバー部材として樹脂製のサッシュカバー10が装着されるとともに、ドアサッシュ2の上辺部2aにはその車室外側に意匠性を付与するために後述するサッシュモールディング11が装着される。なお、ここで言う縦長の略矩形状または長方形とは、向かい合う辺が平行なものに限らず、一部の辺が全体的に傾斜したものや、一部の辺が部分的に傾斜したものを含むものである。
このサッシュモールディング11の端部を閉塞するための樹脂製のエンドキャップ12に長方形のエクステンションプレート13が延長形成されていて、このエクステンションプレート13がドアサッシュ2の縦辺部2bの車室内側の面にまで及んでいる。そして、図2から明らかなように、コーナー型成形部3C側の延長ベース部8およびリテーニングプレート9をエクステンションプレート13にかぶせるように重ね合わせた上で、後述する締結手段たるビス26により共締め固定されることになる。
上記のように図2のエクステンションプレート13に対して同図の延長ベース部8およびリテーニングプレート9をそれぞれ重ね合わせた状態でドアサッシュ2そのものを省略した図を図7に示す。さらに、図7のA−A線、B−B線およびC−C線に沿った断面図を図8〜10にそれぞれに示す。なお、これらの図において、ドアサッシュ2はサッシュアウター14aとリテーナ7を兼ねたサッシュインナー14bとから形成されている。
図2,3および図8〜10において、ドアサッシュ2の縦辺部bに車室外側から装着されるサッシュカバー10にはボス部15が突出形成されているとともに、エクステンションプレート13のうち上記ボス部15に対応する位置には図3のような角穴状の窓部16が開口形成されている。そして、ボス部15はドアサッシュ2の縦辺部2bおよび上記エクステンションプレート13の窓部16を貫通した上でエクステンションプレート13の車室内側にまで突出している。ボス部15は、図3に示すように、中心に円形の取付穴18を有する円錐台形状の本体部17を主要素として、その本体部17の外周面の四等分位置にリブ19を突出形成したものである。
他方、図4,7のほか図8〜10に示すように、コーナー型成形部3C側の延長ベース部8の背面に装着されるリテーニングプレート9は、延長ベース部8をバックアップするべくその延長ベース部8と相似形をなし且つそれよりも一回り小さく形成された長方形のプレート本体20を主要素とするもので、プレート本体20のうちボス部15側の面には延長ベース部8側の角穴状(正方形)の取付穴21に合致・嵌合する偏平角柱状の嵌合凸部22を一体に形成してある。この延長ベース部8側の取付穴21とリテーニングプレート9側の嵌合凸部22との相互嵌合をもって両者の相対回転が阻止されていわゆる回り止め機能が発揮されるようになっている。
嵌合凸部22の中心部には丸穴状の取付穴23とともに正方形をなす角穴状のボス部嵌合穴24を同心状に形成してあり、このボス部嵌合穴24を着座面としてサッシュカバー10側のボス部15を受容することで両者の相対位置決めがなされることになる。より詳しくは、図2および図11から明らかなように、円形状のボス部15にはその外周面に四つのリブ19を形成してあることから、ボス部15の先端面を角穴状のボス部嵌合穴24に着座させながらボス部15の外周のリブ19をボス部嵌合穴24のそれぞれの内隅部に合致・係合させることで、両者の相対回転が阻止されていわゆる回り止め機能が発揮されるようになっている。なお、ボス部15とボス部嵌合穴24が合致したときには、ボス部15側の取付穴18とリテーニングプレート9側の取付穴23とが一致することになる。
また、図2,7のほか図8〜10に示すように、上記嵌合凸部22の先端部の全周にはいわゆる外フランジのかたちで長方形の抜け止めフランジ部25を一体に形成してある。この抜け止めフランジ部25はリテーニングプレート9のプレート本体20と相似形をなしていて、その長手方向もプレート本体20と一致させてある。この抜け止めフランジ部25はプレート本体20と平行であって且つ外周の四箇所の角部には面取りを施して比較的曲率半径Rの大きな円弧状に形成してある(図4,7参照)。さらに、抜け止めフランジ部25のうちプレート本体20側の面は、図8,10に示すように、その抜け止めフランジ部25の根元部側から先端側に向かって漸次肉厚が小さくなるような角度θのテーパ面としてあるとともに、そのテーパ面と密着することになる延長ベース部8側の角穴状の取付穴21の周縁部も同様のテーパ面形状としてある。
これにより、図8〜10に示すように、延長ベース部8へのリテーニングプレート9の装着に際して、その延長ベース部8側の角穴状の取付穴21を拡げながら抜け止めフランジ部25を通過させた上で、延長ベース部8側の取付穴21とリテーニングプレート9側の嵌合凸部22とが相互嵌合したときには、抜け止めフランジ部25のフランジ長a1,a2をもって両者の抜け止めが施されることになる。なお、図8〜10に示すように、両者が正しく相互嵌合したときには、延長ベース部8と抜け止めフランジ部9とが共に同一平面上に位置していわゆる面一状態となるように延長ベース部8側には抜け止めフランジ部25の肉厚に相当する段状凹部を形成してある。
ここで、図4,7のほか図8〜10から明らかなように、リテーニングプレート9における嵌合凸部22の外形状と抜け止めフランジ部25の外形状との差がその抜け止めフランジ部25のフランジ長a1,a2、すなわち延長ベース部8に対する抜け止めフランジ部25の引っ掛かり量にほかならず、しかも嵌合凸部22の正方形の外形状に対して抜け止めフランジ部25の外形状が長方形であることから、抜け止めフランジ部25の短辺側のフランジ長a1と長辺側のフランジ長a2との関係はa1>a2となっている。
そして、図2のほか図8〜10に示すように、コーナー型成形部3Cの延長ベース部8に予めリテーニングプレート9を装着しておく一方、エクステンションプレート13に対してコーナー型成形部3C側の延長ベース部8をリテーニングプレート9とともにかぶせて、上記のようにボス部15とボス部嵌合穴24とを合致させるとともに、リテーニングプレート9側からボス部15の取付穴18に対して締結手段たるビス26を締め込むことで、サッシュカバー10、ドアサッシュ2、エクステンションプレート13、延長ベース部8およびリテーニングプレート9のそれぞれを共締めし、もってリテーニングプレート9にて延長ベース部8をドアサッシュ2に押し付けるようにして挟圧固定してある。
したがって、このような固定構造によれば、図2に示すようなボス部15とボス部嵌合穴24との相互嵌合をもってサッシュカバー10とリテーニングプレート9との相対位置決めと回り止めが施されているだけでなく、角穴状の取付穴21と偏平角柱状の嵌合凸部22との相互嵌合をもってコーナー型成形部3C側の延長ベース部8とリテーニングプレート9との相対位置決めと回り止めが施されているため、ビス26を締め込んで固定する際の各部品の姿勢がきわめて安定していて、特にリテーニングプレート9が共回りしてしまうおそれがないので、リテーニングプレート9が延長ベース部8から脱落してしまう事態を確実に回避することができる。
また、図8〜10に示すように、コーナー型成形部3Cへのリテーニングプレート9の組み付けに際しては、延長ベース部8側の取付穴21を拡げながらその取付穴21の周縁部をめくり上げるようにして抜け止めフランジ部25を通過させる必要があるが、抜け止めフランジ部25のフランジ長a1,a2としてa1>a2の関係に設定してあるため、組み付けあるいは挿入の容易性と脱落のしにくさとを両立することができる。
この場合において、抜け止めフランジ部25の四隅の角部をなくして曲率Rの円弧状に仕上げてあるとともに、抜け止めフランジ部25とその相手側となる延長ベース部8の取付穴21の周縁部を共にテーパ面としてあることで、組み付けあるいは挿入の容易性を確保することができる。
その一方、延長ベース部8およびリテーニングプレート9の長手方向に対して抜け止めフランジ部25の長手方向を一致させてあり、その長手方向に位置する短辺側のフランジ長a1を長辺側のフランジ長a2よりも大きく設定してあるため、とかく外れやすいとされる延長ベース部8の長手方向におけるその延長ベース部8とリテーニングプレート9との相対変位によってもリテーニングプレート9を外れにくいものとすることができる。
加えて、ドアウエザーストリップ3の製造工程において図4に示すようにコーナー型成形部3Cの延長ベース部8にリテーニングプレート9を組み付けた後であって、車両組立工程においてドアウエザーストリップ3を図1のドア1に実際に組み付けるまでは、ドアウエザーストリップ3は図4の状態のままで流通に供されることになるが、先に述べたような外れにくさのためにコーナー型成形部3Cからリテーニングプレート9が脱落してしまうことがない。
図12は本発明に係る固定構造の他の実施の形態を示し、11に示したサッシュカバー10側のボス部15とリテーニングプレート9側の角穴状のボス部嵌合穴24との嵌合構造に代わるいくつかの変形例を示している。
同図の(A)は、ボス部15側に二つのリブ19を形成し、それぞれのリブ19をボス部嵌合穴24の対角線上の内隅部に係合させるようにしたものである。
同図(B)は、ボス部15側に三つのリブ19を形成し、それらのうち二つのリブ19をボス部嵌合穴24の特定の一辺をはさんで隣り合う内隅部に係合させるとともに、残る一つのリブ19を特定の一辺と正対する他の一辺に内接させるようにしたものである。
同図(C)は、ボス部15側に六つのリブ19を形成し、それらのリブ19をボス部嵌合穴24のそれぞれの辺に内接させるようにしたものである。
同図(D)は、ボス部15側に五つのリブ19を形成し、それらのリブ19をボス部嵌合穴24のそれぞれの三辺に内接させるようにしたものである。
同図(E)は、ボス部35そのものを正方形の角柱状のものとすることでリブ19を廃止し、ボス部35の四面をそれぞれにボス部嵌合穴24のそれぞれの辺に内接させるようにしたものである。
同図(F)は、ボス部15側に三つのリブ19を形成する一方、ボス部嵌合穴34を三角形に形成し、それぞれのリブ19をボス部嵌合穴34の内隅部に係合させるようにしたものである。
これらのいずれのタイプにおいても図11と同様の回り止め効果を発揮させることができ、特に図12の(E)のタイプのものにおいては、ボス部35とボス部嵌合穴24のそれぞれの面がいわゆる全面当たりのかたちとなるため、両者の回り止めのための剛性が高いものとなるとともに、回り止め効果そのものも一段と向上することになる。
ここで、上記実施の形態では、コーナー型成形部3Cの延長ベース部8とは別に形成した樹脂製のリテーニングプレート9をその延長ベース部8に重ねるように配置しているが、コーナー型成形部3Cを金型にて成形する際に予めリテーニングプレート9を金型内に配置しておき、いわゆるインサート成形法にて延長ベース部8と一体化するようにしても良い。また、締結手段であるビス26に代えて、樹脂製あるいは金属製のクリップをボス部15に圧入するようにしても良い。
また、本発明は、閉ループ状のドアウエザーストリップに適用する以外に、図13,14に示す直線状のドアウエザーストリップ、例えばリアドアの前端に取り付けられるパーティングシール36の端末部におけるコーナー型成形部36Cにも適用できる。そして、このコーナー型成形部36Cの延長ベース部38の背面側にリテーニングプレート37が装着されることになる。
1…フロントドア
2…ドアサッシュ
2b…縦辺部
3…ドアウエザーストリップ
3C…コーナー型成形部
8…延長ベース部
9…リテーニングプレート
10…サッシュカバー(カバー部材)
11…サッシュモールディング
12…エンドキャップ
13…エクステンションプレート
15…ボス部
19…リブ
20…プレート本体
21…角穴状の取付穴
22…偏平角柱状の嵌合凸部
24…角穴状のボス部嵌合穴
25…抜け止めフランジ部
26…ビス(締結手段)
35…ボス部
36…パーティングシール(ドアウエザーストリップ)
36C…コーナー型成形部
37…リテーニングプレート
38…延長ベース部

Claims (7)

  1. ドアサッシュにおけるサッシュコーナー部の車室内側に装着されるドアウエザーストリップ側のコーナー型成形部を、上記ドアサッシュの車室外側に配設されるカバー部材と上記コーナー型成形部に重合配置されるリテーニングプレートとで挟圧固定するようにした構造であって、
    上記カバー部材の裏面にボス部を突設する一方、
    上記リテーニングプレートは、
    上記コーナー型成形部の形状に合致した長方形のプレート本体のうちボス部側の面に形成されてコーナー型成形部側の角穴状の取付穴と相対回転不能に嵌合する角柱状の嵌合凸部と、
    上記嵌合凸部の内側にこれと同心状に形成されて上記ボス部に着座しつつ当該ボス部と相対回転不能に嵌合する角穴状のボス部嵌合穴と、
    上記プレート本体と相似形をなすように嵌合凸部の先端全周に長方形に連続形成されて、リテーニングプレートからのコーナー型成形部の抜け止めを司る外フランジタイプの抜け止めフランジ部と、
    を有していて、
    上記リテーニングプレートを貫通しつつボス部に嵌め込まれる締結手段の締結力をもって、上記カバー部材とリテーニングプレートとにより上記コーナー型成形部を挟圧固定してあることを特徴とするドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
  2. 上記抜け止めフランジ部はコーナー型成形部の取付穴の周縁部に対する引っ掛かりの関係をもってその抜け止めを司っていて、
    上記抜け止めフランジ部の短辺側の引っ掛かり量よりも長辺側の引っ掛かり量の方が小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
  3. 長方形をなす上記抜け止めフランジ部の角部に面取りを施して円弧状に形成してあることを特徴とする請求項2に記載のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
  4. 上記抜け止めフランジ部が先端側に向かって漸次薄肉となるように当該抜け止めフランジ部のプレート本体側の面をテーパ面とする一方、
    上記抜け止めフランジ部に対して引っ掛かりの関係となるコーナー型成形部の取付穴の周縁部を上記抜け止めフランジ部側のテーパ面と同じテーパ面としてあることを特徴とする請求項3に記載のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
  5. 上記リテーニングプレートにおける抜け止めフランジ部はプレート本体と平行に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
  6. 上記カバー部材側のボス部の外周にリブを形成し、そのリブをリテーニングプレート側のボス部嵌合穴の内周面に係合させることで両者を相対回転不能に嵌合させてあることを特徴とする請求項5に記載のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
  7. 上記カバー部材側のボス部を角柱状のものとして形成し、この角柱状のボス部をリテーニングプレート側の角穴状のボス部嵌合穴に直接嵌合させてあることを特徴とする請求項5に記載のドアウエザーストリップにおけるコーナー型成形部の固定構造。
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