JP5466741B2 - 減速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、産業用ロボットや工作機械等で使用される減速装置に関する。特に、減速装置の回転軸線方向の長さを短くする技術に関する。
内歯歯車と歯数の異なる外歯歯車を用意し、外歯歯車が内歯歯車に噛みあう位置関係で外歯歯車を内歯歯車の内側に配置し、両者が噛みあった状態を維持しながら外歯歯車を内歯歯車の軸線の周りに公転させると、外歯歯車が内歯歯車に対して自転する。この現象を利用する内接式遊星ギア式減速装置が開発されており、たとえば特開2000−154849号公報に開示されている。その減速装置は、内歯歯車と外歯歯車とキャリアとクランク軸と軸受を有している。
外歯歯車は、内歯歯車と異なる歯数を有しており、内歯歯車に囲まれている。外歯歯車は、内歯歯車と噛みあった状態を維持して、内歯歯車の軸線の周りに公転しながら自転する。外歯歯車には、中心からオフセットされた位置に複数個の貫通孔が形成されている。
キャリアは、内歯歯車の軸線の周りに自転可能に支持されている。また、キャリアの一部は、外歯歯車に形成されている一部の貫通孔を通過している。貫通孔とキャリアの間には隙間が確保されている。そのため、キャリアは、外歯歯車がキャリアの軸線の周りに公転することを許容しつつ、外歯歯車の自転に追従して自転する。
クランク軸は、キャリアに対して自転可能な軸部と、軸部に固定されているとともに軸部を自転させる入力歯車部と、軸部に固定されているとともに軸部の軸線からオフセットされた位置に中心を有する偏心円板部を備えている。クランク軸の偏心円板部は、外歯歯車の一部の貫通孔(キャリアが挿入されていない貫通孔)に嵌りこんでいる。
軸受は、クランク軸の軸部とキャリアの間に配置されている。また、軸受は、クランク軸の軸部をキャリアに対して自転可能に支持している。
クランク軸の入力歯車部が自転すると、クランク軸の偏心円板部が偏心回転する。クランク軸の偏心円板部が偏心回転すると、外歯歯車が内歯歯車に対して公転しながら自転する。外歯歯車が自転すると、キャリアが内歯歯車に対して自転する。
内接式遊星ギア式減速装置では、クランク軸がキャリアに対して自転可能であることが必要とされる。上記した従来の減速装置では、クランク軸の偏心円板部から軸線方向の両側に向けて伸びる軸部が設けられている。その軸部を円すいころ軸受によってキャリアに対して支持している。すなわち、従来の減速装置では、偏心円板部から軸線方向の両側に向けて伸びる軸部を設け、その軸部を軸受で支持する必要がある。そのため、クランク軸の軸線方向の長さが長くなってしまう。その結果、減速装置の回転軸線方向の長さも長くなってしまう。
特開2000−154849号公報
例えば、減速装置を産業用ロボットの関節部分に組み込むことがある。減速装置の回転軸線方向の長さが長いと、産業用ロボットの関節部分をコンパクト化することができない。減速装置を産業用ロボットや工作機械に組み込むために、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることが切望されている。本発明では、減速装置の回転軸線方向の長さを短くする技術を実現する。
本発明の減速装置は、少なくとも、内歯歯車と外歯歯車とキャリアとクランク部材と軸受を備えている。外歯歯車は、内歯歯車と異なる歯数を有しており、内歯歯車に囲まれている。外歯歯車は、内歯歯車と噛みあった状態を維持して内歯歯車の軸線の周りに公転しながら自転することが可能である。また、外歯歯車には、中心からオフセットされた位置に貫通孔が形成されている。キャリアは、内歯歯車の軸線の周りに自転可能に支持されている。また、キャリアは、外歯歯車に形成されている貫通孔を通過している支持軸を備えている。本発明の減速装置では、従来使用されていたようなクランク軸に代えてクランク部材を使用する。クランク部材は、外歯歯車に形成されている貫通孔とキャリアに形成されている支持軸の間に介在している。クランク部材は、支持軸の周りに自転する入力歯車部と、支持軸の軸線からオフセットされた位置に中心を有する偏心円板部を備えている。クランク部材の偏心円板部は、外歯歯車に形成されている貫通孔に嵌りこんでいる。軸受は、キャリアの支持軸とクランク部材の間に配置されている。その軸受によって、クランク部材が支持軸の周りに自転可能に支持されている。
本発明の減速装置では、クランク部材の入力歯車部が自転すると、クランク部材に形成されている偏心円板部が偏心回転する。偏心円板部が偏心回転すると、外歯歯車が内歯歯車の軸線の周りを公転する。また、外歯歯車は、内歯歯車の軸線の周りを公転しながら内歯歯車に対して自転する。外歯歯車が内歯歯車に対して自転すると、キャリアが内歯歯車に対して自転する。
上記の減速装置では、キャリアの支持軸とクランク部材の間に軸受を配置し、クランク部材を支持軸の周りに自転可能に支持する。軸受によって、クランク部材がキャリアに対して自転可能に支持されている。上記の減速装置によると、クランク部材の軸線方向の長さを短縮することができる。すなわち、クランク部材をキャリアに対して自転可能に支持するために、偏心円板部の軸線方向の両端に軸受を配置する必要がなくなる。クランク部材に、専ら軸受を配置するためだけの長さを確保する必要がなくなる。上記の減速装置によると、クランク部材の軸線方向の長さを短くすることができる。その結果、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることができる。
本発明の減速装置では、軸受の少なくとも一部が、偏心円板部が形成されている軸線方向の範囲に位置していることが好ましい。
上記の減速装置によると、偏心円板部が嵌りこんでいる外歯歯車の貫通孔の内側に軸受を配置することができるために、偏心円板部以外のクランク部材の軸線方向の長さを短縮することができる。より好ましくは、軸受は、クランク部材の軸線に沿って偏心円板部が形成されている範囲内にのみ、あるいは、偏心円板部と入力歯車部が形成されている範囲内にのみ位置している。すなわち、クランク部材を、偏心円板部と入力歯車部だけで形成することができる。クランク部材の軸線方向の長さを最短にすることによって、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることができる。
本発明の減速装置の一態様では、キャリアに形成されている支持軸とクランク部材の間に円筒ころ軸受タイプの軸受が配置されている。さらに、クランク部材の軸線方向の両端に、クランク部材が支持軸に対して軸線方向へ移動することを拘束する部材が配置されている。
上記の減速装置によると、クランク部材は、支持軸の周りに自転可能に支持されるのみならず、軸線方向に移動することも拘束される。減速装置の作動中にクランク部材が軸線方向にがたつくことを抑制できる。また、クランク部材を支持軸の周りに自転可能に支持するために、安価な円筒ころ軸受タイプの軸受を使用することができる。減速装置の部品コストを低くすることができる。
本発明の減速装置の他の一態様では、クランク部材と支持軸の間に、両者が相対的に自転可能であるとともに両者の軸線方向への相対的変位を拘束する軸受が配置されている。
上記の減速装置によると、1種類の軸受を配置するだけで、クランク部材が支持軸の周りに自転可能に支持されるのみならず、軸線方向に移動することも拘束される。使用する部品の数を増やすことなく、減速装置の作動中にクランク部材が軸線方向にがたつくことを抑制できる。
本発明の減速装置では、減速装置の回転軸線方向の長さを短くするために、さらに別の技術と組み合わせて用いることもできる。すなわち、上記した本発明のいずれかの減速装置において、キャリアを内歯歯車の外側にまで伸ばす。内歯歯車の外側にまで伸びている部分のキャリアと内歯歯車の間に、両者が相対的に自転可能であるとともに両者の軸線方向への相対的変位を拘束する軸受を配置する。
上記の減速装置によると、内歯歯車の軸線方向の長さを短くすることができる。すなわち、内歯歯車に、キャリアと内歯歯車の間に軸受を配置するためだけの長さを確保する必要がなくなる。軸線に沿って内歯歯車と外歯歯車が噛みあう範囲内に、軸受を配置することができる。その軸受によって、キャリアを内歯歯車に対して自転可能に支持するとともにキャリアの軸線方向への相対的変位を拘束する。内歯歯車の軸線方向の長さを短くすることによって、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることができる。
キャリアが内歯歯車の外側にまで伸びており、内歯歯車の外側にまで伸びている部分のキャリアと内歯歯車の間に軸受が配置されている減速装置はこれまでも知られていた。しかしながら、従来の技術では、内歯歯車の外側にまで伸びている部分のキャリアと内歯歯車の間に軸受を配置することが、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることに寄与していなかった。上記したように、従来の減速装置では、クランク軸の偏心円板部の両側に軸部を形成する。その軸部とキャリアの間に、クランク軸をキャリアに対して自転可能に支持するための軸受を配置する。従来の減速装置では、上記の方法を採用しても、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることはできない。クランク軸の軸線方向の長さが変化しないからである。従来の減速装置では、減速装置の回転軸線方向の長さを短くするという目的のためには、内歯歯車の外側にまで伸びているキャリアと内歯歯車の間に軸受を配置することが無意味である。キャリアを内歯歯車の外側にまで伸ばすことは、減速装置の半径を大きくするだけであった。クランク軸(本発明のクランク部材に相当する)の軸線方向の長さを短くすることによって初めて、内歯歯車の外側にまで伸びている部分のキャリアと内歯歯車の間に軸受を配置することが、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることに寄与する。
本発明の減速装置では、内歯歯車の軸線の周りに自転するとともに入力歯車部に噛みあう平歯車を有していることが好ましい。その平歯車が自転すると、入力歯車部が自転しながら内歯歯車の軸線の周りに公転する。入力歯車部が内歯歯車の軸線の周りに公転すると、入力歯車部に挿入されている支持軸が内歯歯車の軸線の周りに公転し、支持軸に追従してキャリアが内歯歯車の軸線の周りを自転する。
上記の減速装置によると、内歯歯車の軸線とモータ等の軸線を同軸に配置することができる。減速装置とモータ等のレイアウトをコンパクトにすることができる。さらに、複数のクランク部材を使用する場合に、モータ等のトルクを各々のクランク部材に均等に伝達することができる。すなわち、モータ等のトルクが1つのクランク部材にだけ加えられることを防止できる。クランク部材に加えられる負荷が分散されるため、クランク部材の耐久性が高く(寿命が長く)なる。
本発明の減速装置によると、クランク部材の軸線方向の長さを短くすることによって、減速装置の回転軸線方向の長さを短くすることができる。
請求項2の減速装置によると、軸受を、クランク部材の軸線に沿って偏心円板部と外歯歯車が係合する範囲内配置できる。その軸受によって、クランク部材を支持軸の周りに回転可能に支持することができる。その結果、クランク部材の軸線方向の長さをさらに短くできる。
請求項3,4の減速装置によると、クランク部材を支持軸に対して自転可能に支持するとともにクランク部材が軸線方向へ移動することを拘束できる。
実施例1の減速装置の要部断面図を示す。 実施例1の減速装置の平面図を示す。 図2の点線領域Bの拡大図を示す。 実施例2の減速装置の要部断面図を示す。 実施例1の減速装置を利用した産業用ロボットの関節部の要部断面図を示す。
実施例の主要な特徴を以下に記す。
(第1特徴) 支持軸24とクランク部材22の間に、針状ころ軸受26が配置されている。針状ころ軸受26によって、クランク部材22は、支持軸24に対して自転可能に支持されている。クランク部材22の軸線方向の両端に、一対のスラストワッシャー23a、23bが配置されている。クランク部材22は、スラストワッシャー23a、23bによって、支持軸24に対して軸線方向へ移動することが拘束されている。
(第2特徴) キャリア38bが内歯歯車56の外側にまで伸びており、支持部50の第1支持部48を形成している。支持部50と内歯歯車56の間に、一対のアンギュラ玉軸受12a、12bが配置されている。内歯歯車56は、一対のアンギュラ玉軸受12a、12bによって、支持部50に対して自転可能であるとともに軸線方向への移動が拘束されている。
(第3特徴) 減速装置10の中心部分に、クランク部材22の歯車30(入力歯車部)に噛みあう平歯車32が配置されている。
(第4特徴) 外歯歯車20a、20bとキャリア38a、38bと平歯車32の中央部分に、貫通孔が形成されている。
(第5特徴) 支持軸124とクランク部材22の間に、一対の円すいころ軸受126a、126bが配置されている。クランク部材22は、一対の円すいころ軸受126a、12bによって、支持軸124に対して自転可能であるとともに軸線方向への移動が拘束されている。
(第6特徴) ロボットアーム200の前段アーム82に減速装置10の支持部50が接続され、後段アーム78に減速装置10の内歯歯車56が接続されている。後段アーム78は、前段アーム82に対して、軸線CLの周りに自転可能である。
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(第1実施例)
図1は、本実施例の減速装置10の要部断面図を示している。図2は、図1の減速装置10から、後述するキャリア38aとオイルシール34aとオイルシール18と歯車部32aを取り除き、図中の矢印Aから観察した平面図を示している。図3は、図2の破線で囲った領域Bの拡大図を示している。
減速装置10は、内歯歯車56と、一対の外歯歯車20a,20bと、キャリア38a,38bと、3本のクランク部材22a,22c,22eと、3個の円筒ころ軸受(ここでは、針状ころ軸受)26a,26c,26eを備えている。以下では、複数個が存在する同一種類の部品に共通な事象を説明する場合には、アルファベットの添え字を省略することがある。
図2に示すように、外歯歯車20aは、内歯歯車56と異なる歯数を有しており、内歯歯車56に囲まれている。外歯歯車20aは、内歯歯車56と噛みあった状態を維持して内歯歯車56の軸線60の周りに公転しながら自転することができる。外歯歯車20aは、内歯ピン16を介して内歯歯車56と噛みあっている。内歯ピン16は円柱状である。外歯歯車20aには、外歯歯車20aの中心からオフセットされた位置に6個の貫通孔58a〜58f(図2を参照)が形成されている。また、外歯歯車20aの中央部分には、貫通孔64(図2を参照)が形成されている。
上記の外歯歯車20aの説明は、そのまま外歯歯車20bにも適用される。外歯歯車20bの6個の貫通孔は、59a〜59fで示される。外歯歯車20aと外歯歯車20bは、内歯歯車56の軸線60(図1も参照)に対して対称方向に偏心している。
図1に示すように、外歯歯車20a,20bは、共通の内歯ピン16を介して内歯歯車56と噛みあっている。
図1に示すように、キャリア38a,38bは、一対のアンギュラ玉軸受12a,12bによって、内歯歯車56の軸線60(図2を参照)の周りに自転可能に支持されている。図1と図2に示すように、キャリア38bには、3本の柱状部52b、52d、52fが形成されている。柱状部52bは、外歯歯車20aの貫通孔58bと外歯歯車20bの貫通孔59bを通過している。柱状部52bと貫通孔58bの間には、外歯歯車20aが内歯歯車56の軸線60の周りに公転することを許容する隙間が確保されている。柱状部52bと貫通孔59bの間には、外歯歯車20bが内歯歯車56の軸線60の周りに公転することを許容する隙間が確保されている。柱状部52dは、外歯歯車20aの貫通孔58dと外歯歯車20bの貫通孔59dを通過している。柱状部52dと貫通孔58dの間には、外歯歯車20aが内歯歯車56の軸線60の周りに公転することを許容する隙間が確保されている。柱状部52dと貫通孔59dの間には、外歯歯車20bが内歯歯車56の軸線60の周りに公転することを許容する隙間が確保されている。柱状部52fは、外歯歯車20aの貫通孔58fと外歯歯車20bの貫通孔59fを通過している。柱状部52fと貫通孔58fの間には、外歯歯車20aが内歯歯車56の軸線60の周りに公転することを許容する隙間が確保されている。柱状部52fと貫通孔59fの間には、外歯歯車20bが内歯歯車56の軸線60の周りに公転することを許容する隙間が確保されている。
後記するように、キャリア38bが内歯歯車56の軸線60の周りに自転するので、外歯歯車20a、20bは、内歯歯車56の軸線60の周りに自転する。
ボルト40によって、キャリア38aがキャリア38bに固定されている。キャリア38aは、位置決めピン42によって、キャリア38bに対して所定の位置に位置決めされた後に、ボルト40で固定される。キャリア38a,38bは、外歯歯車20a,20bをその軸線方向の上下から挟む位置に形成されている。キャリア38a,38bによって、外歯歯車20a,20bが、軸線方向(スラスト方向)に変位することを拘束できる。また、キャリア38a,38bによって、減速装置10の作動中に、減速装置10がその回転軸線と直交する方向にひずむことを防止できる。すなわち、キャリア38a,38bによって、減速装置10のねじれ剛性を高くすることができる。柱状部52が外歯歯車20a,20bに形成されている貫通孔58,59を通過している。
また、キャリア38a,38bには、3本の支持軸24a、24c、24eが固定されている。支持軸24aは、外歯歯車20aの貫通孔58aと外歯歯車20bの貫通孔59aを通過している。支持軸24cは、外歯歯車20aの貫通孔58cと外歯歯車20bの貫通孔59cを通過している。支持軸24eは、外歯歯車20aの貫通孔58eと外歯歯車20bの貫通孔59eを通過している。
キャリア38bが内歯歯車56の外側にまで伸びて、第1支持部48を形成している。ボルト44によって、第2支持部46が第1支持部48に固定されている。第1支持部48と第2支持部46により、支持部50が形成されている。支持部50と内歯歯車56の間に、一対のアンギュラ玉軸受12a,12bが正面組合わせに配置されている。ここでいう「正面組合わせ」とは、アンギュラ玉軸受12a,12bの「外輪」が、「玉」に対して、内歯歯車56の軸線60方向の外側から圧力をかけている状態のことをいう。一対のアンギュラ玉軸受12a,12bによって、支持部50と内歯歯車56は、相対的に自転可能であるとともに、両者が軸線方向へ相対的に変位することが拘束される。
一対のアンギュラ玉軸受12a,12bは、内歯歯車56の軸線方向のほぼ全長にわたって配置されている。すなわち、内歯歯車56と外歯歯車20a,20bが噛みあっている軸線方向の長さの範囲内に、一対のアンギュラ玉軸受12a,12bが配置されている。内歯歯車56と外歯歯車20a,20bが噛みあっている軸線方向の長さの範囲内に一対のアンギュラ玉軸受12a,12bが配置されることによって、外歯歯車20a,20bと噛みあう部分以外の内歯歯車56の軸線方向の長さを短縮している。すなわち、内歯歯車56とキャリア38a、38bの間に軸受を配置するために、内歯歯車56の軸線60方向の長さを長くする必要がない。また、アンギュラ玉軸受12a,12bが正面組合わせに配置されているため、アンギュラ玉軸受が背面組合わせに配置されている場合よりも、内歯歯車56の軸線方向の長さが短縮されている。なお、「背面組合わせ」とは、アンギュラ玉軸受12a,12bの「内輪」が、「玉」に対して、内歯歯車56の軸線60方向の外側から圧力をかけている状態のことをいう。
図1に示すように、各々のクランク部材22には、歯車(入力歯車部)30と、偏心円板部25と、偏心円板部27が形成されている。クランク部材22aは、外歯歯車20aの貫通孔58aと外歯歯車20bの貫通孔59bと、支持軸24aの間に介在している。クランク部材22cは、外歯歯車20aの貫通孔58cと外歯歯車20bの貫通孔59cと、支持軸24cの間に介在している。クランク部材22eは、外歯歯車20aの貫通孔58eと外歯歯車20bの貫通孔59eと、支持軸24eの間に介在している。
支持軸24aとクランク部材22aの間に針状ころ軸受26aが配置されている。針状ころ軸受け26aによって、クランク部材22aが支持軸24aの周りに自転可能に支持されている。支持軸24cとクランク部材22cの間に針状ころ軸受26cが配置されている。針状ころ軸受26cによって、クランク部材22cが支持軸24cの周りに自転可能に支持されている。支持軸24eとクランク部材22eの間に針状ころ軸受26eが配置されている。針状ころ軸受26eによって、クランク部材22eが支持軸24eの周りに自転可能に支持されている。
各々のクランク部材22の軸線方向の両端に、一対のスラストワッシャー23a,23bが配置されており、減速装置10の作動中に、クランク部材22が軸線方向にがたつくことを抑制している。
針状ころ軸受26は、クランク部材22の軸線方向の長さのほぼ全長にわたって配置されている。偏心円板部25,27が形成されている軸線方向の長さの範囲内に針状ころ軸受26が配置されることによって、クランク部材22の偏心円板部25,27以外の長さを短縮している。すなわち、クランク部材22とキャリア38a、38bの間に軸受を配置するために、クランク部材22の軸線方向の長さを長くする必要がない。
各々のクランク部材22の歯車30は、支持軸24の軸線66(図3を参照)と一致する軸線を備えており、軸線66の周りに自転する。歯車30が自転すると、クランク部材22は軸線66の周りに自転する。
偏心円板部25,27は、支持軸24の軸線66(図3を参照)からオフセットされた位置に中心65(図3を参照)を有している。偏心円板部25と27では、オフセット方向が逆向きである。すなわち、偏心円板部25の中心65と、偏心円板部27の中心は、支持軸24の軸線66(図3を参照)をはさんだ反対側にある。
偏心円板部25aは、外歯歯車20aの貫通孔58aに嵌りこんでおり、偏心円板部27aは、外歯歯車20bの貫通孔59aに嵌りこんでいる。偏心円板部25cは、外歯歯車20aの貫通孔58cに嵌りこんでおり、偏心円板部27cは、外歯歯車20bの貫通孔59cに嵌りこんでいる。偏心円板部25eは、外歯歯車20aの貫通孔58eに嵌りこんでおり、偏心円板部27eは、外歯歯車20bの貫通孔59eに嵌りこんでいる。
偏心円板部25aと外歯歯車20aの貫通穴58aの間には、針状ころ軸受28aが配置されている。偏心円板部25aは、針状ころ軸受28aによって、外歯歯車20aの貫通穴58aの内側で自転することができる。偏心円板部27aと外歯歯車20bの貫通穴59aの間には、針状ころ軸受29aが配置されている。偏心円板部27aは、針状ころ軸受29aによって、外歯歯車20bの貫通穴59aの内側で自転することができる。
偏心円板部25cと外歯歯車20aの貫通穴58cの間には、針状ころ軸受28cが配置されている。偏心円板部25cは、針状ころ軸受28cによって、外歯歯車20aの貫通穴58cの内側で自転することができる。偏心円板部27cと外歯歯車20bの貫通穴59cの間には、針状ころ軸受29cが配置されている。偏心円板部27cは、針状ころ軸受29cによって、外歯歯車20bの貫通穴59cの内側で自転することができる。
偏心円板部25eと外歯歯車20aの貫通穴58eの間には、針状ころ軸受28eが配置されている。偏心円板部25eは、針状ころ軸受28eによって、外歯歯車20aの貫通穴58eの内側で自転することができる。偏心円板部27eと外歯歯車20bの貫通穴59eの間には、針状ころ軸受29eが配置されている。偏心円板部27eは、針状ころ軸受29eによって、外歯歯車20bの貫通穴59eの内側で自転することができる。
各々のクランク部材22の歯車30が自転すると、各々の偏心円板部25、27が偏心回転する。すなわち、図3に示すように、偏心円板部25a、25c、25eの中心65が、支持軸24a、24c、24eの軸線66の周りを、矢印70に示すように公転する。なお矢印70は公転の方向を示しているだけであり、公転半径を正確に示すものでない。実際の公転半径は、中心65と軸線66の距離(オフセット距離)に等しい。偏心円板部25a、25c、25eが軸線66の周りに公転すると、外歯歯車20aが、内歯歯車56に対して内歯歯車56の軸線60の周りを矢印62(図2を参照)に示すように公転する。なお矢印62は公転の方向を示しているだけであり、公転半径を正確に示すものでない。実際の公転半径は、中心65と軸線66のオフセット距離に等しい。
外歯歯車20aが軸線60の周りを公転すると、内歯歯車56に噛み合っているために、外歯歯車20aは内歯歯車56に対して自転する。外歯歯車20aが自転すると、キャリア38a,38bが内歯歯車56に対して自転する。
同様に、各々のクランク部材22の歯車30が自転すると、偏心円板部27a、27c、27eの中心65が、支持軸24a、24c、24eの軸線66の周りを、矢印70に示すように公転する。偏心円板部27a、27c、27eが軸線66の周りに公転すると、外歯歯車20bが、内歯歯車56に対して内歯歯車56の軸線60の周りを矢印62(図2を参照)に示すように公転する。外歯歯車20bが軸線60の周りを公転すると、外歯歯車20bが内歯歯車56に噛み合っているために、外歯歯車20bは内歯歯車56に対して自転する。外歯歯車20bが自転すると、キャリア38a,38bが内歯歯車56に対して自転する。
図1に示すように、減速装置10の中央部分に平歯車32が形成されている。平歯車32は、軸部32bと、軸部32bの上部に固定されている歯車部32aと、軸部32bの下方に形成されている突条55を有している。図2に示すように、平歯車32は、外歯歯車20a,20bの貫通孔64を通過している。平歯車32の歯車部32aは、クランク部材22a、22c、22eに形成されている歯車30a、30c、30eと噛みあっている。突条55は、図示しないモータ等の出力軸(回転軸)に形成されているスプラインと噛みあうことができる。本実施例では、軸部32bの下方に突条55が形成されているが、突条55に代えて平歯車等が形成されていてもよい。ここで重要なことは、図示しないモータ等のトルクを、平歯車32に伝達する手段が形成されていることである。平歯車32の中央部分には貫通孔54が形成されており、貫通孔54の内部を、配線や配管等が通過することができる。
平歯車32の軸部32bとキャリア38a,38bの間には、一対のオイルシール34a,34bが形成されている。オイルシール34a,34bによって、平歯車32とクランク部材22の間に挿入されたオイルが、減速装置10の外部に漏れることを防止できる。キャリア38aと内歯歯車56の間には、オイルシール18が形成されている。オイルシール18によって、外歯歯車20a、20bと内歯歯車56の間に挿入されたオイルが、減速装置10の外部に漏れることを防止できる。内歯歯車56と支持部50の第2支持部46の間には、オイルシール14が形成されている。オイルシール14によって、内歯歯車56と支持部50の間に挿入されたオイルが、減速装置10の外部に漏れることを防止できる。
図2に示すように、外歯歯車20aの歯数は、内歯歯車56の歯数よりも少ない。外歯歯車20aの周方向の外歯が内歯歯車56の周方向の内歯ピン16に噛みあった状態で、外歯歯車20aは、矢印62に示すように内歯歯車の軸線60の周りに公転することができる。内歯ピン16は内歯歯車56に固定されていない。内歯ピン16は、内歯歯車56に形成された溝74(図3を参照)内に配置されており、軸線72(図3を参照)の周りに自転することができる。内歯ピン16と内歯歯車56の関係は、52本の内歯ピン16の全てに共通である。
内歯歯車56の自転が拘束されると、外歯歯車20aは、内歯歯車56の内部を矢印62の方向に公転しつつ、矢印62とは反対方向に自転する。外歯歯車20aが自転すると、支持軸24a、24c、24eと柱状部52b、52d、52fが、外歯歯車20aの自転に追従して公転する。すなわち、キャリア38a、38b(図1参照)が矢印62とは反対方向に自転し、減速装置10の出力部となる。一方、外歯歯車20aの自転が拘束されると、外歯歯車20aは、内歯歯車56の内部を矢印62の方向に公転する。外歯歯車20aが公転すると、内歯歯車56は、矢印62の方向に自転する。内歯歯車56が減速装置10の出力部となる。外歯歯車20aの自転が拘束されるときには、キャリア38a,38bは自転も公転もしない。
本実施例では、内歯歯車56の歯数が52本であり、外歯歯車20aの歯数が51本である。よって、内歯歯車56の自転が拘束されると、外歯歯車20aが52回公転するたびに外歯歯車20aが1回自転する。一方、外歯歯車20aの自転が拘束されると、外歯歯車20aが52回公転するたびに内歯歯車56が1回自転する。
上記の外歯歯車20aの説明は、そのまま外歯歯車20bにも適用される。ただし、支持軸24aの軸線66に対するオフセット方向が反対である。図2および図3の状態において、偏心円板部25aの中心65と、偏心円板部27aの中心は、支持軸24aの軸線66をはさんだ反対側にある。すなわち、外歯歯車20aと外歯歯車20bは、支持軸24aに対して対称の位置となっており、回転バランスが確保される関係が実現されている。なお、偏心円板部27c,27eとそれぞれの支持軸24c,24eの関係は、偏心円板部27aと支持軸24aの関係と同様である。
本実施例の減速装置10では、図示しないモータ等の出力軸の自転が、平歯車32に形成されている突条55を介して、平歯車32の歯車部32aを内歯歯車56の軸線60の周りに自転させる。すなわち、歯車部32aの自転速度は、モータ等の出力軸の自転速度に等しい。歯車部32aに伝達された自転は、クランク部材22に形成されている歯車30に伝達される。歯車部32aの歯数と歯車30の歯数を調整することによって、モータ等の出力軸の自転速度を変化させることができる。すなわち、モータ等の出力軸の自転速度を減速させることもできるし、モータ等の出力軸の自転速度を増速させることもできる。歯車部32aの歯数と歯車30の歯数を等しくすることによって、モータ等の出力軸の自転速度を変化させないこともできる。
クランク部材22が自転すると、クランク部材22の偏心円板部25、27は、支持軸24の軸線66(図3参照)の周りを公転する。偏心円板部25、27が公転すると、外歯歯車20a、20bは、内歯ピン16を介して内歯歯車56に噛みあった状態で矢印62(図2参照)の方向に公転する。内歯歯車56の自転を拘束すると、外歯歯車20a、20bは、内歯歯車56に噛みあった状態で公転しながら自転する。外歯歯車20a、20bが自転すると、キャリア30a、30bが軸線60の周りを自転する。一方、外歯歯車20a,20bの自転を拘束すると、外歯歯車20a,20bは、内歯歯車56に噛みあった状態で矢印62の方向に公転する。外歯歯車20a,20bが公転すると、内歯歯車56が軸線60の周りを矢印62の方向に自転する。
内歯歯車56と外歯歯車20a,20bの歯数を調整することによって、クランク部材22の自転速度と減速装置10の出力部の自転速度の比を変化させることができる。
(第2実施例)
図4は、本発明の他の減速装置100の要部断面図を示している。ここでは、第1実施例と相違する部分のみ説明する。第1実施例と同様の部材については、第1実施例と同じ参照番号を付すことによって説明を省略する。
減速装置100では、減速装置10で使用されているスラストワッシャー23a,23bは使用されていない。クランク部材22は、外歯歯車20aの貫通孔58と外歯歯車20bの貫通孔59と、支持軸124の間に介在している。支持軸124とクランク部材22の間に、一対の軸受(ここでは、円すいころ軸受)126a,126bが配置されている。一対の軸受126a,126bによって、クランク部材22が支持軸124の周りに自転可能に支持されるとともに、クランク部材22が軸線方向へ移動することを拘束している。さらに、一対の円すいころ軸受126a,126bによって、支持軸124とクランク部材22の間に、軸線方向と直交する方向に予圧を加えることができる。減速装置100の作動中にクランク部材22が支持軸124の軸線に対してがたつくことを抑制できる。また、一対の円すいころ軸受126a,126bは、クランク部材22の軸線方向の長さのほぼ全長にわたって配置されている。すなわち、偏心円板部25,27が形成されている軸線方向の長さの範囲内に円すいころ軸受126a,126bが配置されている。クランク部材22の偏心円板部25,27以外の長さが短縮されている。
(第3実施例)
図5に、本発明の減速装置10を使用した産業用ロボットの関節部200の要部断面図を示している。関節部200は、前段アーム82と後段アーム78と減速装置10を有している。前段アーム82は、ボルト80によって、減速装置10の支持部50に固定されている。後段アーム78は、ボルト76によって、減速装置10の内歯歯車56に固定されている。前段アーム82に孔86が形成されており、後段アーム78に孔88が形成されている。孔86と孔88と平歯車32の孔54は連通している。孔86、88、54の内部を、配線や別の減速装置に自転を伝達するための部材が通過することができる。後段アーム78は、前段アーム82に対して軸線CLの周りに自転することができる。
空間84には、自転を出力することが可能なモータ等が配置されている。モータ等の出力部の自転は減速装置10の突条55に伝達される。突条55が自転することによって、内歯歯車56が支持部50に対して自転する。内歯歯車56が自転することによって、後段アーム78が、前段アーム82に対して軸線CL周りに自転することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上記実施例では、キャリアが、内歯歯車の外側まで伸びて支持部を形成している。内歯歯車は、支持部に対して自転可能であるとともに軸線方向への移動が拘束されている。しかしながら、必ずしもキャリアが、内歯歯車の外側まで伸びて支持部を形成する必要はない。内歯歯車が、内歯歯車の内側のキャリアに対して自転可能であるとともに、軸線方向への移動を拘束されてもよい。その場合は、内歯歯車と外歯歯車の噛みあい部分を避けて、内歯歯車とキャリアの間に軸受を配置すればよい。
上記実施例では、外歯歯車の中央とキャリアの中央と平歯車の中央に、貫通孔が形成されている。減速装置の内部に配線等を通過させない場合は、貫通孔は必ずしも必要ではない。すなわち、貫通孔は、目的と用途に合わせて形成すればよい。
実施例では、キャリアの一部が、外歯歯車に形成されている貫通孔を通過している。キャリアの一部が、外歯歯車に形成されている貫通孔を通過しなくてもよい。本発明では、キャリアに固定されている支持軸が、外歯歯車に形成されている貫通孔を通過している。すなわち、外歯歯車が自転すると、支持軸が外歯歯車に追従して自転する。その結果、外歯歯車の自転に追従してキャリアが自転する。
上記実施例では、3本のクランク部材が形成されており、平歯車を介して、モータ等のトルクが3本のクランク部材に同時に伝達される。クランク部材の数は3本に限定されるものではない。さらに、モータ等のトルクを、複数のクランク部材の内の1本のクランク部材に直接伝達することもできる。モータ等のトルクをクランク部材に伝達する方法は、使用するモータ等の種類に応じて選択すればよい。
上記実施例では、2枚の外歯歯車が使用されており、内歯歯車の軸線に対して対称に偏心している。外歯歯車の枚数は2枚に限られない。外歯歯車の枚数は1枚でもよいし、3枚以上でもよい。外歯歯車の枚数を少なくすると、減速装置の回転軸方向の長さを短くすることに寄与する。外歯歯車の枚数を多くすると、減速装置の回転バランスがより向上する。目的と用途に応じて選択することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims (4)

  1. 少なくとも、内歯歯車と、外歯歯車と、キャリアと、クランク部材と、一対の軸受を備えている減速装置であり、
    外歯歯車は、内歯歯車と異なる歯数を有しており、内歯歯車と噛みあった状態を維持して内歯歯車の軸線の周りに公転しながら自転することが可能な状態で内歯歯車に囲まれており、中心からオフセットされた位置に貫通孔が形成されており、
    キャリアは、内歯歯車の軸線の周りに自転可能に支持されているとともに、外歯歯車の貫通孔を通過しており、中間部に大径部が設けられている支持軸を備えており、
    クランク部材は、外歯歯車の貫通孔とキャリアの支持軸の間に介在しており、支持軸の周りに自転する入力歯車部と、支持軸の軸線からオフセットされた位置に中心を有するとともに外歯歯車の貫通孔に嵌りこんでいる偏心円板部を備えており、
    前記一対の軸受は、キャリアの支持軸とクランク部材の内周面との間に配置されており、クランク部材をキャリアの支持軸の周りに自転可能に支持しているとともにクランク部材がキャリアの支持軸に対してアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制しており、
    前記一対の軸受の各々は、前記大径部に接する内輪と、転動体と、クランク部材の内周面に固定されているリング部材に接する外輪とを備えており、
    前記リング部材は、前記大径部が設けられている位置より軸方向外側でクランク部材に固定されており、その内径は前記支持軸の外径より大きく、
    クランク部材の入力歯車部が自転すると、偏心円板部が偏心回転し、外歯歯車が内歯歯車に対して公転しながら自転し、キャリアが内歯歯車に対して自転することを特徴とする減速装置。
  2. 前記一対の軸受の少なくとも一部が、偏心円板部が形成されている軸線方向の範囲に位置していることを特徴とする請求項1の減速装置。
  3. キャリアが内歯歯車の外側にまで伸びており、内歯歯車の外側にまで伸びている部分のキャリアと内歯歯車の間に、両者が相対的に自転可能であるとともに両者の軸線方向への相対的変位を拘束する軸受が配置されていることを特徴とする請求項1又は2の減速装置。
  4. 内歯歯車の軸線の周りに自転するとともに入力歯車部に噛みあう平歯車を有し、
    その平歯車が自転すると、入力歯車部が自転しながら内歯歯車の軸線の周りに公転し、
    入力歯車部に挿入されている支持軸によって、入力歯車部の公転に追従してキャリアが自転することを特徴とする請求項1〜のいずれかの減速装置。
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