JP2014119110A - 減速装置のセンタパイプ構造 - Google Patents

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【課題】シール部材の耐久性をより増大させることのできる減速装置のセンタパイプ構造を得る。
【解決手段】減速装置(G1)を軸方向に貫通する中空部(貫通孔)14Aを備える入力軸14(中空軸)の内側において、互いに相対回転する第1パイプ51と第2パイプ52とが、同軸に連結される減速装置G1のセンタパイプ構造であって、第1パイプ51と第2パイプ52は、それぞれの軸方向端部が径方向から見て重なる部分Or1と軸方向から見て重なる部分Oa1とを有し、かつ径方向から見て重なる部分Or1に滑り軸受60が配置され、軸方向から見て重なる部分Oa1にシール部材たるOリング64が配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、減速装置のセンタパイプ構造に関する。
特許文献1に、減速装置を軸方向に貫通する貫通孔の内側において、互いに相対回転する第1パイプと第2パイプとが、同軸に連結される減速装置のセンタパイプ構造が開示されている。
第1パイプは、出力シャフトに取付けられ、一端(A端)が中空軸の貫通孔の一方の開口部に達すると共に、他端(B端)は貫通孔内で終端している。第2パイプは、前記出力シャフトと相対的に回転するケーシングに取付けられ、一端(C端)が該中空軸の貫通孔の他方の開口部に達すると共に、他端(D端)は貫通孔内で終端している。
貫通孔内で終端している第1パイプのB端と、第2パイプのD端が、径方向から見たときに重なりを有して同軸に突き合わされ、この径方向から見たときに重なった部分にOリングが配置されている。
特開2012−117609号公報
しかしながら、出力シャフトに取付けられた第1パイプと、ケーシングに取付けられた第2パイプとを、精度よく同軸に突き合わせるのは、第1パイプおよび第2パイプの製造誤差のみならず、減速装置を構成する各部材の組み付け誤差の影響を大きく受けるため、現実には必ずしも容易ではないという問題があった。第1パイプと第2パイプとの軸心がずれると(ずれたまま組み付けてしまうと)、Oリングが両パイプの回転位置の変化に伴って強い圧縮と弱い圧縮を繰り返すことになり、該Oリングの耐久性が低下する要因となる。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、シール部材の耐久性をより増大させることのできる減速装置のセンタパイプ構造を提供することをその課題としている。
本発明は、減速装置を軸方向に貫通する貫通孔の内側において、互いに相対回転する第1パイプと第2パイプとが、同軸に連結される減速装置のセンタパイプ構造であって、前記第1パイプと前記第2パイプは、それぞれの軸方向端部が径方向から見て重なる部分と軸方向から見て重なる部分とを有し、かつ前記径方向から見て重なる部分に滑り軸受が配置され、軸方向から見て重なる部分にシール部材が配置される構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、第1パイプと第2パイプは、それぞれの軸方向端部が径方向から見て重なる部分と軸方向から見て重なる部分とを有する。そして、径方向から見て重なる部分に滑り軸受が配置され、軸方向から見て重なる部分にシール部材が配置される。
この結果、第1パイプと第2パイプとが多少の軸心ずれを起こした状態で組み付けられても、該第1パイプと第2パイプが径方向から見て重なる部分に配置された滑り軸受によって、両パイプは、円滑に相対回転することができる。また、シール部材は、第1パイプと第2パイプが軸方向から見て重なる部分に配置されることから、該シール部材の耐久性を増大させることができる。
本発明によれば、シール部材の耐久性をより増大させることのできる減速装置のセンタパイプ構造を得ることができる。
本発明の実施形態の一例に係る減速装置のセンタパイプ構造が適用された偏心揺動型の減速装置の全体断面図 図1の矢視II部分の部分拡大断面図 本発明の他の実施形態の例を示すセンタパイプの連結部近傍の部分拡大断面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る減速装置のセンタパイプ構造が適用された偏心揺動型の減速装置の全体断面図である。
始めにこの減速装置G1の概略構成から説明する。
モータ軸10(またはモータ軸と連結されている駆動軸)には、ピニオン12が連結されている。ピニオン12は、減速装置G1の入力軸14にボルト16を介して連結されたギヤ18と噛合している。入力軸14は、中空部(貫通孔)14Aを有する中空軸で構成され、減速装置G1の径方向中央において(より具体的には後述する内歯歯車26の軸心O1上で)、該減速装置G1を軸方向に貫通している。入力軸14には、偏心体20が一体的に形成されている。偏心体20の外周には、ころ22を介して外歯歯車24が揺動自在に組み込まれている。外歯歯車24は、内歯歯車26に内接噛合している。
なお、減速装置G1のケーシング28は、ケーシング本体28Aとケーシングカバー28Bがボルト29を介して連結された構成とされている。
内歯歯車26は、ケーシング28(のケーシング本体28A)と一体化された内歯歯車本体26Aと、該内歯歯車本体26Aに回転自在に支持され、該内歯歯車26の内歯を構成する円柱状のピン26Bとで構成されている。内歯歯車26の内歯の数(ピン26Bの本数)は、外歯歯車24の外歯の数よりも僅かだけ(この例では1だけ)多い。
外歯歯車24には、貫通孔24Aが形成されている。この貫通孔24Aを、ピン部材30が偏心体20の偏心量の2倍の隙間を有して貫通している。ピン部材30は、外歯歯車24の軸方向両側に配置された第1、第2キャリヤ32、34に圧入され、該第1、第2キャリヤ32、34を連結している。第1、第2キャリヤ32、34は、ねじ付きのキャリヤピン31およびナット33によっても連結されている。一対のテーパローラ軸受36、38によってケーシング28(のケーシング本体28A)に回転自在に支持されると共に、玉軸受40、42を介して前記入力軸14を回転自在に支持している。
この実施形態では、図1の左側に位置している第1キャリヤ32のタップ穴32Aを介して図示せぬ相手機械の被動軸が連結される。
ここで、この実施形態に係る減速装置G1において、入力軸14が中空部14Aを備えているのは、減速装置G1の軸方向一方側から他方側へ制御系のワイヤハーネス50を通すためである。入力軸14は、高速で回転しているため、入力軸14の内側にワイヤハーネス保護用のセンタパイプCp1を配置している。
センタパイプCp1は、この実施形態では、減速装置G1の径方向中央(内歯歯車26の軸心O1の位置)に設けられた入力軸14(中空軸)の内側(中空部14A内)において、第1パイプ51と第2パイプ52とが同軸に(同軸となるように)連結された構成とされている。
すなわち、第1パイプ51は、ボルト54を介して(出力部材である)第1キャリヤ32の第1連結面32Pに取付けられている。第2パイプ52は、ボルト56を介して(固定部材である)ケーシング28のケーシングカバー28Bの第2連結面28Pに取付けられている。第1パイプ51の軸心O2と第2パイプの軸心O3は、設計上内歯歯車26の軸心O1と共通であり、第1パイプ51と第2パイプ52は、互いに同軸に(同軸となるように)連結され、かつ相対的に回転する。センタパイプCp1を単一のパイプとせず、あえて相対回転する2つの第1、第2パイプ51、52を連結した構成としている理由については後に触れる。
図2に示されるように、この実施形態では、第1パイプ51と第2パイプ52は、それぞれの軸方向端部が径方向から見て重なる(対向する)部分Or1と軸方向から見て重なる(対向する)部分Oa1を有している。
より具体的には、第1パイプ51は、その軸方向端部の内周の一部を、軸方向にL1の範囲において深さδ1だけ切削した第1凹部51Aを有している。一方、第2パイプ52は、その軸方向端部の外周の一部を、軸方向にL2の範囲において深さδ2だけ切削した第2凹部52Aを有している。尚、ここでの第1凹部51A、あるいは第2凹部52Aの「凹部」は、「切り欠いた部分」という意味で用いられており、凹部、段部、係合部等の概念を含んでおり、第1パイプ51と第2パイプ52の軸方向端部が、径方向から見て重なる部分Or1と軸方向から見て重なる部分Oa1を有して対向できる形状ならば、具体的な形状は問わない。
第1、第2パイプ51、52の内径D2、D4は、設計上同一であり(D2=D4)、肉厚t1、t2も、設計上同一(t1=t2)である。第1凹部51Aの切り欠きの深さδ1と第2凹部52Aの切り欠きの深さδ2は、その合計δ1+δ2が、該肉厚t1(=t2)より「Sr1」だけ大きい。換言するならば、第1パイプ51の第1凹部51Aと、第2パイプ52の第2凹部52Aとが径方向から見て重なる部分Or1には、径方向スペースSr1が存在している。そして、この径方向から見て重なる部分Or1(の径方向スペースSr1)に、滑り軸受60が配置されている。この実施形態では、硬めのグリース、例えば、NLGI(JIS)ちょう度番号で、4号〜6号のグリース(混和ちょう度205以下のグリース)を滑り軸受として使用している。
また、この実施形態では、第1、第2パイプ51、52の軸方向の寸法設定により、(組み付けられたときに)第1パイプ51と第2パイプ52とが軸方向から見て重なる部分Oa1には、軸方向スペースSa1が存在するように設定されている。そして、当該軸方向から見て重なる部分Oa1(の軸方向スペースSa1)に、シール用凹部62が形成され、該シール用凹部62に、シール部材としてOリング64が配置されている。
次に、この実施形態に係る減速装置G1のセンタパイプ構造の作用を説明する。
初めに、減速装置G1の駆動系の作用を簡単に説明する。
モータ軸10が回転すると、該モータ軸10に連結されたピニオン12が一体的に回転し、該ピニオン12と噛合しているギヤ18が回転する。ギヤ18はボルト16を介して入力軸14に連結されているため、ギヤ18の回転に伴って入力軸14が一体的に回転する。入力軸14の回転によって偏心体20が回転すると、該偏心体20の外周にころ22を介して組み込まれている外歯歯車24が揺動する。外歯歯車24は、内歯歯車26に内接噛合しているため、この揺動によって内歯歯車26との噛合位置が順次ずれてゆく現象が発生する。これにより、外歯歯車24は、入力軸14が1回回転する毎に、固定状態にある内歯歯車26に対して歯数差分(1歯分)だけ位相がずれ、自転する。この自転成分が、該外歯歯車24を貫通しているピン部材30に伝達され、ピン部材30を支持している第1、第2キャリヤ32、34が回転する。なお、外歯歯車24の揺動成分は、ピン部材30と貫通孔24Aとの隙間によって吸収される。第1、第2キャリヤ32、34は、ピン部材30およびキャリヤピン31によって連結されているため、一体的に回転する。この回転により、第1キャリヤ32にタップ穴32Aを介して連結されている相手機械の被動体が駆動される。
この減速装置G1では、センタパイプCp1の負荷側(第1キャリヤ32側)の第1パイプ51は、第1キャリヤ32の第1連結面32Pと連結されていて被動軸と一緒に回転する。また、センタパイプCp1の反負荷側(第2キャリヤ34側)の第2パイプ52は、ケーシングカバー28Bの第2連結面28Pと連結されていて固定されている。ワイヤハーネス50は、センタパイプCp1の負荷側では第1キャリヤ32と共に回転し、反負荷側では、ケーシングカバー28Bまたはこれと一体化された部材に固定されているため、この構成により、ワイヤハーネス50が、センタパイプCp1の第1パイプ51側の端部51E、あるいは第2パイプ52側の端部52Eと擦れてしまう状態を緩和できる。
しかしながら、この作用を得るために、この減速装置G1では、第1キャリヤ32の第1連結面32Pに取付けられた第1パイプ51と、ケーシングカバー28Bの第2連結面28Pに取付けられた第2パイプ52とが、同軸となるように両パイプ51、52を組み付けている。この構成は、第1パイプ51および第2パイプ52のそれぞれの製造誤差に加え、減速装置G1の各部材の製造誤差や組み付け誤差の影響を大きく受けることから、現実には第1パイプ51および第2パイプ52の軸心O2、O3を一致させるのは容易ではない。
この問題に関し、特許文献1のように、連結部の径方向から見て重なる部分にOリングを配置して両パイプの連結と封止を行うという手法を採用した場合、この軸心O2、O3の不一致のために、Oリングは、第1パイプ51および第2パイプ52の相対回転に伴って強い圧縮と弱い圧縮を繰り返すことになり、摺動抵抗が大きくなり易い上に、Oリングが損傷し易く、該Oリングの耐久性が低下する要因となる。また、Oリング自体は変形し易いため、第1、第2パイプ51、52は、互いの軸心ずれが殆んど矯正されないまま(軸ぶれを起こしたまま)相対回転する。このため、振動発生の原因となり、第1、第2パイプを締結しているボルト(本実施形態のボルト54、56相当のボルト)も弛緩し易くなるため、軸ぶれが一層発生し易くなるという悪循環も発生し易い。
しかし、この実施形態では、第1パイプ51と第2パイプ52は、それぞれの軸方向端部が径方向から見て重なる部分Or1、および軸方向から見て重なる部分Oa1を有し、かつ該径方向から見て重なる部分Or1に滑り軸受60、軸方向から見て重なる部分Oa1(のシール用凹部62)にOリング64が配置されている。
このため、第1パイプ51の軸心O2と第2パイプ52の軸心O3とが多少ずれた状態で組み付けられても、滑り軸受60によって、第1、第2パイプ51、52は、極めて円滑に相対回転することができる。
また、該滑り軸受60によって第1パイプ51と第2パイプ52の軸ぶれ自体が(Oリングが介在されている構成と較べて)より矯正されるため、第1、第2パイプ51、52は、ほぼ同一の軸心O2、O3を共有して相対回転し、振動も生じにくい。したがって、第1、第2パイプ51、52を締結しているボルト54、56の締め付け力も適正に維持することができ、安定した相対回転を長期に亘って維持することができる。
また、本実施形態におけるOリング64は、一度組み付けられたら、殆ど寸法の変化がない軸方向から見て重なる部分Oa1に配置されているため(変形が頻繁に繰り返されることがなく)、耐久性がより高まり、より寿命をより増大できる。
さらには、本実施形態においては、滑り軸受60を硬めのグリースによって構成するようにしたため、低コストで簡易に滑り軸受を配置することができる。また、Oリング64が滑り軸受60よりも径方向外側にあるため、Oリング64の組み付けが容易である。
図3に本発明の他の実施形態の例を示す。
なお、既に説明した実施形態と同一、または機能的に類似する部分には、先の実施形態と下2桁が同一の符号を付すに止め、重複説明を省略する。
図3(A)の例は、センタパイプCp101の軸方向から見て重なる部分Oa101に配置されるOリング164の径方向の位置を、滑り軸受160が配置される径方向の位置よりも内周側に設定したものである。Oリング164の配置位置が、滑り軸受160の径方向内側にある場合には、相対回転の周速が小さくなる分、Oリング164の耐久性をより向上させることができる。このように、Oリングの配置位置は、先の実施形態のように、滑り軸受60の配置位置の外周側としても、また、図3(A)のように、滑り軸受160の配置位置の内周側としてもよい(要するに、第1パイプと第2パイプのそれぞれの軸方向端部が軸方向から見て重なる(対向する)部分のいずれかの部分であればよい)。
図3(B)および(C)は、第1パイプ251、351、および第2パイプ252、352のうち、一方のパイプである第2パイプ252、352のみの軸方向先端に凹部252A、352Aが形成され、当該凹部252A、352Aに他方のパイプである第1パイプ251、351の軸方向先端が配置される例が示されている。
図3(B)、(C)のように構成した場合には、他方のパイプ(図3(B)、(C)では、第1パイプ251、351)は、全く加工を要しないため、加工工数、加工コストを低減でき、ひいてはセンタパイプCp201、Cp301の組込コストを低減することができる。
より具体的には、図3(B)の例では、第1パイプ251と第2パイプ252の径方向から見て重なる部分Or201の段部255が、凹部が形成されていない方のパイプ(他方のパイプ:図3(B)では第1パイプ251)の下側に形成されている。そのため、万一、ワイヤハーネス(図3では図示略)が該段部255に当接しても損傷しないように、第2パイプ252の端部にアール部252Bを形成している。この図3(B)の構造は、Oリング264が滑り軸受260の外周側にあるため、該Oリング264の組み付けが容易である。
また、図3(C)の例では、図3(B)と同様の構成を、第1パイプ351と第2パイプ352の径方向から見て重なる部分Or301の段部355が、凹部が形成されていない方のパイプ(他方のパイプ:図3(C)では第1パイプ351)の外周側に形成されている。この構造は、第1パイプ351と第2パイプ352の内径D302、D304を同一に維持できるため(D302=D304)、万一、ワイヤハーネスがセンタパイプCp301と接触したとしても、該ワイヤハーネスの損傷を極小に抑えることができる。
このように、「径方向から見て重なる部分に滑り軸受が配置され、軸方向から見て重なる部分にシール部材が配置される構成」には、具体的には、種々の構成がある。本発明は、特に上記構成に限定されない。
なお、上記実施形態においては、滑り軸受を、グリースによって構成するようにしていたが、本発明に係る滑り軸受は、これに限定されず、例えば、当然に専用の滑り軸受を配置するようにしてもよい。これにより更に円滑に第1パイプと第2パイプとを相対回転させることができ、また、軸心ずれの矯正機能もより高めることができる。
また、上記実施形態においては、軸方向から見て重なる部分に、シール部材として、Oリングを配置するようにしていたが、本発明に係るシール部材は、これに限定されず、例えば、いわゆるオイルシールを配置するようにしてもよい。第1パイプと第2パイプは、相対回転する部材であるため、シール性能および耐久性の面では、Oリングよりは、むしろオイルシールの方が好ましい。
また、上記実施形態においては、本発明が適用される装置として、偏心体が設けられた偏心体軸(入力軸)が、内歯歯車の軸心位置に一本のみ配置された偏心揺動型の減速装置が例示されていた。しかしながら、本発明が適用される減速装置は、必ずしもこのような減速装置に限定されない。例えば、内歯歯車の軸心位置からオフセットされた(離れた)位置に複数の偏心体軸が配置され、該複数の偏心体軸上の偏心体が同期して回転することにより外歯歯車を揺動させるように構成した偏心揺動型の減速装置であっても、同様に適用できる。また、必ずしも偏心揺動型の減速装置でなくてもよく、他の減速機構を有する減速装置であっても、減速装置を軸方向に貫通する貫通孔の内側において、互いに相対回転する第1パイプと第2パイプとが同軸に(同軸となるように)連結される減速装置であるならば、同様に適用でき、同様の作用効果が得られる。
G1…減速装置
Cp1…センタパイプ
14A…中空部(貫通孔)
50…ワイヤハーネス
51…第1パイプ
51A…第1凹部
52…第2パイプ
52A…第2凹部
60…滑り軸受
64…Oリング
Or1…径方向から見て重なる部分
Oa1…軸方向から見て重なる部分

Claims (4)

  1. 減速装置を軸方向に貫通する貫通孔の内側において、互いに相対回転する第1パイプと第2パイプとが、同軸に連結される減速装置のセンタパイプ構造であって、
    前記第1パイプと前記第2パイプは、それぞれの軸方向端部が径方向から見て重なる部分と軸方向から見て重なる部分とを有し、かつ
    前記径方向から見て重なる部分に滑り軸受が配置され、軸方向から見て重なる部分にシール部材が配置される
    ことを特徴とする減速装置のセンタパイプ構造。
  2. 請求項1において、
    前記滑り軸受は、グリースにより構成される
    ことを特徴とする減速装置のセンタパイプ構造。
  3. 請求項1または2において、
    第1パイプおよび第2パイプの、いずれか一方のみの軸方向先端に凹部が形成され、当該凹部に他方のパイプの軸方向先端が配置される
    ことを特徴とする減速装置のセンタパイプ構造。
  4. 請求項3において、
    前記他方のパイプの外周側に前記一方のパイプが配置されている
    ことを特徴とする減速装置のセンタパイプ構造。
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