本出願に係る通信装置、通信方法、及び通信プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える通信装置の例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態1)
図1から図3を参照しながら、実施形態1に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bはそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの形状はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、それぞれが正方形又は円形等のどのような形状もとりうる。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは重ねて配置されているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの配置はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。図1の例では、ディスプレイ2Aの長辺はタッチスクリーン2Bの長辺に沿っており、ディスプレイ2Aの短辺はタッチスクリーン2Bの短辺に沿っているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。以下の説明では、タッチスクリーン2Bに対して接触する指、ペン、又はスタイラスペン等を、「接触オブジェクト(接触物)」と呼ぶことがある。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。すなわち、「フリック」は、タッチに続いて指が移動しながらリリースが行われるジェスチャである。スマートフォン1は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が一方方向へ移動しながら行われることが多い。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。フリックにおける指の移動は、スワイプにおける指の移動よりも素早いことが多い。
「ピンチイン」は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が短くなるジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が長くなるジェスチャをピンチアウトとして判別する。
本実施形態では、1本の指により行われるジェスチャを「シングルタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。本実施形態では、2本以上の指により行われるジェスチャを「マルチタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。ピンチインおよびピンチアウトは、マルチタッチジェスチャである。タップ、フリックおよびスワイプ等は、1本の指で行われればシングルタッチジェスチャであり、2本以上の指で行われればマルチタッチジェスチャである。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、待受画面、アイドル画面又は標準画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが検出されたアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン、バックスクリーン、アイドル画像又は背景画像と呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。スマートフォン1は、壁紙41として表示する画像を利用者が選択できるように構成されてもよい。
スマートフォン1は、複数のホーム画面を有していてよい。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を変更することができる。スマートフォン1は、ホーム画面の1つを表示中にジェスチャが検出されると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を別のホーム画面に変更する。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に変更する。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に変更する。スマートフォン1は、第1のホーム画面をディスプレイ2Aに表示中にジェスチャが検出されると、ディスプレイ2Aに表示される第1のホーム画面の面積が徐々に狭くなり、ディスプレイ2Aに表示される第2のホーム画面の面積が徐々に広くなるようにディスプレイ2Aに表示するホーム画面を第1のホーム画面から第2のホーム画面へ変更する。スマートフォン1は、第1のホーム画面が第2のホーム画面に即座に置き換わるようにホーム画面を切り替えてもよい。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、電源の残量を示す残量マーク43と、PHS方式を用いた通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44a、及び3G方式を用いた通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44b、が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
ディスプレイ2Aに表示される画面の上下方向について説明する。以下の説明では、タッチスクリーンディスプレイ2において領域42に近い側が上側であり、領域42から遠い側が下側である。そして、領域42において電波レベルマーク44が表示されている側が右側であり、領域42において残量マーク43が表示されている側が左側である。
図4に示したホーム画面40は、例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1のブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6A及び6Bと、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17と、発光部18と、バイブレータ19とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュを含むが、これらに限定されない。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化または超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
第1通信ユニット6A及び第2通信ユニット6Bは、無線により通信する。第1通信ユニット6A及び第2通信ユニット6Bによってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。実施形態1において、第1通信ユニット6Aは、第2通信ユニット6Bと異なるセルラーフォンの通信規格をサポートする。第1通信ユニット6A及び第2通信ユニット6Bの少なくとも一方が複数の通信規格をサポートする場合は、他方と重複しない通信規格をサポートしている。第1通信ユニット6Aと第2通信ユニット6Bとは、異なる観点からサポートする通信規格が選ばれる。例えば、第2通信ユニット6Bとして通話が可能であるもののデータ通信を主とした通信規格をサポートする場合は、第1通信ユニット6Aとしてデータ通信が可能であるものの通話を主とした通信規格をサポートするように選択される。本実施形態1において、第1通信ユニット6Aは、データ通信に適したセルラーフォンの通信規格として、W−CDMAをサポートする場合を例えとして採用している。通信ユニット6Bは、通話に適したセルラーフォンの通信規格として、PHSをサポートする場合を例えとして採用している。
レシーバ7及びスピーカ11は、音出力部である。レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6A及び6Bによる無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、ナビゲートアプリケーション9D、音楽プレイヤーアプリケーション9E、カレンダーアプリケーション9F、計算機アプリケーション9G、及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。ナビゲートアプリケーション9Dは、道案内等のためのナビゲーション機能を提供する。音楽プレイヤーアプリケーション9Eは、音楽を再生し、レシーバ7またはスピーカ11から出力するためのプレイヤー機能を提供する。カレンダーアプリケーション9Fは、スケジュール管理等のためのカレンダー機能を提供する。計算機アプリケーション9Gは、例えば四則演算を行うための計算機機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。例えば、設定データ9Zは、通信ユニット6Aなどを制御することによって実現される通話、又は通信ユニット6Bなどを制御することによって実現される通話のいずれを行うかの設定に関する情報などを含む。以下では、説明の便宜上、通信ユニット6Aなどを制御することによって実現される第1発信を「PHS発信」と表記し、通信ユニット6Aなどを制御することによって実現される第1通話を「PHS方式を利用する通話」と表記する。通信ユニット6Bなどを制御することによって実現される第2発信を「3G発信」と表記し、通信ユニット6Bなどを制御することによって実現される第2通話を「3G方式を利用する通話」と表記する。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6A及び6B、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2に通信を開始するための操作が受け付けられ、この操作の受付に伴ってPHS方式及び3G方式のうちのいずれの通信方式を用いた通信の開始を報知する際に、通信方式の切り替えを禁止する機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能には、PHS方式と3G方式とを切り換える操作を受け付けるユーザインタフェースを提供する機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能には、PHS方式による通話に関する操作を受け付けるためのユーザインタフェースを提供する機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能には、3G方式による通話に関する操作を受け付けるためのユーザインタフェースを提供する機能が含まれる。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6A及び6B、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2に通信を開始するための操作が受け付けられ、この操作の受付に伴ってPHS方式及び3G方式のうちのいずれの通信方式を用いた通信の開始を報知する際に、通信方式の切り替えを禁止する等の各種制御を実行する。コントローラ10は、例えば、ディスプレイ2Aに表示されたユーザインタフェースに3G発信するための操作が受け付けられ、3G発信の確認通知をディスプレイ2Aに表示させる際に、通信方式の切り替えを禁止するための各種制御を実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。発光部18は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、複数の色で発光する。バイブレータ19は、振動するモーターである。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
図5に示したスマートフォン1の構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図6に、ディスプレイ2Aに表示される通話設定インターフェースの一例を示す。図6に示す通話設定インターフェース45をユーザが操作することにより、PHS方式か、3G方式の通信方式が設定される。図6に示す通話設定インターフェース45をユーザが操作することにより、発信時の通信方式の確認通知を表示させるか否かを設定できる。通話設定インターフェース45の設定に関する情報は、ストレージ9に記憶されている設定データZに含まれる。
図7に、PHS方式による通話に関するユーザインタフェースの一例を示す。図7の例では、ディスプレイ2AにPHS方式による通話に関する第1ユーザインタフェース46としてキーパッドが表示されている例であり、発信操作を行うための操作部46aの画像が「発信(PHS)」となっており、PHS発信を受け付ける旨が表示されている。図7に示す第1ユーザインタフェース46は、通信方式として通話インターフェース45上でPHS方式が設定されている場合に、通話機能に対応するアイコンに対する操作に伴ってディスプレイ2Aに表示される。図7に示すように、第1ユーザインタフェース46には、SMS(Short Message Service)、電話帳機能、キーパッド、発着信履歴閲覧機能などの各種機能に対応する操作部が表示されている。
図8に、3G方式による通話に関するユーザインタフェースの一例を示す。図8の例では、ディスプレイ2Aに3G方式による通話に関する第2ユーザインタフェース47としてキーパッドが表示されている例であり、発信操作を行うための操作部47aの画像が「発信(3G)」となっており、3G発信を受け付ける旨が表示されている。図8に示す第2ユーザインタフェース47は、通信方式として通話インターフェース45上で3G方式が設定されている場合に、通話機能に対応するアイコンに対する操作に伴ってディスプレイ2Aに表示される。図8に示すように、第2ユーザインタフェース47には、SMS(Short Message Service)、電話帳機能、キーパッド、発着信履歴閲覧機能などの各種機能に対応する操作部が表示されている。
図7に示す第1ユーザインタフェース46と、図8に示す第2ユーザインタフェース47とは、同様の構成を多く採用している。第1ユーザインタフェース46及び第2ユーザインタフェース47は、発信する通信方式に応じて、キーパッド上の発信ボタンの画像が変更される点が異なる。すなわち、スマートフォン1は、操作部46a及び操作部47aの画像によって、いずれの通信方式で発信するかが確認できるようにユーザインタフェースが表示されている。
図9を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。図9は、3G発信を開始するための操作として、例えば、PHS方式から3G方式に通信方式を切り替える操作が行われたときに、3G発信するか否かの確認通知をディスプレイ2Aに表示する制御の例を示している。
図9に示すステップS11は、ディスプレイ2Aに、第1ユーザインタフェース46が表示された状態を示している。図9に示すステップS12は、ディスプレイ2Aの上から下へ、ユーザの指F1によるスワイプが開始されようとしている状態を示している。図9に示すステップS13は、ディスプレイ2Aに通話設定インターフェース45が表示された、スワイプ直後のディスプレイ2Aの状態を示している。図9に示すステップS14は、ユーザの指F1が、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所にタッチした状態を示している。図9に示すステップS15は、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所の色が変更された、タッチ直後のディスプレイ2Aの状態を示している。図9に示すステップS16は、ディスプレイ2Aの下から上へ、ユーザの指F1によるスワイプが開始されようとしている状態を示している。図9に示すステップS17は、第2ユーザインタフェース47がディスプレイ2Aに表示されるとともに、3G発信するか否かをユーザに報知する確認通知47bが表示された、スワイプの直後の状態を示している。スマートフォン1は、S13〜S15において、PHS方式から3G方式に変更する際に、3G方式に変更するか否かをユーザに報知してもよい。
スマートフォン1は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS11に示すように、ディスプレイ2Aに第1ユーザインタフェース46を表示させる。
続いて、スマートフォン1は、ステップS12に示すように、タッチスクリーン2Bにより、ディスプレイ2A上を上から下へなぞるスワイプが検出されると、ステップS13に示すように、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、第1ユーザインタフェース46から通話設定インターフェース45に切り替えて表示させる。
続いて、スマートフォン1は、ステップS14に示すように、タッチスクリーン2Bにより、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所へのタッチが検出されると、ステップS15に示すように、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所の色を変更する。そして、スマートフォン1は、通信方式をPHS方式から3G方式へと切り替える。スマートフォン1は、ストレージ9の設定データ9Zに記憶されている通信方式に関する情報を、PHS方式から3G方式に更新する。なお、色の変更と、通信方式の変更と、情報の更新とは、この順序で実行するに限られず、異なる順序で実行されても、同時に実行される期間があってもよい。
続いて、スマートフォン1は、ステップS16に示すように、タッチスクリーン2Bにより、ディスプレイ2A上を下から上へなぞるスワイプが検出されると、ステップS17に示すように、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、通話設定インターフェース45から第2ユーザインタフェース47に切り替えて表示させる。このとき、スマートフォン1は、3G発信の確認通知47bも表示させる。スマートフォン1は、確認通知47b上の「OK」と表記されている箇所への操作が検出されると、3G発信が許可されたものと判定する。これとは反対に、スマートフォン1は、確認通知47b上の「cancel」と表記されている箇所への操作が検出されると、3G発信が許可されなかったものと判定する。
例えば、本実施形態で3G方式は、高速なデータ通信環境を提供できる通信方式として採用されている一方で、通話が可能な通信方式でもある。また、本実施形態でPHS方式は、通話音質を提供できる通信方式として採用されている一方で、データ通信が可能な通信方式でもある。そこで、3G方式及びPHS方式を併用可能な通信サービスの提供が考えられる。この通信サービスでは、3G方式を用いて通信を行うことで高速なデータ通信を実現し、PHS方式を用いて通話を行うことで、各通信方式の技術的特徴を活かした通信環境を実現できる。上述してきたように、スマートフォン1は、第1通信ユニット6A及び第2通信ユニット6Bを有し、第1通信ユニット6A及び第2通信ユニット6Bなどを制御することにより、3G方式を用いた通信、及びPHS方式を用いた通信を併用可能な通信サービスに対応した処理を行うことができる。具体的には、スマートフォン1は、図9に示すように、通信方式がPHS方式から3G方式に切り替えられたときに、3G発信するか否かをユーザに報知する確認通知47bを表示させる。このため、スマートフォン1は、発信時に、ユーザに通信方式を再認識させることができる。結果として、データ通信に適した通信方式として採用した通信形式が通話に割り当てられるのを低減し、ユーザに、優れた通信環境を提供することができる。
図10を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図10は、スマートフォン1において、タッチスクリーン2Bに3G発信を開始するための操作が受け付けられたときに、3G発信を行うことを報知する処理が実行されるときの処理手順を示している。図10に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。以下では、通信方式としてPHS方式が予め設定されている場合の処理手順について説明する。
図10に示すように、コントローラ10は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS101として、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46(図7参照)をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS102として、タッチスクリーン2Bにより、通信設定インターフェース45(図6参照)を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定する。実施形態1では、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bにより、ディスプレイ2A上を上から下へなぞるスワイプを、通信設定インターフェース45(図6参照)を表示させるための操作として検出する。
コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出された場合には(ステップS102,Yes)、ステップS103として、通信設定インターフェース45をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS104として、通信方式の切替が行われたかどうかを判定する。実施形態1では、コントローラ10は、例えば、通話設定インターフェース45上で“3G”と表記された箇所へのタッチが検出された場合には、PHS方式から3G方式への切替が行われたものと判定し、電話発信時に制御する通信ユニットを、通信ユニット6Aから通信ユニット6Bに切り替える。
コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われた場合には(ステップS104,Yes)、ステップS105として、3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。例えば、コントローラ10は、ディスプレイ2A上を下から上へなぞるスワイプを、通信設定インターフェース45を非表示にする操作として検出し、この検出を契機として、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、通話設定インターフェース45から第2ユーザインタフェース47に切り替えて表示させるとともに、確認通知47bを表示させる。コントローラ10は、通信設定インターフェース45を非表示にする操作の検出を契機として、第2ユーザインタフェース47及び確認通知47bを表示させる例に限られるものではなく、通信方式の切替が行われたことを契機として、第2ユーザインタフェース47及び確認通知47bを表示させるようにしてもよい。
続いて、コントローラ10は、ステップS106として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。実施形態1では、コントローラ10は、例えば、タッチスクリーン2Bにより、確認通知47b上でOKと表記されている箇所へのタッチが検出された場合には、3G発信が許可されたものと判定する。
コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可された場合には(ステップS106,Yes)、ステップS107として、発信操作が行われたかどうかを判定する。例えば、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bにより、第2ユーザインタフェース47に設けられた発信ボタンに対するタッチが検出された場合には、発信操作が行われたものと判定する。
コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われた場合には(ステップS107,Yes)、ステップS108として、3G方式による電話発信を実行する。
ここで、ステップS107の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われなかった場合には(ステップS107,No)、そのまま図10の処理手順を終了し、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。例えば、発信操作が行われなかった場合には、3G発信が許可された後、ボタン3の操作が行われた場合、他のアプリケーションが起動された場合など、発信操作以外の操作が行われた場合が含まれる。
ここで、ステップS106の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS106,No)、そのまま図10の処理手順を終了し、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS104の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われなかった場合には(ステップS104,No)、上述したステップS107の処理手順に移行する。
ここで、ステップS102の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合には(ステップS102,No)、上述したステップS107の処理手順に移行する。
つまり、ステップS104において通信方式の切替が行われなかった場合、及びステップS102において通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合、スマートフォン1は、上述したステップS107の処理手順に移行する。そして、スマートフォン1は、通信方式はPHS方式のままであり、ディスプレイ2AにはPHS方式に対応する第1ユーザインタフェース46が表示された状態にあるので、例えば、PHS方式での電話発信操作が行われるのを待機することになる。
図10に示す処理手順の例では、ステップS102として、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定するステップを有するが、これには限定されない。例えば、PHS方式対応のユーザインタフェースを表示させる前に、予め、通信方式の切替が行われていてもよい。この場合には、ステップS105〜ステップS108の処理手順を踏めばよい。
上述してきた実施形態1において、発信操作が行われた後に、再度、3G発信の確認通知47bを表示させるようにしてもよい。以下、図11を用いて、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。
図11は、発信操作が行われた後に、再度、3G発信の確認通知47bを表示させる制御の例を示している。
スマートフォン1は、通信方式がPHS方式から3G方式に切り替えられた場合には、ステップS21に示すように、3G方式に対応する第2ユーザインタフェース47、及び3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、スマートフォン1は、ステップS22に示すように、タッチスクリーン2Bにより、確認通知47b上でOKと表記されている箇所へのタッチが検出された場合には、3G発信が許可されたものと判定する。そして、ステップS23に示すように、スマートフォン1は、確認通知47bをディスプレイ2Aから消去する。
続いて、スマートフォン1は、ステップS24に示すように、第2ユーザインタフェース47上に設けられた発信ボタンに対するタッチが検出された場合には、ステップS25に示すように、再度、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。
図11に示すように、スマートフォン1は、発信操作が行われた後に、再度、3G発信の確認通知47bを表示させるので、発信時に通信方式をユーザに十二分に再認識させることができる。さらに、例えば、通信方式が最初から3G方式に設定されていた場合には、通信方式がPHS方式から3G方式に切り替えられる処理手順を踏まないので、図11に示すように、ステップS21の確認表示47bがディスプレイ2Aに表示されることがない。この場合には、発信時に、3G方式で発信を行うことをユーザに認識させることができない。これに対して、図11では、通信方式がPHS方式から3G方式に切り替えられる処理手順を踏まない場合であっても、発信時に、3G方式で発信することをユーザに認識させることも可能となる。
図12を参照しながら、図11に対応する制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図12は、発信操作が行われた後に、再度、3G発信の確認通知47bを表示させる場合の処理手順を示している。図12に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。以下では、通信方式としてPHS方式が予め設定されている場合の処理手順について説明する。
図12に示すように、コントローラ10は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS201として、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46(図7参照)をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS202として、タッチスクリーン2Bにより、通信設定インターフェース45(図6参照)を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出された場合には(ステップS202,Yes)、ステップS203として、通信設定インターフェース45をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS204として、通信方式の切替が行われたかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われた場合には(ステップS204,Yes)、ステップS205として、3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。続いて、コントローラ10は、ステップS206として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。
コントローラ10は、3G発信が許可された場合には(ステップS206,Yes)、ステップS207として、発信操作が行われたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われた場合には(ステップS207,Yes)、ステップS208として、再度、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS209として、通信方式の切り替えを禁止する。続いて、コントローラ10は、ステップS210として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可された場合には(ステップS210,Yes)、ステップS211として、3G方式による電話発信を実行する。続いて、コントローラ10は、ユーザの終話操作を検出すると、ステップS212として、通話を終了する。続いて、コントローラ10は、ステップS213として、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されているものと判定することになるので(ステップS213、Yes)、ステップS214として、通信方式の切替禁止を解除し、図12の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。上述したステップS210において、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS210,No)、コントローラ10は、上述したステップS213に移り、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されているものと判定することになるので(ステップS213、Yes)、通信方式の切替禁止を解除し(ステップS214)、図12の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS207の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われなかった場合には(ステップS207,No)、上述したステップS213に移り、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されていないものと判定することになるので(ステップS213、No)、そのまま、図12の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS206の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS206,No)、上述したステップS213に移り、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されていないものと判定することになるので(ステップS213、No)、そのまま、図12の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS204の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われなかった場合には(ステップS204,No)、上述したステップS207の処理手順に移行する。
ここで、ステップS202の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合には(ステップS202,No)、上述したステップS207の処理手順に移行する。
図12に示す処理手順の例では、ステップS202として、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定するステップを有するが、これには限定されない。例えば、PHS方式対応のユーザインタフェースを表示させる前に、予め、通信方式の切替が行われていてもよい。この場合には、コントローラ10は、ステップS205〜ステップS210の処理手順を実行することとなる。
上述してきた実施形態1において、スマートフォン1が、カーナビ、PCなどのワイヤレス接続対応機器との間でワイヤレス接続を確立中である場合には、3G発信の確認通知47bを表示させないようにしてもよい。以下、図13を用いて、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図13は、スマートフォン1が、カーナビ、PCなどのワイヤレス接続対応機器との間でワイヤレス接続を確立中である場合には、3G発信の確認通知47bを表示させないようにする場合の処理手順を示している。図13に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。以下では、通信方式としてPHS方式が予め設定されている場合の処理手順について説明する。
図13に示すように、コントローラ10は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS301として、ワイヤレス接続対応機器とのワイヤレス接続が確立中であるか否かを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、ワイヤレス接続が確立中ではない場合には(ステップS301,No)、ステップS302として、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46(図7参照)をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS303として、タッチスクリーン2Bにより、通信設定インターフェース45(図6参照)を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出された場合には(ステップS303,Yes)、ステップS304として、通信設定インターフェース45をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS305として、通信方式の切替が行われたかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われた場合には(ステップS305,Yes)、ステップS306として、3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。続いて、コントローラ10は、ステップS307として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。
コントローラ10は、3G発信が許可された場合には(ステップS307,Yes)、ステップS308として、発信操作が行われたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われた場合には(ステップS308,Yes)、ステップS309として、3G方式による電話発信を実行する。
ここで、ステップS308の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われなかった場合には(ステップS308,No)、そのまま図12の処理手順を終了し、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS307の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS307,No)、そのまま図12の処理手順を終了し、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS305の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われなかった場合には(ステップS305,No)、上述したステップS308の処理手順に移行する。
ここで、ステップS303の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合には(ステップS303,No)、上述したステップS308の処理手順に移行する。
ここで、ステップS301の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、ワイヤレス接続が確立中である場合には(ステップS301,Yes)、上述したステップS308の処理手順に移行する。つまり、ワイヤレス接続の確立中は、スマートフォン1のディスプレイ2Aを視覚的に確認できる状態ではない場合が考えられる。実施形態1では、3G発信の確認通知47bを表示させることで、発信時に通信方式をユーザに再認識させることを目的とするものであるが、ディスプレイ2Aを視覚的に確認できない状態では、確認通知47bが意味を成さないこともあり得る。そこで、図13では、ワイヤレス接続が確立中である場合には、3G発信の確認通知47bを表示させる処理を行わないように制御する。
図13に示す処理手順の例では、ステップS303として、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定するステップを有するが、これには限定されない。例えば、PHS方式対応のユーザインタフェースを表示させる前に、予め、通信方式の切替が行われていてもよい。この場合には、ステップS301→ステップS306〜ステップS309の処理手順を踏めばよい。
上述してきたように、実施形態1では、スマートフォン1は、通信方式がPHS方式から3G方式に切り替えられたときに、3G発信するか否かをユーザに報知する確認通知47bを表示させる(図9など参照)。このため、スマートフォン1は、発信時に、ユーザに通信方式を再認識させることができる。
上述してきた実施形態1では、3G発信の確認通知47b上に、3G発信を許可する場合に操作する「OK」と表記する箇所と、3G発信を許可しない場合に操作する「cancel」と表記する箇所とが設けられる例を説明した。しかしながら、これには限定されない。図14は、確認通知の他の例を示す図である。図14に示すように、3G発信を許可しない場合に操作する「cancel」と表記する箇所の代わりに、例えば、PHS方式で発信を行うために操作する「PHS」と表記する箇所を設けてもよい。
上述してきた実施形態1では、PHS方式による通話に関する操作を受け付けるための第1ユーザインタフェース46の例(図7参照)と、3G方式による通話に関する操作を受け付けるための第2ユーザインタフェース47の例(図8参照)とを説明した。ユーザインタフェースの例は、これには限定されない。図15は、ユーザインタフェースの他の例を示す図である。図15に示すように、例えば、ユーザインタフェース48に、PHS発信を行うための発信ボタン48aと、3G発信を行うための発信ボタン48bが設けられていてもよい。
(実施形態2)
以下の実施形態2では、スマートフォン1の発信中、通話中、通話終了時に、利用した通信方式を報知する機能を持たせる場合について説明する。
制御プログラム9Aが提供する機能には、スマートフォン1の発信中、通話中、通話終了時に、ディスプレイ2Aに、通信方式に対応する発信中画面、通話中画面、通話終了画面を表示させる機能が含まれる。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、スマートフォン1の発信中、通話中、通話終了時に、ディスプレイ2Aに、通信方式に対応する発信中画面、通話中画面、通話終了画面を表示させる処理を実行する。
図16に、ディスプレイ2Aに表示される発信中画面の一例を示す。図16では、通信方式として3G方式が利用されている場合の発信中画面の例を示している。図16に示すように、発信中画面60aは、発信中であることに加えて、利用されている通信方式が3G方式であることを表示する。
図17に、ディスプレイ2Aに表示される通話中画面の一例を示す。図17では、通信方式として3G方式が利用されている場合の通話中画面の例を示している。図17に示すように、通話中画面60bは、通話中であることに加えて、利用されている通信方式が3G方式であることを表示する。
図18に、ディスプレイ2Aに表示される通話終了画面の一例を示す。図18では、通信方式として3G方式が利用されている場合の通話終了画面の例を示している。図18に示すように、通話終了画面60cは、通話が終了したことに加えて、利用されている通信方式が3G方式であることを表示する。通話終了画面60cは、図18に示すように、通話時間をさらに表示してもよい。
図19に、ディスプレイ2Aに表示される発信中画面の一例を示す。図19では、通信方式としてPHS方式が利用されている場合の発信中画面の例を示している。図19に示すように、発信中画面61aは、発信中であることに加えて、利用されている通信方式がPHS方式であることを表示する。
図20に、ディスプレイ2Aに表示される通話中画面の一例を示す。図20では、通信方式としてPHS方式が利用されている場合の通話中画面の例を示している。図20に示すように、通話中画面61bは、通話中であることに加えて、利用されている通信方式がPHS方式であることを表示する。
図21に、ディスプレイ2Aに表示される通話終了画面の一例を示す。図21では、通信方式としてPHS方式が利用されている場合の通話終了画面の例を示している。図21に示すように、通話終了画面61cは、通話が終了したことに加えて、利用されている通信方式がPHS方式であることを表示する。通話終了画面61cは、図21に示すように、通話時間をさらに表示してもよい。
図22を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図22は、スマートフォン1の発信中、通話中、通話終了時に、ディスプレイ2Aに、通信方式に対応する発信中画面、通話中画面、通話終了画面を表示させる処理が実行されるときの処理手順を示している。図22に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図22に示す処理手順は、発信開始を契機として実行される。
図22に示すように、コントローラ10は、ストレージ9に記憶された設定データを参照し、設定データに含まれる通信方式に対応した通信ユニット6A又は6Bを制御して発信を行った後、ステップS401として、通信方式に対応する発信中画面(例えば、図16及び図19参照)をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS402として、通話が開始されたかどうか、すなわち発信先の通話装置が着信に応答することで通話のための通信路が確立されたかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、通話が開始されない場合には(ステップS402,No)、発信中画面の表示を継続する。一方、コントローラ10は、判定の結果、通話が開始された場合には(ステップS402,Yes)、ステップS403として、ディスプレイ2Aに表示されている発信中画面を、通信方式に対応した通話中画面(例えば、図17及び図20参照)に切り替えて表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS404として、通話が終了されたかどうか、すなわち通話のための通信路が切断されたかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、通話が終了されない場合には(ステップS404,No)、通話中画面の表示を継続する。一方、コントローラ10は、判定の結果、通話が終了された場合には(ステップS404,Yes)、ステップS405として、ディスプレイ2Aに表示されている通話中画面を、通信方式に対応した通話終了画面(例えば、図18及び図21参照)に切り替えて表示させ、図22の処理手順を終了する。
上述してきたように、実施形態2によれば、スマートフォン1の発信中、通話中、通話終了時に、ディスプレイ2Aに、通信方式に対応する発信中画面、通話中画面、通話終了画面を表示させるので、通信方式をユーザに認識させる機会を多くできる。
上述してきた実施形態2では、スマートフォン1の発信中、通話中、通話終了時に、ディスプレイ2Aに、通信方式に対応する発信中画面、通話中画面、通話終了画面を表示させる例を説明したが、これには限定されない。図23及び図24に、通信方式の報知する他の例を示す。
図23に示すように、現在の通信方式が3G方式である場合には、ホーム画面40が表示されているディスプレイ2Aの上端にある領域42に、通信方式が3G方式であることを示す画像49aを表示させるようにしてもよい。同様に、図24に示すように、現在の通信方式がPHS方式である場合には、ホーム画面40が表示されているディスプレイ2Aの上端にある領域42に、通信方式がPHS方式であることを示す画像49bを表示させるようにしてもよい。図23及び図24では、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示されている例を示しているが、ディスプレイ2Aに表示させる画面には特に限定されることなく、領域42に通信方式に対応する画像49a又は49bを表示させてよい。
上述してきた実施形態2では、通信方式に対応する発信中画面を表示させる例を説明したが、これには限定されない。例えば、PHS方式か3G方式であるかに応じて、発信時の音声パスのトーンを変えるようにしてもよい。あるいは、発信時に、通信方式を告げるアナウンスを流すようにしてもよい。
上述してきた実施形態2において、通信方式に応じて、スマートフォン1に設けられたLEDなどの点灯色(例えば、PHSは青、3Gは赤など)を変えたり、点滅パターンを変えたりしてもよい。
上述した実施形態2において、通信方式に応じて、発信時に、スマートフォン1に設けられたバイブレータの振動方法(PHSは1回振動、3Gは2回振動など)を変えてもよい。
上述した実施形態2において、通信方式に応じて、ディスプレイ2Aに表示される背景画面の色(PHSは青、3Gは赤など)を変えてもよい。
(実施形態3)
以下の実施形態3では、PHS方式に対応する第1ユーザインタフェース46がディスプレイ2Aに表示されているときに、PHS方式から3G方式へ通信方式が切り替えられた場合、第1ユーザインタフェース46に入力済みのデータを、3G方式に対応する第2ユーザインタフェース47に入力されたものとして表示させる場合について説明する。
制御プログラム9Aが提供する機能には、PHS方式による通話に関する操作を受け付けるための第1ユーザインタフェース46がディスプレイ2Aに表示されているときに、PHS方式から3G方式へ通信方式が切り替えられた場合、第1ユーザインタフェース46に入力済みの発信先電話番号を、3G方式による通話に関する操作を受け付けるための第2ユーザインタフェース47に入力されたものとして、第2ユーザインタフェース47上に表示させるための機能が含まれる。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、PHS方式による通話に関する操作を受け付けるための第1ユーザインタフェース46がディスプレイ2Aに表示されているときに、PHS方式から3G方式へ通信方式が切り替えられた場合、第1ユーザインタフェース46に入力済みの発信先電話番号を、3G方式による通話に関する操作を受け付けるための第2ユーザインタフェース47に入力されたものとして、第2ユーザインタフェース47上に表示させるための処理を実行する。コントローラ10は、例えば、ディスプレイ2Aに表示されている第1ユーザインタフェース46に発信先の電話番号の入力がされた後に、通信方式がPHS方式から3G方式に通信方式の切替が行われた場合には、第1ユーザインタフェース46に入力された発信先電話番号のデータをストレージ9から読み込み、読み込んだ発信先電話番号のデータを第2ユーザインタフェース47に書き込むことで、第2ユーザインタフェース47上に表示させる。
図25を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。図25は、ディスプレイ2Aに表示されている第1ユーザインタフェース46に発信先の電話番号が入力された後に、PHS方式から3G方式に通信方式の切替が行われた場合には、第1ユーザインタフェース46に入力済みの発信先電話番号を、第2ユーザインタフェース47に入力されたものとして、第2ユーザインタフェース47上に表示させるための制御の例を示している。
図25に示すステップS31は、ディスプレイ2Aに、第1ユーザインタフェース46に、電話番号が入力された状態を示している。図25に示すステップS32は、ディスプレイ2Aの上から下へ、ユーザの指F1によるスワイプが開始されようとしている状態を示している。図25に示すステップS33は、ディスプレイ2Aに通話設定インターフェース45が表示された、スワイプ直後のディスプレイ2Aの状態を示している。図25に示すステップS34は、ユーザの指F1が、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所にタッチした状態を示している。図25に示すステップS35は、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所の色が変更された、タッチ直後のディスプレイ2Aの状態を示している。図25に示すステップS36は、ディスプレイ2Aの下から上へ、ユーザの指F1によるスワイプが開始されようとしている状態を示している。図25に示すステップS37は、第2ユーザインタフェース47がディスプレイ2Aに表示されるとともに、3G発信するか否かをユーザに報知する確認通知47bが表示された、スワイプ直後のディスプレイ2Aの状態を示している。
スマートフォン1は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS31に示すように、ディスプレイ2Aに第1ユーザインタフェース46を表示させる。そして、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより、第1ユーザインタフェース46に対して発信先電話番号の入力操作が検出されると、検出された数字を第1ユーザインタフェース46上に表示させる。スマートフォン1は、第1ユーザインタフェース46に対して入力された発信先電話番号のデータをストレージ9に記憶させる。
続いて、スマートフォン1は、ステップS32に示すように、タッチスクリーン2Bにより、ディスプレイ2A上を上から下へなぞるスワイプが検出されると、ステップS33に示すように、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、第1ユーザインタフェース46から通話設定インターフェース45に切り替えて表示させる。
続いて、スマートフォン1は、ステップS34に示すように、タッチスクリーン2Bにより、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所へのタッチが検出されると、ステップS35に示すように、通話設定インターフェース45上の“3G”と表記された箇所の色を変更する。そして、スマートフォン1は、通信方式をPHS方式から3G方式へと切り替える。スマートフォン1は、ストレージ9の設定データ9Zに記憶されている通信方式に関する情報を、PHS方式から3G方式に更新する。
続いて、スマートフォン1は、ステップS36に示すように、タッチスクリーン2Bにより、ディスプレイ2A上を下から上へなぞるスワイプが検出されると、ステップS37に示すように、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、通話設定インターフェース45から第2ユーザインタフェース47に切り替えて表示させる。このとき、スマートフォン1は、3G発信の確認通知47bも表示させる。第2ユーザインタフェース47を表示させる場合、スマートフォン1は、ストレージ9から、第1ユーザインタフェース46に対して入力された発信先電話番号のデータを読み込み、読み込んだ発信先電話番号のデータを第2ユーザインタフェース47に書き込むことにより、第2ユーザインタフェース47上に表示させる。スマートフォン1は、確認通知47b上の「OK」と表記されている箇所への操作が検出されると、3G発信が許可されたものと判定し、入力済みの数字からなる電話番号を発信先として3G発信する。これとは反対に、スマートフォン1は、確認通知47b上の「cancel」と表記されている箇所への操作が検出されると、3G発信が許可されなかったものと判定する。
図25に示すように、スマートフォン1は、ディスプレイ2Aに表示されている第1ユーザインタフェース46に発信先の電話番号が入力された後に、PHS方式から3G方式に通信方式の切替が行われた場合には、第1ユーザインタフェース46に入力済みの発信先電話番号を、第2ユーザインタフェース47に入力されたものとして、第2ユーザインタフェース47上に表示させる。このため、スマートフォン1は、発信先の電話番号をユーザに再度入力させる必要がなく、快適な操作性をユーザに提供できる。
図25に示す場合では、発信先電話番号に含まれる数字の全て入力される例を説明したが、これには限定されない。例えば、スマートフォン1は、入力済みの数字が発信先の電話番号の全てではなくても、入力済みの数字を、第1ユーザインタフェース46と第2ユーザインタフェース47との間でやり取りさせるようにしてもよい。これにより、ユーザが、電話番号の入力の途中で通信方式の切り替えを行った場合であっても、発信先の電話番号を途中から入力すればよく、最初から入力する必要がなくなる。
図26〜図28を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図26〜図28に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。以下では、通信方式としてPHS方式が予め設定されている場合の処理手順について説明する。
図26に示す処理手順は、上述した図10に示す処理手順と、実施形態3に対応する処理手順を含む。図26に示すように、コントローラ10は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS501として、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46(図7参照)をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS502として、タッチスクリーン2Bにより、通信設定インターフェース45(図6参照)を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出された場合には(ステップS502,Yes)、ステップS503として、通信設定インターフェース45をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS504として、通信方式の切替が行われたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われた場合には(ステップS504,Yes)、ステップS505として、入力済みの電話番号があるかどうかを判定する。例えば、コントローラ10は、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46に入力された電話番号のデータが、ストレージ9に記憶されているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、入力済みの電話番号がある場合には(ステップS505,Yes)、ステップS506として、ストレージ9から電話番号のデータを読み込み、読み込んだ電話番号を含む3G方式対応の第2ユーザインタフェース47に書き込む。続いて、コントローラ10は、ステップS507として、電話番号を含む3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。
一方、コントローラ10は、判定の結果、入力済みの電話番号がない場合には(ステップS505,No)、ステップS508として、3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。例えば、コントローラ10は、ディスプレイ2A上を下から上へなぞるスワイプを、通信設定インターフェース45を非表示にする操作として検出し、この検出を契機として、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、通話設定インターフェース45から第2ユーザインタフェース47に切り替えて表示させるとともに、確認通知47bを表示させる。コントローラ10は、通信設定インターフェース45を非表示にする操作の検出を契機として、第2ユーザインタフェース47及び確認通知47bを表示させる例に限られるものではなく、通信方式の切替が行われたことを契機として、第2ユーザインタフェース47及び確認通知47bを表示させるようにしてもよい。
続いて、コントローラ10は、ステップS509として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可された場合には(ステップS509,Yes)、ステップS510として、発信操作が行われたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われた場合には(ステップSS510,Yes)、ステップS511として、3G方式による電話発信を実行する。
ここで、ステップS511の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われなかった場合には(ステップS510,No)、図26の処理手順を終了し、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。例えば、発信操作が行われなかった場合には、3G発信が許可された後、ボタン3の操作が行われた場合、他のアプリケーションが起動された場合など、発信操作以外の操作が行われた場合が含まれる。
ここで、ステップSS5091の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS509,No)、図26の処理手順を終了し、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS504の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われなかった場合には(ステップS504,No)、上述したステップS510の処理手順に移行する。
ここで、ステップS502の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合には(ステップS502,No)、上述したステップS510の処理手順に移行する。
つまり、ステップS504において通信方式の切替が行われなかった場合、及びステップS502おいて通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合、スマートフォン1は、上述したステップS510の処理手順に移行する。そして、スマートフォン1は、ディスプレイ2AにはPHS方式に対応する第1ユーザインタフェース46が表示された状態にあるので、例えば、PHS方式での発信操作が行われるのを待機することになる。
図27に示す処理手順は、上述した図12に示す処理手順と、実施形態3に対応する処理手順を含む。図27に示すように、コントローラ10は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS601として、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46(図7参照)をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS602として、タッチスクリーン2Bにより、通信設定インターフェース45(図6参照)を表示させるための操作が検出されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出された場合には(ステップS602,Yes)、ステップS603として、通信設定インターフェース45をディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS604として、通信方式の切替が行われたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われた場合には(ステップS604,Yes)、ステップS605として、入力済みの電話番号があるかどうかを判定する。例えば、コントローラ10は、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46に入力された電話番号のデータが、ストレージ9に記憶されているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、入力済みの電話番号がある場合には(ステップS605,Yes)、ステップS606として、ストレージ9から電話番号のデータを読み込み、読み込んだ電話番号を含む3G方式対応の第2ユーザインタフェース47に書き込む。続いて、コントローラ10は、ステップS607として、電話番号を含む3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。
一方、コントローラ10は、判定の結果、入力済みの電話番号がない場合には(ステップS605,No)、ステップS608として、3G方式対応の第2ユーザインタフェース47と、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。例えば、コントローラ10は、ディスプレイ2A上を下から上へなぞるスワイプを、通信設定インターフェース45を非表示にする操作として検出し、この検出を契機として、ディスプレイ2Aに表示されている画面を、通話設定インターフェース45から第2ユーザインタフェース47に切り替えて表示させるとともに、確認通知47bを表示させる。コントローラ10は、通信設定インターフェース45を非表示にする操作の検出を契機として、第2ユーザインタフェース47及び確認通知47bを表示させる例に限られるものではなく、通信方式の切替が行われたことを契機として、第2ユーザインタフェース47及び確認通知47bを表示させるようにしてもよい。
続いて、コントローラ10は、ステップS609として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可された場合には(ステップS609,Yes)、ステップS610として、発信操作が行われたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われた場合には(ステップS610,Yes)、ステップS611として、再度、3G発信の確認通知47bをディスプレイ2Aに表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS612として、通信方式の切り替えを禁止する。続いて、コントローラ10は、ステップS613として、3G発信が許可されたかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可された場合には(ステップS613,Yes)、ステップS614として、3G方式による電話発信を実行する。続いて、コントローラ10は、ユーザの終話操作を検出すると、ステップS615として、通話を終了する。続いて、コントローラ10は、ステップS616として、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されているものと判定することになるので(ステップS616、Yes)、ステップS617として、通信方式の切替禁止を解除し、図27の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。上述したステップS613において、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS613,No)、コントローラ10は、上述したステップS616に移り、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されているものと判定することになるので(ステップS616、Yes)、通信方式の切替禁止を解除し(ステップS617)、図27の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS610の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、発信操作が行われなかった場合には(ステップS610,No)、上述したステップS616に移り、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されていないものと判定することになるので(ステップS616、No)、そのまま、図27の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS609の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、3G発信が許可されなかった場合には(ステップS609,No)、上述したステップS616に移り、通信方式の切替が禁止されているかどうかを判定する。この場合、コントローラ10は、通信方式の切替が禁止されていないものと判定することになるので(ステップS616、No)、そのまま、図27の処理手順を終了して、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。
ここで、ステップS604の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信方式の切替が行われなかった場合には(ステップS604,No)、上述したステップS610の処理手順に移行する。
ここで、ステップS602の説明に戻ると、コントローラ10は、判定の結果、通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合には(ステップS602,No)、上述したステップS610の処理手順に移行する。
つまり、ステップS604において通信方式の切替が行われなかった場合、及びステップS602において通信設定インターフェース45を表示させるための操作が検出されなかった場合、スマートフォン1は、上述したステップS610の処理手順に移行する。そして、スマートフォン1は、ディスプレイ2AにはPHS方式に対応する第1ユーザインタフェース46が表示された状態にあるので、例えば、PHS方式での発信操作が行われるのを待機することになる。
図28に示す処理手順は、上述した図13に示す処理手順と、実施形態3に対応する処理手順を含む。図28に示すように、コントローラ10は、例えば、通話機能に対応するアイコンに対する操作が行われると、ステップS701として、ワイヤレス対応接続対応機器とのワイヤレス接続が確立中であるか否かを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、ワイヤレス接続が確立中ではない場合には(ステップS701,No)、ステップS702として、PHS方式対応の第1ユーザインタフェース46(図7参照)をディスプレイ2Aに表示させる。以下、ステップS703〜ステップS712までの処理手順は、図26のステップS502〜ステップS511までの処理手順にそれぞれ対応するので、説明は省略する。
ステップS701において、コントローラ10は、判定の結果、ワイヤレス接続が確立中である場合には(ステップS701,Yes)、ステップS711の処理手順に移る。
図28に示す処理手順では、ワイヤレス接続が確立中ではない場合であって、かつ通信方式の切り替えが行われた場合に、切替前の通信方式に対応するユーザインタフェースに入力済みである発信先電話番号を、切替後の通信方式に対応するユーザインタフェースに引き継がせる例を説明した。これは、ワイヤレス接続の確立中は、スマートフォン1のディスプレイ2Aを視覚的に確認できる状態ではない場合が多い点に対応するものである。つまり、切替後の通信方式に対応するユーザインタフェースには発信先電話番号の全てが入力されておらず、続きの電話番号を入力する必要がある場合、ディスプレイ2Aを視覚的に確認できない状態では、続きの電話番号を入力することが困難であることが予想されるからである。
(実施形態4)
以下の実施形態4では、PHS方式を利用した通話時間、及び3G方式を利用した通話時間を管理する機能を持たせる場合について説明する。
制御プログラム9Aが提供する機能には、通話時間を通信方式に対応付けて更新するとともに、通話時間の合算時間を算出して更新する機能が含まれる。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、通話時間を通信方式に対応付けて更新するとともに、通話時間の合算時間を算出して更新する処理を実行する。
図29に、通話時間の管理例を示す。図29に示すように、ストレージ9は、通信方式に対応付けて通話実績時間を記憶するとともに、通話時間の合算時間を記憶する。
図30を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図30は、スマートフォン1を用いて実行された通話の通話時間を管理するための処理手順を示している。図30に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図30に示す処理手順は、スマートフォン1を用いて通話が行われるたびに実行される。
図30に示すように、コントローラ10は、通話が終了すると、ステップS801として、通話時間を取得する。コントローラ10は、例えば、通話が開始されると、内部的なタイマーを起動させ、タイマーで計測された通話終了までの時間を取得する。
続いて、コントローラ10は、ステップS802として、通話に用いた通信ユニット6A又は6Bに対応する通信方式の通話実績時間を更新する。コントローラ10は、例えば、PHS方式で通話が行われた場合には、ストレージ9に記憶されているPHS方式対応の通話実績時間に対して、ステップS801で取得した通話時間を加算することにより、通話実績時間を更新する。
続いて、コントローラ10は、ステップS803として、合算時間を更新する。コントローラ10は、例えば、ストレージ9に記憶されている合算時間に対して、ステップS801で取得した通話時間を加算することにより、合算時間を更新する。
上述してきたように、スマートフォン1は、PHS方式を利用した通話時間、及び3G方式を利用した通話時間を管理するので、通信方式ごとの通話の状況をユーザに提供できる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図5に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。