本出願に係る通信装置、制御方法、及び制御プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、通信装置の例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bはそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの形状はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、それぞれが正方形又は円形等のどのような形状もとりうる。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは重ねて配置されているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの配置はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。図1の例では、ディスプレイ2Aの長辺はタッチスクリーン2Bの長辺に沿っており、ディスプレイ2Aの短辺はタッチスクリーン2Bの短辺に沿っているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。以下の説明では、タッチスクリーン2Bに対して接触する指、ペン、又はスタイラスペン等を、「接触オブジェクト(接触物)」と呼ぶことがある。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。すなわち、「フリック」は、タッチに続いて指が移動しながらリリースが行われるジェスチャである。スマートフォン1は、指が、タッチスクリーン2Bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が一方方向へ移動しながら行われることが多い。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。フリックにおける指の移動は、スワイプにおける指の移動よりも素早いことが多い。
「ピンチイン」は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が短くなるジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が長くなるジェスチャをピンチアウトとして判別する。
本実施形態では、1本の指により行われるジェスチャを「シングルタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。本実施形態では、2本以上の指により行われるジェスチャを「マルチタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。ピンチインおよびピンチアウトは、マルチタッチジェスチャである。タップ、フリックおよびスワイプ等は、1本の指で行われればシングルタッチジェスチャであり、2本以上の指で行われればマルチタッチジェスチャである。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、待受画面、アイドル画面又は標準画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、ジェスチャが検出されたアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン、バックスクリーン、アイドル画像又は背景画像と呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。スマートフォン1は、壁紙41として表示する画像を利用者が選択できるように構成されてもよい。
スマートフォン1は、複数のホーム画面を有していてよい。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を変更することができる。スマートフォン1は、ホーム画面の1つを表示中にジェスチャが検出されると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を別のホーム画面に変更する。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に変更する。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に変更する。スマートフォン1は、第1のホーム画面をディスプレイ2Aに表示中にジェスチャが検出されると、ディスプレイ2Aに表示される第1のホーム画面の面積が徐々に狭くなり、ディスプレイ2Aに表示される第2のホーム画面の面積が徐々に広くなるようにディスプレイ2Aに表示するホーム画面を第1のホーム画面から第2のホーム画面へ変更する。スマートフォン1は、第1のホーム画面が第2のホーム画面に即座に置き換わるようにホーム画面を切り替えてもよい。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、電源の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
ディスプレイ2Aに表示される画面の上下方向について説明する。以下の説明では、タッチスクリーンディスプレイ2の長手方向において領域42に近い側が上側であり、領域42から遠い側が下側である。そして、領域42において電波レベルマーク44が表示されている側が右側であり、領域42において残量マーク43が表示されている側が左側である。
図4に示したホーム画面40は、例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1のブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュを含むが、これらに限定されない。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化または超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、音出力部である。レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、電話アプリケーション9B、アドレス帳アプリケーション9C、通話履歴アプリケーション9D、アドレス帳データ9X、通話履歴データ9Y、及び設定データ9Zを記憶する。電話アプリケーション9Bは、通信ユニット6による通話のための電話機能を提供する。アドレス帳アプリケーション9Cは、アドレス帳データ9Xを管理するためのアドレス帳機能を提供する。通話履歴アプリケーション9Dは、通話履歴データ9Yを管理するための通話履歴機能を提供する。アドレス帳データ9Xは、通話相手に関する各種の情報を含む。通話履歴データ9Yは、通話の履歴に関する情報を含む。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、各種アプリケーション等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
ストレージ9は、上記のアプリケーションに加えて、通話中に実行可能なアプリケーションを記憶する。通話中に実行可能なアプリケーションには、例えば、メモアプリケーション、カメラアプリケーション、ボイスレコーダアプリケーション、地図アプリケーションが含まれる。メモアプリケーションは、入力されたテキストをテキストデータとして記憶するための機能等を提供する。カメラアプリケーションは、カメラ12又は13によって撮影された画像を画像データとして記憶するための機能等を提供する。ボイスレコーダアプリケーションは、レシーバ7から出力される音声及び通話時の音声等をボイスデータとして記憶するための機能等を提供する。地図アプリケーションは、現在地又は任意の場所の地図データを表示するための機能、及び表示した地図データを記憶するための機能等を提供する。スマートフォン1は、通話中に実行可能なアプリケーションを、通話中以外に実行してもよい。
ストレージ9は、データ記憶領域90を含む。データ記憶領域90は、コントローラ10がアプリケーションを実行することによって作成される各種データが記憶される領域である。データ記憶領域90に記憶されるデータには、例えば、テキストデータ、画像データ、ボイスデータ、及び地図データが含まれる。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、通話時に作成されたデータを通話に関連する情報と関連付ける制御等の各種制御を実行する。通話に関連する情報は、例えば、通話相手に関する情報、又は通話履歴である。
本出願において、コントローラ10がプログラム(アプリケーション)を起動する場合には、ストレージ9に記憶されているプログラムを新たに読み出してその処理を開始する場合と、既に読み出されているプログラムの処理を新たに開始する場合とが含まれる。本出願において、コントローラ10がプログラムを実行する場合には、プログラムを起動する場合と、中断中のプログラムを再開する場合と、起動済のプログラムの処理を継続する場合とが含まれる。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
図5に示したスマートフォン1の構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
次に、図6を参照しながら、設定データ9Zについて説明する。図6は、設定データ9Zの例を示す図である。図6に示すように、設定データ9Zには、通話中に実行可能なアプリケーション毎にアプリケーション情報30が記憶される。アプリケーション情報30は、アプリケーション名と、有効/無効と、画像といった項目を有する。アプリケーション名は、通話中に実行可能なアプリケーションの名称を示す。有効/無効は、通話中におけるアプリケーションの実行が有効化されているか無効化されているかを示す。画像は、アプリケーションを示すアイコンして表示される画像データを示す。
図6に示す例では、アプリケーション情報30は、メモアプリケーション、カメラアプリケーション、ボイスレコーダアプリケーション、及び地図アプリケーションに対応するアプリケーション情報30を含む。これらのアプリケーション情報30の有効/無効の項目の値は、「有効」に設定されている。さらに、図6に示すアプリケーション情報30の例では、メモアプリケーションの画像の項目に「memo.pct」、カメラアプリケーションの画像の項目に「camera.pct」、ボイスレコーダアプリケーションの画像の項目に「voice.pct」、地図アプリケーションの画像の項目に「map.pct」が設定されている。
アプリケーション情報30は、図6に示す例に限定されない。例えば、アプリケーション情報30は、その他のアプリケーションに対応してもよい。アプリケーション情報30の画像の項目には、画像データが記憶されている記憶場所のアドレスが設定されてもよい。アプリケーション情報30は、アプリケーションを示すアイコンに代えて、あるいは、これに加えて、アプリケーションを示す文字列を含んでもよい。
次に、図7を参照しながら、アドレス帳データ9Xについて説明する。図7は、アドレス帳データ9Xの例を示す図である。図7に示すように、アドレス帳データ9Xには、通話相手毎に登録情報31が記憶される。登録情報31は、名前と、電話番号といった項目を含む。名前は、通話相手の名前を示す。電話番号は、通話相手の電話番号を示す。
図7に示す例では、アドレス帳データ9Xは、「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」、「Dさん」、及び「Eさん」に対応する登録情報31を含む。図7に示す例では、「Aさん」、「Bさん」、「Cさん」、「Dさん」、「Eさん」の電話番号として、それぞれ、「090−XXXX−XXX1」、「090−XXXX−XXX2」、「090−XXXX−XXX3」、「090−XXXX−XXX4」、「090−XXXX−XXX5」が設定されている。
登録情報31は、図7に示す例に限定されない。例えば、登録情報31は、メールアドレス、住所、位置情報等の他の項目を含んでもよい。
スマートフォン1は、通話時に作成したデータをデータ記憶領域90に記憶する場合、そのデータと通話相手に対応する登録情報31とを関連付ける。本実施形態では、スマートフォン1は、データ記憶領域90におけるデータの格納場所を示すポインタを、通話相手に対応する登録情報31に設定する。
図7に示す例では、「Aさん」に対応する登録情報31に、ボイスデータ91aの格納場所を示すポインタが設定されている。「Dさん」に対応する登録情報31に、ボイスデータ91bの格納場所を示すポインタが設定されている。「Eさん」に対応する登録情報31に、画像データ91cの格納場所を示すポインタ及びメモデータ91dの格納場所を示すポインタが設定されている。このように、スマートフォン1は、1つの登録情報31を複数のデータと関連付けることができる。「Bさん」及び「Cさん」に対応する登録情報31には、ポインタが設定されていない。すなわち、「Bさん」及び「Cさん」に対応する登録情報31は、通話時に作成されたデータと関連付けられていない。
図7に示す例では、ボイスデータ91a、91b、画像データ91c、及びメモデータ91dがデータ記憶領域90に記憶されているが、データ記憶領域90に記憶されるデータは、これらに限定されない。スマートフォン1は、通話時に実行したか否かに関わらず、アプリケーションを実行することによって作成した任意のデータをデータ記憶領域90に記憶してもよい。
本実施形態では、登録情報31とデータ記憶領域90のデータとがポインタによって関連付けられる場合について説明するが、登録情報31とデータ記憶領域90のデータとを関連付ける方法はこれに限定されない。例えば、スマートフォン1は、データ記憶領域90のデータを識別するための情報を登録情報31に設定してもよい。あるいは、スマートフォン1は、登録情報31を識別するための情報を、データ記憶領域90のデータに付加してもよい。あるいは、スマートフォン1は、登録情報31とデータ記憶領域90のデータとの関連付けを示す情報を、登録情報31とは別の情報として記憶してもよい。
次に、図8を参照しながら、通話履歴データ9Yについて説明する。図8は、通話履歴データ9Yの例を示す図である。図8に示すように、通話履歴データ9Yには、通話毎に通話履歴情報32が記憶される。通話履歴情報32は、日時と、名前と、電話番号と、通話時間といった項目を含む。日時は、通話が開始された日時である。名前は、通話相手の名前である。電話番号は、通話相手の電話番号である。通話時間は、通話の開始から終了までの時間である。
図8に示す例では、通話履歴情報32は、「4/10 09:00」、「4/9 17:00」、「4/9 13:00」、「4/8 10:00」、「4/6 11:00」、「4/5 09:00」、及び「4/3 14:00」に開始された通話に対応する通話履歴情報32を含む。「4/10 09:00」に開始された通話は、「Dさん」との間で開始された通話であり、「4/8 10:00」に開始された通話は、「Aさん」との間で開始された通話である。
スマートフォン1は、通話時に作成したデータをデータ記憶領域90に記憶する場合、そのデータと通話に対応する通話履歴情報32とを関連付ける。本実施形態では、スマートフォン1は、データ記憶領域90におけるデータの格納場所を示すポインタを、通話に対応する通話履歴情報32に設定する。
図8に示す例では、「4/10 09:00」に開始された通話に対応する通話履歴情報32に、ボイスデータ91eの格納場所を示すポインタが設定されている。「4/8 10:00」に開始された通話に対応する通話履歴情報32に、ボイスデータ91fの格納場所を示すポインタが設定されている。スマートフォン1は、1つの通話履歴情報32を複数のデータと関連付けることもできる。「4/9 17:00」、「4/9 13:00」、「4/6 11:00」、「4/5 09:00」、及び「4/3 14:00」に開始された通話に対応する通話履歴情報32には、ポインタが設定されていない。
本実施形態では、通話履歴情報32とデータ記憶領域90のデータとをポインタによって関連付ける場合について説明するが、通話履歴情報32とデータ記憶領域90のデータとを関連付ける方法はこれに限定されない。例えば、スマートフォン1は、データ記憶領域90のデータを識別するための情報を通話履歴情報32に設定してもよい。あるいは、スマートフォン1は、通話履歴情報32を識別するための情報を、データ記憶領域90のデータに付加してもよい。あるいは、スマートフォン1は、通話履歴情報32とデータ記憶領域90のデータとの関連付けを示す情報を、通話履歴情報32とは別の情報として記憶してもよい。
ここまで、本実施形態に係るスマートフォン1の基本的な構成について説明を行った。以下に、図9を参照しながら、スマートフォン1が、通話時にアプリケーションを実行する場合の制御の例を説明する。
図9は、スマートフォン1が通話時にアプリケーションを実行する場合の制御の例を示す図である。スマートフォン1は、着信、又は利用者による発信操作を検出すると、通話を開始するために電話アプリケーション9Bを実行する。スマートフォン1は、通話が開始されると、ステップS11に示すように、通話画面45をディスプレイ2Aに表示する。通話画面45は、通話相手の名前と電話番号とを含む通話相手情報45aと、通話終了ボタン45bと、アプリケーション一覧60とを含む。アプリケーション一覧60は、通話中に実行可能なアプリケーションを示す。スマートフォン1は、アプリケーション情報30の有効/無効の項目に、「有効」が設定されているアプリケーションに対応するアイコンをアプリケーション一覧60に表示する。
図9に示す例では、アプリケーション一覧60は、アイコン61a、アイコン61b、アイコン61c、及びアイコン61dを含む。これらのアイコンは、図6に示したアプリケーション情報30に基づいて表示されている。アイコン61aは、メモアプリケーションに対応するアプリケーション情報30の画像の項目に設定された「memo.pct」に基づいて表示される。アイコン61bは、カメラアプリケーションに対応するアプリケーション情報30の画像の項目に設定された「camera.pct」に基づいて表示される。アイコン61cは、ボイスレコーダアプリケーションに対応するアプリケーション情報30の画像の項目に設定された「voice.pct」に基づいて表示される。アイコン61dは、地図アプリケーションに対応するアプリケーション情報30の画像の項目に設定された「map.pct」に基づいて表示される。
さらに、スマートフォン1は、通話を開始した日時、通話相手等を記録するために、通話履歴アプリケーション9Dを実行し、通話履歴情報32を通話履歴データ9Yに追加する。
ステップS11では、利用者の指F1が、アプリケーション一覧60のアイコン61cをタップしている。本実施形態において、アプリケーション一覧60のアイコンへのタップは、そのアイコンに対応するアプリケーションの実行指示を示す操作である。スマートフォン1は、アイコン61cに対するタップを検出すると、ボイスレコーダアプリケーションを実行し、ステップS12に示すように、ボイスレコーダアプリケーションのボイスレコーダ画面71をディスプレイ2Aに表示する。ボイスレコーダ画面71は、録音時間71aと、RECボタン71bと、STOPボタン71cとを含む。このとき、スマートフォン1は、ステップS12で、ボイスレコーダアプリケーションと電話アプリケーション9Bとを並行して実行している。すなわち、スマートフォン1は、通話を継続したままで、ボイスレコーダアプリケーションを実行している。
ステップS12では、利用者の指F1が、RECボタン71bをタップしている。スマートフォン1は、RECボタン71bに対するタップを検出すると、録音を開始する。すなわち、スマートフォン1は、ボイスレコーダアプリケーションが提供する機能に基づいて、通話の音声を所定の形式で符号化することによってボイスデータを作成し、データ記憶領域90に記憶する処理を開始する。さらに、スマートフォン1は、ステップS13に示すように、ボイスレコーダ画面71の録音時間71aを録音時間に合わせて更新して表示する。
ステップS13では、利用者の指F1がSTOPボタン71cをタップしている。スマートフォン1は、STOPボタン71cに対するタップを検出すると、録音を停止する。すなわち、スマートフォン1は、ボイスデータを作成し、データ記憶領域90に記憶する処理を終了する。そして、スマートフォン1は、データ記憶領域90に記憶したボイスデータを、通話相手に対応する登録情報31及び通話に対応する通話履歴情報32と関連付ける。
続いて、スマートフォン1は、ステップS14に示すように、通話画面45をディスプレイ2Aに再び表示する。この時点でも通話は継続している。スマートフォン1は、アプリケーション一覧60のアイコンに対応するアプリケーションの実行指示を示す操作を検出すると、そのアプリケーションを実行する。そして、実行したアプリケーションが提供する機能に基づいて作成したデータを、通話相手に対応する登録情報31及び通話に対応する通話履歴情報32と関連付ける。このように、スマートフォン1は、1回の通話中に複数のアプリケーションを実行し、それらのアプリケーションが提供する機能に基づいて作成した複数のデータを、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けることができる。
その後、スマートフォン1は、通話の切断、又は通話画面45の通話終了ボタン45bに対するタップを検出すると、電話アプリケーション9Bの実行を終了する。すなわち、スマートフォン1は、通話を終了する。
上述したように、スマートフォン1は、通話中に実行可能な複数のアプリケーションを選択するためのアプリケーション一覧60を表示し、選択されたアプリケーションを実行する。このため、利用者は、通話中に実行可能なアプリケーションを容易に実行することができる。
さらに、スマートフォン1は、通話時に作成したデータを、通話相手の登録情報31及び通話履歴情報32に関連付ける。このため、スマートフォン1は、後述するように、通話時に作成したデータを、通話に関連する情報と関連付けて利用者に提示することができる。一般に、利用者は、いつ誰と通話したかを、通話が完了した後しばらくはよく覚えていることが多い。したがって、通話時に作成したデータを、通話に関連する情報と関連付けて利用者に提示することにより、利用者は、通話に関する記憶に基づいて、通話時に作成したデータを容易に見つけることができる。
上記の説明では、通話時に作成されたボイスデータが登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けられる例を示したが、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けられるデータはボイスデータに限定されない。通話時に作成されるテキストデータ、画像データ、及び地図データ等の任意のデータも、同様に、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けられる。
上記の説明では、アプリケーションの実行が開始されると、データ記憶領域90にデータが記憶され始める例を示したが、データ記憶領域90にデータを記憶するタイミングは、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、アプリケーションの実行終了時にデータをデータ記憶領域90に記憶してもよい。スマートフォン1は、利用者のデータ保存指示を検出した場合にデータをデータ記憶領域90に記憶してもよい。スマートフォン1は、通話の終了時にデータをデータ記憶領域90に記憶してもよい。スマートフォン1は、アプリケーションの種類に応じて、データ記憶領域90にデータを記憶するタイミングを変更してもよい。
上記の説明では、データの作成を終了するときに、データを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける例を示したが、データを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けるタイミングは、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、データの作成を開始するときに、データを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けてもよい。データを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けるタイミングは、通話が終了した後であってもよい。例えば、通話中に開始されたデータの作成が通話の終了後も継続している場合、データの作成完了時に、データを、既に完了した通話に対応する登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けてもよい。
次に、図10を参照しながら、スマートフォン1が、アドレス帳データ9Xを表示する場合の制御の例を説明する。図10は、スマートフォン1がアドレス帳データ9Xを表示する場合の制御の例を示す図である。スマートフォン1は、アドレス帳データ9Xの表示を指示する操作を検出すると、ステップS21に示すように、アドレス帳画面46をディスプレイ2Aに表示する。アドレス帳画面46は、複数の登録情報領域47を含む。それぞれの登録情報領域47は、アドレス帳データ9Xの登録情報31に対応する。
スマートフォン1は、登録情報領域47に対応する登録情報31にデータ記憶領域90のデータが関連付けられている場合、そのデータに対応するデータアイコンを登録情報領域47に表示する。図10に示す例では、図7に示したアドレス帳データ9Xに基づいて、アドレス帳画面46が表示されている。そのため、スマートフォン1は、「Aさん」の登録情報31に対応する登録情報領域47に、ボイスデータ91aに対応するデータアイコン62aを表示している。スマートフォン1は、「Dさん」の登録情報31に対応する登録情報領域47に、ボイスデータ91bに対応するデータアイコン62bを表示している。スマートフォン1は、「Eさん」の登録情報31に対応する登録情報領域47に、画像データ91c及びメモデータ91dに対応するデータアイコン62c及びデータアイコン62dを表示している。
ステップS21では、利用者の指F1が「Aさん」に対応する登録情報領域47のデータアイコン62aをタップしている。本実施形態において、登録情報領域47のデータアイコンへのタップは、そのデータアイコンに対応するデータの再生指示を示す操作である。スマートフォン1は、データアイコン62aに対するタップを検出すると、データアイコン62aに対応するボイスデータ91aを再生するためのアプリケーションを実行する。
本実施形態において、スマートフォン1は、ボイスデータを再生するためのアプリケーションとして、ストレージ9に記憶されているプレイヤアプリケーションを実行するように構成されている。そのため、スマートフォン1は、プレイヤアプリケーションを実行し、ステップS22に示すように、プレイヤ画面73をディスプレイ2Aに表示する。プレイヤ画面73は、再生時間73aと、PLAYボタン73bと、STOPボタン73cとを含む。
ステップS22では、利用者の指F1がPLAYボタン73bをタップしている。スマートフォン1は、PLAYボタン73bに対するタップを検出すると、ボイスデータ91aの再生を開始する。スマートフォン1は、再生を開始すると、プレイヤ画面73のPLAYボタン73bを、ステップS23に示すように、PAUSEボタン73dに切り替える。スマートフォン1は、再生したボイスデータ91aをスピーカ11等から出力する。スマートフォン1は、プレイヤ画面73の再生時間73aを再生時間に合わせて更新して表示する。
スマートフォン1は、ボイスデータ91aの再生が終了すると、ステップS24に示すように、プレイヤ画面73に削除確認ウィンドウ74を表示する。削除確認ウィンドウ74は、再生したボイスデータ91aを削除するか否かを利用者に確認するウィンドウである。削除確認ウィンドウ74は、Yesボタン74aと、Noボタン74bとを含む。
ステップS24では、利用者の指F1が削除確認ウィンドウ74のYesボタン74aをタップしている。スマートフォン1は、Yesボタン74aに対するタップを検出すると、データ記憶領域90のボイスデータ91aと登録情報31及び通話履歴情報32との関連付けを解除する。関連付けの解除は、例えば、ポインタを削除することによって達成される。さらに、スマートフォン1は、データ記憶領域90のボイスデータ91aを削除する。その後、スマートフォン1は、プレイヤ画面73を表示する前に表示していた画面をディスプレイ2Aに表示する。
上述したように、スマートフォン1は、通話時に作成したデータを、通話相手の登録情報31に関連付ける。そして、スマートフォン1は、通話時に作成したデータを、通話相手と関連付けて利用者に提示する。このため、利用者は、通話時に作成されたデータを、通話相手を特定することによって容易に見つけることができる。すなわち、利用者は、通話相手さえ記憶していれば、通話時に記録した情報を容易に見つけることができる。このように、スマートフォン1は、使い勝手の向上に貢献する。
次に、図11を参照しながら、スマートフォン1が、通話履歴データ9Yを表示する場合の制御の例を説明する。図11は、スマートフォン1が通話履歴データ9Yを表示する制御の例を示す図である。スマートフォン1は、通話履歴データ9Yの表示を指示する操作を検出すると、ステップS31に示すように、通話履歴画面48をディスプレイ2Aに表示する。通話履歴画面48は、複数の通話履歴領域49を含む。それぞれの通話履歴領域49は、通話履歴データ9Yの通話履歴情報32に対応する。
スマートフォン1は、通話履歴領域49に対応する通話履歴情報32にデータ記憶領域90のデータが関連付けられている場合、そのデータの種類に対応するデータアイコンを通話履歴領域49に表示する。図11に示す例では、図8に示した通話履歴データ9Yに基づいて、通話履歴画面48が表示されている。そのため、スマートフォン1は、日時が「4/10 09:00」の通話履歴情報32に対応する通話履歴領域49に、ボイスデータ91eに対応するデータアイコン62eを表示している。スマートフォン1は、日時が「4/8 10:00」の通話履歴情報32に対応する通話履歴領域49に、ボイスデータ91fに対応するデータアイコン62fを表示している。
ステップS31では、利用者の指F1が「4/8 10:00」の通話履歴領域49に対応するデータアイコン62fをタップしている。本実施形態において、通話履歴領域49のデータアイコンへのタップは、そのデータアイコンに対応するデータの再生指示を示す操作である。スマートフォン1は、データアイコン62fに対するタップを検出すると、データアイコン62fに対応するボイスデータ91fを再生するプレイヤアプリケーションを実行する。スマートフォン1は、ステップS32に示すように、プレイヤ画面73をディスプレイ2Aに表示する。
ステップS32では、利用者の指F1がPLAYボタン73bをタップしている。スマートフォン1は、PLAYボタン73bに対するタップを検出すると、ボイスデータ91fの再生を開始する。スマートフォン1は、再生を開始すると、プレイヤ画面73のPLAYボタン73bを、ステップS33に示すように、PAUSEボタン73dに切り替える。スマートフォン1は、再生したボイスデータ91fをスピーカ11等から出力する。スマートフォン1は、プレイヤ画面73の再生時間73aを再生時間に合わせて更新して表示する。スマートフォン1は、ボイスデータ91fの再生が終了すると、ステップS34に示すように、プレイヤ画面73に削除確認ウィンドウ74を表示する。
ステップS34では、利用者の指F1が削除確認ウィンドウ74のYesボタン74aをタップしている。スマートフォン1は、Yesボタン74aに対するタップを検出すると、データ記憶領域90のボイスデータ91fと登録情報31及び通話履歴情報32との関連付けを解除する。さらに、スマートフォン1は、データ記憶領域90のボイスデータ91fを削除する。その後、スマートフォン1は、プレイヤ画面73を表示する前に表示していた画面をディスプレイ2Aに表示する。
上述したように、スマートフォン1は、通話時に作成したデータを、通話に対応する通話履歴情報32に関連付ける。そして、スマートフォン1は、通話時に作成したデータを、通話履歴と関連付けて利用者に提示する。このため、利用者は、通話時に作成したデータを、通話履歴を特定することによって容易に見つけることができる。すなわち、利用者は、通話の日時又は通話相手さえ記憶していれば、通話時に記録した情報を容易に見つけることができる。このように、スマートフォン1は、使い勝手の向上に貢献する。
次に、図12を参照して、スマートフォン1のコントローラ10が通話時にアプリケーションを実行する場合の処理手順の例について説明する。図12は、スマートフォン1のコントローラ10が通話時に行う制御を示すフローチャートである。図12に示す処理手順は、コントローラ10が制御プログラム9Aを実行することによって実現される。設定データ9Zにおいて全てのアプリケーション情報30が無効となっている場合、コントローラ10は、本処理を実行しなくてもよい。
コントローラ10は、ステップS101として、通話の開始を検出する。コントローラ10は、ステップS101で通話の開始を検出すると、ステップS102として、通話履歴アプリケーション9Dを実行し、通話履歴情報32を通話履歴データ9Yに追加する。コントローラ10は、ステップS103として、図9のステップS11に示すような通話画面45をディスプレイ2Aに表示させる。通話画面45には、アプリケーション一覧60が含まれる。
続いて、コントローラ10は、ステップS104として、アプリケーション一覧60のアイコンが選択されたか否かを判定する。例えば、コントローラ10は、アプリケーション一覧60のアイコンに対するタップを検出した場合に、アイコンが選択されたと判定する。コントローラ10は、ステップS104でアイコンが選択されていない(No)と判定した場合、ステップS111の処理に移行する。
コントローラ10は、ステップS104でアプリケーション一覧60のアイコンが選択された(Yes)と判定した場合、ステップS105の処理に移行する。コントローラ10は、ステップS105として、アプリケーション一覧60で選択されたアイコンに対応するアプリケーションを実行する。
コントローラ10は、ステップS106として、ステップS105で実行したアプリケーションの機能に基づいてデータ記憶領域90にデータが記憶されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS106でデータが記憶されていない(No)と判定した場合、ステップS110の処理に移行する。コントローラ10は、ステップS106でデータが記憶された(Yes)と判定した場合、ステップS107として、通話相手に対応する登録情報31を特定する。例えば、コントローラ10は、通話相手の電話番号に基づいて、通話相手に対応する登録情報31を特定する。本実施形態では、説明を簡単にするために、通話相手が登録情報31に登録されていない場合の処理の説明を省略する。
コントローラ10は、ステップS107で登録情報31を特定すると、ステップS108として、データ記憶領域90に記憶されたデータと登録情報31とを関連付ける。コントローラ10は、ステップS109として、データ記憶領域90に記憶されたデータとステップS102で通話履歴データ9Yに追加した通話履歴情報32とを関連付ける。
続いて、コントローラ10は、ステップS106でデータが記憶されていない(No)と判定した場合、又はステップS109でデータと通話履歴情報32とを関連付けた場合、ステップS110として、ステップS105で実行したアプリケーションが終了したか否かを判定する。コントローラ10は、ステップS110でアプリケーションが終了していない(No)と判定した場合、ステップS106の処理に戻り、それ以降のステップを実行する。コントローラ10は、ステップS110でアプリケーションが終了している(Yes)と判定した場合、ステップS111の処理に移行する。
コントローラ10は、ステップS111として、終話したか否かを判定する。コントローラ10は、ステップS111で終話していない(No)と判定した場合、ステップS104の処理に移行し、それ以降のステップを実行する。コントローラ10は、ステップS111で終話している(Yes)と判定した場合、ステップS112の処理に移行する。コントローラ10は、ステップS112として、ステップS102で追加した通話履歴情報32に通話の開始から終話までの通話時間を記録する。コントローラ10は、ステップS112で通話履歴情報32の記録が終了すると、通話履歴アプリケーション9Dの実行を終了し、本処理を終了する。
図12のステップS105では、選択されたアイコンに応じて、各種のアプリケーションが実行される。
例えば、図9のステップS11に示すアイコン61aに対するタップを検出した場合、コントローラ10は、通話を継続したままで、アイコン61aに対応するメモアプリケーションを実行する。コントローラ10は、メモアプリケーションを実行すると、テキスト入力画面をディスプレイ2Aに表示させる。コントローラ10は、テキスト入力画面に対する利用者の操作に基づいてテキストデータを作成する。コントローラ10は、データ記憶領域90に記憶されたテキストデータを、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける。このように、スマートフォン1は、利用者が、通話の用件等を、通話相手及び通話履歴と関連付けて、テキストデータとして保存することを可能にする。
図9のステップS11に示すアイコン61bに対するタップを検出した場合、コントローラ10は、通話を継続したままで、アイコン61bに対応するカメラアプリケーションを実行する。コントローラ10は、カメラアプリケーションを実行すると、撮影画面をディスプレイ2Aに表示させる。コントローラ10は、利用者の操作に基づいてカメラ12又は13によって撮影を行って画像データを作成する。コントローラ10は、データ記憶領域90に記憶された画像データを、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける。このように、スマートフォン1は、利用者が、通話中の周囲の様子等を示す画像を、通話相手及び通話履歴と関連付けて、画像データとして保存することを可能にする。
図9のステップS11に示すアイコン61cに対するタップを検出した場合、コントローラ10は、アイコン61cに対応するボイスレコーダアプリケーションを実行する。コントローラ10は、ボイスレコーダアプリケーションを実行すると、図9のステップS12に示すボイスレコーダ画面71をディスプレイ2Aに表示させる。コントローラ10は、RECボタン71bに対するタップを検出すると、通話の音声を含むボイスデータを作成する。コントローラ10は、データ記憶領域90に記憶されたボイスデータを、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける。このように、スマートフォン1は、利用者が、通話中の音声を、通話相手及び通話履歴と関連付けて、ボイスデータとして保存することを可能にする。
図9のステップS11に示すアイコン61dに対するタップを検出した場合、コントローラ10は、アイコン61dに対応する地図アプリケーションを実行する。コントローラ10は、地図アプリケーションを実行すると、地図画面をディスプレイ2Aに表示させる。コントローラ10は、利用者の操作等に基づいて、現在地又は利用者によって指定された場所を示す地図データを作成し、作成した地図データに基づいて地図画面に地図を表示する。地図データは、サーバから取得した情報から作成してもよいし、ストレージ9に記憶されている情報から作成してもよい。コントローラ10は、利用者の保存指示を検出すると、地図データをデータ記憶領域90に記憶し、登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける。このように、スマートフォン1は、利用者が、通話中の現在地又は通話相手から伝えられた場所を、通話相手及び通話履歴と関連付けて、地図データとして保存することを可能にする。
図12では、データの記憶時にデータを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける例について説明したが、データを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付けるタイミングはこれに限定されない。
上記の説明では、スマートフォン1は、データを登録情報31及び通話履歴情報32と関連付ける例を示したが、データを登録情報31または通話履歴情報32のいずれかに関連付けてもよい。
次に、図13を参照しながら、コントローラ10がアドレス帳データ9Xの表示を実行する場合の処理手順について説明する。図13は、コントローラ10が行うアドレス帳の表示制御を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、コントローラ10がアドレス帳アプリケーション9Cを実行することによって実現される。図13に示す処理は、コントローラ10がアドレス帳データ9Xの表示指示を検出した場合に実行される。
コントローラ10は、ステップS201として、図10のステップS21に示すようなアドレス帳画面46をディスプレイ2Aに表示させる。コントローラ10は、登録情報31にデータが関連付けられている場合、データに対応するデータアイコンを、登録情報31に対応する登録情報領域47に表示させる。
続いて、コントローラ10は、ステップS202として、登録情報31が選択されたか否かを判定する。例えば、コントローラ10は、アドレス帳画面46の登録情報領域47のいずれかに対するタップを検出した場合、登録情報31が選択されたと判定する。コントローラ10は、ステップS202で登録情報31が選択されていない(No)と判定すると、ステップS204の処理に移行する。
コントローラ10は、ステップS202で登録情報31が選択された(Yes)と判定すると、ステップS203として、選択された登録情報31に対応する処理を実行する。登録情報31に対応する処理は、例えば、登録情報31に対応する通話相手との通話を行う処理、又は登録情報31を編集する処理である。コントローラ10は、登録情報31に対応する処理を完了すると、ステップS206の処理に移行する。
コントローラ10は、ステップS204として、データアイコンが選択されたか否かを判定する。例えば、コントローラ10は、データアイコンに対するタップを検出した場合、データアイコンが選択されたと判定する。コントローラ10は、ステップS204でデータアイコンが選択されていない(No)と判定した場合、ステップS202の処理に移行して、それ以降のステップを実行する。
コントローラ10は、ステップS204でデータアイコンが選択された(Yes)と判定した場合、ステップS205として、データアイコンのデータに対応するアプリケーションを実行する。コントローラ10は、実行したアプリケーションが終了すると、ステップS206に移行する。
コントローラ10は、ステップS206として、終了操作が検出されたかを判定する。終了操作は、アドレス帳データ9Xの表示を終了させるための操作である。コントローラ10は、ステップS206で終了操作が検出されていない(No)と判定した場合、ステップS202の処理に移行して、それ以降のステップを実行する。コントローラ10は、ステップS206で終了操作が検出された(Yes)と判定した場合、本処理を終了する。
図13のステップS205では、選択されたデータアイコンに応じて、各種のアプリケーションが実行される。例えば、選択されたデータアイコンが、テキストデータに対応する場合、コントローラ10は、テキストデータを再生(表示)又は編集するためのアプリケーションを実行する。選択されたデータアイコンが、画像データに対応する場合、コントローラ10は、画像データを再生(表示)又は編集するためのアプリケーションを実行する。選択されたデータアイコンが、ボイスデータに対応する場合、コントローラ10は、ボイスデータを再生(音として出力)するためのアプリケーションを実行する。選択されたデータアイコンが、地図データに対応する場合、コントローラ10は、地図データを再生(表示)するためのアプリケーションを実行する。
図13では、アドレス帳データ9Xを表示する場合の処理手順について説明したが、通話履歴データ9Yを表示する場合の処理手順もこれと同様である。具体的には、通話履歴データ9Yを表示する場合、登録情報31に代えて通話履歴情報32が表示され、登録情報31に対応する処理に代えて通話履歴情報32に対応する処理が実行される。
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図5に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、データ記憶領域90に記憶されるデータを登録情報31及び通話履歴情報32に関連付ける場合について説明したが、データを登録情報31又は通話履歴情報32のいずれか一方に関連付けてもよい。
上記の実施形態では、データ記憶領域90がスマートフォン1に設けられる場合について説明したが、データ記憶領域90は、スマートフォン1以外の装置に設けられてもよい。すなわち、スマートフォン1は、通話時に作成されたデータを、通信ユニット6による通信によって他の装置へ送信し、他の装置に記憶させるように構成されてもよい。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、操作を検出するための操作検出部としてタッチスクリーン2Bを有する場合について説明したが、操作検出部は、これに限定されない。スマートフォン1は、操作検出部として、例えば、キーボード等のボタン、マウス等のポインティングデバイス、及び音声による操作を認識するための音声認識部の少なくとも1つを有してもよい。
上記の実施形態では、通話時に作成されたデータを、登録情報31及び通話履歴情報32の少なくとも一方と関連付ける場合について説明したが、登録情報31及び通話履歴情報32の少なくとも一方と関連付けられるデータはこれに限定されない。例えば、スマートフォン1は、通話終了後の所定時間内に作成されたデータを、登録情報31及び通話履歴情報32の少なくとも一方と関連付けるように構成されてもよい。このような構成により、通話終了後に通話の用件等に関するデータが作成された場合に、そのデータを通話と関連付けることが可能になる。すなわち、利用者が、通話の用件等に関するデータを通話中に作成する余裕がない場合であっても、データを通話と関連付けることができる。
上記の実施形態では、通話機能を有する通信装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る通信装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る通信装置は、スマートフォン以外の携帯電話であってもよい。添付の請求項に係る通信装置は、データ通信用のネットワークを利用して通話を実現する装置であってもよい。データ通信用のネットワークを利用して通話を実現する技術には、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)が含まれる。データ通信用のネットワークを利用して通話を実現する装置には、例えば、タブレット、パソコン、ゲーム機が含まれる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。