JP2013131180A - 装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック解除操作の幅を広げること。
【解決手段】1つの態様において、装置(例えば、スマートフォン)1は、ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトを表示するタッチスクリーンディスプレイと、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するジェスチャがタッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、ロック画面が表示されるロック状態を解除するコントローラとを有する。例えば、装置(例えば、スマートフォン)1は、第1のオブジェクトの移動に追随するスワイプが検出された場合には、ロック状態を解除する。
【選択図】図7

Description

本出願は、装置、方法、及びプログラムに関する。特に、本出願は、タッチスクリーンを有する装置、その装置を制御する方法、及びその装置を制御するためのプログラムに関する。
タッチスクリーンを備えるタッチスクリーンデバイスが知られている。タッチスクリーンデバイスには、例えば、スマートフォン及びタブレットが含まれる。タッチスクリーンデバイスは、タッチスクリーンを介して指、ペン、又はスタイラスペンのジェスチャを検出する。そして、タッチスクリーンデバイスは、検出したジェスチャに従って動作する。検出したジェスチャに従った動作の例は、例えば、特許文献1に記載されている。
タッチスクリーンデバイスの基本的な動作は、デバイスに搭載されるOS(Operating System)によって実現される。タッチスクリーンデバイスに搭載されるOSは、例えば、Android(登録商標)、BlackBerry(登録商標) OS、iOS、Symbian(登録商標) OS、Windows(登録商標) Phoneである。
国際公開第2008/086302号
タッチスクリーンデバイスの多くは、利用者によって操作されない期間がある期間継続するとロック状態へ移行する。ロック状態において、タッチスクリーンデバイスは、特定の操作を除いて、利用者の操作を受け付けない。特定の操作とは、例えば、ロック状態を解除するためのロック解除操作である。
このように、タッチスクリーンデバイスは、ロック状態に頻繁に移行するので、利用者がロック解除操作を行う頻度は高い。このような理由により、ロック解除操作の操作性を向上させることができる装置、方法、及びプログラムに対する必要性がある。
1つの態様に係る装置は、ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトを表示するタッチスクリーンディスプレイと、前記第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック画面が表示されるロック状態を解除するコントローラとを備える。
1つの態様に係る方法は、タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトをタッチスクリーンディスプレイに表示させるステップと、前記第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック画面が表示されるロック状態を解除するステップとを含む。
1つの態様に係るプログラムは、タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトをタッチスクリーンディスプレイに表示させるステップと、前記第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック画面が表示されるロック状態を解除するステップとを実行させる。
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。 図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。 図4は、ホーム画面の一例を示す図である。 図5は、ロック画面の一例を示す図である。 図6は、ロック画面の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係るスマートフォンの構成を示すブロック図である。 図8は、ロック画面内をオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態を解除する制御の例を示す図である。 図9は、ロック画面の一例を示す図である。 図10は、ロック画面内を移動するオブジェクト61の移動パターンの一例を示す図である。 図11は、ロック画面内をオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態を解除する制御の他の例を示す図である。 図12は、ロック画面内をオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態を解除する制御の他の例を示す図である。 図13は、第1のオブジェクトと重なった第2のオブジェクトの表示態様を変更する制御の例を示す図である。 図14、第1のオブジェクトと重なった第2のオブジェクトの表示態様を変更する制御の他の例を示す図である。 図15は、図15は、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが検出された場合に、ロック状態を解除する制御を実行する処理手順を示す図である。
図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、本実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bが接触を検出する指、ペン、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。
「ピンチイン」は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なる。以下では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示されるホーム画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定されてもよい。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、どのホーム画面が現在表示されているかを示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。さらに、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、現在、左から2番目のホーム画面がディスプレイ2Aに表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5及び図6を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示されるロック画面の例について説明する。図5及び図6は、ロック画面の一例を示す図である。スマートフォン1は、図4に示すホーム画面40の他に、図5及び図6に示すロック画面60をディスプレイ2Aに表示する。ロック画面60は、ロック状態において、利用者がスマートフォン1に所定の操作を行った場合に表示される。スマートフォン1は、ロック画面60に対して行われる操作が予め定められた条件を満たす場合に、ロック状態を解除する。
図5に示すロック画面60は、ディスプレイ2Aがブラックアウトから復帰した時に、ディスプレイ2Aに最初に表示される画面である。ロック画面60には、蜂をモデルにしたオブジェクト61が表示される。蜂をモデルにしたオブジェクト61は、第1のオブジェクトの一例である。オブジェクト61は、例えば、図6のステップS1〜ステップS3に示すように、ディスプレイ2Aにロック画面60が表示されている間、ロック画面60内をランダムに移動する。オブジェクト61の移動は、図6に示す例に限定されない。
図7は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン、又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、使用状況データ9Y、及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メール機能を提供する。電子メール機能は、例えば、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等を可能にする。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBブラウジング機能を提供する。WEBブラウジング機能は、例えば、WEBページの表示、及びブックマークの編集等を可能にする。使用状況データ9Yは、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションの使用状況に関する情報を含む。例えば、使用状況データ9Yは、画面、行、列、画像、名前、インストール日時、使用回数、及び最終使用日時等の項目を有し、スマートフォン1にインストールされているアプリケーション毎にデータを保持する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、ロック状態においてロック画面60を表示する機能と、ロック画面60内を移動するオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャがタッチスクリーン2Bによって検出された場合に、ロック状態を解除する機能とが含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、演算回路である。演算回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)である。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。機能部は、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。検出部は、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むがこれらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、ロック画面60内を移動するオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャがタッチスクリーン2Bによって検出された場合に、ロック状態を解除する処理を実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)(登録商標)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置である。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図7においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図7においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図7においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、又はメモリカードである。
図7に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本出願の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図7の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。図7に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図7に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも一つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図8〜図13を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。制御プログラム9Aが提供する機能には、ロック画面60内を移動するオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャがタッチスクリーン2Bによって検出された場合に、ロック状態を解除する機能が含まれる。
図8は、ロック画面60内をオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態を解除する制御の例を示している。図8に示すステップS11〜ステップS15では、ロック画面60内を移動するオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態が解除され、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示される様子を示している。
ステップS11では、オブジェクト61がステップS11に示す位置にあることを示している。ステップS12では、オブジェクト61がステップS11に示す位置からステップS12に示す位置に移動した状態にあり、利用者の指がステップS11でオブジェクト61があった位置にタッチした状態であることを示している。ステップS13では、オブジェクト61がステップS12に示す位置からステップS13に示す位置に移動した状態にあり、利用者の指がステップS12に示す位置からステップS13に示す位置にスワイプした状態であることを示している。ステップS14では、オブジェクト61がステップS13に示す位置からステップS14に示す位置に移動した状態にあり、利用者の指がステップS13に示す位置からステップS14に示す位置にスワイプした状態であることを示している。ステップS15では、ロック状態が解除されて、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示された状態であることを示している。
スマートフォン1は、図8のステップS12〜ステップS14に示すように、オブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャとして、オブジェクト61の移動に追随するスワイプが検出されると、ロック状態を解除する。ロック状態を解除した後、スマートフォン1は、例えば、ステップS15に示すように、ホーム画面40をディスプレイ2Aに表示する。そして、スマートフォン1は、記憶している軌跡に対するタッチジェスチャが検出された場合に、ロック状態を解除する。
具体的には、スマートフォン1は、第1のオブジェクトの移動が移動した軌跡を記憶する。そして、スマートフォン1は、記憶している軌跡に対するタッチジェスチャが検出された場合に、ロック状態を解除する。例えば、図8に示すように、スマートフォン1は、第1のオブジェクトの移動が移動した軌跡に対するタッチジェスチャとして、オブジェクト61の移動に追随するスワイプが検出された場合に、ロック状態を解除する。このように、スマートフォン1は、ロック画面上をオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャを行うという使用者にとって簡単で分かりやすい操作が行われた場合にロック状態を解除する。このため、本実施形態では、ロック解除操作の操作性を向上させることができる。
スマートフォン1は、オブジェクト61の移動に追随するスワイプが、オブジェクト61の移動が移動した軌跡と厳密に一致していなくても、オブジェクト61の移動が移動した軌跡に対するタッチジェスチャとして検出してもよい。スマートフォン1は、オブジェクト61の移動に追随するスワイプの移動距離が一定の距離より長いである場合に、ロック状態を解除してもよい。すなわち、スワイプにおける接触位置がオブジェクト61の移動に追随するように移動した距離が一定の距離より長くない場合、利用者が意図的にロック解除操作を行っていない可能性があるため、ロック状態を解除しなくてもよい。
図8では、スマートフォン1が、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャとして、オブジェクト61の移動に追随するスワイプが検出された場合にロック状態を解除する制御の例を説明したが、これには限定されない。以下、図面を参照しつつ、他の例を説明する。
図9に、ロック画面60の他の例を示す。図9に示すように、ロック画面60には、ロック画面60内を移動するオブジェクト61に加えて、花をモデルにしたオブジェクト62a、62bおよび62cが表示される。花をモデルにしたオブジェクト62a、62bおよび62cは、第2のオブジェクトの一例である。
図10は、図9に示すロック画面60内を移動するオブジェクト61の移動パターンの一例を示している。ステップS21では、オブジェクト61がステップS21に示す位置にあることを示している。ステップS22では、オブジェクト61がステップS21に示す位置からオブジェクト62aの位置に移動した状態であることを示している。ステップS23では、オブジェクト61がオブジェクト62aの位置からオブジェクト62bの位置に移動した状態であることを示している。ステップS24では、オブジェクト61がオブジェクト62bの位置からオブジェクト62cの位置に移動した状態であることを示している。ステップS25では、オブジェクト61がオブジェクト62cの位置からステップS25に示す位置に移動した状態であることを示している。図10では、オブジェクト61は、花をモデルにしたオブジェクト62a〜62cと重なるように、花をモデルにしたオブジェクト62a〜62cを順に移動する。
図10では、オブジェクト61は、花をモデルにしたオブジェクト62a〜62cを順に移動する例を示しているが、これには限定されず、オブジェクト62a〜62cを図10とは異なる順に移動してもよい。
図11は、ロック画面60内をオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態を解除する制御の他の例を示している。図11は、オブジェクト61が、図10に示すステップS21〜ステップS25までの移動を行った直後の状態を示している。図11に示すステップS31〜ステップS35では、ロック画面60内をオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態が解除され、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示される様子を示している。
ステップS31では、オブジェクト61が、図10に示すステップS21〜ステップS25までの移動を行った直後であり、ステップS31に示す位置にあることを示している。すなわち、オブジェクト61は、オブジェクト62a、62b、及び62cとこの順序で重なった後に、ステップS31に示す位置まで移動している。ステップS32では、利用者の指がオブジェクト62aをタップした状態であることを示している。ステップS33では、利用者の指がオブジェクト62bをタップした状態であることを示している。ステップS34では、利用者の指がオブジェクト62cをタップした状態であることを示している。ステップS35では、ロック状態が解除されて、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示された状態であることを示している。図11に示すステップS31〜ステップS34では、オブジェクト61が移動していない例を示すが、移動していてもよい。
スマートフォン1は、図11のステップS32〜ステップS34に示すように、オブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャとして、オブジェクト61とオブジェクト62a〜62cとが重なった順序で、オブジェクト62a〜62cの各々に対するタップが検出されると、ロック状態を解除する。ロック状態を解除した後、スマートフォン1は、例えば、ステップS35に示すように、ホーム画面40をディスプレイ2Aに表示する。
具体的には、スマートフォン1は、第1のオブジェクトの移動が移動した軌跡と重なる位置に表示されている第2のオブジェクトの情報を第1のオブジェクトが重なった順にそれぞれ記憶する。第1のオブジェクトと第2のオブジェクトが重なったと判定する基準は、例えば、第1のオブジェクトの一部と第2のオブジェクトの一部とが重なることでもよいし、第1のオブジェクトの中心と第2のオブジェクトの中心とが一致することでもよい。第1のオブジェクトと第2のオブジェクトが重なったか否かを利用者が判断しやすいように、スマートフォン1は、第2のオブジェクトと重なるように第1のオブジェクトを制御する場合以外は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとの距離が一定以上近付かないようにしてもよい。あるいは、スマートフォン1は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとが重なった場合に、第1のオブジェクトをその場で一定時間静止させてもよい。
そして、スマートフォン1は、第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが、第2のオブジェクトの情報が記憶された順に、第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが検出された場合には、ロック状態を解除する。例えば、図11に示す場合、スマートフォン1は、オブジェクト61とオブジェクト62a〜62cとが重なった順に、オブジェクト62a〜62cの情報を記憶する。そして、スマートフォン1は、オブジェクト61とオブジェクト62a〜62cとが重なった順に、オブジェクト62a〜62cの各々に対するタップを検出すると、ロック状態を解除する。このように、スマートフォン1は、第1のオブジェクトと重なった第2のオブジェクトをタップするという使用者にとって簡単で分かりやすい操作が行われた場合にロック状態を解除する。このため、本実施形態によれば、ロック解除操作の操作性を向上させることができる。
図11では、スマートフォン1が、移動する第1のオブジェクトと、移動しない複数の第2のオブジェクトとがロック画面60において重なる順序で、複数の第2のオブジェクトの各々に対して検出されるタッチジェスチャとして、オブジェクト62a〜62cの各々に対するタップを検出する場合を説明したが、これには限定されない。以下、図面を参照しつつ、他の例を説明する。
図12は、ロック画面60内をオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態を解除する制御の他の例を示している。図12は、オブジェクト61が、図10に示すステップS21〜ステップS25までの移動を行った直後の状態を示している。図12に示すステップS41〜ステップS43では、ロック画面60内をオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャの検出に応じてロック状態が解除され、ディスプレイ2Aにホーム画面40が表示される様子を示している。
図12に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、検出結果からオブジェクト61が移動した軌跡に対するタッチジェスチャが検出されると、ロック状態を解除する。例えば、スマートフォン1は、図12のステップS42に示すように、オブジェクト61が移動した軌跡と最後に重なったオブジェクト62cに対するタップが検出されると、ロック状態を解除する。ロック状態を解除した後、スマートフォン1は、例えば、ステップS43に示すように、ホーム画面40をディスプレイ2Aに表示する。
上述してきたように、スマートフォン1は、第1のオブジェクトが移動した軌跡と重なる位置にある第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが検出された場合に、ロック状態を解除する。すなわち、スマートフォン1は、第1のオブジェクトの移動により形成される軌跡と、複数の第2のオブジェクトとが重なった場合に、この軌跡と最後に重なった第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが検出された場合に、ロック状態を解除する。例えば、図12に示すように、スマートフォン1は、オブジェクト61と最後に重なったオブジェクト62cに対するタップを検出すると、ロック状態を解除する。
図11及び図12に示す場合において、スマートフォン1は、タップではなく、タッチ、フリック、あるいはロングタッチなどを検出してもよい。ロック状態を解除するためにタップすべき第2のオブジェクトの数は、1個、又はロック画面60に表示されている第2のオブジェクトの総数に限定されず、予め設定された任意の数でよい。ロック状態を解除するためにタップすべき第2のオブジェクトの数がロック画面60に表示されている第2のオブジェクトの総数より少ない場合、第1のオブジェクトと重なった順に第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが行われなくてもよい。ロック画面60に表示する第2のオブジェクトの数は、3個でなくてもよい。
図13は、オブジェクト61と重なったオブジェクト62a〜62cの表示態様を変更する制御の例を示している。図13に示すステップS51〜ステップS55では、ロック画面60内を移動するオブジェクト61と重なったオブジェクト62a〜62cの表示態様が変更される様子を示している。
ステップS51では、オブジェクト61がステップS51に示す位置にあることを示している。ステップS52では、オブジェクト61がステップS51に示す位置からオブジェクト62aの位置に移動した状態であることを示している。ステップS53では、オブジェクト61がオブジェクト62aの位置からオブジェクト62bの位置に移動した状態にあり、オブジェクト62aが揺れている状態であることを示している。ステップS54では、オブジェクト61がオブジェクト62bの位置からオブジェクト62cの位置に移動した状態にあり、オブジェクト62a及びオブジェクト62bが揺れている状態であることを示している。ステップS55では、オブジェクト61がオブジェクト62cの位置からステップS55に示す位置に移動した状態にあり、オブジェクト62a〜62cが揺れている状態であることを示している。
図13に示すように、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、検出結果からオブジェクト61が移動した軌跡と、オブジェクト62a〜62cとが重なる位置にあることが検出されると、オブジェクト62a〜62cの表示態様を変更する。例えば、スマートフォン1は、図13のステップS52〜ステップS54に示すように、オブジェクト61が移動した軌跡と重なる位置にあるオブジェクト62a〜62cの表示態様を、静止している状態から揺れている状態に変更する。
上述してきたように、スマートフォン1は、第1のオブジェクトが移動した軌跡と重なる位置にある第2のオブジェクトの表示態様を変更する。例えば、図13に示すように、スマートフォン1は、オブジェクト61が移動した軌跡と重なる位置にあるオブジェクト62a〜62cの表示態様を揺れている状態に変更する。このようなことから、本実施形態によれば、利用者は、第1のオブジェクトが移動した軌跡と重なる位置にある第2のオブジェクトを視覚的に確認できる。このように、スマートフォン1は、第1のオブジェクトと重なった第2のオブジェクトの表示態様を変更するので、利用者は、ロックを解除するためのどの第2のオブジェクトをタップすればよいかを容易に把握することができる。そのため、ロック解除操作の操作性が向上される。
図14は、オブジェクト61と重なったオブジェクト62a〜62cの表示態様を変更する制御の他の例を示している。図14に示すように、スマートフォン1は、例えば、図11のステップS62〜ステップS64に示すように、オブジェクト61が移動した軌跡と重なる位置にあるオブジェクト62a〜62cの表示態様を、つぼみの状態から開花した状態に変更してもよい。
スマートフォン1は、第1のオブジェクトが移動した軌跡と重なる位置にある第2のオブジェクトの表示態様する場合、図13及び図14に示す例に限定されず、第2のオブジェクトの色や大きさを変更してもよい。
スマートフォン1は、第1のオブジェクトが重なってから所定の時間が経過した第2のオブジェクトの表示態様を元に戻してもよい。そして、スマートフォン1は、表示態様が元に戻った第2のオブジェクトに対するタップジェスチャを無視してもよい。すなわち、スマートフォン1は、時間に関する制限を設け、第1のオブジェクトが重なった第2のオブジェクトに対するタップジェスチャが制限時間内に検出されなければ、ロック解除を行わなくてもよい。スマートフォン1は、第1のオブジェクトと重なった第2のオブジェクトの表示態様を変更しない場合でも、このような時間に関する制限を設けてもよい。
図15を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図15は、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが検出された場合に、ロック状態を解除する制御を実行する処理手順を示している。図15に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図15に示す処理手順は、ロック状態の継続中、コントローラ10によって繰り返し実行される。
図15に示すように、コントローラ10は、ステップS101として、タッチスクリーンの検出結果を取得する。続いて、コントローラ10は、ステップS102として、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが検出されたか否かを判定する。例えば、コントローラ10は、図8に示すように、オブジェクト61の移動に追随するスワイプが検出されたか否かを判定する。あるいは、コントローラ10は、図11に示すように、オブジェクト61とオブジェクト62a〜62cとが重なった順序で、オブジェクト62a〜62cの各々に対するタップが検出されたか否かを判定する。あるいは、コントローラ10は、図12に示すように、オブジェクト61が移動した軌跡と最後に重なったオブジェクト62cに対するタップが検出された否かを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが検出された場合には(ステップS102,Yes)、ステップS103として、ロック状態を解除する。ロック状態を解除した後、スマートフォン1は、例えば、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示する。
これとは反対に、コントローラ10は、判定の結果、第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが検出されなかった場合には(ステップS102,No)、そのまま処理を終了する。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。
例えば、図7に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図7に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。
1 スマートフォン
2 タッチスクリーンディスプレイ
2A ディスプレイ
2B タッチスクリーン
3 ボタン
4 照度センサ
5 近接センサ
6 通信ユニット
7 レシーバ
8 マイク
9 ストレージ
9A 制御プログラム
9B メールアプリケーション
9C ブラウザアプリケーション
9Y 使用状況データ
9Z 設定データ
10 コントローラ
11 スピーカ
12、13 カメラ
14 コネクタ
15 加速度センサ
16 方位センサ
17 ジャイロスコープ
20 ハウジング

Claims (8)

  1. ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトを表示するタッチスクリーンディスプレイと、
    前記第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック画面が表示されるロック状態を解除するコントローラと
    を備える装置。
  2. 前記タッチスクリーンディスプレイは、前記ロック画面上に第2のオブジェクトをさらに表示し、
    前記コントローラは、前記軌跡と重なる位置にある前記第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック状態を解除する請求項1に記載の装置。
  3. 前記コントローラは、前記軌跡と、複数の前記第2のオブジェクトとが重なった順序で、複数の前記第2のオブジェクトの各々に対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合には、前記ロック状態を解除する請求項2に記載の装置。
  4. 前記コントローラは、前記軌跡と、複数の前記第2のオブジェクトとが重なった場合に、前記軌跡と最後に重なった前記第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック状態を解除する請求項2に記載の装置。
  5. 前記コントローラは、前記軌跡と、複数の前記第2のオブジェクトとが重なってから一定時間内に該第2のオブジェクトに対するタッチジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合には、前記ロック状態を解除する請求項2に記載の装置。
  6. 前記コントローラは、前記軌跡と重なる位置にある前記第2のオブジェクトの表示態様を変更する請求項2〜5のいずれか1つに記載の装置。
  7. タッチスクリーンディスプレイを備える装置を制御する方法であって、
    ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトをタッチスクリーンディスプレイに表示させるステップと、
    前記第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック画面が表示されるロック状態を解除するステップと
    を含む方法。
  8. タッチスクリーンディスプレイを備える装置に、
    ロック画面および該ロック画面上を移動する第1のオブジェクトをタッチスクリーンディスプレイに表示させるステップと、
    前記第1のオブジェクトが移動した軌跡に対するジェスチャが前記タッチスクリーンディスプレイによって検出された場合に、前記ロック画面が表示されるロック状態を解除するステップと
    を実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019028944A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 株式会社Nttドコモ プログラムおよび情報処理装置の動作方法

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