JP2002010351A - 通信端末装置 - Google Patents

通信端末装置

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JP2002010351A
JP2002010351A JP2000190200A JP2000190200A JP2002010351A JP 2002010351 A JP2002010351 A JP 2002010351A JP 2000190200 A JP2000190200 A JP 2000190200A JP 2000190200 A JP2000190200 A JP 2000190200A JP 2002010351 A JP2002010351 A JP 2002010351A
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Shoichi Ishikura
正一 石倉
Hisashi Ide
永 井出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信に関する待受け状況に係る情報を、
分り易く提示する。 【解決手段1】 通信端末装置1において、表示部の画
面9の背景に情報提示用の画像が重ねて表示され、かつ
移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度に応じて該背
景の色の濃度が設定される。通信端末装置が複数系統の
移動体通信網に属す状況下で、単一系統の移動体通信網
に係る電磁波が個別選択的に待受けられる場合、該電磁
波の受信電界強度に応じた濃度と待受け対象の移動体通
信網に応じた色相とで定義される色が、背景の色として
採用される。上記状況下で2系統以上の各移動体通信網
に係る電磁波が同時並列的に待受けられる場合、該各移
動体通信網に応じた色相と該各移動体通信網に係る電磁
波の受信電界強度に応じた濃度とでそれぞれ定義される
色の合成色が、背景の色として採用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多階調のカラー表
示が可能な表示手段を有する通信端末装置に関し、特に
無線通信に関する待受け状態を使用者に迅速に認識させ
ることが可能な通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話端末等の通信端末装置
は、音声通話以外の多数の機能を備える高性能なものに
なっている。通信端末装置の各機能の使用状態を使用者
に伝えるための手段として、液晶ディスプレイ等の表示
素子が通信端末装置に備えられている。各機能の使用状
態、たとえば各機能が使用可能であるのか使用不可であ
るのか使用中であるのかは、表示素子の画面に表示され
る画像内の文字によって、使用者に提示されている。本
明細書では、文字は絵文字を含む。表示素子画面に1枚
の画像だけを常時表示させつつ通信端末装置の全機能の
使用状態を該画像を用いて使用者に提示するために、単
一機能の使用状態は、該機能に対応付けられている絵文
字等を用いて、できるだけ少ない文字数で表現されてい
る。
【0003】しかしながら現行の通信端末装置では、高
機能化が進み様々な機能を有すので、通信端末装置から
使用者に伝えるべき情報が多い。このため、使用状態提
示用の画像中の文字の数が増えているので、該画像の構
成が複雑化している。また文字とは、1文字を使用者が
読取ったときに初めて該文字に対応付けられている機能
がどのような使用状態にあるかを知ることができるもの
である。ゆえに、必要な情報を画像から取出すために、
使用者は、画像表示中の画面を目視して必要な情報を示
す文字を画像内から探して、探した文字を読取るという
複雑な行為が必要になる。特に携帯電話端末等の移動体
通信網の移動局として用いられる通信端末装置は、無線
通信に用いられる電磁波の受信状況が絵文字で表現され
ており、使用者が該絵文字を読取って該受信状況を把握
するように構成されている。このために使用者は、現在
の受信状況を知るためには、表示素子の画面を注視する
必要があり、受信状態を迅速に確認しなければならない
場合には不都合が生じる。
【0004】特開平9−191491公報の携帯電話装
置は、セルラーモードとPHSモードとを選択的に切換
え可能であり、かつ該携帯電話装置の表示部のバックラ
イトの表示色が選択切換えされているモードに応じた色
に切換えられている。また特開平11−205422公
報の携帯端末装置は、バックライト方式の表示手段を具
備しており、受信信号の測定されている電界レベル等、
伝達すべき情報に応じて、バックライトの照射光の色を
変化させている。照射光の波長が異なる発光手段がバッ
クライト内に2個以上備えられる場合、伝達すべき情報
に応じて、2個以上の発光手段からの照射光の混合光を
用いる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の通信端末装
置が複数系統の移動体通信網の移動局として機能可能で
あるならば、無線通信に関する自己の待受け状態に係る
2種類の情報、すなわち無線通信が待受けられている移
動体通信網の系統と該移動体通信網に係る電磁波の受信
電界強度とを、別々に表示している。このために、従来
技術の通信端末装置では、情報提示用の画像の構成がさ
らに複雑化するので、該通信端末装置の待受け状態を使
用者が確認しにくくなっている。特開平11−2054
22公報では、提示すべき情報に応じてバックライトの
表示色が赤と緑と青とのうちのいずれかに切換えられて
いるだけなので、バックライトの表示色は常に1種類の
情報だけを示している。ゆえに特開平9−191491
公報におけるバックライトの表示色を用いる待受けモー
ドの表示手法と、また特開平11−205422公報に
おけるバックライトの表示色を用いる情報の表示手法と
を併用したとしても、待受け状態に係る2種類の情報
を、バックライトの表示色を用いて使用者に一度に提示
するのは困難である。
【0006】本発明の目的は、提示すべき情報を示す画
像の構成の簡略化が可能であり、かつ無線通信に関する
待受け状態に係る2種類の情報を使用者に迅速に提示可
能な通信端末装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線通信に用
いられる電磁波を待受けて受信する無線手段と、受信さ
れている電磁波の受信電界強度を取得する受信電界強度
取得手段と、背景の色の濃度が2段階以上に変化可能な
画面を有する表示手段と、受信電界強度に対する画面の
背景の色の濃度の予め定める対応関係を記憶している記
憶手段と、表示手段を制御する表示制御手段とを含み、
表示制御手段が、記憶手段内の背景の色の濃度の対応関
係に基づき、画面の背景の色の濃度を、取得されている
受信電界強度に対応する濃度に変化させることを特徴と
する通信端末装置である。
【0008】本発明に従えば、移動体通信網の移動局と
なる通信端末装置において、表示手段の画面の背景の色
の3要素の中の濃度が2階調以上に変化可能である場
合、該濃度が、該移動体通信網に係る電磁波の受信電界
強度に応じた濃度にされている。これによって前記通信
端末装置の使用者は、無線通信に関する前記通信端末装
置の待受け状態を、画面の背景の色の濃度を確認するだ
けで認識可能なので、待受け状態が迅速に確認可能にな
る。また、受信電界強度が画面背景の色の濃度によって
示されるので、各種情報の提示のために画面に表示され
る画像の構成の簡素化が可能になるため、受信電界強度
以外の情報を画像から迅速に得ることができる。これら
によって、通信端末装置の使い勝手が向上する。
【0009】本発明の通信端末装置は、前記表示手段の
画面が、背景の色の濃度および色相をそれぞれ2段階以
上に変化可能に構成され、前記無線手段が、自己が属す
る複数系統の移動体通信網のうちの1系統における無線
通信に用いられる電磁波を、個別選択的に待受けてお
り、前記記憶手段が、移動体通信網に対する画面の背景
の色の色相の予め定める対応関係をさらに記憶してお
り、前記表示制御手段が、前記記憶手段内の背景の色の
濃度および色相の対応関係に基づき、前記画面の背景の
色の色相を、無線通信が待受けられているいずれか1つ
の移動体通信網に応じた色相に変化させ、かつ、該背景
の色の濃度を、該いずれか1系統の移動体通信網に係る
電磁波の取得されている受信電界強度に応じた濃度に変
化させることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、複数系統の移動体通信網
の移動局となる通信端末装置において、いずれか1系統
の移動体通信網に係る電磁波だけが個別選択的に待受け
られている場合、画面背景の色は、待受け対象である該
いずれか1系統の移動体通信網に係る電磁波の取得され
ている受信電界強度に応じた濃度を有するだけでなく、
該待受け対象の移動体通信網に応じた色相を有する。こ
の結果通信端末装置は、複数系統の各移動体通信網にお
ける無線通信を1系統ずつ個別選択的に待受けている状
況であっても、無線通信に関する自己の待受け状態を示
す2種類の情報を画面背景の色を用いて一度に提示可能
になる。これによって通信端末装置は、使用者に該待受
け状態を迅速に確認させることができる。またこれによ
って、待受け状態を示す情報以外の各種の残余情報の提
示のための画像の構成の更なる簡素化が可能になるた
め、該残余情報を該画像から使用者がより迅速に得るこ
とができる。したがって、通信端末装置の使い勝手がさ
らに向上する。
【0011】また本発明の通信端末装置は、前記表示手
段の画面が、背景の色の濃度および色相をそれぞれ2段
階以上に変化可能に構成され、前記無線手段が、自己が
属する複数系統の移動体通信網のうちの少なくとも2系
統における無線通信に個別に用いられる電磁波を同時並
列的に待受けており、前記記憶手段が、移動体通信網に
対する画面の背景の色の色相の予め定める対応関係をさ
らに記憶しており、前記表示制御手段が、前記記憶手段
内の背景の色の濃度および色相の対応関係に基づき、無
線通信が待受けられている各移動体通信網に個別対応し
ている色相でそれぞれ規定される色を該各移動体通信網
に係る電磁波の取得されている受信電界強度に応じた濃
度の比率で合成した色に、画面の背景の色を変化させる
ことを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、複数系統の無線通信の移
動局となる通信端末装置において、少なくとも2系統の
各移動体通信網に個別に係る電磁波を無線手段が同時並
列的に待受けている場合、画面背景の色が、待受け対象
の各移動体通信網に応じた色相でそれぞれ規定される色
を該各移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度に応じ
た濃度の比率で合成した色にされている。この結果、通
信端末装置は、2系統以上の各移動体通信網における無
線通信を同時並列的に待受けている状況であっても、無
線通信に関する自己の待受け状態を示す2種類の情報を
画面背景の色を用いて一度に提示可能になる。これによ
って、使用者が前記待受け状態を迅速に確認可能にな
る。またこれによって、待受け状態を示す2種類の情報
以外の各種の残余情報の提示のための画像の構成の更な
る簡素化が可能になるために、該残余情報を画像から使
用者がより迅速に得ることができる。したがって、通信
端末装置の使い勝手がさらに向上する。
【0013】また本発明の通信端末装置は、前記表示手
段の画面が、背景に重ねて表示される画像の少なくとも
一部分の色の濃度および色相をそれぞれ2段階以上に変
化可能に構成され、前記無線手段が、自己が属する複数
系統の移動体通信網のうちの少なくとも2系統における
無線通信に個別に用いられる電磁波を同時並列的に待受
けており、前記記憶手段が、受信電界強度に対する画像
の色の濃度の予め定める対応関係、および移動体通信網
に対する画像の色の色相の予め定める対応関係をさらに
記憶しており、前記表示制御手段が、前記記憶手段内の
画像の色の濃度および色相の対応関係に基づき、無線通
信が待受けられている各移動体通信網に個別対応してい
る色相でそれぞれ規定される色を該各移動体通信網に係
る電磁波の取得されている受信電界強度に応じた濃度の
比率で合成した色に、画面に表示される画像の少なくと
も一部分の色を変化させることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、複数系統の無線通信の移
動局となる通信端末装置において、少なくとも2系統の
各移動体通信網に個別に係る電磁波を無線手段が同時並
列的に待受けている場合、画面に表示中の画像の少なく
とも一部分の色が、待受け対象の各移動体通信網に応じ
た色相でそれぞれ規定される色を該各移動体通信網に係
る電磁波の受信電界強度に応じた濃度の比率で合成した
色にされている。この結果、通信端末装置は、2系統以
上の各移動体通信網における無線通信を同時並列的に待
受けている状況であっても、無線通信に関する自己の待
受け状態を示す2種類の情報を画像を用いて一度に提示
可能になる。これによって、待受け状態の画像による表
示が簡潔かつ分り易くなるため、該待受け状態を使用者
が迅速に確認可能になる。したがって、通信端末装置の
使い勝手がさらに向上する。
【0015】また本発明の通信端末装置は、無線通信に
関する待受け状態を示すための予め定める特定図形が、
前記画像に含まれており、前記表示手段の画面が、背景
に重ねて表示される画像の少なくとも一部分の色の濃度
および色相をそれぞれ2段階以上に変化可能に構成さ
れ、前記無線手段が、自己が属する複数系統の移動体通
信網のうちの少なくとも2系統における無線通信に個別
に用いられる電磁波を同時並列的に待受けており、前記
記憶手段が、受信電界強度に対する前記特定図形の形状
の予め定める対応関係、および移動体通信網に対する該
特定図形の色の色相の予め定める対応関係をさらに記憶
しており、前記表示制御手段が、前記記憶手段内の特定
図形の形状および色相の対応関係に基づき、無線通信が
待受けられている各移動体通信網に応じた色相および該
各移動体通信網に係る電磁波の取得されている受信電界
強度に応じた形状をそれぞれ有する図形を合成して、合
成された図形を前記特定図形として前記画像に組込み、
該特定図形が組込まれている該画像を背景に重ねて表示
させることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、複数系統の無線通信の移
動局となる通信端末装置において、少なくとも2系統の
各移動体通信網に個別に係る電磁波が同時並列的に待受
けられている場合、待受け対象の各移動体通信網に応じ
た色相および該各移動体通信網に係る電磁波の受信電界
強度に応じた形状をそれぞれ有する図形を合成した図形
が、無線通信に関する通信端末装置の待受け状態を示す
ための特定図形として画像に組込まれて、組込み後の該
画像が表示される。この結果、通信端末装置は、2系統
以上の各移動体通信網における無線通信を同時並列的に
待受けている状況であっても、無線通信に関する自己の
待受け状態を示す2種類の情報を、画像を用いて一度に
提示可能になる。これによって、待受け状態の画像によ
る表示が簡潔かつ分り易くなるため、該待受け状態を使
用者が迅速に確認可能になる。したがって、通信端末装
置の使い勝手がさらに向上する。
【0017】また本発明の通信端末装置は、色を示すデ
ータが、予め定める色相および彩度でそれぞれ規定され
る複数の基準色の濃度を組合わせて構成され、前記移動
体通信網に応じた色相として、基準色の色相が移動体通
信網に予め個別に対応付けられており、前記表示制御手
段は、前記待受け状態の提示に用いる色を示すデータを
構成する各基準色の濃度を、各基準色が割当てられてい
る移動体通信網に係る電磁波の取得されている受信電界
強度に応じた濃度に設定することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、複数系統の無線通信の移
動局となる通信端末装置において、複数の基準色の濃度
の組合せによって色が表現されており、かつ通信端末装
置における無線通信に関する待受け状態の提示に画面背
景の色または情報提示用の画像の色が用いられる場合、
待受け状態提示に用いる色を示すデータを構成する各基
準色の濃度が、該各基準色が対応付けられている移動体
通信網に係る電磁波の取得されている受信電界強度に応
じた濃度にされている。これによって、待受け状態提示
に用いる色を示すデータの作成が極めて容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態である通信端末装置1の概略的な電気的構成を示すブ
ロック図である。図1の通信端末装置1は、図2に示す
ように、1系統の移動体通信網を含む通信系2におい
て、単一の該移動体通信網の移動局として機能する。図
2の通信系2は、1台以上の図1の通信端末装置1の他
に、該通信端末装置1が属する1系統の移動体通信網の
1台以上の基地局3を含む。
【0020】基地局3は、情報によって予め定めるチャ
ネルの搬送波を変調し、変調の結果得られる電磁波を大
気中に発信している。搬送波の変調に用いられる情報と
しては、基地局3が属する移動体通信網における無線通
信に用いるべき制御情報、および該移動体通信網の移動
局が基地局3を経由しつつ通信相手との間で送受すべき
情報が挙げられる。前記送受すべき情報は、たとえば、
音声と画像と文字列とのうちの少なくとも1つを示す。
制御情報としては、移動局の位置登録に係る制御情報、
および待機状態の移動局の呼出しに係る制御情報、前記
送受すべき情報の実際の送受の制御に係る制御情報が挙
げられる。
【0021】図1の通信端末装置1を含む移動局は、自
己が属する移動体通信網の基地局3から発信される電磁
波を受信しており、受信結果に応じて基地局3との間で
無線通信を行う。特に図1の通信端末装置1は、制御情
報によって変調されてかつ基地局3から発信されている
電磁波を、常にまたは周期的に受信している。図2の通
信系2において、基本的には、通信端末装置1と基地局
3との距離が近いほど、移動局における基地局3からの
電磁波の受信電界強度が高くなり、移動局において安定
した無線通信を行うことが可能な状態にあると云える。
【0022】再び図1を参照する。図1の通信端末装置
1は、制御部5と、記憶部6と、無線部7と、表示部8
とを含む。制御部5は、記憶部6の記憶内容を参照しつ
つ通信端末装置1全体を制御している。たとえば制御部
5は、無線部7による基地局3との無線通信を制御す
る。また図1の通信端末装置1が無線通信以外の機能を
備えている場合、制御部5が該機能に係る処理を行う。
記憶部6は、制御部5における各種制御に関する情報、
および制御部5における前記機能に関する処理に関する
情報を記憶している。
【0023】無線部7は、図1の通信端末装置1が属す
る移動体通信網における無線通信に用いられる電磁波を
待受けて受信する。また無線部7は、移動体通信網に係
る電磁波の受信に伴って発生する高周波の信号の処理、
たとえば受信された電磁波に応じた高周波信号の復調処
理等をさらに行ってもよい。移動体通信網に係る電磁波
の受信結果および該電磁波受信に伴う高周波信号の復調
結果は制御部5に与えられ、制御部5によって該移動体
通信網の通信規格に応じて処理される。さらに無線部7
は、送受すべき情報が制御部5から与えられると、該情
報によって予め定めるチャネルの搬送波を変調し、変調
された搬送波を発信する。
【0024】表示部8は、情報提示のための画面9を備
えている。制御部5は、使用者に提示すべき情報を示す
特定図形を含む提示用画像の情報を作成して、該提示用
画像の情報を表示部8に与えて、該提示用画像を画面9
の背景上に重ねて表示させる。1以上の特定図形を含む
提示用画像は、少なくとも一部分が無色透明であって、
画面9の背景に重畳表示される際に無色透明の部分から
背景が透けて見える構成になっている。本明細書におい
て、特定図形は、文字および図形のうちの少なくとも一
方を含む。本明細書において、文字とは、漢字、仮名、
欧米文字、数字、記号、および絵文字を含む概念であ
る。
【0025】表示部8は、画面9の背景の色の3要素の
中の濃度および彩度のうちの少なくとも一方要素が2段
階以上に変化可能な構成を有する。このためには、たと
えば、3階調以上の濃度変化および3色以上の色変化の
うちの少なくとも一方が可能な複数の画素から画面9が
構成されており、画面9内の3段階以上の濃淡の分布お
よび該画面9内の3色以上の色の分布のうちの少なくと
も一方によって画像が表示可能であればよい。たとえ
ば、表示部8は、多階調のカラー表示が可能な液晶表示
素子を含む。本明細書では、「色」とは、色要素として
色相と彩度と濃度(明度)とを有する有彩色だけでな
く、色要素として濃度だけを有する無彩色をも含む概念
である。
【0026】図1の通信端末装置1は、自己が属する移
動体通信網における無線通信に関する自己の待受け状態
を、簡潔かつ分り易く使用者に提示する構成に特徴があ
る。このために、制御部5が受信レベル取得部11と表
示制御部12とを含み、受信電界強度に対する画面9の
背景の色の濃度の予め定める対応関係および受信電界強
度に対する画面9の背景の色の彩度の予め定める対応関
係とのうちの少なくとも一方を記憶部6が記憶してい
る。受信電界強度に対する色の要素の対応関係は、たと
えば、所定の複数段階の各受信電界強度と要素とを1対
1対応させた対応表13によって表される。
【0027】受信レベル取得部11は、無線部7によっ
て受信されている電磁波の受信電界強度を測定して取得
する。移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度は、該
無線通信に関する通信端末装置1の待受け状態を示す指
標の1つである。表示制御部12は、表示部8を制御し
ている。特に表示制御部12は、記憶部6に記憶されて
いる対応表13に基づき、表示部8の画面9の背景の色
の3要素の中の彩度および濃度のうちの少なくとも一方
要素を、取得されている受信電界強度に応じて変化させ
る。好ましくは、制御情報によって変調されて基地局3
から発信されている電磁波を無線部7が常時または周期
的に受信し、受信された該電磁波の受信電界強度を受信
レベル取得部11が常時または周期的に取得している。
無線部7が受信している最新の電磁波の受信電界強度に
応じて、または受信レベル取得部11で取得されている
最新の電磁波の受信電界強度に応じて、彩度および濃度
のうちの少なくとも一方要素が変更される。
【0028】受信電界強度に基づく背景の色の制御のた
めに、表示制御部12は、比較部15と表示色制御部1
6とを含む。比較部15は、受信レベル取得部11によ
って取得されている受信電界強度を記憶部6内の背景の
色に係る対応表13とを比較して、該受信電界強度に対
応する背景の色の3要素を決定する。表示色制御部16
は、表示部8の画面9の背景に、比較部15によって決
定されている要素によって規定される色を表示する。た
とえば比較部15によって濃度が決定されていれば、予
め定める色相および彩度ならびに該決定されている濃度
によって規定される色が表示される。
【0029】図3は、図1の通信端末装置1における受
信電界強度の変化に伴う画面9の背景の色の変化の1例
を示す模式図である。図3の例では、基本的には、基地
局3から発信される電磁波の受信可能圏の他に通信端末
装置1が位置する状況下における画面9の背景の色が白
に設定されていて、かつ背景の色の色相が黄に固定され
ている。なお本明細書において、待受け状態変化に伴う
色の変化を示す模式図では、待受け状態に応じた色で塗
りつぶされるべき領域に斜線を付す。領域内の斜線の間
隔を濃度に対応付け、該斜線の傾く方向を色相に対応付
けている。
【0030】上記変化の1例としては、受信電界強度の
増加に伴い背景の色の濃度だけが段階的に増加する場
合、受信電界強度が低レベルから中レベルを経て高レベ
ルに変化するならば、背景の色は薄い黄色から黄色を経
て濃い黄色に変化する。また上記変化の他の1例として
は、受信電界強度の増加に伴い背景の色の彩度だけが増
加する場合、受信電界強度が低レベルから中レベルを経
て高レベルに変化するならば、背景の色は白色から黄色
を経て橙色に変化する。たとえば、低レベルとは−∞以
上かつ所定の第1閾強度未満の範囲であり、中レベルと
は該第1閾強度以上かつ所定の第2閾強度未満の範囲で
あり、高レベルとは該第2閾強度以上かつ+∞以下の範
囲である。
【0031】このように、単一の移動体通信網の移動局
となる図1の通信端末装置1において、表示部8の画面
9の背景の色の濃度および彩度のうちの少なくとも一方
要素が、無線通信に係る電磁波の受信電界強度に応じて
設定されているので、受信電界強度が分り易く表示され
る。この結果使用者は、画面9の背景の色を確認するだ
けで受信電界強度を認識可能なので、通信端末装置1の
待受け状態の確認のために画面9を注視する必要が無く
なるため、該待受け状態を迅速に確認可能になる。また
この結果使用者は、画面9を直視しなくても受信電界強
度を知ることができるので、図1の通信端末装置1を用
いて安定した無線通信が可能かどうかを、画面9を一瞥
するだけで判断可能になる。
【0032】また図1の通信端末装置1において、待受
け状態を示す指標の1つである受信電界強度が画面9の
背景の色によって示されるので、該受信電界強度を示す
ための特定図形を提示用画像が含む必要が無くなる。こ
の結果、従来技術の通信端末装置よりも図1の通信端末
装置1のほうが、画面9に一度に表示すべき特定図形を
減らすことができるため、提示用画像の構成を簡素化す
ることができる。これによって、受信電界強度以外の必
要な情報を示す特定図形を画面9に表示中の提示用画像
内から使用者が探すという手間の軽減を図ることができ
るので、該必要な情報をより迅速に得ることが可能にな
る。
【0033】以上説明したように、図1の通信端末装置
では、無線通信に係る電磁波の受信電界強度等、該通信
端末装置1が提示している各種情報を使用者が迅速に得
ることが可能なので、通信端末装置1の使い勝手が向上
する。特に、車両運転中等に用いられていて通信端末装
置への着信に自動応答するためのいわゆるハンズフリー
装置に図1の通信端末装置1が接続中である場合、表示
中の画像を運転者が見て待受け状態を確認する動作が省
かれることになるので、通信端末装置が使い易くなる。
特開平11−205422公報のように、受信電界強度
の変化に伴い画面9の背景の色の色相変化する構成より
も、本発明のように、画面9の背景の色の色相が固定さ
れていてかつ受信電界強度の変化に伴い画面9の背景の
色の濃度および彩度のうちの少なくとも一方要素が変化
する構成のほうが、画面9の背景の色によって示される
受信電界強度の変化を使用者が認識し易い。また受信電
界強度に伴い画面9の背景の色の濃度だけが変化する場
合、表示部8が背景の色の濃度を2階調以上に変更可能
に構成されていれば、表示部8がモノクロ表示およびカ
ラー表示のどちらを行うかに関わらず、画面9の背景の
濃度によって受信電界強度を表示可能なので、表示部8
の構成の簡略化を図ることができる。
【0034】図4は、図1の通信端末装置1における表
示部8の画面9の背景の色の制御手順を示すフローチャ
ートである。たとえば周期的に、ステップS0からステ
ップS1に進む。ステップS1において制御部5は、無
線通信に係る制御情報によって変調されていてかつ基地
局3から発信されている電磁波を、無線部7に受信させ
る。ステップS2において制御部5の受信レベル取得部
11が、受信されている電磁波の受信電界強度を検出し
て取得する。ステップS3において制御部5の比較部1
5は、取得されている受信電界強度と記憶部6内の背景
の色に係る対応表13とを比較して、受信電界強度に伴
い変化すべき色要素の値を決定する。制御部5の表示色
制御部16は、ステップS4において、受信電界強度を
提示するための背景の色を決定されている色要素および
予め固定の色要素に基づき決定し、ステップS5におい
て、決定された色を表示部8の画面9の背景に表示す
る。背景への色表示後、ステップS6で背景色の制御処
理が終了する。これによって現在受信中の電磁波の受信
電界強度に伴い画面9の背景の色が変化するので、使用
者は、安定した無線通信が可能かどうかを一目で判断す
ることができる。
【0035】図5は、本発明の第2の実施の形態である
通信端末装置21の概略的な電気的構成を示すブロック
図である。図5の通信端末装置21は、図6に示すよう
に、複数系統の移動体通信網を含む通信系22におい
て、複数系統の各移動体通信網の移動局を兼ねている。
図5および図6は、通信端末装置21が2系統の移動体
通信網に属する場合を例としている。複数系統の移動体
通信網のうちの少なくとも2系統は、たとえば携帯電話
網およびPHS(Personal Handyphone System)網でそ
れぞれ実現される。
【0036】図6の通信系22は、1台以上の図5の通
信端末装置21の他に、該通信端末装置21が属する各
移動体通信網に属す1台以上の基地局3〔1〕〜3
〔N〕を含む。「N」は通信端末装置が属する移動体通
信網の数であり、「n」は1以上N以下の任意整数であ
る。複数系統の各移動体通信網は、移動局が送受すべき
情報を基地局3〔n〕経由で伝送する基本構成は相互に
等しく、基地局3〔n〕と移動局との間の無線通信の詳
細規格、および基地局3〔n〕経由の情報送受に関する
詳細規格が、相互に異なる。各移動体通信網毎に、移動
局との無線通信に係る基地局3〔n〕の基本構成、およ
び該基地局3〔n〕との無線通信に関する通信端末装置
の基本構成は、図1および図2で説明した基地局3の基
本構成ならびに通信端末装置1の基本構成と、それぞれ
等しい。
【0037】図5の通信端末装置21は、自己が属する
各移動体通信網をそれぞれ用いる通信モードを有してい
る。図5の通信端末装置21では、複数の通信モードの
うちのいずれか1つの通信モードが選択され、選択され
ている通信モードにおいて用いるべきいずれか1系統の
移動体通信網の基地局3〔n〕との間の無線通信だけが
個別選択的に実行可能になる。前記いずれか1つの通信
モードは、図5の通信端末装置21によって自動的に選
択されてもよく、使用者からの指示に応じて選択されて
もよい。本明細書において「個別選択的」とは、巨視的
に見て、複数の処理のうちのいずれか1つの処理だけが
選択的に実行されている状況を指し、時分割処理とは異
なる。
【0038】再び図5を参照する。図5の通信端末装置
21は、概略的には、図1で示す通信端末装置1の構成
を自己が属する各移動体通信網毎に備えており、自己が
属する全移動体通信網のうちのいずれか1系統に個別対
応する構成部品だけが個別選択的に動作可能である。図
5の通信端末装置21の構成部品のうち、図1の通信端
末装置1の構成部品と基本構成が等しいものには、図1
と同じ参照符と個別対応する移動体通信網に応じた番号
とを付し、説明は省略する。
【0039】図5の通信端末装置21は、詳細には、自
己が属する移動体通信網に個別対応する制御部5〔1〕
〜5〔N〕および無線部7〔1〕〜7〔N〕を含み、さ
らに単一の表示部8および記憶部6を含む。単一移動体
通信網に個別対応する制御部5〔n〕は、受信レベル取
得部11〔n〕と比較部15〔n〕と表示色制御部16
〔n〕とを含む。通信モード毎に、通信モードにおいて
用いるべき移動体通信網に規定される通信規格に基づい
て、該移動体通信網に個別対応する制御部5〔1〕〜5
〔N〕が該移動体通信網に個別対応する無線部7〔1〕
〜7〔N〕を制御しており、該移動体通信網に係る電磁
波を該無線部7〔1〕〜7〔N〕が待受け受信してい
る。記憶部6に記憶される対応表23は、受信電界強度
に対する背景の色の濃度の所定対応関係だけでなく、自
己が属する各移動体通信網に対する背景の色の色相の所
定対応関係を示す。図5の通信端末装置21における表
示制御部24は、全ての通信モードに個別対応する制御
部5〔1〕〜5〔N〕内の比較部15および表示色制御
部5〔1〕〜5〔N〕を含む。
【0040】自己が有する全通信モードの選択結果に応
じて、全制御部5〔1〕〜5〔N〕および全無線部7
〔1〕〜7〔N〕のうち、選択中の通信モードおいて用
いるべき移動体通信網に個別対応するいずれか1つの制
御部5〔n〕および無線部7〔n〕だけが動作する。こ
れによって、図5の通信端末装置21が属する複数系統
の移動体通信網のうち、選択中の通信モードで用いられ
るいずれか1系統の移動体通信網に係る電磁波だけが、
個別選択的に待受け受信される。
【0041】動作中であるいずれか1つの制御部5
〔n〕の受信レベル取得部11〔n〕は、該制御部5
〔n〕に対応付けられている移動体通信網に対応付けら
れている無線部7〔n〕によって受信されている電磁波
の受信電界強度を、測定して取得する。動作中であるい
ずれか1つの制御部5〔n〕の比較部15〔n〕および
表示色制御部16〔n〕は、記憶部6に記憶される対応
表23を参照して、該制御部5〔n〕が対応づけられて
いる移動体通信網に応じた色相と該制御部5〔n〕内の
受信レベル取得部11〔n〕で取得されている受信電界
強度に対応する濃度とによって規定される色を、画面9
の背景の色にする。これによって、画面9の背景の色の
色相が、待受け対象であるいずれか1つの移動体通信網
に応じた色相に変化し、かつ、該背景の色の濃度が、該
移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度に応じた濃度
に変化する。待受け対象の移動体通信網および受信電界
強度は、図5の通信端末装置21における無線通信に関
する待受け状態を示す2つの指標である。
【0042】図7は、図5の通信端末装置21における
待受け状態に応じた画面9の背景の色の変化を示す図で
ある。1例としては、図5の通信端末装置21が2系統
の移動体通信網に属すならば、図7で示すように、画面
9の背景の色の色相が、一方の移動体通信網を用いる通
信モードの選択時には黄に設定され、他方の移動体通信
網を用いる通信モードの選択時には青に設定されてい
る。さらに図7に示すように、2つの通信モードのどち
らが選択されていても、選択中の通信モードにおいて用
いられる移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度の増
加に応じて、画面9の背景の色の濃度が段階的に増加す
る。これによって使用者は、画面9の背景の色を確認す
るだけで、図5の通信端末装置21において、現在どの
通信モードが選択されており、かつ選択中の通信モード
で用いられる移動体通信網の基地局3〔n〕からの電磁
波がどのくらい高い強度で受信されているかという情
報、すなわち現在の待受け状態に係る情報を、認識する
ことができる。
【0043】図8は、本発明の第3の実施の形態である
通信端末装置41の概略的な電気的構成を示すブロック
図である。図8の通信端末装置41は、図6で説明した
複数系統の移動体通信網を含む通信系22において、複
数系統の各移動体通信網の移動局を兼ねる。図8は、通
信端末装置41が2系統の移動体通信網に属する場合を
例としている。図8の通信端末装置41は、自己が属す
る各移動体通信網をそれぞれ用いる通信モードを有して
いる。図8の通信端末装置41では、複数の通信モード
のうちの少なくとも2つの通信モードが選択され、選択
されている2以上の各通信モードにおいてそれぞれ用い
るべき移動体通信網の基地局3〔p〕,3〔q〕との間
の無線通信が、同時並列的に実行可能になる。「p」
「q」は、1以上N以下の任意整数であり、相互に異な
る値である。使用すべき2以上の通信モードは、通信端
末装置41によって自動的に選択されてもよく、使用者
からの指示に応じて選択されてもよく、通信端末装置4
1が属する全通信モードが無条件に割当てられてもよ
い。
【0044】本明細書において、「同時並列的」とは、
巨視的に見て、2以上の処理が同時並列に実行されてい
る状況を指している。「同時並列的」とは、詳細には、
並列処理(Parallel Processin g)およびマルチプロセ
ッシング(multiprocessing)等、同時刻に2以上の処
理がどちらも実行されている状況に限らず、時分割処理
(Timesharing)および並行処理(Concurrent Processi
ng)等、2以上の処理のうちの1つを選択実行する動作
を短時間に周期的に繰返す状況をも含む。
【0045】図8の通信端末装置41は、概略的には、
図1で示した通信端末装置1の構成部品を自己が属する
各移動体通信網毎に備えており、各移動体通信網に個別
対応する構成部品が同時並列的に動作可能である。図8
の通信端末装置41の構成部品のうち、図1および図5
の通信端末装置1,21の構成部品と基本構成が等しい
ものには、図1および図5と同じ参照符と個別対応する
無線通信系に応じた番号とを付し、説明は省略する。
【0046】図8の通信端末装置41は、詳細には、自
己が属する移動体通信網に個別対応する制御部43
〔1〕〜43〔N〕および無線部7〔1〕〜7〔N〕を
含み、さらに表示色合成部44、表示色制御部16、表
示部8、および記憶部6を1つずつ含む。単一無線通信
系に対応する制御部43〔n〕は、受信レベル取得部1
1〔n〕と比較部15〔n〕とだけをそれぞれ含む。記
憶部6が記憶している対応表45は、受信電界強度に対
する背景の色の濃度の所定対応関係だけでなく、自己が
属する各移動体通信網に対する背景の色の色相の所定対
応関係を示す。図8の通信端末装置41における表示制
御部46は、全ての通信モードに個別対応する制御部4
3〔1〕〜43〔N〕内の比較部15〔1〕〜15
〔N〕と、表示色合成部44と、表示色制御部16とを
含んで構成される。
【0047】自己が有する全通信モードの選択結果に応
じて、全制御部43〔1〕〜43〔N〕および全無線部
7〔1〕〜7〔N〕のうち、選択中の2つ以上の各通信
モードに個別対応する制御部43〔p〕,43〔q〕お
よび無線部7〔p〕,7〔q〕が、同時並列的に動作す
る。これによって、図8の通信端末装置41が属する複
数系統の移動体通信網のうちの少なくとも2系統の移動
体通信網に係る電磁波が同時並列的に待受けられ、かつ
待受け対象である2系統以上の各移動体通信網に係る電
磁波の受信電界強度が、該移動体通信網に個別対応する
受信レベル取得部11によってそれぞれ取得される。待
受け対象の2系統以上の移動体通信網および各移動体通
信網における電磁波の受信電界強度は、図8の通信端末
装置41における無線通信に関する待受け状態を示す複
数の指標である。
【0048】動作中の2以上の各制御部43〔p〕,4
3〔q〕内の比較部15〔p〕,15〔q〕は、記憶部
6の記憶内容を参照して、自己が対応づけられている移
動体通信網に係る電磁波の受信状態に応じた表示色を決
定する。単一移動体通信網に係る電磁波の受信状態に応
じた表示色は、該移動体通信網に応じた色相と、該移動
体通信網に係る電磁波の受信電界強度に応じた濃度とに
よって少なくとも規定される。単一移動体通信網に係る
電磁波の受信状態に応じた表示色の彩度は、常に所定度
数を保ってもよく、該移動体通信網に応じた度数を保っ
てもよく、該移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度
に応じて変化してもよい。
【0049】表示色合成部44は、同時並列的に動作し
ている2以上の各比較部15〔p〕,15〔q〕によっ
てそれぞれ規定されている表示色、すなわち2系統以上
の待受け対象の各移動体通信網に係る電磁波の受信状態
に応じた表示色を、合成する。表示色制御部16は、表
示色合成部44によって合成された色を、画面9の背景
の色として画面9に表示する。これによって、待受け対
象の2系統以上の各移動体通信網に個別に応じた色相で
それぞれ定義される色を該各移動体通信網に係る電磁波
の取得されている受信電界強度に応じた濃度の比率で合
成した色に、画面9の背景の色が変化する。
【0050】図9は、無線通信に係る電磁波の図8の通
信端末装置41における待受け状態に応じた画面9の背
景の色の変化を示す模式図である。図9では、2系統の
移動体通信網における受信電界強度に応じた表示色の濃
度の変化を、図の縦軸および横軸にそれぞれ取ってい
る。図8の通信端末装置41が2系統の移動体通信網に
おける無線通信を同時並行的に待受けているならば、た
とえば、各移動体通信網に応じた色相が赤および緑にそ
れぞれ設定され、かつ各移動体通信網に係る電磁波の受
信電界強度の増加に応じて各移動体通信網に係る電磁波
の受信状態を示す表示色の濃度が段階的に増加してい
る。
【0051】一例としては、2系統の移動体通信網での
受信電界強度がどちらも低レベルである場合、一方移動
体通信網に応じた色相および低レベルに応じた濃度によ
って規定される表示色と他方移動体通信網に応じた色相
および低レベルに応じた濃度によって規定される表示色
とを合成した色が、画面9の背景の色として採用され
る。他の一例としては、一方移動体通信網での受信電界
強度が高レベルであり、他方移動体通信網での受信電界
強度が中レベルである場合、一方移動体通信網に応じた
色相および高レベルに応じた濃度によって規定される表
示色と他方移動体通信網に応じた色相および中レベルに
応じた濃度によって規定される表示色とを合成した色
が、画面9の背景の色として採用される。これによって
使用者は、画面9の背景の色を確認するだけで、図8の
通信端末装置41において、2系統以上の移動体通信網
の無線通信が同時並列的に待受けられる場合、どの通信
モードにおいて用いられる移動体通信網に係る電磁波が
どのくらい高い強度で受信されているかという情報、す
なわち現在の待受け状態に係る情報を、迅速に認識する
ことができる。
【0052】以上説明したように、複数系統の移動体通
信網の移動局として機能可能な2種類の通信端末装置2
1,41のうち、無線通信を個別選択的に待受ける図5
の通信端末装置21においては、待受け対象のいずれか
1系統の移動体通信網の選択結果および該移動体通信網
に係る電磁波の受信電界強度に応じて、表示部8の画面
9の背景の色の色相および濃度が設定されている。また
無線通信を同時並行的に待受ける図8の通信端末装置4
1においては、同時並列的に無線通信が待受けられてい
る2系統以上の移動体通信網に個別対応している色相で
それぞれ定義される色を該各移動体通信網に係る電磁波
の取得されている受信電界強度に応じた濃度の比率で合
成した色に、画面9の背景の色が設定されている。
【0053】この結果、図5および図8の通信端末装置
21,41は、それぞれ自己の待受け状態を示す2つの
指標である移動体通信網および受信電界強度を画面9の
背景の色によって一度に表現可能なので、自己の待受け
状態を分り易く表示することができる。ゆえに使用者
は、通信端末装置21,41の待受け状態を示す2つの
指標を、画面9の背景の色を確認するだけで認識するこ
とができる。これによって、複数系統の移動体通信網の
基地局3〔1〕〜3〔N〕からの電磁波を個別選択的ま
たは同時並列的に受信している構成の通信端末装置2
1,41のどちらであっても、図1の通信端末装置1と
同様に、自己の待受け状態を使用者に迅速に確認させる
ことが可能になり、選択中の移動体通信網を用いて安定
した無線通信が可能かどうかを画面9を一目見るだけで
使用者に判断させることができる。
【0054】また上述の図5および図8の通信端末装置
21,41においては、自己の待受け状態を示す指標で
ある移動体通信網系統および該移動体通信網に係る受信
電界強度との両方が画像背景の色によって提示されるの
で、提示用画像内の待受け状態に係る特定図形の数をよ
り減らすことができる。このため、提示用画像の構成が
より簡素化されるので、受信電界強度以外の必要な情報
を提示用画像から使用者がより迅速に得ることができる
ため、図5および図8の通信端末装置21,41の使い
勝手がさらに向上する。特に、いわゆるハンズフリー装
置等に図5および図8の通信端末装置21,41がそれ
ぞれ接続中である場合、該通信端末装置21,41が使
い易くなる。
【0055】また図5および図8の通信端末装置21,
41では、移動体通信網に色相が対応付けられていて受
信電界強度に濃度が対応づけられているので、待受け対
象の移動体通信網と受信電界強度との複数通りの組合せ
に応じた画面9の背景の色が全て相互に異なる。これに
よって、現在の受信電界強度だけでなく待受け対象の移
動体通信網も画面9の背景の色を用いて分り易く表示さ
れるので、通信端末装置の現在の待受け状態が分り易く
表示される。移動体通信網に濃度が割当てられて受信電
界強度に色相が割当てられるよりも、本発明の第2およ
び第3の実施の形態のように移動体通信網に色相が割当
てられて受信電界強度に濃度が割当てられるほうが、画
面9の背景の色から受信電界強度および通信モードを使
用者が感覚的に認識し易い。
【0056】図5および図8の通信端末装置21,41
では、画面9の背景の色の彩度は、受信電界強度の変化
および待受け対象の移動体通信網の変化のどちらか一方
に応じて変化してもよく、受信電界強度および移動体通
信網の変化に関わらず所定度数に保たれていてもよい。
背景の色の色相だけでなく彩度も待受け対象の移動体通
信網に応じて変化するならば、該移動体通信網の変化に
応じた色の変化が多彩になるので、好ましい。
【0057】第1〜第3の実施の形態の通信端末装置
1,21,41において、受信電界強度の増加に伴う画
面9の背景の色の濃度または彩度の変化は、連続的およ
び段階的のどちらでもよく、増加または減少のどちらで
もよい。好ましくは、図3,7,9でも示すように、背
景の色の3要素のうち、受信電界強度の変化に関わら
ず、色相が所定の色相または待受け対象の移動体通信網
に応じた色相を常に保ち、かつ受信電界強度の増加に伴
って、濃度および彩度のうちの少なくとも一方要素が増
加する。これによって、受信電界強度の増加に伴い画面
9の背景の色が色相を保ちつつ濃くなると使用者に認識
させることができるので、画面9の背景の色を用いて受
信電界強度の高低を使用者に対して感覚的に分り易く提
示することができる。待受け状態変化に伴う背景の色要
素の変化の許容範囲および待受け状態に変化に関わらず
保持される背景の色要素の規定値は、好ましくは、背景
に重ねて表示される画像が該背景の色の要素の変化に関
わらず常に見易くなるようにそれぞれ設定される。
【0058】第1〜第3の実施の形態の通信端末装置
1,21,41において、自己の待受け状態の変化に伴
って画面9の背景の色を変化させる場合、該画面9の背
景に重畳して表示されている提示用画像の色は、待受け
状態の変化に関わらず固定されていてもよく、待受け状
態の変化に伴って変化してもよい。好ましくは、2系統
以上の各移動体通信網の無線通信が同時並列的に待受け
られている状況下において、下記の2通の手法のいずれ
かを用いて、待受け状態の変化に伴って提示用画像の少
なくとも一部分の色が変更される。
【0059】待受け状態に応じて提示用画像の色を変化
させる第1の手法は、図8の通信端末装置41における
画面9の背景の色の変化手法とほぼ等しい。すなわち、
画面9に表示される提示用画像の少なくとも一部分の色
が、2系統以上の待受け対象の各移動体通信網に個別に
応じた色相でそれぞれ規定される色を該各移動体通信網
に係る電磁波の取得されている受信電界強度に応じた濃
度の比率で合成した色に変更される。このためには、図
8の通信端末装置と機能的構成が等しい通信端末装置に
おいて、さらに、表示部8が、画面9に表示中の画像の
少なくとも一部の色の濃度および色相をそれぞれ2段階
以上に変化可能に構成され、かつ記憶部6内の対応表
が、受信電界強度に対する提示用画像の色の濃度の予め
定める対応関係および移動体通信網に対する提示用画像
の色の色相の予め定める対応関係をさらに示す。表示制
御部46は、待受け状態に応じて画面9の背景の色を合
成する手法と同手法を用い、かつ画面9の背景の色に関
する対応関係の代りに提示用画像の色に関する対応関係
を参照して、待受け状態に応じた提示用画像の色を合成
し、該提示用画像の少なくとも一部分、たとえば一部の
文字および図形の色を、合成された色に変更する。
【0060】待受け状態に応じて提示用画像の色を変化
させる第2の手法としては、提示用画像内の待受け状態
に係る特定図形の色および形状が待受け対象の移動体通
信網および受信電界強度応じてそれぞれ変更される。待
受け状態に係る特定図形は、1例としては、アンテナを
模した記号と1〜3本の棒を組合わせた線画であり、受
信電界強度の増加に伴って棒の本数が増加し、記号の線
および棒の色の色相が移動体通信網に応じて設定され
る。第2の手法のためには、図8の通信端末装置と機能
的構成が等しい通信端末装置において、さらに、表示部
8が、画面9に表示される画像の少なくとも一部分の色
の濃度および色相をそれぞれ2段階以上に変化可能に構
成され、かつ記憶部6が、受信電界強度に対する提示用
画像の色の濃度の予め定める対応関係および移動体通信
網に対する提示用画像の色の色相の予め定める対応関係
をさらに記憶している。
【0061】表示制御部46は、記憶部6の記憶内容に
基づき、図10に示すように、同時並列的に無線通信が
待受けられている2系統以上の各移動体通信網に係る状
況にそれぞれ応じた図形51〔p〕,51〔q〕を作成
し、作成された2以上の図形51〔p〕,51〔q〕を
合成して、合成の結果得られる図形52を、通信端末装
置の待受け状態に応じた特定図形として、提示用画像5
3内に組込む。単一系統の移動体通信網に係る状況に応
じた図形51〔n〕は、該移動体通信網に応じた色相、
および該移動体通信網に係る電磁波の取得されている受
信電界強度に応じた形状を、有している。前記合成され
た図形52の形状は、各移動体通信網に係る状況に応じ
た図形を形状が等しい部分が一致するように相互に重合
わせた形状であり、前記合成された図形52内の1点の
色は、該1点において図形が重なっている移動体通信網
にそれぞれ対応する色相によって規定される色を合成し
た色である。
【0062】以上説明したような提示用画像を用いて通
信端末装置の待受け状態が提示される場合、現在の待受
け状態の提示用画像による表示が簡潔かつ分り易くなる
ので、該待受け状態を使用者に迅速に確認させることが
できる。さらに、待受け対象の移動体通信網の系統およ
び受信電界強度が、提示用画像の一部分の色、または提
示用画像内の待受け状態に係る特定図形の色および形状
によって、使用者に提示されているので、待受け状態に
係る2種類の情報を使用者に一度に伝えることが可能で
ある。したがって、本発明の通信端末装置の使い勝手が
さらに向上する。またこれによって、提示用画像内の単
一文字または単一記号に複数の意味を持たせることがで
きるので、提示用画像の構成の簡素化をさらに図ること
ができるため、待受け状態をさらに迅速に使用者に認識
させることができる。
【0063】受信電界強度の増加に伴う提示用画像また
は特定図形の色の濃度の変化は、連続的および段階的の
どちらでもよく、増加または減少のどちらでもよい。好
ましくは、提示用画像または特定図形の色の3要素のう
ち、色相が受信電界強度の変化に関わらず常に所定の色
相または待受け対象の移動体通信網に応じた色相を保
ち、かつ濃度が受信電界強度の増加に伴って増加する。
これによって受信電界強度の増加に伴い提示用画像の少
なくとも一部分または特定図形の色が色相を保ちつつ濃
くなると使用者に認識させることができるので、提示用
画像の一部分の色を用いて受信電界強度の高低を使用者
に対して感覚的に分り易く表示することができる。
【0064】第1〜第3の通信端末装置1,21,41
において、画面9に表示すべき色を示すデータは、予め
定める色相および彩度でそれぞれ規定される複数の基準
色の濃度を組合わせて構成されている。基準色の組合せ
は、たとえば、光の3原色〔赤緑青〕のように混合する
と白になる組合せ、または色の3原色〔赤青黄〕のよう
に混合すると黒になる組合せで実現されてもよく、その
他の組合せでもよい。好ましくは、基準色の色相が、移
動体通信網に対する色相として設定される。
【0065】2系統以上の移動体通信網における無線通
信が同時並列的に待受けられている状況下では、最も好
ましくは、合成色を示すデータ内の各基準色の濃度とし
て、該各基準色の色相に対応付けられている移動体通信
網における電磁波の最新の受信電界強度に応じた濃度が
それぞれ採用される。また上記の状況下では、待受け対
象の2系統以上の移動体通信網における電磁波の最新の
受信電界強度の相互平均に応じた濃度が、合成色を示す
データ内の各基準色の濃度として採用されてもよい。こ
れら2通りの場合、現時点で未だ待受けられていない移
動体通信網に対応付けられている基準色の濃度、および
移動体通信網に対応づけられていない基準色の濃度は、
該表示色のドットが無色透明になるような値であっても
よく、上記平均値等であってもよい。また2系統以上の
移動体通信網における無線通信が個別選択的に待受けら
れている状況下では、好ましくは、画面9の背景の色お
よび提示用画像の色を示すデータ内の各基準色の濃度
が、上記背景の色と同様に設定される。これらによっ
て、前記合成色のデータ作成が極めて容易になる。
【0066】画像が背景(バックグラウンド)に重ねて
表示される場合、フォアグラウンドにある画像の無色透
明部分および該背景内の画像と重ならない部分から、画
面9の背景の色が見える。すなわち上記場合、画面内に
おいて画像の色の付いた部分と重なる領域に位置する画
素の色が該画像の色に設定され、画面内においての前記
画像の無色透明部分および前記画像と重ならない部分に
相当する領域内に位置する画素の色が背景の色に設定さ
れている。この際、濃度が3段階以上にそれぞれ変化可
能な2種類以上の基準色のドットを単一画素が有する場
合、基準色の濃度の組合せによって色を示すデータが構
成されているならば、単一の色が割当てられている領域
内の画素の各ドットの濃度を該色のデータ内の各基準色
の濃度にするだけで、該割当てられた色を該領域に表示
可能になる。これによって、画面の背景または画像の少
なくとも一部分を容易に待受け状態に応じた色にするこ
とができる。
【0067】本発明の第1〜第3の実施の形態の通信端
末装置1,21,41は、本発明の通信端末装置の例示
であり、主要な機能的構成が等しければ、上述の構成に
限らず他の様々な構成で実現することができる。特に通
信端末装置1,21,41の各構成部品の詳細な構成お
よび動作は、同じ効果が得られるならば、上述の構成お
よび動作に限らず、他の構成および動作によって実現さ
れてもよい。さらに特許請求の範囲の均等範囲に属する
変形および変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【0068】たとえば、第2および第3の実施の形態の
通信端末装置21,41は、自己が属する複数系統の各
移動体通信網毎に個別対応する無線部7〔1〕〜7
〔N〕を備える代りに、自己が属する全移動体通信網の
数N未満の数の無線部を備え、1つの無線部に2系統以
上の移動体通信網に係る電磁波を同時並列的に待受けさ
せてもよい。また第2および第3の実施の形態の通信端
末装置21,41は、受信レベル取得部11〔1〕〜1
1〔N〕、比較部15〔1〕〜15〔N〕、表示色制御
部16〔1〕〜16〔N〕等、1種類の処理部を自己が
属する全移動体通信網の数Nと同数備える代りに、1種
類の処理部を全移動体通信網の数N未満の数だけ備え、
1つの処理部に2系統以上の移動体通信網に係る処理を
同時並列的に実行させてもよい。
【0069】第1〜第3の実施の形態の通信端末装置
1,21,41において、受信レベル取得部11、比較
部15、表示色制御部16、および表示色合成部44
は、それぞれ、中央演算処理装置と記憶装置との組合せ
で実現されてもよい。この場合、実現すべき処理部が有
する上記機能を実現するための処理の制御プログラムが
記憶装置に記憶されており、中央演算処理装置が該制御
プログラムを読出して実行すればよい。また1組の中央
演算処理装置および記憶装置が、上記4種類の処理部の
うちの少なくとも2種類の処理部を実現していてもよ
い。この場合、中央演算処理装置は、記憶装置内の複数
種類の処理部実現用の制御プログラムを時分割処理すれ
ばよい。
【0070】上述した制御ソフトウエアは、記憶媒体に
記憶されていて通信端末装置1,21,41に備えられ
る媒体読出し部によって該記憶媒体から読出されて記憶
部6にストアされてもよく、伝送媒体を介した通信によ
って通信端末装置1,21,41に与えられて記憶部6
にストアされてもよい。記憶媒体としては、フロッピー
(登録商標)ディスクに代表される磁気記憶媒体、CD
−ROM(Compact Disc−ReadOnly Memory)およびD
VD(Digital Video Disc)に代表される光記憶媒体、
およびMO(Magneto−Optic Disc)に代表される光磁
気記憶媒体が挙げられる。伝送媒体としては、電話回線
網の伝送路、LAN(Local Area Network)およびWA
N(Wide Area Network)等を用いたコンピュータネッ
トワークの伝送路、およびコンピュータを接続する伝送
ケーブル等が挙げられる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動体通
信網の移動局となる通信端末装置において、表示手段の
画面の背景の色の濃度が、該移動体通信網に係る電磁波
の受信電界強度に応じた濃度にされている。これによっ
て前記通信端末装置の使用者は、画面の背景の色および
該背景に重畳される画像に基づき、無線通信に関する前
記通信端末装置の待受け状態に係る情報および該情報以
外の残余情報を迅速に得ることができるので、通信端末
装置の使い勝手が向上する。
【0072】また本発明によれば、通信端末装置が複数
系統の移動体通信網の移動局を兼ねる状況下で、いずれ
か1系統の移動体通信網に係る電磁波だけが個別選択的
に待受けられている場合、画面背景の色は、該いずれか
1系統の移動体通信網に係る電磁波の受信電界強度に応
じた濃度だけでなく、該待受け対象の移動体通信網に応
じた色相をも有する。さらにまた本発明によれば、上記
の状況下で2系統以上の各移動体通信網に個別に係る電
磁波を無線手段が同時並列的に待受けている場合、画面
背景の色が、該各移動体通信網に応じた色相でそれぞれ
規定される色を該各移動体通信網に係る電磁波の受信電
界強度に応じた濃度の比率で合成した色にされている。
これによって通信端末装置は、上記の2通りの場合のど
ちらであっても、自己の待受け状態に係る情報および情
報以外の各種の残余情報を使用者により迅速に取得させ
ることができるので、使い勝手がさらに向上する。
【0073】また本発明によれば、通信端末装置が複数
系統の無線通信の移動局を兼ねる状況下で2系統以上の
移動体通信網に個別に係る電磁波が同時並列的に待受け
られている場合、画面に表示中の画像の少なくとも一部
分の色が、待受け対象の各移動体通信網に応じた色相で
それぞれ規定される色を該各移動体通信網に係る電磁波
の受信電界強度に応じた濃度の比率で合成した色にされ
ている。さらにまた本発明によれば、上記の場合、待受
け対象の各移動体通信網に応じた色相および該各移動体
通信網に係る電磁波の受信電界強度に応じた形状をそれ
ぞれ有する図形の合成図形が、前記画像に組込まれて表
示される。これによって、待受け状態を使用者が画像に
基づいて迅速に確認可能になるので、通信端末装置の使
い勝手がさらに向上する。また本発明によれば、前記通
信端末装置において複数の基準色の濃度の組合せによっ
て色が表現されている場合、待受け状態提示に用いる色
を示すデータを構成する各基準色の濃度が、該各基準色
が対応付けられている移動体通信網に係る電磁波の受信
電界強度に応じた濃度にされている。これによって、待
受け状態提示に用いる色を示すデータの作成が極めて容
易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である通信端末装置
1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の通信端末装置1を含む通信系2の概略構
成を示す図である。
【図3】図1の通信端末装置1における待受け状態変化
に伴う画面9の背景の色の変化を示す図である。
【図4】図1の通信端末装置1における画面背景の色の
制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態である通信端末装置
21の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5の通信端末装置21を含む通信系22の概
略構成を示す図である。
【図7】図5の通信端末装置21における待受け状態変
化に伴う画面9の背景の色の変化を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態である通信端末装置
41の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8の通信端末装置41における待受け状態変
化に伴う画面9の背景の色の変化を示す図である。
【図10】待受け状態変化に伴う該待受け状態を示す特
定図形の変化を示す図である。
【符号の説明】
1,21,41 通信端末装置 3 基地局 6 記憶部 7 無線部 8 表示部 9 表示部の画面 11 受信レベル取得部 12,46 表示制御部 15 比較部 16 表示色制御部 44 表示色合成部 52 無線通信に関する待受け状態を示す特定図形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 AA11 BB04 EE11 FF02 FF22 HH30 MM15 MM17 5K067 BB02 FF16 FF24 FF31 GG11 HH23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信に用いられる電磁波を待受けて
    受信する無線手段と、 受信されている電磁波の受信電界強度を取得する受信電
    界強度取得手段と、 背景の色の濃度が2段階以上に変化可能な画面を有する
    表示手段と、 受信電界強度に対する画面の背景の色の濃度の予め定め
    る対応関係を記憶している記憶手段と、 表示手段を制御する表示制御手段とを含み、 表示制御手段が、記憶手段内の背景の色の濃度の対応関
    係に基づき、画面の背景の色の濃度を、取得されている
    受信電界強度に対応する濃度に変化させることを特徴と
    する通信端末装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段の画面が、背景の色の濃度
    および色相をそれぞれ2段階以上に変化可能に構成さ
    れ、 前記無線手段が、自己が属する複数系統の移動体通信網
    のうちの1系統における無線通信に用いられる電磁波
    を、個別選択的に待受けており、 前記記憶手段が、移動体通信網に対する画面の背景の色
    の色相の予め定める対応関係をさらに記憶しており、 前記表示制御手段が、前記記憶手段内の背景の色の濃度
    および色相の対応関係に基づき、前記画面の背景の色の
    色相を、無線通信が待受けられているいずれか1つの移
    動体通信網に応じた色相に変化させ、かつ、該背景の色
    の濃度を、該いずれか1系統の移動体通信網に係る電磁
    波の取得されている受信電界強度に応じた濃度に変化さ
    せることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段の画面が、背景の色の濃度
    および色相をそれぞれ2段階以上に変化可能に構成さ
    れ、 前記無線手段が、自己が属する複数系統の移動体通信網
    のうちの少なくとも2系統における無線通信に個別に用
    いられる電磁波を同時並列的に待受けており、 前記記憶手段が、移動体通信網に対する画面の背景の色
    の色相の予め定める対応関係をさらに記憶しており、 前記表示制御手段が、前記記憶手段内の背景の色の濃度
    および色相の対応関係に基づき、無線通信が待受けられ
    ている各移動体通信網に個別対応している色相でそれぞ
    れ規定される色を該各移動体通信網に係る電磁波の取得
    されている受信電界強度に応じた濃度の比率で合成した
    色に、画面の背景の色を変化させることを特徴とする請
    求項1または2記載の通信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段の画面が、背景に重ねて表
    示される画像の少なくとも一部分の色の濃度および色相
    をそれぞれ2段階以上に変化可能に構成され、 前記無線手段が、自己が属する複数系統の移動体通信網
    のうちの少なくとも2系統における無線通信に個別に用
    いられる電磁波を同時並列的に待受けており、 前記記憶手段が、受信電界強度に対する画像の色の濃度
    の予め定める対応関係、および移動体通信網に対する画
    像の色の色相の予め定める対応関係をさらに記憶してお
    り、 前記表示制御手段が、前記記憶手段内の画像の色の濃度
    および色相の対応関係に基づき、無線通信が待受けられ
    ている各移動体通信網に個別対応している色相でそれぞ
    れ規定される色を該各移動体通信網に係る電磁波の取得
    されている受信電界強度に応じた濃度の比率で合成した
    色に、画面に表示される画像の少なくとも一部分の色を
    変化させることを特徴とする請求項1〜3のうちのいず
    れか1項記載の通信端末装置。
  5. 【請求項5】 無線通信に関する待受け状態を示すため
    の予め定める特定図形が、前記画像に含まれており、 前記表示手段の画面が、背景に重ねて表示される画像の
    少なくとも一部分の色の濃度および色相をそれぞれ2段
    階以上に変化可能に構成され、 前記無線手段が、自己が属する複数系統の移動体通信網
    のうちの少なくとも2系統における無線通信に個別に用
    いられる電磁波を同時並列的に待受けており、 前記記憶手段が、受信電界強度に対する前記特定図形の
    形状の予め定める対応関係、および移動体通信網に対す
    る該特定図形の色の色相の予め定める対応関係をさらに
    記憶しており、 前記表示制御手段が、前記記憶手段内の特定図形の形状
    および色相の対応関係に基づき、無線通信が待受けられ
    ている各移動体通信網に応じた色相および該各移動体通
    信網に係る電磁波の取得されている受信電界強度に応じ
    た形状をそれぞれ有する図形を合成して、合成された図
    形を前記特定図形として前記画像に組込み、該特定図形
    が組込まれている該画像を背景に重ねて表示させること
    を特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項記載の
    通信端末装置。
  6. 【請求項6】 色を示すデータが、予め定める色相およ
    び彩度でそれぞれ規定される複数の基準色の濃度を組合
    わせて構成され、 前記移動体通信網に応じた色相として、基準色の色相が
    移動体通信網に予め個別に対応付けられており、 前記表示制御手段は、前記待受け状態の提示に用いる色
    を示すデータを構成する各基準色の濃度を、各基準色が
    割当てられている移動体通信網に係る電磁波の取得され
    ている受信電界強度に応じた濃度に設定することを特徴
    とする請求項3〜5のうちのいずれか1項記載の通信端
    末装置。
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