JPH07231342A - 電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドセットに各種入力ボタンを有する電話
機によって相手先との通話中に、誤って上記各種入力ボ
タンを押してしまっても通話の妨げにならないように
し、必要があれば各種入力ボタンを再度操作できるよう
にする。 【構成】 ハンドセット１の信号処理部７は、オペレー
タがオフフックしてから一定時間が経過すると、或いは
オペレータが切換スイッチ６を操作すると、ダイヤルボ
タン２及び各種機能ボタン３からの入力を無視する。通
話中に再度、オペレータがダイヤルボタン２及び各種機
能ボタン３からの入力を必要とする場合、上記切換スイ
ッチ６を操作する。この切換スイッチ６の操作により、
信号処理部７はダイヤルボタン２及び各種機能キー３か
らの入力無視を解除し、再度入力が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はハンドセットに各種入力
ボタンがついている電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電話機においては、電話機のデザ
インの関係上、或いは電話機自体を小型化するために、
ハンドセットにダイヤルボタンや、短縮番号登録や通話
保留等の機能を作動させる各種機能ボタンを有するもの
があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オペレ
ータが通話中にハンドセットを持ち替える、或いはメモ
をとる等の他の作業を行いながら相手先と会話するため
にハンドセットを肩と頭で挟んで使用することがある。
このときハンドセットに上記のような各種入力ボタンが
付いている電話機である場合、オペレータの肩や頭等が
誤って通話中に各種入力ボタンを押してしまい、通話の
妨げになる恐れがあった。

【０００４】上記のような通話の妨げを防止するため
に、上記各種入力ボタンとは別の入力部を電話機に設
け、この入力部から電話機内の制御装置に信号が入力さ
れると各種ボタン入力部からの入力を受付けなくすると
いう機能を電話機に持たせることが考えられた。

【０００５】この場合、オペレータがハンドセットを持
ち替えることによって、通話中に誤って各種入力ボタン
を押してしまっても通話に障害はなくなる。しかし、上
記が如き機能では一度、上記入力部から信号が入力され
ると、通話中は各種入力ボタンからの入力が受付けられ
ない。そのため、オペレータが通話中に再度各種入力ボ
タンからの入力を行う必要がある機能、例えば相手先と
の通話を保留する保留機能等が使用できないという問題
点が残っていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記が如き問題解決のた
め、請求項１の発明は、各種入力スイッチを有するハン
ドセットと、これらの各種入力スイッチが接続される信
号処理部とを有する電話機であって、信号処理部は通話
中に上記各種入力スイッチからの入力を受付けなくする
スイッチ入力無効手段と、この入力を受付けない状態か
ら再度各種入力スイッチからの入力を受付ける状態に回
復させるスイッチ入力回復手段を有することを特徴とし
ている。

【０００７】又、請求項２の発明は、上記信号処理部
が、電話回線のオンフック状態を検出するオフフック検
出手段と、所定の時間を計時するタイマ手段とを備え、
上記オフフック検出手段によるオフフックの検出に基づ
きタイマ手段が動作し、このタイマ手段が所定の時間を
計時したことに応答して、上記スイッチ入力無効手段が
各種入力スイッチからの入力を受付なくすることを特徴
としている。

【０００８】更に、請求項３の発明は、上記ハンドセッ
トが、各種入力スイッチとは別に信号処理部に接続され
る切換スイッチを備え、この切換スイッチの操作に応答
して、上記スイッチ入力回復手段が信号処理部を各種入
力スイッチからの入力を受付ける状態に回復させること
を特徴としている。

【０００９】

【作用】従って、請求項１の発明によれば、スイッチ入
力無効手段によって、オペレータが通話中に誤ってハン
ドセットの各種入力スイッチを押しても、各種入力スイ
ッチからの入力を無視するため、相手先との通話が妨げ
られることがない。又、各種入力スイッチを無効状態に
して通話中、再度各種入力スイッチから入力をする必要
がでてきた場合でも上記スイッチ入力回復手段によって
容易に上記各種入力スイッチを回復状態に戻すことがで
きる。

【００１０】又、請求項２の発明によれば、相手先との
通話中に、オフフックしてから一定時間後、各種入力ス
イッチの機能を無効にする。

【００１１】更に、請求項３の発明によれば、上記各種
入力スイッチとは別に設けられた切換スイッチを押すこ
とによって、容易にハンドセットの各種入力スイッチの
入力を受付けない状態から、再度各種入力スイッチの入
力を受付ける状態、即ち入力スイッチ回復状態に戻すこ
とができる。

【００１２】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。図
１は各種入力ボタンを有するハンドセットの正面図であ
る。ハンドセット１は中央部分に相手先の電話番号を入
力するためのダイヤルボタン２、その他短縮番号登録、
通話保留等の機能を作動させるための各種機能ボタン３
を有している。４、５はそれぞれ相手先との通話を行う
ための受話器、送話機である。通話中にハンドセット１
の上記ダイヤルボタン２、各種機能ボタン３からの入力
を受け付けなくするための、或いは通話中に再度ダイヤ
ルボタン２、機能ボタン３からの入力を受け付けるため
の切換ボタン６はハンドセット１の持ち替えの影響を受
けない位置に設置される。ＬＥＤ１５は切換ボタン６を
オン／オフすることによって明滅し、オペレータに上記
ダイヤルボタン２又は各種機能ボタン３からの入力が可
能かどうかを知らせる。

【００１３】図２は本発明における電話機の回路構成を
示すブロック図である。通話に必要な信号の処理を行う
ＣＰＵを含んだ信号処理部７は、相手先の電話番号の入
力を行うダイヤルボタン２及び電話機の各種機能を実行
させる各種機能ボタン３と接続している。又、上記信号
処理部７はダイヤル発信及び通話に必要なデータを格納
する記憶部８、オペレータがオフフックしたかどうかを
検出するオフフック検出回路１１と接続している。又、
ダイヤルボタン２、或いは上記各種機能ボタン３からの
入力を有効・無効にする切換ボタン６も信号処理部７と
接続している。図示されない交換機からの呼出音を検出
する呼出音検出回路１６も上記信号処理部７及び電話回
線と接続している。

【００１４】時計回路１３は、相手先との通話開始から
上記ダイヤルボタン２及び各種機能ボタン３による入力
を受付けなくする時間を設定するための回路であり、信
号処理部７と接続している。

【００１５】電話回線にプッシュホン信号又はダイヤル
パルスを送出するダイヤル回路１０は信号処理部７及び
電話回線と接続している。通話回路９は電話回線を介し
て送・受信される音声信号を増幅して相手先との通話を
可能にする、及び側音の調整を行うためのものであり、
オペレータの音声信号を電気信号に変換して電話回線に
送信する送話機５と、相手先からの電気信号を相手の音
声信号に変換する受話器４を有している。

【００１６】フックスイッチ１４は、電話回線と電話機
をオン／オフするスイッチである。即ち電話機からハン
ドセット１を上げるとオフフックし、ハンドセット１を
置くとオンフックする。着信回路１２は電話回線と接続
しており、相手先の電話からの呼出信号を検出すると、
スピーカー１３を鳴らしてオペレータに着信を知らせる
ようになっている。

【００１７】オペレータが相手先との通話のためにオフ
フックすると、フックスイッチ１４が閉じて、相手先へ
の発信操作が可能になる。このとき、オフフック検出回
路１１は信号処理部７へ信号を出力する。信号処理部７
はこの信号に基づいて時計回路１３の起動信号を出力す
る。時計回路１３は起動信号を受取ると、信号処理部７
がダイヤルボタン２及び各種機能ボタン３からの入力を
無視するまでの時間をカウントし始める。

【００１８】オペレータが相手先に発信する場合は、ダ
イヤルボタン２、或いは短縮ダイヤルに割り当てられた
機能ボタン３から相手先の電話番号のダイヤル信号を信
号処理部７に入力する。信号処理部７は入力されたダイ
ヤル信号を判別して、ダイヤル回路１０を動作させる。

【００１９】ダイヤル回路１０はダイヤルパルスに設定
されていれば、転送されたダイヤル信号に応じたパルス
信号を、プッシュホン信号方式に設定されていれば、プ
ッシュホン信号を電話回線に送出する。相手先が図示さ
れない交換機からの呼出信号を受けてオフフックする
と、通話が開始される。

【００２０】相手先との通話が開始され、オフフックか
ら所定の時間が経過する、或いはオペレータが切換スイ
ッチ６を操作すると、信号処理部７はダイヤルボタン２
及び各種機能ボタン３からの入力を無視する、即ちダイ
ヤルボタン２、各種機能ボタン３の無効状態になる。又
は呼出音検出回路１６が呼出音を検出すると無効状態に
なるようにしてもよい。

【００２１】又、相手先からの着信を待っている状態
で、図示されない交換機から着信回路１２に呼出信号が
送出されると、着信回路１２はスピーカー１３を鳴らし
て、オペレータに相手先からの着信を知らせる。オペレ
ータがこの着信を知って、オフフックすると、相手先と
の通話が開始される。このときオフフック検出回路１１
はオペレータのオフフックを検出して信号処理部７へ信
号を発信する。以下相手先への発信の場合と同様にし
て、ダイヤルボタン２、各種機能ボタン３は無効状態に
なる。

【００２２】尚、相手先からの着信の場合、時計回路１
３によって一定時間経過後、ダイヤルボタン２、各種機
能ボタン３が無効状態になるのではなく、オペレータが
オフフックすると直ちにダイヤルボタン２、各種機能ボ
タン３が無効状態になるようにしてもよい。

【００２３】相手先との通話中に再度、ダイヤルボタン
２、又は各種機能ボタン３からの入力が必要となった場
合、オペレータは再度切換スイッチ６を操作する。この
切換スイッチ６の操作によって、信号処理部７はダイヤ
ルボタン２及び各種機能ボタン３からの入力無視を解除
する、即ちダイヤルボタン２、各種機能ボタン３を回復
状態にする。

【００２４】上記切換ボタン６による回復状態への切換
動作は、切換ボタン６を押すとダイヤルボタン２、各種
機能ボタン３の無効状態から回復状態へと一定時間切換
わる、又は切換ボタン６を有効側に切換えるとダイヤル
ボタン２、上記各種機能ボタン３の無効状態から回復状
態へと、再度切換ボタン６が無効側へと切換えられるま
での間切換わる、又は、切換ボタン６を押し続けると、
押し続けている間だけダイヤルボタン２、各種機能ボタ
ン３の無効状態から回復状態へと切り換わるようにして
もよい。

【００２５】図３は本発明の実施例における信号処理部
７の動作の一例を示すフローチャートである。オペレー
タがオフフックすると（ステップＳ１）、オフフック検
出回路１１は信号を信号処理部７へ出力する。信号処理
部７はこの信号に基づいて、時計回路１３へ起動信号を
出力する。時計回路１３はこの起動信号を受取って、ダ
イヤルボタン２及び各種機能ボタン３からの入力を無視
するまでの時間をカウントし始める（ステップＳ２）。

【００２６】オペレータがオフフックしてから、上記時
計回路１３が設定時間までカウントすると（ステップＳ
３）、時計回路１３よりタイムアップ信号が信号処理部
７に出力され、信号処理部７はダイヤルボタン２及び各
種機能ボタン３からの入力を無視する（ステップＳ
４）。

【００２７】相手先との通話中に再度ダイヤルボタン２
及び各種機能ボタン３からの入力が必要になったとき、
オペレータは切換スイッチ６を操作する（ステップＳ
５）。この切換スイッチ６を操作することによって、信
号処理部７はダイヤルボタン２及び各種機能ボタン３か
らの入力無視を解除して、再度の入力が可能となる。

【００２８】図４は本発明の実施例における信号処理部
７の動作の他の例を示すフローチャートである。オペレ
ータがオフフックして（ステップＳ６）、通話を行う。
その時、スライド式の切換スイッチ（以下、スライドス
イッチと記載）６が無効側に切換わっていれば（ステッ
プＳ７）、時計回路１３はオフフックからダイヤルボタ
ン２及び各種機能ボタン３の入力を無視するまでの時間
をカウントし始める（ステップＳ８）。

【００２９】時計回路１３が設定時間までカウントを行
うと（ステップＳ９）、時計回路１３よりタイムアップ
信号が信号処理部７に出力され、信号処理部７はダイヤ
ルボタン２及び各種機能ボタン３からの入力を無視する
（ステップＳ１０）。

【００３０】オペレータが相手先との通話中に、再度ダ
イヤルボタン２及び各種機能ボタン３からの入力を必要
としたとき、オペレータは上記スライドスイッチ６を有
効側に切換える（ステップＳ１１）。このスライドスイ
ッチ６の切換えによって、信号処理部７はダイヤルボタ
ン２及び各種機能ボタン３からの入力無視を解除して、
再度の入力が可能となる（ステップＳ１２）。

【００３１】尚、オペレータがオフフックしたとき、上
記スライドスイッチ６が予め有効側に切換わっていれ
ば、ダイヤルボタン２及び各種機能ボタン３からの入力
が常時受付けられる状態となっている。

【００３２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、オペレー
タが相手先との通話中に、ハンドセットに設けられた各
種のボタンを誤って押しても、相手先との通話が妨げら
れることがない。又、通話中に再度、ハンドセットの各
種ボタンからの入力が必要になった時、切換ボタンを押
すことで上記各種ボタンからの入力が可能となる。

【００３３】更に上記切換ボタンは、オペレータがハン
ドセットを持ち替えても無作為に押すことができにくい
位置に設置されているため、又はスライドスイッチ等、
無作為に操作しにくい形状としているため、誤作動によ
って通話の障害になることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例電話機における各種入力ボタン
を有するハンドセットの正面図である。

【図２】実施例電話機の回路構成を示すブロック図であ
る。

【図３】実施例電話機の信号処理部の動作の一例を示す
フローチャートである。

【図４】実施例電話機の信号処理部の動作の他の例を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

１ ハンドセット ２ ダイヤルボタン ３ 各種機能ボタン ６ 切換ボタン ７ 信号処理部 １０ ダイヤル回路 １１ オフフック検出回路 １４ フックスイッチ １５ ＬＥＤ １６ 呼出音検出回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】各種入力スイッチを有するハンドセット
   と、これらの各種入力スイッチが接続される信号処理部
   とを有する電話機であって、この信号処理部は、通話中
   に上記各種入力スイッチからの入力を受付けなくするス
   イッチ入力無効手段と、この入力を受付けない状態から
   再度各種入力スイッチからの入力を受付ける状態に回復
   させるスイッチ入力回復手段とを有することを特徴とす
   る電話機。
2. 【請求項２】上記信号処理部は、電話回線のオンフック
   状態を検出するオフフック検出手段と、所定の時間を計
   時するタイマ手段とを備え、上記オフフック検出手段に
   よるオフフックの検出に基づきタイマ手段が動作し、こ
   のタイマ手段が所定の時間を計時したことに応答して、
   上記スイッチ入力無効手段が各種入力スイッチからの入
   力を受付なくする請求項１記載の電話機。
3. 【請求項３】上記ハンドセットは、各種入力スイッチと
   は別に信号処理部に接続される切換スイッチを備え、こ
   の切換スイッチの操作に応答して、上記スイッチ入力回
   復手段が信号処理部を各種入力スイッチからの入力を受
   付ける状態に回復させる請求項１又は請求項２記載の電
   話機。