JP5462062B2 - 電磁流量計 - Google Patents

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Description

この発明は、各種プロセス系において導電性を有する流体の流量を測定する電磁流量計に関するものである。
従来より、この種の電磁流量計では、測定管内を流れる流体の流れ方向に対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイルへその極性が交互に切り替われる励磁電流を供給し、励磁コイルの発生磁界と直交して測定管内に配置された一対の電極間に生じる信号起電力を検出し、この電極間に生じる信号起電力を差動増幅して交流流量信号とし、この交流流量信号をさらに増幅し、サンプリングして信号処理することにより測定流量を得るようにしている。
この電磁流量計には、その駆動電源方式の違いによって、電池式電磁流量計、2線式電磁流量計、4線式電磁流量計などに区分される。また、この電磁流量計は、励磁電流が大きくなるにつれ、電極間に生じる信号起電力が大きくなるので、測定精度が高くなる性質がある。
4線式電磁流量計は2線の信号線とは別系統の2線の電源線により電磁流量計に電力が供給されるので、測定流量に拘わらず励磁コイルに流す励磁電流を大きくとることができる。それに対して、2線式電磁流量計は、2線の信号線を通して送られてくる4〜20mAの電流信号から自己の動作する電力を生成するものとされており、励磁コイルに流すことができる励磁電流を大きくとることができない。さらに、電池式電磁流量計では、駆動するための電力は内蔵する電池電源に依存しており、励磁電流は小電流とならざるを得ない。
このように、2線式電磁流量計や電池式電磁流量計は、4線式電磁流量計に比べて励磁電流が小電流であるので、電極間に得られる信号起電力も小さくなる。そのため、2線式電磁流量計や電池式電磁流量計における信号増幅回路のゲインは、4線式電磁流量計のものに比べて大きく設定される。また、電極間に得られる信号起電力は、測定流体の流量(流速)の増大に伴って大きくなるので、流量に応じて信号増幅回路のゲインを切り替えると、すなわち流量大のときは低ゲイン、流量小のときは高ゲインとすると、測定流量のレンジに応じて精度を高めることができる。
図10に流量に応じて信号増幅回路のゲインを自動的に切り替える機能を備えた電磁流量計の概略を示す(例えば、特許文献1参照)。同図において、100は励磁電流Iexの供給を受けて測定管1C内を流れる流体に磁界を印加し、その流体に発生した信号起電力を出力する検出器、200は検出器100に対して励磁電流Iexを供給するとともに、検出器100からの信号起電力を処理することによって測定管1C内を流れる流体の流量を測定する変換器である。
この電磁流量計において、変換器200は、差動増幅回路2と、交流増幅回路3と、サンプルホールド回路4と、直流増幅回路5と、A/D変換回路6と、処理部7と、励磁回路8とを備えている。また、検出器100には、測定管1C内を流れる流体の流れ方向に対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイル1Dが設けられており、測定管1C内にはこの測定管1C内を流れる流体の流れ方向および励磁コイル1Dの発生磁界の方向と直交して一対の電極1Aおよび1Bが配置されている。
この電磁流量計において、励磁回路8は、処理部7からの指令に基づいて、矩形波からなる所定周波数の交流の励磁電流Iexを出力する。励磁コイル1Dは、励磁回路8からの励磁電流Iexにより励磁されて磁界を発生し、その発生磁界を測定管1C内を流れる流体に対して印加する。これにより、流体の流速に応じた振幅を有する信号起電力が電極1A,1B間に発生する。そして、この電極1A,1B間に発生した信号起電力が差動増幅回路2に入力される。
差動増幅回路2は、電極1A,1B間に発生した信号起電力を差動増幅し、交流流量信号とする。この交流流量信号は、交流増幅回路3で増幅されて、サンプルホールド回路4へ与えられる。サンプルホールド回路4は、交流増幅回路3からの増幅された交流流量信号をサンプリングし、直流流量信号とする。この直流流量信号は、直流増幅回路5で増幅されて、A/D変換回路6へ与えられる。A/D変換回路6は、直流増幅回路5からの増幅された直流流量信号をデジタル信号に変換し、処理部7へ送る。処理部7は、A/D変換回路6からのデジタル信号から測定管1C内を流れる流体の流量を算出し、その算出した流量を測定流量として出力する。また、処理部7は、算出した測定流量に応じて交流増幅回路3におけるゲイン、すなわち差動増幅回路2からの交流流量信号に加えるゲインを切り替える。この場合、測定流量が大のときは低ゲイン、測定流量が小のときは高ゲインとする。
特開平6−258111号公報
しかしながら、図10に示した従来の電磁流量計によると、サンプルホールド回路4の前段の交流増幅回路3のゲインを切り替えるようにしているので、低流量時に高ゲインとなっている際に低周波ノイズ等が発生したような場合(流体中の固形物が測定電極に当たった場合などに低周波ノイズが発生する)、交流増幅回路3のオペアンプに飽和が発生する可能性が高くなり、この飽和の発生によって測定流量に誤差が生じる虞があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、飽和の発生をなくして、測定流量の精度を高めることが可能な電磁流量計を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、測定管内を流れる流体の流れ方向に対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイルと、この励磁コイルへその極性が交互に切り替わる励磁電流を供給する励磁手段と、測定管内を流れる流体の流れ方向および励磁コイルの発生磁界の方向と直交して測定管内に配置された一対の電極と、この電極間に生じる信号起電力を差動増幅し交流流量信号とする差動増幅手段と、この差動増幅手段からの交流流量信号を増幅する交流増幅手段と、この交流増幅手段によって増幅された交流流量信号をサンプリングし直流流量信号とするサンプリング手段と、このサンプリング手段からの直流流量信号を増幅する直流増幅手段と、この直流増幅手段によって増幅された直流流量信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、このA/D変換手段によって変換されたデジタル信号から測定管内を流れる流体の流量を算出する処理手段とを備えた電磁流量計において、直流増幅手段に、サンプリング手段からの直流流量信号を個別に入力し、その直流流量信号に対して自己が生成するゲインを加えて出力するとともに、その直流流量信号に対して加えるゲインが順次大きな値として定められた第1〜第N(N≧2)の個別ゲイン生成手段と、第1〜第Nの個別ゲイン生成手段からの出力のうち何れか1つをA/D変換手段への直流流量信号として選択するゲイン選択手段と、第1〜第Nの個別ゲイン生成手段のうち第1の個別ゲイン生成手段を除く全ての個別ゲイン生成手段の前段に各個に接続され後段の個別ゲイン生成手段での飽和の発生を防止する飽和防止手段とを設け、処理手段に、算出される流体の流量に基づいて直流増幅手段における飽和防止手段の飽和防止動作の有効/無効およびゲイン選択手段の選択動作を制御する制御手段を設けたものである。
この発明において、例えばN=3とした場合、直流増幅手段には、ゲインG1を生成する第1の個別ゲイン生成手段と、ゲインG2(G2>G1)を生成する第2の個別ゲイン生成手段と、ゲインG3(G3>G2)を生成する第3の個別ゲイン生成手段が設けられる。また、第2の個別ゲイン生成手段の前段にこの第2の個別ゲイン生成手段での飽和の発生を防止する飽和防止手段が、また第3の個別ゲイン生成手段の前段にこの第3の個別ゲイン生成手段での飽和の発生を防止する飽和防止手段が設けられる。ここで、第2の個別ゲイン生成手段の前段に設けられる飽和防止手段を第2の飽和防止手段、第3の個別ゲイン生成手段の前段に設けられる飽和防止手段を第3の飽和防止手段とすると、この第2の飽和防止手段および第3の飽和防止手段の飽和防止動作の有効/無効およびゲイン選択手段の選択動作が制御手段によって制御される。
例えば、本発明では、ゲイン選択手段の選択動作を制御する際、ゲイン選択手段がその出力を選択する個別ゲイン生成手段を使用ゲイン生成手段とする。そして、この使用ゲイン生成手段が生成するゲイン以下のゲインを生成する個別ゲイン生成回路に接続されている飽和防止手段の飽和防止動作を無効とし、その他の飽和防止手段の飽和防止動作を有効とする。上述したN=3の例で言えば、第2の個別ゲイン生成手段が使用ゲイン生成手段とされると、第2の個別ゲイン生成手段に接続されている第2の飽和防止手段の飽和防止動作が無効とされ、第3の個別ゲイン生成手段に接続されている第3の飽和防止手段の飽和防止動作が有効とされる。この場合、第2の個別ゲイン生成手段(使用ゲイン生成手段)からの出力がA/D変換手段への直流流量信号として選択されるが、第3の飽和防止手段の飽和防止動作が有効とされるので、サンプリング手段からの直流流量信号の値が大きくても第3の個別ゲイン生成手段での飽和は発生しない。
本発明では、ゲインの切り替えが交流増幅手段ではなく、直流増幅手段で行われるものとなる。また、直流増幅手段では、飽和防止手段の飽和防止動作の有効/無効およびゲイン選択手段の選択動作を適切に制御することによって、使用ゲイン生成手段が生成するゲインよりも高いゲインを生成する個別ゲイン生成手段での飽和の発生を防止することが可能となる。これにより、交流増幅手段では定増幅を行うようにして、交流増幅手段でも直流増幅手段でも飽和が発生しないようにして、測定流量の精度を高めることが可能となる。
なお、本発明の変形例として、第1の個別ゲイン生成手段の前段にも飽和防止手段を接続することも考えられる。また、本発明において、飽和防止手段の飽和防止動作の有効/無効は制御手段によって制御されるが、例えば、サンプリング手段からの直流流量信号を後段の個別ゲイン生成手段に与える状態を飽和防止動作を無効とする状態とし、予め定められている基準電圧を後段の個別ゲイン生成手段に与える状態を飽和防止動作を有効とする状態として制御するようにする。この場合、飽和防止手段における基準電圧の値は、その飽和防止動作が有効から無効へ切り替えられる直前の使用ゲイン生成手段への直流流量信号の値に対応する値として定めるようにする。
本発明によれば、ゲインの切り替えを交流増幅手段ではなく、直流増幅手段で行うようにしたので、また、直流増幅手段に第1〜第Nの個別ゲイン生成手段とゲイン選択手段と飽和防止手段とを設け、直流増幅手段における飽和防止手段の飽和防止動作の有効/無効およびゲイン選択手段の選択動作を算出される流量に基づいて制御するようにしたので、交流増幅手段では定増幅を行うようにして、交流増幅手段でも直流増幅手段でも飽和を発生させないようにして、測定流量の精度を高めることが可能となる。
本発明に係る電磁流量計の一実施の形態の概略を示す図である。 この電磁電磁流量計における直流増幅回路の第1例(実施の形態1)の内部構成の概略(ゲインG3選択時の状態)を示す図である。 この実施の形態1の直流増幅回路におけるゲインG2選択時の状態を示す図である。 この実施の形態1の直流増幅回路におけるゲインG1選択時の状態を示す図である 流速が上昇して行く場合(流量が増大して行く場合)のA/D変換回路への入力電圧の変化と直流増幅回路でのゲインが切り替えられて行く様子を示す図である。 流速が下降して行く場合(流量が減少して行く場合)のA/D変換回路への入力電圧の変化と直流増幅回路でのゲインが切り替えられて行く様子を示す図である。 本発明に係る電磁電磁流量計における直流増幅回路の第2例(実施の形態2)の内部構成の概略(ゲインG3選択時の状態)を示す図である。 この実施の形態2の直流増幅回路におけるゲインG2選択時の状態を示す図である。 この実施の形態2の直流増幅回路におけるゲインG1選択時の状態を示す図である 従来の電磁流量計の概略を示す図である
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る電磁流量計の一実施の形態の概略を示す図である。同図において、図10と同一符号は図10を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
図10に示した従来の電磁流量計では、処理部7からの指令によって交流増幅回路3におけるゲインを切り替えるようにしていたが、本実施の形態の電磁流量計では、交流増幅回路3では定増幅を行うものとし、処理部7からの指令によって直流増幅回路5でのゲインを切り替えるようにしている。
なお、図1では、図10に示した従来の直流増幅回路5と区別するために、直流増幅回路5を5Aとして示す。また、図10に示した従来の処理部7と区別するために、処理部7を7Aとして示す。
〔実施の形態1:飽和防止回路に基準電圧を設定しない例(第1例)〕
図2に直流増幅回路5Aの第1例(実施の形態1)の内部構成の概略を示す。この実施の形態1において、直流増幅回路5Aは、サンプルホールド回路4からの直流流量信号を個別に入力し、その直流流量信号に対して自己が生成するゲインを加えて出力する個別ゲイン生成回路51−1〜51−3と、この個別ゲイン生成回路51−1〜51−3からの出力のうち何れか1つをA/D変換回路6への直流流量信号として選択するゲイン選択回路52と、個別ゲイン生成回路51−2および51−3の前段に各個に接続された飽和防止回路53−2および53−3とを備えている。
この直流増幅回路5Aにおいて、個別ゲイン生成回路51(51−1〜51−3)は、オペアンプOP(OP1〜OP3)とローパスフィルタLPF(LPF1〜LPF3)と抵抗R1(R11〜R13)と抵抗R2(R21〜R23)とから構成されている。この個別ゲイン生成回路51−1,51−2,51−3において、その生成するゲインをそれぞれG1,G2,G3とした場合、そのゲインの大きさはG1<G2<G3として定められている。すなわち、個別ゲイン生成回路51−1,51−2,51−3におけるゲインG1,G2,G3は、順次大きな値(小ゲイン、中ゲイン、大ゲイン)として定められている。
また、ゲイン選択回路52は、第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2とから構成されており、スイッチSW1およびSW2はともに1回路2接点のスイッチとされている。このゲイン選択回路52において、スイッチSW1の接点S1aは個別ゲイン生成回路51−1からの出力ラインL1に接続されており、スイッチSW1の接点S1bは個別ゲイン生成回路51−2からの出力ラインL2に接続されている。また、スイッチSW1のコモン端子S1cは、スイッチSW2の接点S2aに接続されており、スイッチSW2の接点S2bは個別ゲイン生成回路51−3からの出力ラインL3に接続されており、スイッチSW2のコモン端子S2cはA/D変換回路6への出力ラインLOUTに接続されている。
また、飽和防止回路53(53−2,53−3)も、スイッチSW1,SW2と同様の1回路2接点のスイッチとされている。飽和防止回路53−2において、接点T2aはサンプルホールド回路4からの入力ラインLINに接続されており、接点T2bは開放されており、コモン端子T2cは個別ゲイン生成回路51−2のオペアンプOP2の+側の入力端に接続されている。飽和防止回路53−3において、接点T3aはサンプルホールド回路4からの入力ラインLINに接続されており、接点T3bは開放されており、コモン端子T3cは個別ゲイン生成回路51−3のオペアンプOP3の+側の入力端に接続されている。
個別ゲイン生成回路51−1において、オペアンプOP1の+側の入力端は、サンプルホールド回路4からの入力ラインLINにダイレクトに接続されている。すなわち、オペアンプOP1の前段には、飽和防止回路53は設けられていない。オペアンプOP1からのローパスフィルタLPF1への出力ラインには、抵抗R11と抵抗R21との直列接続回路が接続されており、抵抗R11と抵抗R21との接続点にオペアンプOP1の−側の入力端が接続されている。
個別ゲイン生成回路51−2でも、同様に、オペアンプOP2からのローパスフィルタLPF2への出力ラインに、抵抗R12と抵抗R22との直列接続回路が接続されており、抵抗R12と抵抗R22との接続点にオペアンプOP2の−側の入力端が接続されている。個別ゲイン生成回路51−3でも、同様に、オペアンプOP3からのローパスフィルタLPF3への出力ラインに、抵抗R13と抵抗R23との直列接続回路が接続されており、抵抗R13と抵抗R23との接続点にオペアンプOP3の−側の入力端が接続されている。
この直流増幅回路5Aにおいて、ゲイン選択回路52におけるスイッチSW1およびSW2の動作は、処理部7から送られてくるゲイン選択指令によって制御される。また、飽和防止回路53−2および53−3の動作は、処理部7から送られてくる飽和防止動作有効/無効設定指令によって制御される。本実施の形態では、このゲイン選択指令と飽和防止動作有効/無効設定指令とを合わせた指令を処理部7Aからのゲイン切替指令と呼ぶ。
処理部7Aは、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能として直流増幅回路5Aへのゲイン切替指令生成機能を有している。以下、流量が増大(流速が増大)して行く場合と、流量が減少(流速が減少)して行く場合を例にとり、処理部7Aが有するゲイン切替指令生成機能およびそのゲイン切替指令に従う直流増幅回路5Aでの動作について説明する。
〔流量が増大して行く場合(流速が上昇して行く場合)〕
〔流量小(流速小)〕
今、流量が小さく、流速が例えば0.32m/s以下(図5に示すt0〜t1点)であるとする。この場合、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち大ゲインであるゲインG3へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1b側への接続モード、スイッチSW2を接点S2b側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送る。
これにより、図2に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2b側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3a側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が飽和防止回路53−3を通って個別ゲイン生成回路51−3へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−3が生成するゲインG3が加えられ、このゲインG3が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、サンプルホールド回路4からの直流流量信号は個別ゲイン生成回路51−1および51−2にも入力されるが、ゲイン選択回路52においてスイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2b側への接続モードとされているので、個別ゲイン生成回路51−1および51−2で増幅された直流流量信号はゲイン選択回路52を通過せず、後段のA/D変換回路6へ出力されることはない。
また、この場合、個別ゲイン生成回路51−3が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−3からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、個別ゲイン生成回路51−1および51−2に入力されるサンプルホールド回路4からの直流流量信号は小さいので、個別ゲイン生成回路51−1および51−2で飽和が発生することはない。
〔流量中〕
流量が増大し、流速が0.32m/sを超えると(図5に示すt1点)、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち中ゲインであるゲインG2へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1b側への接続モード、スイッチSW2を接点S2a側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送る。
これにより、図3に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3b側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が飽和防止回路53−2を通って個別ゲイン生成回路51−2へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−2が生成するゲインG2が加えられ、このゲインG2が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW1,SW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、個別ゲイン生成回路51−2が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−2からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、飽和防止回路53−3が接点T3b側への接続モードとされているので、個別ゲイン生成回路51−3への入力が阻止(飽和防止動作が有効)されて、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きくても個別ゲイン生成回路51−3での飽和は発生しない。
すなわち、飽和防止回路53−3が接点側T3aへの接続モード(飽和防止動作が無効)とされたままとした場合、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きいので、この直流流量信号が大ゲインG3で増幅されることになって、個別ゲイン生成回路51−3で飽和が発生する。この場合、個別ゲイン生成回路51−3での飽和が使用ゲイン生成回路である個別ゲイン生成回路51−2への入力に影響を与え、A/D変換回路6への直流流量信号にその影響が波及する。このようなことが生じないように、本実施の形態では、個別ゲイン生成回路51−2を使用ゲイン生成回路として選択する場合、個別ゲイン生成回路51−3に対して設けられている飽和防止回路53−3の飽和防止動作を有効とする。
〔流量大〕
流量がさらに増大し、流速が2.2m/sを超えると(図5に示すt2点)、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち小ゲインであるゲインG3へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1a側への接続モード、スイッチSW2を接点S2a側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送る。
これにより、図4に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1a側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2b側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3b側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が個別ゲイン生成回路51−1へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−1が生成するゲインG1が加えられ、このゲインG1が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW1,SW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、個別ゲイン生成回路51−1が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−1からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、飽和防止回路53−2が開放された接点T2b側への接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、また飽和防止回路53−3が接点T3bへの接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きくても個別ゲイン生成回路51−2,51−3での飽和は発生せず、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
〔流量が減少して行く場合(流速が下降して行く場合)〕
〔流量大(流速大)〕
今、流量が大きく、流速が例えば1.6m/s以上(図6に示すt2〜t3点)であるとする。この場合、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち小ゲインであるゲインG1へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1a側への接続モード、スイッチSW2を接点S2a側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送る。
これにより、図4に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1a側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2b側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3b側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が飽和防止回路53−1を通って個別ゲイン生成回路51−1へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−1が生成するゲインG1が加えられ、このゲインG1が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW1,SW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、個別ゲイン生成回路51−1が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−1からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、飽和防止回路53−2が接点T2b側への接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、また飽和防止回路53−3が接点T3bへの接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きくても個別ゲイン生成回路51−2,51−3での飽和は発生せず、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
〔流量中〕
流量が減少し、流速が1.6m/sを下回ると(図6に示すt2点)、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち中ゲインであるゲインG2へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1b側への接続モード、スイッチSW2を接点S2a側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送る。
これにより、図3に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3b側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が飽和防止回路53−2を通って個別ゲイン生成回路51−2へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−2が生成するゲインG2が加えられ、このゲインG2が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW1,SW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、個別ゲイン生成回路51−2が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−2からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、飽和防止回路53−3が接点T3b側への接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きくても個別ゲイン生成回路51−3での飽和は発生せず、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
〔流量小〕
流量がさらに減少し、流速が0.22m/sを下回ると(図6に示すt1点)、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち大ゲインであるゲインG3へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1b側への接続モード、スイッチSW2を接点S2b側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送る。
これにより、図2に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2b側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3a側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が個別ゲイン生成回路51−3へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−3が生成するゲインG3が加えられ、このゲインG3が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、サンプルホールド回路4からの直流流量信号は個別ゲイン生成回路51−1および51−2にも入力されるが、ゲイン選択回路52においてスイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2b側への接続モードとされているので、個別ゲイン生成回路51−1および51−2で増幅された直流流量信号はゲイン選択回路52を通過せず、後段のA/D変換回路6へ出力されることはない。
また、この場合、個別ゲイン生成回路51−3が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−3からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、個別ゲイン生成回路51−1および51−2に入力されるサンプルホールド回路4からの直流流量信号は小さいので、個別ゲイン生成回路51−1および51−2で飽和が発生することはなく、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
〔実施の形態2:飽和防止回路に基準電圧を設定する例(第2例)〕
実施の形態1において、飽和防止回路53−2および53−3では、開放された接点T2bおよびT3b側への接続モードとすることによって飽和防止動作を有効としている。この場合、流量が減少(流速が下降)して行く過程において、ゲインをG1からG2へ切り替える際(図6に示すt2点)、個別ゲイン生成回路51−2に開放された状態から急にサンプルホールド回路4からの直流流量信号が入力されるので、個別ゲイン生成回路51−2での増幅処理に遅れが生じ、切替誤差が発生する。同様に、ゲインをG2からG3へ切り替える際(図6に示すt1点)、個別ゲイン生成回路51−3に開放された状態から急にサンプルホールド回路4からの直流流量信号が入力されるので、個別ゲイン生成回路51−3での増幅処理に遅れが生じ、切替誤差が発生する。
なお、流量が増大(流速が上昇)して行く過程では、上述したような切替誤差は発生しない。すなわち、流量が増大して行く過程において、ゲインがG3からG2へ切り替えられる場合(図5に示すt1点、図2→図3)、飽和防止回路53−2での飽和防止動作を無効としてサンプルホールド回路4からの直流流量信号がすでに個別ゲイン生成回路51−2に入力された状態にあるので、個別ゲイン生成回路51−2での増幅処理に遅れが生じず、切替誤差は発生しない。同様に、ゲインがG2からG1へ切り替えられる場合(図5に示すt2点、図3→図4)、サンプルホールド回路4からの直流流量信号がすでに個別ゲイン生成回路51−1に入力された状態にあるので、個別ゲイン生成回路51−1での増幅処理に遅れが生じず、切替誤差は発生しない。
このようように、実施の形態1では、流量が増大して行く過程では問題はないが、流量が減少して行く過程において、切替誤差が発生する。そこで、この実施の形態2では、流量が減少して行く過程における切替誤差の発生を防ぐために、図7に示すように、飽和防止回路53−2の接点T2bに対して基準電圧E2を接続し、飽和防止回路53−3の接点T3bに対して基準電圧E3を接続している。
この場合、飽和防止回路53−2における基準電圧E2は、飽和防止回路53−2の飽和防止動作が有効から無効へ切り替えられる直前(図4→図3)の使用ゲイン生成回路である個別ゲイン生成回路51−1への直流流量信号の値を考慮し、この個別ゲイン生成回路51−1への直流流量信号の値に対応する値として定められている。すなわち、使用ゲイン生成回路が個別ゲイン生成回路51−1から個別ゲイン生成回路51−2に切り替えられる直前のサンプルホールド回路4からの直流流量信号の電圧値を想定し、この想定される直流流量信号の電圧値と等しい値として基準電圧E2の値を定めている。
また、飽和防止回路53−3における基準電圧E3は、飽和防止回路53−3の飽和防止動作が有効から無効へ切り替えられる直前(図3→図2)の使用ゲイン生成回路である個別ゲイン生成回路51−2への直流流量信号の値を考慮し、この個別ゲイン生成回路51−2への直流流量信号の値に対応する値として定められている。すなわち、使用ゲイン生成回路が個別ゲイン生成回路51−2から個別ゲイン生成回路51−3に切り替えられる直前のサンプルホールド回路4からの直流流量信号の電圧値を想定し、この想定される直流流量信号の電圧値と等しい値として基準電圧E3の値を定めている。
〔流量が減少して行く場合(流速が下降して行く場合)〕
〔流量大(流速大)〕
今、流量が大きく、流速が例えば1.6m/s以上(図6に示すt2〜t3点)であるとする。この場合、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち小ゲインであるゲインG1へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1a側への接続モード、スイッチSW2を接点S2a側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送る。
これにより、図9に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1a側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2b側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3b側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が飽和防止回路53−1を通って個別ゲイン生成回路51−1へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−1が生成するゲインG1が加えられ、このゲインG1が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW1,SW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、個別ゲイン生成回路51−1が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−1からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、飽和防止回路53−2が基準電圧E2に接続された接点T2b側への接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、また飽和防止回路53−3が基準電圧E3に接続された接点T3bへの接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きくても個別ゲイン生成回路51−2,51−3での飽和は発生せず、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
〔流量中〕
流量が減少し、流速が1.6m/sを下回ると(図6に示すt2点)、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち中ゲインであるゲインG2へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1b側への接続モード、スイッチSW2を接点S2a側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3b側への接続モードとする飽和防止動作有効設定指令を送る。
これにより、図8に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3b側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が飽和防止回路53−2を通って個別ゲイン生成回路51−2へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−2が生成するゲインG2が加えられ、このゲインG2が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW1,SW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、個別ゲイン生成回路51−2が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−2からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、飽和防止回路53−3が基準電圧E3に接続された接点T3b側への接続モード(飽和防止動作が有効)とされているので、サンプルホールド回路4からの直流流量信号の値が大きくても個別ゲイン生成回路51−3での飽和は発生せず、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
また、使用ゲイン生成回路として選択される個別ゲイン生成回路51−2には、個別ゲイン生成回路51−1に入力されていた直前の直流流量信号の電圧値と等しい基準電圧E2がすでに入力されており、この基準電圧E2が入力されていた状態からサンプルホールド回路4からの直流流量信号が入力されるので、個別ゲイン生成回路51−2での増幅処理に遅れが生じず、切替誤差も発生しない。
〔流量小〕
流量がさらに減少し、流速が0.22m/sを下回ると(図6に示すt1点)、処理部7Aは、その時の測定流量に基づいて、ゲインG1,G2,G3のうち大ゲインであるゲインG3へのゲイン切替指令を生成し、直流増幅回路5Aへ送る。
この場合、処理部7Aは、ゲイン選択回路52へスイッチSW1を接点S1b側への接続モード、スイッチSW2を接点S2b側への接続モードとするゲイン選択指令を送り、飽和防止回路53−2へ接点T2a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送り、飽和防止回路53−3へ接点T3a側への接続モードとする飽和防止動作無効設定指令を送る。
これにより、図7に示されるように、ゲイン選択回路52において、スイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2b側への接続モードとされ、飽和防止回路52−2が接点T2a側への接続モードとされ、飽和防止回路52−3が接点T3a側への接続モードとされる。
これにより、サンプルホールド回路4からの直流流量信号が個別ゲイン生成回路51−3へ入力され、その直流流量信号に対して個別ゲイン生成回路51−3が生成するゲインG3が加えられ、このゲインG3が加えられた直流流量信号がゲイン選択回路52のスイッチSW2を通って、後段のA/D変換回路6へ出力される。
この場合、サンプルホールド回路4からの直流流量信号は個別ゲイン生成回路51−1および51−2にも入力されるが、ゲイン選択回路52においてスイッチSW1が接点S1b側への接続モードとされ、スイッチSW2が接点S2b側への接続モードとされているので、個別ゲイン生成回路51−1および51−2で増幅された直流流量信号はゲイン選択回路52を通過せず、後段のA/D変換回路6へ出力されることはない。
また、この場合、個別ゲイン生成回路51−3が使用ゲイン生成回路として選択され、この個別ゲイン生成回路51−3からの出力が後段のA/D変換回路6へ出力されるが、個別ゲイン生成回路51−1および51−2に入力されるサンプルホールド回路4からの直流流量信号は小さいので、個別ゲイン生成回路51−1および51−2で飽和が発生することはなく、A/D変換回路6への直流流量信号に影響を与えることはない。
また、使用ゲイン生成回路として選択される個別ゲイン生成回路51−3には、個別ゲイン生成回路51−2に入力されていた直前の直流流量信号の電圧値と等しい基準電圧E3がすでに入力されており、この基準電圧E3が入力されていた状態からサンプルホールド回路4からの直流流量信号が入力されるので、個別ゲイン生成回路51−3での増幅処理に遅れが生じず、切替誤差も発生しない。
以上の説明から分かるように、本実施の形態の電磁流量計によれば、ゲインの切り替えが交流増幅回路3ではなく、直流増幅回路5Aで行われるものとなる。また、直流増幅回路5Aでは、飽和防止回路53−2,53−3の飽和防止動作の有効/無効およびゲイン選択回路52の選択動作が適切に制御されることによって、使用ゲイン生成回路が生成するゲインよりも高いゲインを生成する個別ゲイン生成回路での飽和の発生が防止される。これにより、交流増幅回路3では定増幅を行うようにして、交流増幅回路3でも直流増幅回路5Aでも飽和が発生しないようにして、測定流量の精度を高めることができるようになる。
なお、上述した実施の形態1,2では、切り替えられるゲインの数を3つしたが、切り替えられるゲインの数を2つとしてもよく、さらにそのゲインの数を増やすようにしてもよい。この場合、そのゲインが順次大きな値として定められた第1〜第N(N≧2)の個別ゲイン生成回路51を設けるようにし、最小ゲインとされる第1の個別ゲイン生成回路51を除く全ての個別ゲイン生成回路51の前段に各個に飽和防止回路53を設けるようにする。そして、処理部7によって、ゲイン選択回路52の選択動作を制御する際、ゲイン選択回路52がその出力を選択する個別ゲイン生成回路51を使用ゲイン生成回路とし、この使用ゲイン生成回路が生成するゲイン以下のゲインを生成する個別ゲイン生成回路51に接続されている飽和防止回路53の飽和防止動作を無効とし、その他の飽和防止回路53の飽和防止動作を有効とするようにする。
なお、上述した実施の形態1,2において、個別ゲイン生成回路51−1は、自己よりも低いゲインを生成する個別ゲイン生成回路が存在しないので、飽和は発生しない。このため、実施の形態1,2では、個別ゲイン生成回路51−1に対しては飽和防止回路53を設けていない。しかし、変形例として、個別ゲイン生成回路51−2,51−3と同様に、個別ゲイン生成回路51−1の前段にも飽和防止回路53を設けるようにしてもよい。実施の形態1,2では、個別ゲイン生成回路51−1に対して飽和防止回路53を設けていないので、その分回路が簡素となり、安価となる。
本発明の電磁流量計は、配管内を流れる流体の流量を計測する機器として、プロセス制御など様々な分野で利用することが可能である。
1A,1B…電極、1C…測定管、1D…励磁コイル、2…差動増幅回路、3…交流増幅回路、4…サンプルホールド回路、5A…直流増幅回路、51(51−1〜51−3)…個別ゲイン生成回路、OP(OP1〜OP3)…オペアンプ、R1(R11〜R13),R2(R21〜R23)…抵抗、LPF(LPF1〜LPF3)…ローパスフィルタ、G1,G2,G3…ゲイン、52…ゲイン選択回路、SW1…第1のスイッチ、S1a,S1b…接点、S1c…コモン端子、SW2…第2のスイッチ、S2a,S2b…接点、S2c…コモン端子、53(53−1,53−2)…飽和防止回路、T2a,T2b,T3a,T3b…接点、T2c,T3c…コモン端子、E2,E3…基準電圧、6…A/D変換回路、7A…処理部、8…励磁回路、100…検出器、200…変換器。

Claims (4)

  1. 測定管内を流れる流体の流れ方向に対してその磁界の発生方向を垂直として配置された励磁コイルと、この励磁コイルへその極性が交互に切り替わる励磁電流を供給する励磁手段と、前記測定管内を流れる流体の流れ方向および前記励磁コイルの発生磁界の方向と直交して前記測定管内に配置された一対の電極と、この電極間に生じる信号起電力を差動増幅し交流流量信号とする差動増幅手段と、この差動増幅手段からの交流流量信号を増幅する交流増幅手段と、この交流増幅手段によって増幅された交流流量信号をサンプリングし直流流量信号とするサンプリング手段と、このサンプリング手段からの直流流量信号を増幅する直流増幅手段と、この直流増幅手段によって増幅された直流流量信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、このA/D変換手段によって変換されたデジタル信号から前記測定管内を流れる流体の流量を算出する処理手段とを備えた電磁流量計において、
    前記直流増幅手段は、
    前記サンプリング手段からの直流流量信号を個別に入力し、その直流流量信号に対して自己が生成するゲインを加えて出力するとともに、その直流流量信号に対して加えるゲインが順次大きな値として定められた第1〜第N(N≧2)の個別ゲイン生成手段と、
    前記第1〜第Nの個別ゲイン生成手段からの出力のうち何れか1つを前記A/D変換手段への直流流量信号として選択するゲイン選択手段と、
    前記第1〜第Nの個別ゲイン生成手段のうち前記第1の個別ゲイン生成手段を除く全ての個別ゲイン生成手段の前段に各個に接続され後段の個別ゲイン生成手段での飽和の発生を防止する飽和防止手段とを備え、
    前記処理手段は、
    前記算出される流体の流量に基づいて前記直流増幅手段における前記飽和防止手段の飽和防止動作の有効/無効および前記ゲイン選択手段の選択動作を制御する制御手段
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
  2. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    前記制御手段は、
    前記ゲイン選択手段の選択動作を制御する際、前記ゲイン選択手段がその出力を選択する個別ゲイン生成手段を使用ゲイン生成手段とし、この使用ゲイン生成手段が生成するゲイン以下のゲインを生成する個別ゲイン生成手段に接続されている前記飽和防止手段の飽和防止動作を無効とし、その他の飽和防止手段の飽和防止動作を有効とする
    ことを特徴とする電磁流量計。
  3. 請求項2に記載された電磁流量計において、
    前記飽和防止手段は、
    前記サンプリング手段からの直流流量信号を後段の個別ゲイン生成手段に与える状態を前記飽和防止動作を無効とする状態とし、予め定められている基準電圧を後段の個別ゲイン生成手段に与える状態を前記飽和防止動作を有効とする状態とし、
    前記飽和防止手段における前記基準電圧の値は、
    その飽和防止動作が有効から無効へ切り替えられる直前の前記使用ゲイン生成手段への直流流量信号の値に対応する値として定められている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  4. 請求項1−3の何れか1項に記載された電磁流量計において、
    前記第1の個別ゲイン生成手段の前段にも前記飽和防止手段が接続されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
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