JP4851149B2 - 電磁流量計 - Google Patents

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本発明は、電磁流量計測技術に関し、特に流体の信号起電力を含む交流流量信号に混入するノイズの影響を抑制する信号処理技術に関する。
管内を流れる流体の流量を計測する装置として電磁流量計が使用される。この電磁流量計は、管外に設けた励磁コイルへ所定の交流励磁電流を供給することにより管内の流体に磁界を印加し、これに応じて発生する流体の信号起電力を含む検出信号を管の内壁に設けた電極により検出し、その検出信号から低周波成分を除去して得た交流流量信号をサンプリングして信号処理することにより計測流量を得ている。
このような電磁流量計では、電極からスパイク性ノイズや低周波ノイズなど多種のノイズが交流流量信号に混入して、計測精度を低下させる原因となる。このため、従来より、各種フィルタを用いてノイズの影響を抑制する技術が提案されている(特許文献1,2など参照)。
このうち前者は、検出信号の低周波成分をハイバスフィルタで除去した後にサンプリングするとともに、ハイパスフィルタ前段に設けた信号選択部で、励磁信号の立ち上がりタイミングから所定期間だけ交流流量信号の出力を停止し、他の期間に交流流量信号をハイパスフィルタへ出力する技術である。
また後者は、流量信号を増幅・積分した出力を励磁に同期した期間について積分し、この積分出力を流量信号に対して差動的な増幅・積分の入力としてフィードバックすることにより、励磁に同期した流量信号を選択的に増幅する技術である。
特開平11−083576号公報 特開平07−091994号公報
しかしながら、このような従来技術では、交流流量信号に混入するノイズの影響を効果的に抑制できないという問題点があった。
例えば、微小な電圧信号からなる流量信号を増幅する必要のある電磁流量計では交流流量信号に混入しているノイズも増幅せざるを得ないため、混入しているノイズの振幅が大きい場合には、例えばそのノイズが増幅により信号処理用の電子回路の電源電圧に達し、回路飽和を発生させるなど、信号処理用の電子回路に影響を与える可能性があるという問題点があった。
また、フィルタリングを実施してもノイズの影響は完全に消し去ることができず、フィルタ特性を強化すれば応答性が損なわれる。また、予め想定されるような電磁流量計に固有のノイズに対する対策は考慮されているもの、例えば流体中の気泡や油などの絶縁性物質が電極と衝突した際に発生するノイズなど、外部からの突発性ノイズについては対応できない。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、流体の信号起電力を含む交流流量信号に混入するノイズの影響を効果的に抑制できる電磁流量計を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる電磁流量計は、所定周波数の励磁信号に応じて管内の流体に磁界を印加し、これに応じて発生した流体の信号起電力を含む検出信号を管の内壁に設けた電極で検出し、検出信号の低周波成分をハイパスフィルタで除去して得た交流流量信号をサンプルホールド部でサンプリングし、このサンプリング動作により得られた直流流量信号を信号処理することにより計測流量を得る電磁流量計であって、交流流量信号に対するノイズの混入を検知するノイズ検知部と、ノイズ検知部からのノイズ検知を示すノイズ検知信号に基づいてハイパスフィルタからの交流流量信号を遮断する遮断スイッチと、ノイズ検知信号に基づいてサンプリング動作を停止するサンプリング制御部とを備えている。
本発明によれば、ハイパスフィルタからの交流流量信号に対するノイズの混入を検知するノイズ検知部と、ハイパスフィルタからの交流流量信号を遮断する遮断スイッチとを設け、ノイズ検知部からのノイズ検知信号に基づいて遮断スイッチで交流流量信号を遮断し、ノイズ検知信号に基づいてサンプリング動作を停止するようにしたので、ハイパスフィルタから出力された交流流量信号が、ノイズ混入期間だけ遮断スイッチで遮断されとともに、サンプリング動作が停止される
これにより、交流流量信号に混入したノイズが信号処理用の電子回路に与える影響を効果的に抑制でき、電磁流量計の安定動作を維持することができる。
例えば、交流流量信号をAC増幅器で増幅してサンプルホールド部でサンプリングするような回路構成において、振幅の大きなノイズが交流流量信号に混入した場合でも、遮断スイッチでノイズ振幅を抑制できる。したがって、交流流量信号に混入したノイズによりAC増幅器の出力が信号処理用アナログ回路の電源電圧に達しないよう制限でき、回路飽和を発生させる原因を抑制できる。
このため、従来のように、フィルタリングを実施してもノイズの影響は完全に消し去ることができず、フィルタ特性を強化すれば応答性が損なわれる、というジレンマに陥ることもない。
また、予め想定されるような電磁流量計に固有のノイズだけでなく、例えば流体中の気泡や油などの絶縁性物質が電極と衝突した際に発生するノイズなど、外部からの突発性ノイズについても十分対応できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電磁流量計について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる電磁流量計の構成を示すブロック図である。
この電磁流量計は、検出器10と変換器11とから構成されている。
検出器10は、電極10A,10B、管10C、および励磁コイル10Dから構成されており、所定励磁周波数の交流励磁電流8Sに基づいて管10C内の流体に磁界を印加し、これに応じて流体に発生した信号起電力を検出信号として検出出力する回路部である。
電極10A,10Bは、被計測流体が流れる管10Cの内壁に対向して配置され、流体に発生した信号起電力を検出する1対の電極である。
励磁コイル10Dは、変換器11から出力された交流励磁電流8Sに基づいて励磁され、管10C内の流体に磁界を印加するコイルである。
変換器11は、検出器10に対して交流励磁電流8Sを出力するとともに、検出器10からの検出信号を信号処理することにより管内の流量を算出出力する回路部である。
変換器11には、ハイパスフィルタ(以下、HPFという)1、AC増幅部2、サンプルホールド部3、帯域減衰フィルタ(以下、BEFという)5、A−D変換部5、演算処理部6、出力部7、および励磁部8が設けられている。
ハイパスフィルタ1は、検出器10の電極10A,10Bから得られた検出信号のうち低周波数成分を減衰させることにより、この検出信号に混入しているパルス状ノイズや低周波ノイズを減衰させた交流流量信号1Sを出力する回路部である。
AC増幅部2は、入力された交流流量信号9Sを交流増幅し、流体流速に応じて振幅が変化する交流流量信号(以下、サンプリング入力信号という)2Sとして出力する回路部である。
サンプルホールド部3は、演算処理部6からのスイッチング信号6A,6Bに基づいてスイッチ3A,3Bのオン/オフを制御して、AC増幅部2からのサンプリング入力信号2Sをサンプリングし、流体流速に応じて直流電位が変化する直流流量信号3Sとして出力する回路部である。
BEF4は、サンプルホールド部3からの直流流量信号3Sに含まれる不要な低周波数成分を減衰させる回路部である。
A−D変換部5は、BEF4からの出力信号を積分しディジタル情報に変換する回路部である。
演算処理部6は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、マイクロプロセッサ内または周辺回路のメモリ(図示せず)からプログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラムとを協働させて各種機能手段を実現する機能部である。
演算処理部6で実現される主な機能手段としては、流量算出手段、流量出力手段、およびタイミング制御手段(図示せず)がある。
流量算出手段は、A−D変換部5からのディジタル情報に対して所定の演算処理を行うことにより所望の計測流量値を算出する機能を有している。
流量出力手段は、流量算出手段で算出された計測流量値に応じた出力信号6Sを出力部7へ出力する機能を有している。
タイミング制御手段は、所定クロックに基づいてスイッチング信号6A,6Bや励磁信号6Eを出力する機能を有している。
出力部7は、例えば4〜20mAのアナログ直流電流値を用いて計測流量値を伝送するアナログ伝送方式など、任意の伝送方式で用いる伝送信号に演算処理部6からの出力信号6Sを変換して出力する回路部である。
励磁部8は、演算処理部6からの励磁信号6Eに基づいて矩形波からなる所定周波数の交流励磁電流8Sを検出器10の励磁コイル10Dへ出力する回路部である。
本実施の形態は、HPF1からの交流流量信号1Sに対するノイズの混入を検知するノイズ検知部9Aと、HPF1からの交流流量信号1Sを遮断する遮断スイッチ9とを設け、ノイズ検知部9Aからのノイズ検知を示すノイズ検知信号2Gに基づいて遮断スイッチ9で交流流量信号1Sを遮断するようにしたものである。
図2は、ノイズ検知部の構成例を示す回路図である。
ノイズ検知部9Aには、コンパレータ91,92とダイオード93,94が設けられている。
コンパレータ91は、交流流量信号1Sの電圧Vinと電位Vaとを比較し、電圧Vinが電位Vaを上回った期間だけノイズ検知を示すノイズ検知信号2Gを出力する比較器である。コンパレータ92は、交流流量信号1Sの電圧Vinと電位Vbとを比較し、電圧Vinが電位Vbを下回った期間だけノイズ検知を示すノイズ検知信号2Gを出力する比較器である。ダイオード93,94は、コンパレータ91,92からのノイズ検知信号2Gの論理和を生成して遮断スイッチ9へ出力する。
遮断スイッチ9は、入力端子inがHPF1の出力に接続されるとともに出力端子outが容量素子9Cおよびバッファ9Bの入力に接続された、アナログスイッチなどのスイッチング回路やMOSFETなどのスイッチング素子からなり、ノイズ検知部9Aからノイズ検知信号2Gがノイズ未検知を示す期間については導通状態(オン状態)となって、HPF1からの交流流量信号1Sをサンプルホールド部3側へ交流流量信号9Sとして出力する機能と、ノイズ検知部9Aからノイズ検知信号2Gがノイズ検知を示す期間については非導通状態(オフ状態)となって、HPF1からの交流流量信号1Sを遮断してサンプルホールド部3側への出力を停止する機能を有している。
容量素子9Cは、遮断スイッチ9の出力端子outに接続されて、遮断スイッチ9の出力端子の電位すなわち交流流量信号9Sの電位を保持する機能を有している。遮断スイッチ9が導通状態にある場合には、逐次変化する交流流量信号9Sの電圧Vinを保持し、遮断スイッチ9が非導通状態となった場合、遮断直前の交流流量信号9Sの電圧Vinを保持する。
バッファ9Bは、入力端子が遮断スイッチ9の出力端子outおよび容量素子9Cに接続されてオペアンプなどからなり、容量素子9Cで保持された電位を低インピーダンスでAC増幅部2へ出力する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電磁流量計の動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる電磁流量計の動作を示す信号波形図である。
変換器11の励磁部8は、演算処理部6からの励磁信号6Eに基づいて、商用電源周波数(50/60Hz)より低い所定周波数fexを有する矩形波の交流励磁電流8Sを、検出器10の励磁コイル10Dへ出力する。
これにより、励磁コイル10Dが励磁されて、管10C内を流れる流体に対して所定の磁界が印加され、流体の流速に応じた振幅を有する信号起電力が発生する。この信号起電力は、管10Cの内壁であって対向する位置に設けられた電極10A,10Bにより検出され、検出信号として変換器11に出力される。
変換器11のHPF1は、検出器10から得られた検出信号のうち低周波数成分を減衰させる。これにより、検出信号に混入するパルス状ノイズや低周波ノイズが減衰した交流流量信号1Sが得られ、ノイズ検知部9Aと遮断スイッチ9へ出力される。
ノイズ検知部9Aは、交流流量信号1Sの電圧Vinを、常時、電位Va,Vbと比較している。ここで、例えば時刻T10以前の期間のように、電圧Vinが電位Va〜Vbの範囲にある場合、コンパレータ91,92は共に、ノイズ未検知を示すノイズ検知信号2G(Lowレベル)を出力し、遮断スイッチ9を導通させる。
これにより、HPF1から出力された交流流量信号1Sは、遮断スイッチ9を介して容量素子9Cおよびバッファ9Bへ交流流量信号9Sとして供給され、AC増幅部2側さらにはサンプルホールド部3側へ出力される。
一方、時刻T10〜時刻T20の期間において、交流流量信号1Sに対して突発的なノイズ信号1Nが混入し、交流流量信号1Sの電圧Vinがノイズ検知部9Aの電位Va〜Vbの範囲を超えた場合、コンパレータ91,92は、それぞれノイズ検知を示すノイズ検知信号2G(Highレベル)を出力し、遮断スイッチ9を遮断させる。
これにより、HPF1から出力された交流流量信号1Sは、ノイズ信号1Nが混入している期間だけ遮断スイッチ9で遮断され、容量素子9Cおよびバッファ9Bへ交流流量信号9Sとして供給されない。
この際、容量素子9Cには、遮断スイッチ9が遮断される直前の交流流量信号1Sの電圧Vin、例えば図3では時刻T10における電位Vin=Vaが保持されている。したがって、遮断スイッチ9が遮断されている時刻T10〜T20の期間において、ノイズ信号1Nが容量素子9Cで保持されている電位Vaのノイズ信号9Nに制限されて、容量素子9Cおよびバッファ9Bへ供給され、AC増幅部2さらにはサンプルホールド部3へ出力される。
このように、本実施の形態は、HPF1からの交流流量信号1Sに対するノイズの混入を検知するノイズ検知部9Aと、HPF1からの交流流量信号1Sを遮断する遮断スイッチ9とを設け、ノイズ検知部9Aからのノイズ検知を示すノイズ検知信号2Gに基づいて遮断スイッチ9で交流流量信号1Sを遮断するようにしたので、HPF1から出力された交流流量信号1Sは、ノイズ信号1Nが混入している期間だけ遮断スイッチ9で遮断される。
これにより、交流流量信号1SをAC増幅部2で増幅してサンプルホールド部3でサンプリングするような回路構成において、振幅の大きなノイズが交流流量信号1Sに混入した場合でも、遮断スイッチ9でノイズ振幅を抑制できる。したがって、交流流量信号1Sに混入したノイズによりAC増幅部2の出力が信号処理用アナログ回路の電源電圧に達しないよう制限でき、回路飽和を発生させる原因を抑制し、電磁流量計の安定動作を維持することができる。
したがって、従来のように、フィルタリングを実施してもノイズの影響は完全に消し去ることができず、フィルタ特性を強化すれば応答性が損なわれる、というジレンマに陥ることもない。
また、予め想定されるような電磁流量計に固有のノイズだけでなく、例えば流体中の気泡や油などの絶縁性物質が電極と衝突した際に発生するノイズなど、外部からの突発性ノイズについても十分対応できる。
また、検出器10の電極10A,10Bから出力される検出信号には、数mVの振幅を持つ交流流量信号1Sに対して100mv以上の直流バイアス電圧が含まれている場合がある。このような場合には、遮断スイッチ9を遮断した場合、交流流量信号9Sの電位が放電されて、遮断スイッチ9の入力端子と出力端子との間に直流バイアス電圧が発生する。このため、遮断スイッチ9を再び導通させた場合、急激な電圧変動が生じて交流流量信号9Sにノイズ混入と同様のスパイク状のパルスが発生する可能性がある。
本実施の形態では、遮断スイッチ9の出力端子outに容量素子9Cを設けて、遮断スイッチ9により遮断される直前の交流流量信号1Sの電圧を保持するようにしたので、遮断スイッチ9により交流流量信号1Sが遮断されている期間について、交流流量信号9Sの電圧を安定出力できる。したがって、検出器10の電極10A,10Bから出力される検出信号に直流バイアス電圧が含まれている場合でも、検出信号に含まれる直流バイアス電圧の影響を抑制でき、電磁流量計の安定動作を維持することができる。
[第2の実施の形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電磁流量計について説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態にかかる電磁流量計の構成を示すブロック図である。
前述の第1の実施の形態では、交流流量信号1Sにノイズが混入した場合、遮断スイッチ9で交流流量信号1Sを遮断する場合について説明した。本実施の形態では、このような第1の実施の形態の構成に加えて、サンプリング制御部9Dを設け、ノイズ検知部9Aでノイズが検知された場合、サンプリング制御部9Dによりサンプルホールド部3でのサンプリング動作を停止する構成について説明する。
サンプリング制御部9Dは、演算処理部6からのスイッチング信号6A,6Bをそれぞれ一方の入力とし、ノイズ検知部9Aからのノイズ検知信号2Gを他方の入力とする論理積回路95A,95Bからなり、これら論理積回路95A,95Bの出力をスイッチング信号96A,96Bとしてサンプルホールド部3のスイッチ3A,3Bへ出力する。
これにより、サンプリング制御部9Dでは、ノイズ検知信号2Gがノイズ検出を示していない場合、演算処理部6からのスイッチング信号6A,6Bと同じ信号がスイッチング信号96A,96Bとして出力され、スイッチ3A,3Bのオン/オフが制御されてサンプルホールド部3でサンプリング動作が行われる。
また、ノイズ検知信号2Gがノイズ検出を示している場合、演算処理部6からのスイッチング信号6A,6Bが遮断されて、スイッチ3A,3Bのオフを示すスイッチング信号96A,96Bが出力され、サンプルホールド部3でのサンプリング動作が停止される。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電磁流量計の動作について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態にかかる電磁流量計の動作を示す信号波形図である。
サンプルホールド部3では、サンプリング制御部9Dからのスイッチング信号96A,96Bが示すサンプリング期間ta,tb(図5参照)に基づいて、AC増幅部2からのサンプリング入力信号2Sがサンプリングされ直流流量信号3Sとして出力される。
なお、サンプリング期間ta,tbは、その波形安定性からサンプリング入力信号2Sの各パルスの後縁付近に設けられており、サンプルホールド部3では、このサンプリング期間ta,tbだけスイッチ3A,3Bをそれぞれ導通させてサンプリング入力信号2Sの電圧Ea,Ebを容量素子で保持し、直流流量信号3Sとして出力する。
すなわち、時刻T0〜T1の期間のように、サンプリング入力信号2Sとして電圧が正側の信号波形2Aが入力される期間については、スイッチング信号6Aに基づいてスイッチ3Aのみがサンプリング期間taだけ導通し、時刻T1〜T2の期間のように、サンプリング入力信号2Sとして電圧が負側の信号波形2Bが入力される期間については、スイッチング信号6Bに基づいてスイッチ3Bのみがサンプリング期間tbだけ導通する。
これら正側のサンプルホールド電圧Ea(Vsa)と負側のサンプルホールド電圧Eb(Vsb)がそれぞれ個別にサンプリングされてオペアンプの正側入力端子と負側入力端子にそれぞれ別個に入力され、その合成電圧Vsa+Vsb(Ea+Eb)を示す直流流量信号3Sが出力される。
BEF4は、この直流流量信号3Sのうち、不要な周波数成分、例えば励磁周波数fexと商用電源周波数fac (50/60Hz)との差の周波数成分を減衰させる。
A−D変換部5は、BEF4からの直流流量信号3Sを、その直流電位に対応するディジタル情報として出力する。
演算処理部6は、A−D変換部5を介してサンプルホールド部3からの直流流量信号3Sがディジタル情報として取り込み、所定の演算処理を実行することにより、流体流速から所望の計測流量値を算出し、計測流量値に応じた出力信号6Sを出力部7へ出力する。
出力部7は、任意の伝送方式で用いる伝送信号に演算処理部6からの出力信号6Sを変換して出力する。
一方、時刻T10〜T20の期間において、ノイズ信号1Nが交流流量信号1Sに混入した場合、前述の第1の実施の形態と同様にして、ノイズ検知部9Aからのノイズ検知信号2Gに応じて遮断スイッチ9が非道通状態となって交流流量信号1Sが遮断される。
このとき、交流流量信号9Sは、例えば容量素子9Cに保持された遮断直前の電圧など、流体流速に応じた正常な交流流量信号1Sとの誤差を含む電圧となり、AC増幅部2からノイズ信号2Nを含むサンプリング入力信号2Sがサンプルホールド部3へ入力される。
この際、サンプリング制御部9Dは、ノイズ検知部9Aからのノイズ検知信号2Gが、ノイズ検知を示す場合、演算処理部6からのスイッチング信号6A,6Bをスイッチング信号96A,96Bとして出力せず、サンプリング動作の停止を示すスイッチング信号96A,96Bを出力する。これにより、時刻T10〜T20の期間において、サンプルホールド部3でのサンプリング動作が停止されて、その直前にサンプリングされた電圧Vsa,Vsbに応じた直流流量信号3Sが出力される。
このように、本実施の形態では、サンプリング制御部9Dを設け、ノイズ検知部9Aでノイズが検知された場合、サンプリング制御部9Dによりサンプルホールド部3でのサンプリング動作を停止するようにしたので、HPF1から出力された交流流量信号1Sにノイズ信号1Nが混入している期間だけ遮断スイッチ9で遮断されるとともに、その期間だけサンプルホールド部3でのサンプリング動作が停止される。これにより、ノイズ信号1Nによる誤差を含む交流流量信号9Sに対するサンプリングが抑止され、ノイズの影響を含まない、安定した直流流量信号3Sを出力できる。
なお、本実施の形態では、演算処理部6とは別個にサンプリング制御部9Dを設けた場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、例えばサンプリング制御部9Dと同等の機能を演算処理部6内に設けてもよい。この場合、ノイズ検知部9Aからのノイズ検知信号2Gを演算処理部6へ供給し、演算処理部6のタイミング制御手段において、このノイズ検知信号2Gとスイッチング信号6A,6Bの論理積を演算処理で求め、その結果をスイッチング信号96A,96Bとしてサンプルホールド部3へ出力すればよい。これにより、サンプリング制御部9Dの回路構成を省くことができる。
なお、以上の各実施の形態では、信号と電源が同じ線路を共用して伝送される方式すなわち2線式の電磁流量計を例にして説明したが、これに限定されるものではなく、信号と電源とが異なる線路で伝送される方式、例えば4線式の電磁流量計であっても本発明を適用でき、前述と同様の作用効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態にかかる電磁流量計の構成を示すブロック図である。 ノイズ検知部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる電磁流量計の動作を示す信号波形図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる電磁流量計の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる電磁流量計の動作を示す信号波形図である。
符号の説明
11…変換器、1…ハイパスフィルタ(HPF)、1N…ノイズ信号、1S…交流流量信号、2…AC増幅部、2A…信号波形(正側)、2B…信号波形(負側)、2N…ノイズ信号、2S…サンプリング入力信号(交流流量信号)、3…サンプルホールド部、3A,3B…スイッチ、3S…直流流量信号、4…BEF、5…A−D変換部、6…演算処理部、6A,6B…スイッチング信号、6E…励磁信号、6S…出力信号、7…出力部、8…励磁部、8S…交流励磁電流、9…遮断スイッチ、9A…ノイズ検知部、91,92…コンパレータ、93,94…ダイオード、9B…バッファ、9C…容量素子、9D…サンプリング制御部、95A,95B…論理積回路、96A,96B…スイッチング信号、9N…ノイズ信号、9S…交流流量信号、10…検出器、10A,10B…電極、10C…管、10D…励磁コイル。

Claims (1)

  1. 所定周波数の励磁信号に応じて管内の流体に磁界を印加し、これに応じて発生した流体の信号起電力を含む検出信号を管の内壁に設けた電極で検出し、前記検出信号の低周波成分をハイパスフィルタで除去して得た交流流量信号をサンプルホールド部でサンプリングし、このサンプリング動作により得られた直流流量信号を信号処理することにより計測流量を得る電磁流量計であって、
    前記交流流量信号に対するノイズの混入を検知するノイズ検知部と、
    前記ノイズ検知部からのノイズ検知を示すノイズ検知信号に基づいて前記ハイパスフィルタからの交流流量信号を遮断する遮断スイッチと
    前記ノイズ検知信号に基づいて前記サンプリング動作を停止するサンプリング制御部と
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
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