JP5820303B2 - 2線式電磁流量計 - Google Patents
2線式電磁流量計 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5820303B2 JP5820303B2 JP2012041007A JP2012041007A JP5820303B2 JP 5820303 B2 JP5820303 B2 JP 5820303B2 JP 2012041007 A JP2012041007 A JP 2012041007A JP 2012041007 A JP2012041007 A JP 2012041007A JP 5820303 B2 JP5820303 B2 JP 5820303B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- circuit
- output current
- power supply
- excitation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
Description
このような2線式電磁流量計では、4〜20mAのアナログ直流電流値に基づき計測流量値を伝送するアナログ伝送方式が普及している。この伝送方式によれば、最低4mAという極めて少ない電流で、流体を励磁するための励磁回路や、流体から検出した起電力を信号処理して計測流量値を得るための信号処理回路などの内部回路を、動作させる必要がある。
この構成によれば、出力電流ILから内部回路55側で使用する電源入力電流Ipを差し引いた残りの余剰電流Irを、出力電流制御回路51で流せばよい。このため、出力電流ILが最低4mAの場合でも、その大部分を電源入力電流Ipとして内部回路55側で利用することができる。したがって、励磁電流の低減によるS/N比の低下を回避できる。
一方、図9のように、出力電流ILの電流値に応じて、定電圧回路53からDC/DCコンバータ54へ供給される入力電圧Vinの電圧値を制御すれば、IL=4mAの場合、Vin=17Vとすることができるため、4mA×17V=68mWの電力を利用できることになる。このため、出力電流ILが少ない場合でも、DC/DCコンバータ54から内部回路55に対して効率よく電力を供給することができ、内部回路55内で用いる励磁電流を増やすことができる。
図10は、従来のHART通信時における各部の電流波形を示す信号波形図であり、図10(a)は出力電流IL、図10(b)は余剰電流Ir、図10(c)は電源電流Ipを示している。例えば、条件が厳しいIL=4mAの際、振幅±0.5mAのデジタル信号を出力電流ILに重畳させる場合、図10(a)に示すように、出力電流ILについて、4mAを中心として3.5mA〜4.5mAで変化させることになる。
一方、特性61Aと特性61Bとを比較すると、出力電流ILが同じ電流値であっても、特性61Aの方が特性61Bより供給電力Pが少なくなっている。このことは、DC/DCコンバータ54の入力電圧Vinを制御したことによる効果が、HART通信で用いるデジタル信号を出力電流制御回路51で発生させるための電流相当分だけ、低減してしまうことを示しており、信号線LA,LBから供給された電力を有効に利用できていないことになる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる2線式電磁流量計10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる2線式電磁流量計の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、出力電流制御回路11および励磁電源回路12を、出力電流ILの電流経路LPを形成するよう、信号線LA,LB間に対して直列に接続し、励磁電源回路12を、DC/DCコンバータ13と電流調整回路14の並列接続から構成したものである。
電流調整回路14において、端子T31は、T21に接続されて、電流経路LPから調整電流Isが入力される入力端子であり、端子T32は、T22に接続されて、調整電流Isが出力される出力端子である。
Q1は、NPNトランジスタからなり、コレクタ端子がT11に接続され、エミッタ端子がT12に接続されている。なお、Q1は、PNPトランジスタでもよく、NMOSFETまたはPMOSFETでもよい。
Q2は、NPNトランジスタからなり、コレクタ端子がT31に接続され、エミッタ端子がD1のアノード端子に接続されている。なお、Q2は、PNPトランジスタでもよく、NMOSFETまたはPMOSFETでもよい。D1は、逆流防止用のダイオードからなり、カソード端子がR1を介してT32に接続されている。
図3に示すように、電圧比較回路14Aには、主な回路要素として、オペアンプU11,U12、抵抗素子R11,R12,R13,R14,R15、および容量素子C11が設けられている。
U12は、T31の励磁電源入力電圧VinをR13とR14で抵抗分割して得られた検出電圧Vyと、出力電流指示信号ISETに応じたU11からの指示電圧Vxとを比較することにより、指示電圧Vxと検出電圧Vyとの差分を示す制御信号S2を生成し、抵抗R15を介してQ2のベース端子へ出力する機能を有している。
次に、図1〜図3を参照して、本実施の形態にかかる2線式電磁流量計10の動作について説明する。
出力電流制御回路11は、信号処理回路18から出力された4〜20mAのいずれかを示す出力電流指示信号ISETに応じて、電流経路LPに沿って端子TAから端子T11を介して入力された出力電流ILの電流値を制御する。また、出力電流制御回路11は、信号処理回路18から出力された送信データ信号DTに基づいて、出力電流ILの電流値を高速制御して、HART通信で用いるデジタル信号を出力電流ILに重畳させる。
図4は、本発明のHART通信時における各部の電流波形を示す信号波形図であり、図4(a)は出力電流IL、図4(b)は励磁電源入力電流Iin、図4(c)は調整電流Isを示している。例えば、条件が厳しいIL=4mAの際、振幅±0.5mAのデジタル信号を出力電流ILに重畳させる場合、図4(a)に示すように、出力電流ILについて、4mAを中心として3.5mA〜4.5mAで変化させることになる。
このため、励磁電源回路12において、図4(b)に示すように、出力電流ILのすべてを励磁電源入力電流Iinとして利用することができる。また、このとき調整電流Isは流れず、図4(c)に示すように、0mA一定となる。
したがって、出力電流制御回路11と励磁電源回路12の両方に、出力電流ILが等しく供給されることになり、HART通信で用いるデジタル信号を出力電流制御回路11で発生させるための電流相当分も、励磁電源回路12へ供給される。このため、HART通信を行う場合でも、DC/DCコンバータ13への励磁電源入力電圧Vinを制御したことによる効果を低減させることなく、信号線LA,LBから供給された電力を有効利用できる。
一方、特性31Aと特性31Bとを比較すると、出力電流ILが同じ電流値であっても、特性31Aの方が特性31Bより供給電力Pが大きくなっている。このため、HART通信で用いるデジタル信号を出力電流制御回路11で発生させても、本実施の形態によれば、供給電力Pが削減されていないことが示されている。
したがって、出力電流ILの変化に応じて、励磁電源入力電圧Vinの電圧値を制御することができ、信号線LA,LBから供給された電力を効率よく励磁電源として供給することができる。
特性32Bでは、出力電流ILが変化しても、励磁電源入力電圧Vinが13V程度に固定されているが、特性32Aでは、出力電流ILが4〜20mAで変化した場合、励磁電源入力電圧Vinが17V〜13.6V程度の範囲で変化していることがわかる。
したがって、本実施の形態によれば、HART通信を行う場合でも、DC/DCコンバータ13への励磁電源入力電流Iinを制御したことによる効果を低減させることなく、信号線LA,LBから供給された電力を励磁電流Iexとして有効利用でき、流量値に対するS/N比を大幅に向上させることができる。
このように、本実施の形態によれば、出力電流制御回路11および励磁電源回路12を、出力電流ILの電流経路LPを形成するよう、信号線LA,LB間に対して直列に接続し、励磁電源回路12を、DC/DCコンバータ13と電流調整回路14の並列接続から構成したので、HART通信を行う場合でも、DC/DCコンバータ13への励磁電源入力電圧Vinを制御したことによる効果を低減させることなく、信号線LA,LBから供給された電力を有効利用できる。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施にかかる2線式電磁流量計10について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる2線式電磁流量計の構成を示すブロック図である。
このように、本実施の形態は、動作電源回路16を、電流経路LPに対して出力電流制御回路11と並列に接続し、出力電流制御回路11において、出力電流ILのうち信号処理回路18へ入力される動作電源入力電流Ip以外の残りの余剰電流Irを電流経路LPへ流すようにしたものである。
また、これに加えて、動作電源相当分だけ、励磁電源回路12から励磁回路15へ供給できる励磁電源を増やすことができ、流量値に対するS/N比を大幅に向上させることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (4)
- 上位装置と接続された2つの信号線を流れる出力電流から得た電力を励磁回路へ供給する励磁電源回路と、測定管内を流れる流体から前記励磁回路による励磁で発生した起電力を検出し、この起電力に基づき当該流体の流量値を計測する信号処理回路と、前記信号処理回路から出力された、前記流量値に応じた出力電流値を示す出力電流指示信号に応じて前記出力電流の電流値を制御することにより、前記流量値を前記上位装置へ送信する出力電流制御回路とを備える2線式電磁流量計であって、
前記出力電流制御回路および前記励磁電源回路は、前記出力電流の電流経路を形成するよう、前記信号線間に対して直列に接続されており、
前記出力電流制御回路は、前記信号処理回路から出力された送信データ信号に基づいて、前記出力電流の電流値を高速に変化させることにより、HART(Highway Addressable Remote Transducer)通信で用いるデジタル信号を前記出力電流に重畳させて前記上位装置へ送信し、
前記励磁電源回路は、前記電流経路上に接続されて前記出力電流の一部またはすべてを励磁電源入力電流として前記励磁回路へ供給する励磁電源を生成するDC/DCコンバータと、前記電流経路に対して前記DC/DCコンバータと並列に接続されて、前記出力電流のうち前記DC/DCコンバータへ入力される前記励磁電源入力電流以外の残りの調整電流を流すとともに、前記出力電流指示信号に応じて前記DC/DCコンバータへの励磁電源入力電圧を制御する電流調整回路とを含む
ことを特徴とする2線式電磁流量計。 - 請求項1に記載の2線式電磁流量計において、
前記電流調整回路は、前記電流経路上に接続されたトランジスタと、前記励磁電源入力電圧と前記出力電流指示信号に応じた指示電圧値とを比較し、その比較結果に応じて前記トランジスタを制御する電圧比較回路とを含むことを特徴とする2線式電磁流量計。 - 請求項1または請求項2に記載の2線式電磁流量計において、
前記励磁電源回路で生成された励磁電源から前記信号処理回路へ供給する動作電源を生成する動作電源回路をさらに備えることを特徴とする2線式電磁流量計。 - 請求項1または請求項2に記載の2線式電磁流量計において、
前記電流経路に対して前記出力電流制御回路と並列に接続されて、前記出力電流の一部を動作電源入力電流として前記信号処理回路へ供給する動作電源を生成する動作電源回路をさらに備え、
前記出力電流制御回路は、前記出力電流のうち前記信号処理回路へ入力される前記動作電源入力電流以外の余剰電流を流す
ことを特徴とする2線式電磁流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012041007A JP5820303B2 (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 2線式電磁流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012041007A JP5820303B2 (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 2線式電磁流量計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013178107A JP2013178107A (ja) | 2013-09-09 |
JP5820303B2 true JP5820303B2 (ja) | 2015-11-24 |
Family
ID=49269883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012041007A Active JP5820303B2 (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 2線式電磁流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5820303B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7010205B2 (ja) * | 2018-12-25 | 2022-01-26 | 横河電機株式会社 | 2線式伝送器 |
-
2012
- 2012-02-28 JP JP2012041007A patent/JP5820303B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013178107A (ja) | 2013-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5673750B2 (ja) | 電流出力回路、および同回路を有する広帯域2線式伝送器 | |
JP4008779B2 (ja) | 2線式電磁流量計 | |
US10215615B2 (en) | Standard signal generator | |
JP2008287549A (ja) | 電圧生成装置およびそれを用いた直流試験装置 | |
JP4110442B2 (ja) | 電磁流量計 | |
JP5820303B2 (ja) | 2線式電磁流量計 | |
JP6276678B2 (ja) | 標準信号発生器 | |
CN109782053B (zh) | 电源装置 | |
JP5157972B2 (ja) | 地絡検出装置 | |
CN211978011U (zh) | 用于测量流体流量的磁流量计 | |
JP2016085148A (ja) | 標準信号発生器 | |
JP4480682B2 (ja) | 高圧発生回路 | |
JP3996464B2 (ja) | 2線式電磁流量計 | |
JP6229831B2 (ja) | 電流出力回路、および同回路を有する広帯域2線式伝送器 | |
JP2007218664A (ja) | 電流検出装置 | |
JP5981723B2 (ja) | 電源装置 | |
JP5035612B2 (ja) | 2線式伝送器 | |
JP5040520B2 (ja) | 2線式伝送器 | |
JP2022547035A (ja) | 磁気流量計用の負荷平準化昇圧供給器 | |
JP2838650B2 (ja) | 電磁流量計 | |
CN116805442A (zh) | 双线式传输器 | |
CN118443099A (zh) | 励磁电路及电磁流量计 | |
JPWO2011048786A1 (ja) | 2線式伝送器 | |
JP2001359272A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP2011010428A (ja) | 電子負荷装置およびこれを用いた二次電池の動特性測定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150825 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150903 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150929 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151002 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5820303 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |