JP5040520B2 - 2線式伝送器 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷側から2本の伝送線を介して電源の供給を受けるとともに測定すべき物理量をセンサにより電気信号に変換してこれを信号処理回路で信号処理して前記伝送線を介して前記負荷側に電流信号として伝送する2線式伝送器に関する。
従来、負荷側から2本の伝送線を介して電源の供給を受けるとともに測定すべき物理量をセンサにより電気信号に変換してこれを信号処理回路で信号処理して前記伝送線を介して前記負荷側に電流信号として伝送する2線式伝送器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図4を参照して、従来の2線式伝送器7を説明する。図4に、従来の2線式伝送器7の構成を示す。
2線式伝送器7は、端子701,702を介して外部電源3に接続される。外部電源3は、2線式伝送器7に電源供給する。端子701,702の電圧を、それぞれ、V+、V-とする。端子701,702には、ループ電流としての出力電流Ioutが流れる。2線式伝送器7は、センサの測定値をもとに、出力電流Ioutを変化させ、センサの測定値を外部電源3側に伝送する。
2線式伝送器7は、電流制御回路70と、定電圧ダイオード81と、内部回路82と、を備えて構成される。電流制御回路70は、抵抗71と、トランジスタ72と、抵抗73〜77と、演算増幅器78と、トランジスタ79と、を備えて構成される。
抵抗71は、一端が端子701に接続され、他端がトランジスタ72のベースに接続される。トランジスタ72は、エミッタが端子701に接続され、コレクタが端子701が定電圧ダイオード81及び内部回路82に接続される。定電圧ダイオード81は、カソードがトランジスタ72のコレクタに接続され、アノードが回路コモン電圧Gに接続される。内部回路82は、トランジスタ72のコレクタと回路コモン電圧Gとに接続される。内部回路82は、上記センサを含むものとする。
抵抗73は、一端がトランジスタ72のコレクタに接続され、他端が演算増幅器78の非反転入力に接続される。抵抗74は、一端が抵抗73に接続され、他端が端子702に接続される。抵抗75は、一端が抵抗74に接続され、他端が回路コモン電圧Gに接続される。抵抗74,75間のノード電圧を電圧Vsとする。抵抗75は、電流検出用の抵抗であり、その抵抗値を抵抗値Rsとする。また、抵抗75を流れる電流を電流Isとする。
抵抗76は、一端がトランジスタ72のコレクタに接続され、他端が演算増幅器78の反転入力に接続される。抵抗77は、一端が抵抗77に接続され、他端が回路コモン電圧Gに接続される。演算増幅器78は、正電源入力がトランジスタ72のコレクタに接続され、負電源入力が回路コモン電圧Gに接続され、出力がトランジスタ79のベースに接続される。トランジスタ79は、コレクタがトランジスタ72のベースに接続され、エミッタが回路コモン電圧Gに接続される。
2線式伝送器7において、抵抗75の抵抗値Rsに流れる電流Isが電圧降下Vsとして得られ、電流制御回路70に入出力される出力電流Ioutが所定の電流となるようにフィードバック制御される。このとき、端子701から2線式伝送器7に流れた出力電流Ioutの回路電流は、全て抵抗75に流入する。この回路電流が2線式伝送器7外に戻る必要があるため、抵抗75の一端が端子702に接続されている。
また、2線式伝送器において、負電源端子の電圧をDC回路コモン電圧にし、外部プロセス電子回路と当該2線式伝送器内の回路との間で、DC回路コモン電圧に関連して調整される電圧を有する制御情報等のデジタル信号を前記負電源端子と別の端子を介して送受信する構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−81883号公報 特許第3859515号公報
従来の2線式伝送器7において、遠隔機器(遠隔表示器、遠隔センサ)を2線式伝送器7に接続する場合に、これら遠隔機器の消費電流を電流制御回路70で合算し、所定の電流出力を維持することが必要であった。また、遠隔機器と2線式伝送器7との通信のために、2線式伝送器7の動作基準電圧を外部に取り出す必要があった。
上記2つの必要性に応じて、2線式伝送器7内部の回路コモン電圧Gを取り出し、外部接続に供すると、接続端子が増え、外部からの雑音が接続線を通じて2線式伝送器7内部の回路コモン電圧Gに流入し、2線式伝送器7の動作が不安定となる欠点があった。
また、特許文献2に記載の構成では、回路コモン電圧を外部機器の接続端子としているが、2線式伝送器の内部構成が複雑であるという問題があった。
本発明の課題は、2線式伝送器において、回路コモン電圧を外部接続端子として利用するとともに、回路構成を簡単にすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の2線式伝送器は、
外部電源の正電極に接続される正電源端子と、
一端が前記正電源端子に接続される電流検出抵抗と、
センサの測定値に対応する第1及び第2の設定差動信号電流を出力するとともに回路コモン電圧に接続される電流設定回路と、
前記正電源端子の電圧から前記第1の設定差動信号電流により電圧降下した電圧と、前記電流検出抵抗の他端の電圧から前記第2の設定差動信号電流により電圧降下した電圧との差動電圧に応じて、出力電流を出力するとともに前記電流検出抵抗に流れる電流を一定に制御する電流制御回路と、
前記外部電源の負電極及び前記回路コモン電圧に接続される負電源端子と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の2線式伝送器において、
前記電流設定回路は、
前記第1の設定差動信号電流を出力する第1の電流源と、
前記第2の設定差動信号電流を出力する第2の電流源と、を備え、
前記電流制御回路は、
一端が前記正電源端子に接続され他端が第1の電流源に接続される第1の抵抗と、
一端が前記電流検出抵抗の他端に接続され他端が第2の電流源に接続される第2の抵抗と、
前記第1の抵抗の他端が非反転入力に接続され、前記第2の抵抗の他端が反転入力に接続され、正電源入力が前記電流検出抵抗の他端に接続され、前記非反転入力及び前記反転入力の電圧の差分電圧を増幅して出力する演算増幅器と、
前記電流検出抵抗の他端及び前記演算増幅器の負電源入力に接続される定電圧部と、
前記演算増幅器の出力電圧に応じて、前記電流検出抵抗から出力された電流を調整し前記出力電流として出力するトランジスタと、
前記演算増幅器の負電源入力及び前記トランジスタの出力に接続される定電流部と、を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の2線式伝送器において、
前記電流制御回路は、
一端が前記第1の抵抗の他端に接続され他端が前記演算増幅器の負電源入力に接続される第3の抵抗と、
一端が前記第2の抵抗の他端に接続され他端が前記演算増幅器の負電源入力に接続される第4の抵抗と、を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の2線式伝送器において、
前記定電流部の出力は、前記トランジスタの出力、2線式伝送器内部の負荷、外部機器又は前記回路コモン電圧に接続される。
請求項1,2に記載の発明によれば、2線式伝送器において、回路コモン電圧を負電源端子として利用できるとともに、回路構成を簡単にできる。
請求項3に記載の発明によれば、第1、第2の設定差動信号電流が0であっても、電流検出抵抗に流れる電流を0にすることなく一定に制御できる。
請求項4に記載の発明によれば、演算増幅器の消費電流を、内部負荷若しくは外部機器に再利用でき、又は再利用することなく回路コモン電圧に出力できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。但し、発明の範囲は図示例に限定されない。
図1及び図2を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。図1に、本実施の形態の2線式伝送器1の構成を示す。
図1に示すように、2線式伝送器1は、電流制御回路10と、定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)11と、電流検出抵抗12と、伝送器主機能部2と、を備えて構成される。2線式伝送器1は、正電源端子としての端子101、負電源端子としての102、端子103を有する。2線式伝送器1は、端子101から伝送線を介して外部電源3の正電極に接続され、端子102から伝送線を介して外部電源3の負電極に接続される。端子101の電圧を電圧V+とし、端子102の電圧を電圧V-とする。また、2線式伝送器1は、端子103から通信線RTを介して遠隔機器4に接続される。遠隔機器4の回路コモン端子は、接続線を介して端子102に接続される。
2線式伝送器1内において、電流検出抵抗12は、一端が端子101と電流制御回路10の参照入力とに接続され、他端が電流制御回路10の入力に接続される。端子101に流れる電流を出力電流Ioutとする。電流制御回路10の参照入力の電圧を正電源入力電圧Vinとし、同じく入力の電圧を電圧Vccとする。電流検出抵抗12は、伝送器主機能部2に含まれるセンサ(図示略)の測定量を表す電流Isが流れ、この電流Isを検出するための抵抗である。
電流制御回路10の出力は、定電圧ダイオード11のカソードと伝送器主機能部2の電源入力とに接続される。つまり、電流制御回路10の出力電流が伝送器主機能部2に電源供給される。定電圧ダイオード11は、アノードが回路コモン電圧Gに接続される。定電圧ダイオード11に流れる電流を電流Ishとする。電流制御回路10の出力の電圧を電圧VLとする。また、伝送器主機能部2の電源入力に流れる電流を電流ILとする。
伝送器主機能部2は、代表的機能要素として、電流設定回路20と、DA(Digital to Analog)コンバータ21と、通信パルス発生回路22と、マイクロプロセッサ23と、を含んで構成され、さらに伝送機能を達成するための上記センサ及び当該センサのセンサ信号処理回路(図示略)を含むものとする。マイクロプロセッサ23の出力端子は、DAコンバータ21及び通信パルス発生回路22に接続される。DAコンバータ21及び通信パルス発生回路22の出力端子は、電流設定回路20に接続される。
伝送器主機能部2の出力は、端子103に接続される。また、電流制御回路10の2つの設定差動信号出力は、電流設定回路20の2つの設定差動信号入力に接続される。電流制御回路10の2つの設定差動信号出力に流れる電流を、設定差動信号電流Ip,Inとする。また、伝送器主機能部2は、回路コモン電圧Gに接続され、端子102も回路コモン電圧Gに接続される。つまり、伝送器主機能部2の全ての回路動作電流、消費電流は、回路コモン電圧Gに流入され、端子102を介して2線式伝送器1外部に取り出される。
図2に、電流制御回路10の内部構成及び周辺回路構成を示す。図2に示すように、電流制御回路10は、第1の抵抗としての抵抗31、第2の抵抗としての抵抗32と、定電圧部としての定電圧ダイオード33と、演算増幅器(オペアンプ)34と、トランジスタとしてのPチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)35と、定電流部としてのPチャネルの接合FET36と、を備えて構成される。電流制御回路10の参照入力(正電源入力電圧Vin)をノード104とし、同じく入力(電圧Vcc)をノード105とする。また、電流制御回路10の一方の設定差動信号出力(設定差動信号電流Ip側)をノード106とし、同じくもう一方の設定差動信号出力(設定差動信号電流In側)をノード107とする。また、電流制御回路10の出力(電圧VL)をノード108とする。
電流設定回路20は、第1の電流源としての電流源41、第2の電流源としての電流源42を含んで構成される。電流設定回路20の一方の設定差動信号入力(第1の設定差動信号電流としての設定差動信号電流Ip側)をノード109とし、同じくもう一方の設定差動信号入力(第2の設定差動信号電流としての設定差動信号電流In側)をノード110とする。
抵抗31は、一端がノード104に接続され、他端がノード106と演算増幅器34の非反転入力とに接続される。抵抗32は、一端がノード105に接続され、他端がノード107と演算増幅器34の反転入力とに接続される。抵抗31,32の抵抗値をそれぞれ抵抗値R1,R2とする。定電圧ダイオード33は、カソードがノード105に接続され、アノードが接合FET36のソースに接続される。定電圧ダイオード33は、定電圧にする機能を有し、IC(Integrated Circuit)化された素子に代えてもよい。
演算増幅器34は、正電源入力がノード105に接続され、負電源入力が接合FET36のソースに接続され、出力がMOSFET35のゲートに接続される。MOSFET35のゲート電圧を電圧Vgとする。MOSFET35は、ソースがノード105に接続され、ドレインがノード108に接続される。接合FET36は、ゲートがソースに接続され、ドレインがノード108に接続される。演算増幅器34の負電源入力の電圧を電圧Vssとする。
ノード106は、接続線を介してノード109に接続される。ノード107は、接続線を介してノード110に接続される。電流源41は、設定差動信号電流Ipを出力し、一端がノード109に接続され、他端が回路コモン電圧Gに接続される。電流源42は、設定差動信号電流Inを出力し、一端がノード110に接続され、他端が回路コモン電圧Gに接続される。
次に、図1及び図2を参照して、2線式伝送器1の動作を説明する。先ず、2線式伝送器1の全体的な動作を説明する。
電流制御回路10は、電流検出抵抗12に流れる電流Isを電圧降下によって検出し、電圧Vccによりノード108から流れ出す電流(Ish+IL)を所定の制御値に制御する。電流Isがほぼ出力電流Ioutと見做せるので、2線式伝送器1の出力電流Ioutは、電流制御回路10によって所定電流に制御される。電流制御回路10のノード108から流れ出す電流は、定電圧ダイオード11と伝送器主機能部2に配分される。伝送器主機能部2の消費電流は、動作状態により変化する。しかし、消費されない余剰の電流を定電圧ダイオード11が回路コモン電圧Gにシャントすることにより、伝送器主機能部2に供給する電圧VLを一定に保つことができる。
伝送器主機能部2は、2線式伝送器1の実質的な機能・動作を果たすものである。伝送器主機能部2において、図示されない上記センサ、センサ信号処理回路により外部物理量が測定され、マイクロプロセッサ23により、その測定値に基づいて、出力すべき出力電流Ioutのデジタルの電流量が算出決定される。マイクロプロセッサ23により決定されたデジタルの電流量は、DAコンバータ21によりアナログ信号に変換され、電流設定回路20の設定差動信号出力の操作に用いられる。また、通信パルス発生回路22により、マイクロプロセッサ23の指示信号に基づいて、HART(登録商標)に代表されるデジタル重畳通信の送出信号が、出力電流Ioutのパルス変調アナログ信号に変換され、電流変調指示信号として電流設定回路20に出力される。説明を簡単にするため、通信パルスの変調波形の詳細は割愛する。
遠隔機器4は、伝送器主機能部2から出力されるセンサの測定値等の信号がノード108及び通信線RTを介して入力される。また、遠隔機器4の動作に必要な電力は、通信線RTに重畳する等して供給されるが、説明を簡単にするため、その詳細は割愛する。遠隔機器4の具体的例としては、伝送器主機能部2(のセンサ)により測定された数値を遠隔位置に表示する表示器や、遠隔位置の物理量を測定し伝送器主機能部2の測定値と合わせて流速や差圧を求める遠隔センサ等が挙げられる。
伝送器主機能部2において、遠隔機器4に流れる電流は、電流制御回路10により供給される電流ILの一部を用いるので、遠隔機器4の電流消費変化が出力電流Ioutに影響を与えることがなく、その電流帰路の電位として、任意の電位を選ぶことができる。本実施の形態では、遠隔機器4の電流帰路の電位として、回路コモン電圧G(端子102)を選択設定している。このため、2線式伝送器1の外部接続端子数が削減され、且つ外部接続線から2線式伝送器1の回路内部のノードに雑音が混入しない。
電流制御回路10において、定電圧ダイオード33、接合FET36は、演算増幅器34の正及び負電源入力に供給される電源電圧を安定化するのに用いられる。定電圧ダイオード33は、Vcc−Vssの電圧を定電圧にする。接合FET36は、ゲートがソースに接続されているので、印加されるドレイン−ソース電圧にかかわらず一定のドレイン電流を流す定電流特性を有する。すなわち、定電圧ダイオード33、接合FET36は、シャント型定電圧回路を形成する。なお、接合FET36のドレインは、電圧VLのノード108に接続される。このため、電流制御回路10は、演算増幅器34が消費した電流を電流制御回路10の出力電流(Ish+IL)として再利用している。
演算増幅器34は、非反転入力(ノード106の電圧Vp),反転入力(ノード107の電圧Vn)の電位差が0となるように、MOSFET35を駆動する電圧Vgを変化させる。この結果、MOSFET35のドレイン電流が変化し、電流検出抵抗12に流れる電流Isが変化する。
電圧Vp,Vnは、次式(1),(2)で表される。
Vp=Vin−R1・Ip …(1)
Vn=Vin−Rs・Is−R2・In …(2)
ここで、R=R1=R2≫Rsとし、上述のようにVp−Vn=0の条件を満たすものとすると、次式(3),(4)が得られる。
Vin−R・Ip=Vin−Rs・Is−R・In …(3)
∴Is=R/Rs・(Ip−In) …(4)
式(4)が示すとおり、電流Isは、設定差動信号電流Ipと設定差動信号電流Inとの差電流(Ip−In)に比例して制御される。
一方、出力電流Ioutについては、次式(5)の関係を有する。
Iout=Ip+Is …(5)
このため、設定差動信号電流Ipが既知あるいは一定であるならば、出力電流Ioutは、式(4)の関係で制御することができる。
電流設定回路20内の電流源41,42は、それぞれ,設定差動信号電流Ip,Inを流す。設定差動信号電流Ip,Inの値は、DAコンバータ21及び通信パルス発生回路22に基づき決定される。出力電流Ioutは、設定差動信号電流Ip,Inの差電流(Ip−In)で制御される。このため、例えば、設定差動信号電流Ipをある一定値とし、DAコンバータ21あるいは通信パルス発生回路22の指示値に基づき、設定差動信号電流Inを設定差動信号電流Ipに対し増減するような動作とする。
なお、設定差動信号電流Ip,Inそれぞれの絶対値、すなわちコモンモード電流値は、電圧Vp,Vnが演算増幅器34の入力電圧範囲を常に満たすように設定する。
さて、一般的に、2線式伝送器の回路正電源側に電流制御回路を設けた構成では、回路コモン電圧を基準とする電流設定回路からの設定信号に浮遊容量Cが寄生することは避けられない。この浮遊容量Cは、配線あるいは電流源の出力と回路コモン電圧との間の容量である。浮遊容量Cは、正電源入力電圧Vinが変化すると、設定信号ノード電位も変化し、該ノード電流に次式(6)に示す誤差電流ierrを発生させる。
ierr=C・dVin/dt …(6)
この誤差電流ierrがそのまま電流制御回路10に伝達すると、出力電流Ioutに変化をきたすおそれがある。すなわち、2線式伝送器1の出力インピーダンスの低下が発生し、本発明のような正電源側に電流制御回路を配置する構成の大きな障害となる。
ここで、図2に示すように、2線式伝送器1に、浮遊容量部201,202が存在するものと仮定する。浮遊容量部201は、ノード106と回路コモン電圧Gとの間に存在するものとする。浮遊容量部202は、ノード107と回路コモン電圧Gとの間に存在するものとする。
いま、設定差動信号電流Ip,Inに関し2線式伝送器1の回路構造が対称であるものとし、浮遊容量部201,202の浮遊容量もほぼ同値とする。すると、正電源入力電圧Vin変化により、設定差動信号電流Ip,Inにそれぞれ流れる誤差電流ierrはほぼ同値となる。2線式伝送器1において、電流制御回路10は、設定差動信号電流Ip,Inの差電流(Ip−In)で演算増幅器34を動作し出力電流Ioutを制御する構成である。このため、設定差動信号電流Ip,Inそれぞれに重畳した誤差電流ierrが打ち消され、正電源入力電圧Vin変化により出力電流Ioutの変化が小さく抑えられる。すなわち、2線式伝送器1の出力インピーダンス低下が避けられる。
以上、本実施の形態によれば、2線式伝送器1において、回路コモン電圧を外部電源3の負電源端子側の端子102として利用できる。このため、遠隔機器4の接続端子を削減でき、遠隔機器4と2線式伝送器1との間に混入する外部ノイズの影響を低減できる。
また、センサの測定値に対応する設定差動信号電流Ip,Inを用いて、電流制御回路10が電流検出抵抗12に流れる電流Isを一定に制御する構成にした。このため、電流制御回路10に出力電流の基準となる基準電圧発生回路を必要とせず、また回路構成を簡単にできる。また、ノード106,107に生じる浮遊容量部201,202由来の出力インピーダンスの低下を防ぐことができ、正電源入力電圧Vin変化に起因する出力電流Ioutの変化を低減できる。
また、電流制御回路10の出力(電流Ish+IL)(接合FET36のドレイン接続先)が伝送器主機能部2の電源入力に接続される。このため、電流ILを再利用して伝送器主機能部2に電源供給できる。
(変形例)
図3を参照して、上記実施の形態の変形例を説明する。図3に、本変形例の電流制御回路10Aの内部構成を示す。
本変形例の2線式伝送器は、2線式伝送器1の電流制御回路10を図3に示す電流制御回路10Aに代えた構成である。このため、2線式伝送器1から変更した部分を主として説明する。また、電流制御回路10Aにおいて、電流制御回路10と同じ構成要素には同じ符号を付した。
電流制御回路10Aは、抵抗31,32、演算増幅器34、MOSFET35、接合FET36と、抵抗61,62と、を備えて構成される。抵抗61は、一端が演算増幅器34の非反転入力に接続され、他端が接合FET36のソース(ベース)(電圧Vss)に接続される。抵抗62は、一端が演算増幅器34の反転入力に接続され、他端が接合FET36のソース(ベース)(電圧Vss)に接続される。抵抗61,62の抵抗値を、それぞれ、抵抗値R3,R4とする。
電流制御回路10では、電流源41,42の設定差動信号電流Ip,Inが0であると、出力電流Ioutも0になる。これに対し、電流制御回路10Aでは、電流源41,42の設定差動信号電流Ip,Inが0であっても、出力電流Ioutを流すことができる。このため、抵抗61,62の抵抗値R3,R4を調整することにより、電流源41,42の設定差動信号電流Ip,Inが0で流れる出力電流Ioutを予め設定しておき、設定差動信号電流Ip,Inの電流量を制御することにより、出力電流Ioutの電流量を調整する。
以上、本変形例によれば、設定差動信号電流Ip,Inが0であっても、電流検出抵抗12に流れる電流を0にすることなく一定に制御できる。特に、設定差動信号電流Ip,Inが0の出力電流Ioutを予め設定しておき、設定差動信号電流Ip,Inを制御することにより、出力電流Ioutの電流量を微調整できる。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る2線式伝送器の一例であり、これに限定されるものではない。
上記実施の形態及び変形例では、2線式伝送器にPチャネルの接合FET36を備える構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、接合FET36に代えて、Nチャネルの接合FETによる定電流回路、定電流ダイオード、又は抵抗による定電流回路を設ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、2線式伝送器にトランジスタとしてPチャネルのMOSFET35を備えることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、MOSFET35に代えてPNPバイポーラトランジスタを設ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、2線式伝送器の接合FET36のドレイン接続先を、2線式伝送器内の負荷としての伝送器主機能部2とし、伝送器主機能部2に電流制御回路10,10Aの電流ILを供給する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、接合FET36のドレイン接続先を、回路コモン電圧Gとしてもよい。このとき、演算増幅器の消費電流を再利用せず回路コモン電圧Gに出力できる。また、接合FET36のドレイン接続先を、伝送器主機能部2以外の2線式伝送器内部の負荷や外部機器の他回路とする構成としてもよい。このとき、演算増幅器の消費電流を再利用して内部負荷や他回路に電流供給できる。
また、上記実施の形態及び変形例では、2線式伝送器1に定電圧部として定電圧ダイオード11,33を備える構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、定電圧ダイオード11,33に代えてシャントレギュレータ回路を設ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、2線式伝送器が4−20mA・アナログ伝送器である構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態及び変形例の構成をファウンデーションフィールドバス(登録商標)に代表されるデジタルバス伝送器に応用する構成としてもよい。
その他、上記実施の形態及び変形例における2線式伝送器の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る実施の形態の2線式伝送器の構成を示す図である。 電流制御回路の内部構成及び周辺回路構成を示す図である。 実施の形態の変形例の電流制御回路の内部構成を示す図である。 従来の2線式伝送器の構成を示す図である。
符号の説明
1 2線式伝送器
101,102,103 端子
104,105,106,107,108,109,110 ノード
10,10A 電流制御回路
31,32 抵抗
33 定電圧ダイオード
34 演算増幅器
35 MOSFET
36 接合FET
11 定電圧ダイオード
12 電流検出抵抗
61,62 抵抗
2 伝送器主機能部
20 電流設定回路
21 DAコンバータ
22 通信パルス発生回路
23 マイクロプロセッサ
3 外部電源
4 遠隔機器
7 2線式伝送器
701,702 端子
70 電流制御回路
71 抵抗
72 トランジスタ
73,74,75,76,77 抵抗
78 演算増幅器
79 トランジスタ
81 定電圧ダイオード
82 内部回路

Claims (4)

  1. 外部電源の正電極に接続される正電源端子と、
    一端が前記正電源端子に接続される電流検出抵抗と、
    センサの測定値に対応する第1及び第2の設定差動信号電流を出力するとともに回路コモン電圧に接続される電流設定回路と、
    前記正電源端子の電圧から前記第1の設定差動信号電流により電圧降下した電圧と、前記電流検出抵抗の他端の電圧から前記第2の設定差動信号電流により電圧降下した電圧との差動電圧に応じて、出力電流を出力するとともに前記電流検出抵抗に流れる電流を一定に制御する電流制御回路と、
    前記外部電源の負電極及び前記回路コモン電圧に接続される負電源端子と、を備える2線式伝送器。
  2. 前記電流設定回路は、
    前記第1の設定差動信号電流を出力する第1の電流源と、
    前記第2の設定差動信号電流を出力する第2の電流源と、を備え、
    前記電流制御回路は、
    一端が前記正電源端子に接続され他端が第1の電流源に接続される第1の抵抗と、
    一端が前記電流検出抵抗の他端に接続され他端が第2の電流源に接続される第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の他端が非反転入力に接続され、前記第2の抵抗の他端が反転入力に接続され、正電源入力が前記電流検出抵抗の他端に接続され、前記非反転入力及び前記反転入力の電圧の差分電圧を増幅して出力する演算増幅器と、
    前記電流検出抵抗の他端及び前記演算増幅器の負電源入力に接続される定電圧部と、
    前記演算増幅器の出力電圧に応じて、前記電流検出抵抗から出力された電流を調整し前記出力電流として出力するトランジスタと、
    前記演算増幅器の負電源入力に接続される定電流部と、を備える請求項1に記載の2線式伝送器。
  3. 前記電流制御回路は、
    一端が前記第1の抵抗の他端に接続され他端が前記演算増幅器の負電源入力に接続される第3の抵抗と、
    一端が前記第2の抵抗の他端に接続され他端が前記演算増幅器の負電源入力に接続される第4の抵抗と、を備える請求項2に記載の2線式伝送器。
  4. 前記定電流部の出力は、前記トランジスタの出力、2線式伝送器内部の負荷、外部機器又は前記回路コモン電圧に接続される請求項2に記載の2線式伝送器。
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