JP5462028B2 - 露光装置、露光方法及び基板の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及び基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光装置、露光方法及び基板の製造方法に関する。
従来、基板を所定方向に搬送する基板搬送機構と、それぞれマスクを保持して所定方向と交差する方向に沿って千鳥状に二列配置される複数のマスク保持部と、露光用光をそれぞれ照射する複数の照射部と、複数のマスク保持部に保持される各マスクを交換するためのマスクチェンジャーと、を備え、マスクチェンジャーが二列配置された複数のマスク保持部の下方を移動してマスク保持部に保持されるマスクを交換するようにしたスキャン露光装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許文献1に記載の露光装置は、各マスク保持部それぞれが、マスク保持部をX軸方向に駆動するX軸駆動機構と、Y軸方向に駆動するY軸駆動機構と、Z軸方向に駆動するZ軸駆動機構と、基板の上面の法線回りに回転駆動するθ軸駆動機構と、を有する。また、特許文献2に記載の露光装置では、各マスク保持部の下方に、アライメントカメラやギャップセンサが配置されている。
特開2007−256450号公報
特許文献1に開示されている露光装置では、各マスク保持部が、X軸駆動機構、Y軸駆動機構、Z軸駆動機構、及びθ軸駆動機構をそれぞれ備えるので、大型の露光装置においてマスク保持部の数が増加すると、これに伴ってX軸、Y軸、Z軸、及びθ軸駆動機構の数が増加し、露光装置の装置コストが増大するという課題がある。同様に、各マスク保持部の下方に配置されるアライメントカメラやギャップセンサの数もマスク保持部の数の増加に伴って増加する。特に、近年、露光装置は大型化する傾向があり、改善の余地があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置コストを大幅に抑制することができる露光装置、露光方法及び基板の製造方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)基板を水平面内の所定方向であるX方向に搬送する基板搬送機構と、
パターンを形成した複数のマスクをそれぞれ保持し、前記水平面内で前記X方向と直交するY方向に沿って配置される複数のマスク保持部と、
前記複数のマスク保持部の上部にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
前記マスク保持部の前記マスクを交換すべく、前記各マスク保持部の下面と対向可能なマスクトレー部を有するマスクチェンジャーと、を備える露光装置であって、
前記マスクチェンジャーは、前記マスクトレー部に載置される前記マスクを、前記X方向及び前記X方向及びY方向と直交するZ方向回りのθ方向に駆動可能な駆動機構を備えることを特徴とする露光装置。
(2)前記駆動機構は、前記マスクトレー部の中間部に対してY方向に対称にそれぞれ配置される一対のX方向駆動機構を備え、
該一対のX方向駆動機構は、前記マスクが載置される前記マスクトレー部の載置部をそれぞれ同期してX方向に駆動することで、前記載置部に載置された前記マスクを、前記X方向に駆動し、前記マスクトレー部の載置部をそれぞれ相対的にX方向に駆動することで、前記載置部に載置された前記マスクを、前記θ方向に駆動することを特徴とする上記(1)に記載の露光装置。
(3)前記駆動機構は、前記マスクトレー部のY方向中間部に配置され、前記マスクトレー部の載置部に載置される前記マスクをX方向に駆動するX方向駆動機構と、前記載置部に載置される前記マスクを少なくとも180°回転可能な回転駆動機構と、を備えることを特徴とする上記(1)に記載の露光装置。
(4)前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部をさらに備え、
前記マスク駆動部は、前記Y方向に前記マスク保持部を駆動するY軸駆動機構と、前記Z方向に前記マスク保持部を駆動するZ軸駆動機構と、を備えることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の露光装置。
(5)前記マスクチェンジャーには、交換用アライメントカメラが設けられるとともに、前記マスク保持部には、アライメント用マークが設けられ、
前記マスクチェンジャーは、交換用アライメントカメラが前記マスクトレー部に載置された前記マスクと前記マスク保持部のアライメント用マークとを確認しながら、前記マスクを前記マスク保持部に吸着保持することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の露光装置。
(6)基板を水平面内の所定方向であるX方向に搬送する基板搬送機構と、
パターンを形成した複数のマスクをそれぞれ保持し、前記水平面内で前記X方向と直交するY方向に沿って配置される複数のマスク保持部と、
前記複数のマスク保持部の上部にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備える露光装置であって、
アライメントカメラとギャップセンサの少なくとも一方の検出系を支持する検出系支持部と、前記複数のマスク保持部の下方に前記Y方向に沿って延び、該検出系支持部を前記Y方向に案内する検出系駆動軸と、前記検出系支持部を前記検出系駆動軸に沿って駆動する検出系駆動機構と、を備えることを特徴とする露光装置。
(7)前記検出系駆動機構は、前記ギャップセンサを上下方向に駆動可能であることを特徴とする上記(6)に記載の露光装置。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の露光装置を用いることを特徴とする露光方法。
(9)上記(8)に記載の露光方法によって基板を露光することを特徴とする基板の製造方法。
本発明の露光装置によれば、マスクチェンジャーが、マスクトレー部に載置されるマスクを、X方向及びZ方向回りのθ方向に駆動可能な駆動機構を備えるので、マスクトレー部のマスクをマスク保持部に吸着保持するとき、駆動機構によってマスクトレー部をX方向及びθ方向に駆動してマスクとマスク保持部とのアライメント調整を行ってマスクをマスク保持部に保持させることができる。また、従来、それぞれのマスク保持部が有していた多数のX軸駆動機構及びθ軸駆動機構を、マスクチェンジャーに集約配置することができ、X軸駆動機構及びθ軸駆動機構の数量を大幅に削減して露光装置の装置コストを抑制することができる。
また、アライメントカメラとギャップセンサの少なくとも一方を支持する検出系支持部と、該検出系支持部を複数のマスク保持部に沿ってY方向に案内する検出系駆動軸と、検出系支持部を検出系駆動軸に沿って駆動する検出系駆動機構と、を備えるので、従来、それぞれのマスク保持部が有していた多数のアライメントカメラとギャップセンサを、一ヶ所に集約配置して、アライメントカメラとギャップセンサの数量を大幅に削減して露光装置の装置コストを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る近接露光装置を、照射部を取り外した状態で示す平面図である。 図1における露光装置の正面図である。 図1におけるマスク保持部の要部拡大図である。 図1のマスク保持部の概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 図1のマスクチェンジャーのマスクトレー部拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 本発明の第2実施形態に係るマスクチェンジャーのマスクトレー部拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る露光装置について図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、本実施形態のスキャン露光装置1は、基板Wを浮上させて支持すると共に、所定方向(図1のX方向)に搬送する基板搬送機構10と、マスクMをそれぞれ保持し、所定方向と交差する方向(図1のY方向)に沿って千鳥状に二列配置された複数(図1に示す実施形態において、左右それぞれ6個)のマスク保持部11と、複数のマスク保持部11をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部12と、複数のマスク保持部11の上部にそれぞれ配置されて露光用光を照射する複数の照射部14と、露光装置1の各作動部分の動きを制御する制御部15と、を主に備える。
基板搬送機構10は、基板WをX方向に搬送する領域、即ち、複数のマスク保持部11の下方領域、及びその下方領域からX方向両側に亘る領域に設けられた浮上ユニット16と、基板WのY方向一側(図1において上辺)を保持してX方向に搬送する基板駆動ユニット17とを備える。
浮上ユニット16は、複数のフレーム19上にそれぞれ設けられた排気のみ或いは排気と吸気を同時に行なう複数のエアパッド20を備え、ポンプやソレノイドバルブ(いずれも図示せず)を介して複数のエアパッド20からエアを排気或いは、吸排気する。
基板駆動ユニット17は、図1に示すように、浮上ユニット16によって浮上、支持された基板Wの一端を保持する吸着パッド22を備え、モータ23、ボールねじ24、及びナット(図示せず)からなるボールねじ機構25によって、ガイドレール26に沿って基板WをX方向に搬送する。
なお、図2に示すように、複数のフレーム19は、地面にレベルブロック18を介して設置された装置ベース27上に他のレベルブロック28を介して配置されている。また、基板Wは、ボールねじ機構25の代わりに、リニアサーボアクチュエータによって搬送されてもよい。
図3も参照して、マスク駆動部12は、フレーム(図示せず)に取り付けられてマスク保持部11をZ方向(X,Y方向からなる水平面の鉛直方向)に駆動するZ軸駆動機構31と、Z軸駆動機構31の先端に取り付けられてマスク保持部11をY方向に沿って駆動するY軸駆動機構32と、を有する。これにより、マスク保持部11は、マスク駆動部12によってZ、Y方向に駆動可能である。なお、Z、Y軸駆動機構31,32の配置の順序は、適宜変更可能である。
マスク保持部11に保持される各マスクMには、X方向に並べて配置された2つのパターンP1、P2が形成されている。また、パターンP1、P2の外側には、それぞれ監視用の窓部40が設けられている。2つのパターンP1、P2を有するマスクMは、マスク保持部11に保持されるとき、180°回転させて保持させることにより、2つのパターンP1、P2の露光の使い分けが可能となっている。
また、図1に示すように、Y方向に沿ってそれぞれ直線状に配置された上流側及び下流側の各マスク保持部11a,11b間には、各マスク保持部11のマスクMを同時に交換可能なマスクチェンジャー2が配設されている。マスクチェンジャー2は、千鳥状に二列配置された各マスク保持部11a,11bのそれぞれの列に対応する一対のマスクトレー部33を有し、マスク保持部11a,11b間でY方向に延設されたガイドレール13に案内されてY方向に移動可能である。
これにより、各マスクトレー部33が、各マスク保持部11a,11bの下面と対向可能となっている。また、マスクチェンジャー2により搬送される使用済み或いは未使用のマスクMは、マスクストッカ3,4との間でマスクローダー5により受け渡しが行なわれる。
図2に示すように、マスク保持部11の上部に配置される照射部14は、露光用光ELを放射する超高圧水銀ランプからなる光源41と、光源41から照射された光を集光する凹面鏡42と、この凹面鏡42の焦点近傍に光路方向に移動可能な機構を有するオプチカルインテグレータ43と、光路の向きを変えるための平面ミラー45及び球面ミラー46と、平面ミラー45とオプチカルインテグレータ43との間に配置されて照射光路を開閉制御するシャッター44と、を備える。なお、光源41としては、YAGフラッシュレーザやエキシマレーザであってもよい。
また、マスク保持部11の下方に配置されたフレーム19には、基板WとマスクMの相対位置を検知する撮像手段であるラインカメラ70が、マスクMの窓部40を観測可能な位置で、複数のマスク保持部11ごとに配置されている。ラインカメラ70としては、公知の構成のものが適用され、搬送される基板Wに予め形成されたパターン(R,G,Bを露光する場合には、ブラックマトリクスの基準線)と、各マスクMに設けられたラインカメラ用のマークとを、それぞれ同一視野に捕らえて撮像するものであり、光を受光する多数の受光素子を一直線上に並べて備えた受光面としてのラインCCDと、基板Wの基準線やマークをラインCCD上に結像させる集光レンズ等を備える。
さらに、図4に示すように、複数のマスク保持部11の下方には、一対のアライメントカメラ53と一対のギャップセンサ54を支持する検出系支持部51と、その両端部がフレーム19によって支持され、複数のマスク保持部11の下方をY方向に沿って延びる検出系駆動軸52と、を備える。検出系支持部51は、図示しない検出系駆動機構によって駆動され、検出系駆動軸52に沿って図4(a)、(c)で下方に示す待機位置WPと、各マスク保持部11の下面と対向する作動位置OPとの間をY方向に移動する。なお、図4(a)では、基板Wを図示省略して示している。
また、検出系駆動機構52は、検出系支持部51で支持されるギャップセンサ54を、図4中実線で示す下方位置と、図4中破線で示す上方位置との間を上下方向に駆動可能であり、上方位置において基板WとマスクMとのギャップを測定する。
図5は、マスクチェンジャーの一方のマスクトレー部の拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。図5に示すように、マスクチェンジャー2の各マスクトレー部33に設けられたベース部34には、一対のX方向駆動機構35A、35Bが、マスクトレー部33の中間部に対してY方向に対称に配設されている。一対のX方向駆動機構35A、35Bは、マスクMが載置される載置部37をそれぞれX方向に駆動する。
即ち、一対のX方向駆動機構35A、35Bは、載置部37をそれぞれ同期してX方向に駆動することでマスクMをX方向に駆動可能であり、また、載置部37をそれぞれ相対的にX方向に駆動することでマスクMをX方向及びY方向と直交するZ方向回りのθ方向に駆動可能となっている。
また、各ベース部34には、一対の交換用アライメントカメラ36が、マスクMの有効露光エリア内の両端(図4においては上下端)に配置され、マスクMをマスク保持部11に吸着保持する際、載置部37に載置されたマスクMのアライメントマークMaとマスク保持部11のアライメント用マーク60とを確認してアライメント調整を行う(図3参照。)。
本実施形態のスキャン露光装置1の作用について説明する。図1に示すように、マスクストッカ3,4に収容されているマスクMは、マスクローダー5によってマスクストッカ3,4から取り出され、各マスクトレー部33の載置部37上に載置される。載置部37にマスクMを載置するマスクトレー部33は、ガイドレール13に案内されてY方向に移動し、各マスク保持部11a,11bの下面と対向して停止する。
そして、一対の交換用アライメントカメラ36で、載置部37に載置されたマスクMのアライメントマークMaと、マスク保持部11のアライメント用マーク60とを確認しながら、一対のX方向駆動機構35A、35Bを駆動してX方向及びθ方向にマスクMのアライメント調整を行い、マスクMをマスク保持部11に吸着保持させる。
なお、本実施形態では、マスクトレー部33に設けられた交換用アライメントカメラ36を用いてマスク貼り付け時のアライメントを行っているが、図4に示した検出系支持部51に設けられた一対のアライメントカメラ53を用いて行うことも可能であり、その場合、マスクトレー部33には、交換用アライメントカメラ36を省略してもよい。
マスクトレー部33は、Y方向にステップ移動しながら順次、マスクトレー部33を各マスク保持部11a,11bの下面と対向させて、上記の動作を繰り返し行うことにより、マスクMをアライメント調整して各マスク保持部11a,11bに保持させる。
次に、スキャン露光装置1は、基板Wの露光に先立って、基板Wを搬送しながら装置1の調整を行う。浮上ユニット16のエアパッド20の空気流によって基板Wを浮上させて保持し、基板Wの一端を基板駆動ユニット17で吸着してX方向に搬送する。そして、検出系支持部51に設けられたギャップセンサ54がマスクMと基板Wとの間のギャップを測定しながら、マスク駆動部12のZ軸駆動機構31を駆動してギャップ調整を行う。
さらに、一対のアライメントカメラ53は、検出系支持部51が待機位置WPからマスク保持部11の下面と対向する作動位置OPに移動して、基板Wのブラックマトリックスなどの基準線と、マスクMの基準線とを確認して位置調整を行う。この段階でマスクの位置調整を行う場合には、マスクトレー部33を移動し、一旦マスクMをマスクトレー部33に載せて、調整後にマスク保持部11に貼り付ける。
装置1を調整した後、各マスクMの下方に搬送された基板Wに対して、照射部14からの露光用光ELが基板Wに近接するマスクMを介して照射され、マスクMのパターンP1(P2)を基板Wに塗布されたフォトレジストに露光転写する。
このとき、基板WとマスクMとの位置誤差は、ラインカメラ70が検出する基板Wの基準線及びマスクMのマークの位置データに基づいて制御部15から出力される指令信号によって、マスク駆動部12のY軸駆動機構32が作動して、マスク保持部11(マスクM)の位置を微調整することで相対的なズレが補正(位置合わせ)される。
また、マスクMの2つのパターンP1、P2のパターン切り換えは、各マスク保持部11a,11bに保持されるマスクMを、一旦、マスクチェンジャー2で回収した後、マスクローダー5によってマスクMを180°回転させて載置部37に載置し、マスク保持部11に保持し直すことにより可能である。
以上説明したように、本実施形態のスキャン露光装置1によれば、マスクチェンジャー2が、マスクトレー部33に載置されるマスクMを、X方向及びθ方向に駆動可能なX方向駆動機構35A、35Bを備えるので、マスクMをマスク保持部11に吸着保持するとき、駆動機構35A、35Bによってマスクトレー部33をX方向及びθ方向に駆動してマスクMとマスク保持部11とのアライメント調整を行うことができる。これにより、従来、それぞれのマスク保持部11が有していた多数のX軸及びθ軸駆動機構を、マスクチェンジャー2に集約配置することができ、X軸及びθ軸駆動機構の数を大幅に削減して露光装置1の装置コストを抑制することができる。
また、駆動機構は、マスクトレー部33の中間部に対してY方向に対称に配置される一対のX方向駆動機構35A、35Bを備え、一対のX方向駆動機構35A、35Bを同期駆動することでマスクMをX方向に駆動し、相対的にX方向に駆動することでマスクMをθ方向に駆動するようにしたので、簡単な機構により、マスク保持部11へのマスクMの保持に先だって、マスクMとマスク保持部11とのX方向及びθ方向のアライメント調整を行うことができる。
更に、マスク保持部11をY方向に駆動するY軸駆動機構32、及びZ方向に駆動するZ軸駆動機構31を備えるので、ギャップ調整、及び基板Wの露光時にマスクMと基板Wの位置ズレを補正することができ、高精度の露光が可能となる。
更に、マスクチェンジャー2に設けられた交換用アライメントカメラ36が、マスクトレー部33のマスクMのアライメントマークMaと、マスク保持部11のアライメント用マーク60とを確認しながら、マスクMをマスク保持部11に吸着保持するようにしたので、マスクMをアライメント調整してマスク保持部11に保持させることができる。
また、スキャン露光装置1は、一対のアライメントカメラ53と一対のギャップセンサ54を支持する検出系支持部51と、該検出系支持部51を複数のマスク保持部11に沿ってY方向に案内する検出系駆動軸52と、検出系支持部51を検出系駆動軸52に沿って駆動する検出系駆動機構と、を備えるので、アライメント調整やギャップ調整を行う場合、待機位置WPで待機する一対のアライメントカメラ53と一対のギャップセンサ54を、調整を行う各マスク保持部11の下面に対向する作動位置OPに移動させて調整することができる。これにより、従来、それぞれのマスク保持部が有していたアライメントカメラとギャップセンサを、一ヶ所の検出系支持部51に集約配置することができ、アライメントカメラ53とギャップセンサ54の数を大幅に削減して露光装置1の装置コストを抑制することができる。
また、検出系駆動機構は、ギャップセンサ54を上下方向に駆動可能であるので、精度よくマスクMと基板Wのギャップを検出することができる。
(第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態に係るマスクチェンジャーの一方のマスクトレー部拡大図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
図5に示すように、第2実施形態のマスクチェンジャー2の各マスクトレー部33に設けられたベース部34のY方向中間部には、マスクMが載置される載置部37をX方向に駆動するX方向駆動機構38が配設され、このX方向駆動機構38上には、載置部37を少なくとも180°回転可能な回転駆動機構39が配設されている。
そして、マスクチェンジャー2により各マスク保持部11の下方に対向させたマスクトレー部33から、マスクMをマスク保持部11に吸着保持させる際、一対の交換用アライメントカメラ36により、載置部37に載置されたマスクMのアライメントマークMaと、マスク保持部11のアライメント用マーク60とを確認し、X方向駆動機構38をX方向に駆動すると共に、回転駆動機構39を回動させてマスクMのX方向及びθ方向のアライメント調整を行う。
また、マスクMの2つのパターンP1、P2のパターン切り換えは、各マスク保持部11a,11bに保持されるマスクMを、一旦、載置部37に載置した後、回転駆動機構39で載置部37を180°回転させて、マスク保持部11に保持し直すことにより行われる。
以上説明したように、本実施形態のスキャン露光装置1によれば、駆動機構は、マスクトレー部33の載置部37をX方向に駆動するX方向駆動機構38と、少なくとも180°回転可能な回転駆動機構39とを備えるので、マスクMのX方向及びθ方向のアライメント調整と共に、マスクMを180°回転させてパターンの切り換えが可能となる。
その他の構成及び作用については、本発明の第1実施形態と同様である。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
尚、第1実施形態のスキャン露光装置1は、X方向及びθ方向に駆動する駆動機構を有しないマスク駆動部としたが、検出系を支持する検出系支持部51、検出系駆動軸52、検出系駆動機構からなる構成は、マスク駆動部がX、Y、Z、及びθ軸駆動機構を備えるスキャン露光装置1に適用されてもよい。
また、本実施形態では、複数のマスク保持部11が千鳥状に二列配置された場合を説明したが、本発明はいずれも、少なくとも一列で、Y方向に複数のマスク保持部11が配置されている構成であれば適用可能である。
さらに、本発明の露光装置を用いた露光方法は、本実施形態のスキャン露光であってもよいが、露光領域で一時的に基板を停止して露光した後、基板を所定距離だけ搬送する動作を繰り返すステップ露光であってもよい。
1 スキャン露光装置
2 マスクチェンジャー
10 基板搬送機構
11,11a,11b マスク保持部
12 マスク駆動部
14 照射部
31 Z軸駆動機構
32 Y軸駆動機構
33 マスクトレー部
35A,35B X方向駆動機構(駆動機構)
36 交換用アライメントカメラ
37 載置部
38 X方向駆動機構(駆動機構)
39 回転駆動機構
51 検出系支持部
52 検出系駆動軸
53 アライメントカメラ
54 ギャップセンサ
EL 露光用光
M マスク
P1,P2 パターン
W 基板

Claims (9)

  1. 基板を水平面内の所定方向であるX方向に搬送する基板搬送機構と、
    パターンを形成した複数のマスクをそれぞれ保持し、前記水平面内で前記X方向と直交するY方向に沿って配置される複数のマスク保持部と、
    前記複数のマスク保持部の上部にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、
    前記マスク保持部の前記マスクを交換すべく、前記各マスク保持部の下面と対向可能なマスクトレー部を有するマスクチェンジャーと、を備える露光装置であって、
    前記マスクチェンジャーは、前記マスクトレー部に載置される前記マスクを、前記X方向及び前記X方向及びY方向と直交するZ方向回りのθ方向に駆動可能な駆動機構を備えることを特徴とする露光装置。
  2. 前記駆動機構は、前記マスクトレー部の中間部に対してY方向に対称にそれぞれ配置される一対のX方向駆動機構を備え、
    該一対のX方向駆動機構は、前記マスクが載置される前記マスクトレー部の載置部をそれぞれ同期してX方向に駆動することで、前記載置部に載置された前記マスクを、前記X方向に駆動し、前記マスクトレー部の載置部をそれぞれ相対的にX方向に駆動することで、前記載置部に載置された前記マスクを、前記θ方向に駆動することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記駆動機構は、前記マスクトレー部のY方向中間部に配置され、前記マスクトレー部の載置部に載置される前記マスクをX方向に駆動するX方向駆動機構と、前記載置部に載置される前記マスクを少なくとも180°回転可能な回転駆動機構と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記複数のマスク保持部をそれぞれ駆動する複数のマスク駆動部をさらに備え、
    前記マスク駆動部は、前記Y方向に前記マスク保持部を駆動するY軸駆動機構と、前記Z方向に前記マスク保持部を駆動するZ軸駆動機構と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の露光装置。
  5. 前記マスクチェンジャーには、交換用アライメントカメラが設けられるとともに、前記マスク保持部には、アライメント用マークが設けられ、
    前記マスクチェンジャーは、交換用アライメントカメラが前記マスクトレー部に載置された前記マスクと前記マスク保持部のアライメント用マークとを確認しながら、前記マスクを前記マスク保持部に吸着保持することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の露光装置。
  6. 基板を水平面内の所定方向であるX方向に搬送する基板搬送機構と、
    パターンを形成した複数のマスクをそれぞれ保持し、前記水平面内で前記X方向と直交するY方向に沿って配置される複数のマスク保持部と、
    前記複数のマスク保持部の上部にそれぞれ配置され、露光用光を照射する複数の照射部と、を備える露光装置であって、
    アライメントカメラとギャップセンサの少なくとも一方の検出系を支持する検出系支持部と、前記複数のマスク保持部の下方に前記Y方向に沿って延び、該検出系支持部を前記Y方向に案内する検出系駆動軸と、前記検出系支持部を前記検出系駆動軸に沿って駆動する検出系駆動機構と、を備えることを特徴とする露光装置。
  7. 前記検出系駆動機構は、前記ギャップセンサを上下方向に駆動可能であることを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の露光装置を用いることを特徴とする露光方法。
  9. 請求項8に記載の露光方法によって基板を露光することを特徴とする基板の製造方法。
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