JP5459663B2 - 可撓性チューブの湾曲装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば内視鏡を構成する可撓性チューブの先端部をワイヤの牽引により湾曲させる操作を行う可撓性チューブの湾曲装置に関する。
医療用の内視鏡は、体外から挿入して消化器系、気管支系、血管等の管状器官等の体腔内の観察その他の処置を行うものであり、このような内視鏡の先端部を目的部位まで到達させるため、あるいは処置のために、内視鏡を構成する可撓性チューブの先端部を湾曲または屈曲させる必要がある。このように可撓性チューブの先端部を湾曲させる装置としては、例えば特許文献1または特許文献2に記載のものがある。
特許文献1に記載のカテーテルチューブは、チューブ本体の先端側の一部分を残して密巻きコイルが固定されており、その密巻きコイル内に挿通され、チューブ本体の先端近傍に一端が固定される牽引ワイヤを、他端である手元側に牽引することにより、チューブ本体の先端を湾曲させるものである。このカテーテルチューブは、密巻きコイルの外周面に溝部を形成し、密巻きコイルの配置されたチューブ本体を熱により変形させながら締め付けてチューブ本体と密巻きコイルの溝部とを固定しており、このように密巻きコイルを固定することにより、密巻きコイルをチューブ本体に対して移動不能として先端の湾曲部以外の湾曲や撓みを防止することができるものとなっている。
また、特許文献2に記載の内視鏡の湾曲部は、複数のルーメンが軸方向に穿設されたマルチルーメンチューブに対し、マルチルーメンチューブの外周部近傍に穿設された操作ワイヤ挿通用ルーメンを略垂直に切断するように外周側からV字状の複数の切り込みを入れ、先端がチューブの先端に固定され操作ワイヤ挿通孔に挿通された操作ワイヤを、他端である手元側に牽引することによりチューブの先端を湾曲させるものである。
特開平8−112245号公報 特開平8−94941号公報
しかしながら、特許文献1に記載のカテーテルチューブは、密巻きコイルを用いているため、構造が複雑であって、制作に手間がかかってしまう上に、より細いカテーテルチューブの制作が困難である。さらには密巻きコイルを確実に固定するために密巻きコイルに溝を形成したり熱を用いたりするため手間がかかるものとなっている。
また、特許文献2に記載の内視鏡の湾曲部は、マルチルーメンチューブに複数の切れ込みを入れるため、湾曲部の強度が他の部分よりも弱くなってしまい、繰り返し湾曲を行う湾曲部が破損し易い。さらに、マルチルーメンチューブの内部に水等が侵入しないようにするために、外周をゴムチューブで被覆しなければならず、構造が複雑になってしまう。
このような課題に鑑みて、本発明は、簡単な構造であって、先端の湾曲部以外の湾曲や撓みを防止することができ、操作性に優れる可撓性チューブの湾曲装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、長尺な可撓性チューブと、該可撓性チューブ内に軸方向に穿設される第1操作ワイヤ孔内に配置され、先端が前記可撓性チューブの先端に固定される第1操作ワイヤと、前記可撓性チューブ内に軸方向に穿設される第2操作ワイヤ孔内に配置され、先端が前記可撓性チューブの先端に固定される第2操作ワイヤと、該第1および第2操作ワイヤの基端並びに前記可撓性チューブの基端に連結され、該第1および第2操作ワイヤを牽引するための操作部とを備え、前記可撓性チューブの先端側に形成された湾曲自在な湾曲部を前記操作部の牽引操作によって湾曲操作する可撓性チューブの湾曲装置であって、前記可撓性チューブは、前記湾曲部と、基端側に形成された連結部と、前記湾曲部と前記連結部との間に形成された湾曲移行部とからなり、前記第1操作ワイヤ孔は、前記湾曲部において前記可撓性チューブの中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された第1操作ワイヤ孔先端部と、前記連結部において前記中心軸上に穿設された第1操作ワイヤ孔基部と、前記湾曲移行部において前記操作ワイヤ孔先端部と前記操作ワイヤ孔基部とを連通するように傾斜して穿設された第1操作ワイヤ孔傾斜部とから形成され、前記第2操作ワイヤ孔は、前記湾曲部において前記第1操作ワイヤ孔先端部と前記中心軸を挟んで対向する位置に前記中心軸と平行に穿設される第2操作ワイヤ孔先端部と、前記第1操作ワイヤ孔基部から分岐して該第1操作ワイヤ孔基部と前記第2操作ワイヤ孔先端部とを連通するように傾斜して穿設される第2操作ワイヤ孔傾斜部とから構成され、前記第2操作ワイヤは、前記第2操作ワイヤ孔および前記第1操作ワイヤ孔基部内に配置されることを特徴とする。
また本発明は、前記第1操作ワイヤ孔基部は、前記第1操作ワイヤ孔傾斜部および前記第2操作ワイヤ孔傾斜部に連通することで、先端に向かってY字状に分岐してもよい。
更に、前記可撓性チューブには、照射用あるいは観察用の光透過光学素線を配置するための光学素線孔が軸方向に穿設され、前記光透過光学素線は、先端が前記可撓性チューブの先端に固定されるとともに基端が前記操作部から延出して外部光源に着脱自在に接続可能であり、前記光学素線孔は、前記湾曲部において前記中心軸上に穿設された光学素線孔先端部と、前記連結部において前記中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された光学素線孔基部と、前記湾曲移行部において前記光学素線孔先端部と前記光学素線孔基部とを連通するように傾斜して穿設された光学素線孔傾斜部とから形成されていてもよく、前記光学素線孔は、前記第1操作ワイヤ孔および前記第2操作ワイヤ孔に連通せず独立であってもよい。
また、前記第1操作ワイヤ孔先端部と前記第2操作ワイヤ孔先端部とを結ぶ直線に直行し前記中心軸上を通る仮想の線上に、前記光学素線孔基部および前記光学素線孔傾斜部が穿設されていてもよい。
また、本発明は、長尺な可撓性チューブと、該可撓性チューブ内に軸方向に穿設される第1操作ワイヤ孔内に配置され、先端が前記可撓性チューブの先端に固定される第1操作ワイヤと、該第1操作ワイヤの基端および前記可撓性チューブの基端に連結され、該第1操作ワイヤを牽引するための操作部とを備え、前記可撓性チューブの先端側に形成された湾曲自在な湾曲部を前記操作部の牽引操作によって湾曲操作する可撓性チューブの湾曲装置であって、前記可撓性チューブは、前記湾曲部と、基端側に形成された連結部と、前記湾曲部と前記連結部との間に形成された湾曲移行部とからなり、前記第1操作ワイヤ孔は、前記湾曲部において前記可撓性チューブの中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された第1操作ワイヤ孔先端部と、前記連結部において前記中心軸上に穿設された第1操作ワイヤ孔基部と、前記湾曲移行部において前記操作ワイヤ孔先端部と前記操作ワイヤ孔基部とを連通するように傾斜して穿設された第1操作ワイヤ孔傾斜部とから形成され、前記可撓性チューブには、照射用あるいは観察用の光透過光学素線を配置するための光学素線孔が軸方向に穿設され、前記光透過光学素線は、先端が前記可撓性チューブの先端に固定されるとともに基端が前記操作部から延出して外部光源に着脱自在に接続可能であり、前記光学素線孔は、前記湾曲部において前記中心軸上に穿設された光学素線孔先端部と、前記連結部において前記中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された光学素線孔基部と、前記湾曲移行部において前記光学素線孔先端部と前記光学素線孔基部とを連通するように傾斜して穿設された光学素線孔傾斜部とから形成されていてもよく、前記光学素線孔は、前記第1操作ワイヤ孔に連通せず独立であってもよい。
更に、前記可撓性チューブにおける硬度は、前記連結部、前記湾曲移行部、前記湾曲部の順に柔らかくてもよい。

したがって、上記説明から、本発明の可撓性チューブの湾曲装置によれば、操作部による牽引操作が行われると、可撓性チューブが圧縮されて第1操作ワイヤの先端が固定されている側に可撓性チューブが湾曲することになる。このとき、第1操作ワイヤ孔が、湾曲部では中心軸から外周側に偏心した位置に、連結部では中心軸上に穿設されて、その中に第1操作ワイヤが配置されていることから、連結部では中心軸上で第1操作ワイヤが牽引されるため圧縮されても突っ張るだけで湾曲せず、中心軸から外周側に離れた湾曲部では曲げモーメントが働き湾曲部が柔らかく適切かつ滑らかに湾曲することになる。
また、このように可撓性チューブに第1操作ワイヤ孔を穿設するだけで、他に特別な部品等を用いなくても第1操作ワイヤの牽引操作による連結部の湾曲を防いで湾曲部の適切な湾曲が得られるので、構造が簡単で、低コストである。
さらに、第1操作ワイヤに加えて第2操作ワイヤを配置することによって二方向への湾曲が可能となり、より容易に湾曲部の先端を所望の方向に向けることができる。
また、光学素線孔を湾曲部においては中心軸上に、連結部においては中心軸から外周側に偏心した位置に穿設したことにより、光学素線孔が第1操作ワイヤ孔および第2操作ワイヤ孔と連通せずに独立するため、光学素線孔に配置される光透過光学素線が潰れにくく、耐久性がよくなる。
図1は、本発明に係る可撓性チューブの湾曲装置の全体外観図である。 図2は、可撓性チューブの拡大縦断面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、図2のB−B断面図である。 図5は、可撓性チューブの湾曲を説明する図である。 図6は、本発明の第2の実施形態の可撓性チューブの拡大縦断面図である。 図7は、図6のC−C断面図である。 図8は、図6のD−D断面図である。 図9は、図6のE−E断面図である。
以下、本発明に係る可撓性チューブの湾曲装置を実施するための第1の実施の形態を図1〜5に基づき説明する。なお、以下の説明において、図中の左側を先端、右側を基端と呼ぶ。
図1は、可撓性チューブの湾曲装置1の全体外観図である。可撓性チューブの湾曲装置1は、体腔内に挿入される長尺な可撓性チューブ2と、可撓性チューブ2の湾曲操作を行う操作部3を有する。
図2は、可撓性チューブ2の拡大縦断面図である。可撓性チューブ2は、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、シリコーンゴム等の可撓性と軸方向への伸縮性を有する高分子材料からなり、後述する第1操作ワイヤ4を配置するための第1操作ワイヤ孔5および光透過光学素線6を配置するため光学素線孔7が軸方向に貫通するように形成されている。
可撓性チューブ2は、先端側に設けられた湾曲自在な湾曲部8と、基端側に設けられて操作部3と連結される連結部9と、湾曲部8と連結部9との間に設けられた湾曲移行部10とから構成される。湾曲部8、連結部9、湾曲移行部10の各部の外径は略同径であり、それぞれ別々に加工した後に連結してもよく、一体形成にしてもよい。
湾曲部8には、図2および図3に示すように、湾曲部8の全長に亘って、第1操作ワイヤ孔先端部5aが中心軸Cから外周側に偏心した位置(可撓性チューブ2の横断面における外周近傍)に中心軸Cと平行に穿設されており、光学素線孔先端部7aが中心軸C上に穿設されている。
連結部9には、図2および図4に示すように、連結部9の全長に亘って、第1操作ワイヤ孔基部5bが中心軸C上に穿設されており、光学素線孔基部7bが中心軸Cから外周側に偏心した位置(可撓性チューブ2の横断面における外周近傍)に中心軸Cと平行に穿設されている。
湾曲移行部10には、湾曲部8に穿設された第1操作ワイヤ孔先端部5aと連結部9に穿設された第1操作ワイヤ孔基部5bとを連通するように傾斜した第1操作ワイヤ孔傾斜部5cが穿設されるとともに、湾曲部8に穿設された光学素線孔先端部7aと連結部9に穿設された光学素線孔基部7bとを連通するように傾斜した光学素線孔傾斜部7cが穿設されている。
このように可撓性チューブ2の各部8〜10に穿設され、内径が略同径の第1操作ワイヤ孔先端部5a、第1操作ワイヤ孔基部5b、第1操作ワイヤ孔傾斜部5cによって第1操作ワイヤ孔5は一つの孔として形成される。そして同じように、可撓性チューブ2の各部8〜10に穿設され、内径が略同径の光学素線孔先端部7a、光学素線孔基部7b、光学素線孔傾斜部7cによって光学素線孔7は一つの孔として形成される。なお、第1操作ワイヤ孔5の内径は後述する第1操作ワイヤ4の外径よりも充分に大きく形成され、光学素線孔7の内径は後述する光透過光学素線6の外径よりも充分に大きく形成される。
また、湾曲移行部10、第1操作ワイヤ孔傾斜部5c、光学素線孔傾斜部7cの長さは、可撓性チューブ2の外径が2mmのときは4〜6mm、3mmのときは10mm程度あればよい。すなわち、湾曲移行部10の長さは可撓性チューブの外径の1.5〜3倍あればよい。
さらに、可撓性チューブ2の各部8〜10の硬度は同程度であってもよいが、連結部9、湾曲移行部10、湾曲部8の順に、すなわち可撓性チューブ2の基端側から先端側に向けて段階的に柔らかくなっていくように構成すると、湾曲部8の湾曲がより柔らかく、より滑らかなものとなる。また、連結部9の軸方向の伸縮も抑えられる。
なお、本実施の形態においては、第1操作ワイヤ孔5と光学素線孔7を略平行に穿設しているが、これに限られず、第1操作ワイヤ孔5と光学素線孔7とが連通しないように独立して穿設されていればよい。
また、本実施の形態においては、可撓性チューブ2に穿設する孔を第1操作ワイヤ孔5と光学素線孔7として説明しているが、これに限られず、用途、機能の異なる種々の孔を複数穿設してもよい。
上述のように穿設された第1操作ワイヤ孔5には、第1操作ワイヤ4が進退自在に挿通配置される。第1操作ワイヤ4は、後述する牽引操作により断線を生じることがない程度の引っ張り強度を有するものであり、その構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、タングステン等の金属、各種樹脂等による単線や繊維束、撚糸等を挙げることができる。
そして、この第1操作ワイヤ4の先端にはステンレス等により構成される管状のパイプ11が装着されており、このパイプ11を介して可撓性チューブ2の先端から操作ワイヤ4の先端が突出する位置で固定されるとともに、後述する先端部材12に固定される。
また、この第1操作ワイヤ4基端は操作部3の内部を通って操作ノブ3aに巻回するように取り付けられており、操作ノブ3aを回すことによって延出および牽引がなされる。
光学素線孔7には、光透過光学素線6が挿通配置される。光透過光学素線6は、レーザー光を照射するため、または照明用に用いられるものであり、弾性を有する単線の光ファイバー、あるいは複数の光ファイバー素線(図示せず)を束状に結束して撓曲自在の細長棒状に形成されている。
そして、この光透過光学素線6の先端には、操作ワイヤ4と同様にステンレス等により構成される管状のパイプ13が装着されており、パイプ13を介して可撓性チューブ2の先端から光透過光学素線6の先端が突出する位置で固定されるとともに、後述する先端部材12に固定される。
また、この光透過光学素線6の基端は、操作部3の内部を通ってファイバーコード14に連結され、図示しない外部光源に着脱自在に接続される。
先端部材12は、ステンレス、白金等によって管状に形成された外枠15と、管状の間隔調整部材16を介挿して固定されるレンズ17a,17bと、第1操作ワイヤ4および光透過素線6を固定するための中枠18とから構成され、外枠15に湾曲部8の先端を嵌合することによって取り付けられる。
そして、中枠18には、第1操作ワイヤ4を固定するための孔18aが、湾曲部8に穿設された第1操作ワイヤ孔先端部5aと連通するように穿設され、光透過光学素線6を固定するための孔18bが、湾曲部8に穿設された光学素線孔先端部7aと連通するように穿設されており、操作ワイヤ4と光透過光学素線6の各先端が、レンズ17bの端面に当接する位置で、それぞれパイプ11,13を介して各孔18a,18bに固定される。
このように構成された可撓性チューブ2の湾曲部8を湾曲させる際には、操作部3の操作ノブ3aを回して操作することにより、操作ワイヤ4を後方すなわち基端側に牽引する。すると、牽引された操作ワイヤ4の先端が固定された側に湾曲部8が図5に示すように滑らかなカーブを描いて湾曲することになる。このとき、湾曲移行部10は、連結部9と湾曲移行部10との境界部Pから、湾曲移行部10と湾曲部8の境界部Dに向かうに従って徐々に湾曲されるが、湾曲部8に比べて長さが非常に短いので湾曲する量は少なく、ほぼ湾曲部8のみが湾曲した状態となる。
そして、この湾曲した状態から、操作ノブ3aを反対方向に回すことにより第1操作ワイヤ4が先端側に延出されると湾曲部8が真っ直ぐに戻ることになる。
なお、連結部9においては、第1操作ワイヤ4が中心軸C上で牽引されることになるため、軸方向への圧縮力は受けるが湾曲はしない。
したがって本実施の形態によれば、上述のように形成された第1操作ワイヤ孔5に第1操作ワイヤ4が配置されることから、操作部3の牽引操作が行われると、第1操作ワイヤ4が中心軸C上に配置された連結部9は湾曲せず、第1操作ワイヤ4が中心軸Cから外周側に偏心した位置に配置された湾曲部8が滑らかに湾曲する。そして、このように湾曲部8が滑らかに湾曲することにより湾曲部8の先端に取り付けられた先端部材12を所望の位置に向けることが容易となり、光透過光学素線6からのレーザー光の照射等が先端部材12に設けられたレンズ17a,17bを介して適切に行われることになる。
また、このように可撓性チューブ2に第1操作ワイヤ孔5を穿設するだけで、他に特別な部品等を用いなくても第1操作ワイヤ4の牽引操作による連結部9の湾曲を防いで湾曲部8の適切な湾曲が得られるので、構造が簡単で、低コストである。
さらに、上述のように光学素線孔7を穿設したことにより、光学素線孔7と第1操作ワイヤ孔5とが連通せずに独立するため、光学素線孔7に配置される光透過光学素線6は潰れにくく、耐久性がよくなる。
次に、第2の実施の形態を図6〜9に基づいて説明する。なお、図中の符号において、第1の実施の形態と同一の符号は同一の部所を示すものであり、重複説明を省略する。
本実施の形態は、可撓性チューブ2に第2操作ワイヤ孔20を形成し、その中に第2操作ワイヤ21を挿通させたものである。なお、本実施の形態においては、可撓性チューブ2の外周面をウレタン、シリコン等で構成された柔軟な外皮チューブ22によって被装した例を示すが、この外皮チューブ22はなくてもよく、また前述の第1の実施の形態に適用してもよい。
可撓性チューブ2の湾曲部8には、第2操作ワイヤ孔20を構成する第2操作ワイヤ孔先端部20aが、可撓性チューブ2の中心軸Cから外周側に偏心した位置(可撓性チューブ2の横断面における外周近傍)であって、第1操作ワイヤ孔先端部5aと中心軸Cを挟んで対向する位置に中心軸Cと平行に穿設されている。また、湾曲移行部10には、第2操作ワイヤ孔20を構成する第2操作ワイヤ孔傾斜部20bが第1操作ワイヤ孔基部5bと連通するように傾斜して穿設されている。言い換えると、連結部9に穿設された第1操作ワイヤ孔基部5bが先端に向かってY字状に分岐するようになっている。なお、本実施の形態においては、連結部9に穿設された第1操作ワイヤ孔基部5bの径は、第1および第2操作ワイヤ4,21を挿通させることができる太さを有する。
このように形成された第2操作ワイヤ孔20および第1操作ワイヤ孔基部5bに第2操作ワイヤ21が挿通される。そして、この第2操作ワイヤ21は、第1操作ワイヤ4と同様に、先端にステンレス等により構成される管状のパイプ23が装着されており、このパイプ23を介して可撓性チューブ2の先端から第2操作ワイヤ21の先端が突出する位置で固定されるとともに、先端部材12の中枠18に穿設された孔18cに固定される。
また、操作部3の操作ノブ3aには、第2操作ワイヤ21が第1操作ワイヤ4と逆向きに巻回するように取り付けられている。このことから、操作ノブ3aを一方向に回すと、第1操作ワイヤ4が牽引されるとともに第2操作ワイヤ21が延出して、湾曲部8が第1操作ワイヤ4の先端が取り付けられている側に湾曲する。そして、操作ノブ3aを逆方向に回すと、第2操作ワイヤ21が牽引されるとともに第1操作ワイヤ4が延出して、湾曲部8が第2操作ワイヤ21の先端が取り付けられている側に湾曲することになる。
光透過光学素線6が挿通配置される光学素線孔7は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、第1操作ワイヤ孔5のみならず第2操作ワイヤ孔20とも連通しないように独立した位置に穿設される。本実施の形態においては、図7〜図9に示すように、連結部9に穿設される光学素線孔基部7bが、湾曲部8に穿設される第1操作ワイヤ孔先端部5aまたは第2操作ワイヤ孔先端部20aのいずれか一方に対して、中心角が90度になる位置に穿設されている。言い換えると、第1操作ワイヤ孔先端部5aと第2操作ワイヤ孔先端部20aとを結ぶ直線に直行し中心軸上を通る仮想の線上に光学素線孔基部7bおよび光学素線孔傾斜部7cが穿設されている。
したがって、本実施の形態によれば、上述したように、第1操作ワイヤ4に加えて第2操作ワイヤ21を配置したことにより、二方向に湾曲部8を湾曲させることができることから、湾曲部8の先端に取り付けられた先端部材12を所望の位置に向けることがさらに容易になる。
なお、各実施の形態おいて、「湾曲」とは、可撓性チューブ2が屈曲、すなわち1段または2段以上の折れ線上に折れ曲がること、または曲線状連続的に湾曲することを含む概念である。
また、上述の実施の形態においては、操作ワイヤを1本または2本配置する例を示したが、これに限られず、例えば4本配置して、湾曲部8を上下左右に湾曲するようにしてもよい。
なお、本発明の可撓性チューブの湾曲操作装置の用途は、前述したものに限られず、例えばアブレーションカテーテル等の各種カテーテルチューブ等に適用することができる。
1 可撓性チューブの湾曲装置
2 可撓性チューブ
3 操作部
4 第1操作ワイヤ
5 第1操作ワイヤ孔
5a 第1操作ワイヤ孔先端部
5b 第1操作ワイヤ孔基部
5c 第1操作ワイヤ孔傾斜部
6 光透過光学素線
7 光学素線孔
7a 光学素線孔先端部
7b 光学素線孔基部
7c 光学素線孔傾斜部
8 湾曲部
9 連結部
10 湾曲移行部
20 第2操作ワイヤ孔
20a 第2操作ワイヤ孔先端部
20b 第2操作ワイヤ孔傾斜部
21 第2操作ワイヤ


Claims (8)

  1. 長尺な可撓性チューブと、
    該可撓性チューブ内に軸方向に穿設される第1操作ワイヤ孔内に配置され、先端が前記可撓性チューブの先端に固定される第1操作ワイヤと、
    前記可撓性チューブ内に軸方向に穿設される第2操作ワイヤ孔内に配置され、先端が前記可撓性チューブの先端に固定される第2操作ワイヤと、
    該第1および第2操作ワイヤの基端並びに前記可撓性チューブの基端に連結され、該第1および第2操作ワイヤを牽引するための操作部とを備え、
    前記可撓性チューブの先端側に形成された湾曲自在な湾曲部を前記操作部の牽引操作によって湾曲操作する可撓性チューブの湾曲装置であって、
    前記可撓性チューブは、前記湾曲部と、基端側に形成された連結部と、前記湾曲部と前記連結部との間に形成された湾曲移行部とからなり、
    前記第1操作ワイヤ孔は、前記湾曲部において前記可撓性チューブの中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された第1操作ワイヤ孔先端部と、前記連結部において前記中心軸上に穿設された第1操作ワイヤ孔基部と、前記湾曲移行部において前記操作ワイヤ孔先端部と前記操作ワイヤ孔基部とを連通するように傾斜して穿設された第1操作ワイヤ孔傾斜部とから形成され
    前記第2操作ワイヤ孔は、前記湾曲部において前記第1操作ワイヤ孔先端部と前記中心軸を挟んで対向する位置に前記中心軸と平行に穿設される第2操作ワイヤ孔先端部と、前記第1操作ワイヤ孔基部から分岐して該第1操作ワイヤ孔基部と前記第2操作ワイヤ孔先端部とを連通するように傾斜して穿設される第2操作ワイヤ孔傾斜部とから構成され、
    前記第2操作ワイヤは、前記第2操作ワイヤ孔および前記第1操作ワイヤ孔基部内に配置されることを特徴とした可撓性チューブの湾曲装置。
  2. 前記第1操作ワイヤ孔基部は、前記第1操作ワイヤ孔傾斜部および前記第2操作ワイヤ孔傾斜部に連通することで、先端に向かってY字状に分岐することを特徴とする請求項1に記載の可撓性チューブの湾曲装置。
  3. 前記可撓性チューブには、照射用あるいは観察用の光透過光学素線を配置するための光学素線孔が軸方向に穿設され、
    前記光透過光学素線は、先端が前記可撓性チューブの先端に固定されるとともに基端が前記操作部から延出して外部光源に着脱自在に接続可能であり、
    前記光学素線孔は、前記湾曲部において前記中心軸上に穿設された光学素線孔先端部と、前記連結部において前記中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された光学素線孔基部と、前記湾曲移行部において前記光学素線孔先端部と前記光学素線孔基部とを連通するように傾斜して穿設された光学素線孔傾斜部とから形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の可撓性チューブの湾曲装置。
  4. 前記光学素線孔は、前記第1操作ワイヤ孔および前記第2操作ワイヤ孔に連通せず独立であることを特徴とする請求項3に記載の可撓性チューブの湾曲装置。
  5. 前記第1操作ワイヤ孔先端部と前記第2操作ワイヤ孔先端部とを結ぶ直線に直行し前記中心軸上を通る仮想の線上に、前記光学素線孔基部および前記光学素線孔傾斜部が穿設されていることを特徴とする請求項3または4に記載の可撓性チューブの湾曲装置。
  6. 長尺な可撓性チューブと、
    該可撓性チューブ内に軸方向に穿設される第1操作ワイヤ孔内に配置され、先端が前記可撓性チューブの先端に固定される第1操作ワイヤと、
    該第1操作ワイヤの基端および前記可撓性チューブの基端に連結され、該第1操作ワイヤを牽引するための操作部とを備え、
    前記可撓性チューブの先端側に形成された湾曲自在な湾曲部を前記操作部の牽引操作によって湾曲操作する可撓性チューブの湾曲装置であって、
    前記可撓性チューブは、前記湾曲部と、基端側に形成された連結部と、前記湾曲部と前記連結部との間に形成された湾曲移行部とからなり、
    前記第1操作ワイヤ孔は、前記湾曲部において前記可撓性チューブの中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された第1操作ワイヤ孔先端部と、前記連結部において前記中心軸上に穿設された第1操作ワイヤ孔基部と、前記湾曲移行部において前記操作ワイヤ孔先端部と前記操作ワイヤ孔基部とを連通するように傾斜して穿設された第1操作ワイヤ孔傾斜部とから形成され、
    前記可撓性チューブには、照射用あるいは観察用の光透過光学素線を配置するための光学素線孔が軸方向に穿設され、
    前記光透過光学素線は、先端が前記可撓性チューブの先端に固定されるとともに基端が前記操作部から延出して外部光源に着脱自在に接続可能であり、
    前記光学素線孔は、前記湾曲部において前記中心軸上に穿設された光学素線孔先端部と、前記連結部において前記中心軸から外周側に偏心した位置に前記中心軸と平行に穿設された光学素線孔基部と、前記湾曲移行部において前記光学素線孔先端部と前記光学素線孔基部とを連通するように傾斜して穿設された光学素線孔傾斜部とから形成されることを特徴とする可撓性チューブの湾曲装置。
  7. 前記光学素線孔は、前記第1操作ワイヤ孔に連通せず独立であることを特徴とする請求項6に記載の可撓性チューブの湾曲装置。
  8. 前記可撓性チューブにおける硬度は、前記連結部、前記湾曲移行部、前記湾曲部の順に柔らかいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の可撓性チューブの湾曲装置。
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