JP5459311B2 - モータ駆動システム、モータ駆動システムの制御方法、及び走行装置 - Google Patents

モータ駆動システム、モータ駆動システムの制御方法、及び走行装置 Download PDF

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    • H02P29/0243Detecting a fault condition, e.g. short circuit, locked rotor, open circuit or loss of load the fault being a broken phase

Description

本発明は、例えば、モータ駆動システム、モータ駆動システムの制御方法、及び走行装置に関する。
近年、倒立制御により動作するパーソナルモビリティロボットが開発されている。例えば特許文献1には、倒立制御を行いながら移動する2輪の走行装置が開示されている。
このような倒立制御により動作するパーソナルモビリティロボットでは、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)が故障により機能不全となった場合には、その制御系の性質上、不安定状態となる。このため、システムの多重化が必須となる。
例えば特許文献1に記載の走行装置では、図21に示す構成により、システムの多重化を図っている。すなわち、図に示すように、車輪を駆動するモータ510、520に関して、モータの巻線を6スロットとし、6スロットにつて3スロット毎の二重巻線として構成する。そして、3スロット毎の二重巻線をそれぞれ1つのインバータ(530、540)で駆動する構成としている。このような構成により、1相が故障した場合には、片側のインバータを停止して、3スロット分の巻線のみで駆動する。
また、モータの冗長化を図るための他の構成としては、特許文献2や特許文献3に開示された技術がある。特許文献2では、多相モータを駆動するインバータの高電位電圧と中性点を接続するスイッチと、低電位端と中性点を接続するスイッチとを設け、オープン故障時にはそれぞれ半波駆動モードでインバータを運転する。特許文献3では、インバータの各半導体素子を二重化した構成が開示されている。更に、特許文献4乃至6には、1相が故障した場合においても、3相分を用いてモータとしての機能を損なわずに駆動を継続する技術が開示されている。
米国特許第6965206号 特開2009−95170号公報 特開平10−142372号公報 特開2009−177915号公報 特開2004−120883号公報 特開2008−67429号公報
しかしながら、特許文献1及び3に開示された手法では、インバータを単純に二重化したシステムに過ぎないため、システムの多重化には少なくとも倍のコストを必要とする。また、特許文献1の構成では、1相が故障した場合には、モータの出力トルクが半分になってしまう。
さらに、特許文献2及び3に開示された手法では、半導体スイッチがオープンモードで故障した場合にのみ対応することができ、ショートモードで故障した場合には還流電流が流れてブレーキが発生してしまう。半導体スイッチは、ショートモードでの故障がほとんどあるため、ブレーキの発生により動作が意図せずに不安定となってしまう。
また、特許文献4乃至6に開示された手法では、5相以上の相を有するモータについて、そのうちの1相が故障した場合に、モータ駆動に利用する相の切り替えをどのような構成により行うのかについて開示されていない。
従って、本発明は、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)が故障していずれかの相が故障した場合においても、簡単な構成により不安定状態を回避可能なモータ駆動システム、モータ駆動システムの制御方法、及び走行装置を提供することである。
本発明に係るモータ駆動システムは、5相以上の複数相のコイルがスター結線により接続されたモータと、前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、前記各相コイルの他端側に配置され、かつ、前記スター結線されたコイル間に挿入された複数の接点を用いて、前記モータの複数相のコイルのうち1相以上のコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、前記インバータの制御信号を生成することで、前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記モータの1相以上が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る複数の相のうちで、略同一間隔となる3相以上の相を駆動するものである。
これにより、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)が故障していずれかの相が故障した場合においても、残りの複数の相のうちで3相以上の相を利用してモータ駆動を継続することができるため、簡単な構成により不安定状態を回避することができる。
また、前記制御部は、前記モータの複数相のうち3相以上の駆動をそれぞれ制御する複数の制御部を備え、前記複数の制御部のうちいずれかが故障した場合には、故障していない他の制御部が前記モータの駆動制御を継続するようにしてもよい。これにより、システムの信頼性をより向上させることができる。
さらにまた、前記制御部は、前記モータの複数相のうちで、互いに共通して制御可能な1相以上の相を含む3相以上の駆動をそれぞれ制御する第1の制御部及び第2の制御部を備え、前記第1の制御部が故障した場合に、前記第2の制御部が前記モータの駆動制御を継続するようにしてもよい。これにより、システムの信頼性をより向上させることができる。
本発明に係る他の態様のモータ駆動システムは、5相のコイルがスター結線により接続されたモータと、前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、前記各相コイルの他端側に配置され、かつ、前記スター結線されたコイル間に挿入された複数の接点を用いて、前記モータの5相のコイルのうち1相又は2相へのコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、前記インバータの制御信号を生成することで、前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記モータの1相又は2相が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る3相又は4相のうちで、略同一間隔となる3相の相を駆動するものである。
これにより、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)が故障していずれかの相が故障した場合においても、残りの複数の相のうちで3相を利用してモータ駆動を継続することができるため、簡単な構成により不安定状態を回避することができる。
また、前記制御部は、前記モータの5相のうちで、互いに共通して制御可能な1相の相を含む3相の駆動をそれぞれ制御する第1の制御部及び第2の制御部を備え、前記第1の制御部が故障した場合に、前記第2の制御部が前記モータの駆動制御を継続するようにしてもよい。これにより、システムの信頼性をより向上させることができる。
さらにまた、前記第1の制御部及び前記第2の制御部からそれぞれ同一のインバータ制御信号が入力される論理和回路を更に備え、前記論理和回路からの出力信号と、前記第2の制御部から出力される2相分のインバータ制御信号と、が前記インバータに入力されるようにしてもよい。これにより、簡単な回路構成により、多重化されたシステムを実現することができる。
また、前記第1の制御部及び前記第2の制御部からそれぞれ入力される同一のインバータ制御信号を、前記第1の制御部及び前記第2の制御部に定められた優先度に従って選択するスイッチを更に備え、前記第1の制御部に対して前記第2の制御部よりも高い優先度が定められており、前記第1の制御部の通常動作時には、前記スイッチが選択した前記第一の制御部からの出力信号と、前記第1の制御部から出力される2相分のインバータ制御信号と、が前記インバータに入力され、前記第1の制御部の故障時には、前記スイッチが選択した前記第二の制御部からの出力信号と、前記第2の制御部から出力される2相分のインバータ制御信号と、が前記インバータに入力されるようにしてもよい。これにより、簡単な回路構成により、多重化されたシステムを実現することができる。
本発明に係るモータ駆動システムの制御方法は、前記モータ駆動システムは、5相以上の複数相のコイルがスター結線により接続されたモータと、前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、前記各相コイルの他端側に配置され、かつ、前記スター結線されたコイル間に挿入された複数の接点を用いて、前記モータの複数相のコイルのうち1相以上のコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、を備え、前記モータ駆動システムの制御方法は、前記モータの1相以上が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る複数の相のうちで、略同一間隔となる3相以上の相を駆動するようにしてもよい。
これにより、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)が故障していずれかの相が故障した場合においても、残りの複数の相のうちで3相以上を利用してモータ駆動を継続することができるため、簡単な構成により不安定状態を回避することができる。
本発明に係る走行装置は、車輪を駆動して倒立制御を行う走行装置であって、5相のコイルがスター結線により接続され、前記車輪を駆動するモータと、前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、前記各相コイルの他端側に配置され、かつ、前記スター結線されたコイル間に挿入された複数の接点を用いて、前記モータの5相のコイルのうち1相又は2相へのコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、前記インバータの制御信号を生成することで、前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記モータの1相又は2相が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る3相又は4相のうちで、略同一間隔となる3相の相を駆動するようにしてもよい。
これにより、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)が故障していずれかの相が故障した場合においても、残りの複数の相のうちで3相を利用してモータ駆動を継続することができるため、簡単な構成により不安定状態を回避することができる。
また、前記制御部は、前記モータの5相のうちで、互いに共通して制御可能な1相の相を含む3相の駆動をそれぞれ制御する第1の制御部及び第2の制御部を備え、前記第1の制御部が故障した場合に、前記第2の制御部が前記モータの駆動制御を継続するようにしてもよい。これにより、システムの信頼性をより向上させることができる。
実施の形態1に係るモータ駆動回路の構成図である。 実施の形態1に係るモータ駆動システムの構成図である。 実施の形態1に係るモータ駆動システムにおける電圧指令値の変化を例示するグラフである。 実施の形態1に係るモータ駆動システムにおける電圧指令値の変化を例示するグラフである。 実施の形態1に係るモータ駆動システムにおける電圧指令値の変化を例示するグラフである。 実施の形態1に係るモータの故障した相と駆動に使用する相との組合せを示す表である。 実施の形態1に係る故障検出のためのモータ駆動システムの構成図である。 実施の形態1に係る故障検出方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る故障検出方法を説明するための図である。 実施の形態1に係るモータの等価回路を示す図である。 実施の形態1に係るモータの故障した相と駆動に使用する相との組合せを示す表である。 実施の形態2に係るモータ駆動システムの構成図である。 実施の形態2に係るモータの等価回路を示す図である。 実施の形態2に係る正常時のゲート信号の波形図である。 実施の形態2に係る異常時のゲート信号の波形図である。 実施の形態2に係るモータ駆動システムにおける故障箇所を説明するための図である。 実施の形態2に係るモータ駆動回路における故障箇所を説明するための図である。 実施の形態2に係るモータの等価回路における変化を説明するための図である。 実施の形態3に係るモータ駆動システムの構成図である。 実施の形態4に係る走行装置の制御システムの構成図である。 従来技術のモータ駆動システムの構成図である。
例えば、倒立制御を行いながら走行する装置では、車輪を回転させるモータを駆動することでバランス状態を維持する。このため、モータに関する電気部品が故障してその機能が停止した場合には、バランス状態を維持することができず車両が不安定状態となり、転倒するおそれがある。このため、モータに関する電気部品が1箇所でも故障した場合においても、モータの駆動が継続されることが強く要求される。このため、本発明では、モータ駆動システムにおいて、例えばモータの巻線を5相スター結線として、ベクトル制御により5相モータを駆動する構成とし、1相又は2相が故障した場合には、駆動に利用するモータの相を5相から3相へと切替える機構を採用することで、巻線を冗長化してシステムの二重化を図る。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るモータ駆動回路の構成図である。
モータ駆動回路100は、電源から直流電圧が供給される5相インバータ10と、5相モータ20と、パワーリレー30と、を備えている。
5相インバータ10は、5相(a、b、c、d、e)のアーム回路を備えている。各相のアーム回路は、スイッチング素子Q〜Q10を用いて構成される。例えば、a相アーム回路はスイッチング素子Q、Qから構成され、b相アーム回路はスイッチング素子、Qから構成され、c相アーム回路はスイッチング素子Q、Qから構成され、d相アーム回路はスイッチング素子Q、Qから構成され、e相アーム回路はスイッチング素子Q、Q10から構成される。スイッチング素子Q〜Q10のオンオフは、後述するモータ駆動システム101からのスイッチング制御信号S〜S10によって制御される。
また、5相インバータ10は、後述するモータ駆動システム101からのスイッチング制御信号S〜S10に応答したスイッチング素子Q〜Q10のオンオフ制御(スイッチング制御)により、直流電力から交流電力への双方向の電力変換を行なう。
尚、スイッチング素子としては、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、或いは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。
5相モータ20は、図示しない回転子と、固定子に設けられた5相のコイル巻線(L、L、L、L、L)と、を備えた交流モータである。例えば、コイル巻線Lの一端は、コイル巻線Lの一端と接続され、コイル巻線Lの他端は、5相インバータ10のa相アームに接続される。尚、5相モータ20としては、ブラシレスモータ、インダクションモータ、リラクタンスモータなどの交流モータを使用することができる。
パワーリレー30は、5相モータ20の各相への電力供給を制御するための、複数の接点(P、P、P)を備えている。これら接点(P、P、P)は、各コイル巻線L〜Lの他端に配置され、かつ、スター結線されたコイル間に挿入されている。パワーリレー30は、後述するモータ駆動システム101からの制御信号に応じて、接点P、P、Pを、開放又は閉じることで、5相モータ20の各相への電力供給を制御する。すなわち、パワーリレー30は、5相モータ20のコイル巻線Lのうち、1相又は2相への供給電力を遮断可能となるように構成されている。例えば、接点Pの一端は、コイル巻線Lの一端及びコイル巻線Lの一端に接続される。また、接点Pの他端は、接点Pの一端と接点Pの一端と互いに接続される。
図2は、本実施の形態に係るモータ駆動システムの構成図である。
モータ駆動システム101は、制御部40と、プリドライバ50と、を備えている。
モータ駆動システム101は、モータ駆動回路100に接続され、スイッチング素子Q〜Q10に対して、5相インバータ10のスイッチング制御信号S〜S10を出力する。モータ駆動システム101は、マイクロコンピュータ(制御部40)や、不図示のRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を含んで構成され、所定のプログラム処理に従って、上位の電子制御ユニット(ECU)から入力されたモータ指令に従って5相モータ20が動作するように、5相インバータ10のスイッチング制御信号S〜S10を生成する。
制御部40は、電流制御器41と、dp軸/2相座標変換部42と、2相/5相座標変換部43と、PWM生成器44と、5相/2相座標変換部45と、2相/dq軸座標変換部46と、を備えている。
尚、図2において、i 、i は、それぞれd軸電流指令、q軸電流指令を示す。v 、v は、それぞれd軸電圧指令、q軸電圧指令を示す。vα 、vβ は、それぞれα軸電圧指令、β軸電圧指令を示す。v 〜v は、5相モータ20の各相のモータ電圧指令を示す。G〜Gは、PWM信号を示す。S〜S10は、5相インバータ10のインバータゲート信号(スイッチング制御信号)を示す。i〜iは、5相モータ20の各相のモータ電流を示す。iα、iβは、それぞれα軸電流、β軸電流を示す。i、iは、それぞれd軸電流、q軸電流を示す。
ここで、図1に示した5相モータ20の等価回路方程式を、以下の式(1)〜(3)に示す。尚、式(1)は回路方程式、式(2)は誘起電圧式、式(3)はトルク式、をそれぞれ示す。また、v、v、v、v、vは、それぞれa、b、c、d、e相の電機子電圧を示す。i、i、i、i、iは、それぞれa、b、c、d、e相の電機子電流を示す。e、e、e、e、eは、それぞれa、b、c、d、e相の誘起電圧を示す。Rはモータ巻線抵抗を、Lはモータ巻線自己インダクタンスを、pは微分演算子を示す。ωreはモータの電機角速度を、θreはモータの電機角を示す。Φfaはモータの電機子巻線鎖交磁束数の最大値を、Tはモータトルクを、Pはモータの極対数を示す。
Figure 0005459311

Figure 0005459311

Figure 0005459311
再び図2に戻って説明を続ける。
電流制御器41は、d軸、q軸の電流指令i 、i が与えられた後、算出されるd軸、q軸の電流i、iとの偏差に応じて、電流制御を行う。電流制御器41は、d軸、q軸の電流指令i 、i を受けて、d軸、q軸の電圧指令v 、v を出力する。尚、d軸、q軸の電流指令i 、i は、図示しないモータドライバから出力される。すなわち、図示しないモータドライバは、車輪の速度指令に応じたd軸、q軸の電流指令i 、i を生成する。
dp軸/2相座標変換部42は、良く知られている以下のdq座標変換式(4)を用いて、d軸、q軸の電圧指令v 、v を、2相固定座標に変換する。これにより、dp軸/2相座標変換部42は、α軸、β軸の電圧指令vα 、vβ を出力する。
Figure 0005459311
2相/5相座標変換部43は、2相固定座標の電圧指令vα 、vβ を、以下の変換式(5)を用いて、2相固定座標から5相固定座標の式へと変換する。これにより、2相/5相座標変換部43は、5相モータ20の各相のモータ電圧指令v **〜v **を出力する。
Figure 0005459311
PWM生成器44は、各相のモータ電圧指令v **〜v **に基づいて、PWM信号G〜Gを生成する。
5相/2相座標変換部45は、上記と同様にして、以下の変換式(6)を用いて、5相固定座標から2相固定座標に変換することができる。これにより、5相/2相座標変換部45は、α軸、β軸の電流iα、iβを出力する。
Figure 0005459311
そして、2相/dq軸座標変換部46が、α軸、β軸の電流iα、iβを、d軸、q軸の電流i、iへと変換する。このようにして、5相モータ20の各相から検出された電流i〜iがフィードバックされることで、電流制御についてのフィードバック制御が行われる。従って、上述した変換を行うことで、5相モータ20であっても、通常のベクトル制御の理論を適用して制御可能となる。
プリドライバ50は、PWM信号G〜Gに基づいて、5相インバータ10のインバータゲート信号S〜S10を生成する。プリドライバ50は、制御部40から出力されるロジックレベルのPWM信号に対してゲート容量を素早く充放電させる回路である。スイッチング素子QとしてのパワーMOS−FETを高速にスイッチングさせるためには、MOS−FETゲートが持つ入力容量に対して、高速に充放電を行う必要がある。このため、プリドライバ50を、制御部40と5相インバータ10との間に設けている。
また、3相や5相の上下ブリッジ構成を採用するMOS−FETでは、上アームのMOS−FETがNチャネルの場合にスイッチングするためには、出力電圧にゲートのオン電圧を加えた電圧必要となる。このため、上アームの動作は、チャージポンプ方式や、ブートスラップ方が用いられる。
図3、4、5に、d軸電圧指令v を0、q軸電圧指令v を1とした場合の、各軸変換後の値を例示する。図3は、d−q軸電圧指令値の変化を示す図である。図4は、α−β軸電圧指令値の変化を示す図である。図5は、5相電圧指令値の変化を示す図である。
次に、5相モータ20のうちの1相が故障した場合における、駆動システム101による相の切り替え動作について説明する。モータ駆動システム101は、スイッチング素子Q〜Q10の故障を検出する故障検出手段を備えており、検出内容に応じたパワーリレー30の制御信号を生成する。すなわち、故障検出手段は、5相インバータ10の各相を構成するスイッチング素子Q〜Q10から、5相モータ20までの故障を検出する。モータ駆動システム101は、切り離し手段としてのパワーリレー30を用いて、故障検出手段によって故障が検出された相について、電力供給を遮断する。
例えば、モータ駆動システム101は、5相インバータ10のスイッチング素子Q〜Q10のいずれかがショートモードで故障した場合に、パワーリレー30を用いて、故障した相を切り離す。例えば、5相モータ20の各巻線コイルLと、パワーリレー30の各接点Pと、の接続を図1に示したように構成し、故障を検出したスイッチング素子Q〜Q10に応じて、その対応する接点P〜Pを開放する。
図6に、図1に示した構成での、故障した相と駆動に使用する相との組合せを示す。例えば、b相が故障した場合には、パワーリレー30のうち接点Pを開放する。これにより、5相モータ20の巻線コイルL及びLに対して電力供給が遮断され、モータ駆動システム101は、残りの3相のうち、c、d、a相を用いて、5相モータ20の駆動を継続する。ここで、ある相が故障した場合における残りの複数相のうちで駆動に用いる3相は、互いの位相間隔が略同一間隔となるようにその組合せが定められている。この組合せは、故障した相と、パワーリレー30の構成とに基づいて定められる。
スイッチング素子Q〜Q10が故障した場合に、その故障がショートモードで発生したときには、還流電流がブレーキとなることがある。これを回避するため、5相モータ20の巻線コイルのうちで、故障箇所に対応した巻線コイルを開放する必要がある。故障箇所に対応した巻線コイルを開放し、モータ駆動に利用する相を所望の相へと切り替える構成としては、例えば、図1に示したパワーリレー30の構成を採用することができる。これにより、パワーリレー30の接点Pの個数を3個とすることができ、最小限の構成によってモータ駆動の継続に用いる相の切り替えを実現することができる。
尚、モータ駆動システム101による、モータの駆動に関わる箇所(CPUやインバータなどの電気部品)の故障検出方法については、公知の手法を採用すればよい。例えば、以下の手法により、スイッチング素子Q〜Q10の故障を検出することもできる。
図7乃至9を参照して、スイッチング素子Q〜Q10の故障検出方法について説明する。
例えば、図7に示すように、図1に示したモータ駆動回路100に対して、シャント抵抗60、70を設ける。すなわち、電源と5相インバータ10との間に直列にシャント抵抗60(Rdc)を接続する。また、5相モータ20と、パワーリレー30との間に、シャント抵抗70を設ける。シャント抵抗70の各抵抗Rs1〜Rs5は、5相モータ20の各巻線コイルL〜Lに対して接続される。
図8に、シャント抵抗60(Rdc)で検出される電流値の変化を示す。スイッチング素子Q〜Q10のうちのいずれか1つがショートモードで故障した場合には、シャント抵抗60(Rdc)で検出される電流値は所定の閾値(電流リミット)を超える。このため、モータ駆動システム101は、シャント抵抗60(Rdc)で検出される電流値が、所定の閾値を超えた場合に、スイッチング素子Q〜Q10のうちのいずれかが故障したものと判断する。
図9に、シャント抵抗70のうちの抵抗(Rs1)で検出される電流値の変化を示す。例えば、スイッチング素子Qがオープンモードで故障した場合には、シャント抵抗70の抵抗(Rs1)で検出される電流値は所定の閾値(電流リミット)を超える。このため、モータ駆動システム101は、シャント抵抗70の抵抗(Rs1)で検出される電流値が、所定の閾値を超えた場合に、スイッチング素子Qが故障したものと判断する。
上述したようにして、モータ駆動システム101は、5相モータ20の相のうち1相が故障した場合においても、残りの3相分を利用して駆動を継続することができる。ここで、パワーリレー30の構成は、図1及び図2に示した構成に限定されず、5相モータ20の各相に対して、パワーリレーを備える構成としてもよい。すなわち、故障したスイッチング素子Qに関して、対応する巻線コイルに接続される1の接点のみを開放する構成としてもよい。
ここで、5相モータ20の各相に対してパワーリレーを備えた構成を採用し、5相インバータ10の相のうちいずれか1つの相が故障した場合のモータ駆動方法について説明する。
図10は、5相モータ20のモータの等価回路図である。
例えば、5相インバータ10のスイッチング素子Q又はQのいずれかが故障した場合には、5相モータ20のb相の電機子電圧vを出力することができなくなる。このため、モータ駆動システム101は、残りの4相のうち、例えば、a、c、dの3相を利用して、5相モータ20の駆動を継続する。
この場合、変換行列は以下の式(7)を用いて示される。
Figure 0005459311
また、5相モータ20の各相に対してパワーリレーを備えた構成を採用し、5相インバータ10の相のうちの2つの相が故障した場合について説明する。
モータ駆動システム101は、1つの相と、その故障した相に対して144°の位相差を有する1の相と、合わせて2相分が故障した場合においても、残りの3相を利用してモータ駆動を継続することができる。
図11に、故障した2つの相と、駆動に使用するその他の相の組合せを示す。例えば、a相とc相の2相が故障した場合には、b、d、e相を利用してモータ駆動を継続する。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と比べて、基本的な動作は上述した実施の形態1と同様であるが、実施の形態2は、2つの制御部(CPU1、CPU2)を用いて、5相インバータ10、5相モータ20、パワーリレー30を制御する点が異なる。この構成により、いずれかの制御部が故障した場合においても、5相のうちの3相を利用してモータ駆動を継続することができ、システムの信頼性をより向上させることができる。このため、以下では、実施の形態1と異なる構成・動作を中心に説明し、上述した実施の形態と同様の構成・動作については、その詳細な説明を省略する。
図12は、本実施の形態に係るモータ駆動システムの構成図である。
モータ駆動システム102は、制御部81と、制御部82と、論理和回路83と、プリドライバ50と、を備えている。尚、プリドライバ50については、上述した実施の形態1と同様の構成・動作であるため、その詳細な説明を省略する。
モータ駆動システム102は、所定のプログラム処理に従って、上位の電子制御ユニット(ECU)から入力されたモータ指令に従って5相モータ20が動作するように、5相インバータ10の制御信号S〜S10を生成する。
また、モータ駆動システム102は、スイッチング素子Q〜Q10の故障を検出し、検出内容に応じたパワーリレー30の制御信号を生成する。
制御部81から出力されるPWM信号G、Gは、プリドライバ51、52にそれぞれ入力される。プリドライバ51は、PWM信号Gから、インバータゲート信号S、Sを生成する。プリドライバ52は、PWM信号Gから、インバータゲート信号S、Sを生成する。
制御部82から出力されるPWM信号G、Gは、プリドライバ54、55にそれぞれ入力される。プリドライバ54、55は、PWM信号G、Gから、インバータゲート信号S、S、S、S10をそれぞれ生成する。
制御部81から出力されるPWM信号Gc1と、制御部82から出力されるPWM信号Gc2とが、論理和回路83に入力される。論理和回路83の出力信号Gは、プリドライバ53に入力される。プリドライバ53は、信号Gから、インバータゲート信号S、Sを生成する。
このように本実施の形態では、2つの制御部81、82と、これら制御部からの出力信号が入力される論理和回路83と、を備え、特定の1相を制御するためのインバータゲート信号を、2つの制御部81、82から共通して取得している。これにより、片方の制御部が故障した場合においても、もう片方の制御部のみにより3相分のモータ駆動制御を継続することができる。例えば、制御部82が故障した場合には、制御部81側のみが動作を継続することができるため、PWM信号G、G、Gc1に基づいて、a、c、dの3相を利用してモータ駆動を継続することができる。
図13は、制御部82が故障した場合の、5相モータ20の等価回路図である。
図14に、正常時における、c相に関する各ゲート信号の波形を示す。制御部81、82の両方が正常に動作している場合には、制御部81から出力されるPWM信号Gc1と、制御部82から出力されるPWM信号Gc2とは同一波形となる。そして、これら信号の論理和である論理和回路83の出力信号Gについても、これらと同じ波形が出力される。
図15に、異常時における、c相に関する各ゲート信号の波形を示す。例えば制御部82のみが故障した場合において、制御部81が正常に動作しているときには、故障した制御部82からのPWM信号Gc2は常にロー出力となる。この場合、PWM信号Gc1とGc2の論理和信号Gとしては、正常に動作している制御部81の指令値が出力される。ただし、ここでは、故障した制御部は、ロー出力の信号を出力するように回路が構成されている。
尚、例えば図16に示すように、論理和回路83及びプリドライバ53のいずれかが故障した場合には、残り4相のうちの3相を利用して、モータ駆動を継続させるようにしてもよい。すなわち、正常に動作している制御部81からのインバータゲート信号S、S、S、Sと、制御部82からのインバータゲート信号S、S、S、S10と、のうちの3相を用いて、モータ駆動を継続するようにしてもよい。例えば、図17の等価回路及び図18の駆動回路に示すように、b、d、e相を用いてモータ駆動を継続することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3は、図19に示すように、実施の形態2と比べて、論理和回路に代えてスイッチ84(SW)を備えている。モータ駆動システム102が、制御部81、82の故障に応じてスイッチ84を切替えることで、正常な制御部からの出力信号がプリドライバ53に出力される。
スイッチ84の切り替え手法については、様々な手法を採用することができる。例えば、制御部81、82に優先度をそれぞれ定め、スイッチ84は、優先度に応じて設定されるイネーブル信号に基づき、優先度の高い制御部からの信号を選択する。優先度の高い制御部が故障した場合には、イネーブル信号の出力レベルが変更され、スイッチ84は、他の制御部からの信号を受取るように切り替わる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。実施の形態4では、上述した実施の形態に係るモータ駆動システムを、走行装置に適用した例を説明する。尚、5相インバータ、5相モータ、パワーリレー、モータ駆動システムなどの構成は上述した実施の形態と同一であるため、以下では、その詳細な説明を省略する。
走行装置は、例えば、立ち乗り型の同軸二輪車に適用されているが、これに限らず、例えば、車椅子型の車両にも適用可能であり、倒立制御を行う任意の車両に適用可能である。走行装置は、車両本体と、左右の駆動輪と、左右の駆動輪をそれぞれ駆動する車輪駆動ユニットと、制御装置と、を備えている。車両本体の上面には、搭乗者が搭乗するステップが設けられている。左右の駆動輪には、各駆動輪の車輪速度を検出する車輪速度センサが夫々配設されている。車輪速度センサは、検出した各駆動輪の車輪速度を、制御装置に対して供給する。
車両本体には、車輪駆動ユニットが内蔵されている。車輪駆動ユニットは、一対の駆動輪を独立して回転駆動することができる。各車輪駆動ユニットは、例えば、車輪駆動モータと、その車輪駆動モータの回転軸に動力伝達可能に連結された減速ギアと、によって構成することができる。また、車両本体には、車両本体及び搭乗者の傾斜角度を検出するための傾斜センサと、一対の車輪駆動ユニットを駆動制御するための制御信号を出力する制御装置と、が設けられている。
図20は、走行装置の制御システムの構成図である。
図に示すように、制御システム200は、制御装置210と、サーボアンプ220L、220Rと、車輪駆動モータ230L、230Rと、エンコーダ240L、240Rと、ポテンショメータ250と、ジャイロセンサ260と、加速度センサ270と、を備えている。制御装置210は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)や、RAM、ROM等の記憶装置などから構成される。
制御装置210には、バッテリー(不図示)と一対のサーボアンプ220L、220Rとが接続されている。サーボアンプ220L、220Rは、一対の車輪駆動モータ230L、230Rの回転速度や回転方向等を独立して制御する。これらサーボアンプ220L、220Rは、モータドライバ及び上述したモータ駆動システムを含み、速度指令値に応じた制御信号を、一対の車輪駆動モータ230L、230Rへと出力する。
傾斜センサは、例えば、走行装置の走行時における車両本体及び搭乗者の傾斜角度(ピッチ角度)を検出することができる。また、傾斜センサは、例えば、ステップの回転角度を検出するポテンショメータ250と、車両本体の傾斜角を検出するジャイロセンサ260と、車両の加速度を検出する加速度センサ270などにより構成されている。例えば、車両本体及び搭乗者を前方または後方に傾斜させると、車両本体のステップが同方向へ傾斜することになり、この傾斜センサは、かかる傾斜に対応した傾斜角度を検出することができる。そして、制御装置210は、傾斜センサにより検出された車両本体及び搭乗者の傾斜角度に基づいて、車両本体及び搭乗者の傾斜方向へと走行装置が移動するように、サーボアンプ220L、220Rを駆動制御する。
その他の実施の形態.
上述した実施の形態においては、5相モータの場合を例に説明したが本発明はこれに限定されず、5相以上の複数相を備えるモータであってもよい。この場合には、パワーリレーは、5相以上のコイルのうち1相以上のコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成される。そして、モータ駆動システムは、モータの複数相のうちで1相以上が故障した場合には、その故障した相に対応するパワーリレーの接点を開放し、残る複数の相のうちで、略同一間隔となる3相以上の相を駆動することで、モータ駆動を継続する。
また、上述した実施の形態2においては、2つの制御部(CPU1、CPU2)を用いて、インバータ、モータ、パワーリレーを制御するものとして説明したが本発明はこれに限定されず、2以上の複数のCPUを用いて制御してもよい。この場合には、複数のCPUは、互いに重複しない3相以上の駆動をそれぞれ制御するものとしてもよい。また、互いに共通して制御可能な1相以上の相を含む3相以上の駆動をそれぞれ制御するものとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、システムの冗長性を確保するという観点から、5相のモータを備え、いずれかの相が故障した場合には、パワーリレーを用いて、モータ駆動を5相から3相へと切り替え可能な構成とした。さらに、2つ以上の制御部を用いて複数相のモータ駆動制御を行うことで、制御部自体が故障した場合においても、モータ駆動を継続可能な構成とした。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明は、例えば、モータ駆動システム、モータ駆動システムの制御方法、及び走行装置に利用できる。
100 モータ駆動回路、
10 5相インバータ、
20 5相モータ、
30 パワーリレー、
101 モータ駆動システム、
20 制御部、
50 プリドライバ、
41 電流制御器、
42 dp軸/2相座標変換部、
43 2相/5相座標変換部、
44 PWM生成器、
45 5相/2相座標変換部、
46 2相/dq軸座標変換部、
60、70 シャント抵抗、
102 モータ駆動システム、
81、82 制御部、
83 論理和回路、
51〜55 プリドライバ、
103 モータ駆動システム、
84 スイッチ(SW)、
200 制御システム、
210 制御装置(CPU)、
220L、220R サーボアンプ、
230L、230R 左右輪モータ、
240L、240R エンコーダ、
250 ポテンショメータ、
260 ジャイロセンサ、
270 加速度センサ、
510、520 モータ、
530、540 インバータ、

Claims (10)

  1. 5相以上の複数相のコイルを有し、当該複数相のコイルのうち、互いに位相が隣接しない第1相のコイルと第2相のコイルとが接続され、互いに位相が隣接しない第3相のコイルと第4相のコイルとが接続され、前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続されたものと、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続されたものと、第5相のコイルと、がスター結線により接続されたモータと、
    前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、
    前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第1の接点と、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第2の接点と、前記第5相のコイルの端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第3の接点と、を用いて、前記モータの複数相のコイルのうち1相以上のコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、
    前記インバータの制御信号を生成することで、前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記モータの1相以上が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る複数の相のうちで、略同一間隔となる3相以上の相を駆動する
    ことを特徴とするモータ駆動システム。
  2. 前記制御部は、
    前記モータの複数相のうち3相以上の駆動をそれぞれ制御する複数の制御部を備え、
    前記複数の制御部のうちいずれかが故障した場合には、故障していない他の制御部が前記モータの駆動制御を継続する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  3. 前記制御部は、
    前記モータの複数相のうちで、互いに共通して制御可能な1相以上の相を含む3相以上の駆動をそれぞれ制御する第1の制御部及び第2の制御部を備え、
    前記第1の制御部が故障した場合に、前記第2の制御部が前記モータの駆動制御を継続する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ駆動システム。
  4. 5相のコイルを有し、当該5相のコイルのうち、互いに位相が隣接しない第1相のコイルと第2相のコイルとが接続され、互いに位相が隣接しない第3相のコイルと第4相のコイルとが接続され、前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続されたものと、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続されたものと、第5相のコイルと、がスター結線により接続されたモータと、
    前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、
    前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第1の接点と、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第2の接点と、前記第5相のコイルの端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第3の接点と、を用いて、前記モータの5相のコイルのうち1相又は2相へのコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、
    前記インバータの制御信号を生成することで、前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記モータの1相又は2相が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る3相又は4相のうちで、略同一間隔となる3相の相を駆動する
    ことを特徴とするモータ駆動システム。
  5. 前記制御部は、
    前記モータの5相のうちで、互いに共通して制御可能な1相の相を含む3相の駆動をそれぞれ制御する第1の制御部及び第2の制御部を備え、
    前記第1の制御部が故障した場合に、前記第2の制御部が前記モータの駆動制御を継続する
    ことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動システム。
  6. 前記第1の制御部及び前記第2の制御部からそれぞれ同一のインバータ制御信号が入力される論理和回路を更に備え、
    前記論理和回路からの出力信号と、前記第2の制御部から出力される2相分のインバータ制御信号と、が前記インバータに入力される
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動システム。
  7. 前記第1の制御部及び前記第2の制御部からそれぞれ入力される同一のインバータ制御信号を、前記第1の制御部及び前記第2の制御部に定められた優先度に従って選択するスイッチを更に備え、
    前記第1の制御部に対して前記第2の制御部よりも高い優先度が定められており、
    前記第1の制御部の通常動作時には、前記スイッチが選択した前記第一の制御部からの出力信号と、前記第1の制御部から出力される2相分のインバータ制御信号と、が前記インバータに入力され、
    前記第1の制御部の故障時には、前記スイッチが選択した前記第二の制御部からの出力信号と、前記第2の制御部から出力される2相分のインバータ制御信号と、が前記インバータに入力される
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動システム。
  8. モータ駆動システムの制御方法であって、
    前記モータ駆動システムは、
    5相以上の複数相のコイルを有し、当該複数相のコイルのうち、互いに位相が隣接しない第1相のコイルと第2相のコイルとが接続され、互いに位相が隣接しない第3相のコイルと第4相のコイルとが接続され、前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続されたものと、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続されたものと、第5相のコイルと、がスター結線により接続されたモータと、
    前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、
    前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第1の接点と、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第2の接点と、前記第5相のコイルの端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第3の接点と、を用いて、前記モータの複数相のコイルのうち1相以上のコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、を備え、
    前記モータ駆動システムの制御方法は、
    前記モータの1相以上が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る複数の相のうちで、略同一間隔となる3相以上の相を駆動する
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御方法。
  9. 車輪を駆動して倒立制御を行う走行装置であって、
    5相のコイルを有し、当該5相のコイルのうち、互いに位相が隣接しない第1相のコイルと第2相のコイルとが接続され、互いに位相が隣接しない第3相のコイルと第4相のコイルとが接続され、前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続されたものと、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続されたものと、第5相のコイルと、がスター結線により接続され、前記車輪を駆動するモータと、
    前記各相コイルの一端に接続され、直流電力を交流電力に変換して前記モータの各相に供給するインバータと、
    前記第1相のコイルと前記第2相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第1の接点と、前記第3相のコイルと前記第4相のコイルとが接続された端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第2の接点と、前記第5相のコイルの端部と、前記スター結線の中性点の間に挿入された第3の接点と、を用いて、前記モータの5相のコイルのうち1相又は2相へのコイルへの供給電力を遮断可能となるように構成されたパワーリレーと、
    前記インバータの制御信号を生成することで、前記モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記モータの1相又は2相が故障した場合に、当該故障した相に対応する前記パワーリレーの接点を開放し、残る3相又は4相のうちで、略同一間隔となる3相の相を駆動する
    ことを特徴とする走行装置。
  10. 前記制御部は、
    前記モータの5相のうちで、互いに共通して制御可能な1相の相を含む3相の駆動をそれぞれ制御する第1の制御部及び第2の制御部を備え、
    前記第1の制御部が故障した場合に、前記第2の制御部が前記モータの駆動制御を継続する
    ことを特徴とする請求項9に記載の走行装置。
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