JP5459100B2 - 車両用通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、路側器から送信される二つの異なる周波数帯の電波うち、いずれかの周波数帯の電波を使用して路側器と無線通信する車両用通信装置に関する。
車両が通行可能な道路をノンストップで走行する複数の車両に対し、当該道路の通行料を課金するフリーフローETCシステムが知られている。ETCとは、Electronic Toll Collectionの略であり、登録商標である。このシステムは、アンテナを有する路側器と、通過する車両に搭載された車両用通信装置とから構成されている。路側器のアンテナは、主に都市高速道路の入口や出口に設けられており、車両用通信装置は、その路側器と無線通信することによって、課金処理を行う。路側器との無線通信によって課金処理が行われると、その通信情報として例えば、料金所情報や利用料金や利用年月日などを含む課金情報が得られる。この課金処理により得られた課金情報は、料金通知などに利用するために、車両用通信装置に装着されるICカードに記憶されるようになっている。
ここで、フリーフローETCシステムでは、複数の車両に対して確実に無線通信による課金処理を行う必要があるため、路側器に二つのアンテナを設ける場合がある。これらアンテナからはそれぞれ異なる周波数帯の電波が路側器を通過する車両に向けて発信されている。一方、車両用通信装置においても、これら異なる周波数帯の電波を受信可能な上記異なる周波数帯の電波のそれぞれに対応した二つの受信モードを備えている。
車両用通信装置では、いずれかの受信モードによっていずれかの周波数帯の電波で送信される通信制御用スロットを受信できるように、二つの受信モードを順次切替えている。通常、この受信モードの切替えは、いずれかの周波数帯の電波によって送られる通信制御用スロットを受信するまで行われる。ここで、通信制御用スロット(FCMS:フレームコントロールメッセージスロット)とは、これを受信した車両用通信装置に対して路側器へ応答を求めるスロットであり、このスロットを受信することにより、路側器との無線通信が開始される。
しかしながら、二つの周波数帯の電波を利用して無線通信を行うシステムでは、車両用通信装置がそれぞれの周波数帯の電波によって送られる通信制御用スロットを各受信モードで受信し、それぞれの受信モードで無線通信を行う場合がある。例えば、無線通信が課金処理を行う際になされる通信である場合では、同じ路側器に対して同じ課金内容を二度に亘って行う、所謂二重課金が行われるという問題が発生する。
このような問題に対処する一例として、路側器側の二重課金となる課金情報の一方の情報を削除することにより、結果的に、使用者に対して二重課金が行われないようにするという考えがある。
しかしながら、このような考えでは、結果的に二重課金は防止できたとしても、車両用通信装置のICカードに二重に記憶された課金情報を削除することはできない。これでは、ICカードに記憶されている課金情報の内容が、実際の課金情報の内容から乖離するという問題が発生する。課金情報の内容が実際のものから乖離した状態で、使用者の要求により車両用通信装置が課金情報の履歴を報知すると、報知される課金情報の内容の一部が重複することとなるため、使用者は二重課金が行われてしまったのではないかという不安を懐くこととなる。
そうした車両用通信装置側の問題を解消するために、例えば、特許文献1や特許文献2には、課金処理の際に得られる課金情報が二重に記憶されることを防止可能な車両用通信装置が開示されている。
特許文献1の車両用通信装置では、路側器との無線通信による課金処理が終了すると、その後の課金処理を車両が予め定められた距離移動するまで禁止している。この課金処理を禁止する車両の移動距離である課金禁止距離を、課金処理を行った路側器の通信エリアよりも長く設定すれば、同じ路側器で二回目の課金処理が行われるのを防止することができる。この特許文献1の車両用通信装置によれば、特定の路側器との課金処理の際に得られる課金情報はただ一つとなり、課金情報が二重に記憶されるのを防止することができる。
また、特許文献2の車両用通信装置は、最初の無線通信による課金処理が終了したとき、その後の課金処理を禁止する課金禁止手段と、最初の課金処理が終了した時点を起点として経過時間を計測する経過時間計測手段と、経過時間が予め定めた所定時間を超えたとき、課金禁止を解除する課金禁止解除手段とを備えている。この課金処理を禁止する時間である課金処理禁止時間を課金処理を行った路側器の通信エリアを車両が通過する時間よりも長く設定すれば、同じ路側器での二回目で課金処理が行われるのを防止することができる。この特許文献2の車両用通信装置によれば、特定の路側器との課金処理の際に得られる課金情報はただ一つとなり、課金情報が二重に記憶されるのを防止することができる。
特許2891136号 特開平6−131590号公報
ここで、本出願人は、特定の路側器に対して課金処理が二回行われ、それぞれの課金処理(無線通信)の際に得られた課金情報(通信情報)が二重に記憶される可能性を判定するのに、どのような情報に基づいて行っているのかという観点で、特許文献1や特許文献2に開示されている車両用通信装置を分析した。分析した結果、特許文献1の車両用通信装置では、車両の移動距離に基づいて重複した課金処理が行われることを結果的に判定しており、特許文献2の車両用通信装置では、課金処理の禁止時間に基づいて重複した課金処理が行われることを結果的に判定しているということがわかった。
特許文献1の車両用通信装置では、重複した課金処理の判定を車両の移動距離に基づいて行っているため、車両の移動距離の情報を車両用通信装置の外部より入手しなければならない。車両用通信装置では、路側器と無線通信する際、一般的に車両の移動距離に関連する情報を使用してはいないためである。車両の移動距離に関連する情報を入手するには、コネクタ端子などの入力装置を車両用通信装置に別途設けなければならい。
一方、特許文献2の車両用通信装置では、重複した課金処理の判定を外部からの情報に依存することなく、課金処理の禁止時間に基づいて行っている。しかしながら、この課金処理の禁止時間の設定によっては、的確な重複した課金処理の判定が行えない場合が発生する。
例えば、ある路側器の通信エリア内で渋滞した場合、通信エリア内での重複した課金処理を防止するには、課金処理の禁止時間を長く設定すればよい。このようにすれば、同一通信エリア内での重複した課金処理は行われなくなるので、同じ内容の課金情報が二重に記憶されるのを防止することはできる。しかしながら、渋滞を想定して上記禁止時間を設定すると、車両が高速走行するような場合、車両が次の路側器の通信エリアに入っても必要な課金処理が行われなくなり、適切な無線通信が行えなくなる。
反対に、課金処理の禁止時間を短く設定すると、車両が高速走行するような場合、各通信エリア内での無線通信が行えるので適切な無線通信が行える。しかしながら、通信エリア内で渋滞が発生した場合、禁止時間を越えてもなお、車両は同一通信エリアに留まることとなり、重複した課金処理が行われてしまう。このため、それぞれの課金処理で得られた課金情報が二重に記憶されることとなってしまう。
以上述べたように、重複した課金処理を判定するのに時間という概念を使用すると、渋滞や高速走行などの車両の走行状態によっては、特定の路側器に対する重複した課金処理(重複通信)の判定精度が低下してしまう。このような判定方法によって判定された結果を用いて行う無線通信は、適切なものとはいえない。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両用通信装置単体で入手可能な情報を利用し、かつ車両の走行状態に関係なく重複通信が行われることを事前に判定することが的確に行えることに加え、適切な無線通信が行える車両用通信装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1に記載の発明は、路側器から送信される二つの異なる周波数帯の電波のそれぞれを受信可能な二つの受信モードを有し、いずれか一方の周波数帯の電波を受信するまで、前記二つの受信モードを順次切替える切替手段と、
前記二つの異なる周波数帯の電波のそれぞれによって前記路側器から送られる通信相手に対して応答を求める通信制御用スロットを受信して、その受信した通信制御用スロットに基づいて前記路側器と無線通信する通信手段と、
前記通信手段による前記路側器との無線通信の際に得られた通信情報を記憶する記憶手段と、を備え、
最初に通信制御用スロットを受信した前記二つの受信モードのうちの一方の受信モードを第一受信モードとし、前記通信手段において前記第一受信モードでの無線通信が終了すると、当該無線通信の際に得られた通信情報を前記記憶手段が記憶するとともに、前記切替手段が受信モードを他方の受信モードである第二受信モードに切替える車両用通信装置において、
前記通信手段による前記第一受信モードでの前記路側器との無線通信が終了して、前記切替手段が受信モードを前記第二受信モードに切替えてから再び前記第一受信モードに切替えるまでの間に、その切替えられた前記第二受信モードで通信制御用スロットを受信したことを検出すると、前記第二受信モードでの無線通信を行った場合に得られる通信情報が前記記憶手段に記憶されるのを規制する規制手段を備えることを特徴としている。
請求項1記載の発明の車両用通信装置では、二つの受信モードのうち一方の受信モードでの無線通信が終了すると、切替手段は受信モードを他方の受信モードに切替えるように構成されている。このように構成された車両用通信装置では、切替えられた他方の受信モードでも無線通信が可能となる。
例えば、特定の路側器と無線通信をする際、その特定の路側器の通信エリア内で渋滞が発生し、その通信エリアを通過するのに比較的長い時間を要する場合では、最初に通信制御用スロットを受信した一方の受信モードとしての第一受信モードでの路側器との無線通信が終了し、切替手段により受信モードが他方の受信モードとしての第二受信モードに切替った後も、同じ通信エリア内で通信制御用スロットを受信する可能性がある。
この第二受信モードで受信した通信制御用スロットは、同じ通信エリアで受信したものであれば、このモードでの無線通信の際に得られる通信情報も同じものとなるはずである。そのまま得られた通信情報を記憶手段が記憶してしまうと、記憶手段に先に記憶された第一受信モードによる通信情報と同じものが記憶される重複通信が行われるおそれがある。
反対に、車両の走行速度が速く、特定の路側器の通信エリアを通過するのに比較的長い時間を要しない場合では、第一受信モードでの無線通信が終了すると、切替手段により受信モードが第二受信モードに切替えられ、この受信モードでの通信制御用スロットの検索が行われることとなるが、そのころには、車両は既に同通信エリアを通過しているため、第二受信モードでの通信制御用スロットの受信が不可能となる。このような状況では、上述した重複通信が行われる可能性はなくなる。
本出願人が上記二つの異なる走行状態を比較した結果、重複通信が行われるか否かは、以下の三つの条件を満たすか否かで判定することができることがわかった。すなわち、(a)通信手段による第一受信モードでの無線通信が終了し、(b)切替手段が受信モードを第一受信モードから第二受信モードに切替えてから再び第一受信モードに切替えられるまでの間に、(c)その切替えられた第二受信モードで通信制御用スロットを受信する、という三つの条件(a)〜(c)を満たすことを検出することで、重複通信が行われることを事前に判定することができることがわかったのである。
請求項1記載の発明はこのような考えに基づいてなされたものであり、規制手段は、上記三つの条件(a)〜(c)を満たすことを検出することにより、第二受信モードでの無線通信の際に得られる通信情報が記憶手段へ記憶されるのを規制している。このように動作する規制手段によれば、上記三つの条件(a)〜(c)を満たすことを検出することにより、記憶手段への通信情報の記憶を規制しているので、車両の走行状態に拘わらず的確に重複通信が行われることを事前に結果的に判定できたこととなる。このように請求項1記載の発明によれば、車両の走行状態に拘わらず的確に重複通信が行われることを事前に判定することができるので、これに基づいた無線通信は適切なものとなる。このため、車両用通信装置の記憶手段に記憶される通信情報の内容が、実際の無線通信の際に得られる通信情報の内容から乖離するという問題の発生も抑制することができる。
また、上述した条件(a)〜(c)はいずれも、無線通信の際の通信状態を条件としている。こららの条件(a)〜(c)は、無線通信を主な機能とする車両用通信装置ならば単体で入手可能な情報に基づいている。つまり、こららの条件(a)〜(c)は、車両用通信装置外部から入手しなければならない、例えば、車両の走行距離情報などの通常車両用通信装置では取り扱わない情報を必要としていない。ゆえに、請求項1記載の発明は、無線通信に関係のない情報を入手するためのコネクタ端子などの入力装置を車両用通信装置に設ける必要がなく、車両用通信装置単体で入手可能な情報で重複通信が行われることを事前に判定することができるのである。
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、車両用通信装置単体で入手可能な情報を利用し、かつ車両の走行状態に関係なく重複通信が行われることを事前に判定することが的確に行えることに加え、適切な無線通信が行える車両用通信装置を提供することができる。
一般的に、特定の路側器の通信エリアは限られており、通常の速度で、かつノンストップでそのエリアを車両が通過する場合、車両は比較的短時間の間にそのエリアを通過することとなる。このような状況の下、第一受信モードでの無線通信が終了してから、受信モードが第二受信モードに切替えられ、そして、その第二受信モードで通信制御用スロットを受信するまでの期間内に、ICカードを一旦車両用通信装置から取出し、再び装着するようなことは使用者には到底できない。以上のことから、上記期間中のICカードの装着状態を検出することは、重複通信が行われることを事前に判定するための有力な情報の一つとなる。
請求項2記載の発明はこのことに基づいた発明であり、この発明では、結果的に重複通信が行われると判定する条件として、上記請求項1記載の発明での三つの条件に、ICカードが装着された状態で行った第一受信モードでの無線通信が終了してから、切替手段が受信モードを第二受信モードに切替え、その切替えられた第二受信モードで通信制御用スロットを受信するまでの間、ICカードの装着状態が維持されていることを検出するという条件をさらに加えているので、重複通信が行われてしまうことを事前に判定するまでのプロセスが一つ増えることとなり、より重複通信の判定精度が向上する。
路側器は道路上に複数台存在しており、各路側器は他の路側器と区別するための個別の識別情報を有している。車両用通信装置は、特定の路側器と無線通信を行う際、その特定の路側器の識別情報を取得して無線通信を行うのが一般的である。例えば第一受信モードでの無線通信が終了してから次の第二受信モードでの無線通信が行われるときの路側器が、前回の第一受信モードでの無線通信の路側器と同じ路側器であれば、無線通信の結果得られる通信情報は同じはずであり、重複通信が行われる可能性が非常に高い。
請求項3記載の発明はこのことに基づいた発明であり、この発明では、結果的に重複通信が行われると判定する条件として、上記請求項1記載の発明での三つの条件に、第一受信モードで無線通信した路側器の第一識別情報と、第二受信モードで無線通信した路側器の第二識別情報とが一致することを検出するという条件をさらに加えているので、重複通信が行われることを事前に判定するまでのプロセスが一つ増えることとなり、より重複通信の判定精度が向上する。
フリーフローETCシステムの構成を示す概念図である。 本発明の一実施形態によるETC車載器を示す電気的なブロック構成図である。 二重課金の抑制処理を行うための制御フローである。 車両の走行速度が遅い場合の、車載器における無線通信の状態を示す説明図である。
(一実施形態)
以下、本発明をフリーフローETCシステムに適用した場合について図面を参照して説明する。図1は、フリーフローETCシステム1の構成を示す概念図である。フリーフローETCシステム1は、フリーフロー方式のETC(Electronic Toll Collection)システムであり、料金収受システムの一例である。
フリーフローETCシステム1は、道路30に設置された路側器20と路側器20と無線通信する車両用通信装置としての車載器10とから構成される。路側器20は、例えば、都市高速道路の入口や出口に設けられる。車載器10は、例えば車両31のダッシュボードや運転席の近傍に設けられており、ICカード15が装着可能に構成されている。このフリーフローETCシステム1では、DSRC(Dedicated Short Range Communication;狭域通信)方式を採用している。
路側器20と車載器10間の無線通信は、指定の通信フレームによって行われる。通信フレームは、通信制御用スロットとしてのフレームコントロールメッセージスロット(以下、FCMSと記す)、およびメッセージデータスロット(MDS)などから構成されている。
FCMSは、路側器20から車載器10に向けて送られるスロットであり、受信した車載器10に対して応答を求めるものである。このスロットは、1通信フレームに対して1つあり、必ずフレームの先頭に位置している。このスロットを車載器10が受信することにより、路側器20と情報の交換が開始される。
メッセージデータスロットは、路側器20と車載器10との間で必要な情報を交換するためのスロットである。このスロットにより、例えば課金処理に必要な情報の交換を行う。
課金処理の手順としては、車両31が路側器20が設置されている料金所を通過する際、その車両31に搭載されている車載器10は、路側器20との間で無線通信を行って、車載器10に登録された車両情報、ICカード15に記憶されている利用履歴情報や契約情報などを送信する。これらの情報を受信した路側器20は、受信した各種情報を基に、その車両31に対する有料道路の利用料金の金額を算出するとともに、その利用料金情報や通過料金所情報や料金所の場所・料金所名などの料金所情報、課金処理を行った年月日情報などを含んだ利用履歴情報を車載器10に送信する。利用履歴情報を受信した車載器10は、受信した利用履歴情報を新たな情報としてICカード15などに記憶する。このようにして一連の課金処理が終了する。
ここで、車載器10に登録される車両情報は、車両31の形状や重量などの車両の特徴を表す情報であり、これらの情報は、車載器10を車両31にセットアップする際に車載器10に記憶される情報である。
ICカード15に記憶されている利用履歴情報は、対象となる料金所の路側器20と無線通信する前までの履歴情報であり、今までに通過した料金所の場所や名前などの料金所情報、課金処理を行った年月日情報、利用有料道路の利用金額などの利用料金情報などである。この利用履歴情報は、料金所の路側器20と無線通信することにより新たに得られる情報であり、車載器10は、新たな利用履歴情報が得られるたびに、ICカード15にその情報を記憶する。また、ICカード15に記憶されている契約情報は、ICカード15の有効期限情報あるいは決済に関する情報であり、これらはICカード15の発行時に内部に固定的に記憶される情報である。
路側器20は、支持体21と、アンテナ22a、bと、制御装置23などから構成されている。支持体21は、道路30を跨ぐように設けられており、この支持体21の下方を車両31が通過する。支持体21には、支持体21の下方を通過する車載器10と無線通信するための二つのアンテナ22a、bが設置されている。
これらアンテナ22a、bは、道路30に向けて、下向きに電波が発信されるようになっている。各アンテナ22a、bから発信される電波には、二つの異なる周波数帯が割り当てられている。各アンテナ22a、bから発信される電波により、道路30上に通信エリア24a、bが形成される。各アンテナ22a、bは、図1に示すように、通信エリア24a、bが重なるように支持体21に取り付けられる。これら各アンテナ22a、bから発信される電波によって、車載器10と無線通信するための通信フレームが送られる。
制御装置23は、各アンテナ22a、bと接続されている。制御装置23は、各アンテナ22a、bから送られる通信フレームのタイミングを制御したり、車載器10との無線通信することにより得られた情報(車両情報、利用履歴情報、契約情報など)を基に課金処理を実行し、この課金処理を行うことにより得られる新たな利用履歴情報を各アンテナ22a、bを介して車載器10に送信する制御を行う。
次に、車載器10を図2を参照して説明する。図2は、全体のブロック構成を示している。車載器10は、無線通信部11、記憶部13、ICカード通信部14、ICカード15、および制御部17などから構成されている。
無線通信部11は、路側器20から発信される二つの異なる周波数帯の電波が受信可能なアンテナ12を有する。アンテナ12は、車載器10の本体に一体的に設けられるものや本体からワイヤを通じて独立した構成として設けられフロントウインドシールドなどに装着されるものなどがある。無線通信部11は、制御部17により制御され、アンテナ12を介して路側器20と無線通信を行う。
無線通信部11は、二つの異なる周波数帯の電波のうち一方の周波数帯の電波を受信可能な第一受信モードと、他方の周波数帯の電波を受信可能な第二受信モードとを有しており、これらの受信モードは、定期的に、かつ交互に制御部17により切替えられるようになっている。
例えば、受信モードが第一受信モードに切替えられると、第一受信モードは検索状態となり、路側器20から送信される一方の周波数帯の電波、具体的にはこの電波によって送信されるFCMSを検索する。そして、この検索状態の期間中に当該電波が受信できなければ、受信モードが第二受信モードに切替えられ、第二受信モードが検索状態となる。第二受信モードによって他方の周波数帯の電波が受信できなければ、再び受信モードが第一受信モードに切替えられる。この切替え動作は、いずれかの受信モードが路側器20から発信されるいずれかのFCMSを受信するまで継続される。
無線通信部11が、例えば第一受信モードで路側器20から送信されるFCMSを受信すると、車載器10はそのスロットに応じた無線通信を開始する。無線通信を行っている間、受信モードは切替えられない。無線通信が終了すると、制御部17は、無線通信部11を制御して、受信モードを第二受信モードに切替えさせる。切替えられた第二受信モードでは、再び検索状態となる。
記憶部13は、フラッシュメモリに代表される不揮発性の記憶装置であり、車両31に車載器10を搭載する際に車両情報などの情報が記憶されている。また、この記憶部13は、ICカード15に記憶されている利用履歴情報や、契約情報や、路側器20との無線通信した際に得られた新たな利用履歴情報(通信情報)などを記憶するようにもなっている。
ICカード通信部14は、制御部17によって制御されることにより、ICカードコネクタ(図示しない)に装着されるICカード15を認識してICカード15と各種情報の授受を行う。例えば、ICカード通信部14は、ICカード15に記憶されている利用履歴情報や契約情報を読み出したり、路側器20との無線通信の際に得られた新たな利用履歴情報(通信情報)をICカード15に書き込んだりする。
制御部17は、マイクロコンピュータを主体として構成されるものでる。制御部17には、後述する重複通信、例えば二重課金を抑制する処理を行うためのプログラムが予め組み込まれている。また、制御部17は、重複通信を抑制するプログラムを実行することにより、無線通信部11、記憶部13およびICカード通信部14などを適宜制御する。
ICカード15は、電極部、制御部および記憶部16を備えている。制御部は電極部および記憶部16に接続されている。制御部はICカード通信部14のICカードコネクタより電極部を通じて、書き込み要求や読み出し要求を受け取るように構成されている。書き込み要求を受け取ると、制御部は記憶部16を制御して、ICカード通信部14から書き込み要求とともに送られる新たな利用履歴情報を記憶部に書き込む。また、読み出し要求を受け取ると、制御部は記憶部16に記憶されている利用履歴情報や契約情報を読み出し、電極部を通じてICカード通信部14に送る。なお、ICカード15の記憶部16は、フラッシュメモリに代表される不揮発性の記憶装置である。
車載器10の各部は内蔵されている電源部(図示せず)から給電されるようになっている。電源部は、車載バッテリからキースイッチのアクセサリスイッチ(ACCスイッチ)を介して接続されており、アクセサリスイッチがオンされると所定の直流電圧を生成して給電するように構成されている。
次に、上記構成を利用して行う重複通信の抑制処理を図3を参照して説明する。なお、本実施形態では、重複通信として、二重課金を抑制する際の動作について説明する。本実施形態では、同じ路側器20に対して複数回課金処理を行い、各課金処理の際に得られた新たな利用履歴情報が二重に車載器10の記憶部13やICカード15の記憶部16に記憶されることを二重課金として説明する。
図3は、二重課金の抑制処理の全体の制御フローを示している。この制御フローは、使用者が車両31に乗り込みアクセサリスイッチをオンすると始まる。
以下、(a)車両31が路側器20の通信エリア24a、b外を通行する場合と、(b)車両31が路側器20の通信エリア24a、b内を通行する場合とに分けて制御フローを説明する。
(a)車両31が路側器20の通信エリア24a、b外を通行する場合
制御フローが開始されると、制御部17は受信モードを第一または第二受信モードとなるように無線通信部11を制御する。これにより、受信モードが第一または第二のいずれかの受信モードとなる。本実施形態では、制御フローが開始された直後に設定される受信モードは、第一受信モードとなるようになっている。
ステップS10では、制御部17は、受信モードが切替ってからの経過時間が所定時間を越えたか否かを判定する。制御部17が経過時間が所定時間を越えていないと判定すれば、処理をステップS20に進め、路側器20からいずれかの周波数帯の電波によって送信されるFCMSを受信したか否かを判定する。一方、制御部17が経過時間が所定時間を越えていると判定すれば、処理をステップS30に進め、受信モードを現在の受信モードとは異なる他の受信モードに切替るように無線通信部11を制御する。これにより、第一受信モードとなっていた場合では、受信モードが第二受信モードに切替り、第二受信モードとなっていた場合では、受信モードが第一受信モードに切替ることとなる。
ここで説明する場面では、車両31は路側器20の通信エリア24a、b外を走行しているため、ステップS20では、FCMSを受信していないと判定される。このため、処理はステップS40に進む。ステップS40では、制御部17は、現在の受信モードがどちらの受信モードであるのかを判定する。制御部17は、現在の受信モードが第一受信モードであると判定すれば、処理をステップS50に進め、第二受信モードであると判定すれば、処理をステップS60に進める。
ステップS50では、制御部17は第一受信モードを検索中状態に設定する。また、ステップS60では、制御部17は第二受信モードを検索中状態に設定する。ここで、検索中状態とは、各受信モードに対応する周波数帯の電波を検索する状態のことを意味している。第一受信モードが検索中状態となっていれば、無線通信部11が第一受信モードに対応する周波数帯の電波を検索する。また、第二受信モードが検索中状態となっていれば、無線通信部11が第二受信モードに対応する周波数帯の電波を検索する。
ステップS50またはステップS60での処理が行われると、処理はステップS70に進む。ステップS70では、制御部17は車載器10の電源がオンの状態にあるのか、オフの状態にあるのかを判定する。電源がオンの状態にあると制御部17が判定すると、再び処理をステップS10に戻す。一方、電源がオフの状態にあると制御部17が判定すると、車載器10が動作していない、つまり車両31が走行していないとみなして、この制御フローを終了する。電源がオンの状態が続く限り、かつ第一または第二受信モードにおいてFCMSを受信するまでステップS10〜ステップS70の処理は繰り返し実行されることとなる。
(b)車両31が路側器20の通信エリア24a、b内を通行する場合
車両31が路側器20の通信エリア24a、b内を通行すると、いずれかの周波数帯の電波を第一または第二受信モードで受信することができる状態となる。通信エリア24a、b内に車両31が進入すると、いずれかの受信モードで路側器20からの電波によって送信されるFCMSを無線通信部11は受信する。FCMSを受信すると、制御部17は、ステップS20でいずれかの周波数帯の電波で送られたFCMSを受信したと判定するので、処理をステップS80に進める。
ステップS80では、制御部17は、受信したFCMSがいずれの周波数帯の電波で送られたものか、つまり第一または第二受信モードのうちどちらの受信モードで受信したものかを判定する。第一受信モードで受信したならば、処理はステップS90に進む。一方、第二受信モードで受信したならば、処理はステップS170に進む。
(b−1)FCMSを第一受信モードで受信した場合
ステップS90では、第二受信モードが通信後状態であるのか否かを判定する。ここで、通信後状態とは、FCMSを受信することにより路側器20と無線通信が行われた状態を示すものである。路側器20との無線通信による課金処理が行われると、検索中状態が通信後状態に変化する。この状態を判定することにより、その受信モードでの状態を把握することができる。
ステップS90において、第二受信モードの状態が通信後状態でないと判定すると、制御部17は、第一受信モードでのFCMSの受信が通信エリア24a、b内に車両31が進入してから最初の受信であるか、第一受信モードに切替る前の第二受信モードでの無線通信による課金処理が行われていないとして、路側器20との無線通信による課金処理を行うべく処理をステップS100に進める。一方、ステップS90において、第二受信モードの状態が通信後状態であると判定すると、制御部17は、少なくとも第二受信モードでの無線通信による課金処理が行われているとして、処理をステップS100には進めずに処理をステップS140に進める。
ステップS100では、制御部17は、路側器20との無線通信による通信処理(本実施形態では課金処理)を行う。既に説明したように、制御部17は、第一受信モードで受信したFCMSに基づいて、路側器20と課金処理に必要な情報の交換を行い、課金処理を実行する。
ステップS110では、制御部17は、無線通信を行った路側器20を特定するための識別情報である路側器IDを取得し、記憶部13またはICカード15の記憶部16に記憶するとともに、ステップS100の処理で得られた新たな利用履歴情報を記憶部13またはICカード15の記憶部16に記憶する。
ステップS110に続くステップS120では、制御部17は、ステップS100およびS110において第一受信モードでの無線通信による課金処理が終了したとして、第一受信モードの状態を通信後状態に設定する。
ステップS130では、制御部17は、受信モードが第二受信モードとなるように無線通信部11を制御する。これにより、受信モードが第二受信モードに切替る。その後、処理はステップS70に進む。このステップS70では、既に説明したように、制御部17は車載器10の電源がオンの状態にあるのか、オフの状態にあるのかを判定する。電源がオンの状態にあると制御部17が判定すると、再び処理をステップS10に戻す。一方、電源がオフの状態にあると制御部17が判定すると、車載器10が動作していない、つまり車両31が走行していないとみなして、この制御フローを終了する。
次に、ステップS90で、制御部17が第二受信モードが通信後状態でないと判定した場合について説明する。制御部17が第二受信モードが通信後状態でないと判定すると、処理をステップS140に進める。
ステップS140では、制御部17は、ステップS20でのFCMSの受信がICカード15の車載器10への装着後、最初のものであったか否かを判定する。FCMSの受信がICカード15の車載器10への装着後、最初のものであると制御部17が判定すると、このICカード15を利用した課金処理が行われていないこととなるため、処理をステップS100に進める。FCMSの受信がICカード15の車載器10への装着後、最初のものでないと制御部17が判定すると、制御部17は処理をステップS150に進める。
ステップS150では、第一受信モードでの無線通信の前の第二受信モードで無線通信が行われており、その第二受信モードでの無線通信の際に取得した路側器20の路側器IDが記憶部13などに記憶されている場合、その第二受信モードでの路側器IDと今回の第一受信モードでの路側器IDとを比較し、両IDが一致しているか否かを判定する。なお、路側器IDは、無線通信部11がFCMSを受信した時点で取得されるようになっている。
このステップS150にて、上記両IDが一致していないと制御部17が判定すると、処理をステップS100に進める。上記両IDが一致していると制御部17が判定すると、このままその路側器20と無線通信による課金処理を行うと二重課金となってしまうので、ステップS100には進めずに、処理をステップS160の通信規制処理を実行する。
通信規制処理とは、同じ通信エリア24a、bで複数回同じ内容の無線通信による課金処理が行われ、それぞれの課金処理を行う際に得られる新たな利用履歴情報が車載器10などに重複して記憶されてしまうことを結果的に規制する処理である。具体的には、制御部17は、第一受信モードでFCMSを受信したとしても、直前の受信モード、この場合では第二受信モードで既に課金処理が完了し、その課金処理で得られた新たな利用履歴情報が既に記憶部13やICカード15の記憶部16に記憶されているので、車載器10側から路側器20との無線通信そのものを行わないようにしたり、無線通信を行ったとしても得られる新たな利用履歴情報を記憶部13やICカード15の記憶部16に記憶させないようにする。このようにすれば、同じ内容の利用履歴情報(通信情報)が重複して記憶部13やICカード15の記憶部16に記憶されることがなくなる。このステップS160での処理が終了すると、処理はステップS70に進む。
(b−2)FCMSを第二受信モードで受信した場合
ステップS170では、第一受信モードが通信後状態であるのか否かを判定する。ステップS170において、第一受信モードの状態が通信後状態でないと判定すると、制御部17は、第二受信モードでのFCMSの受信が通信エリア24a、b内に車両31が進入してから最初の受信であるか、第二受信モードに切替る前の第一受信モードでの無線通信による課金処理が行われていないとして、路側器20との無線通信による課金処理を行うべく処理をステップS180に進める。一方、ステップS170において、第一受信モードの状態が通信後状態であると判定すると、制御部17は、少なくとも第一受信モードでの無線通信による課金処理が行われているとして、処理をステップS180には進めずにステップS220に進める。
ステップS180では、制御部17は、路側器20との無線通信による通信処理(本実施形態では課金処理)を行う。既に説明したように、制御部17は、第二受信モードで受信したFCMSに基づいて、路側器20と課金処理に必要な情報の交換を行い、課金処理を実行する。
ステップS190では、制御部17は、無線通信を行った路側器20を特定するための識別情報である路側器IDを取得し、記憶部13またはICカード15の記憶部16に記憶するとともに、ステップS100の処理で得られた新たな利用履歴情報を記憶部13またはICカード15の記憶部16に記憶する。
ステップS190に続くステップS200では、制御部17は、ステップS180およびS190において第二受信モードでの無線通信による課金処理が終了したとして、第二受信モードの状態を通信後状態に設定する。
ステップS210では、制御部17は、受信モードが第一受信モードとなるように無線通信部11を制御する。これにより、受信モードが第一受信モードに切替る。その後、処理はステップS70に進む。このステップS70では、既に説明したように、制御部17は車載器10の電源がオンの状態にあるのか、オフの状態にあるのかを判定する。電源がオンの状態にあると制御部17が判定すると、再び処理をステップS10に戻す。一方、電源がオフの状態にあると制御部17が判定すると、車載器10が動作していない、つまり車両31が走行していないとみなして、この制御フローを終了する。
次に、ステップS170で、制御部17が第一受信モードが通信後状態でないと判定した場合について説明する。制御部17は第一受信モードが通信後状態でないと判定すると、処理をステップS220に進める。
ステップS220では、制御部17は、ステップS20でのFCMSの受信がICカード15の車載器10への装着後、最初のものであったか否かを判定する。FCMSの受信がICカード15の車載器10への装着後、最初のものであると制御部17が判定すると、このICカード15を利用した課金処理が行われていないこととなるため、処理をステップS180に進める。FCMSの受信がICカード15の車載器10への装着後、最初のものでないと制御部17が判定すると、制御部17は処理をステップS230に進める。
ステップS230では、第二受信モードでの無線通信の前の第一受信モードで無線通信が行われており、その第一受信モードでの無線通信の際に取得した路側器20の路側器IDが記憶部13などに記憶されている場合、その第一受信モードでの路側器IDと今回の第二受信モードでの路側器IDとを比較し、両IDが一致しているか否かを判定する。なお、路側器IDは、無線通信部11がFCMSを受信した時点で取得されるようになっている。
このステップS230にて、上記両IDが一致していないと制御部17が判定すると、処理をステップS180に進める。上記両IDが一致していると制御部17が判定すると、このままその路側器20と無線通信による課金処理を行うと二重課金となってしまうので、ステップS180には進めずに、処理をステップS240の通信規制処理を実行する。
この通信規制処理では、制御部17は、第二受信モードでFCMSを受信したとしても、直前の受信モード、この場合では第一受信モードで既に課金処理が完了し、その課金処理で得られた新たな利用履歴情報が既に記憶部13やICカード15の記憶部16に記憶されているので、車載器10側から路側器20との無線通信そのものを行わないようにしたり、無線通信を行ったとしても得られる新たな利用履歴情報を記憶部13やICカード15に記憶させないようにする。このようにすれば、同じ内容の利用履歴情報(通信情報)が重複して記憶部16やICカード15に記憶されることがなくなる。このステップS240での処理が終了すると、処理はステップS70に進む。
以上、重複通信の抑制処理を行う制御フローについて説明した、次に、上記制御フローを実行したときの作用について、図4を参照しながら説明する。
図4では、所定の通信エリア24a、b内での走行速度が比較的遅い場合を想定している。図4に示すように、第一受信モードに対応する周波数帯の電波により送信される通信フレームの送信状態を上段に示し、第二受信モードに対応する周波数帯の電波により送信される通信フレームの送信状態を下段に示している。また、この図4では、通信エリア24a、b内で最初にフレームコントロールメッセージを受信するモードが第一受信モードである場合について示している。
図4に示すように、路側器20のそれぞれのアンテナ22a、bからは異なった周波数帯の電波が発信されており、各電波によって通信フレームが路側器20を通過する車両31に向けて送られている。各アンテナ22a、bからは、不定期に電波が発信されている。
車両31が路側器20の通信エリア24a、b内に進入したときに、無線通信部11が第一受信モードに対応する周波数帯の電波によって送信されるFCMSを受信すると、制御部17は、第一受信モードでの無線通信による課金処理を行う。通信エリア24a、b内に進入して最初にFCMSを受信するモードが第一受信モードである場合は、第二受信モードは検索中状態であり、図3のステップS90の判定は否定判定となる。このため、制御部17はステップS100を実行することとなる。そして、制御部17は、課金処理終了後に路側器20から送られる新たな利用履歴情報、および課金処理を行った路側器20の路側器IDを記憶部13またはICカード15の記憶部16に記憶する(ステップS110を参照)。
この処理が行われることにより第一受信モードの状態は通信後状態となる(ステップS120を参照)。さらに、受信モードが第二受信モードに切替えられる(ステップS130を参照)。第二受信モードの状態は検索中状態となっているので、第二受信モードでの検索が開始される。
図4に示す例では、車両31の走行速度が遅いため、第一受信モードでの無線通信による課金処理が終了し、次に切替えられる第二受信モードの検索期間中でも、同じ通信エリア24a、bにおいてFCMSを第二受信モードでも受信してしまう。このまま、第二受信モードで受信したFCMSに基づく無線通信による課金処理が行われると二重課金となってしまう。
つまり、(a)第一受信モードでの無線通信による課金処理が終了している状態、(b)その次に切替えられる第二受信モードでの検索が実行されている状態、(c)その第二受信モードでの検索期間中にFCMSを受信した状態の三つの条件を満たすことを検索すれば、二重課金を事前に判定することができる。
本実施形態では、制御部17は、(a)第一受信モードでの無線通信による課金処理が終了し、(b)第一受信モードの次に切替えられた第二受信モードの検索期間中に、(c)第二受信モードに対応する周波数帯の電波によって送信されるFCMSを無線通信部11が受信したことを検出することでもって、このまま第二受信モードでの無線通信による通常の課金処理が行われると二重課金となってしまうことを二重課金が行われる前に判定している。
以下、本実施形態では、図3に示す制御フローにおいて、制御部17が条件(a)〜(c)をどのようにして検出しているのかを説明する。まず、第一受信モードでFCMSを受信するとステップS20での判定が肯定判定となり、処理がステップS80に進む。受信したモードが第一受信モードであるので、処理はステップS90に進む。第一受信モードでのFCMSの受信が通信エリア24a、bに進入してから最初の受信であることから、第二受信モードの状態は通信後状態とはなっていない。このため、ステップS90での判定は否定判定となる。これにより、ステップS100、S110の処理が制御部17により実行されることとなる。第一受信モードでの通信処理が終了したことを受けて、ステップS120において、制御部17は第一受信モードの状態を通信後状態とする。さらに、ステップS130では、制御部17は受信モードを第二受信モードに切替える処理を実行する。
受信モードが第二受信モードに切替えられた後は、処理は再びステップS10に戻る。車両31の走行速度が遅い場合であれば、切替えられた第二受信モードの検索中状態の経過時間が所定時間を越える前、つまり再び第一受信モードに切替るまでに、続くステップS20において、FCMSを受信することとなる。ステップS20でのFCMSの受信は第二受信モードで行われたものであるので、処理はステップS80を経てステップS170に進むこととなる。最初に行われた第一受信モードでの無線通信による課金処理により、第一受信モードの状態は通信後状態となっているので、ステップS170での判定は、肯定判定となる。
ステップS170では既に説明したように、現在の受信モードが第二受信モードであるときに、第一受信モードの状態を判定している。この判定を実行することにより、第二受信モードに切替えられる直前の受信モードである第一受信モードにおいて通信処理が行われた否かを判定することができる。つまり、このステップS170において、第一受信モードが通信後状態であると判定されれば、この時点で、(a)直前の第一受信モードでの無線通信が終了し、(b)次に切替えられた第二受信モードでの検索期間中に、(c)当該第二受信モードでFCMSを受信したという三つの条件が満たされたということになる。
なお、最初に第二受信モードでFCMSを受信した場合は、ステップS20での判定が肯定判定となり、処理はステップS80に進む。受信したモードが第二受信モードであることから、処理はステップS170に進む。この時点では、両受信モードでの無線通信が行われていないので、ステップS170での判定は否定判定となる。これにより、ステップS180、ステップS190の処理が制御部17により実行されることとなる。さらにステップS200において第二受信モードの状態が通信後状態とされ、ステップS210において受信モードが第一受信モードに切替えられ、処理は再びステップS10に戻る。
車両31の走行速度が遅い場合であれば、切替えられた第一受信モードの検索中状態の経過時間が所定時間を越える前にFCMSを受信することとなるので、処理はステップS20およびステップS80を経てステップS90に進むこととなる。最初に行われた第二受信モードでの無線通信による課金処理により、第二受信モードの状態は通信後状態となっているので、ステップS90での判定は、肯定判定となる。ステップS90において、第二受信モードが通信後状態であると判定されれば、この時点で、(a)直前の第二受信モードでの無線通信が終了し、(b)次に切替えられた第一受信モードでの検索期間中に、(c)当該第一受信モードでFCMSを受信したという三つの条件が満たされたということになる。
本実施形態では、制御部17が条件(a)〜(c)を満たしたことを検出し、二重課金が行われることを事前に結果的に判定した場合、通信規制処理を実行している(図3中のステップS20およびステップS160またはステップS240を参照)。この通信規制処理を実行することにより、同じ内容の利用履歴情報が車載器10の記憶部13やICカード15の記憶部16に記憶されるのを規制することができるので、車載器10の記憶部13またはICカード15の記憶部16に記憶される利用履歴情報の内容が、実際の課金処理により得られる利用履歴情報の内容から乖離するという問題の発生を抑制することができる。
反対に、車両31の走行速度が速く、通信エリア24a、bを通過するのに比較的長い時間を要しない場合では、第一受信モードでの無線通信が終了すると、受信モードが第二受信モードに切替えられ、第二受信モードでの検索が開始されることとなるが、そのころには、車両31は既に通信エリア24a、bを通過しているので、第二受信モードの検索期間中にFCMSが検索されることがない。ゆえにこの場合では二重課金とはならない。このような状況では、条件(b)および(c)を満たしていない。
以上説明したように、制御部17は、条件(a)〜(c)を満たすか満たさないかを検出することにより、二重課金(重複通信)が行われるか否かを事前に結果的に判定することができるのである。
ここで、上述した条件(a)〜(c)の状態は、いずれも路側器20との無線通信を行う際の通信状態を表している。条件(a)〜(c)の状態は、いずれも車両31の走行状態とは関係がない。つまり、車両31の走行状態と関係のない条件(a)〜(c)を二重課金(重複通信)の判定に使用すれば、車両31の走行状態に関係なく的確に二重課金が行われることを事前に判定することができる。
また、条件(a)〜(c)はいずれも、無線通信の際の通信状態を条件としている。これらの条件(a)〜(c)は、無線通信を主な機能とする車載器10ならば単体で入手可能な情報に基づいている。つまり、これらの条件(a)〜(c)は、車両31の走行距離などの無線通信とは関係のない情報を必要としていないのである。したがって、車載器10に、車両31の走行距離などの情報を入手するためのコネクタ端子などの入力装置を設ける必要がない。
一般的に、路側器20の通信エリア24a、bは限られており、通常の速度で、かつノンストップでそのエリア24a、bを車両31が通過する場合、車両31は比較的短時間の間にそのエリアを通過することとなる。
このような状況の下、第一受信モードでの無線通信が終了してから、受信モードが第二受信モードに切替えられ、そして、その第二受信モードで通信制御用スロットを受信するまでの期間内に、ICカード15を一旦車載器10から取出し、再び装着するようなことは使用者には到底できない。以上のことから、上記期間中のICカード15の装着状態を検出することは、二重課金(重複通信)が行われることを事前に判定するための情報の一つとなる。
本実施形態では、条件(a)〜(c)に、図3のステップS140やステップS220にあるようにICカード15の装着状態を判定する処理を加えているので、結果的に二重課金(重複通信)より二重課金(重複通信)の判定精度が向上する。なお、本実施形態において、ステップS140やステップS220では、制御部17はFCMSの受信がICカード15が装着されてから最初のものであるのか否かという判定を行っている。
例えば、前回のFCMSの受信から、使用者がICカード15を取出し、再び装着するような場合であれば、今回のFCMSの受信は、ICカード15の装着後、最初の受信と判定されることとなり、ステップS100またはステップS180の通常の通信処理を行うこととなる。一方、直前のFCMSの受信から今回のFCMSの受信までICカード15を装着状態を維持すれば、今回のFCMSの受信は、ICカード15の装着後、最初の受信とは判定されないので、二重課金(重複通信)が行われると判定したときの処理、つまりステップS160またはステップS240の通信規制処理を行うこととなる。以上説明したように、これらのステップS140またはステップS220の判定を実行することは、ICカード15の装着状態を検出することと同じ意味であるといえる。
また、本実施形態では、FCMSを受信すると、そのFCMSを送信した路側器20の識別情報である路側IDを取得するようになっている。そして、本実施形態では、ステップS150またはステップS230において、直前の受信モードで受信したFCMSを送信した路側器IDと、今回の受信モードで受信したFCMSを送信した路側器IDとを比較することにより、無線通信相手が直前のものと今回のものとで同じであるか否かを判定している。これらの判定を条件(a)〜(c)に加えることによれば、より一層、二重課金(重複通信)の判定精度が向上する。
なお、本実施形態では、無線通信部11およびステップS30、ステップS130、ステップS210を実行する制御部17が特許請求の範囲に記載の切替手段に相当し、無線通信部11およびステップS100、ステップS180を実行する制御部17が特許請求の範囲に記載の通信手段に相当し、記憶部13もしくはICカード15の記憶部16、およびステップS110、ステップS190を実行する制御部17が特許請求の範囲に記載の記憶手段に相当する。
そして、ステップS20、ステップS80、ステップS90、ステップS130、ステップS160、ステップS170、ステップS210、ステップS240を実行する制御部17が特許請求の範囲に記載の規制手段に相当する。
また、ICカード15の装着状態を検出する条件を二重課金(重複通信)が行われることを事前に判定する条件に加える場合、ステップS20、ステップS80、ステップS90、ステップS130、ステップS160、ステップS170、ステップS210、ステップS240にステップS140、ステップS220を加えて実行する制御部17が特許請求の範囲に記載の規制手段に相当する。
さらに、直前の路側器IDと今回の路側器IDとを比較判定する条件を二重課金(重複通信)が行われることを事前に判定する条件に加える場合、ステップS20、ステップS80、ステップS90、ステップS130、ステップS160、ステップS170、ステップS210、ステップS240にステップS150、ステップS230を加えて実行する制御部17が特許請求の範囲に記載の判定手段に相当する。
(その他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明した。本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
例えば、条件(a)〜(c)に加えられる条件として、ICカード15の装着状態を判定するステップS140およびステップS220をなくし、直前と今回の路側器IDを比較判定するステップS150およびステップS230のみとしてもよい。また、反対に、条件(a)〜(c)に加えられる条件として、直前と今回の路側器IDを比較判定するステップS150およびステップS230をなくし、ICカード15の装着状態を判定するステップS140およびステップS220のみとしてもよい。
上記実施形態では、路側器20と車載器10との無線通信を課金処理を例にして説明したが、無線通信の内容はこれに限らない。課金処理を伴なわない無線通信に使用してもよい。
1 フリーフローETCシステム、10 車載器(車両用通信装置)、11 無線通信部、12 アンテナ、13 記憶部、14 ICカード通信部、15 ICカード、16 記憶部、17 制御部、20路側器、21 支持体、22a、b アンテナ、23 制御装置、24a、b 通信エリア、30 道路、31 車両

Claims (3)

  1. 路側器から送信される二つの異なる周波数帯の電波のそれぞれを受信可能な二つの受信モードを有し、いずれか一方の周波数帯の電波を受信するまで、前記二つの受信モードを順次切替える切替手段と、
    前記二つの異なる周波数帯の電波のそれぞれによって前記路側器から送られる通信相手に対して応答を求める通信制御用スロットを受信して、その受信した通信制御用スロットに基づいて前記路側器と無線通信する通信手段と、
    前記通信手段による前記路側器との無線通信の際に得られた通信情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    最初に通信制御用スロットを受信した前記二つの受信モードのうちの一方の受信モードを第一受信モードとし、前記通信手段において前記第一受信モードでの無線通信が終了すると、当該無線通信の際に得られた通信情報を前記記憶手段が記憶するとともに、前記切替手段が受信モードを他方の受信モードである第二受信モードに切替える車両用通信装置において、
    前記通信手段による前記第一受信モードでの前記路側器との無線通信が終了して、前記切替手段が受信モードを前記第二受信モードに切替えてから再び前記第一受信モードに切替えるまでの間に、その切替えられた前記第二受信モードで通信制御用スロットを受信したことを検出すると、前記第二受信モードでの無線通信を行った場合に得られる通信情報が前記記憶手段に記憶されるのを規制する規制手段を備えることを特徴とする車両用通信装置。
  2. ICカードを装着可能に構成され、
    前記記憶手段は前記ICカードに内蔵されており、
    前記規制手段は、前記通信手段による前記第一受信モードでの前記路側器との無線通信が終了して、前記切替手段が受信モードを前記第二受信モードに切替えてから再び第一受信モードに切替えるまでの間に、その切替えられた前記第二受信モードで通信制御用スロットを受信したことを検出することに加え、前記ICカードが装着された状態で行った前記第一受信モードでの前記路側器との無線通信が終了してから、前記切替手段によって受信モードが前記第二受信モードに切替えられ、その切替えられた前記第二受信モードで通信制御用スロットを受信するまでの間、前記ICカードの装着状態が維持されていることを検出すると、前記第受信モードでの無線通信の際に得られる通信情報が前記記憶手段に記憶されるのを規制することを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
  3. 前記通信手段は、通信制御用スロットを受信することにより、その受信した通信制御用スロットを送信した路側器を特定するための識別情報を取得するように構成されており、
    前記通信手段は、前記第一受信モードで通信制御用スロットを受信すると、その受信した通信制御用スロットを送信した路側器の識別情報を第一識別情報として取得し、
    前記切替手段は、前記第一受信モードでの無線通信が終了してから、受信モードを前記第二受信モードに切替え、
    前記通信手段は、その切替えられた第二受信モードで通信制御用スロットを受信すると、その受信した通信制御用スロットを送信した路側器の識別情報を第二識別情報として取得し、
    前記規制手段は、前記通信手段による前記第一受信モードでの前記路側器との無線通信が終了して、前記切替手段が受信モードを前記第二受信モードに切替えてから再び第一受信モードに切替えるまでの間に、その切替えられた前記第二受信モードで通信制御用スロットを受信したことを検出することに加え、前記通信手段が取得した前記第一識別情報と前記第二識別情報とが一致していることを検出すると、前記第受信モードでの無線通信の際に得られる通信情報が前記記憶手段に記憶されるのを規制することを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
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