JP5458570B2 - 光学装置、光学装置の製造方法、光学装置の調整方法、及び撮影装置 - Google Patents

光学装置、光学装置の製造方法、光学装置の調整方法、及び撮影装置 Download PDF

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本発明は、光学装置、光学装置の製造方法、光学装置の調整方法、及び撮影装置に関するものである。
近年、カメラのレンズ鏡筒等の光学装置では、高性能化や高変倍率比への要求が高まってきている。このような要求が高度になると、レンズ鏡筒を構成するレンズ等の部品やその組み立て精度を向上させるだけでは、高度な要求を実現することが困難になりつつある。そこで、光学性能を向上させるために、レンズ鏡筒を構成するレンズ等の偏心成分を光軸に合わせ込む調芯がレンズ鏡筒組み立て時に行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−43328号公報
しかし、ズームレンズの場合は焦点距離が変化すると偏心成分も変化し、焦点距離に応じて調芯が必要になるが、各ズーム位置で調芯を行うことは困難であった。このため、焦点距離に応じて収差が発生し、高い結像性能を得ることは困難なものとなっていた。
本発明の課題は、好適な光学特性を得ることができる光学装置、光学装置の製造方法、光学装置の調整方法、及び撮影装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する
請求項1に記載の発明は、第1光学系に対して相対的に傾斜可能な第2光学系を有する撮影光学系と、前記撮影光学系の焦点距離を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記焦点距離に応じて前記撮影光学系の収差を低減するように、前記撮影光学系の光軸に略直交する軸を中心に、前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させる第1駆動部と、前記撮影光学系の振れによる像の振れを補正する際、前記撮影光学系の光軸と交差する方向に前記第2光学系を駆動する第2駆動部と、前記第1光学系に対する前記第2光学系の相対的な傾斜量を前記撮影光学系の焦点距離に応じて記憶する記憶部と、撮影指示がされたときに、前記第1駆動部により前記第2光学系を傾斜させた後に、前記第2駆動部により前記第2光学系を駆動させて前記振れ補正を行う制御部と、を含むことを特徴とする光学装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学装置であって、装置の振れを検出する振れ検出部を有し、前記第2駆動部は、前記振れ検出部の出力に応じて前記振れを補正するように前記第2光学系を駆動することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光学装置であって、前記第2駆動部は、前記振れ検出部の出力に応じて前記撮影光学系の光軸と交差する方向に前記第2光学系を駆動することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項までのいずれか1項に記載の光学装置であって、前記撮影光学系による像を撮像する撮像部を含み、前記第1駆動部は、前記撮像部により前記像が撮像される前に前記撮影光学系の収差が低減するように前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させ、前記撮像部により前記像が撮像されるとき前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させないことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜に記載の光学装置の製造方法であって、第1光学系に対して相対的に傾斜可能な第2光学系を有する撮影光学系の収差量を測定しつつ、前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させ、前記撮影光学系の収差量が抑えられたときの前記第1光学系に対する前記第2光学系の傾斜量を記憶部に記憶することを特徴とする光学装置の製造方法である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光学装置の製造方法であって、前記撮影光学系の焦点距離に応じて前記第1光学系に対する前記第2光学系の傾斜量を記憶することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜に記載の光学装置の調整方法であって、予め記憶された、前記第1光学系に対する前記第2光学系の傾斜量に基づいて、撮影前に前記第2光学系が前記第1光学系に対して相対的に傾斜するように調整することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項までのいずれか1項に記載の光学装置を含むことを特徴とする撮影装置である。
本発明によれば、好適な光学特性を得ることができる光学装置、光学装置の製造方法、光学装置の調整方法、及び撮影装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態では、光学装置として、カメラに対して着脱可能なレンズ鏡筒100を例に説明するが、本発明はこれに限定されず、レンズ非交換式のカメラ、ビデオカメラ等他の光学装置であってもよい。
(実施形態1)
実施形態1では、説明と理解とを容易にするために、図1にXYZの直交座標系を設けた。この座標系は、撮影者が光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZ方向とする。図1では、レンズ鏡筒100が調芯工具200に装着されている状態を示しているが、上記の座標系はレンズ鏡筒100が不図示のカメラ本体に装着されていると見なしたときの方向を示している。さらに、図中に示すレンズにおいて、直線の矢印はシフト駆動の方向を示し、円弧の矢印はチルト駆動の方向を示している。
図1は、レンズ鏡筒100及びそのレンズ鏡筒100の調芯を行う調芯工具200のシステム構成図である。調芯工具200は、レンズ鏡筒100の先端側からコリメートされた光を投光する発光部201と、レンズ鏡筒100のマウント部101に取り付けられ、発光部201から投光されてレンズ鏡筒100を通過した光を受け、その光を光電変換により電気信号に変換する撮像素子202とを備える。この撮像素子202は、カメラボディを模した筺体内に配置されている。さらに調芯工具200は、撮像素子202より得られた電気信号を画像情報に変換する画像処理部203と、画像処理部203により得られた画像情報を基に収差量への変換を行い、画面上に表示する工具PC204とを備える。
また、調芯工具200は、工具PC204のモニタ上に表示された収差値を見て作業者が入力を行う、ジョイスティック等のチルト駆動量入力部205を備える。このチルト駆動量入力部205から入力された信号に従い、後述するようにレンズ鏡筒100においてブレ補正レンズ102がチルト駆動される。
調芯工具200は、さらに、チルト駆動量入力部205からの信号を基にブレ補正レンズ102の像面移動量情報をレンズCPU103に伝達する工具CPU(通信制御部を含む)206を備える。この伝達は、レンズ鏡筒100のマウント部101を介して行われる。また、工具CPU206は、レンズCPU103及びブレ補正レンズ102を駆動するための電力も供給する。さらに、工具CPU206は、レンズ鏡筒100におけるズームエンコーダ107の情報及びフォーカシングを行う場合のレンズ群104の繰り出し量情報(距離エンコーダ108の情報)もレンズCPU103より取り込む。
一方、レンズ鏡筒100は、撮影光学系として、像のブレを補正するブレ補正レンズ102と、ズーミングの際に移動するレンズ群104とを備え、さらに上述したように、工具CPU206との通信を行うレンズCPU103を備える。レンズCPU103は、内部に、調芯をするための調芯モード用のプログラムを有している。レンズ鏡筒100が調芯工具200に装着されると、レンズCPU103は工具CPU206との通信により接続された事を認識し、調芯モードに移行する。調芯モードへの移行により、工具CPU206より送られてくるブレ補正レンズ102の像面移動情報を基に、ブレ補正レンズ102の駆動及び制御が可能となる。
レンズ鏡筒100は、さらに、角速度を検出する角速度センサ105を備える。検出された角速度センサ105の出力は、付図示のLPF+アンプ部を通り、不要な高周波数ノイズを除去し、ブレ情報処理部106に入力される。調芯モードで角速度センサ105は機能しない。ブレ情報処理部106は、角速度センサ105の情報を基に、補正すべきブレ情報を抽出する。
また、レンズ鏡筒100は、ズームエンコーダ107と、距離エンコーダ108と、これらのブレ情報処理部106の出力を基にブレ補正レンズ102の目標駆動位置の算出を行う目標駆動位置演算部109とを備える。
レンズ鏡筒100は、目標駆動位置演算部109で算出された目標駆動位置情報を基にしてブレ補正レンズ102の追従制御演算を行い、この演算結果に対応した駆動信号を出力する追従制御演算部111と、追従制御演算部111からの駆動信号に従って、VCM113(ボイスコイルモータ)への電流供給を行うVCM駆動ドライバ112とを備える。VCM113は、コイル及びマグネットからなる電磁駆動アクチュエータであり、コイルに電流を流す事で駆動力を発生する。ブレ補正レンズ102は、このVCM113に発生する駆動力により光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動される。なお、ブレ補正レンズ102の駆動はVCM113に限らず、SIDM(超小型アクチュエータ)等のPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)型のアクチュエータやSTM(ステッピングモータ)等でもよい。
レンズ鏡筒100は、ブレ補正レンズ102の光軸Aと垂直な平面内での位置を検出する位置検出部114を備える。この位置検出部114で得られたブレ補正レンズ102の位置情報は追従制御演算部111にフィードバックされる。本実施形態ではPSD(光位置センサ)を用いた方法により位置検出を行っている。ただし、位置検出部114は、上述のPSDに限らず、マグネットとホール素子を用いた、磁束密度の変動を検出する位置検出部114でもよい。
レンズ鏡筒100は、撮影者がブレ補正ON/OFFを選択可能なSW(スイッチ)であるブレ補正SW115を備える。ブレ補正ON時は、角速度センサ105の出力に従って、ブレを打ち消すようにブレ補正レンズ102が光軸と垂直な平面内を動く。ブレ補正OFF時は、光軸Aとブレ補正レンズ102のセンタが一致する位置で付図示のロック機構によりブレ補正レンズ102が固定される。さらにレンズ鏡筒100は、記憶部となるEEPROM116や不図示のRAM、及びフォーカシングを行うAF駆動部117を備える。
また、レンズ鏡筒100は、ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心にチルト(傾斜)させるチルト駆動部122と、このチルト駆動部122を介してブレ補正レンズ102をチルトさせるためのチルト駆動演算部121と、チルト駆動部122の位置を検出するためのチルト駆動部122の位置検出部123(以下、チルト位置検出部123という)とを備える。
チルト駆動演算部121は、EEPROM116に記憶されている情報に基づいてブレ補正レンズ102をチルトさせる際の目標値を演算し、その目標値をチルト駆動部122に指令する。上記参照するEEPROM116の情報は、調芯工具200に装着されたレンズ鏡筒100のレンズ群104をズームさせたときの各焦点距離におけるズームエンコーダ107のズーミング情報と、撮像素子202上における収差が所定値以下となるように低減させたときのチルト位置検出部123のチルト位置情報とから構成されている。これらの情報は、レンズ鏡筒100毎に工場出荷前に調芯工具200により取得され、レンズ鏡筒100のEEPROM116に工具PC206を介して書き込まれる情報である。
チルト駆動部122は、チルト駆動演算部121からの目標値を受けて、レンズ鏡筒100の光軸Aに略直交する軸を中心としてブレ補正レンズ102をチルト駆動する。本実施形態のチルト駆動部122は、積層PZTを使用している。
例えば、10′(角度で「分」)のチルト補正をするには、ブレ補正レンズ102の直径が20mmの場合、光軸Aに略直交する軸を中心としてブレ補正レンズ102を14μm移動することが必要となる。積層PZTは、14μm程度の変位を容易に行うことができる。なお、チルト補正の角度が同じ10′でもブレ補正レンズ102の直径が小さくなれば、チルト駆動部122の駆動量が小さくて済むことは言うまでもない。
また、チルト駆動部122とチルト位置検出部123は、ブレ補正レンズ102の光軸Aに略直交する2軸に対して配置することで、任意の向きにブレ補正レンズ102をチルトすることを可能としている。図1では、図の都合上、チルト方向はZ方向を示しているが、X方向にもチルト駆動される。
また、積層PZTは、ヒステリシスを有するために位置フィードバックが必要となる。そのため、チルト位置検出部123で逐次位置検出を行い、その位置検出情報をチルト駆動演算部121へフィードバックすることにより、チルト駆動部122での駆動を制御している。なお、チルト駆動部122は、積層PZTに限らず、VCMやSTMなどを使用することもできる。STMはオープン制御が可能であるため、チルト位置検出部123が不要になるという利点がある。また、チルト位置検出部123は、本実施形態ではPSDを用いた方法により位置検出を行っているが、PSDに限らずマグネットとホール素子を用いた磁束密度の変動を検出するものであってもよい。
次に、調芯時の動作を説明する。図2は調芯時の処理手順を示すフローチャートである。まず、調芯工具200にレンズ鏡筒100を装着する(S100)。そうすると、調芯工具200は、レンズ鏡筒100の装着を確認し(S201)、レンズ鏡筒100側へ電力を供給する。
一方、レンズ鏡筒100では、レンズCPU103が工具CPU206と通信を開始する(S101)。レンズCPU103は、上述のように調芯をするための調芯モードのプログラムを有しており、レンズCPU103は、調芯工具200に取り付けられたことを検知すると、調芯モードに移行する(S102)。
レンズCPU103は、レンズ鏡筒100の工程情報やシリアル情報を有している。これらの情報を工具CPU206が読み込むことにより、工具CPU206で調整検査工程の管理が行えるようになる(S202)。
調芯工具200は、レンズ鏡筒100内のAF駆動部117より、レンズ群104を所定のフォーカス位置に駆動させように指示する。レンズ群104は、その指令に従い、所定位置に移動される(S103)。このフォーカスにおける所定位置は、無限位置等の、所定のスタート位置である。
レンズ鏡筒100は、ブレ補正レンズ102の駆動に先立ち、不図示の電磁ロックを解除する(S104)。電磁ロックは、ブレ補正レンズ102を所定の位置に固定するためのロック機構である。この電磁ロックを解除することにより、ブレ補正レンズ102はVCM113の駆動力により駆動することが可能になる。
調芯工具200は、レンズCPU103が認識しているズーム情報を読み込み(S203)、T(テレ)端にあるか判断する(S204)。このズーム情報の読み込みは、レンズ側のマウント部101の接点からの通信でレンズ鏡筒100のズームエンコーダ107の値を工具CPU206が受け取ることにより行われる。レンズ鏡筒100がT端に無い場合には(S204,No)、例えば、工具PC204のモニタを通じて作業者にレンズ鏡筒100をT端に移動させるよう指示する(S205)。
レンズ鏡筒100は、EEPROM116が有するセンタ位置情報をブレ補正レンズ102の目標駆動位置として、追従制御を開始する。センタ位置に移行したら(S105)、調芯工具200CPU側に調芯作業が開始可能である信号を送る。
調芯工具200は、レンズ鏡筒100からの開始可能の信号を受信すると調芯を開始する(S206)。調芯は、レンズ鏡筒100の焦点距離に応じ、少なくとも2箇所以上で行う。本実施形態では、T(テレ)端、W(ワイド)端、及びその中間のM(ミドル)位置での3箇所で調芯を行う。
調芯工具200は、工具PC204のモニタを介して、発光部201から投光されてレンズ鏡筒100を通過し、撮像素子202に入射した光の像より収差の程度を観察し、収差が所定範囲内にあるかどうかを判断する(S207)。収差が所定範囲内にない場合(S207,No)には、作業者によりチルト駆動量入力部205が操作され(S208)、収差が最小になる最良収差位置にブレ補正レンズ102が駆動される。チルト駆動量入力部205は、駆動されたブレ補正レンズ102の駆動量をレンズ鏡筒100側に出力する。
レンズ鏡筒100では、工具CPU206より送られてきたチルト駆動量情報が、チルト駆動演算部121においてブレ補正レンズ102の位置に換算される。そして、ブレ補正レンズ102がチルト駆動部122を介してチルト駆動され、ブレ補正レンズ102のチルト位置が修正される(S106)。
収差が所定範囲内に収まったら(S207,Yes)、調芯補正位置決定の信号をレンズCPU103側に送信する(S209)。調芯補正位置決定の信号を受けたら、レンズCPU103側は、ブレ補正レンズ102の調芯位置であるチルト位置情報をT端での最良収差位置情報として不図示のRAMに記憶する(S107)。
T端での調整が終了したら、M位置及びW端でも同様の調整を行う(S210)。レンズCPU103は、それぞれの位置でのチルト位置情報を最良収差位置情報としてRAMに記憶する(S107)。
調芯が終了したら(S211)、終了通知をレンズCPU103へ送る。レンズCPU103側では、3箇所の焦点距離の最良収差位置情報を基に、他のズーム位置での最良収差位置情報を演算して補間し、それぞれのズーム位置に応じた最良収差位置情報を算出する(S108)。図3は、W端からT端までの焦点距離と最良収差位置となる調芯位置との関係を示す説明図である。図中、T(テレ)端、W(ワイド)端、及び中間のM(ミドル)位置での3箇所で調芯を行ったときの調芯位置(黒丸)が示されている。この3箇所以外の焦点距離については、前記3点を結ぶ線上に補間予測値(破線丸)を設定することにより、それぞれ調芯位置を求めることができる。
ブレ補正レンズ102の最良収差位置情報のズーム位置に応じた補間処理が完了したら、EEPROM116に、全ズーム位置でのチルト位置情報をブレ補正レンズ102の最良収差位置情報として記憶する(S109)。そして、調芯工具200からレンズ鏡筒100を取り外し(S110)、調芯工程を終了する。
次に、調芯工程で算出された最良収差位置情報を用いた収差補正について説明する。図4は、本実施形態のレンズ鏡筒100を装着したカメラの概略構成図である。図4に示すように、カメラ10において、不図示の被写体からの光はレンズ鏡筒100で集光され、クイックリターンミラー12で反射されて焦点板13に結像される。焦点板13に結像された被写体像は、ペンタプリズム14で複数回反射されて接眼レンズ15を介して撮影者に正立像として観察可能となる。
撮影者は、不図示のレリーズボタンを半押ししながら接眼レンズ15を介して被写体像を観察して撮影構図を決めた後、レリーズボタンを全押しする。レリーズボタンを全押しすると、クイックリターンミラー12が上方に跳ね上げられ、不図示のシャッタが動作して、被写体からの光は撮像素子16で受光される。これにより、撮像素子16で撮影画像が取得され、所定の画像処理が施された後、不図示のメモリに記録される。
また、レリーズボタンが半押しされると、レンズ鏡筒100に内蔵されている角速度センサ105でレンズ鏡筒100又はカメラ10のブレが検出されてレンズCPU103に伝達される。また、ズームエンコーダ107のズーミング情報がレンズCPU103に伝達される。そして、レリーズボタンが全押しされると、レンズCPU103は、ブレ補正レンズ102を図1に示すVCM113を介して光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動し、またチルト駆動部122を介して光軸Aに略直交する軸を中心にチルト駆動することにより、撮像素子16上における像ブレやレンズ鏡筒100の偏心成分による収差を補正する。
図5は、ブレ補正SW115のON時における収差補正の処理手順を示すフローチャートである。レンズ鏡筒100が不図示のカメラに装着された状態で、カメラのレリーズが半押しされると(S301、Yes)、ブレ補正レンズ102に電源供給が開始され、ブレ補正シーケンスが開始される。
まず、ブレ補正レンズ102の動きをメカニカルに規制している電磁ロックが解除され(S302)、次に、ブレ補正レンズ102を制御センタ位置へ駆動する(S303)。このときの制御センタ位置は、ブレ補正レンズ102の位置検出部114からの情報であって、チルト位置検出部123からの情報ではない。
角速度センサ105の出力、及びズームエンコーダ107の焦点距離情報から、撮像素子16面での収差が最小となるように、また像面での像が止まるように、ブレ補正レンズ102のシフト駆動及びチルト駆動制御が開始される。このとき、ブレ補正レンズ102が、現在のレンズ鏡筒100のズーム位置において最良収差位置となるように駆動制御される(S304)。そして、この状態でカメラのレリーズが全押しされるのを待つ(S305)。
カメラのレリーズが全押しされると(S305、Yes)、不図示のクイックリターンミラーが跳ね上がる最中に、ズームエンコーダ107からの焦点距離情報によりブレ補正レンズ102が最良収差位置にチルト駆動される(S306)。そして最良収差位置にチルト駆動された後、ブレ補正が開始される(S307)。
ブレ補正が行われ、所定のシャッタ速度において露光が行われ(S308)、ブレ補正が停止される(S309)。その後、半押しタイマーが動作中であれば(S310、Yes)、S304以降のブレ補正、チルト駆動を行い、半押しタイマーが切れていれば(S310、No)、電磁ロックが駆動され(S311)、動作フローが終了する。なお、半押しタイマー中の場合は、ブレ補正のための駆動が行われるが、半押しタイマーが切れた場合は、電磁ロックが駆動され、ブレ補正レンズ102が機械的に保持される。
このように、調芯工程で得られた最良収差位置を中心としてブレ補正及びチルト駆動を実行して撮影を行うので、光学性能的に最も収差性能がよい位置での撮影が可能となる。
図6は、ブレ補正SWのOFF時における収差補正の処理手順を示すフローチャートである。レンズ鏡筒100が不図示のカメラに装着された状態で、カメラのレリーズが半押しされ(S401、Yes)、次いでレリーズが全押しされる(S402、Yes)と、不図示のクイックリターンミラーが跳ね上り、電磁ロックが解除される(S403)。
そうすると、現在のレンズ鏡筒100のズーム情報がレンズCPU103によって読み込まれる(S404)。そしてブレ補正レンズ102が、現在のレンズ鏡筒100のズーム位置における最良収差位置にチルト駆動される(S405)。この最良収差位置は、上述のブレ補正SW115のON時と同様に、ズームエンコーダ107の値により異なり、T端、M位置、W端では、図2のS204〜S210において調芯により得られた位置である。その中間の位置では、図2におけるS108において演算されて補間された位置である。そして、所定のシャッタ速度において露光が行われ(S406)、その後、電磁ロックが駆動され(S407)、動作フローが終了する。
このように、ブレ補正SW115がOFFのときにも、調芯工程で得られたチルト補正による最良収差位置において撮影を行うので、光学性能的に最も収差性能がよい位置での撮影が可能となる。
上記実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)レンズ鏡筒100に含まれる複数のレンズ群104からなる撮影光学系により撮像面上に生じる収差が最も少なくなるブレ補正レンズ102の位置を、個々のレンズ鏡筒100ごとに焦点距離に対応した最良収差位置として記憶させる。そして撮影時においては、その焦点距離における最良収差位置にブレ補正レンズ102を移動させてから撮影を行う。このように、レンズ鏡筒100により異なる収差を、レンズ鏡筒100ごとに調整するので、各レンズ鏡筒の収差をそれぞれ最小にすることができる。
(2)また、最良収差位置は、焦点距離に応じて収差が小さくなるように変動するので、それぞれの焦点距離において、光学性能的に最も収差性能がよい位置での撮影が可能となる。
(3)既存のブレ補正レンズ102を使用するので、新たに収差補正のための部品を追加する必要がない。
(4)ブレ補正を行う場合は、最良収差位置を中心として行われるので、迅速なブレ補正を行うことができる。
(5)収差を補正するレンズがブレ補正レンズ102である場合には、記憶部に記憶された収差が小さくなる傾斜位置にブレ補正レンズ102を引き戻し(センタリング)してもよい。このように、収差が小さくなる傾斜位置にブレ補正レンズ102を引き戻すことにより、光学特性の良い状態で撮影できるからである。また、収差が小さくなる傾斜位置にブレ補正レンズを引き戻すことにより、実質的にブレ補正レンズ102がチルト駆動可能な駆動範囲を大きくすることができる。
ブレ補正レンズ102の引き戻しは、撮像部で撮像する前(露光前)に行っても良いし、撮像部で撮像しているとき(露光中)に行ってもよい。また、ブレ補正レンズ102は光軸Aに対して略直交するものに限定されない。
(実施形態2)
上記実施形態1では、収差を補正するレンズがブレ補正レンズ102である例について示したが、ブレ補正レンズ102以外のレンズを用いて収差を補正するようにしてもよい。図7は、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110により収差を補正するようにした場合の構成図である。なお図7では、レンズ鏡筒100と調芯工具200の一部を図示しており、実施形態1と同等部分に同一符号を付している。また、他の構成や電気的な接続経路等については図示を省略する(以降の実施形態において同じ)。
本実施形態のブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動するVCM113と、ブレ補正レンズ102の光軸Aと垂直な平面内での位置を検出する位置検出部114とを備える。また、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110は、レンズ110を光軸Aに略直交する軸を中心にチルトさせるチルト駆動部122と、チルト駆動部122の位置を検出するためのチルト位置検出部123とを備える。
実施形態2のレンズ鏡筒100Aによれば、ブレ補正レンズ102のシフト駆動によりブレ補正が行われ、レンズ110のチルト駆動により収差の補正が行われる。このように、ブレ補正レンズ102以外のレンズを用いて収差を補正するように構成した場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態の構成においては、露光前に収差を補正するレンズ110をチルト駆動して収差を補正し、露光中に収差を補正するレンズ110の駆動を停止させることも好ましい。この場合は、露光中に収差を補正するレンズ110が停止しているので、不要な像ブレが抑えられるからである。
また、実施形態2の構成において、レンズ鏡筒100Aの姿勢を検知するための不図示の姿勢センサを備えた構成としてもよい(図示を省略する)。この場合、チルト駆動部122において、前記姿勢センサで検知された姿勢情報とブレ補正レンズ102の位置情報に基づいてレンズ110をチルト駆動することにより収差の補正を行うことができる。
(実施形態3)
また、上記実施形態2において、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110をシフト駆動することにより収差を補正するようにしてもよい。図8は、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110により収差を補正するようにした場合の構成図である。
本実施形態のブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動するVCM113と、ブレ補正レンズ102の光軸Aと垂直な平面内での位置を検出する位置検出部114とを備える。また、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110は、レンズ110を光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動するVCM113Aと、レンズ110の光軸Aと垂直な平面内での位置を検出する位置検出部114Aとを備える。
実施形態3のレンズ鏡筒100Bによれば、ブレ補正レンズ102のシフト駆動によりブレ補正が行われ、レンズ110のシフト駆動により収差の補正が行われる。このように、ブレ補正レンズ102以外のレンズをシフト駆動することにより収差を補正するように構成した場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態3の構成において、レンズ鏡筒100Bの姿勢を検知するための不図示の姿勢センサを備えた構成としてもよい(図示を省略する)。この場合は、VCM113Aを駆動する不図示のVCM駆動ドライバにおいて、前記姿勢センサで検知された姿勢情報とブレ補正レンズ102の位置情報に基づいてレンズ110をシフト駆動することにより収差の補正を行うことができる。
(実施形態4)
ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心としてチルト駆動することによりブレ補正を行うようにしてもよい。図9は、ブレ補正レンズ102をチルト駆動してブレ補正を行い、またシフト駆動することにより収差の補正を行うようにした場合の構成図である。なお、図9に示すレンズ鏡筒100Cの基本的な構成は図1と同じであるが、図1とはブレ補正レンズ102の機能が異なることを矢印で示している。
本実施形態のブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動するVCM113と、ブレ補正レンズ102の光軸Aと略直交する平面内での位置を検出する位置検出部114とを備える。また、ブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心にチルトさせるチルト駆動部122と、チルト駆動部122の位置を検出するためのチルト位置検出部123とを備える。
実施形態4のレンズ鏡筒100Cによれば、ブレ補正レンズ102のチルト駆動によりブレ補正が行われ、またブレ補正レンズ102のシフト駆動により収差の補正が行われる。このように、ブレ補正レンズ102のチルト駆動によりブレ補正を行い、シフト駆動により収差を補正するように構成した場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態4の構成において、レンズ鏡筒100Bの姿勢を検知するための不図示の姿勢センサを備えた構成としてもよい(図示を省略する)。この場合は、VCM113Aを駆動する不図示のVCM駆動ドライバにおいて、前記姿勢センサで検知された姿勢情報とブレ補正レンズ102の位置情報に基づいてブレ補正レンズ102をシフト駆動することにより収差の補正を行うことができる。
(実施形態5)
上記実施形態4において、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110をシフト駆動することにより収差を補正するようにしてもよい。図10は、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110により収差を補正するようにした場合の構成図である。
本実施形態のブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心にチルトさせるチルト駆動部122と、チルト駆動部122の位置を検出するためのチルト位置検出部123とを備える。また、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110は、レンズ110を光軸Aと垂直な平面内にシフト駆動するVCM113と、レンズ110の光軸Aと略直交する平面内での位置を検出する位置検出部114とを備える。
実施形態5のレンズ鏡筒100Dによれば、ブレ補正レンズ102のチルト駆動によりブレ補正が行われ、レンズ110のシフト駆動により収差の補正が行われる。このように、ブレ補正レンズ102以外のレンズをシフト駆動することにより収差を補正するように構成した場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態5の構成において、レンズ鏡筒100Dの姿勢を検知するための不図示の姿勢センサを備えた構成としてもよい(図示を省略する)。この場合は、VCM113を駆動する不図示のVCM駆動ドライバにおいて、前記姿勢センサで検知された姿勢情報とブレ補正レンズ102の位置情報に基づいてレンズ110をシフト駆動することにより収差の補正を行うことができる。
(実施形態6)
ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心としてチルト駆動することによりブレ補正と収差の補正を行うようにしてもよい。図11は、ブレ補正レンズ102をチルト駆動することによりブレ補正と収差の補正を行うようにした場合の構成図である。なお、図11に示すレンズ鏡筒100Eの基本的な構成は図1と同じであるが、図1とはブレ補正レンズ102の機能が異なることを矢印で示している。
本実施形態のブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心にチルトさせるチルト駆動部122と、チルト駆動部122の位置を検出するためのチルト位置検出部123とを備える。
実施形態6のレンズ鏡筒100Eによれば、ブレ補正レンズ102のチルト駆動によりブレ補正が行われ、またブレ補正レンズ102のチルト駆動により収差の補正が行われる。このように、ブレ補正レンズ102のチルト駆動によりブレ補正と収差の補正を行うように構成した場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態6の構成において、レンズ鏡筒100Eの姿勢を検知するための不図示の姿勢センサを備えた構成としてもよい(図示を省略する)。この場合は、チルト駆動部122において、前記姿勢センサで検知された姿勢情報とブレ補正レンズ102の位置情報に基づいてブレ補正レンズ102をチルト駆動することにより収差の補正を行うことができる。
(実施形態7)
上記実施形態6の構成において、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110をチルト駆動することにより収差の補正を行うようにしてもよい。図12は、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110により収差を補正するようにした場合の構成図である。
本実施形態のブレ補正レンズ102は、ブレ補正レンズ102を光軸Aに略直交する軸を中心にチルトさせるチルト駆動部122と、チルト駆動部122の位置を検出するためのチルト位置検出部123とを備える。また、ブレ補正レンズ102の後段に配置されたレンズ110は、レンズ110を光軸Aに略直交する軸を中心にチルトさせるチルト駆動部122Aと、チルト駆動部122Aの位置を検出するためのチルト位置検出部123Aとを備える。
実施形態7のレンズ鏡筒100Fによれば、ブレ補正レンズ102のチルト駆動によりブレ補正が行われ、レンズ110のチルト駆動により収差の補正が行われる。このように、ブレ補正レンズ102以外のレンズをチルト駆動することにより収差を補正するように構成した場合でも、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態7の構成において、レンズ鏡筒100Fの姿勢を検知するための不図示の姿勢センサを備えた構成としてもよい(図示を省略する)。この場合は、チルト駆動部122Aにおいて、前記姿勢センサで検知された姿勢情報とブレ補正レンズ102の位置情報に基づいてレンズ110をチルト駆動することにより収差の補正を行うことができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)上述の実施形態では、調芯工具200をレンズ鏡筒100に取り付ける構造としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、調芯工具200の機能を、カメラに持たせるようにしてもよく、この場合、調芯工具の撮像素子202は、カメラの撮像素子と兼用することができる。
(2)上述の実施形態では、作業者がチルト駆動量入力部205を操作して、収差が最小になる最良収差位置にブレ補正レンズ102を駆動するように説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、工具CPU206が自動的にブレ補正レンズ102を最良収差位置に駆動するようにしてもよい。
(3)上述の実施形態では、T端、M及びW端において調芯の測定を行ったが、本発明はこれに限定されない。3箇所以上において測定することにより、さらに高精度の収差の補正が可能となる。また、ズーム全域で収差がほぼ許容範囲内にあり、特定の位置で収差が著しく大きくなる場合には、その位置でのみ調芯の測定を行うようにしてもよい。
(4)本発明に係わる撮像装置の実施形態は、上述した実施形態に限定されず、例えば、レンズ鏡筒、カメラボディ、スチルカメラ、ビデオカメラ、カメラ内蔵の携帯電話などの撮影光学系を備えた光学機器全般を含むものである。
また、上記実施形態及び変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。さらに、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
実施形態1におけるレンズ鏡筒と調芯工具のシステム構成図である。 実施形態1における調芯時の処理手順を示すフローチャートである。 W端からT端までの焦点距離と最良収差位置となる調芯位置との関係を示す説明図である。 実施形態1のレンズ鏡筒を装着したカメラの概略構成図である。 実施形態1においてブレ補正SWのON時における収差補正の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態1においてブレ補正SWのOFF時における収差補正の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態2を示す構成図である。 実施形態3を示す構成図である。 実施形態4を示す構成図である。 実施形態5を示す構成図である。 実施形態6を示す構成図である。 実施形態7を示す構成図である。
符号の説明
100:レンズ鏡筒、102:ブレ補正レンズ、103:レンズCPU、105:角速度センサ、107:ズームエンコーダ、114:位置検出部、121:チルト駆動演算部、122:チルト駆動部、123:チルト位置検出部、200:調芯工具、206:工具CPU

Claims (8)

  1. 第1光学系に対して相対的に傾斜可能な第2光学系を有する撮影光学系と、
    前記撮影光学系の焦点距離を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された前記焦点距離に応じて前記撮影光学系の収差を低減するように、前記撮影光学系の光軸に略直交する軸を中心に、前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させる第1駆動部と、
    前記撮影光学系の振れによる像の振れを補正する際、前記撮影光学系の光軸と交差する方向に前記第2光学系を駆動する第2駆動部と、
    前記第1光学系に対する前記第2光学系の相対的な傾斜量を前記撮影光学系の焦点距離に応じて記憶する記憶部と、
    撮影指示がされたときに、前記第1駆動部により前記第2光学系を傾斜させた後に、前記第2駆動部により前記第2光学系を駆動させて前記振れ補正を行う制御部と、
    を含むことを特徴とする光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置であって、
    装置の振れを検出する振れ検出部を有し、
    前記第2駆動部は、前記振れ検出部の出力に応じて前記振れを補正するように前記第2光学系を駆動することを特徴とする光学装置。
  3. 請求項2に記載の光学装置であって、
    前記第2駆動部は、前記振れ検出部の出力に応じて前記撮影光学系の光軸と交差する方向に前記第2光学系を駆動することを特徴とする。
  4. 請求項1〜請求項までのいずれか1項に記載の光学装置であって、
    前記撮影光学系による像を撮像する撮像部を含み、
    前記第1駆動部は、前記撮像部により前記像が撮像される前に前記撮影光学系の収差が低減するように前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させ、前記撮像部により前記像が撮像されるとき前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させないことを特徴とする光学装置。
  5. 請求項1〜に記載の光学装置の製造方法であって、
    第1光学系に対して相対的に傾斜可能な第2光学系を有する撮影光学系の収差量を測定しつつ、前記第1光学系に対して前記第2光学系を相対的に傾斜させ、
    前記撮影光学系の収差量が抑えられたときの前記第1光学系に対する前記第2光学系の傾斜量を記憶部に記憶することを特徴とする光学装置の製造方法。
  6. 請求項に記載の光学装置の製造方法であって、
    前記撮影光学系の焦点距離に応じて前記第1光学系に対する前記第2光学系の傾斜量を記憶することを特徴とする光学装置の製造方法。
  7. 請求項1〜に記載の光学装置の調整方法であって、
    予め記憶された、前記第1光学系に対する前記第2光学系の傾斜量に基づいて、撮影前に前記第2光学系が前記第1光学系に対して相対的に傾斜するように調整することを特徴とする光学装置の調整方法。
  8. 請求項1〜請求項までのいずれか1項に記載の光学装置を含むことを特徴とする撮影装置。
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