JP5457966B2 - 電動機のロータ - Google Patents

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本発明は、電動機のロータの構造に関する。
電動機は、様々な産業機械に利用されているが、例えば工作機械の主軸では、低振動であることが要求されるため、ロータのアンバランスを極力減らす必要がある。通常、ロータのバランス取りは、ロータを構成する積層電磁鋼板の軸方向の両端にバランスリングを設け、バランスリングの外周をドリルで削ったり、バランスリングの外周に複数のタップ穴を設けて、ネジを取付けたりすることにより、アンバランスを無くす方法で行う。
一方、工作機械の主軸では、加工時間の短縮や消費電力を削減するために、主軸の加減速時間を短くしたいという要求がある。加減速時間を短くするためには、ロータのイナーシャを小さくする必要があり、イナーシャを小さくするためには、ロータを軽くすることが効果的である。このため、バランスリングは密度の小さいアルミニウムを使用することが多い。
積層電磁鋼板や、バランスリングは、接着や焼きバメにより、軸に直接取り付けてもよいが、工作機械の主軸では、例えば軸が破損し、ロータを外して新しい軸に取り替えることができるように、ロータスリーブに積層電磁鋼板とバランスリングを固定し、一体のロータとして構成した後に、軸に取り付ける構造にしている。ロータスリーブは、何度か着脱してもキズがつかないように硬度が高い鋼製の材料を用いる。ロータスリーブに積層電磁鋼板とバランスリングを固定する方法としては、一般的に接着か焼きバメが用いられる。
図6に示すように、従来の電動機のロータ1は、ロータスリーブ3の外周に積層電磁鋼板2とバランスリング4,5を接着もしくは焼きバメによって嵌装して組み立てられる。こうして組み立てられたロータ1は、バランシングマシン等によりアンバランス量とアンバランスの回転方向位置を求め、それに基づいて、例えば、ドリルでバランスリング5の外周に穴7を空けたり、バランスリング4,5の外周に複数個のタップ8を設け、アンバランスのある位置にネジ9を挿入したりすることでバランス取りを行う(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−311375号公報
従来の電動機のロータにおいて、バランスリング4,5を、接着剤でロータスリーブ3に接着固定する場合、接着剤の塗布量が不足していると、接着力が不足し、ロータ回転中に、振動によりバランスリング4,5がロータスリーブ3から外れ、空回りしたり、脱落したりしてしまうことがある。また、バランスリング4,5がアルミニウム製で、ロータスリーブ3が鋼製の場合、電動機のステータの巻線温度上昇や、軸を回転可能に支持する軸受の温度上昇がロータに伝わりロータの温度が上昇すると、アルミニウム製のバランスリング4,5の方が、鋼製のロータスリーブ3より線膨張係数が大きいため、両者の接着隙間が広がってしまう。そうすると、接着剤の接着面が剥がれ、バランスリング4,5がロータスリーブ3から外れ、空回りしたり、脱落してしまったりすることがある。
同様に、バランスリング4,5を焼きバメにより、ロータスリーブ3に固定する場合も、ロータの温度が上昇すると、アルミニウム製のバランスリング4,5の方が、鋼製のロータスリーブ3より線膨張係数が大きいため、両者の焼きバメ代が減少し、振動等によりバランスリング4,5がロータスリーブから外れてしまうことがある。そして、バランスリング4,5が外れた場合、バランス取りを行ったバランスリング4,5が、ロータから外れてしまうため、バランスが崩れ電動機の振動が大きくなる。
本発明は、電動機のロータにおいてバランスリングがロータスリーブから外れたりロータスリーブに対して回転したりすることを抑制することを目的とする。
本発明の電動機のロータは、ロータスリーブと、前記ロータスリーブの外周に嵌合される積層電磁鋼板と、穴あき円板形状で、前記積層電磁鋼板の積層方向の両端面に対向し、前記ロータスリーブの外周に焼きバメもしくは接着により嵌合される2つのバランスリングと、を備える電動機のロータであって、前記各バランスリングは、前記積層電磁鋼板の積層方向端面に対向する対向面側に設けられる凹部と、前記対向面の反対側の外面と前記凹部とを連通する連通孔と、を含み、前記積層電磁鋼板は、軸方向に延び、前記各バランスリングの前記凹部を連通する貫通孔を含み、前記凹部と前記連通孔と前記貫通孔の内部には樹脂が充填され、前記凹部に充填された樹脂は、その一部が軸方向かつ積層電磁鋼板より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がるように形成されていること、を特徴とする。
本発明の電動機のロータにおいて、前記凹部は、その一部が軸方向かつ積層電磁鋼板より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がるように形成されていること、としても好適であるし、前記各バランスリングは、前記凹部の底面に設けられ、前記対向面側の外径が凹部の底面側の外径よりも大きい突起と、を含むこと、としても好適である。また、前記凹部は、軸方向視で円環状であることも好適である。
本発明は、電動機のロータにおいてバランスリングがロータスリーブから外れたりロータスリーブに対して回転したりすることを抑制することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における電動機のロータの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態における電動機のロータの概略構成を示す側面図である。 本発明の他の実施形態における電動機のロータのバランスリングに設けられる孔近傍の構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態における電動機のロータの概略構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態における電動機のロータの概略構成を示す側面図である。 従来の電動機のロータを示す断面図である。
図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1に示す様に、本実施形態の電動機のロータ1は、ロータスリーブ3と、ロータスリーブ3の外周に嵌合される積層電磁鋼板2と、穴あき円板形状で、積層電磁鋼板2の積層方向の両端面2aに対向し、ロータスリーブ3の外周に焼きバメもしくは接着により嵌合されるバランスリング11,12とを備えている。各バランスリング11,12は、積層電磁鋼板2の積層方向端面2aに対向する対向面11a,12aに設けられる円環状の溝13,14と、対向面11a,12aの反対側の外面11b,12bと溝13,14とを連通し、その内径が外面11b,12bに向かって大きくなっているテーパ孔19,20と、を含んでいる。テーパ孔19,20は、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となる。また、積層電磁鋼板2は、軸方向に延び、各バランスリング11,12の各溝13,14を連通する貫通孔15を含み、溝13,14とテーパ孔19,20と貫通孔15の内部には樹脂16,17,18,15aが充填されている。なお、本実施形態のテーパ孔19,20は請求項に記載の連通孔であり、溝13,14は請求項に記載の凹部である。また、バランスリング11,12は積層方向の両端面2aに密着するよう取り付けられていてもよい。
樹脂15a,16,17,18は、粘性のある液体もしくは半固形の状態で、例えば、一方のテーパ孔19から溝13を通して貫通孔15に注入し、貫通孔15から溝14に充填、他方のテーパ孔20から内部の空気及び余剰の樹脂を外部に抜くことによって溝13,14とテーパ孔19,20と貫通孔15の内部に充填する。その後、加熱したり、硬化剤と混合したりすることにより樹脂15a,16,17,18を硬化させる。樹脂15a,16,17,18はエポキシ樹脂等が好適である。本実施形態では、テーパ孔19,20は、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となっているので、テーパ孔19,20に充填された樹脂17,18も軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となる。
図2に示すように、貫通孔15、テーパ孔19,20は円周状に複数個設けても良い。また、貫通孔15は、円環上の溝13,14の外径と内径との間に設けられており、その内径は、溝13,14の外径と内径の間の幅よりも小さくなっている。このため、樹脂を充填する際に樹脂が充填部分以外に漏れることを抑制することができる。
以上説明した本実施形態の電動機のロータ1は、ロータスリーブ3の外周に嵌合される積層電磁鋼板2に設けた貫通孔15と、バランスリング11,12に設けられた溝13,14と、テーパ孔19,20の中に樹脂15a,16,17,18が充填され、一体に硬化しているので、硬化した樹脂15a,16,17,18は一体の構造物として機能する。そして、溝13,14に充填された樹脂16と貫通孔15に充填された樹脂15aとは一体となって積層電磁鋼板2に対して回転しないよう固定される。積層電磁鋼板2はロータスリーブ3に焼きバメで固定されているが、どちらも鋼製でその熱膨張率は略等しいため、積層電磁鋼板2のロータスリーブ3に対する嵌合が緩んでくることはない。従って、積層電磁鋼板2に固定される樹脂15a,16,17,18を含む樹脂構造物は積層電磁鋼板2を介してロータスリーブ3に固定されていることとなる。
そして、テーパ孔19,20とテーパ孔19,20に充填された樹脂17,18とは、軸方向に嵌合している。テーパ孔19,20に充填された樹脂17,18は、溝13,14に充填された樹脂16と貫通孔15に充填された樹脂15aと一体となっていることから、樹脂17,18とテーパ孔19,20とが係合するとテーパ孔19,20の設けられているバランスリング11,12は一体となった樹脂15a,16,17,18を介して積層電磁鋼板2に固定されることとなる。従って、温度上昇によりアルミニウム製のバランスリング11,12とロータスリーブ3との焼きバメがゆるくなった場合でも、バランスリング11,12は樹脂15a,16,17,18と積層電磁鋼板2を介してロータスリーブ3に対する固定状態を保つことができ、バランスリング11,12がロータスリーブ3に対して回転してしまうことを抑制することができる。また、テーパ孔19,20はバランスリング11,12の各溝13,14の底面13a,14aから各外面11b,12bに向かって内径が大きくなっているので、バランスリング11,12とロータスリーブ3との嵌合がゆるくなった場合でも、テーパ孔19,20の内面が樹脂17,18の外面に係合し、バランスリング11,12が各外面11b,12b側に向かって外れてしまうことを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の電動機のロータ1は、バランスリング11,12がロータスリーブ3から外れたりロータスリーブ3に対して回転したりすることを効果的に抑制することができる。
尚、バランス取りについては、従来の電動機のロータと同様、バランシングマシン等によりアンバランス量とアンバランスの回転方向位置を求め、それに基づいて、例えば、ドリルでバランスリング12の外周に穴7を空けたり、バランスリング11の外周に複数個のタップ8を設け、アンバランスのある位置にネジ9を挿入したりすることで行う。
以上説明した、本実施形態では、溝13,14は円環状として説明したが、円環状でなく、四角断面で円周方向に沿って複数のブロックに分割され、分割した各ブロックにそれぞれテーパ孔19,20を設けるように構成してもよい。また、複数のブロックに分割した溝13,14に代わって、例えば、対向面11a,12aの面に設けられた円形断面の凹部としてもよい。
さらに、この凹部の断面積が軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がるように、例えば、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かってその直径が広がるテーパ形状としてもよい。また、凹部のロータスリーブ3側の内面を軸方向に延びるストレートな形状とし、外周側の内面を軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって広がるテーパ形状としてもよい。この場合、凹部に充填された樹脂は、その一部が軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となる。
次に図3を参照しながら、本発明の他の実施形態について説明する。先に図1、図2を参照して説明した部分には同様の符号を付してその説明は省略する。図3は、図1、図2を参照して説明した実施形態のバランスリング11,12に設けられたテーパ孔19,20を段付孔としたものである。段付孔は溝13に連通している小径部19aと外面11b側に設けられている大径部19bとから構成されている。このように段付孔の構成とすることにより、段付孔の段部19cが樹脂17と係合して、バランスリング11が軸方向外側に向かって外れることを抑制することができる。本実施形態は、先に説明した実施形態と同様の効果を奏する。本実施形態では、段付孔は軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状を含んでおり、その中に充填される樹脂も同様に、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状を含んでいる。
次に図4を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。図1から図3を参照して説明した部分には同様の符号を付してその説明は省略する。図4に示すように、本実施形態の電動機のロータ1は、バランスリング11,12に設けられた溝13,14とバランスリング11,12の外面11b,12bとを連通する孔がストレート孔23,24となっており、溝13,14の底面13a,14aにバランスリング11,12の対向面11a,12aの側外径が溝13,14の底面13a,14a側の外径よりも大きい突起と、を含むようにしたものである。本実施形態では、突起は、バランスリング11,12の溝13,14の底面13a,14aとバランスリング11,12の外面11b,12bとの間に設けた雌ねじ25に、溝13,14の底面13a,14a側からねじ込まれた皿頭ねじ21の頭部21aである。この頭部21aは溝13,14の底面13a,14aから対向面11a,12aに向かってその外径が大きくなっているものである。従って、皿頭ねじ21の頭部21aと溝13,14との間の空間は、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となる。なお、本実施形態のストレート孔23,24は請求項に記載の連通孔であり、溝13,14は請求項に記載の凹部である。
本実施形態の組み立ては、まず、バランスリング11,12の対向面11a,12a側から皿頭ねじ21を各雌ねじ25にねじ込んだ後、バランスリング11,12をロータスリーブ3に嵌合させ、その後、一方のストレート孔23から粘性のある液体もしくは半固形の状態の樹脂をストレート孔23、溝13、貫通孔15に充填し、貫通孔15から溝14に充填した後、内部の空気と余剰の樹脂をストレート孔24から抜くことによってストレート孔23,24,溝13,14,貫通孔15に樹脂17,18,16,15aを充填する。そして、その後、加熱したり、硬化剤と混合したりすることにより樹脂15a,16,17,18を硬化させる。皿頭ねじ21の頭部21aと溝13,14との間の空間は、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となっているので、溝13,14に充填された樹脂16のこの空間に対応する部分は、軸方向かつ積層電磁鋼板2より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がる形状となる。
樹脂が硬化すると、先に説明した実施形態と同様、溝13,14に充填された樹脂16と貫通孔15に充填された樹脂15aとストレート孔23,24に充填された樹脂17,18とは一体となって積層電磁鋼板2に対して回転しないように固定され、樹脂15a,16,17,18を含む樹脂構造物は積層電磁鋼板2を介してロータスリーブ3に固定される。
そして、ストレート23,24に充填された樹脂17,18は、溝13,14に充填された樹脂16と貫通孔15に充填された樹脂15aと一体となっていることから、樹脂17,18とストレート孔23,24とが嵌合するとストレート孔23,24の設けられているバランスリング11,12は一体となった樹脂15a,16,17,18を介して積層電磁鋼板2に固定されることとなる。従って、温度上昇によりアルミニウム製のバランスリング11,12とロータスリーブ3との焼きバメがゆるくなった場合でも、バランスリング11,12は樹脂15a,16,17,18と積層電磁鋼板2を介してロータスリーブ3に対する固定状態を保つことができ、バランスリング11,12がロータスリーブ3に対して回転してしまうことを抑制することができる。
また、溝13,14の内部には、底面13a,14aから皿頭ねじ21の頭部21aが突出しており、この皿頭ねじ21の頭部21aの周囲にも樹脂16が充填されている。皿頭ねじ21の頭部21aはバランスリング11,12の対向面11a,12aに向かってその直径が大きくなっているので、頭部21aのテーパになっている面と硬化した樹脂16とが係合し、バランスリング11,12が軸方向外側に向かって外れることを抑制することができる。本実施形態は、先に説明した実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、溝13,14の中に設けられる突起として皿頭ねじ21の頭部21aを用いることとして説明したが、突起はこれに限られず、溝13,14の底面13a,14aに設けられ、対向面11a,12a側の外径が溝13,14の底面13a,14a側の外径よりも大きいテーパ形のピン等としてもよい。更に、本実施形態ではバランスリング11,12にストレート孔23,24を設けることとして説明したが、先に説明した実施形態のように、テーパ孔19,20を設けるようにしてもよい。
図5を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。電動機のロータ1の積層電磁鋼板2には図5に示すように円周方向の磁極から隣接する磁極位置に向かって複数のスリット31,32,33が設けられているものがある。このような電動機のロータ1に本発明を適用する場合は、図5に示すように、スリットを図1に示す貫通孔15として兼用することができる。図5にその一例を示す。なお、本実施形態の説明では、図1から図4を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付してその説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態では、3本のスリット31,32,33に樹脂35を充填する。充填された樹脂35は図1に示す樹脂15aと同様、溝13,14に充填された樹脂16と一体となる。本実施形態は先に説明した各実施形態と同様の効果を奏する。
1 電動機のロータ、2 積層電磁鋼板、2a 積層方向端面、3 ロータスリーブ、4,5,11,12 バランスリング、7 穴、8 タップ、9 ネジ、11a,12a 対向面、11b,12b 外面、13,14 溝、13a,14a 底面、15 貫通孔、15a,16、17,18 樹脂、19,20 テーパ孔、19a 小径部、19b 大径部、19c 段部、21 皿頭ねじ、21a 頭部、23,24 ストレート孔、25 雌ねじ、31〜33 スリット、35 樹脂。

Claims (4)

  1. ロータスリーブと、
    前記ロータスリーブの外周に嵌合される積層電磁鋼板と、
    穴あき円板形状で、前記積層電磁鋼板の積層方向の両端面に対向し、前記ロータスリーブの外周に焼きバメもしくは接着により嵌合される2つのバランスリングと、を備える電動機のロータであって、
    前記各バランスリングは、前記積層電磁鋼板の積層方向端面に対向する対向面側に設けられる凹部と、前記対向面の反対側の外面と前記凹部とを連通する連通孔と、を含み、
    前記積層電磁鋼板は、軸方向に延び、前記各バランスリングの前記凹部を連通する貫通孔を含み、
    前記凹部と前記連通孔と前記貫通孔の内部には樹脂が充填され、前記凹部に充填された樹脂は、その一部が軸方向かつ積層電磁鋼板より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がるように形成されていること、
    を特徴とする電動機のロータ。
  2. 請求項1に記載の電動機のロータであって、
    前記凹部は、その一部が軸方向かつ積層電磁鋼板より離れる方向に向かって軸方向と直角方向の断面積が広がるように形成されていること、
    特徴とする電動機のロータ。
  3. 請求項1または2に記載の電動機のロータであって、
    前記各バランスリングは、前記凹部の底面に設けられ、前記対向面側の外径が凹部の底面側の外径よりも大きい突起と、を含むこと、
    を特徴とする電動機のロータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機のロータであって、
    前記凹部は、軸方向視で円環状である、ことを特徴とする電動機のロータ。
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