JP2009171785A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】永久磁石の冷却能力低下を抑制できる、回転電機を提供する。
【解決手段】この回転電機は、回転可能に設けられた回転シャフトを備える。また、回転シャフトに固設され、孔部が形成されているロータコア121を備える。また、孔部の一部分に埋設された永久磁石122を備える。永久磁石122を冷却する冷媒は、ロータコア121に形成された孔部の一部である空間121B内を流通する。永久磁石122は、孔部の内壁面に、シート状基材を含む接着剤層124を介在させて接着固定されている。
【選択図】図5
【解決手段】この回転電機は、回転可能に設けられた回転シャフトを備える。また、回転シャフトに固設され、孔部が形成されているロータコア121を備える。また、孔部の一部分に埋設された永久磁石122を備える。永久磁石122を冷却する冷媒は、ロータコア121に形成された孔部の一部である空間121B内を流通する。永久磁石122は、孔部の内壁面に、シート状基材を含む接着剤層124を介在させて接着固定されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、回転電機に関し、特に、永久磁石が埋設された回転電機に関する。
永久磁石が埋設された回転電機では、高効率化および小型化を実現するために、永久磁石として希土類磁石が用いられる場合がある。特に、非常に高い磁気特性を有するNd(ネオジム)磁石が用いられる場合がある。Nd磁石は、卓越した磁気特性を有するものの、高温になるほど磁石の保持力が低下するという温度特性(熱減磁)を有する。Nd磁石の保持力が低下すると、外部からの反磁界により磁石が不可逆減磁し、回転電機の性能が低下してしまうという問題がある。よって、回転電機に用いられる永久磁石の温度保護のために、永久磁石の冷却構造が重要となる。
従来の永久磁石の冷却構造として、冷却油などを用いて磁石やステータのコイルエンドを冷却する電動機などの回転電機が各種提案されている。たとえば特許文献1では、永久磁石が挿入固定される磁石挿入孔に沿って冷媒通路が形成され、この冷媒通路を経由して導かれた冷媒によって冷却を行なっている回転電機が提案されている。
また、特許文献2〜5では、永久磁石の固定方法が開示されている。特許文献2では、永久磁石埋め込み形モータにおいて、永久磁石を接着シートで固定する構成が提案されている。特許文献3では、だれ落ちない特性を有する接着剤で永久磁石を止着した電動機用回転子が提案されている。特許文献4では、割ピンを圧入することにより永久磁石を固定する構成が提案されている。特許文献5では、接着剤の漏れ経路となる開口部の面積を縮小することにより、永久磁石装着時における接着剤漏れを抑制する構成が提案されている。
特開2002−345188号公報
特開平9−163649号公報
特開平10−126988号公報
特開平5−83892号公報
特開2005−184968号公報
回転電機のロータコアに永久磁石を固定するために、通常、エポキシ接着剤などの液体接着剤がよく用いられる。永久磁石に塗布された液体接着剤が硬化する前に、永久磁石を冷却する冷媒が流通する冷媒通路に液体接着剤が溢れ出すと、冷媒通路が液体接着剤によって塞がれる。その結果、冷媒通路内の冷媒の流れが妨げられ、また直接冷媒に接触し得る永久磁石の表面積が減少して、永久磁石の冷却能力が低下するために、永久磁石が熱減磁するという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、永久磁石の冷却能力低下を抑制できる、回転電機を提供することである。
本発明に係る回転電機は、回転可能に設けられた回転シャフトを備える。また、回転シャフトに固設され、孔部が形成されているコア体を備える。また、孔部の一部分に埋設された永久磁石を備える。永久磁石を冷却する冷媒は、コア体に形成された孔部の他の部分内を流通する。永久磁石は、孔部の内壁面に、シート状基材を介在させて接着固定されている。
上記回転電機において好ましくは、永久磁石は、シート状基材に保持された、常温で固体の接着剤が加熱されて溶融することにより、孔部の内壁面に接着されている。
また好ましくは、永久磁石は、冷媒が流れる孔部の他の部分に向かい合う側面を有する。上記側面は、シート状基材から露出して冷媒と直接接触する。
また好ましくは、孔部は、回転シャフトの回転軸に沿う方向に形成されている。
また好ましくは、回転電機は、コア体の軸方向端面に対向して設けられたエンドプレートをさらに備える。回転シャフトには、冷媒が流通可能な第1流路が形成されている。エンドプレートとコア体の軸方向端面との間には、第1流路に連通する第2流路が形成されている。冷媒は、第1流路と前記第2流路とを経由して、孔部へ流入する。
また好ましくは、回転電機は、コア体の軸方向端面に対向して設けられたエンドプレートをさらに備える。回転シャフトには、冷媒が流通可能な第1流路が形成されている。エンドプレートとコア体の軸方向端面との間には、第1流路に連通する第2流路が形成されている。冷媒は、第1流路と前記第2流路とを経由して、孔部へ流入する。
本発明の回転電機によると、永久磁石を冷却する冷媒は、永久磁石が埋設されているコア体の孔部の内部を流通する。永久磁石はコア体の孔部の内壁面に接着固定されている。永久磁石を接着するための接着剤として、常温で固体の接着剤を使用することができる。たとえばプリプレグを使用することができ、この場合、永久磁石と孔部の内壁面との間にガラス繊維などのシート状基材が介在して、永久磁石は孔部の内壁面に接着固定されることになる。常温で固体の接着剤を使用すると、液体接着剤を使用する場合と異なり、冷媒の通路を形成する孔部の内部に接着剤が溢れることがない。つまり、永久磁石を固定するための接着剤によって冷媒が流通する通路が塞がれることを抑制することができるので、永久磁石の冷却能力低下を抑制することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本発明の一実施の形態に係る回転電機を示した断面図である。図1に示すように、モータおよび/またはジェネレータである回転電機100は、回転可能に設けられた回転シャフト110と、回転シャフト110に取り付けられたロータ120と、ステータ130とを含んで構成される。回転シャフト110は、軸受部(図示せず)を介して回転電機のケース(図示せず)に回転可能に取り付けられる。
ロータ120は、回転シャフト110に固設されたコア体としてのロータコア121を有する。ロータコア121は、回転シャフト110の回転軸に沿った、円筒形状を有する。ロータコア121は、たとえば、鉄または鉄合金などからなる電磁鋼板を、回転シャフト110の軸方向に積層することにより構成される。ロータコア121には、孔部121Aが形成されている。孔部121Aは、回転シャフト110の回転軸に沿う方向に延びるように、典型的には回転シャフト110の回転軸方向と平行となるように、形成されている。
孔部121Aの一部分には、永久磁石122が埋設されている。すなわち、回転電機100は、IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。孔部121Aは永久磁石122よりも大きい。永久磁石122は、孔部121Aの内壁面との間に接着剤層124を介在させて、ロータコア121に接着固定されている。
ロータ120はまた、ロータコア121の軸方向両端面に対向して設けられた、エンドプレート123を有する。エンドプレート123は、電磁鋼板の積層構造を、回転シャフト110の軸方向に対して挟持するように配置されている。永久磁石122に対向する電磁鋼板の端部が磁化されたとき、磁力の作用によって電磁鋼板が分離しようとする力が働くが、エンドプレート123によって電磁鋼板の積層構造を挟持することにより、電磁鋼板の分離を防止する。
エンドプレート123は、ねじ止め、かしめ、圧入などの任意の方法によって、回転シャフト110に固定されており、回転シャフト110の回転に伴って回転運動を行なう。エンドプレート123は、たとえばアルミニウムなどにより構成され、その厚みは、たとえば5mm程度である。
ステータ130は、ステータコア131と、ステータコア131に巻回されたステータコイル132とを有する。ステータコア131は、たとえば、鉄または鉄合金などからなる電磁鋼板を、回転シャフト110の回転軸方向に積層することにより構成される。なお、ロータコア121およびステータコア131は、電磁鋼板に限定されず、たとえば圧粉磁心から構成されても良い。ステータコア131の内周面上には複数のティース部(図示せず)および該ティース部間に形成されるスロット部(図示せず)が形成されている。スロット部は、ステータコア131の内周側に開口するように設けられる。
3つの巻線相であるU相、V相およびW相を含むステータコイル132は、スロット部に嵌り合うようにティース部に巻き付けられる。U相、V相およびW相は、互いに円周上でずれるように巻き付けられる。
図1に示される回転電機100は、典型的には、ハイブリッド車(HV:hybrid vehicle)に搭載されるが、その用途はハイブリッド車に限定されず、たとえば燃料電池車や電気自動車に搭載されてもよい。
回転シャフト110の内部には、中空部110Aが形成されている。回転シャフト110は、中空に形成されている。中空部110Aは、回転シャフト110の軸方向に沿って(典型的には軸方向に対して平行に、たとえば回転中心軸を含むように)延びる部分と、回転シャフト110の径方向に沿って(典型的には径方向に対して平行、すなわち上記軸方向に対して垂直な方向に)延びる部分とを含むように、形成されている。
図1中の下側に位置する一のエンドプレート123には、永久磁石122の軸方向端面に対向する位置に該軸方向端面を覆うように、凹部123Aが形成されている。図1中の上側に位置する他のエンドプレート123には、永久磁石122の軸方向端面に対向する位置に該軸方向端面を覆うように、凹部123Bが形成されている。凹部123A,123Bは、エンドプレート123の表面に、エンドプレート123の厚みを残存させるように形成された、有底の凹部である。また、図1中の上側に位置する他のエンドプレート123には、凹部123Bの底部からエンドプレート123を貫通する、貫通部123Cが形成されている。
凹部123A,123Bの深さは、たとえば2mm程度である。凹部123A,123Bは、たとえば、エンドプレート123にプレス加工を施すことにより形成される。貫通部123Cは、たとえばエンドプレート123にドリルなどによる穴あけ加工を施すことにより形成される。
永久磁石122を冷却する、たとえば冷却油などの冷媒は、図1中に矢印で示すように、中空部110A、凹部123A、孔部121A、凹部123Bおよび貫通部123Cを順に流れる。中空部110Aは、回転シャフト110に形成された、冷媒が流通可能な第1流路である。凹部123Aは、エンドプレート123とロータコア121の軸方向端面との間に形成された、中空部110Aに連通する第2流路である。冷媒は、第1流路としての中空部110Aと、第2流路としての凹部123Aとを経由して、ロータコア121に形成された孔部121Aへ流入する。回転電機100は、回転シャフト110の回転によって発生する遠心力が作用するために、中空部110Aから凹部123Aへ冷媒が流入しやすい構造に形成されている。
エンドプレート123の、凹部123Aが形成されていないロータ120の外径側の一部は、ロータコア121の軸方向端面と直接接触していてもよく、たとえばOリングなどのシール部材を介在させてロータコア121の軸方向端面と対向していてもよい。シール部材を介在させる場合、遠心力によって中空部110Aから凹部123Aに流入した冷媒がエンドプレート123とロータコア121との隙間から漏洩することが抑制され、凹部123A内に冷媒が滞留しやすい構造とすることができる。
次に、図1に示す回転電機100の製造方法のうち、ロータ120の製造方法について説明する。図2は、ロータの製造方法を示す流れ図である。図2に示すように、まず工程(S10)において、ロータコア121を形成する。上述のように、たとえば電磁鋼板を積層させることによって、円筒形状のロータコア121を形成することができる。またロータコア121には、円筒形状の軸方向にロータコア121を貫通するように、孔部121Aが形成される。図3は、ロータコアの軸方向端面の部分拡大図である。図3に示すように、孔部121Aは、ロータコア121の端面の外周近傍に形成されている。孔部121Aは、円筒形状のロータコア121の端面における円周方向に沿い、等間隔に並ぶように、複数個形成されている。
次に工程(S20)において、孔部121Aに挿入され、孔部121Aの内壁面に接着固定される、永久磁石122を準備する。次に工程(S30)において、プリプレグを準備する。プリプレグとは、シート状基材に樹脂を含浸または塗布したシートである。シート状基材には、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維などの織物または一方向に揃えた繊維が用いられる。また上記樹脂としては、ホットメルト型の接着剤として作用する、たとえばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂などの各種の熱硬化性樹脂を用いることができる。
次に工程(S40)において、プリプレグを永久磁石122の表面に固定する。図4は、永久磁石の表面にプリプレグを固定した状態を示す斜視図である。図4において、接着剤層124は、永久磁石122の表面のうちの2面に、永久磁石122を挟むように貼り付けられて固定されている。この接着剤層124として、プリプレグを用いることができる。たとえば永久磁石122の表面にプライマーを塗布して、プリプレグを永久磁石122に貼り付け固定することができる。
次に工程(S50)において、ロータコア121に形成された孔部121Aの内部に、永久磁石122を挿入する。図5は、永久磁石をロータコアに挿入した状態を示す模式図である。永久磁石122の表面にプリプレグが取り付けられている場合、プリプレグのシート状基材に保持された樹脂は、常温で固体である。そのため、液体接着剤を永久磁石に塗布した後にロータコアに挿入する従来の構成と比較して、永久磁石122の孔部121Aへの挿入性が向上している。また、液体接着剤がはみ出すこともない。さらに、永久磁石122とロータコア121との間にプリプレグが存在するために、永久磁石122とロータコア121とが直接接触することを防止できるので、永久磁石122の割れや欠け、表面剥離などの傷付きを防止することができる。
次に工程(S60)において、永久磁石122を孔部121Aの内周面に接着固定する。図5に示すように、永久磁石122と、孔部121Aの内壁面との間には、接着剤層124が介在する。図6は、図5中の領域VI付近を拡大して示す、接着剤層の詳細図である。接着剤層124はプリプレグであって、図6に示すように、シート状基材124Aと、樹脂124Bとを含む。シート状基材124Aと樹脂124Bとは積層されている。
永久磁石122が孔部121Aに挿入されるとき、樹脂124Bは常温で固体であって乾燥している。つまり、接着剤層124は常温で固体であって乾燥している。永久磁石122を孔部121Aに挿入した状態で、シート状基材124Aに保持された樹脂124Bを加熱することにより、樹脂124Bが溶融する。その後常温まで冷却することにより、樹脂124Bは固体の状態に戻り、硬化する。このような樹脂124Bの溶融および硬化によって、永久磁石122は、孔部121Aの内壁面に接着固定される。
このとき、図6に示すように、永久磁石122は、ロータコア121の孔部121Aの内壁面に、たとえばガラス繊維などのシート状基材124Aを介在させて接着固定されていることになる。
また、上述の通り、ロータコア121の孔部121Aは永久磁石122よりも大きく形成されている。そのため、図5に示すように、永久磁石122が孔部121Aに埋設されている状態において、孔部121Aにおける永久磁石122が埋設されていない部分には空間121Bが形成されている。永久磁石122を冷却する冷媒は、この空間121Bの内部を経由して、図1に示すロータコア121の軸方向に沿って、エンドプレート123の凹部123Aから凹部123Bへと流通する。
永久磁石122は、冷媒が流れる空間121Bに向かい合う側面122Aを有する。側面122Aには、接着剤層124が形成されていない。側面122Aはシート状基材124Aから露出しており、永久磁石122は側面122Aにおいて冷媒と直接接触する。そのため、側面122Aにおいて永久磁石122から冷媒に直接熱を放出できる。
永久磁石122はプリプレグを用いてロータコア121の孔部121Aに接着固定されている。永久磁石122を孔部121Aの内壁面に接着するための接着剤は常温で固体であって乾燥している。そのために、永久磁石122を孔部121Aに挿入するときに接着剤がはみ出し空間121Bに溢れることはない。よって、空間121Bが接着剤で塞がれることはなく、また側面122Aが接着剤で覆われることもない。その結果、永久磁石122の冷却能力が悪化することを抑制できる。
図2に戻って、次に工程(S70)において、ロータコア121の軸方向両端面に対向する位置に、エンドプレート123を設置する。このようにして、図1に示すロータ120の製造が終了する。
以上説明したように、本実施の形態の回転電機では、永久磁石122は、ロータコア121の孔部121Aの内壁面に、シート状基材124Aを介在させて接着固定されている。永久磁石122は、シート状基材124Aに保持された、常温で固体の樹脂124Bが加熱されて溶融することにより、樹脂124Bを接着剤として、孔部121Aに接着されている。永久磁石122を冷却する冷媒は、孔部121Aにおいて永久磁石122が埋設されていない部分である、空間121B内を流通する。永久磁石122の側面122Aは、冷媒と直接接触する。
永久磁石122を接着するための接着剤として、たとえばプリプレグを使用することができ、この場合、永久磁石122と孔部121Aの内壁面との間にガラス繊維などのシート状基材124Aが介在して、永久磁石122は孔部121Aの内壁面に接着固定されることになる。常温で固体の接着剤を使用すると、液体接着剤を使用する場合と異なり、冷媒の通路を形成する孔部121Aの内部の空間121Bに接着剤が溢れることがない。
つまり、永久磁石122を固定するための接着剤によって冷媒が流通する空間121Bが塞がれて、空間121B内の冷媒の流れが妨げられることを抑制できる。また、永久磁石122から直接冷媒へ熱を放出し得る、永久磁石122の側面122Aが接着剤によって覆われて、冷媒と直接接触する側面122Aの表面積が減少することを抑制できる。したがって、永久磁石122の冷却能力低下を抑制することができ、十分な永久磁石122の冷却能力を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の回転電機は、車両に搭載される回転電機に、特に有利に適用され得る。
100 回転電機、110 回転シャフト、110A 中空部、120 ロータ、121 ロータコア、121A 孔部、121B 空間、122 永久磁石、122A 側面、123 エンドプレート、123A,123B 凹部、123C 貫通部、124 接着剤層、124A シート状基材、124B 樹脂、130 ステータ、131 ステータコア、132 ステータコイル。
Claims (5)
- 回転可能に設けられた回転シャフトと、
前記回転シャフトに固設され、孔部が形成されているコア体と、
前記孔部の一部分に埋設された永久磁石とを備え、
前記永久磁石を冷却する冷媒は、前記孔部の他の部分内を流通し、
前記永久磁石は、前記孔部の内壁面に、シート状基材を介在させて接着固定されている、回転電機。 - 前記永久磁石は、前記シート状基材に保持された常温で固体の接着剤が加熱されて溶融することにより、前記孔部の内壁面に接着されている、請求項1に記載の回転電機。
- 前記永久磁石は、冷媒が流れる前記孔部の他の部分に向かい合う側面を有し、
前記側面は、前記シート状基材から露出して冷媒と直接接触する、請求項1または請求項2に記載の回転電機。 - 前記孔部は、前記回転シャフトの回転軸に沿う方向に形成されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の回転電機。
- 前記コア体の軸方向端面に対向して設けられたエンドプレートをさらに備え、
前記回転シャフトには、冷媒が流通可能な第1流路が形成されており、
前記エンドプレートと前記コア体の前記軸方向端面との間には、前記第1流路に連通する第2流路が形成されており、
冷媒は、前記第1流路と前記第2流路とを経由して、前記孔部へ流入する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の回転電機。
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JP2008009204A JP2009171785A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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