JP5457859B2 - 低温靭性および落重特性に優れた溶接金属 - Google Patents

低温靭性および落重特性に優れた溶接金属 Download PDF

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Description

本発明は、原子力分野におけるMn−Mo−Ni系溶接構造体で適用される溶接金属に関し、殊に低温靭性と共に落重特性にも優れた溶接金属に関するものである。
Mn−Mo−Ni鋼材は優れた強度と靭性を有することが知られており、主に原子力発電プラントの圧力容器等の素材として用いられている。近年、安全性の観点から要求される靭性レベルは上昇の一途をたどっており、例えば原子炉使用済み燃料を貯蔵・輸送する際に用いるキャスクにおいては、より一層良好な低温靭性が必要とされる。また同様に破壊安全性を保障する落重特性においても低温での特性向上が望まれており、それに伴って、これらの用途に適用されるMn−Mo−Ni系溶接金属においても、強度、低温靭性および落重特性の更なる改善が望まれている。
上記のようなMn−Mo−Ni系溶接金属を含んで構築される溶接構造体(Mn−Mo−Ni系溶接構造体)においては、溶接施工後に応力除去を目的とした長時間の焼鈍処理(以下、「SR焼鈍」と呼ぶことがある)が施されるが、このSR焼鈍中に炭化物が析出することによって、溶接金属の特性が大きく変化するため、SR焼鈍条件に対応した強度、低温靭性および落重特性を改善する技術の確立が必要である。
溶接金属の低温靭性の改善に対して、例えば特許文献1に示されるようなNi基合金系溶接材料、特許文献2に示されるような9%Ni基合金系溶接材料の有効性が知られている。しかしながら、これらNi基合金系溶接材料は、高価なNiを多量に含むためコストの点で不利であり、また9%Ni基合金系溶接材料はSR焼鈍時に安定なオーステナイトが生成し、降伏応力が大幅に低下するという問題がある。そのため、Ni含有量を低レベルに抑制しつつ、強度、低温靭性および落重特性を更に向上させる技術が必要とされる。
これに対し、例えば特許文献3では、Ti系酸化物を起点とする微細アシキュラーフェライト組織の発現により、一定の低温靭性改善効果を得ている。しかしながら、この技術で得られる低温靭性は−60℃のレベルにとどまっており、更なる低温靭性改善に対し、Ti系酸化物の分散は同時に破壊起点となる粗大酸化物増加をもたらすため、なお一層の工夫が必要である。また、特許文献4では、サブマージアーク溶接において、フラックス、ワイヤー成分を制御することで落重特性に優れた溶接金属を得る方法が開示されているが、サブマージアーク溶接金属は酸素レベルが高く、粗大な酸化物が形成されるため、落重特性は落重非破断温度が−90℃にとどまっている。更に、特許文献5では、Ni含有量を制御することで破壊靭性に優れる溶接金属を実現しているが、同様に酸素レベルが高いため、低温靭性に対しては不十分と考えられる。
一方、含有酸素量が少ないTIG溶接における検討としては、特許文献6にNbやVの含有量を制御した技術が提案されているが、NbやVの添加は、強度・靭性バランスに悪影響を及ぼすため、得られる靭性値は−50℃のレベルにとどまっており、強度、低温靭性および落重特性の改善に対しては、新しい技術の確立が必要である。
特開平11−138293号公報 特開2009−101414号公報 特開2004−315962号公報 特開平11−192555号公報 特開2001−335879号公報 特開平4−313488号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、高い強度は勿論のこと、良好な低温靭性および落重特性を発揮でき、原子力プラントの圧力容器用素材として有用な溶接金属を提供することにある。
上記課題を解決することのできた本発明に係る溶接金属とは、C:0.02〜0.10%(「質量%」の意味。化学成分組成については以下同じ)、Si:0.50%以下(0%を含まない)、Mn:1.0〜1.9%、Ni:2.7〜8%、Cr:0.8%以下(0%を含まない)、Mo:0.8%以下(0%を含まない)、N:0.010%以下(0%を含まない)、O:0.010%以下(0%を含まない)を夫々含有すると共に、CrとMoの合計含有量が0.10〜1.2%であり、残部が鉄および不可避的不純物からなり、且つ下記(1)式で規定されるA値が3.8%以上、9.0%以下であると共に、溶接金属中に存在する炭化物であって、円相当直径が0.20μm以上のものの面積分率が4.0%以下である点に要旨を有する。
A値=0.8×[C]−0.05×[Si]+0.5×[Mn]+0.5×[Cu]+
[Ni]−0.5×[Mo]+0.2×[Cr] …(1)
但し、[C],[Si],[Mn],[Cu],[Ni],[Mo]および[Cr]は、夫々C,Si,Mn,Cu,Ni,MoおよびCrの含有量(質量%)を示す。
本発明において「円相当直径」とは、炭化物の大きさに注目し、同一面積の円に換算したときの直径を意味する。
本発明の溶接金属においては、下記(2)式で規定されるB値が0.35%以下であることが好ましく、これによって炭化物の面積分率をより一層低減でき、低温靭性や落重特性を更に良好にできる。
B値=[C]×(2×[Mn]+3×[Cr]) …(2)
但し、[C],[Mn]および[Cr]は、夫々C,MnおよびCrの含有量(質量%)を示す。
本発明の溶接金属には、必要によって、更に(a)Ti:0.040%以下(0%を含まない)、(b)Al:0.030%以下(0%を含まない)、(c)Cu:0.35%以下(0%を含まない)、(d)Nb:0.030%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)、等を含有させることも有用であり、こうした元素を含有することで、その種類に応じて溶接金属の特性が更に改善されることになる。
上記のような溶接金属を含んで構成されることによって、低温靭性および落重特性に優れた溶接金属を備えた溶接構造体が実現できる。
本発明によれば、溶接金属において、上記(1)式の関係を満足させつつ、化学成分組成を適切に制御することによって、高い強度(引張強度)を確保できると共に、良好な低温靭性および落重特性を発揮できる溶接金属が実現でき、このような溶接金属は原子力プラントの圧力容器用素材として、或はキャスク用素材として極めて有用である。
本発明者らは、優れた強度・靭性・落重特性を保障する溶接金属を実現する手段にについて様々な角度から検討した。その結果、溶接時に形成される微細な再熱部組織の増加および粗大炭化物の低減が強度・低温靭性・落重特性向上に有効であることを見出し、再熱部組織の形成促進および炭化物微細化技術を考案することで、本発明を完成した。
本発明者らは、溶接金属の化学成分組成を所定の範囲に制御すると共に、成分により求まる下記A値[(1)式]を3.8%以上、9.0%以下の範囲に制御し、且つ溶接金属中に存在する炭化物であって、円相当直径が0.20μm以上の炭化物の面積分率を4.0%以下とすることによって、強度、低温靭性および落重特性に優れる溶接金属が実現されることを見出した。また必要によって化学成分より求められる下記B値[(2)式]を0.35%以下とすることによって、上記炭化物の面積分率が更に低減でき、強度、低温靭性および落重特性がより一層向上することを明らかにした。
本発明の溶接金属を実現するためには、溶接材料および溶接条件を適切に制御する必要がある。溶接材料成分は、当然ながら必要とされる溶接金属成分により制約を受け、しかも所定の炭化物形態を得るためには、溶接条件および溶接材料成分が適切に制御される必要がある。例えば、溶接入熱量が2.0〜2.5kJ/mmの範囲で予熱/パス間温度が150〜240℃の場合には、下記(3)式で表されるβ値を0.40%以下に制御することが好ましい。これによって、溶接金属中に存在する炭化物であって、円相当直径が0.20μm以上の炭化物の面積分率を4.0%以下に制御することが容易となる。
β値=[C]×(1.5×[Mn]+2.3×[Cr])…(3)
但し、[C],[Mn]および[Cr]は、夫々溶接材料中のC,MnおよびCrの含有量(質量%)を示す。
炭化物のサイズは、溶接金属マトリクスの組織にも影響を受けることになる。即ち、溶接金属マトリクスが微細なほど炭化物生成サイトが増加するため、炭化物サイズは微細となるのが一般的である。従って、溶接入熱量が上記の範囲を下回るか、或は予熱/パス間温度が低くなる場合には、溶接時の冷却速度が上昇し、マトリクス組織が微細となるため、β値の満たすべき範囲はより広くなる。逆に、溶接入熱量が大きくなるか、或は予熱/パス間温度が高くなる場合には、β値はより狭い範囲に制御することが好ましい。溶接入熱量および予熱/パス間温度は、強度等の特性に影響をおよぼすパラメータであり、必要な特性に応じて適切な範囲に制御される。
また、炭化物形態に対しては、SR焼鈍条件も影響を及ぼすが、本発明の溶接金属では、下記(4)式で示されるラーソン・ミラー・パラメータ(LMP)にして、17×103〜19×103の範囲でSR焼鈍時の温度、時間を制御すればよい。
LMP=(T+273)×(20+logt)…(4)
但し、T:SR焼鈍温度(℃)
t:SR焼鈍時間(hr)
LMPが19×103よりも大きくなると、炭化物の成長が進行し、所定の炭化物形態が得られない。またLMPが17×103よりも小さくなると、強度が過大となって良好な低温靭性および落重特性が確保できない。例えば565℃で4時間(hr)のSR焼鈍を行なったときのLMPは17.3×103となり、615℃で12時間(hr)のSR焼鈍を行なったときのLMPは18.7×103となる。
本発明の溶接金属では、化学成分組成を適切に制御すると共に、C,Si,Mn,Cu,Ni,Mo,Cr等の元素含有量によって下記(1)式で規定されるA値が、3.8%以上、9.0%以下である要件を満足することが必要である。
A値=0.8×[C]−0.05×[Si]+0.5×[Mn]+0.5×[Cu]+
[Ni]−0.5×[Mo]+0.2×[Cr] …(1)
但し、[C],[Si],[Mn],[Cu],[Ni],[Mo]および[Cr]は、夫々C,Si,Mn,Cu,Ni,MoおよびCrの含有量(質量%)を示す。
尚、上記(1)式には、必要によって含有される元素も含まれるものとなるが(例えばCu)、この元素を含まないときには、その項目がないものとしてA値を計算し、その元素を含むときには、上記(1)式からA値を計算すれば良い。
上記A値は溶接金属の変態温度の指標となるパラメータであり、この値が大きいほど変態温度が低く、溶接時の逆変態を促進することで微細再熱部増加をもたらす。このA値が3.8%より小さくなると、十分な効果が発揮できない。また、A値が9.0%を超えると、SR焼鈍によりフレッシュマルテンサイトが生成するようになり、低温靭性および落重特性が低下する。尚、このA値の好ましい下限は4.5%以上であり、好ましい上限は8.0%以下である。
本発明の溶接金属においては、溶接金属中に存在する炭化物であって、円相当直径が0.20μm以上のものの面積分率が4.0%以下であることが必要である。この面積分率が4.0%よりも大きくなると、粗大炭化物が破壊亀裂の進展を助長し、低温靭性および落重特性が劣化することになる。この面積分率は好ましくは3.5%以下とするのが良い。
下記(2)式で規定されるB値は、炭化物の安定性を示すパラメータであり、このB値を0.35%以下に制御することによって、粗大炭化物の生成が抑制され、低温靭性および落重特性が更に向上するので好ましい。このB値のより好ましい上限は0.30%以下である。
B値=[C]×(2×[Mn]+3×[Cr]) …(2)
但し、[C],[Mn]および[Cr]は、夫々C,MnおよびCrの含有量(質量%)を示す。
次に、本発明の溶接金属における基本成分組成について説明する。本発明の溶接金属は、その化学成分組成において上記(1)式で規定されるA値が所定の範囲内にあっても、夫々の化学成分(元素)の含有量が適正範囲内になければ、優れた機械的特性を達成することができない。従って、本発明の溶接金属では、適正量のC,Si,Mn,Cu,Ni,MoおよびCrで規定されるA値[上記(1)式の値]が所定の範囲に制御されることに加えて、夫々の化学成分の量が、以下に示すような適正範囲内にあることも必要である。これらの成分の範囲限定理由は、下記の通りである。
[C:0.02〜0.10%]
Cは、溶接金属の強度を確保する上で必須の元素である。また、溶接金属の変態温度を下げ、微細再熱部を増加させることで低温靭性および落重特性を向上させる上でも有効な元素である。これらの効果を発揮させるためには、0.02%以上含有させる必要がある。しかしながら、C含有量が過剰になると炭化物の粗大化を招き、低温靭性および落重特性を劣化させる原因となるので、0.10%以下とする必要がある。C含有量の好ましい下限は0.04%以上(より好ましくは0.05%以上)であり、好ましい上限は0.08%以下(より好ましくは0.07%以下)である。
[Si:0.50%以下(0%を含まない)]
Siは、溶接金属の強度を確保する上で重要な元素である。しかしながら、Si含有量が過剰になると強度の過大な上昇を招き、或はマルテンサイト等の硬質組織増加をもたらし、低温靭性および落重特性の劣化を招くので、0.50%以下とする必要がある。尚、Si含有量の好ましい下限は0.05%以上であり、好ましい上限は0.40%以下(更に好ましくは0.30%以下)である。
[Mn:1.0〜1.9%]
Mnは、溶接金属の強度を確保する上で必要な元素である。また、溶接金属の変態温度を下げ、微細再熱部を増加させることで、低温靭性および落重特性を向上させる上でも有効に作用する。これらの効果を有効に発揮させるには、Mnは1.0%以上含有させる必要がある。好ましくは1.2%以上(より好ましくは1.3%以上)である。しかしながら、Mn含有量が過剰になると強度の過大な上昇や炭化物粗大化を招き、低温靭性および落重特性劣化の原因となる。こうしたことから、Mn含有量は1.9%以下とする必要がある。好ましくは1.8%以下(より好ましくは1.7%以下)である。
[Ni:2.7〜8%]
Niは、溶接金属の変態温度を下げ、微細再熱部を増加させることで低温靭性および落重特性を向上させる上で有効な元素である。こうした効果を有効に発揮させるには、Niは2.7%以上含有させる必要がある。好ましくは3.0%以上(より好ましくは4.0%以上)である。しかしながら、Niの含有量が過剰になると、SR焼鈍によってフレッシュマルテンサイトが生じ、低温靭性および落重特性を却って低下させるので、8%以下にする必要がある。好ましくは7.0%以下(より好ましくは6.0%以下)である。
[Cr:0.8%以下(0%を含まない)]
Crは、溶接金属の強度確保に有効な元素である。また、溶接金属の変態温度を下げ、微細再熱部を増加させることで、低温靭性および落重特性を向上させる。しかしながら、その含有量が過剰になると、炭化物粗大化が促進され、低温靭性および落重特性が却って低下する。こうしたことから、Cr含有量は0.8%以下とする必要がある。好ましくは0.6%以下(より好ましくは0.5%以下)である。尚、Crによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は、0.1%以上(より好ましくは0.2%以上)である。
[Mo:0.8%以下(0%を含まない)]
Moは、SR焼鈍時に微細炭化物を形成し、強度を向上させる上で有効な元素である。しかしながら、その含有量が過剰になると、炭化物粗大化が促進され、低温靭性および落重特性が却って低下する。こうしたことから、Mo含有量は0.8%以下にする必要がある。好ましくは0.6%以下(より好ましくは0.5%以下)である。尚、Moによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は、0.1%以上(より好ましくは0.2%以上)である。
[Cr+Mo:0.10〜1.2%]
CrおよびMoは炭化物形成元素であり、SR焼鈍時に微細炭化物を形成し、強度を向上させる作用を発揮する。こうした効果を有効に発揮させるために、その合計量も適切な範囲に調整する必要がある。これらの合計含有量で0.10%を下回ると、必要な強度を確保できなくなる。これに対し、合計含有量で1.2%を超えて過剰になると、多量に炭化物が生成し、低温靭性および落重特性を却って劣化させることになる。この合計含有量の好ましい下限は0.15%以上(より好ましくは0.2%以上)であり、好ましい上限は1.0%以下(より好ましくは0.8%以下)である。
[N:0.010%以下(0%を含まない)]
Nは、必要によって含有されるTi、Nb、V等の元素と窒化物(または炭窒化物)を形成し、溶接金属の強度を向上させるのに有効な元素である。しかしながら、Nが過剰に含有されると、窒化物を形成せずに単独で存在するN(固溶N)が増加し、靭性に悪影響を及ぼすことになる。また、Ti、Nb、V等の元素が含有されない場合には、窒化物(または炭窒化物)の形成量が減少することによって、固溶Nが生成し易い状態になる。こうしたことから、N含有量は0.010%以下とする必要がある。好ましくは0.0080%以下である。
[O:0.010%以下(0%を含まない)]
Oは、酸化物を形成するが、あまり過剰になると粗大酸化物が増加し、脆性破壊の起点となることで低温靭性を低下させる。こうしたことから、O含有量は0.010%以下とする必要がある。好ましくは0.008%以下(より好ましくは0.007%以下)とするのが良い。
本発明で規定する含有元素は上記の通りであって、残部は鉄および不可避的不純物であり、該不可避的不純物として、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる元素(例えば、P,S,B,Sn,Zr,Bi,Pb等)の混入が許容され得る。また本発明の溶接金属には、必要によって更に(a)Ti:0.040%以下(0%を含まない)、(b)Al:0.030%以下(0%を含まない)、(c)Cu:0.35%以下(0%を含まない)、(d)Nb:0.030%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)、等を含有させることも有用であり、こうした元素を含有することでその種類に応じて溶接金属の特性が更に改善される。
[Ti:0.040%以下(0%を含まない)]
Tiは炭化物を形成し、SR焼鈍後の溶接金属強度を向上させる上で有効な元素である。しかしながら、Ti含有量が過剰になると、低温靭性および落重特性が劣化するので、0.040%以下とすることが好ましい。より好ましくは0.035%以下(更に好ましくは0.03%以下)である。尚、Tiによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は、0.01%以上(より好ましくは0.015%以上)である。
[Al:0.030%以下(0%を含まない)]
Alは脱酸剤として有効な元素であるが、その含有量が0.030%を超えて過剰に含有されると、酸化物粗大化を招き、低温靭性に悪影響を及ぼすことになる。より好ましくは0.025%以下(更に好ましくは0.02%以下)である。尚、Alによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は、0.01%以上(より好ましくは0.015%以上)である。
[Cu:0.35%以下(0%を含まない)]
Cuは溶接金属の強度向上に有効な元素である。また、溶接金属の変態温度を下げ、微細再熱部を増加させることで、低温靭性および落重特性を向上させる。しかしながら、Cuの含有量が過剰になると、強度の過大な上昇を招き低温靭性および落重特性に悪影響を及ぼすので0.35%以下とすることが好ましい。より好ましくは0.30%以下(更に好ましくは0.25%以下)である。尚、Cuによる効果を有効に発揮させるための好ましい下限は、0.02%以上(より好ましくは0.05%以上)である。
[Nb:0.030%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)]
NbおよびVは炭窒化物を形成し、溶接金属の強度を向上させるのに有効な元素である。しかしながら、これらの元素が過剰に含有されると、低温靭性および落重特性が劣化するので、Nbで0.030%以下(より好ましくは0.02%以下)、Vで0.10%以下(より好ましくは0.08%以下)とするのが良い。尚、これらの元素による効果を有効に発揮させるための好ましい下限は、Nbで0.008%以上(より好ましくは0.01%以上)、Vで0.010%以上(より好ましくは0.02%以上)とすることが好ましい。
上記のような溶接金属を含んで構成されることによって、低温靭性および落重特性に優れた溶接金属を備えた溶接構造体が実現できるものとなる。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
溶接ワイヤー成分(C,MnおよびCr含有量)によって求められるβ値[前記(3)式]が0.40%以下となる各種溶接ワイヤー(直径:1.6mm)を用い(下記表1、2のW1〜W38)、下記の溶接条件にてTIG溶接を行なった。このとき用いた母材(溶接母材)の化学成分組成は、下記表3に示す通りである。
[TIG溶接条件]
母材板厚さ:20mm
開先形状:V字型(角度:20°)
ルート間隔:16mm
溶接入熱量:2.3kJ/mm(260A−12V−8cpm)
シールドガス:100%Ar(inner=25L/min、outer=30L/m
in):但し、一部の実施例では0.1%CO2+99.9%Arの混
合ガス、または0.2%CO2+99.8%Arの混合ガスを使用
ワイヤー送給量:15g/min
予熱/パス間温度:160〜220℃
積層数:9層18パス
Figure 0005457859
Figure 0005457859
Figure 0005457859
形成した溶接金属の化学成分組成を、A値、B値および溶接時のシールドガスの種類と共に、下記表4、5に示す。
Figure 0005457859
Figure 0005457859
形成された各溶接金属に対して、565℃×4hr(LMP=17.3×103)または615℃×12hr(LMP=18.7×103)の条件でSR焼鈍を施した後、下記の方法で円相当直径が0.20μm以上の炭化物の面積分率(総面積率)を測定すると共に、溶接金属の引張強度(TS)、低温靭性(vE-74)および落重特性を下記の条件で評価した。
[炭化物の面積分率の測定]
SR焼鈍後の溶接金属について、最終パス中央部よりレプリカTEM(透過型電子顕微鏡)観察用試験片を採取した。この試験片について7500倍のTEM像4視野を、無作為に撮影し、画像解析ソフト(「Image−Pro Plus」Media Cybernetic社製)を用いた画像解析により、円相当直径にして0.20μm以上の炭化物を選択してその面積分率を算出した。
[溶接金属の引張強度]
SR処理後の溶接金属の中央部から、溶接線方向に引張試験片(JIS Z3111A2号試験片)を採取し、JIS Z 2241の要領で引張試験を行ない、引張強度(TS)を測定した。そして、引張強度TSが620MPaを超えるものを合格と評価した。
[溶接金属の低温靭性の評価]
SR処理後の溶接金属の中央部から、溶接線方向にシャルピー衝撃試験片(JIS Z3111 4号試験片[Vノッチ試験片])を採取し、JIS Z 2242に準拠して、−74℃でシャルピー衝撃試験を各3回ずつ行い、−74℃での吸収エネルギー(vE-74)の平均値を測定した。そして、吸収エネルギー(vE-74)が70Jを超えるものと低温靭性に優れると評価した。
[落重特性の評価]
ASTM E208(2006)に準拠し、溶接金属中央部から採取したP−3試験片を用い、−160°F(−107℃)で落重試験を実施し、非破断のものを落重特性に優れる(評価:「○」)とした。
これらの測定結果[炭化物の面積分率、引張強度、落重特性および低温靭性(vE-74)]を、SR焼鈍条件毎に、下記表6、7に示す。
Figure 0005457859
Figure 0005457859
これらの結果から、次のように考察できる(尚、下記No.は、表6、7の実験No.を示す)。No.1〜26は、本発明で規定する要件を満足する例であり、化学成分組成およびA値が適切に制御されており、強度、低温靭性および落重特性が良好な溶接金属が得られていることが分かる。
これに対して、No.27〜38は、本発明で規定するいずれかの要件を外れる例であり、少なくともいずれかの特性が劣っている。このうちNo.27のものは、C含有量が本発明で規定する範囲を超えるものであり(炭化物の面積分率、B値が高くなっている)、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性が劣化している。No.28のものは、Mn含有量が本発明で規定する範囲に満たないものであり、必要な強度が得られていない。
No.29のものでは、Si含有量が本発明で規定する範囲を超えており(選択成分のTiの含有量も過剰になっている)、またNi含有量が本発明で規定する範囲に満たないものであり(A値が低くなっている)、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性のいずれも劣化している。No.30のものは、Cr含有量が本発明で規定する範囲を超えており(選択成分のAlの含有量も過剰になっている)、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性のいずれも劣化している。
No.31のものでは、Mo含有量が本発明で規定する範囲を超えており(選択成分のCuの含有量も過剰になっている)、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性が劣化している。No.32のものは、CrとMoの合計含有量が本発明で規定する範囲に満たないものであり、必要な強度が得られていない。
No.33のものは、CrとMoの合計含有が本発明で規定する範囲を超えており、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性が劣化している。No.34のものは、N含有量が本発明で規定する範囲を超えており、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性が劣化している。
No.35のものは、O含有量が本発明で規定する範囲を超えており、高い強度は得られるものの、低温靭性およびLMP=17.3×103の条件でSR焼鈍したときの落重特性が劣化している。No.36のものは、好ましい要件であるB値が高い値となっており(炭化物の面積分率が高くなっている)、高い強度は得られるものの、低温靭性および落重特性が劣化している。
No.37のものは、A値が本発明で規定する範囲に満たないものであり、落重特性が劣化している。No.38のものは、A値が本発明で規定する範囲を超えており、落重特性が劣化している。

Claims (7)

  1. C:0.02〜0.10%(「質量%」の意味。化学成分組成について以下同じ)、Si:0.50%以下(0%を含まない)、Mn:1.0〜1.9%、Ni:2.7〜8%、Cr:0.8%以下(0%を含まない)、Mo:0.8%以下(0%を含まない)、N:0.010%以下(0%を含まない)、O:0.010%以下(0%を含まない)を夫々含有すると共に、CrとMoの合計含有量が0.10〜1.2%であり、残部が鉄および不可避的不純物からなり、且つ下記(1)式で規定されるA値が3.8%以上、9.0%以下であると共に、溶接金属中に存在する炭化物であって、円相当直径が0.20μm以上のものの面積分率が4.0%以下であることを特徴とする低温靭性および落重特性に優れた溶接金属。
    A値=0.8×[C]−0.05×[Si]+0.5×[Mn]+0.5×[Cu]+
    [Ni]−0.5×[Mo]+0.2×[Cr] …(1)
    但し、[C],[Si],[Mn],[Cu],[Ni],[Mo]および[Cr]は、夫々C,Si,Mn,Cu,Ni,MoおよびCrの含有量(質量%)を示す。
  2. 下記(2)式で規定されるB値が0.35%以下である請求項1に記載の溶接金属。
    B値=[C]×(2×[Mn]+3×[Cr]) …(2)
    但し、[C],[Mn]および[Cr]は、夫々C,MnおよびCrの含有量(質量%)を示す。
  3. 更に、Ti:0.040%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1または2に記載の溶接金属。
  4. 更に、Al:0.030%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の溶接金属。
  5. 更に、Cu:0.35%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の溶接金属。
  6. 更に、Nb:0.030%以下(0%を含まない)および/またはV:0.10%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜5のいずれかに記載の溶接金属。
  7. 請求項1〜6のいずれかの溶接金属を含んで構成される溶接構造体。
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