JP5456612B2 - 内燃機関のデコンプ装置 - Google Patents
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Description
ベアリング(21)を介して回転自在に支持されているカムシャフト(22)内に回動自在に支持され、一端に設けた遠心ウエイト(42a)により前記カムシャフト(22)と相対回転させ、他端に設けたデコンプカム(43)を、カムシャフト(22)に設けられた排気カム(25)の非突出側外周面(25a)から出没させるデコンプ作動部材(39)と、
前記デコンプ作動部材(39)のデコンプシャフト(41)が嵌入される嵌装孔(38)に少なくとも一部が交差し、前記カムシャフト(22)の外周面に開口する径方向ピン挿入孔(47)に挿入される脱落防止ピン(48)と、を備え、
前記カムシャフト(22)の径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)を前記ベアリング(21)が塞ぐように成した内燃機関のデコンプ装置(2)において、
前記デコンプ作動部材(39)の遠心ウエイトアーム(42b)が、トーションスプリング(40)の付勢力で閉じた状態では、前記ベアリング(21)が前記径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)を塞ぐ位置でデコンプシャフト(41)から離れた位置にある前記遠心ウエイト(42a)の側面に当接して停止し、
前記遠心ウエイトアーム(42b)が、トーションスプリング(40)の付勢力に抗して所定開度以上開いた状態では、前記ベアリング(21)が前記径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)を開ける位置まで移動可能となるよう、前記遠心ウエイトアーム(42b)の側面に凹部(42d)が設けられたことを特徴とする内燃機関のデコンプ装置(2)に関するものである。
前記遠心ウエイトアーム(42b)が閉じた状態で、ベアリング(21)が停止する位置は、前記デコンプシャフト(41)と遠心ウエイトアーム(42b)との境界面(42e)の延長面より前記径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)に近い側であり、前記遠心ウエイトアーム(42b)が開いた状態で、ベアリング(21)が停止する位置は、前記境界面(42e)の延長面上の位置であることを特徴とするものである。
前記遠心ウエイトアーム(42b)が閉じた状態で、前記カムシャフト(22)の軸線方向視で、前記遠心ウエイト(42a)と前記ベアリング(21)の側面とがラップし、
前記遠心ウエイトアーム(42b)が最大開度開いた状態で、前記カムシャフト(22)の軸線方向視で、前記遠心ウエイトアーム(42b)と前記ベアリング(21)の側面とがラップするように構成され、前記遠心ウエイト(42a)と、前記遠心ウエイトアーム(42b)とが、「く」の字状に形成されていることを特徴とするものである。
前記遠心ウエイト(42a)は、前記遠心ウエイトアーム(42b)が最大開度開いた状態において、前記ベアリング(21)の外周に沿うように屈曲されていることを特徴とするものである。
前記遠心ウエイト(42a)には、前記遠心ウエイトアーム(42b)に対して、前記ベアリング(21)の方向に肉厚部が設けてあることを特徴とするものである。
前記デコンプ作動部材(39)は、前記デコンプシャフト(41)の先端部に、デコンプシャフト(41)の回動中心線(D)に対して一方に偏心して突設されたデコンプカム(43)を備え、同デコンプカム(43)は、前記カムシャフト(22)の外周面に設けられた嵌装孔開口(38)から出没するように形成されたことを特徴とするものである。
ベアリング(21)の移動を規制する遠心ウエイト(42a)は、デコンプシャフト(41)との間に遠心ウエイトアーム(42b)のシャフト側凹部(42d)が存在するため、デコンプシャフト(41)に近接していないので、デコンプシャフト(41)の大径部(41a)の加工が容易である。
ベアリング(21)の移動を規制する遠心ウエイト(42a)は、デコンプシャフト(41)に近接していないので、デコンプシャフト(41)の大径部(41a)の研磨加工を容易に行うことができる。
遠心力に関与する割合が小さい遠心ウエイトアーム(42b)を回動中心側に設けて、細くでき、遠心ウエイトアーム(42b)が最大開度開いた際、嵌合するベアリング(21)の側面と遠心ウエイトアーム(42b)の凹部(42d)との位置がずれ難く、組み付け及び分解の作業を容易に行うことができる。
エンジンが高速で回転し、遠心ウエイトアーム(42b)が大きく開いたときでも、遠心ウエイト(42a)の最大径があまり大きくならない。
遠心ウエイト(42a)の厚みを、をエンジンの中心側に向けて増すことができ、全体の幅を増さずにウエイトを大きくでき、デコンプシャフトの組み付け及び取外しの際も、遠心ウエイト(42a)の肉厚部が邪魔にならない。
従来用いられていた、デコンプシャフトとは別体のデコンププランジャ(特許文献1)が不要であるので、部品点数が少なく、安価に製造することができる。
(1)従来のデコンプ装置(特開2008−303839号公報)においては、脱落防止ピンを挿入するピン挿入孔の端部開口を塞ぐベアリングの脱落防止を目的として、ベアリング移動規制部が、デコンプ装置のウエイト部の遠心ウエイトの反対側に、ベアリングの方へ曲がった形状で、デコンプシャフトに近接して設けられていた。このため、ウエイト部に近いデコンプシャフトの大径部の加工のためには、狭い隙間を加工するための先細の特殊工具が必要であった。
上記実施形態においては、ベアリング21の移動を規制する遠心ウエイト42aは、デコンプシャフト41から離れた位置にあり、デコンプシャフト41に近接していないので、デコンプシャフト41の大径部41aは通常の工具で切削加工が可能である。
(2)従来のデコンプ装置においては、ベアリング移動規制部が、ベアリングの方へ曲がった形状で、デコンプシャフトに近接して設けられていた。デコンプシャフトのこの部分はトーションスプリングが装着される部分であるため、トーションスプリングの内面の耐磨耗性向上のため、表面粗度を向上させる必要があり、このため、研磨されなければならないが、隙間が狭いため、表面粗度向上に限界があった。
上記実施形態においては、ベアリング21の移動を規制する遠心ウエイト42aは、デコンプシャフト41に近接していないので、トーションスプリング40が装着されるデコンプシャフト41の大径部41aを、十分に研磨加工することができ、トーションスプリング40の耐磨耗性の向上を図ることができる。
(3)遠心ウエイトアーム42bが閉じた状態で、カムシャフト22の軸線方向視で、遠心ウエイト42aとベアリング21の側面とがラップし、遠心ウエイトアーム42bが最大開度開いた状態で、カムシャフト22の軸線方向視で、遠心ウエイトアーム42bとベアリング21の側面とがラップするように構成されているので、遠心力に関与する割合が小さい遠心ウエイトアーム42bを細くでき、遠心ウエイトアーム42bが最大開度開いた際、嵌合するベアリング21の側面と遠心ウエイトアーム42bの凹部42dとの位置がずれ難く、組み付け及び分解の作業を容易に行うことができる。
(4)遠心ウエイト42aは、遠心ウエイトアーム42bが最大開度開いた状態で、ベアリング21の外周に沿うように屈曲されているので、エンジンが高速で回転し、遠心ウエイトアーム(42b)が大きく開いたときでも、遠心ウエイト(42a)の最大径があまり大きくならないという利点がある。
(5)遠心ウエイト42aは、遠心ウエイトアーム42bに対して、ベアリング21の方向に肉厚部が設けてあるので、遠心ウエイト42aの厚みを、をエンジンの中心側に向けて増すことができ、全体の幅を増さずにウエイトを大きくでき、デコンプシャフトの組み付け及び取外しの際も、遠心ウエイト42aの肉厚部が邪魔にならない。
(6)デコンプ作動部材39は、デコンプシャフト41の先端部に、デコンプシャフト41の回動中心線Dに対して一方に偏心して突設されたデコンプカム43を備え、同デコンプカム43は、カムシャフト22の外周面に設けた嵌装孔開口38から出没するように形成されているので、従来用いられていた、デコンプシャフトとは別体のデコンププランジャ(特許文献1)が不要となり、部品点数が少なく、安価に製造することができる。
(7)従来のデコンプ装置においては、遠心ウエイトの反対側にベアリング移動規制部の質量があったので、これに見合った質量を遠心ウエイトに付加する必要があり、ウエイト部の重量増加となっていたが、上記実施形態では、遠心ウエイト42aの反対側に余分な質量はないので、ウエイト部42の軽量化を図ることができる。
(8)従来のデコンプ装置においては、ウエイト部の質量増加によって、デコンプシャフトとウエイト部の境界部の強度増加を図るために、この境界部の付近の肉厚が大で、内燃機関の幅方向のコンパクト化を妨げていた。上記実施形態では、ウエイト部42が軽量化されるので、内燃機関の幅方向のコンパクト化が可能である。
Claims (6)
- ベアリング(21)を介して回転自在に支持されているカムシャフト(22)内に回動自在に支持され、一端に設けた遠心ウエイト(42a)により前記カムシャフト(22)と相対回転させ、他端に設けたデコンプカム(43)を、カムシャフト(22)に設けられた排気カム(25)の非突出側外周面(25a)から出没させるデコンプ作動部材(39)と、
前記デコンプ作動部材(39)のデコンプシャフト(41)が嵌入される嵌装孔(38)に少なくとも一部が交差し、前記カムシャフト(22)の外周面に開口する径方向ピン挿入孔(47)に挿入される脱落防止ピン(48)と、を備え、
前記カムシャフト(22)の径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)を前記ベアリング(21)が塞ぐように成した内燃機関のデコンプ装置(2)において、
前記デコンプ作動部材(39)の遠心ウエイトアーム(42b)が、トーションスプリング(40)の付勢力で閉じた状態では、前記ベアリング(21)が前記径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)を塞ぐ位置でデコンプシャフト(41)から離れた位置にある前記遠心ウエイト(42a)の側面に当接して停止し、
前記遠心ウエイトアーム(42b)が、トーションスプリング(40)の付勢力に抗して所定開度以上開いた状態では、前記ベアリング(21)が前記径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)を開ける位置まで移動可能となるよう、前記遠心ウエイトアーム(42b)の側面に凹部(42d)が設けられたことを特徴とする内燃機関のデコンプ装置(2)。 - 前記遠心ウエイトアーム(42b)が閉じた状態で、ベアリング(21)が停止する位置は、前記デコンプシャフト(41)と遠心ウエイトアーム(42b)との境界面(42e)の延長面より前記径方向ピン挿入孔(47)の端部開口(47y)に近い側であり、前記遠心ウエイトアーム(42b)が開いた状態で、ベアリング(21)が停止する位置は、前記境界面(42e)の延長面上の位置であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のデコンプ装置(2)。
- 前記遠心ウエイトアーム(42b)が閉じた状態で、前記カムシャフト(22)の軸線方向視で、前記遠心ウエイト(42a)と前記ベアリング(21)の側面とがラップし、
前記遠心ウエイトアーム(42b)が最大開度開いた状態で、前記カムシャフト(22)の軸線方向視で、前記遠心ウエイトアーム(42b)と前記ベアリング(21)の側面とがラップするように構成され、前記遠心ウエイト(42a)と、前記遠心ウエイトアーム(42b)とが、「く」の字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関のデコンプ装置(2)。 - 前記遠心ウエイト(42a)は、前記遠心ウエイトアーム(42b)が最大開度開いた状態において、前記ベアリング(21)の外周に沿うように屈曲されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関のデコンプ装置(2)。
- 前記遠心ウエイト(42a)には、前記遠心ウエイトアーム(42b)に対して、前記ベアリング(21)の方向に肉厚部が設けてあることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関のデコンプ装置(2)。
- 前記デコンプ作動部材39は、前記デコンプシャフト(41)の先端部に、デコンプシャフト(41)の回動中心線(D)に対して一方に偏心して突設されたデコンプカム(43)を備え、同デコンプカム(43)は、前記カムシャフト(22)の外周面に設けられた嵌装孔開口(38)から出没するように形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の内燃機関のデコンプ装置(2)。
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