JP5455446B2 - 放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法及びプログラムに関するものである。特に、手術室等で使用されるC型アームを備えたX線撮影装置に用いられて好適である。
従来、手術室で使用されるC型アームを備えたX線撮影装置は、手術部位を自由自在に撮影できることと、180度回転によるCT撮影ができることが要求される。また、近年では、患者、術者のX線被曝低減の意図から、撮影距離を固定するのではなく、撮影距離を短く変更できる機能が望まれている。
例えば、特許文献1に開示されたX線診断装置は、多方向から自由自在に撮影することを意図して、C型アームの端部に多関節アームと接続し、X線平面検出器を移動可能にしている。また、X線平面検出器を移動可能にC型アームに保持されるリンク機構が示される。C型アームから延びたリンク機構は、第1、第2アーム、第1〜第3関節から構成される。第1関節はC型アームと第1アームの結合部、第2関節は第1、第2アームの結合部、第3関節は第2アームとX線平面検出器との結合部に設けられる。第1〜第3関節は回転機能を有しており、単独または連動して回転することにより、目的とする動き、例えばX線発生部の焦点とX線平面検出器の検出面との距離(SID)を一定に保ったまま、X線平面検出器をX線発生部に対向するように制御する。
また、特許文献2に開示されたX線診断装置は、X線管球と、X線検出器と、X線検出器の受像面に配置されるグリッドと、X線管球とX線検出器の受像面との間の距離を変更可能に、X線管球とX線検出器とを支持するアーム等を有している。また、X線診断装置は、アームの角度を変更可能に支持するアーム支持装置と、グリッドによるモアレ画像データの複数のファイルを距離と角度との少なくとも一方に関連付けて記憶する記憶装置と、モアレ補正回路等を有している。そして、モアレ補正回路は、X線検出器から出力される画像データを、距離と角度との少なくとも一方に応じて記憶装置から選択的に読み出されたモアレ画像データに基づいて補正する。
特開2000−116631号公報 特開2002−336220号公報
特許文献1に開示されるX線診断装置によれば、撮影したい部位を自由自在に撮影することが可能になると共に、180度回転するCT撮影も可能になる。しかし、C型アーム端部に多関節アームがリンクされており、多関節アームの制御が難しいという問題がある。特に、二次元検出器に向かってX線管球を配置する場合は、多関節アームがC型アーム内において大きな空間を占有し邪魔になることが想定される。
また、特許文献2に開示されるX線診断装置によれば、撮影軸を変更することなく、X線源と二次元検出器との距離を変更することができる。しかし、変更する距離の長さを長くすると、長さ変更のためのスライド機構は大きくなり、実質的にCアームの外形が大きくなってしまうという問題がある。Cアームの外形が大きくなると、作業領域の小さい手術室では使いにくくなってしまう。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、C型アームを有する放射線撮影装置において、C型アーム内の空間を有効に利用することができると共に操作者による放射線撮影装置の使い勝手を向上させることを目的とする。
本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設される放射線撮影装置であって、前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、前記放射線源と前記第1のサブアームとの間には、前記第1のサブアームに対して、前記放射線源を移動させる放射線源シフト部を有し、前記放射線源シフト部は、移動させる前の前記放射線源と前記二次元検出器とを結ぶ撮影軸に一致させるように、前記第1のサブアームの回転に応じて前記放射線源を移動させることを特徴とする。
本発明によれば、C型アーム内の空間を有効に利用することができると共に操作者による放射線撮影装置の使い勝手を向上させることができる。
放射線撮影装置の構成を示す図である。 X線管球および二次元検出器を動かした状態の側面図である。 シフト部によるX線管球の移動を説明するための図である。 C型アームに対するサブアームの接続する位置を説明するための図である。 撮影部位によりサブアームを連動させる場合を説明するための図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る放射線撮影装置の構成を示す図である。なお、本実施形態では、放射線撮影装置としてX線撮影装置を取り上げて説明する。図1(a)は、X線撮影装置の外観構成を示す側面図である。図1(b)は、X線撮影装置の本体の構成を示す図である。
図1(a)に示すように、X線撮影装置100は、本体11を備えている。X線撮影装置100の本体11には、スライド支持部14を支持する回転支持部12が設けられている。スライド支持部14は、回転支持部12に対して図1(a)の二点鎖線で示す水平方向の回転軸Lhに対して回転することができる。本実施形態のスライド支持部14は、回転支持部12に対して、回転角度180度程度で回転可能である。ここで、スライド支持部14を回転支持部12に対して、180度回転させた場合、図2(b)に示すように、後述するC型アーム13の端部の上下が入れ替わる。
そして、C型アーム13の両端部の間には、被検体(患者)の寝台30が配設される。したがって、C型アーム13を180度回転させることで、仰臥位状態である被検体の背面からX線を発生させる撮影方法(アンダーチューブ)と仰臥位状態である被検体の正面からX線を発生させる撮影方法(オーバーチューブ)とを行うことができる。
スライド支持部14は、C型アーム13を図1(a)に示す矢印A方向または矢印B方向にC型アーム13のフレームの形状に沿ってスライド可能に支持している。ここで、スライド支持部14のスライド角度は、CT撮影を可能できる角度に設定されている。具体的にスライド角度は、180度にX線ファン角度を加算した角度、すなわち180度以上であることが望ましい。ここで、ファン角度とは、後述するX線管球16から照射されるX線の水平方向の広がりを示すものである。なお、CT撮影を必要としない場合は、スライド角度は、180度であってもよい。
したがって、C型アーム13は、図1(a)に示す状態から少なくともA方向に90度またはB方向に90度スライドする。C型アーム13をスライド支持部14に対してスライドさせることで例えば、仰臥位状態又は臥位状態の被検体の両側面から撮影することができる。
C型アーム13のフレームの一方の端部には、第1のサブアーム15を介して放射線源としてのX線管球16が配設されている。第1のサブアーム15は、C型アーム13のフレーム上であってC型アーム13の一方の端部よりも内側に設けられた接続部としての第1の関節19aにより回動自在に接続されている。この第1の関節19aは、回転機構であって例えば水平方向に配設されたリンク軸である。また、第1の関節19aと反対側の第1のサブアーム15の端部には、第2の関節19bを介してX線管球16の取付部としての管球取付部22が回動自在に接続されている。この第2の関節19bは、回転機構であって例えば水平方向に配設されたリンク軸である。管球取付部22には、操作者がX線管球16を移動させるために握る把手26が設けられている。なお、X線管球16は、後述するシフト部28を介して管球取付部22に取り付けられている。このように、放射線源としてのX線管球16は、C型アーム13のフレームの一方の端部側に第1のサブアーム15を介して配設されている。
ここで、第1の関節19a、第2の関節19bは、水平方向に配設されたリンク軸であるために、第1のサブアーム15及びX線管球16は、C型アーム13のフレームによって形成される面内を移動可能である。
また、C型アーム13のフレームの他方の端部には、第2のサブアーム17を介してX線管球16から照射され、被検体を透過したX線を検出する二次元検出器18が配設されている。第2のサブアーム17は、C型アーム13のフレーム上であってC型アーム13の他方の端部よりも内側に設けられた接続部としての第3の関節19cにより回動自在に接続されている。この第3の関節19cは、回転機構であって例えば水平方向に配設されたリンク軸である。また、第3の関節19cと反対側の第2のサブアーム17の端部には、第4の関節19dを介して二次元検出器18の取付部としての検出器取付部23が回動自在に接続されている。この第4の関節19dは、回転機構であって例えば水平方向に配設されたリンク軸である。検出器取付部23には、操作者が二次元検出器18を移動させるために握る把手27が設けられている。なお、二次元検出器18は、後述するシフト部29を介して検出器取付部23に取り付けられている。このように、X線を検出する二次元検出器18は、C型アーム13のフレームの他方の端部側に第2のサブアーム17を介して配設されている。
ここで、第3の関節19c、第4の関節19dは、水平方向に配設されたリンク軸であるために、第2のサブアーム17及び二次元検出器18は、C型アーム13のフレームによって形成される面内を移動することができる。
このように構成することで、X線管球16と二次元検出器18とは、図1の破線で示す被検体の寝台30を挟んで、C型アーム13の両端部で対向するように配設される。
次に、X線撮影装置100の本体11の構成について図1(b)を参照して説明する。図1(b)に示すように、本体11には、制御部50、画像処理部51、記憶部52、高圧発生部53、操作部54及び表示部55等を含んで構成されている。制御部50は、X線撮影装置100の全体を制御する。具体的には、後述するモードの選択に応じて、記憶部52に格納されたプログラムを実行する。画像処理部51は、二次元検出器18により検出されたX線のデータを操作者が確認したり保存したりできるような画像データに変換する。記憶部52は、RAMやROM等のメモリ及び大容量記憶媒体である。記憶部52は、モードに応じたプログラム等が格納されたり、制御部50による作業用メモリとして用いられたりする。高圧発生部53は、X線管球16に高電圧を供給する。操作部54は、各種操作スイッチ等により構成される。表示部55は、表示ディスプレイであって、画像処理部51により変換された画像データ等が表示される。
次に、上述した第1のサブアーム15および第2のサブアーム17の回転角度について説明する。第1のサブアーム15および第2のサブアーム17の回転角度は、種々の要因により決定される。その要因としては、例えば、二次元検出器18の前面(受像面)に配設されるグリッド部24、X線管球16の前面に配設されるX線絞り部25、C型アーム13のフレームの直径と各サブアームの長さとの関係等である。
まず、二次元検出器18の前面に配置されるグリッド部24は、X線の散乱線除去の機能、すなわち斜めから入射されるX線をカットオフする機能を有する。グリッド部24には、薄い鉛板が一定の距離で集束するように配置されている。
ここで、図1に示すようにグリッド部の集束距離をf0とすると、その集束距離f0を包含するようにグリッド部24の使用距離限界が設定される。使用距離の下限をf1、使用距離の上限をf2とすると、f1≦f0≦f2が成立する。グリッド部24の使用距離下限f1よりもX線管球16と二次元検出器18とを近接させてX線撮影することはできない。したがって、第1〜第4の関節19a〜19dは、第1のサブアーム15、第2のサブアーム17、管球取付部22および検出器取付部23を介して、X線管球16と二次元検出器18との間の距離が使用距離下限f1より短くならないように回転を規制する。
また、X線管球16の前面に配置されるX線絞り部25は、被検体が不必要に被曝をしないように、診断に必要な部分のみ照射されるようにX線照射範囲を制限する。一方、診断に必要な領域を一度に観察できるようにX線照射範囲を拡大する。したがって、X線絞り部25の設定可能な最小面積又は最大面積で、X線管球16と二次元検出器18との近接距離限界が決定される。
このように、第1〜第4の関節19a〜19dの回転角度は、グリッド部24またはX線絞り部25の特性により決定される。
なお、上述では、第1のサブアーム15および第2のサブアーム17が、C型アーム13のフレームによって形成される面内を移動する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、第1のサブアーム15および第2のサブアーム17をC型アーム13のフレームによって形成される面と略垂直な方向に移動できるように構成してもよい。この場合、C型アーム13と各サブアームとの間にそれぞれ各サブアームを、面と垂直な方向に回動させる第5の関節および第6の関節等を追加すればよい。このように構成することで、被検体上における撮影領域を被検体の体軸方向に容易に移動させることができる。すなわち、X線管球16および二次元検出器18を被検体の体軸方向に移動できるので、操作者は本体11を移動させなくとも容易にX線撮影を行うことができる。
次に、X線管球16と二次元検出器18との距離、すなわち撮影距離を変更させる場合について説明する。管球取付部22の端部および検出器取付部23の端部であって、それぞれ把手26、27に近接した位置に、図示しないブレーキ解除スイッチが設けられている。
例えば、操作者が、二次元検出器18側の把手27を持ってブレーキ解除スイッチを押すことにより、第3の関節19c及び第4の関節19dによる回転機構のブレーキを解除することができる。操作者は、図2(a)に示すように、ブレーキを解除した状態で把手27を持って、二次元検出器18をX線管球16に近づけるように移動させることで撮影距離を変更することができる。
なお、本実施形態では、撮影距離を変更するとき、X線管球16からのX線光束が二次元検出器18に斜入射しないこと、すなわち図1(a)に示す撮影軸Lcに対して常に二次元検出器18の前面が直交するように、平行移動することを条件にしている。ここで、撮影軸Lcとは、X線管球16の焦点と二次元検出器18の中心とを繋ぐ線である。このように、撮影軸Lcに対して二次元検出器18の前面が常に直交するように二次元検出器18を平行移動させることで第3の関節19c及び第4の関節19dの回転角度を一義に決定できるので、第2のサブアーム17及び検出器取付部23の制御が容易である。
また、第2のサブアーム17を設けることで、撮影距離を伸ばしたり縮めたりする場合にC型アーム13内の空間を大きくできる。なお、検出器取付部23は、第3の関節19c、第2のサブアーム17及び第4の関節19dを介して構成される場合に限られず、2以上の関節(回転機構)で構成してもよい。
同様に、例えば、操作者が、X線管球16側の把手26を持ってブレーキ解除スイッチを押すことにより、第1の関節19a及び第2の関節19bによる回転機構のブレーキを解除することができる。操作者は、図2(b)に示すように、ブレーキを解除した状態で把手26を持って、X線管球16を二次元検出器18に近づけるように移動させることで撮影距離を変更することができる。
また、同様に、撮影軸Lcに対して二次元検出器18の前面が常に直交するようにX線管球16を平行移動させることで、第1の関節19aおよび第2の関節19bの回転角度を一義に決定できるので、第1のサブアーム15及び管球取付部22の制御が容易である。
また、第1のサブアーム15を設けることで、撮影距離を伸ばしたり縮めたりする場合にC型アーム13内の空間を大きくできる。
なお、管球取付部22は、第1の関節19a、第1のサブアーム15及び第2の関節19bを介して構成される場合に限られず、2以上の関節(回転機構)で構成してもよい。
また、上述したようにX線管球16からのX線光束が二次元検出器18に斜入射しないようにすることで、グリッド部24が診断に有効なX線をカットオフすることがなく、有効なX線撮影を行うことができる。ここで、X線光束が斜入射しないようにする制御には二つのモードがある。
一つは、操作者が検出器取付部23の把手27を持って撮影距離を変更させるときに、二次元検出器18の前面に対する垂線がX線管球16の焦点を通過するように二次元検出器18を制御するモード(能動側制御モード)である。この能動側制御モードでは、逆に、操作者が管球取付部22の把手26を持って撮影距離を変更させると、二次元検出器18の前面に対する垂線がX線管球16の焦点を通過するようにX線管球16を制御する。
もう一つは、操作者が、検出器取付部23の把手27を持って撮影距離を変更させるときに、二次元検出器18の前面に対する垂線がX線管球16の焦点を通過するようにX線管球16を制御するモード(受動側制御モード)である。この受動側制御モードでは、逆に、操作者が管球取付部22の把手26を持って撮影距離を変更させると、二次元検出器18の前面に対する垂線がX線管球16の焦点を通過するように二次元検出器18を制御する。
能動側制御モードのメリットは、検出器取付部23を移動させたときに被検体へのX線の入射角度を維持しやすい点にある。また、受動側制御モードのメリットは、操作者が把手27を持って検出器取付部23を移動させる場合に、第2のサブアーム17等からのトルクを感じないことである。上述した2つのモードは、制御部50が操作者による操作部54を介した設定に応じて切替える。
また、本実施形態の二次元検出器18とX線管球16とは、互いに連動して移動することができる。より具体的には、第1のサブアーム15は、第2のサブアーム17に連動して、自動的に移動する。また、第2のサブアーム17は、第1のサブアーム15に連動して自動的に移動する。ここで、把手26および把手27の少なくとも何れか一方の近接した位置には、図示しないモード切替えスイッチが設けられている。操作者は、モード切替えスイッチによりシングルモードと連動モードとの何れかに切替えることができる。シングルモードでは、把手26または把手27のうち握っている側のサブアーム15、17と、検出器取付部23または管球取付部22のうち握っている側の取付部のみが移動する。一方、連動モードでは、把手26または把手27のうち握っていない側のサブアーム15、17と、検出器取付部23または管球取付部22のうち握っていない側の取付部も連動して移動する。制御部50はモード切替スイッチの設定に応じてシングルモードと連動モードとを切替える。
さらに、連動モードには2種類のモードがある。撮影距離一定連動モードと撮影距離変更連動モードである。
撮影距離一定連動モードは、撮影距離が変更されないように把手26または把手27のうち握っていない側のサブアーム15、17と握っていない側の取付部が連動して移動する。すなわち、撮影距離一定連動モードでは、二次元検出器18とX線管球16との間の撮影距離が一定になるように、各サブアーム15、17および各取付部22、23が移動する。例えば二次元検出器18すなわち第2のサブアーム17を被検体から遠ざけるように移動させるにしたがって、X線管球16すなわち第1のサブアーム15が被検体に近づく。この場合、X線絞り部25の開口及び撮影距離を変更せずに、撮影領域を小さくし被検体の拡大率を大きくすることが可能である。逆に、二次元検出器18すなわち第2のサブアーム17を被検体に近づけるように移動させるにしたがって、X線管球16すなわち第1のサブアーム15は被検体から遠ざかる。この場合、撮影領域を大きくし被検体の拡大率を小さくすることが可能である。
撮影距離変更連動モードは、撮影距離の変更が加速されるように把手26または把手27のうち握っていない側のサブアーム15、17と握っていない側の取付部が連動して移動する。すなわち、撮影距離変更連動モードでは、二次元検出器18とX線管球16とがそれぞれ相反する方向に移動するように、各サブアーム15、17および各取付部22、23が移動する。例えば二次元検出器18すなわち第2のサブアーム17を被検体から遠ざけるように移動させるにしたがって、X線管球16すなわち第1のサブアーム15も被検体から遠ざかる。この場合、拡大率が概ね維持されながら撮影領域を変動できる。逆に、二次元検出器18すなわち第2のサブアーム17を被検体に近づけるように移動させるにしたがって、X線管球16すなわち第1のサブアーム15が被検体に近づく。この場合、拡大率を概ね維持しながら撮影領域を変動できる。すなわち、図2(a)に示すように、把手27を持って破線で示す二次元検出器の位置から実線で示す二次元検出器18の位置に移動させたとき、破線で示すX線管球の位置から実線で示すX線管球16の位置に移動する。
なお、上述したような動作は、制御部50の指示にしたがって制御される。すなわち、制御部50では、例えば、操作者が握っている把手27側の第2のサブアーム17の移動、すなわち第3の関節19cの回転角度を検出すると、検出した回転角度に応じて、第1の関節19aを回転させる回転角度を算出する。そして、第1の関節19aは、算出された回転角度に基づいて、第1のサブアーム15を回転させる。また、第2の関節19bは、第1の関節19aの回転角度に応じて、管球取付部22すなわちX線管球16を回転させる。逆に、第1のサブアーム15が移動されたときは、第3の関節19cは、算出された回転角度に基づいて、第2のサブアーム17を回転させる。また、第4の関節19dは、第3の関節19cの回転角度に応じて、検出器取付部23すなわち二次元検出器18を回転させる。このようにして、各関節19a〜19dは、二次元検出器18とX線管球16との間の撮影距離が一定に移動させたり、相対する方向に移動させる動作を行う。
なお、制御部50はモード切替スイッチの設定に応じて撮影距離一定連動モードと撮影距離変更連動モードとを切替える。そして、上述したような処理は、制御部50が、記憶部52に格納されたモードに応じたプログラムを実行することにより実現する。
また、二次元検出器18とX線管球16との連動に関しては、被検体の撮影部位に基づいて連動させることが有利であり、これについては後述する。
次に、管球取付部22に設けられたシフト部28(放射線源シフト部)について、図3(a)、(b)を参照して説明する。以下、説明するシフト部によるシフト方法は、いわゆる能動側制御モードのことである。
本実施形態ではC型アーム13のフレーム上であってC型アーム13の内側に第1のサブアーム15、第2のサブアーム17をそれぞれ第1の関節19a、第2の関節19cにより接続させて回転させることによって撮影距離を変更する構成とした。したがって、撮影距離を伸ばしたとしても、第1のサブアーム15および第2のサブアーム17は、C型アーム13内の空間を移動するので、C型アームの外形が実質的に大きくならない。しかしながら、撮影距離の変更に応じて、X線管球16及び二次元検出器18の中心を繋ぐ線分とC型アーム13との位置関係が変化してしまうことがある。ここで、図3(a)に示すように、第1のサブアーム15及び第2のサブアーム17を回転させてX線管球16と二次元検出器18と近接させた状態で、X線管球16及び二次元検出器18の中心を繋ぐ線分を撮影軸Lcとする。なお、本実施形態では、この撮影軸LcがC型アーム13の両端部を繋ぐ線と同一になるように構成されている。
ここでは、図3(a)に示すように、X線管球16が上側で二次元検出器18が下側に配置されている場合について説明する。
操作者が、図3(a)に示すように、実線で示す第1のサブアーム15をC型アーム13のフレームに近接するように、すなわち破線で示す第1のサブアーム15まで移動させるとする。この場合、第1の関節19aを中心に第1のサブアーム15が右回りに回転するので、第2の関節19bは、右上方向に移動する。すると、X線管球16の中心は、撮影軸Lcよりも右側に移動し、X線管球16及び二次元検出器18の中心を結ぶ線分が撮影軸Lcから乖離し、操作者が所望する撮影範囲のX線撮影を行うことができない。したがって、撮影軸LcとX線管球16及び二次元検出器18の中心を結ぶ線分とを一致させるために、X線管球16を撮影軸Lcに対して直交する方向、すなわち、図3(b)に示すように、左側にシフトさせる必要がある。
そこで、本実施形態のシフト部28は、X線管球16を管球取付部22に対して、撮影軸Lcと直交する方向であって、C型アーム13のフレームが形成する面方向にシフトする機能を有する。シフト部28は、例えばボールネジや直動式のスライド装置等である。シフト部28は、撮影距離が縮むにしたがってX線管球16をC型アーム13の内側方向にシフトし、撮影距離が伸びるにしたがってX線管球16をC型アーム13の外側方向にシフトする。なお、シフト部28が、X線管球16をシフトするシフト量は、制御部50により算出される。具体的には、制御部50は、第1のサブアーム15の移動、すなわち第1の関節19aの回転角度を検出し、検出した回転角度に応じてシフト量を算出する。回転角度に応じたシフト量の算出は、予め対応テーブル等を記憶部52に格納しておき、制御部50がその対応テーブルに基づいて算出すればよい。
このように、シフト部28は、制御部50により算出されたシフト量に基づいて、X線管球16をシフトすることにより、図3(b)に示すように、撮影軸LcとX線管球16及び二次元検出器18の中心を結ぶ線分とを一致させることができる。すなわち、シフト部28は、X線管球16の焦点を撮影軸Lc上に移動させることができる。
なお、上述では、シフト部28により、X線管球16をシフトさせる場合について説明したが、同様に、シフト部(検出器シフト部)29は、二次元検出器18を撮影軸Lcに対して直交する方向にシフトする。すなわち、撮影距離が縮むにしたがって二次元検出器18をC型アーム13の内側方向にシフトし、撮影距離が伸びるにしたがって二次元検出器18をC型アーム13の外側方向にシフトする。なお、シフト部29が、二次元検出器18をシフトするシフト量は、上述した動作と同様に制御部50により算出される。
このように、シフト部29は、制御部50により算出されたシフト量に基づいて、二次元検出器18をシフトすることにより、撮影軸LcとX線管球16及び二次元検出器18の中心を結ぶ線分とを一致させることができる。すなわち、シフト部29は、二次元検出器18の中心を撮影軸Lc上に移動させることができる。
なお、設定されているモードによってシフト部28、29の動作が異なる。すなわち、上述したモード切替えスイッチにより、連動モードが設定されている場合、例えば、検出器取付部23を移動させて撮影距離を変更させると、第1のサブアーム15及び管球取付部22も連動して移動する。したがって、シフト部29は、二次元検出器18をシフトすると共に、シフト部28は、X線管球16をシフトする。
一方、モード切替えスイッチにより、シングルモードが設定されている場合、例えば、検出器取付部23を移動させて撮影距離を変更させても、移動させた側であるシフト部29が、二次元検出器18をシフトするのみである。
なお、上述した説明では、X線管球16及び二次元検出器18の少なくとも何れか一方が、X線管球16及び二次元検出器18の中心を繋ぐ線分である撮影軸Lcに合致するようにシフトされる場合について説明したが、この場合に限られない。
以下では、シフト部28、29による他のシフト方法について説明する。以下、説明するシフト方法は、いわゆる受動側制御モードのことである。
例えば、操作者が二次元検出器18を移動させたとすると、二次元検出器18の中心が移動することにより、二次元検出器18の中心を通る新たな撮影軸が受動的に決定される。そこで、X線管球16側のシフト部28が、この新たな撮影軸に合致するようにX線管球16をシフトする。
一方、操作者がX線管球16を移動させたとすると、X線管球16の中心(焦点)が移動することにより、X線管球16の中心を通る新たな撮影軸が受動的に決定される。そこで、二次元検出器18側のシフト部29が、この新たな撮影軸に合致するように二次元検出器18をシフトする。
なお、シフト部28、29が、X線管球16又は二次元検出器18をシフトするシフト量は、制御部50により算出される。すなわち、例えば、制御部50は、第1のサブアーム15の移動、すなわち第1の関節19aの回転角度を検出し、検出した回転角度により、新たな撮影軸の位置を算出する。さらに、制御部50は、算出した撮影軸に合致する二次元検出器18のシフト量を算出する。そして、二次元検出器18側のシフト部29は、算出されたシフト量に基づいて、二次元検出器18をシフトする。逆に、第二のサブアーム17が移動された場合、制御部50はX線管球16のシフト量を算出する。X線管球16側のシフト部28は、算出されたシフト量に基づいて、X線管球16をシフトする。なお、上述した処理は、制御部50が、記憶部52に格納されたモードに応じたプログラムを実行することにより実現する。
このように、操作者が移動させた側のX線管球16又は二次元検出器18については、自動でシフトしないので、X線管球16又は二次元検出器18の位置決めが容易になる。
なお、シフト部28、29は、それぞれ管球取付部22、検出器取付部23に設けられる場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、シフト部28、29は、各サブアームに対してX線管球16および二次元検出器18を移動できるのであれば、どのように構成されていてもよい。
次に、C型アーム13のフレーム上における第1のサブアーム15、第2のサブアーム17を設ける好適な位置範囲について図4(a)、(b)を参照して説明する。
位置範囲の決定要因の一つがグリッド部24である。グリッド部24の集束距離をf0とすると、その集束距離f0を包含するようにグリッドの使用距離限界が設定される。
使用距離の下限をf1、使用距離の上限をf2とすると、f1≦f0≦f2が成立する。この使用距離限界f1≦f0≦f2は、撮影に有効なX線をグリッド部24がカットオフする量が規定値以下である範囲を示している。この範囲外は、被検体が著しく無駄に被曝することになるのでX線撮影に適さない距離である。
また、一般に第1のサブアーム15、第2のサブアーム17は、より短いほうが好ましい。ただし、余りに短いとX線管球16および二次元検出器18との干渉が問題になるので第1の関節19a、第3の関節19cの位置には好適な範囲が存在する。
まず、リンク位置範囲を決定する要因は、使用距離の下限f1である。ここで、図4(a)に示すように、半円状のC型アーム13の中心点をOとしたとき、C型アーム13の端部から第1の関節19aまでを角度α1として定義する。ここで本実施形態の端部は、X線管球16及び二次元検出器18の中心を繋ぐ撮影軸LcとC型アーム13とが交差または略交差する交差部と一致する。角度α1とする第1の関節19aの位置は、最短のサブアームの長さを可能にする位置である。第1の関節19aと第2の関節19bとの距離L1は、第1の関節19aとC型アーム13の端部との間の距離L2が等しくなるように、角度α1は設定される。なお、ここでは、第1のサブアーム15と管球取付部22との間には、関節数が1つの場合を説明しているが、関節数が複数の場合、第1の関節19aと最も離れた関節との間が距離L1となる。
ここで、中心点OからC型アーム13の一方の端部までの距離を半径Rとすると、以下の式が成立する
L1=L2・・・式(1)
2R=f1+L1×cos(α1)・・・式(2)
すなわち、式(1)と式(2)とが成立するような最短のサブアームの距離L1とする角度α1が選択される。
次に、最長のサブアームとする角度α2を規定する。サブアームを最長にする場合の制限は、C型アーム13の使い勝手で規定される。すなわち、第1のサブアーム15を不必要に長くするとC型アーム13のフレーム内の空間、すなわち円弧空間を小さくなる。このC型アーム13により形成される円弧空間が小さくなるにしたがって、被検体が占有する空間が小さくなる。そこで、角度α2は、被検体の断面が長方形であると想定して、図4(b)に示す関係から以下の式のように規定される。
f1=R×(1+cos(α2))・・・式(3)
結果として、第1の関節19aが設けられる範囲は、C型アーム13の一方の端部から第1の関節19aまでの角度をαとすると、α1≦α≦α2で示される。なお、図4(a)、(b)では、第1のサブアーム15を例にして説明しているが、二次元検出器18を保持する第二のサブアーム17についても同様に第3の関節19cが設けられる範囲を規定することができる。なお、ここでは、シングルモードが設定された場合、一つのサブアーム15、17のみが移動して下限撮影距離f1を実現することができるので、一方のサブアーム15、17のみが移動する場合について説明している。
このように、第1の関節19aおよび第3の関節19cが設けられる範囲を規制する要因は、使用距離の下限撮影距離f1である。すなわち、二次元検出器18の前面に取り付けられるグリッド部24の下限撮影距離f1が変化すれば第1の関節19aおよび第3の関節19cが設けられる範囲も変化する。
したがって、操作者が本体11の操作部54を介して、グリッド部24の下限撮影距離f1を入力できるようにする。そして、制御部50は入力された下限撮影距離f1に応じて、第1の関節19aおよび第3の関節19cがC型アーム13のフレームに沿って移動する位置を算出する。そして、第1の関節19aおよび第3の関節19cは、図4(b)の矢印C方向に示すようにC型アーム13のフレームに沿って移動して、算出された位置になるように構成してもよい。ただし、この関節を移動させる手段は、シフト部28、29のシフト距離の範囲によって、その移動範囲が制限される。
また、上述では、モード切替えスイッチにより、シングルモードと連動モードとの何れかに切替え、連動モードの場合、第1のサブアーム15と第2のサブアーム17との動きを連動する場合について説明した。
次に、撮影部位情報に基づいて、サブアームを制御する場合について図5を参照して説明する。撮影部位とは、例えば脊椎、腹部、頭部、四肢(大腿、上腕等)等を示す。制御部50は、操作者が操作部54を介して入力された撮影部位情報を取得したり、図示しないネットワーク入力手段からDICOM規格に従って撮影部位情報を受信することで取得したりする。なお、撮影された画像データは、制御部50が、DICOM規格に従って他の外部装置に出力される。
ここで、図5(a)に示すように、被検体の関心領域31として脊椎の手術をしているものとする。このとき、モード切替えスイッチにより連動モードに設定されていたとしても、移動スペースがないため第1のサブアーム15と第2のサブアーム17とが連動するのは好ましくない。
また、図5(b)に示すように、被検体の関心領域31として頭部の手術をしているものとする。このとき、モード切替えスイッチにより連動モードに設定されている場合、移動スペースが十分にあるため第1のサブアーム15と第2のサブアーム17とが連動することが好ましい。このように、撮影部位情報に基づいて、第1のサブアーム15と第2のサブアーム17とを連動するか否かを判定してもよい。
また、上述では、グリッド部24の下限撮影距離f1が変更された場合に、第1の関節19aおよび第3の関節19cがC型アーム13のフレームに沿って移動する場合について説明した。
ここでは、撮影部位情報に基づいて、第1の関節19aおよび第3の関節19cが移動する場合について説明する。制御部50が撮影部位情報を取得し、その撮影部位が脊椎、腹部等の断面積の大きい撮影部位と判定したとする。この場合、第1の関節19aおよび第3の関節19cの少なくとも何れか一方は、制御部50の指示の下、C型アーム13の円弧空間が大きくなるようにC型アーム13のフレームに沿ってC型アーム13の端部側に移動する。一方、制御部50は、撮影部位が頭部、四肢等の断面積の小さい撮影部位と判定したとする。この場合、第1の関節19aおよび第3の関節19cの少なくとも何れか一方は、制御部50の指示の下、C型アーム13の円弧空間が小さくなるようにC型アーム13のフレームに沿ってC型アーム13の内側に移動する。
このように、撮影部位に応じて第1の関節19aまたは第3の関節19cが移動して、第1のサブアーム15または第2のサブアーム17が移動するので、撮影部位に応じたC型アーム13の円弧空間内を変更することができる。
次に、グリッド部24を構成する鉛板の並び方向とシフト部28、29が二次元検出器18、X線管球16をシフトする方向との関係について説明する。
グリッド部24は、複数の鉛板が所定の間隔をあけて並べられて形成されている。すなわち、鉛板の並び方向(以後、縞方向という)は、鉛板の隙間が続く方向に直交する方向のことをいう。ここで、本実施形態では、シフト部28、29は、X線管球16または二次元検出器18をグリッド部24の縞方向と直交する方向にシフトする。すなわち、上述したように、シフト部28、29は、X線管球16または二次元検出器18を二次元検出器18の中心から下ろした垂線がX線管球16の中心を通過するようにアライメントする。
なお、グリッド部24の鉛板は縞方向に集束するように配置されているので、縞方向にアライメントがずれるとX線のカットオフが大きくなる。したがって、診断に有効なX線のカットオフをミスアライメントに対して鈍感にすることができる。
上述した本発明の実施形態における放射線撮影装置を構成する各手段、並びに、放射線撮影装置の制御方法の各ステップは、制御部50(コンピュータ)がRAMやROM等に格納されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
100:X線撮影装置 11:本体 13:C型アーム 15:第1のサブアーム
16:X線管球 17:第2のサブアーム 18:二次元検出器
19a〜19d:第1の関節〜第4の関節 22:管球取付部 23:検出器取付部
24:グリッド部 28:シフト部(放射線源シフト部)
29:シフト部(検出器シフト部)

Claims (18)

  1. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設される放射線撮影装置であって、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記放射線源と前記第1のサブアームとの間には、前記第1のサブアームに対して、前記放射線源を移動させる放射線源シフト部を有し、
    前記放射線源シフト部は、移動させる前の前記放射線源と前記二次元検出器とを結ぶ撮影軸に一致させるように、前記第1のサブアームの回転に応じて前記放射線源を移動させることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記二次元検出器の受像面には、放射線の散乱線除去を行うグリッド部を有し、
    前記放射線源シフト部は、前記グリッド部の縞方向と直交する方向に前記放射線源を移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記二次元検出器と前記第2のサブアームとの間には、前記第2のサブアームに対して、前記二次元検出器を移動させる検出器シフト部を有し、
    前記検出器シフト部は、移動させる前の前記二次元検出器と前記放射線源とを繋ぐ撮影軸と一致させるように、前記第2のサブアームの回転に応じて前記二次元検出器を移動させることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記二次元検出器の受像面には、放射線の散乱線除去を行うグリッド部を有し、
    前記検出器シフト部は、前記グリッド部の縞方向と直交する方向に前記二次元検出器を移動させることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  6. 記二次元検出器と前記第2のサブアームとの間には、前記第2のサブアームに対して、前記二次元検出器を移動させる検出器シフト部有し、
    前記放射線源シフト部は、前記第2のサブアームの移動により、変更された前記二次元検出器の中心を通る撮影軸に一致させるように、前記放射線源を移動させ、
    前記検出器シフト部は、前記第1のサブアームの移動により、変更された前記放射線源の中心を通る撮影軸に一致させるように、前記二次元検出器を移動させることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記第1のサブアームと前記C型アームとの接続部および前記第2のサブアームと前記C型アームとの接続部の少なくとも何れか一方は、前記C型アームのフレームに沿って移動可能であることを特徴とする請求項2、4、5、6の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記C型アームの半円状のフレームの中心点において、前記二次元検出器と前記放射線源とを繋ぐ撮影軸および前記C型アームの交差部から、前記第1のサブアームと前記C型アームとの接続部または前記第2のサブアームと前記C型アームとの接続部までの角度αとしたとき、α1≦α≦α2であって、
    前記二次元検出器の受像面に有する放射線の散乱線除去を行うグリッド部による下限撮影距離をf1とし、
    前記C型アームの半円状のフレームの半径をRとし、
    前記サブアームと前記C型アームとの接続部から前記サブアームと前記二次元検出器または前記放射線源との接続部までの距離をL1として、以下の式(1)、式(2)を満たす最小のL1であり、
    前記サブアームと前記C型アームとの接続部から前記交差部までの距離をL2としたとき、
    L1=L2・・・式(1)
    2R=f1+L1×cos(α1)・・・式(2)
    f1=R×(1+cos(α2))・・・式(3)
    を満たすことを特徴とする請求項2、4、5、6、7の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記第1のサブアームの回転に応じて前記第2のサブアームを連動させて回転させる連動手段または前記第2のサブアームの回転に応じて前記第1のサブアームを連動させて回転させる連動手段を有することを特徴とする請求項2、4、5、6、7、8の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  10. 撮影部位情報を入力する入力手段を有し、
    前記連動手段は、前記入力手段により入力された撮影部位情報に基づいて前記第1のサブアームまたは前記第2のサブアームを連動させることを特徴とする請求項に記載の放射線撮影装置。
  11. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設される放射線撮影装置であって、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設され、
    撮影部位情報を入力する入力手段を更に有し、
    前記入力手段により入力された撮影部位情報に基づいて前記第1のサブアームと前記第2のサブアームとを連動させることを特徴とする放射線撮影装置。
  12. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設される放射線撮影装置であって、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設され、
    前記第1のサブアームと前記第2のサブアームとを連動させる連動モードと、前記第1のサブアームと前記第2のサブアームとを連動させないシングルモードとを、切替えるモード切替え手段を更に有することを特徴とする放射線撮影装置。
  13. 前記連動モードには、前記二次元検出器と前記放射線源との間の撮影距離が一定になるように前記第1のサブアームと前記第2のサブアームとを連動させる撮影距離一定連動モードが含まれることを特徴とする請求項12に記載の放射線撮影装置。
  14. 前記連動モードには、前記二次元検出器と前記放射線源とが相反する方向に移動するように前記第1のサブアームと前記第2のサブアームとを連動させる撮影距離変更モードが含まれることを特徴とする請求項12に記載の放射線撮影装置。
  15. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設され、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設され、
    前記放射線源と前記第1のサブアームとの間には、前記第1のサブアームに対して、前記放射線源を移動させる放射線源シフト部と、
    前記二次元検出器と前記第2のサブアームとの間には、前記第2のサブアームに対して、前記二次元検出器を移動させる検出器シフト部とを有する放射線撮影装置における制御方法であって、
    前記放射線源シフト部により、移動させる前の前記放射線源と前記二次元検出器とを結ぶ撮影軸に一致させるように、前記第1のサブアームの回転に応じて前記放射線源を移動させるシフトステップまたは前記検出器シフト部により、移動させる前の前記二次元検出器と前記放射線源とを繋ぐ撮影軸と一致させるように、前記第2のサブアームの回転に応じて前記二次元検出器を移動させるシフトステップを有することを特徴とする放射線撮影装置における制御方法。
  16. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設され、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設され、
    前記放射線源と前記第1のサブアームとの間には、前記第1のサブアームに対して、前記放射線源を移動させる放射線源シフト部と、
    前記二次元検出器と前記第2のサブアームとの間には、前記第2のサブアームに対して、前記二次元検出器を移動させる検出器シフト部とを有する放射線撮影装置における制御方法であって、
    前記第2のサブアームの移動で変更された前記二次元検出器の中心を通る撮影軸に一致させるように、前記放射線源シフト部が前記放射線源を移動させるシフトステップまたは、前記第1のサブアームの移動で変更された前記放射線源の中心を通る撮影軸に一致させるように、前記検出器シフト部が前記二次元検出器を移動させるシフトステップを有することを特徴とする放射線撮影装置における制御方法。
  17. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設され、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設され、
    前記放射線源と前記第1のサブアームとの間には、前記第1のサブアームに対して、前記放射線源を移動させる放射線源シフト部と、
    前記二次元検出器と前記第2のサブアームとの間には、前記第2のサブアームに対して、前記二次元検出器を移動させる検出器シフト部とを有する放射線撮影装置を制御するためのプログラムであって、
    移動させる前の前記放射線源と前記二次元検出器とを結ぶ撮影軸に一致させるように、前記第1のサブアームの回転に応じて前記放射線源を移動させるシフトステップまたは移動させる前の前記二次元検出器と前記放射線源とを繋ぐ撮影軸と一致させるように、前記第2のサブアームの回転に応じて前記二次元検出器を移動させるシフトステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 放射線を被検体に照射する放射線源と、前記被検体を透過した放射線を検出する二次元検出器とがC型アームを介して対向する位置に配設され、
    前記放射線源は、前記C型アームのフレームの一方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第1のサブアームを介して配設され、
    前記二次元検出器は、前記C型アームのフレームの他方の端部よりも内側であって前記フレームに回転可能に接続された第2のサブアームを介して配設され、
    前記放射線源と前記第1のサブアームとの間には、前記第1のサブアームに対して、前記放射線源を移動させる放射線源シフト部と、
    前記二次元検出器と前記第2のサブアームとの間には、前記第2のサブアームに対して、前記二次元検出器を移動させる検出器シフト部とを有する放射線撮影装置を制御するためのプログラムであって、
    前記第2のサブアームの移動で変更された前記二次元検出器の中心を通る撮影軸に一致させるように、前記放射線源を移動させるシフトステップまたは前記第1のサブアームの移動で変更された前記放射線源の中心を通る撮影軸に一致させるように、前記二次元検出器を移動させるシフトステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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