JP5454586B2 - 冷却器 - Google Patents

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Description

本発明は、天板と冷却ケースとの間に配置されている蛇行フィンに対して冷媒が流れる冷却器に関し、特に、冷却性能が向上した冷却器に関する。
ハイブリッド自動車等では、インバータ装置(電力変換装置)により電力変換が行われていて、半導体素子を搭載するインバータ装置には、半導体素子のスイッチングにより生じる熱を冷却する冷却器が搭載されている。このようなインバータ装置では、近年、小型化及び軽量化が求められるとともに高出力化が求められているため、半導体素子の発熱量が増加している。このため、インバータ装置の動作の安定を保つために、冷却性能(熱伝達率)が向上した冷却器が求められている。
そこで、冷却性能が向上する冷却器として、例えば下記特許文献1に記載された冷却器がある。下記特許文献1に記載された冷却器は、半導体素子に接続されている天板と、天板に覆われていて内部に冷媒が流れる冷却ケースとを備えている。そして、天板には、図19に示したように、冷媒140が流れる流れ方向(図19の矢印で示した方向)に延びる複数の蛇行フィン130が接続されていて、各蛇行フィン130の両側面には、流れ方向に沿って凸状曲面部131と凹状曲面部132とが交互に形成されている。これにより、冷媒140は、対向する凸状曲面部131と凹状曲面部132との間を通って蛇行しながら流れる。この結果、乱流が生じ易くなり、冷却性能が向上する。
特開2008−186820号公報
ところで、上記した冷却器では、以下の問題点があった。即ち、冷媒140の流れは通常直進性があるため、図19に示したように、冷媒140が対向する凸状曲面部131と凹状曲面部132との間を通る際に、凹状曲面部132の近傍(図19の仮想線で示したQ部分)で冷媒140が流れに難くなる。換言すれば、冷媒140が凹状曲面部132に沿うように曲がり難い。このため、凹状曲面部132の近傍で冷媒140の淀み(滞留)が生じて、冷媒140の冷却機能が十分に発揮されていないという問題点があった。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、凹状曲面部の近傍で冷媒の淀みが生じることを防止して、冷却性能が向上した冷却器を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様における冷却器は、半導体素子に接続されている天板と、前記天板に覆われていて内部に冷媒が流れる冷却ケースと、前記天板に接続されていて冷媒が流れる流れ方向に沿って側面に凸状曲面部と凹状曲面部とを交互に有する複数の蛇行フィンとを備え、冷媒が対向する前記凸状曲面部と前記凹状曲面部との間を通って蛇行する冷却器であって、前記凸状曲面部には、この凸状曲面部から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れを生じさせる淀み防止手段が設けられていて、前記淀み防止手段は、前記蛇行フィンの厚さ方向で、前記凸状曲面部の半導体素子側である根元部分に設けられていることを特徴とする。
(2)また、本発明の上記態様における冷却器において、前記淀み防止手段は、前記冷却ケースの底壁に向かうに従って細くなるテーパー形状のバンクであることが好ましい。
(3)また、本発明の上記態様における冷却器において、前記淀み防止手段は、前記凸状曲面部から対向する凹状曲面部に向けて突出する突起であっても良い。
(4)また、本発明の上記態様における冷却器において、前記凸状曲面部のうち前記蛇行フィンの厚さ方向で前記冷却ケースの底壁側の先端部分に位置し、且つ前記凸状曲面部から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れを生じさせる第2淀み防止手段が設けられていても良い。
上記した冷却器の作用効果について説明する。
上記構成(1)では、淀み防止手段が、凸状曲面部から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れを生じさせる。これにより、直線状に流れ易い冷媒の主流と凹状曲面部の近傍で淀んでいる冷媒とを混合させることができ、蛇行フィンの熱伝達率を向上させることができる。このため、凹状曲面部の近傍で冷媒の淀みが生じることを防止して、冷却器の冷却性能を向上させることができる。
特に、上記構成(1)では、凸状曲面部の半導体素子側である根元部分から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れが生じる。これにより、蛇行フィンのうち比較的温度が高い根元部分の近傍で、冷媒がかき乱される。このため、蛇行フィンの熱伝達率を効果的に向上させることができる。また、根元部分のみに淀み防止手段を設けることで、淀み防止手段によって生じる冷媒の圧力変動を小さくすることができ、冷却器の圧力損失の増加を小さくすることができる。
上記構成(2)では、テーパー形状のバンクによって、バンクから凹状曲面部に向かう冷媒の流れに加えて、バンクから冷却ケースの底壁に向かう冷媒の流れも生じる。このため、バンクの近傍で冷媒を大きくかき乱すことができ、蛇行フィンの熱交換率を効果的に向上させることができる。
上記構成(3)では、淀み防止手段が突起であるため、極めて簡単な構成で淀み防止手段を設けることができる。また、突起を小さく構成することで、突起によって生じる冷媒の圧力変動を小さくすることができ、冷却器の圧力損失の増加がほとんど生じないようにすることができる。
上記構成(4)では、淀み防止手段と第2淀み防止手段とによって、凸状曲面部から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れが生じる。このため、直線状に流れ易い冷媒の主流と凹状曲面部の近傍で淀んでいる冷媒とが大きく混合され、蛇行フィンの熱伝達率を大幅に向上させることができる。
インバータ装置を概略的に示した全体構成図である。 図1に示した冷却器の縦断端面図である。 図2に示した蛇行フィンの斜視図である。 図3に示した蛇行フィンの平面図である。 図4に示したV−V線に沿って冷却器を切断した場合の端面図である。 図4に示したW−W線に沿って冷却器を切断した場合の端面図である。 図5に示したX部分の拡大図である。 凸状曲面部にバンクが設けられていない場合に冷媒の流れを概略的に説明するための図である。 凸状曲面部にバンクが設けられている場合に冷媒の流れを概略的に説明するための図である。 根元部分にバンクが設けられていない場合に、根元部分からの距離と蛇行フィン及び冷媒の温度との関係を概略的に示したグラフである。 根元部分にバンクが設けられている場合に、根元部分からの距離と蛇行フィン及び冷媒の温度との関係を概略的に示したグラフである。 冷却器内に冷媒を流動させた場合に、蛇行フィンの熱伝達率及び冷却器の圧力損失の実測値を示した図である。 蛇行フィンの端と冷却ケースの底壁との間にシート部材が介装されている場合の冷却器を示した図2相当の端面図である。 第2実施形態において、凸状曲面部に突起が設けられている場合に冷媒の流れを概略的に説明するための図である。 図14に示したY部分の拡大図である。 第3実施形態において、冷却ケースの底壁に第2バンクが設けられている状態を示した図5相当の端面図である。 図16に示したZ部分の拡大図である。 第4実施形態において、シート部材に第2バンクが設けられている状態を示した図5相当の端面図である。 従来において、蛇行フィンの凹状曲面部の近傍で冷媒の淀みが生じることを説明するための図である。
本発明に係る冷却器について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、冷却器4が適用されているインバータ装置1を概略的に示した全体構成図である。このインバータ装置1は、例えばハイブリッド自動車や電機自動車に搭載されているものであり、図1に示したように、半導体素子2と絶縁基板3と冷却器4とを備えている。
半導体素子2は、インバータ回路を構成する電子部品である。この半導体素子2は、例えば、IGBT又はダイオード等であり、スイッチングにより発熱する発熱体である。半導体素子2は、絶縁基板3の上に半田付けによって接合されている。
絶縁基板3は、半導体素子2と冷却器4とを電気的に絶縁状態にするものである。この絶縁基板3は、例えば、DBA基板である。絶縁基板3は、冷却器4の上にロウ付けによって接合されている。ここで、半導体素子2及び絶縁基板3は、冷却器4の上に1個搭載されているが、複数個搭載されていても良い。
冷却器4は、内部に冷媒40を流すことによって、半導体素子2のスイッチングにより生じる熱を冷却するものである。ここで、図2は、図1に示した冷却器4の縦断端面図であり、冷媒が流れる方向に見たときの図である。冷却器4は、図2に示したように、天板10と冷却ケース20と複数の蛇行フィン30とを備えている。
天板10は、冷却ケース20に対して蓋部材として機能するものである。天板10は、例えば熱伝導率の良いアルミニウムで構成されている。この天板10は平板状であり、この天板10の下面に各蛇行フィン30が一体的に接続されている。そして、天板10は、絶縁基板3を介して半導体素子2に接続されている。
冷却ケース20は、冷媒40が流動するためのケースである。冷却ケース20は、例えば熱伝導率の良いアルミニウムで構成されている。この冷却ケース20は、図2に示したように、上部が開口している箱であり、矩形状の底壁21と、この底壁21の周縁部分から図2の上方に延びる側壁22とを有している。
側壁22には、図2に示したように、Oリング50を組付けるための凹部22aと、ボルト51を螺着するための挿通孔22bが形成されている。このため、Oリング50が側壁22の凹部22aに組付けられている状態で、天板10がボルト51を介して冷却ケース20の側壁22に組付けられている。なお、天板10と冷却ケース20とが溶接によって組付けられていても良い。
また、図1の手前側の側壁22には、流入パイプ61が接続されていて、図1の奥側の側壁22には、流出パイプ62が接続されている。流入パイプ61は、吐出流路71を介して吐出ポンプ63に接続されている。流出パイプ62は、戻り流路72を介して熱交換器64に接続されている。吐出ポンプ63と熱交換器64とは、吸込流路73を介して接続されている。
こうして、冷媒40は、吐出ポンプ63から吐出された後に、流入パイプ61を通って冷却器4内に流入する。そして、冷媒40は、冷却ケース20内で各蛇行フィン30に接触しながら流動する。このとき、各蛇行フィン30の熱が冷媒40によって吸収され、冷媒40が温められる。その後、冷媒40は、流出パイプ62を通って熱交換器64へ送り込まれる。これにより、熱交換器64は空気への放熱によって冷媒40を冷却し、冷却された冷媒40は吐出ポンプ63に戻される。
このようにして、冷媒40は、冷却器4を通って循環し、半導体素子2から蛇行フィン30に伝わる熱を冷却するようになっている。なお、本実施形態の冷媒40は、LLC等の液体であるが、液体に限られるものではなく、空気等の気体であっても良い。ここで、図3は、図2に示した蛇行フィン30の斜視図である。また、図4は、図3に示した蛇行フィン30の平面図である。
図3及び図4に示したように、蛇行フィン30は、冷媒40が流れる流れ方向(図3及び図4の矢印で示した方向)に延びていて、天板10の下面に5つ形成されている。なお、蛇行フィン30の数は、5つに限定されるものではなく、適宜変更可能である。これら蛇行フィン30は、鋳造によって天板10に一体成型されている。各蛇行フィン30は、冷媒40との接触面積を増やすために蛇のように曲がりくねっていて、隣の蛇行フィン30に対して流れ方向と直交する方向に約1mm離れている。そして、各蛇行フィン30の厚さ方向の寸法h(図7参照)は、側壁22の高さ方向の寸法より僅かに小さくなっていて、約3mmである。こうして、冷却ケース20の中に冷媒40の流路が形成されていて、冷媒40は隣合う蛇行フィン30の間を通って蛇行しながら流れ方向に流れる。
本実施形態では、隣合う蛇行フィン30の距離(流路幅)dは、図4に示したように、流れ方向のどの位置においても一定(約1mm)になっている。これは、蛇行フィン30の入口側(図4の左側)の冷媒40の圧力と、蛇行フィン30の出口側(図4の右側)の冷媒40の圧力との圧力差を小さくして、冷却器4の圧力損失を小さくするためである。即ち、仮に隣合う蛇行フィン30の距離dが流れ方向の位置によって変化する場合、蛇行フィン30の入口側と出口側とでは、冷媒40の圧力変動が大きくなり、冷却器4の圧力損失が大きくなる。そして、冷却器4の圧力損失が大きいと、吐出ポンプ63の駆動力を大きくする必要があり、駆動エネルギーが無駄になるためである。
ここで、図3及び図4では、5つの蛇行フィン30を流れ方向に直交する方向で順番に、蛇行フィン30A,30B,30C,30D,30Eで示すことにする。両端の蛇行フィン30A,30Eでは、一方の側面が平面状に形成されている。これは、蛇行フィン30A,30Eの一方の側面が、冷却ケース20の側壁22に対向するためである。一方、蛇行フィン30A,30Eの他方の側面には、流れ方向に沿って凸状曲面部31と凹状曲面部32とが交互に形成されている。また、蛇行フィン30B,30C,30Eの両方の側面にも、流れ方向に沿って凸状曲面部31と凹状曲面部32とが交互に形成されている。こうして、隣合う蛇行フィン30では、凸状曲面部31と凹状曲面部32とが約1mm離れて対向している。
ところで、本実施形態では、図3及び図4に示したように、各蛇行フィン30の凸状曲面部31にバンク31xがそれぞれ形成されている。各バンク31xは、各凹状曲面部32の近傍に生じる冷媒40の淀み(滞留)を防止するものである。これらバンク31xは、鋳造によって各凸状曲面部31に一体的に設けられている。このバンク31xが、本発明の淀み防止手段である。以下、バンク31xについて詳細に説明する。ここで、図5は、図4に示したV−V線に沿って冷却器4を切断した場合の端面図である。また、図6は、図4に示したW−W線に沿って冷却器4を切断した場合の端面図である。
バンク31xは、図5及び図6に示したように、略半分のテーパー形状であって、冷却ケース20の底壁21に向かうに従って細くなっている。このバンク31の先端部分は、尖っておらず、底壁21と平行な平面状になっている。なお、バンク31の先端部分の形状は、平面状であることに限定されず、適宜変更可能であり、尖っていても良い。
ここで、図7は、図5に示したX部分の拡大図である。図7に示したように、バンク31xの幅方向(図7の上下方向)の寸法sは、約0.7mmであり、バンク31xの高さ方向(図7の左右方向)の寸法tは、約0.5mmである。こうして、このバンク31xによって、図7の矢印で示したような冷媒40の流れが生じる。即ち、凸状曲面部31から対向する凹状曲面部32へ向かう冷媒40の流れが生じる。
次に、バンク31xの作用効果について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、凸状曲面部31にバンク31xが設けられていない場合に冷媒40の流れを概略的に説明するための図である。一方、図9は、凸状曲面部31にバンク31xが設けられている場合に冷媒40の流れを概略的に説明するための図である。なお、図9は、図4で示したR部分の拡大図である。
図8に示したように、仮にバンク31xが設けられていない場合には、冷媒40が対向する凸状曲面部31と凹状曲面部32との間を通る際に、凹状曲面部32の近傍(図8の仮想線で示したQ部分)で冷媒40が流れ難くなる。換言すれば、冷媒40の流れは通常直進性を有するため、直線状に進み易い主流MSは凹状曲面部32に沿うように曲がり難い。このため、凹状曲面部32の近傍で冷媒40の淀み(滞留)が生じて、冷媒40の冷却機能が十分に発揮されない。
これに対して、図9に示したように、バンク31xが設けられている場合には、冷媒40が対向する凸状曲面部31と凹状曲面部32との間を通る際に、主流MSの一部MS1が凹状曲面部32に向かって流れる。これにより、主流MSの一部MS1と凹状曲面部32の近傍に位置する冷媒40とが混合する。この結果、凹状曲面部32の近傍で冷媒40の淀みが生じなくて、冷媒40の冷却機能が十分に発揮される。
ところで、本実施形態のバンク31xは、図5〜図7に示したように、蛇行フィン30の厚さ方向(図5〜図7の左右方向)で、凸状曲面部31の半導体素子2側(図5〜図7の左側)の根元部分31aに設けられている。このように、バンク31xが根元部分31aに設けられている理由について、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、根元部分31aにバンク31xが設けられていない場合に、根元部分31aからの距離と、蛇行フィン30及び冷媒40の温度との関係を概略的に示したグラフである。一方、図11は、根元部分31aにバンク31xが設けられている場合に、根元部分31aからの距離と、蛇行フィン30及び冷媒40の温度との関係を概略的に示したグラフである。ここで、図10及び図11において、実線は蛇行フィン30の温度を表し、破線は冷媒40の温度を表している。また、凸状曲面部31のうち、蛇行フィン30の厚さ方向で冷却ケース20の底壁21側(図10及び図11の右側)に位置する部分を先端部分31bと呼ぶことにする。
図10に示したように、根元部分31aにバンク31xが設けられていない場合には、根元部分31aと冷媒40との温度差ΔT1が大きいのに対して、先端部分31bと冷媒40との温度差ΔT2が小さい。これは、根元部分31aが、先端部分31bに比べて発熱体である半導体素子2に近いため、高温になり、根元部分31aの近傍に位置する冷媒40が、高温である根元部分31aの熱を十分に吸収できないためである。こうして、温度差ΔT1が大きくて、蛇行フィン30の熱伝達率が小さい。
これに対して、図11に示したように、根元部分31aにバンク31xが設けられている場合には、温度差ΔT1が小さくなる。これは、根元部分31aの近傍に位置する冷媒40が、バンク31xによってかき乱されて、高温である根元部分31aの熱を十分に吸収するためである。こうして、根元部分31aにバンク31xを設けることによって、温度差ΔT1が小さくなり、蛇行フィン30の熱伝達率が大きくなる。即ち、根元部分31aにバンク31xを設ける場合には、根元部分31a以外の部分にバンク31xを設ける場合に比して、蛇行フィン30と冷媒40との温度差を小さくすることができ、蛇行フィン30の熱伝達率を効果的に向上させることができる。
また、本実施形態では、図5〜図7に示したように、バンク31xが、根元部分31aにのみ設けられ、根元部分31a以外の部分に設けられていない。これは、以下の理由に基づく。仮に、バンク31xが根元部分31a以外の部分にも設けられる場合には、冷媒40の主流MS(図9参照)が大きく妨げられる。この結果、蛇行フィン30の入口側と出口側とでは、冷媒40の圧力変動が大きくなり、冷却器4の圧力損失が大きくなる。従って、バンク31xを根元部分31aにのみ設けることによって、蛇行フィン30の熱伝達率を向上させつつ、冷却器4の圧力損失の増加を小さくすることができる。
次に、蛇行フィンの熱伝達率及び冷却器の圧力損失の実験結果について、図12を用いて説明する。図12は、冷却器内に冷媒を流動させた場合に、蛇行フィンの熱伝達率及び冷却器の圧力損失の実測値を示した図である。なお、この実験の実測値は、吐出ポンプ63から吐出される冷媒40の流量(L/min)が所定値で一定であり、蛇行フィン30の端30a(図2参照)と冷却ケース20の底壁21との間に僅かな隙間SMが形成されている条件で、測定されたものである。
図12では、本実施形態のようにバンク31xが設けられている場合(図9参照)の測定値が丸で示されている。一方、バンク31xが設けられていない場合(図8参照)の測定値が四角で示されている。図12に示した丸では、熱伝達率がU1であり、圧力損失がΔP1である。一方、図12に示した四角では、熱伝達率がU2であり、圧力損失がΔP2である。そして、U1はU2より約9%大きくなっていて、バンク31xを設けることによって熱伝達率が大きくなることが分かる。また、ΔP1はΔP2より大きくて、バンク31xを設けることによって圧力損失が大きくなることが分かる。
ここで、熱伝達率及び圧力損失は、冷媒40の流量、速度と比例関係にある。即ち、冷媒40の流量、速度が大きくなるほど、熱伝達率、圧力損失が大きくなるという関係がある。このため、バンク31xが設けられている場合とバンク31xが設けられていない場合とにおいて、熱伝達率の大きさを比較するためには、圧力損失が同じである条件で判断する必要がある。この考えに基づいて、バンク31xが設けられていない場合に冷媒40の流量、速度を大きくすることによって圧力損失がΔP1になるときの測定値を、二重の四角で図12に示す。なお、図12に示した実線は、バンク31xが設けられていない場合に、冷媒40の流量、速度を変化させたときの熱伝達率及び圧力損失の推移を示している。
図12で示された丸と二重の四角との比較から明らかなように、圧力損失がΔP1であるとき、バンク31xが設けられている場合の熱伝達率は、バンク31xが設けられていない場合の熱伝達率より大きい。従って、バンク31xを設けることによって、圧力損失が大きくなるものの、熱伝達率を大きく向上させることができるといえる。具体的には、バンク31xを設けることによって、蛇行フィン30の根元部分31aの温度が約5度低くなることが確認された。
また、この実施形態では、図2に示したように、蛇行フィン30の端30aと冷却ケース20の底壁21との間には、僅かな隙間SMが形成されている。この隙間SMは例えば約0.3mmであり、図2では誇張して示されている。この隙間SMに冷媒40が流れ込むと、冷媒40の主流MSの流速が低下し、蛇行フィン30の熱伝達率が小さくなる。しかしながら、本実施形態の冷却器4によれば、上述したように、根元部分31aにバンク31xを設けることによって蛇行フィン30の熱伝達率が効果的に向上するため、隙間SMが形成されることによって蛇行フィン30の熱伝達率が小さくなることは問題にならない。
ここで、隙間SMに冷媒40が流れ込むことを防止するために、図13に示したように、仮に、蛇行フィン30の端30aと冷却ケース20の底壁21との間に弾性部材(ゴム、樹脂等)で構成されたシート部材80を介装することが考えられる。しかしながら、図13に示した冷却器4Aでは、本実施形態の冷却器4に比べて、シート部材80を新たな構成部品として追加するため、コストが上昇する。
更に、図13に示した冷却器4Aでは、天板10及び蛇行フィン30を冷却ケース20に組付ける際に、蛇行フィン30の端30aがシート部材80に押し付けられて、シート部材80が図13の仮想線KSで示したように隣合う蛇行フィン30の間に入り込むおそれがある。この場合には、本実施形態の冷却器4に比べて、冷媒40が流れる空間が減少して、圧力損失が大きくなる。
以上要するに、本実施形態の冷却器4によれば、隙間SMにシート部材80を介装しなくても、根元部分31aにバンク31xを設けることによって蛇行フィン30の熱伝達率を効果的に向上させることができる。更に、シート部材80を介装しないことよって、冷却器4を安価に構成できるとともに、冷却器4の圧力損失の増加を抑えることができる。
第1実施形態の冷却器4の作用効果について説明する。この冷却器4によれば、図9に示したように、バンク31xが、凸状曲面部31から対向する凹状曲面部32へ向かう冷媒40の流れを生じさせる。これにより、冷媒40の主流MSの一部MS1と凹状曲面部32の近傍で淀んでいる冷媒40とを混合させることができ、蛇行フィン30の熱伝達率を向上させることができる。このため、凹状曲面部32の近傍で冷媒40の淀みが生じることを防止して、冷却器4の冷却性能を向上させることができる。
また、第1実施形態の冷却器4によれば、図7に示したように、根元部分31aに設けられたバンク31xによって、凸状曲面部31の根元部分31aから対向する凹状曲面部32へ向かう冷媒の流れが生じる。これにより、蛇行フィン30のうち比較的温度が高い根元部分31aの近傍で、冷媒40がかき乱される。このため、蛇行フィン30の熱伝達率を効果的に向上させることができる。更に、バンク31xは根元部分31aにのみ設けられているため、バンク31xによって生じる冷媒40の圧力変動を小さくすることができ、冷却器4の圧力損失の増加を小さくすることができる。
また、第1実施形態の冷却器4によれば、図7に示したように、テーパー形状のバンク31xによって、バンク31xから凹状曲面部32に向かう冷媒40の流れに加えて、バンク31xから冷却ケース20の底壁21に向かう冷媒40の流れも生じる。このため、バンク31xの近傍で冷媒40を大きくかき乱すことができ、蛇行フィン30の熱交換率を効果的に向上させることができる。
次に、第2実施形態について図14及び図15を用いて説明する。第2実施形態では、凸状曲面部31に、第1実施形態のバンク31xに換えて突起31yが設けられている。図14は、凸状曲面部31に突起31yが設けられている場合に冷媒40の流れを概略的に説明するための図である。
突起31yは、凹状曲面部32の近傍に生じる冷媒40の淀み(滞留)を防止するものである。この突起31yは、図14に示したように、三角柱形状であり、凸状曲面部31から対向する凹状曲面部32に向けて突出している。また、この突起31yは、凸状曲面部31の根元部分31aに設けられていて、鋳造によって凸状曲面部31に一体的に設けられている。なお、突起31yは、蛇行フィン30とは別部材であって、溶接又は接着によって凸状曲面部31に接合されていても良い。
こうして、図14に示したように、冷媒40が対向する凸状曲面部31と凹状曲面部32との間を通る際に、突起31yが主流MSの一部MS1の向きを変え、主流MSの一部MS1が凹状曲面部32に向かって流れる。これにより、主流MSの一部MS1と凹状曲面部32の近傍(Q部分)に位置する冷媒40とが混合する。この結果、凹状曲面部32の近傍で冷媒40の淀みが生じなくて、冷媒40の冷却機能が十分に発揮される。
ここで、図15は、図14に示したY部分の拡大図である。図15に示したように、突起31yの幅方向(図15の左右方向)の寸法eは、約0.1mmであり、突起31yが凸状曲面部31の表面から突出している寸法fは、約0.1mmである。そして、突起31yの高さ方向(図15の紙面に直交する方向)の寸法は、約0.1mmである。このように、突起31yは、第1実施形態のバンク31xに比べて、十分小さいものである。第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様であるため、その説明を省略する。
上述したように突起31yは極めて小さいため、冷媒40の主流MSが突起31yによって大きく妨げられることがない。従って、第1実施形態に比べて、冷媒40の圧力変動が小さくなり、冷却器の圧力損失を小さくすることができる。しかしながら、突起31yによって凹状曲面部32へ向かう冷媒40は、第1実施形態のバンク31xによって凹状曲面部32へ向かう冷媒40に比べて、少ない。従って、第1実施形態に比べて、凹状曲面部32の近傍で冷媒40が混合される量が少なくなり、蛇行フィン30の熱伝達率の上昇度合いが小さくなる。
ここで、図12では、突起31yが設けられている場合の実験の測定値が三角で示されている。三角で示された測定値は、第1実施形態のバンク31xが設けられているときの測定値(図12に示された丸)、バンク31xが設けられていないときの測定値(図12に示された四角)と、同じ条件の実験で測定されたものである。
図12に示した三角では、熱伝達率がU3であり、U3はU2より約5%大きい。このため、突起31yを設けることによって熱伝達率が向上することが分かる。しかし、突起31yを設けた場合、バンク31xを設けた場合より熱伝達率の上昇度合いが小さいことが分かる。
また、図12に示した三角では、圧力損失がΔP3であり、ΔP3はΔP2より僅かに大きい。このため、突起31yによって生じる圧力損失の増加は僅かであることが分かる。そして、突起31yを設けた場合、バンク31xを設けた場合より圧力損失の増加が十分小さいことが分かる。
第2実施形態の作用効果について説明する。第2実施形態では、淀み防止手段が突起31yであるため、極めて簡単な構成で淀み防止手段を設けることができる。また、突起31yは図15に示したように極めて小さく構成されているため、突起31yによって生じる冷媒40の圧力変動を小さくすることができ、冷却器の圧力損失の増加がほとんど生じないようにすることができる。第2実施形態のその他の作用効果は、第1実施形態の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
次に、第3実施形態について図16及び図17を用いて説明する。第3実施形態では、冷却ケース20の底壁21に第2バンク21xが設けられている。図16は、冷却ケース20の底壁21に第2バンク21xが設けられている状態を示した図5相当の端面図である。
図16に示したように、第1実施形態と同様、各バンク31xが各凸状曲面部31の根元部分31aにそれぞれ形成されている。そして、この第3実施形態では、各第2バンク21xが、各凸状曲面部31のうち蛇行フィン30の厚さ方向で冷却ケース20の底壁21側(図16の右側)の先端部分31bに位置していて、冷却ケース20の底壁21に一体的に形成されている。第2バンク21xは、凹状曲面部32の近傍に生じる冷媒40の淀み(滞留)を防止するものであり、本発明の第2淀み防止手段に相当する。ここで、図17は、図16に示したZ部分の拡大図である。
図17に示したように、第2バンク21xは、略半分のテーパー形状であって、天板10(図17の左側)に向かうに従って細くなっている。この第2バンク21xの先端部分は、尖っておらず、底壁21と平行な平面状になっている。なお、第2バンク21xの先端部分の形状は、平面状であることに限定されず、適宜変更可能であり、尖っていても良い。
第2バンク21xの幅方向(図17の上下方向)の寸法jは、約0.7mmであり、第2バンク21xの高さ方向(図17の左右方向)の寸法gは、約0.5mmである。こうして、この第2バンク21xによって、図17の矢印で示したような冷媒40の流れが生じる。即ち、凸状曲面部31の先端部分31bから対向する凹状曲面部32へ向かう冷媒の流れが生じる。第3実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様であるため、その説明を省略する。
第3実施形態の作用効果について説明する。第3実施形態では、図17に示したように、バンク31xと第2バンク21xとによって、凸状曲面部31から対向する凹状曲面部32へ向かう冷媒40の流れが生じる。このため、直線状に流れ易い冷媒40の主流MSと凹状曲面部32の近傍で淀んでいる冷媒40とが大きく混合され、蛇行フィン30の熱伝達率を大幅に向上させることができる。つまり、蛇行フィン30の熱伝達率を第1実施形態より大きくすることができる。
しかしながら、第3実施形態では、第2バンク21xによって冷媒40が流れる空間が狭くなり、冷媒40の圧力変動が大きくなる。これにより、第3実施形態の冷却器4Bの圧力損失は、第1実施形態の冷却器4の圧力損失より大きくなる。第3実施形態のその他の作用効果は、第1実施形態の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
次に、第4実施形態について図18を用いて説明する。第4実施形態では、蛇行フィン30の端30aと冷却ケース20の底壁21との間の隙間SMにシート部材90が介装されていて、このシート部材90に第2バンク90xが設けられている。図18は、シート部材90に第2バンク90xが設けられている状態を示した図5相当の端面図である。
図18に示したように、平板状のシート部材90が、隙間SMを埋めている。このシート部材90は、隙間SMに冷媒40が流れ込むことを防止するためのものである。シート部材90は、弾性部材(ゴム、樹脂等)で構成されていて、天板10及び蛇行フィン30が冷却ケース20に組付けられる前に、冷却ケース20の底壁21に接着されている。隙間SMは例えば約0.3mmであり、シート部材90の厚さも例えば約0.3mmである。
そして、この第4実施形態では、各第2バンク90xが、各凸状曲面部31の先端部分31bに位置していて、シート部材90に一体的に形成されている。この第2バンク90xは、各凹状曲面部32の近傍に生じる冷媒40の淀み(滞留)を防止するものであり、本発明の第2淀み防止手段に相当する。第2バンク90xは、略半分のテーパー形状であって、天板10(図18の左側)に向かうに従って細くなっている。第4実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様であるため、その説明を省略する。
第4実施形態の作用効果について説明する。第4実施形態では、図18に示したように、シート部材90が隙間SMを埋めているため、冷媒40が隙間SMに流れ込むことを防止できる。これにより、冷媒40の主流MSの流速が低下することを防止でき、蛇行フィン30の熱伝達率を向上させることができる。更に、バンク31xと第2バンク90xとによって、凸状曲面部31から対向する凹状曲面部32へ向かう冷媒40の流れが生じる。このため、直線状に流れ易い冷媒40の主流MSと凹状曲面部32の近傍で淀んでいる冷媒40とが大きく混合され、蛇行フィン30の熱伝達率を大幅に向上させることができる。
しかしながら、第4実施形態の冷却器4Cでは、シート部材90を新たな構成部品として追加するため、第1実施形態の冷却器4よりコストが上昇する。また、第2バンク90によって冷媒40が流れる空間が狭くなり、冷媒40の圧力変動が大きくなる。これにより、第4実施形態の冷却器4Cの圧力損失は、第1実施形態の冷却器4の圧力損失より大きくなる。第4実施形態のその他の作用効果は、第1実施形態の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
以上、本発明に係る冷却器において説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、第1実施形態では、バンク31xが鋳造によって凸状曲面部31に一体的に設けられている。しかしながら、バンク31xが天板10と別部材であって、溶接又は接着によって凸状曲面部31に接合されていても良い。また、バンク31xの形状及び大きさは適宜変更可能である。
また、第2実施形態では、一つの凸状曲面部31に対して一つの突起31yが設けられている。しかしながら、一つの凸状曲面部31に対して複数の突起31yが設けられていても良い。例えば、凸状曲面部31の根元部分31aに二つの突起31yを設けても良い。又は、凸状曲面部31の根元部分31aに一つの突起31yを設け、凸状曲面部31の先端部分31bに一つの突起31yを設けても良い。また、突起31yの形状及び大きさは適宜変更可能である。
また、第3実施形態では、バンク31xが凸状曲面部31の根元部分31aに設けられ、第2バンク21xが凸状曲面部31の先端部分31bの位置に設けられている。しかしながら、バンク31xに換えて突起が凸状曲面部31の根元部分31aに設けられていても良い。又は、第2バンク21xに換えて突起が凸状曲面部31の先端部分31bの位置に設けられていても良い。
また、第4実施形態では、シート部材90に第2バンク90xが設けられている。しかしながら、シート部材90に突起が設けられていても良い。
また、各実施形態では、隣合うフィン30の距離(流路幅)が、流れ方向のどの位置においても一定であるが、流れ方向の位置によって変化していても良い。
1 インバータ装置
2 半導体素子
3 絶縁基板
4,4A,4B,4C 冷却器
10 天板
20 冷却ケース
21 底壁
21x 第2バンク
30 蛇行フィン
31 凸状曲面部
31a 根元部分
31b 先端部分
31x バンク
31y 突起
32 凹状曲面部
40 冷媒
90 シート部材
90x 第2バンク

Claims (4)

  1. 半導体素子に接続されている天板と、
    前記天板に覆われていて内部に冷媒が流れる冷却ケースと、
    前記天板に接続されていて冷媒が流れる流れ方向に沿って側面に凸状曲面部と凹状曲面部とを交互に有する複数の蛇行フィンとを備え、
    冷媒が対向する前記凸状曲面部と前記凹状曲面部との間を通って蛇行する冷却器において、
    前記凸状曲面部には、この凸状曲面部から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れを生じさせる淀み防止手段が設けられていて、
    前記淀み防止手段は、前記蛇行フィンの厚さ方向で、前記凸状曲面部の半導体素子側である根元部分に設けられていることを特徴とする冷却器。
  2. 請求項1に記載された冷却器において、
    前記淀み防止手段は、前記冷却ケースの底壁に向かうに従って細くなるテーパー形状のバンクであることを特徴とする冷却器。
  3. 請求項1に記載された冷却器において、
    前記淀み防止手段は、前記凸状曲面部から対向する凹状曲面部に向けて突出する突起であることを特徴とする冷却器。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載された冷却器において、
    前記凸状曲面部のうち前記蛇行フィンの厚さ方向で前記冷却ケースの底壁側の先端部分に位置し、且つ前記凸状曲面部から対向する凹状曲面部へ向かう冷媒の流れを生じさせる第2淀み防止手段が設けられていることを特徴とする冷却器。
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