JP5453521B2 - オルガノシロキサンポリマーを含む布地ケア組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、オルガノシロキサンポリマーを含む組成物及びシステム、並びにこれらを製造及び使用する方法に関する。
従来の洗浄及び乾燥技術を用いて布地を洗浄した場合、布地は多くの場合縮みを生じる。これは、木綿、レーヨン及びラミーなどの、セルロース繊維を高含量で含有している布地に特に当てはまる。理論によって制限されるものではないが、これらの繊維内部のセルロース鎖間の水素結合は、水により、並びに洗浄及び乾燥プロセス時の機械的作用により分断され、かつ乾燥しても適切に再形成されないと考えられている。この機構は、望ましくないしわの生じた外見を衣類にもたらし、更にはこのしわは、乾燥サイクルの完了後に衣類を自動回転式乾燥機に放置した場合に悪化する場合がある。
しわを低減又は除去するために、熱及び圧力を適用する(例えばアイロンがけ及びスチーム処理)などしわを低減させるための機械的な技術を使用することができるが、これらの方法は不便であり、時間がかかり、かつ衣類を着用した場合に一般に効果は低下する。
しわの形成を低減させるために、織物工場では、布地製造時にジメチロールジヒドロキシエチレン尿素及びブタンテトラカルボン酸などの架橋剤が使用される場合がある。これらの剤は、しわ予防利益を提供することができるものの、このような剤は一般に繊維強度を著しく低下させ、繊維製品の寿命を減少させ、かつ家庭用用途には適さない積極的な硬化条件を必要とする。
洗浄時又はすすぎ時に加えることができ、布地を乾燥機から回収した後にスプレーとして適用することのできる化学成分により、しわを減少させるための数多くの試みがなされてきた。例えば、米国特許第4,911,852号を参照されたい。エトキシ化オルガノシリコーン、ポリアルキレンオキシド修飾ポリジメチルシロキサン、ベタインシロキサンコポリマー、及びアルキルラクタムシロキサンコポリマーなどの剤が使用され得る。しかしながら、これらの剤は一般に酸性水溶液環境又はアルカリ性水溶液環境において化学的に安定ではなく、したがって典型的に低pHに配合される布地柔軟剤には不適である。加えて、洗濯洗剤に組み込んだ場合、典型的にはこれらの剤が布地上に効果的に付着することはない。
同様に、布地のしわを減少させるために、硬化型のアミノ官能性シリコーンが提案されてきた。例えば、米国特許第4,800,026号を参照されたい。しかしながらアミノ含有シリコーンは、香料などの、アルデヒド及び/又はケトン基を含む材料と反応して、最終製品に黄変を生じることが既知である。多くの場合香料成分がこれらの化学基を含有し、かつ芳香利益を消費者に供給することは非常に望ましいことから、これは解決が難しい。
そのため、布地にしわ予防利益を提供し、かつ香料成分などの、アルデヒド及び/又はケトン基を含む多様な材料と共に処方することのできる、布地ケア組成物に対する必要性が残る。
独特の布地感触利益を提供する布地ケア組成物も必要とされている。
洗濯洗浄/すすぎサイクルを通して効率的に布地に付着する布地ケア活性物質も必要とされている。
本開示は、布地にしわ予防利益を提供するオルガノシロキサンポリマーを含む、布地ケア組成物に関する。布地を布地ケア組成物と接触させることを含む、このような組成物の使用法も開示される。
配向位置及び測定配置を示す織布の平面図。 テーバー摩擦試験時の織布の正面図。 QCM−DとHPLCポンプとを組み合わせて配置したものの概略図。
本明細書で使用するとき、請求項で使用されるときの冠詞「a」及び「an」は、請求又は記載されていることの1つ以上を意味すると理解される。
本明細書で使用するとき、「含む(comprising)」という用語は、本開示の組成物の調製において共に使用される種々の成分を意味する。それゆえに、「本質的に〜からなる」及び「〜からなる」という用語は、「含む」という用語に含まれる。
本明細書で使用する時、「布地ケア組成物」は、手洗い又は機械洗浄のための組成物、添加剤組成物、染みの付いた布地の浸漬及び/又は前処理に使用するのに好適な組成物、すすぎ時添加組成物、スプレー及びアイロン助剤を包含する。布地ケア組成物は、例えば液体及び顆粒状洗濯洗剤、布地コンディショナ、シートなどのその他の洗浄時、すすぎ時、乾燥時添加製品、並びにスプレー型、カプセル型及び/又は単位投与型組成物、アイロン助剤、乾燥した布地上に使用するための布地スプレー、又は2つ以上の別個の、ただし組み合わせて分配することのできる組成物などの形態をとり得る。液体形態の布地ケア組成物は一般的に水性キャリア中に存在し、かつ一般的には約1〜約2000センチポアズ(1〜2000mPa.s)、又は約200〜約800センチポアズ(200〜800mPa.s)の粘度を有する。粘度は、当該技術分野において既知の従来の方法により測定することができる。用語はまた、約50%未満又は約30%未満又は約20%未満で水又はその他のキャリアを含有するような、低含水量の処方又は濃縮処方も包含する。
本明細書で使用するとき、用語「包含する(include)」、「包含する(includes)」及び「包含している(including)」は、限定することを意図しない。
特記しない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明示的に記載されたものとして包含すると理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
組成物
理論によって制限されるものではないが、出願者らは、布地にすべりやすさのみを提供する既知のシリコーンとは対照的に、本明細書に記載のオルガノシロキサンポリマーは、コポリマーのシロキサン部分が布地にすべりやすさをもたらし、一方で、分子の有機部分は弾性を付与するという2つの作用機序により、布地のしわ形成を予想以上に低減させると考えている。出願者らは、2つの作用機序によって、本明細書に記載のオルガノシリコーンポリマーが、すべりやすさのみにより調整されるシリコーンと比較して優れたしわ低減作用を提供すると考えている。
本明細書で開示される布地ケア組成物は、オルガノシロキサンポリマーと、少なくとも1種の界面活性剤と、アルデヒド及び/又はケトン基を含有する少なくとも1種の材料と、を含み得る。界面活性剤は非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、又はこれらの混合物であってよい。一態様では、布地ケア組成物は、布地ケア組成物の約0.01重量%〜約20重量%、又は約0.1重量%〜約10重量%、又は約1.0重量%〜約8重量%のオルガノシロキサンポリマーを含み得る。更なる態様では、オルガノシロキサンポリマーは、約0.3ミリ当量/g未満又は約0.2ミリ当量/g未満の一級又は二級アミノ基を含み得る。
本明細書に記載のオルガノシロキサンポリマーは、分散体として布地ケア組成物に組み込まれ得る。この態様では、布地ケア組成物は、キャリア中でオルガノシロキサンポリマー分散体を補助する及び/又は安定化させるために、少なくとも1種の乳化剤を含み得る。一部の態様では、乳化剤の量は、分散体100重量部あたり約1〜約75部であり得る。好適な乳化剤としては、アニオン性、非イオン性、カチオン性界面活性剤、又はこれらの混合物が挙げられる。
オルガノシロキサンポリマー
本開示の布地ケア組成物に使用するためのオルガノシロキサンポリマーは、以下のA、B及びCを含み得る。
A.式(I)の構造の第1繰り返し単位:
Figure 0005453521
式中、
(i)各Xは、
Figure 0005453521
及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され得る;
(ii)各Lは、結合している二価のアルキレンラジカルであるか、あるいは
Figure 0005453521
及びこれらの混合物からなる群から独立して選択され得る;
(iii)各Rは、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、−OR、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され得る;
(iv)各Rは、H、C〜Cアルキル、置換アルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され得る;
(v)各Rは、H、C〜Cアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され得る;
(vi)各Rは、芳香族ラジカル、脂肪族ラジカル、脂環式ラジカル、及びこれらの組み合わせから独立して選択される二価のラジカルであり得、ここで二価のラジカルは約2〜約30個の炭素原子を含み得る;かつ
(vii)各Rは、H、150〜250ダルトンの分子量を有するC〜C20アルキル、アリール、置換アルキル、シクロアルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され得る;
(viii)pは約2〜約1000、又は約10〜約500の整数であり得る;
(ix)sは約2〜約83の整数であり得る;
(x)yは約0〜約50、又は約1〜約10の整数である;
(xi)nは約1〜約50の整数であり得る。
B.アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される界面活性剤。
C.アルデヒド及び/又はケトン基を含有する材料。
更なる態様では、オルガノシロキサンポリマーは、式IIの構造の第2繰り返し単位を含み、式IIIの構造の繰り返し単位のコポリマーを形成し得る。
Figure 0005453521
式中、
(i)Wは、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも2つの官能基を含有する有機分子由来のアルキレンラジカルである;
(ii)kは0〜約100の整数である。
一態様では、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、シクロアルキル、アリール、特にフェニル、ナフチル、アリールアルキル、特にベンジル、フェニルエチル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
更なる態様では、布地ケア組成物は、式III Iの構造を有するオルガノシロキサンポリマーを含み得る:式中、
(i.)Rはメチルであり得る;
(ii.)RはHであり得る;
(iii.)各Rは、H、C〜Cアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され得る;
(iv.)Rは、C〜C12アルキレンラジカル及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る;
(v.)Rは、アルキル、140〜250ダルトンの分子量を有する1〜6個の末端アミン基で置換されたアルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る;
(vi.)Lは、
Figure 0005453521
であり得る;
(vii.)Xは、
Figure 0005453521
及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る;
(viii.)pは約30〜約300の整数であり得る;
(ix.)yは約0〜約50、又は約1〜約10の整数であり得る;かつ
(x.)sは約1〜約50 3の整数であり得る。
第2繰り返し単位は、物理特性を修正するための、即ちオルガノシロキサンポリマーの溶解性を変更するための、あるいはオルガノシロキサンポリマーエマルションの物理的安定性を改善するための希釈剤として加えることができる。
一態様では、オルガノシロキサンポリマーの合成には、鎖端にヒドロキシ官能基又はアミン官能基を含有するポリシロキサン(例えばα,ω−ジヒドロキシアルキルポリジメチルシロキサン又はα,ω−ジアミノアルキルポリジメチルシロキサン又はα−アミノ,ω−ヒドロキシアルキルポリジメチルシロキサン)とジイソシアネートとの間に従来の重縮合反応をさせて、以下に示すようなオルガノシロキサンポリマーを形成することを含む:
Figure 0005453521
所望により、鎖端にヒドロキシアルキル官能基又はアミノアルキル官能基を含有するオルガノポリシロキサンオリゴマーと、有機ジオール又はジアミンカップリング剤とを相溶性溶媒中で混合することができる。この混合物は次いでジイソシアネートと反応させることができる。使用することのできるジイソシアネートとしては、アルキレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、シクロキシルジイソシアネート、トルエン+ジイソシアネート、及びこれらの混合物が挙げられる。一態様では、アルキレンジイソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート、又はこれらの混合物が挙げられる。
一態様では、式IIIのオルガノシロキサンポリマーは、第1及び第2繰り返し単位のランダム分布を有する。他の態様では、ポリシロキサンは、製造されるオルガノシリコーンポリマーが各末端にポリシロキサンを含み得るように、化学量論的過剰量で使用され得る。第2の態様では、イソシアネートは、製造されるオルガノシロキサンポリマーがポリマー鎖の各末端にイソシアネートを有してジイソシアネートを製造するように、化学量論的過剰量で使用され得る。このような場合、オルガノシロキサンポリマーは、第2工程でカップリング剤と反応して式IIIのポリシロキサンポリマーを生成する。2工程プロセスを用いて製造されたポリシロキサンポリマーは、一般的に、1つ以上のカップリング剤により一緒に結合した、より長いポリシロキサンブロックを有する。
好適なカップリング剤としては、適切な反応条件下でイソシアネート基と反応することのできる少なくとも2つの基を含有する、有機分子が挙げられる。一態様では、カップリング剤は、ジオール、ポリオール、ポリエーテルアミン、アミノアルコール、ジアミン、ポリアミン、鎖延長剤(chain extenders)、架橋剤、分散安定剤、重合阻止剤(chain blockers)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、例えばSzycher’s Handbook of Polyurethanes(Michael Szycher,CRC Press(1999))に記載されるものなどのカップリング剤である。好適なジオールとしては、二価、三価及び多価アルコール、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール及び1,12−ドデカンジオール、シクロヘキサンジメタノール(cyclohexandedimethanol)、アルキルプロパンジオール及びこれらの誘導体、及びこれらの混合物が挙げられる。好適なポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、及びポリカーボネートポリオールが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、トリメチレンオキシド、テトラヒドロフラン及び3−メチルテトラヒドロフランの開環重合及び/又は共重合により製造されるような、2つ以上のヒドロキシル基を有するグリコールが挙げられる。一態様では、ポリエーテルポリオールとしては、ポリアルキレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール及びこれらのコポリマー、テトラヒドロフラン及びアルキレンオキシドのポリマー、ポリBD並びにポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、並びこれらの混合物が挙げられる。好適なポリエステルポリオールとしては、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンイソフタレート、ポリアルキレンアジパート、ポリアルキレングルタラート、又はポリカプロラクトンが挙げられる。好適なポリカーボネートポリオールとしては、ホスゲン、クロロぎ酸エステル、ジアルキルカーボネート又はジアリルカーボネート及び脂肪族ポリオールの縮合重合により製造される、2つ以上のヒドロキシル基を有するグリコールカルボネートが挙げられる。ポリカーボネートポリオールを調製するのに好適なポリオールとしては、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール及び1,12−ドデカンジオールが挙げられる。ポリエーテルアミンは、末端ヒドロキシル基がアミン基により置換された、ポリエーテルポリオールに基づくものである。一態様では、ポリエーテルアミン骨格鎖は、ポリアルキレンオキシドに基づくものであり、例えばプロピレンオキシド、エチレンオキシド、又はこれらの混合物であり得る。他の骨格鎖セグメントも包含されてよく、あるいはポリエーテルアミンの反応性は一級アミンを遮蔽することにより又は二級アミンの官能性により変動し得る。好適なポリエーテルアミンとしては、Huntsman Chemicals(Woodlands TX)から市販の商標名Jeffamine(登録商標)が挙げられる。好適なジアミン、ポリアミン、又はアミノアルコールとしては、直鎖又は分枝鎖又は環状ジアミン、トリアミン、アミノアルコール、アルキレンジアミン、ジアルキレントリアミン及びこれらの混合物が挙げられる。一態様では、ジアミンは、2−メチルペンタメチレンジアミン、ビスヘキサメチレントリアミン、ジアミノシクロヘキサン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン(propylenedimine)、ペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、ピペラジン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され得る。これらは商標名Dytek(登録商標)(Invista(Wilmington,DE))で販売されているものであってもよい。アミノアルコールとしては、2〜12個の炭素原子を有し、また構造内に1つ以上のヒドロキシル基を有する、ジアミンが挙げられる。
水性環境中でのポリマー分散の安定性を増加させるのに有用であり得る追加のカップリング剤としては、ヒドロキシル又はアミン基を有する二官能性反応体、並びに
Figure 0005453521
及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上のアニオン性の、カチオン性の、又はアミン基を有する二官能性反応体が挙げられ、ここで各Rは水素;C〜C20アルキル、ベンジル又はこれらの置換誘導体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、かつXは何らかの相溶性アニオンである。
オルガノシロキサンポリマーはまた、単官能性の重合阻止剤(「保護基」としても参照される)も含有し得る。本明細書で使用するとき、単官能性の重合阻止剤は、イソシアネート基と反応することのできる基を1つ含有するカップリング剤である。単官能性の重合阻止剤は、ポリマーの分子量を制御するために使用することができる。好適な重合阻止剤としては、C〜Cジアルキレントリアミン及びその誘導体、ビス(2−ジアルキルアミノアルキル)エーテル;N,Nジアルキルエタノールアミン、ペンタアルキルジエチレントリアミン;ペンタアルキルジプロピレントリアミン;N,N−ジアルキルシクロヘキシルアミン、N,N,N’−トリアルキルN’ヒドロキシアルキルビスアミノエチルエーテル;N,N−ビス(ジアルキルアミノプロピル)−N−イソプロピルアミン;及びN,N,N’−トリアルキルアミノアルキルエタノールアミンが挙げられ得る。一態様では、ポリアミンは、N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)−N−イソプロパノールアミン、ビス(2ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N−ジメチルエタノールアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N’,N’,N’−ペンタメチルジプロピレントリアミン、N,N,N’−トリメチル−N’−ヒドロキシエチルビスアミノエチルエーテル、N,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)、N−イソプロパノールアミン、N−(3ジメチルアミノプロピル)−N,N−ジイソプロピルアミン、1,3プロパンジアミン、N’(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N,N−ジメチル、N,N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
一態様では、オルガノシロキサンポリマーは、次の構造を形成するために単官能性の重合阻止剤で終端され得る。
Figure 0005453521
式中、Rは、C〜C20アルキル、置換アルキル基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択され、少なくとも約50%のR基は1つ以上の第三級アミノ基を有する。R、R、X、L、n、W、及びkは、上記のように定義される。
一態様では、オルガノシロキサンポリマーの重量平均分子量は、約1000〜約500,000 50,000ダルトン、又は約2,000ダルトン〜約250,000 50,000ダルトンであり得る。
界面活性剤
更なる態様では、布地ケア組成物は、約0.01重量%〜80重量%、又は約1重量%〜約50重量%、又は約10重量%〜約30重量%の界面活性剤を含み得る。好適な界面活性剤としては、例えば、米国特許第3,664,961号、同第3,919,678号、同第4,222,905号、及び同第4,239,659号に記載のようなアニオン性、非イオン性、双極性イオン、両性又はカチオン性界面活性剤、又はこれらの混合物が挙げられる。当業者であれば容易に理解されるように、布地ケア製品が洗濯洗剤である場合には、アニオン性及び非イオン性界面活性剤が一般的に好適である一方、布地ケア製品が布地柔軟剤である場合には、カチオン性界面活性剤が一般的に有用である。開示の組成物に好適な界面活性剤の非限定的な例が本明細書に列挙される。
アニオン性界面活性剤−有用なアニオン性界面活性剤は、いくつかの異なる種類のアニオン性界面活性剤であってもよく、例えば、水溶性塩、特に約10〜約20個の炭素原子を含有するアルキル基及びスルホン酸又は硫酸エステル基を分子構造の中に有する有機硫黄反応生成物のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、並びにアルキロールアンモニウム(例えば、モノエタノールアンモニウム又はトリエタノールアンモニウム)塩などが挙げられる(用語「アルキル」にはアリール基のアルキル部分が包含され得る)。この群の合成界面活性剤の例は、アルキルサルフェート、及びアルキルアルコキシサルフェート、特に高級アルコール(C8〜18炭素原子)を硫化することにより得られるものである。本明細書に記載される組成物にとって有用である他のアニオン性界面活性剤は、約8個〜約24個(あるいは約12個〜18個)の炭素原子を含有するパラフィンスルホネート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、特にC8〜18アルコールのエーテル(例えば、タロー及びココヤシ油に由来するもの)、1分子当たり約1単位〜約4単位のエチレンオキシドを含有し、アルキル基に約8個〜約12個の炭素原子を含有するアルキルフェノールエチレンオキシドエーテルサルフェート、並びに、1分子当たり約1単位〜約4単位のエチレンオキシドを含有し、アルキル基に約10個〜約20個の炭素原子を含有するアルキルエチレンオキシドエーテルサルフェートの水溶性塩である。別の態様では、アニオン性界面活性剤は、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤、C10〜C20アルキルサルフェート界面活性剤、1〜30の平均アルコキシル化度を有するC10〜C18アルキルアルコキシサルフェート界面活性剤(アルコキシはC〜C鎖又はこれらの混合物を含んでもよい)、中鎖分枝状アルキルサルフェート界面活性剤、1〜30の平均アルコキシル化度を有する中鎖分枝状アルキルアルコキシサルフェート界面活性剤(アルコキシはC〜C鎖又はこれらの混合物を含んでもよい)、1〜5の平均アルコキシル化度を有するC10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート、C12〜C20メチルエステルスルホネート界面活性剤、C10〜C18 α−オレフィンスルホネート界面活性剤、C〜C20スルホスクシネート界面活性剤、並びにこれらの混合物であり得る。
非イオン性界面活性剤−組成物は、組成物の最大約30重量%、あるいは約0.01重量%〜約20重量%、又は約0.1重量%〜約10重量%の非イオン性界面活性剤を含有してもよい。一態様では、非イオン性界面活性剤は、エトキシ化非イオン性界面活性剤であり得る。好適な非イオン性界面活性剤の例は、米国特許第4,285,841号に提供されている。本明細書で用いるのに好適であるのは、式R(OCOHのエトキシル化アルコール及びエトキシル化アルキルフェノール(式中、Rは、約8〜約15個の炭素原子を含有する脂肪族炭化水素ラジカル、及びアルキル基が約8〜約12個の炭素原子を含有するアルキルフェニルラジカル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてよく、nの平均値は約5〜約15であってもよい)である。同様に好適な非イオン性界面活性剤としては、式R(OCOHが挙げられ、式中、RはC10〜C16アルキル基又はC〜C12アルキルフェニル基であってよく、かつnは3〜80であってよい。一態様では、C12〜C15アルコールと、アルコール1モル当たり約5〜約20モルのエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばC12〜C13アルコールをアルコール1モル当たり約6.5モルのエチレンオキシドで縮合させたものが使用される。
カチオン性界面活性剤−組成物は、組成物の最大約40重量%、約0.01重量%〜約20重量%、又は約0.1重量%〜約20重量%のカチオン性界面活性剤を含有してもよい。カチオン性界面活性剤としては、布地ケア利益を送達し得るものが挙げられる。有用なカチオン性界面活性剤の非限定例としては、脂肪族アミン、第四級アンモニウム界面活性剤及びイミダゾリン化合物が挙げられる。一態様では、カチオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム化合物などのカチオン性の柔軟化化合物であり得る。一態様では、第四級アンモニウム化合物は、エステル第四級アンモニウム化合物、アルキル第四級アンモニウム化合物、又はこれらの混合物であり得る。更に別の態様では、エステル第四級アンモニウム化合物は、モノエステル第四級アンモニウム化合物及びジエステル第四級アンモニウム化合物の混合物であり得る。当業者は、プロセス及び出発物質によって、モノ−、ジ−、及びトリ−エステル、並びに他のカチオン性柔軟化化合物、並びにこれらの混合物からカチオン性柔軟化化合物を選択し得ることを認識する。好適な布地柔軟化化合物は、米国特許出願公開第2004/0204337号に開示されている。カチオン性界面活性剤はエステル第四級アンモニウム化合物(DEQA)であってよく、ジアミド系の布地柔軟剤活性物質並びにアミド及びエステル結合を組み合わされた布地柔軟剤活性物質を含み得る。追加の好適なDEQA活性物質としては、米国特許第4,137,180号に記載のものが挙げられる。布地柔軟化活性物質として有用な追加のカチオン性界面活性剤としては、米国特許第2005/0164905号に記載されるような非環式第四級アンモニウム塩;米国特許第6,492,322号、同第6,194,374号、同第5,358,647号、同第5,332,513号、同第5,290,459号、同第5,750,990号、同第5,830,845号、同第5,460,736号、同第5,126,060号、及び米国特許2004/0204337号に記載のペンタエリスリトール化合物が挙げられる。エステル第四級アンモニウム化合物の例としては、脂肪酸部分の平均鎖長が炭素原子16〜18個であり、遊離脂肪酸が0〜50、あるいは18〜22であると算出されるヨウ素価(IV)を有するビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステルが挙げられる。ヨウ素価は、100gの脂肪酸の二重結合と反応することにより消費されるヨウ素のグラム量であり、ISO 3961の手法により測定される。
アルデヒド及び/又はケトン基を含有する材料
更なる態様では、布地ケア組成物は、アルデヒド及び/又はケトン基を含む少なくとも1種の材料を、組成物の約0.0001重量%〜約2重量%、又は約0.001重量%〜約1重量%で含み得る。
アルデヒド及び/又はケトン基を含む好適な材料としては、殺生物剤、抗菌剤、殺菌剤、殺真菌剤、殺藻剤、カビ駆除剤、消毒剤、防腐剤、殺虫剤、駆虫剤、植物生長ホルモンなどのバイオコントロール成分が挙げられる。好適な抗菌剤としては、クロルヘキシジンジアセテート、グルタルアルデヒド、桂皮油及びシンナムアルデヒド、ポリビグアニド、オイゲノール、チモール、ゲラニオール、又はこれらの混合物が挙げられる。
一態様では、アルデヒド及び/又はケトン基を含む材料は香料成分であり得る。例えばそれらには、表1に列挙される1種以上の香料成分が挙げられ得る。
Figure 0005453521
Figure 0005453521
補助剤成分
開示の組成物は追加の補助剤成分を含み得る。以下は好適な追加の補助剤の非限定的な列挙である。
脂肪酸−組成物は所望により、組成物の約0.01重量%〜約10重量%、又は約2重量%〜約7重量%、又は約3重量%〜約5重量%の脂肪酸を含有することができ、一態様では、脂肪酸は約8〜約20個の炭素原子を含み得る。脂肪酸は、炭化水素鎖中に約1〜約10個のエチレンオキシド単位を含んでもよい。好適な脂肪酸は、飽和及び/又は不飽和であってよく、植物又は動物性エステル(例えば、パーム核油、パーム油、ココヤシ油、ババス油、ベニバナ油、トール油、ヒマシ油、タロー及び魚油、グリース、又はこれらの混合物)のような天然資源から得ることができ、又は合成的に(例えば、石油の酸化によって又はフィッシャー・トロプシュ(Fisher Tropsch)法による一酸化炭素の水素添加によって)調製される。組成物に使用するのに好適な飽和脂肪酸の例としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸及びベヘン酸が挙げられる。好適な不飽和脂肪酸種としては、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びリシノール酸が挙げられる。脂肪酸の例は、飽和C12脂肪酸、飽和C12〜14脂肪酸、及び飽和又は不飽和C12〜C18脂肪酸、及びこれらの混合物である。
ビルダー−組成物はまた、約0.1重量%〜80重量%のビルダーを含んでもよい。液体形態の組成物は、一般的に約1重量%〜約10重量%のビルダー構成成分を含有する。顆粒形態の組成物は、一般的に約1重量%〜約50重量%のビルダー構成成分を含有する。洗剤ビルダーは、当該技術分野において周知であり、例えばリン酸塩、並びに様々な有機及び無機無リンビルダーを含むことができる。本明細書で有用な水溶性無リン有機ビルダーには、様々なアルカリ金属、アンモニウム、並びに置換アンモニウムのポリアセテート、カルボネート、ポリカルボネート、及びポリヒドロキシスルホネートが挙げられる。ポリアセテートビルダー及びポリカルボキシレートビルダーの例には、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、オキシジコハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸、及びクエン酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩がある。本明細書での使用に好適な他のポリカルボン酸塩は、米国特許第4,144,226号及び同第4,246,495号に記載のポリアセタールカルボキシレートである。その他のポリカルボキシレートビルダーは、米国特許第4,663,071号に記載の、酒石酸モノスクシナートと酒石酸ジスクシナートとの組み合わせを含む、オキシジスクシナートビルダー組成物及びエーテルカルボキシレートビルダー組成物であり、液体洗剤に使用されるビルダーは米国特許第4,284,532号に記載のものであり、1つの好適なビルダーとしてはクエン酸が挙げられる。好適な非リン系の無機ビルダーとしては、シリケート、アルミノシリケート、ボレート及びカーボネート(ナトリウム及びカリウム炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、四ホウ酸塩十水和物など)が挙げられ、シリケートは、アルカリ金属酸化物に対して重量比約0.5〜約4.0又は約1.0〜約2.4のSiO2を有する。ゼオライトなどのアルミノシリケートもまた有用である。このような材料、及び洗剤ビルダーとしてのこれらの使用は、米国特許第4,605,509号により詳細に説明されている。
分散剤−組成物は、ホモ重合酸若しくは共重合酸又はその塩である約0.1重量%〜約10重量%の分散剤として好適な水溶性有機材料を含有してもよく、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離した少なくとも2つのカルボキシラジカルを含有し得る。分散剤は、米国特許4,597,898号、同第4,676,921号、同第4,891,160号、同第4,659,802号及び同第4,661,288号に記載されるようなポリアミンのアルコキシル化誘導体及び/又はそれらの四級化誘導体であってもよい。
酵素−組成物は、洗浄性能、及び/又は布地ケア利益を提供する1つ以上の洗剤酵素を含有してもよい。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられる。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液であってもよい。酵素は、その技術分野で教示される濃度、例えば、Novozymes及びGenencorのような供給元によって推奨される濃度で使用することができる。組成物中の典型的な濃度は約0.0001%〜約5%である。酵素が存在する場合、酵素は非常に低い濃度(例えば約0.001%以下)で使用することができ、又は重質洗濯洗剤処方では、酵素をより高濃度(例えば約0.1%以上)で使用することができる。一部の消費者の「非生物学的な」洗剤に対する好みにより、組成物は酵素含有及び酵素不含のいずれかあるいはその両方であり得る。
安定剤−組成物は1種以上の安定剤及び増粘剤を含有し得る。任意の好適な濃度の安定剤を使用することができる;例示の濃度としては組成物の約0.01重量%〜約20重量%、約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.1重量%〜約3重量%が挙げられる。本明細書に用いるのに好適な安定剤の非限定的な例としては、結晶性ヒドロキシル含有安定化剤、トリヒドロキシステアリン、硬化油、又はこれらに類するもの、及びこれらの組み合わせが挙げられる。一部の態様では、結晶性ヒドロキシル含有安定化剤は非水溶性のワックス様の物質(脂肪酸、脂肪酸エステル又は脂肪石鹸が挙げられる)であり得る。他の態様では、結晶性ヒドロキシル含有安定化剤は、硬化ヒマシ油誘導体(例えばヒマシワックス)などのヒマシ油誘導体であり得る。ヒドロキシル含有安定剤は、米国特許第6,855,680号及び同第7,294,611号に開示されている。他の安定剤としては、ガム及び他の同様の多糖(例えば、ジェランガム、カラギーナンガム、及び他の既知の種類の増粘剤及びレオロジー添加剤)などの増粘安定剤が挙げられる。この部類の例示の安定剤としては、ガム型ポリマー(例えば、キサンタンガム)、ポリビニルアルコール及びこれらの誘導体、セルロース及びこれらの誘導体(セルロースエーテル及びセルロースエステルなど)、並びにタマリンドガム(例えば、キシログルカンポリマーを含む)、グアーガム、イナゴマメゴム(一部の態様ではガラクトマンナンポリマーを含む)、及びその他の産業用ガム及びポリマーが挙げられる。
移染阻害剤−組成物はまた、組成物の約0.0001重量%、約0.01重量%、約0.05重量%〜約10重量%、約2重量%、又は更には約1重量%の1種以上の移染阻害剤(ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール又はこれらの混合物など)を含み得る。
キレート剤(Chelant)−組成物は以下のもののようなキレート剤を、約5%、又は約0.01%〜約3%含有し得る;シトレート;窒素含有P不含アミノカルボキシレート(EDDS、EDTA及びDTPA);アミノホスフォナート(ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸及びエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸;窒素不含ホスホネート(例えばHEDP);並びに窒素又は酸素含有P−不含カルボキシレート不含キレート剤(漂白剤触媒系での使用が既知のものなどのある種の大環状N−配位子の一般的な部類の化合物など)。
増白剤−組成物はまた増白剤(「蛍光増白剤」としても参照される)を含んでもよく、蛍光を呈する任意の化合物(紫外線を吸収し「青色」の可視光として再放出する化合物が挙げられる)を含み得る。有用な増白剤の非限定例としては、スチルベンの誘導体又は4,4’−ジアミノスチルベン、ビフェニル、5員複素環(例えば、トリアゾール、ピラゾリン、オキサゾール、イミダゾールなど)、又は6員複素環(クマリン、ナフタルアミド、s−トリアジンなど)が挙げられる。カチオン性、アニオン性、非イオン性、両性及び双極性イオン光沢剤が使用できる。好適な増白剤としては、商標名Tinopal−UNPA−GX(登録商標)でCiba Specialty Chemicals Corporation(High Point,NC)により市販されているものが挙げられる。
漂白剤系−本明細書に用いるのに好適な漂白剤系は、1種以上の漂白剤を含有する。好適な漂白剤の非限定的な例としては、触媒金属錯体;活性化過酸素供給源;漂白活性化剤;漂白促進剤;光漂白剤(photobleaches);漂白酵素;フリーラジカル反応開始剤;H2O2;次亜ハロゲン酸塩漂白剤;過酸素供給源(過ホウ酸塩が挙げられる)及び/又は過炭酸塩及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な漂白活性化剤としては、テトラアセチルエチレンジアミン、オクタノイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、ベンゾイルバレロラクタム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホネートなどの、過加水分解性エステル及び過加水分解性イミドが挙げられる。好適な漂白増進剤としては、米国特許第5,817,614号に記載のものが挙げられる。その他の漂白剤としては、定義された安定度定数の遷移金属と配位子との金属錯体が挙げられる。このような触媒は、米国特許第4,430,243号、同第5,576,282号、同第5,597,936号及び同第5,595,967号に記載されている。
送達増進剤−組成物は、組成物の約0.01%〜約10%の「送達増進剤」を含み得る。本明細書で使用するとき、このような用語は、洗濯時に布地上への布地ケア有益剤の付着を著しく高める任意のポリマー又はポリマーの組み合わせを意味する。好ましくは、送達増進剤はカチオン性又は両性ポリマーであり得る。ポリマーのカチオン性電荷密度は、約0.05ミリ当量/g〜約23ミリ当量/gの範囲にある。電荷密度は、繰り返し単位当たりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除することにより計算され得る。一態様では、電荷密度は、約0.05ミリ等量/g〜約8ミリ当量/gで変化する。正電荷は、ポリマーの主鎖又はポリマーの側鎖上に存在することができる。アミンモノマーを用いたポリマーでは、電荷密度はキャリアのpHに依存する。これらのポリマーについて、電荷密度はpH 7で計測され得る。付着増強剤の非限定的な例は、カチオン性又は両性の、多糖、タンパク質及び合成ポリマーである。カチオン性多糖としては、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性グアーガム誘導体、キトサン及び誘導体、並びにカチオン性デンプンが挙げられる。陽イオン性多糖は約50,000〜約2,000,000の分子量を有し、好ましくは約100,000〜約1,500,000である。好適なカチオン性多糖としては、カチオン性セルロースエーテル、特にカチオン性ヒドロキシエチルセルロース及びカチオン性ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。カチオン性ヒドロキシアルキルセルロースの例としては、INCI名ポリクアテルニウム10(商標名Ucare Polymer JR 30M、JR 400、JR 125、LR 400及びLK 400ポリマーとして市販されるものなど);ポリクアテルニウム67(商標名Softcat SK(商標)として市販されるものなど)(これらの全てはAmerchol Corporation(Edgewater NJ)により市販);並びにポリクアテルニウム4(商標名Celquat H200及びCelquat L−200としてNational Starch and Chemical Company(Bridgewater,NJ)から入手可能)が挙げられる。他の好適な多糖としては、グリシジルC12〜C22アルキルジメチルアンモニウムクロリドで四級化されたヒドロキシエチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。このような多糖の例としては、商標名クアテルニウムLM 200でAmerchol Corporation(Edgewater NJ)により市販されるもののような、INCI名ポリクアテルニウム24のポリマーが挙げられる。カチオン性デンプンは、D.B.SolarekによりModified Starches,Properties and Uses(CRC Pressにより出版(1986))及び米国特許第7,135,451号、2段、33行目〜4段、67行目に記載されている。カチオン性ガラクトマンナンとしては、カチオン性グアーガム又はカチオン性イナゴマメゴムが挙げられる。カチオン性グアーガムの例は、ヒドロキシプロピルグアーの第四級アンモニウム誘導体であり、Rhodia,Inc(Cranbury NJ)から入手可能な商標名Jaguar C13及びJaguar Excel、並びに、Aqualon(Wilmington,DE)によるN−Hanceとして販売されているものなどである。
一態様では、合成カチオン性ポリマーは送達増進剤として使用することもできる。これらのポリマーの分子量は、約2000〜約5,000,000kDの範囲に及ぶ場合がある。合成ポリマーとしては、次の一般構造式を持つ合成付加ポリマーが挙げられる:
Figure 0005453521
式中、各Rは、独立して、水素、C〜C12アルキル、置換又は非置換フェニル、置換又は非置換ベンジル、−OR、又は−C(O)ORであってよく、式中、Rは水素、C〜C24アルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。一態様では、Rは、水素、C〜Cアルキル、又は−OR、又は−C(O)OR
であってよく、式中、各Rは、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、C〜C12アルキル、−OR、置換又は非置換フェニル、置換又は非置換ベンジル、炭素環式、複素環式、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択されてよい。一態様では、Rは、水素、C〜Cアルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてよい。
各Zは、独立して、水素、ハロゲン;直鎖又は分枝鎖C〜C30アルキル、ニトリロ、N(R−C(O)N(R;−NHCHO(ホルムアミド);−OR、−O(CHN(R、−O(CH(R、−C(O)OR;−C(O)N−(R;−C(O)O(CHN(R、−C(O)O(CH(R、−OCO(CHN(R、−OCO(CH(R、−C(O)NH−(CHN(R、−C(O)NH(CH(R、−(CHN(R、−(CH(R
であってよい。各Rは、水素、C〜C24アルキル、C〜Cヒドロキシアルキル、ベンジル、置換ベンジル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択されてよい。
各Rは、水素、C〜C24アルキル、
Figure 0005453521
及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択されてよい。
Xは水溶性アニオンであってよく、nは約1〜約6であってよい。
は、水素、C〜Cアルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択されてよい。
Zはまた、第四級アンモニウムイオンを含有する非芳香族窒素複素環、N−オキシド部分を含有する複素環、式中、1つ以上の窒素原子が四級化されてよい、複素環式を含有する芳香族窒素;式中、少なくとも1つの窒素原子がN−オキシドであり得る芳香族窒素含有複素環;及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてよい。複素環式Z単位を含む付加重合モノマーの非限定的な例としては、1−ビニル−2−ピロリジノン、1−ビニルイミダゾール、四級化されたビニルイミダゾール、2−ビニル−1,3−ジオキソラン、4−ビニル−1−シクロヘキセン1,2−エポキシド、及び2−ビニルピリジン、2−ビニルピリジンN−オキシド、4−ビニルピリジン4−ビニルピリジンN−オキシドが挙げられる。
カチオン電荷をその場で形成するように生成可能なZ単位の非限定的な例は、−NHCHO単位、ホルムアミドである場合がある。配合者は、一部が次工程で加水分解されてビニルアミン等価物を形成するホルムアミド単位を含むポリマー又はコポリマーを調製できる。
ポリマー又はコポリマーは同様に、周期的に重合するモノマーから誘導される1つ以上の環状ポリマー単位を含有し得る。環状重合モノマーの例は、次の式を有するジメチルジアリルアンモニウムである。
Figure 0005453521
好適なコポリマーは、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、ビニルアミン及びその誘導体、アリルアミン及びその誘導体、ビニルイミダゾール、四級化ビニルイミダゾール及びジアリルジアルキルアンモニウムクロリド及びこれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上のカチオン性モノマー、並びに所望によりアクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリルアミド、C〜C12アルキルアクリレート、C〜C12ヒドロキシアルキルアクリレート、ポリアルキレングリコールアクリレート(polyalkylene glyol acrylate)、C〜C12アルキルメタクリレート、C〜C12ヒドロキシアルキルメタクリレート、ポリアルキレングリコールメタクリレート、ビニルアセテート、ビニルアルコール、ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミド、ビニルアルキルエーテル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール及び誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリルアミドプロピルメタンスルホン酸(AMPS)及びその塩、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される第2モノマーから製造することができる。ポリマーは所望により架橋されていてよい。好適な架橋モノマーとしては、エチレングリコールジアクリレート、ジビニルベンゼン、及びブタジエンが挙げられる。
一態様では、合成ポリマーは、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)である。その他の好適な合成ポリマーの例は、ポリクアテルニウム−1、ポリクアテルニウム−5、ポリクアテルニウム−6、ポリクアテルニウム−7、ポリクアテルニウム−8、ポリクアテルニウム−11、ポリクアテルニウム−14、ポリクアテルニウム−22、ポリクアテルニウム−28、ポリクアテルニウム−30、ポリクアテルニウム−32及びポリクアテルニウム−33である。
その他のカチオン性ポリマーとしては、ポリエチレンアミン及びその誘導体、並びにポリアミドアミン−エピクロロヒドリン(PAE)樹脂が挙げられる。一態様では、ポリエチレン誘導体は、商標名Lupasol SKで市販の、ポリエチレンイミンのアミド誘導体であってよい。同様に、アルコキシル化ポリエチレンイミン;アルキルポリエチレンイミン及び四級化ポリエチレンイミンが挙げられる。これらのポリマーは、L.L.Chan編集の「Wet Strength resins and their applications」(TAPPI Press(1994))に記載される。ポリマーの重量平均分子量は、一般に、サイズ排除クロマトグラフィーによりポリエチレンオキシド標準と比較してRI検出で測定したとき、約10,000〜約5,000,000、又は約100,000〜約2,000,000、又は約200,000〜約1,500,000ダルトンである。移動相は、0.4モルのMEA、0.1モルのNaNO、3%の酢酸の20%メタノール溶液であり、Waters Linear Ultrahdyrogelカラムを2本直列接続して用いる。カラムと検出器は40℃に保持した。流量設定は、0.5mL/分である。
別の態様では、付着助剤は、ポリ(アクリルアミド−N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体を含んでもよい。この態様では、付着助剤は、BTC Specialty Chemicals,a BASF Group,Florham Park,N.J.から入手可能な、商標名Sedipur(登録商標)として販売されているものであってもよい。一実施形態では、付着助剤は、商品名Rheovis CDEでCIBAから市販のカチオン性のアクリル系ホモポリマーである。米国特許第2006/0094639号;同第7687451号;同第7452854号も同様に参照されたい。
キャリア−一般的に組成物は、キャリアを含有する。好適なキャリアとしては、平均粒径約0.1μm以下のオルガノシリコーンマイクロエマルションを製造することのできる任意の好適な組成物が挙げられる。一部の態様では、キャリアは水単独であってよく、あるいは有機溶媒と水との混合物であってもよい。一部の態様では、有機溶媒としては1,2−プロパンジオール、エタノール、グリセロール及びこれらの混合物が挙げられる。その他の低級アルコール、モノエタノールアミン及びトリエタノールアミンのようなC1〜C4アルカノールアミンも使用できる。例えば、無水の固体形態の組成物の場合にはキャリアは非存在であってもよいが、より典型的にはキャリアは約0.1%〜約98%、約10%〜約95%、又は約25%〜約75%の範囲の濃度で存在する。
香料マイクロカプセル−本発明の組成物は、更に香料マイクロカプセルを含む。好適な香料マイクロカプセルとしては、以下の文献に記載されているものが挙げられる:米国特許第2003−215417(A1)号、米国特許第2003−216488(A1)号、米国特許第2003−158344(A1)号、米国特許第2003−165692(A1)号、米国特許第2004−071742(A1)号、米国特許第2004−071746(A1)号、米国特許第2004−072719(A1)号、米国特許第2004−072720(A1)号、欧州特許第1393706(A1)号、米国特許第2003−203829(A1)号、米国特許第2003−195133(A1)号、米国特許第2004−087477(A1)号、米国特許第2004−0106536(A1)号、米国特許第6645479号、米国特許第6200949号、米国特許第4882220号、米国特許第4917920号、米国特許第4514461号、米国再発行特許第32713号、米国特許第4234627号。他の実施形態では、香料マイクロカプセルは、脆砕性のマイクロカプセル(例えば、アミノ樹脂コポリマー(特にメラミン−ホルムアルデヒド又はユリアホルムアルデヒド)を含む香料マイクロカプセル)を含む。他の実施形態では、香料マイクロカプセルは、水分により活性化されるマイクロカプセル(例えば、シクロデキストリンを含む香料マイクロカプセル)を含む。他の実施形態では、香料マイクロカプセルはポリマー(あるいは帯電ポリマー)によりコーティングすることができる。
その他の添加剤−他の好適な添加剤材料の例としては、アルコキシル化安息香酸又はその塩(トリメトキシ安息香酸又はその塩(TMBA)など);双極性及び/又は両性界面活性剤;酵素安定化系;ポリビニルアルコールフィルム又は類する他の好適なフィルム、カルボキシメチルセルロース、セルロース誘導体、デンプン、化工デンプン、糖、PEG、ワックス、又はこれらの混合物が挙げられるコーティング又はカプセル化剤;汚れ剥離ポリマー;分散剤;石鹸泡抑制剤;染料;着色剤;充填塩類(硫酸ナトリウムなど);向水性物質(トルエンスルホナート、クメンスルホナート及びナフタレンスルホナートなど);光活性化剤;加水分解性界面活性剤;防腐剤;抗酸化剤;抗縮み剤;その他の抗しわ剤;殺菌剤;殺真菌剤;色スペックル;着色ビーズ、球、又は押出成形品;日焼け止め剤;フッ素化化合物;クレイ;真珠光沢剤;発光剤又は化学発光剤;抗腐食剤及び/又は装置保護剤;アルカリ供給源又は他のpH調整剤;可溶化剤;加工助剤;色素;フリーラジカルスカベンジャー、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な材料としては、米国特許第5,705,464号、同第5,710,115号、同第5,698,504号、同第5,695,679号、同第5,686,014号及び同第5,646,101号に記載のものが挙げられる。
使用方法
本開示は更に、本明細書で開示される布地ケア組成物を用いる方法に関する。一態様では、本開示は、本開示のオルガノシロキサンポリマーと、少なくとも1つの界面活性剤と、アルデヒド及び/又はケトン基を含む少なくとも1種の材料と、を含む布地ケア組成物に、布地を接触させる工程を含む、布地に利益を提供する方法に関する。一態様では、布地に対する利益は、しわ予防利益であってよい。他の態様では、利益としては、柔軟化、色ケア、色保護、抗移染、ピリング又はけば立ち制御、抗静電気、及び形状維持などのその他のケア利益が挙げられる。
更なる態様では、方法は、すすぎ液中で布地ケア組成物と布地を接触させることに関連する。その上更なる態様では、方法は、洗浄液中で布地ケア組成物と布地を接触させることに関連する。方法は更に、スプレー又は浸漬適用を用いて布地ケア組成物と布地とを接触させることに関し、布地は、布地ケア組成物と接触させる前に濡れていてもあるいは乾いていてもよい。方法は更に、乾燥工程前、乾燥工程中、あるいは乾燥工程後に布地と布地ケア組成物とを接触させることに関連する。
布地立体感利益
この方法では、布地表面上への化学物質の付着により付与される手触り特性の、客観的かつ定量的測定が記載される。記載の測定プロトコルは、化学処理により付与された手触りを独特に定義する3次元パラメータ空間内で、布地を摩擦し、折り曲げ、圧縮することにより、付着した化学処理剤の効果を測定する。
織布
使用する布地は、リング精紡機で作られた綿100%の生地である、Eurotouchブランドのテリー織白色タオル(縦糸パイル織り)洗浄布(製品番号63491624859,Standard Textile(Standard Textile Company,Cincinnati OH)により製造)である。各織布は約33cm×33cmであり、重量は布12枚当たり約680gであり、10〜12mmの通常のループサイズのパイルを有する。発注時にこの特定の布地が入手不能であった場合には、列挙される同様の物理特性を満たしかつ縦糸及び横糸の波方向が明確に識別される、テリー織りの新しい布を代替品として用いることもできる。
織布の湯通し−処理前準備
付着試験に使用する前に、以下の湯通し方法を用いて布地を準備する。布地は、充填あたり35枚の織布と、49℃でかつ一杯あたり64.35Lの逆浸透水とを用い、頂部充填式の家庭用洗濯機で湯通しする。各充填物を、通常の完全な洗浄−すすぎ−脱水サイクルで少なくとも5回にわたって洗浄する。湯通し工程は、各サイクルの最初に洗剤を添加する2回の通常サイクルと、続いて洗剤を添加しない3回以上のサイクルとからなる。洗剤は、2003 AATCC標準参照液体洗剤(American Association of Textile Chemists and Colorists)を、64.35Lに対し1サイクルあたり119gで用いる。3回目の洗剤非添加サイクル後にも、脱水工程前のすすぎ水の表面上に、目に見える泡の存在により認識されるような石鹸泡が依然として存在していた場合には、洗剤不添加の追加のサイクルを石鹸泡が目に見えなくなるまで続ける。次いで織布を最も高温に設定した家庭用回転式電熱乾燥機で十分に乾燥するまで乾かした(約55分)。
織布を乾燥機から取り出し、0.01gの精度で計量し、各グループの重量の変動が1g以下であるよう重量でグループ分けした。各測定日毎に、10以上のポリジメチルシロキサン(PDMS)対照処理試料の複製を、10以上の試験処理試料の複製と同様に処理すべきであり、測定1日当たりに用いられる全ての織布は1g以内(処理前の乾燥重量)で重量が等しくならなければならない。例えば、59.00g〜59.99gの重量範囲内の織布が一緒にグループ化される。被処理布は保管時には平らに寝かせ、処理剤によるコーティング後1週間以内に使用した。
試験材料の調製
水に混和性の試験材料は、試験材料濃度が少なくとも脱イオン水中に0.1%(重量/重量)の単純な溶液にする(すなわち錯体形成はない)ことにより、試験用に調製され、室温にて、少なくとも48時間にわたって可視の沈殿を生じず又は他の相分離を生じた材料を生じない。
水に混和性ではない試験材料及びPDMS対照処理物は、水性エマルションとして使用される。シリコーンエマルションの調製は、当業者に周知である。例えば、米国特許第7,683,119号及び米国特許出願公開第2007/0203263(A1)号を参照されたい。当業者であれば、それぞれの具体的な材料の特性に基づき、様々な異なる界面活性剤又は乳化剤を用いることにより、このようなエマルションが製造され得ることを理解するであろう。これらの乳化剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、双極性イオン又は両性界面活性剤から選択できる。好ましい界面活性剤は、米国特許第7,683,119号に列挙されている。
一実施形態では、乳化剤は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテル、アルキルポリグルコシド、ポリビニルアルコール及びグルコースアミド界面活性剤から選択される非イオン性界面活性剤である。特に好ましいものは、二級アルキルポリオキシアルキレンアルキルエーテルである。このような乳化剤の例は、商標名Tergitol 15−S−5、Terigtol 15−S−12(Dow Chemical Company(Midland Michigan))又はLutensol XL−100及びLutensol XL−50(BASF,AG(Ludwigschaefen,Germany))で市販のものなどの、C11〜15の二級アルキルエトキシラートである。分枝状ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの例としては、Dow Chemicals(Midland,MI)から商標名Tergitol TMN−10及びTergiotol TMN−3として入手可能な、アルキル鎖上に1つ以上の分岐を有するものが挙げられる。
一実施形態ではカチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩及びジアルキルジメチルアンモニウム塩などの第四級アンモニウム塩が挙げられる。他の実施形態では、界面活性剤は第四級アンモニウム化合物である。好ましくは、第四級アンモニウム化合物は、式(II)のヒドロカルビル第四級アンモニウム化合物である:
Figure 0005453521
式中、R1はC12〜C22ヒドロカルビル鎖を含み、R2はC6〜C12ヒドロカルビル鎖を含み、R1はヒドロカルビル鎖にR2よりも少なくとも2個以上多くの炭素原子を有し、R3及びR4はそれぞれC1〜C4ヒドロカルビル、C1〜C4ヒドロキシヒドロカルビル、ベンジル、−(C2H4O)xH、及びこれらの混合物からなる群から選択され、xは約1〜約10の値を有し、X−は電荷を平衡化する好適な対イオンであり、一態様では、X−は、Cl−、Br−、I−、メチルサルフェート、トルエン、スルホネート、カルボキシレート及びホスフェート又は式(III)のポリアルコキシ第四級アンモニウム化合物からなる群から選択され、
Figure 0005453521
式中、x及びyはそれぞれ独立して1〜20から選択され、R1はC6〜C22アルキルであり、好ましくは水性界面活性剤混合物は界面活性剤/ポリオルガノシロキサン重量比を約1:1〜約1:10で含み、X−は電荷を平衡化する好適な対イオンであり、一態様では、X−は、Cl−、Br−、I−、メチルサルフェート、トルエン、スルホネート、カルボキシレート及びホスフェートからなる群から選択される。
当業者であれば、このような懸濁液は、様々な混合デバイスを用いて成分を一緒に混合することにより製造できることを理解するであろう。好適なオーバーヘッド型ミキサーの例としては、インペラブレードDivtech Equipment R1342を装備したIKA Labortechnik、及びJanke & Kunkel IKA WERKが挙げられる。各試験試料懸濁物が、乳化の12時間超後に、及び試験プロトコルでの使用の12時間未満前に測定されたときに、1,000nm未満の、及び好ましくは200nm超の秤量済みのモード径を有することが重要である。粒度分布は、製造元の取扱説明書に従って操作される静的レーザー回折装置を用いて測定される。好適な粒子採寸装置の例としては、Horiba Laser Scattering Particle Size and Distributer Analyzer LA−930及びMalvern Mastersizerが挙げられる。
対照処理に用いられるPDMS対照処理剤は、350センチストロークの粘度のポリジメチルシロキサンを、非イオン性界面活性剤で乳化して標的粒径約200nm〜約800nmを得ることにより製造された、ポリジメチルシロキサンエマルションである。Dow Corning Corporation(Midland,Michigan)から入手可能な商標名DC 349は非限定例である。PDMS対照処理物及び水に不混和性の試験材料は、活性試験材料濃度が脱イオン水中に少なくとも0.1%(重量/重量)の単純なエマルションにすることにより、試験用に調製され、室温にて少なくとも48時間にわたって粒度分布が安定である。
処理−試験試料エマルションによる布地のコーティング:
強制的な付着方法を用いて1mg処理材料/g布地(活性重量/乾燥重量)の投与量にて処理試料をコーティングすることにより、湯通し済み織布を処理する。少なくとも10枚の湯通し済み織布の複製を処理し、及び測定の各日に試験されるそれぞれ異なる処理化学物質について、及び同様に測定の各日に包含されるPDMS対照処理について測定する。
必要に応じて、脱イオン水を用いて希釈して、処理試料中に試験材料の0.1濃度%(重量/重量)を得る。被処理織布の乾燥重量と同じ重量を有するように(1g以内)、ある量の0.1%処理試料を量り取り、この処理試料を、約33cm×38cmの大きさの、ガラスケーキパンに注ぎ込む。処理試料の量り取りに使用した容器を等量の脱イオン水ですすぎ、このすすぎ水を同じパンに加える。溶液が均質に混合されるまでパンを撹拌する。標識/タグ付け面を下側にして、1枚の織布をパン及び処理流体の中に平らに置く。パン内にフィットしない布端部は、織布の中央部に向けて折り返すべきである。2本の手で布地を束ね、絞ることにより、流体を織布に均一に分布させる。布地を用いてパン内の全ての過剰な流体を吸収させる。布地をコーティングするのに使用するパンは、異なる処理化学物質による使用の間にアルコールワイプでしっかりと洗浄し、乾燥させるべきである。全ての複製の処理が完了するまでの間、処理した布地は新しいアルミニウム箔シート上に平らに置く。次いでこれらの複製布地を一緒に乾燥機で乾燥させるが、適切な回転を保証させるためのバラストとして機能する、追加の、清潔で、未処理の、湯通し済み布地が必要とされる場合がある。最も高温に設定した家庭用回転式電熱乾燥機内で、被処理布地を約55分にわたって乾燥機乾燥させる。異なる処理化学物質間の汚染を予防するためにも、各試験処理化学物質の複製布地とPDMS対照処理物内の複製布地は別々に分けて乾燥機で乾燥させるべきである。
コンディショニング/平衡化:
乾燥が完了した際には、被処理織布を、23℃でかつ相対湿度50%にて、最低でも8時間にわたって平衡化させる。被処理かつ被平衡化布地を、処理の2日以内に測定する。被処理布地を平らに置き、かつ10枚以下の高さで重ねて平衡化する。圧縮、摩擦及び剛性測定は、全て、コンディショニング/平衡化工程時に用いるものと同じ環境条件下で実施した。
立体感測定のためのコーティング織布の準備:
各試験処理用、及びPDMS対照処理用複製織布少なくとも10枚を用いることで、各被処理織布に対して同一日に3種類の測定(圧縮測定1回、摩擦測定1回、剛性測定2回)を実施した。圧縮、摩擦及び剛性測定は、全て、コンディショニング/平衡化工程時に用いるものと同様の環境条件下、すなわち23℃かつ相対湿度50%下で実施した。織布を得る(1)。布地のタグ付け/標識面を下側にして配置し、次いで布地面(3)を、上側面として定義した。タグが存在せず、かつ布地が前側と後側とで異なる場合、テリー織りの布地の一面を「表面」として表記し、全ての織布にわたって表記を一致させることが重要である。布地(1)を、次いでバンド(2a、2b)(模様の横糸に平行である)が右側及び左側にあり、かつパイルループが矢印(4)により示されるように左方向を向くよう方向づける−図1を参照のこと。永久インクマーカーペンで、上側及び下側並びにバンドに対して平行に、2.54cmの位置に直線を引き(5a、5b、5c、5d)、布地に印をつける。全ての測定は、マーカーペンの線(5a)により定義された領域の内側で実施した−図1を参照のこと。
表1は、各測定に関する布地試料の大きさを列挙する。布地には、永久インクマーカーペンにより、布地の縦糸及び横糸方向に注意深く直線を整列させて印をつける。折り曲げ測定及び摩擦測定用の試料を裁断する前に、圧縮を測定する。目印線に沿って布地を剪断することで裁断を行った−図1を参照のこと。
Figure 0005453521
圧縮測定:
布地の圧縮を引張試験機により測定する。この測定に好適な引張試験機は、1〜10kNの低張力適用用1カラム又は2カラム卓上型システム、あるいはより高張力の引張試験機用システムである。MTS Insightシリーズ(MTS Systems Corporation,Pittsburgh,PA)及び低エネルギー試験用のInstron’s 5000シリーズは好適な試験機である。100ニュートンのロードセルを使用して測定を実施する。試料ステージは、100 HRB(ロックウェル硬さスケール)よりも硬い金属が機械加工された、15cmの直径を有する平らな円板である。これを下部圧盤に使用する。好適なステージは2501−163モデル(Instron,Norwood,MA)である。圧縮ヘッドは、ポリカーボネート又はLexanなどの硬質プラスチック製である。このヘッドは平滑表面を有し、直径10.2cm及び厚さ2.54cmである。測定を実行するために以下の設定を用いる:
Figure 0005453521
圧盤間の隙間は10.00mmに設定する。
試料プレート上に配置することに起因する布地のうねりやしわを生じさせずに、布地を下部圧盤上に配置し、圧縮ヘッドの下で圧縮領域マークに沿って整列させる(図1)。測定値の採取後に、各試料に関する負荷値及び伸長値を保存する。試料処理の間に、下部圧盤及び圧縮ヘッドをアルコールワイプで洗浄し、完全に乾燥させる。10枚の複製布地を各処理について測定した。
圧縮パラメータの算出:
圧縮曲線のスロープを以下の方法で導く。変数Yは測定される負荷の自然対数を意味し、変数Xは伸長を意味する。0.005〜34.3N(3.5kgf)の負荷範囲にわたってX対Yの単純直線回帰を用い、スロープを算出する。測定される各織布についてこれを算出し、値をkgf/mmとして記録する。
摩擦測定:
列挙された実施例について、2キログラムのエネルギーロードセルを有する、Thwing−Albert FP2250摩擦/剥離試験機を用いて、布地対布地の摩擦を測定する(Thwing Albert Instrument Company,West Berlin,NJ)。スレッドは、設置面積6.4×6.4cm及び重量200gを有するクランピング式スレッドである(Thwing Albert Model Number 00225−218)。ロードセルとスレッドとの間の距離は10.2cmに設定する。試料ステージまでのクロスヘッドアームの高さを25mm(クロスアームの底面からステージの上面まで測定)に調整することで、測定時にスレッドが平行を維持し、かつ布地と接触することを確実にする。以下の設定を使用して測定を実施する:
Figure 0005453521
11.4cm×6.4cmの裁断布地片を、図2に示すように、図1の摩擦スレッドカット(7)に相当する下向き面(11)を有するクランプスレッド(10)に取り付ける(スレッド上の布地面が試料プレート上の布地面にわたって引っ張られるように)。図2を参照にすると、スレッド(12)上の布地ループは、スレッド(10)が引っ張られた場合に、布地(11)が試験織布のループ(12)のけばを引っ張られるように、方向付ける(図2を参照のこと)。スレッドが、図1に見られるような「摩擦引っ張り領域(Friction Drag Area)」(8)と標識された領域全体を引っ張るように、試料テーブルに、スレッド試料をそこから裁断する布地を取り付ける。ループ向き(13)は、スレッドを布地にわたって引っ張った場合に、ループ(13)が引っ張られるような向きである(図2を参照のこと)。矢印方向(14)は、スレッド(10)移動の方向を示す。
スレッドを布地上に配置し、ロードセルを取り付ける。ロードセルが約9.8〜19.6mN(約1.0〜2.0gf)を記録するまで、クロスへッドを移動させる。次いでこれを、ロードセル読み取り値が0.0N(0.0gf)になるまで移動させる。この点において測定を実施し、動摩擦係数(kCOF)を記録する。各処理について、少なくとも10枚の布地複製を測定する。
布対布の摩擦を測定するのに見合う装置は、水平表面の摩擦特性を測定することのできる、任意の装置であり得る。設置面積6.4cm×6.4cmを有し、かつ、布地を引っ張ることなく布地を固定する経路を有する、任意の200グラムのスレッドが見合うものであり得る。しかしながら、スレッドが、測定時に布地に対して平行を保ち、かつ布地に接触することが重要である。動摩擦係数は、20.0cm/分に設定されたスレッド速度に関して、10秒の開始点から20秒の終了点までの時間枠にわたって平均する。
剛性測定(曲げ測定としても既知):
布地曲げ評価を、テーバー剛性試験機(150−Eモデル、Taber Industries(North Tonawanda,NY))により評価する。以下の設定をテーバーに使用した:
Figure 0005453521
布の面が右を向き、ループの列が垂直であり、かつ布地のループが外側を指す(装置の方は向かない)よう、測定用の試料をクランプに配置した。布地を固定するのに十分であり、かつピボット点にて変形が生じない程度にテーバークランプを締める。測定を実施し、各布地について平均剛性単位(SU)を記録する。テーバー剛性単位は、5cm試験長さの3.81cm幅の試料を15°の角度で曲げるために印加される、1/5グラムの曲げモーメントとして定義される。剛性単位は、1センチメートル当たり1重量グラムと等価である。各処理について、各少なくとも10枚の布地複製に対して2回測定を実施した。布地に対して実施した2回の測定から、各布地についての平均値を算出する。試料処理の合間に、クランプとローラーはアルコールワイプで洗浄し、かつ十分に乾燥させた。
剛性の測定に見合う装置は、Kawabata KES−FB2(カトーテック株式会社、日本)であり得る。Kawabata剛性試験機を使用する場合、各試験に対して20×20cm試料が使用されることから、次いで追加で10枚の布地を準備するべきである。それらを横糸方向に折り曲げる。以下の設定を用いる:感度=20及び曲率=2.5cm−1。各測定について曲げ剛性を記録する。
データ解析及び統計方法:
PDMS対照処理材料と、各試験処理材料とについて、3種の方法(剛性、摩擦及び圧縮)のそれぞれについての平均値を、実施した10枚以上の複製の測定から算出する。各試験処理材料に関する平均値には、同一日に測定されたデータのみを用い、各それぞれの試験方法についてのPDMS対照処理の平均値により除算する。これにより、3つの感触にまつわる方法に関する、各試験処理についての比率値が得られる。
処理Xについての摩擦比の値=試験処理物Xの摩擦力平均値/PDMS対照処理物の摩擦力平均値;
処理Xについての圧縮比の値=試験処理物Xの圧縮平均値/PDMS対照処理物の圧縮平均値;
処理Xについての曲げ比の値=試験処理物Xの曲げ平均値/PDMS対照処理物の曲げ平均値;
ここで、「X」は試験材料である。
比率についての95%信頼区間を算出するために、次の出版物に記載されるような、一般化推定方程式に基づくアプローチを用いる:「Ratio Estimation via Poisson Regression and Generalized Estimating Equations」(2008)(Jorge G.Morel and Nagaraj K.Neerchal,Statistics and Probability Letters,Volume 78,Issue 14,2188〜2193)。
様々な試験材料及びPDMSのデータは、本明細書に記載の方法に示すように、摩擦、圧縮、及び剛性について評価される。構成、及びこれらの材料を製造する方法は、実施例の節で詳述する。
Figure 0005453521
ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル(Evonikから入手可能)。
1未満の数が、PDMSに対して低摩擦である。
1未満の数が、PDMSに対して低圧縮である。
1未満の数が、PDMSに対して低剛性(曲げ)である。
独特の布地立体感利益を提供するとされる、本発明の範囲内の化合物。
SLM 2121−4、SLM 21230は本発明の範囲内の化合物であり、布地立体感利益を提供する。理論に束縛されるものではないが、(特にシリコーン流体の「保護基」の)アミン含量、分子量及びアミン/ジカルボナル(dicarbonal)比は、シリコーンが、洗濯サイクルを介して消費者の布地に送達される際に付与する、独特の布地感利益に大きく影響を与える。対象とされる所与のシリコーンは、シリコーンのこれらの態様のそれぞれを調整することにより決定され、シリコーンが提供する布地感利益を最適化するようシリコーンを改質できる。以下に列挙される性能ベクトルに基づき、窒素含量を増加させ、アミン/ジカルボナル比を低減させ、分子量を増加させて、布地立体感性能を最適化することができることが判明した。
Figure 0005453521
比率値
本発明の一態様は、約0.83〜約0.90、あるいは約0.85〜約0.89の摩擦試験比をもたらす。
本発明の他の態様は、約0.86未満の、あるいは約0.70〜約0.86、あるいは約0.73〜約0.86の圧縮試験比をもたらす。
本発明の他の態様は、約0.67未満の、あるいは約0.35〜約0.67、あるいは約0.39〜約0.64、あるいは約0.44〜約0.64の曲げ試験比をもたらす。
布地へのシリコーンエマルションの付着動態を測定するためのQCM−D法
本発明の他の態様は、シリコーンエマルションのTau値を評価するための方法を提供する。好ましくはTau値は10より低く、より好ましくは5より低い。
本方法は、流体処理が高速液体クロマトグラフィー(HPLC)ポンピングシステムにより提供される、消散測定を伴う水晶発振子マイクロバランス(QCM−D)を用いることで実施される付着測定からの、付着動態パラメータ(Tau)の導出を記載する。平均Tau値は3つ組での実施から誘導され、測定値を構成する各実施は、2つの連続するフローセルを用いてなされる。
QCM−D装置の配置
QCM−Dとポンプシステムの連結の概略図は、図3に示す。
キャリア流体リザーバ:
1リットル以上のキャリア流体リザーバを、以下のように利用する(15a、15b、15c):
リザーバA:脱イオン水(18.2MΩ);リザーバB:硬水(15mMのCaCl 2HO及び5mMのMgCl 6HO(18.2MΩの水の中));及びリザーバC:脱イオン水(18.2MΩ)。全てのリザーバは、室温(約20℃〜25℃)に維持した。
プログラム可能なHPLCポンプコントローラの制御下で、これらの3つのリザーバから流体を様々な濃度で混合して、所望の水硬度、pH、イオン強度、又はその他の試料特性を得ることができる。リザーバAとBを用いて試料の水硬度を調整し、リザーバCを用いて試料(16)をオートサンプラー(17)を介して流体流に加える。
キャリア流体脱ガス器:
ポンプ(18a、18b、18c)内に浸入させる前に、キャリア流体は脱ガスするべきである。脱ガスは、4−チャネル式真空脱ガス器(19)(好適なユニットは、Rheodyne/Systec#0001−6501(IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA 98277))である)を用いて実施できる。あるいはキャリア流体は、真空濾過による脱ガスなどの、代替手段を用いることにより脱ガスすることもできる。リザーバと真空脱ガス器を連結するのに使用されるチューブ(20a、20b、20c)は、公称内径(ID)約1.60mmのPTFEチューブである(例えば、Kimble Chase Life Science and Research製品のLLC 1022(Spruce Street、私書箱1502)(Vineland NJ 08362−1502、部品番号420823−0018))。
ポンピングシステム:
キャリア流体は、HPLCに典型的に使用されるように、3つの単独ピストンポンプ(18a、18b、18c)を用いてリザーバから汲みだされる(好適なポンプは5mLのポンプヘッドを有するVarian ProStar 210 HPLC Solvent Delivery Modules(Varian Inc.(2700 Mitchell Drive,Walnut Creek CA 94598−1675 USA))である)。蠕動ポンプ、又は配分バルブを装備したポンプは、本方法に好適ではないことは留意すべきである。真空脱ガス器をポンプに連結するのに使用されるチューブ(21a、21b、21c)は、リザーバを脱ガス器に連結するものと同じ寸法及び種類である。
ポンプAは、リザーバAから流体(脱イオン水)を汲みだすのに使用される。加えてポンプAは、ポンプAの出口を介して送り込まれるパルス吸収体(22)(好適なユニットは10mL容量の60MPa Varian part #0393552501(Varian Inc.(2700 Mitchell Drive,Walnut Creek CA 94598−1675 USA))である)を装備する。
ポンプBは、リザーバBから流体(硬水)を汲みだすのに使用される。ポンプBから出る流体の流れは、Tコネクタ(23)の使用によりポンプAから出る流体の流れと接続される。この流体に、少なくとも約6.89MPaに維持された背圧デバイス(24)を通過させ(好適なユニットは、部品番号P−455(IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA 98277))である)、続いて動的ミキサ(25)に供給する。
ポンプCは、リザーバCから流体(脱イオン水)を汲みだすのに使用される。次いでこの流体をオートサンプラー(17)へと供給する前に、かこの流体に、少なくとも約6.89MPaに維持された背圧デバイス(26)を通過させる(好適なユニットは、IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA 98277)の部品番号P−455である)。
オートサンプラー:
流体流への試験試料の自動充填及び自動注入は、10mLの、約0.762mmの公称IDの試料ループを装備した、オートサンプラーデバイス(17)により実行される(好適なユニットは、10mLの、約0.762mmの公称ID試料ループを用いるVarian ProStar 420 HPLCオートサンプラー(Varian Inc.(2700 Mitchell Drive,Walnut Creek CA 94598−1675 USA))である)。ポンプCの出口から背圧デバイス(26)へと、並びに背圧デバイス(26)からオートサンプラー(17)へと使用するチューブ(27)は、公称ID約0.254mmの、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)製チューブである(好適なチューブは、IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA 98277)から得ることができる)。オートサンプラーから出た流体は、動的ミキサ(25)へ供給される。
動的ミキサ:
全ての流体流は、QCM−D装置(28)へと浸入させる前に、1.2mLの動的ミキサ(25)(好適なユニットはVarian part # 0393555001(PEEK)(Varian Inc.,2700 Mitchell Drive,Walnut Creek CA 94598−1675 USA)で組み合わせる。ポンプA及びB(18a、18b)を、パルス吸収体(22)及び背圧デバイス(24)を介して動的ミキサに連結させるために使用されるチューブは、ポンプC(18c)を、背圧デバイス(26)を介してオートサンプラーに連結させるものと同一の寸法及びタイプである。動的ミキサから放出される液体は、QCM−D装置に浸入する前に約0.138MPaの背圧デバイス(29)(好適なユニットは、IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA 98277)の部品番号P−791である)を通過する。
QCM−D:
QCM−D装置は、温度が25℃±0.3℃にて一定に保持される少なくとも2つのフローセル(29a、29b)を用いて、バルク流体に対して経時的に周波数シフト(Δf)測定値及び消散シフト(ΔD)測定値を回収できるものであるべきである。QCM−D装置は2つのフローセルを装備し、それぞれのフローセルは約140μLの内側総流体容量を有するものであり、2つの測定を可能にするよう一列に配列される(好適な装置は、QFM 401フローセルを装備したQ−Sense E4(Biolin Scientific Inc.(808 Landmark Drive,Suite 124 Glen Burnie,MD 21061 USA))である)。QCM−D装置の理論及び原理は、米国特許第6,006,589号に記載される。
オートサンプラーから動的ミキサ及びそれより下流の全ての装置への連結に使用されるチューブ(30)は、公称ID約0.762mmのPEEKチューブ(IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA98277))である。オートサンプラー(17)と、第1 QCM−Dフローセル(29a)への入り口との間の総流量は、3.4mL±0.2mLである。
QCM−D装置の第1及び第2 QCM−Dフローセル間のチューブ(32)は、公称ID約0.762mm(IDEX Corporationの一部門であるUpchurch Scientific(619 Oak Street,私書箱1529 Oak Harbor,WA 98277))であり、かつ長さ8〜15cmのPEEKチューブであるべきである。第2フローセルの出口は、ID 0.762mmのPEEKチューブ(30)を介して廃棄物容器(31)へと導かれるが、QCM−Dフローセル#2(29b)表面上の45cm〜60cmの間に存在するべきである。これは、安定的なベースラインを維持し、かつQCM−Dから出た流体の吸い上げを防ぐためにQCM−Dに必要とされる、わずかな量の背圧をもたらす。
試験試料の準備
試験材料は、試験材料濃度が脱イオン水中に少なくとも0.1%(重量/重量)の単純なエマルション(すなわち、錯体形成しない)にすることにより、試験用に調製され。室温にて少なくとも48時間にわたって粒度分布が安定である。当業者であれば、それぞれの具体的な材料の特性に基づき、様々な異なる界面活性剤又は溶媒を用いることにより、このような懸濁液が作製され得ることを理解するであろう。良好に使用してこのような懸濁液を作製することのできる、界面活性剤及び溶媒の例としては、エタノール、イソフォール12、Arquad HTL8−MS、Tergitol 15−S−5、Terigtol 15−S−12、TMN−10及びTMN−3が挙げられる。活性物質の付着に影響を及ぼし得る塩又は他の化学物質(類)は、試験試料に加えるべきではない。当業者であれば、このような懸濁液は、様々な混合デバイスを用いて成分を一緒に混合することにより製造できることを理解するであろう。好適なオーバーヘッド型ミキサーの例としては、インペラブレードDivtech Equipment R1342を装備したIKA Labortechnik、及びJanke & Kunkel IKA WERKが挙げられる。各試験試料懸濁物が、乳化の12時間超後に、及び試験プロトコルでの使用の12時間未満前に測定されたときに、1,000nm未満の、及び好ましくは200nm超の秤量済みのモード径を有することが重要である。粒度分布は、製造元の取扱説明書に従って操作される静的レーザー回折装置を用いて測定される。好適な粒子採寸装置の例としては、Horiba Laser Scattering Particle Size and Distributer Analyzer LA−930及びMalvern Mastersizerが挙げられる。
上記のように調製したシリコーンエマルション試料を、脱ガスした18.2MΩの水を用いて最初に2000ppm(体積/体積)に希釈し、10mLのオートサンプラーバイアル瓶(Varian part RK60827510)に配置する。続いて脱ガスした脱イオン水(18.2MΩ)を用いて試料を800ppmに希釈し、次いで蓋をし、密封し、ボルテックスミキサーで30秒にわたって十分に混合した。
QCM−Dデータ収集
本方法では、ATカット水晶から製造され、4.95MHz±50KHzの基本共振周波数を有する直径約14mmのマイクロバランスセンサを用いる。これらのマイクロバランスセンサは約100nmの金と、それに続き、公称50nmの二酸化ケイ素で覆われている(好適なセンサは、Q−Sense,Biolin Scientific Inc.(808 Landmark Drive,Suite 124 Glen Burnie,MD 21061 USA)から入手可能である)。マイクロバランスセンサをQCM−Dフローセルに搭載し、フローセルを次いでQCM−D装置内に配置した。プログラム可能なHPLCポンプコントローラを用いて、以降の3工程のポンピングプロトコルをプログラムし、実行した。
ポンピングプロトコル用の流体流速度:
ポンプ用の流体流速は、ポンプA:脱イオン水(18.2MΩ)0.6mL/分、ポンプB:硬水(15mMのCaCl2.2H2O及び5mMのMgCl2.6H2O/18.2MΩ水)0.3mL/分、及びポンプC:脱イオン水(18.2MΩ)0.1mL/分である。
以下に記載の3つの工程を通してこれらの流速を使用する。以下に記載の3つの工程は、総じて「ポンピングプロトコル」として参照される。試験試料は工程2の間のみマイクロバランスセンサを通過する。
ポンピングプログラム工程1:システムの平衡化
ポンプA、B、及びCを用いて流体流を開始し、システムを25℃にて少なくとも60分にわたって平衡化させる。QCM−D装置を用いるデータ収集は、流体流が始まるや否や開始させるべきである。QCM−D装置は、少なくとも4秒ごとに1回、それぞれの高調波において測定値を回収することにより、第3、第5、第7、第9高調波における周波数シフト(Δf)及び消散シフト(ΔD)(すなわち周波数シフト及び消散シフトのそれぞれについて、f3、f5、f7及びf9、並びにd3、d5、d7及びd9)を回収するために使用される。
工程1は、安定性が確立されるまで継続するべきである。安定性は、連続的に60分にわたる周波数シフトと最も適合する1階線形のスロープの、0.75Hz/時間未満に関して得られる絶対値、並びに連続的に60分にわたる、第3、第5、第7、及び第9高調波のそれぞれから得られる消散シフトと最も適合する1階線形のスロープの、0.2Hz/時間未満に関して得られる絶対値として定義される。この要件を満たすには、この工程を再び始めるか、及び/又はマイクロバランスセンサを再配置する必要があり得る。
一度安定性が確立されると、試験する試料は、サンプルループ内に取り込むために、オートサンプラー装置内の適切な位置に配置する。次いでサンプルループを流体流経路に配置せずに、6ミリリットルの試験試料を、オートサンプラー装置を用いてサンプルループに充填する。試料を試料ループに充填するために用いる流速は、キャビテーションを避けるために0.5mL/分未満であるべきである。
ポンピングプロトコル工程2:試験試料解析
この工程の開始時に、試料を充填した試料ループを、QCM−D装置へと流れ込む流体流中にオートサンプラー切り替えバルブを用いて配置する。これは、QCM−Dセンサ表面にわたる試験試料の希釈及び流れをもたらす。QCM−D装置を用いるデータ収集は、この工程を通して継続するべきである。QCM−D装置は、少なくとも4秒ごとに1回、それぞれの高調波において測定値を回収することにより、第3、第5、第7、第9高調波における周波数シフト(Δf)及び消散シフト(ΔD)(すなわち周波数シフト及び消散シフトのそれぞれについて、f3、f5、f7及びf9、並びにd3、d5、d7及びd9)を回収するために使用される。QCM−Dセンサ表面にわたる試験試料の流れは、工程3を開始させる30分前に開始させるべきである。
ポンピングプロトコル工程3:すすぎ
工程3において、オートサンプラー装置の試料ループは、オートサンプラー装置に存在する切り替えバルブを用いることで、流体流から取り出す。試験試料は存在させずに、工程1に記載のように流体流を継続する。この流体流は、残留試験試料を、チューブ、動的ミキサ、及びQCM−Dフローセルからすすぎ出す。QCM−D装置を用いるデータ収集は、この工程を通して継続すべきである。QCM−D装置は、少なくとも4秒ごとに1回、それぞれの高調波において測定値を回収することにより、第3、第5、第7、第9高調波における周波数シフト(Δf)及び消散シフト(ΔD)(すなわち周波数シフト及び消散シフトのそれぞれについて、f3、f5、f7及びf9、並びにd3、d5、d7及びd9)を回収するために使用される。QCM−Dセンサ表面にわたる試料溶液流は、この流れとQCM−Dデータ収集を止める前に、30分にわたってすすがなくてはならない。脱イオン(18MΩ)水による10mLすすぎサイクルを9回用い、各排水は廃棄することにより、オートサンプラーの試料ループから残留試料を除去する。
ポンピングプロトコルが完了し次第、QCM−DフローセルをQCM−D装置から取り外し、解体し、マイクロバランスセンサを廃棄すべきである。フローセルの金属要素は、HPLC等級のメタノールに1時間にわたって浸漬し、続いてメタノール及びHPLC等級のアセトンですすぐことにより洗浄すべきである。非金属要素は脱イオン水(18MΩ)ですすぐべきである。すすぎ後、フローセル要素は圧縮窒素ガスにより乾かすべきである。
データ分析
QCM−D周波数シフトデータ及び消失シフトデータ解析のVoigtの粘弾性適合
周波数シフトデータ(Δf)及び消失シフトデータ(ΔD)は「Viscoelastic Acoustic Response of Layered Polymer Films at Fluid−Solid Interfaces:Continuum Mechanics Approach」Physica Scripta 59:391〜396(1999)(M.V.Voinova,M.Rodahl,M.Jonson及びB.Kasemo)に記載のようなVoigtの粘弾性モデルを用いることにより実施される。Voigtの粘弾性モデルはQ−Toolsソフトウェア(Q−Sense,version 3.0.7.230及びそれ以前のバージョン)中に含まれているが、他のソフトウェアプログラム中に実装されてもよい。モニターされる各調波についての周波数シフト(Δf)及び消散シフト(ΔD)は、試験試料の注入の約5分前(すなわち、上記の工程2の開始の5分前)にゼロあわせすべきである。
Voigtの粘弾性モデルを用いる、Δfデータ及びΔDデータの適合は、上記のポンピングプロトコルの工程2及び3の間に回収される第3、第5、第7及び第9高調波(すなわち周波数シフト及び消散シフトのそれぞれについて、f3、f5、f7及びf9、並びにd3、d5、d7及びd9)を用いて実施される。Voigtモデル適合は増分が降下する適合を用いて実施され、すなわち工程3の終了時点から開始し、時間に逆行して機能する。
QCM−D測定から得られるΔfデータ及びΔDデータの適合において、数多くのパラメータが測定され、あるいは指定されるべきである。これらのパラメータに使用される値は、Voigtの粘弾性モデルの出力を変更する場合があることから、これらのパラメータは、あいまいさを除去するためにここに具体化する。これらのパラメータは3つのグループに分類される(固定パラメータ、静的適合パラメータ、及び動的適合パラメータ)。固定パラメータはデータ適合前に選択され、データ適合の過程で変化しない。本方法に使用する固定パラメータは:測定に使用されるキャリア流体の密度(1000kg/m);測定に使用されるキャリア流体の粘度(0.001kg/m−s);並びに付着させる材料の密度(1000kg/m)である。
静的及び動的適合パラメータは、探索範囲にわたって最適化され、周波数シフト値及び消散シフト値の、測定値と予測値との間の誤差を最小化する。
静的適合パラメータを、適合させるデータの第1時点を用いて適合させ(すなわち工程2の最終時点)、次いで適合の残りについて一定のものとして維持した。本方法における静的適合パラメータは、付着層の、包括的に1Pa〜10000Paの間で固定された、ずり弾性モジュールである。
動的適合パラメータは、データの適合させられる各時点において適合させる。適合のための第1時点において、以下に記載の探索範囲内で最適な動的適合パラメータを選択する。適合させる連続的な各時点において、より前の時点から得られる適合結果は、現時点についての適合結果の局在最適化のための開始点として使用される。本方法における動的適合パラメータは次のようなものである:付着層粘度は包括的に0.001kg/m−s〜0.1kg−m−sで固定であり、付着層厚さは包括的に0.1nm〜1000nmで固定である。
QCM−D適合データから得られる付着動態パラメータ(Tau)の導出
Voigtの粘弾性モデルを用いて、一度周波数シフトデータ及び消散シフトデータから層粘度、層厚さ及び層ずり弾性モジュールが得られると、試験試料の付着動態を決定することができる。付着動態パラメータ(Tau)の導出は、以下の式を用いて指数関数を層粘度率に適合させることにより実施される。
Figure 0005453521
ここで、粘性率、振幅、及びオフセットはkg/m−s及びt、tの単位を有し、Tauは分の単位を有し、並びに「exp」は指数関数eを指す。この関数の開始時点(t)は、1Hzを超える第3高調波(|Δf3|)に対する周波数シフトの絶対値により決定されるものとして、QCM−Dセンサー表面にわたって試験試料が流れ始めた時点より決定される。等式1は、tから工程2の終了の間に収まるデータに対してのみ使用されるべきである。この関数の振幅は、HPLC法の工程2の間にVoigtの粘弾性モデルから決定される最大フィルム粘度を、HPLC法の工程1の間にVoigtの粘弾性モデルから決定される最小フィルム粘度から減じることにより決定される。HPLC法の工程2の間にVoigtの粘弾性モデルから決定される最小層粘度がこの関数のオフセットである。タウを適合して、層粘度と、式1を用いて決定される粘度適合との差の2乗の合計を最小化させる。タウは小数第1位まで計算すべきである。連続する2つのQCM−Dフローセルから決定されるタウの適合値は一緒に平均化し、各実施のためのタウに関して単一の値を提供すべきである。続いて、3つ組複製実施由来のTau値は、一緒に平均化して、試験試料の中央Tau値を決定すべきである。
品質保証
本試料は、QCM−D装置法の適切な機能を試験及び確認するために解析されるべきである。本試験は、有効なデータが得ることができる前に良好に実施されるべきである。
安定性試験
本試験の目的は、上記のポンピングプロトコルを通して、QCM−D応答(すなわち周波数シフト及び消散シフト)の安定性を評価することである。本試験では、上記のポンピングプロトコルの工程2の間に注入される試料は、脱ガスされた脱イオン水(18.2MΩ)であるべきである。第3、第5、第7及び第9高調波(周波数シフト及び消散シフトのそれぞれについてf3、f5、f7及びf9、並びにd3、d5、d7及びd9)についての周波数シフトデータ及び消散シフトデータをモニターする。本安定性試験の目的に関して、安定性は、連続的に30分にわたる、第3、第5、第7及び第9高調波のそれぞれから得られる周波数シフトと最も適合する1階線形のスロープの、0.75Hz/時間未満に関して得られる絶対値、並びに連続的に30分にわたる、第3、第5、第7、及び第9高調波のそれぞれから得られる消散シフトと最も適合する1階線形のスロープの、0.2Hz/時間未満に関して得られる絶対値として定義される。試験時にこの安定性についての基準が満たされない場合、これは安定性試験の失敗を示し、更なる試験の前に、実験方法の実施評価が必要とされる。この安定性試験が良好に実施されない限り有効なデータは得られない。
結果
Tau値は4つのシリコーンエマルションについて算出する。
Figure 0005453521
一実施形態では、活性物質は、10未満の、好ましくは5未満の、あるいは約1〜約10のTau値を含む。
以下の非限定例は例示的なものである。別途明記しない場合、百分率は重量によるものである。特定の態様が例示され記載される一方、本発明の趣旨及び範囲から外れることなく他の変更及び修正をなすことができる。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
オルガノシロキサンポリマーの調製
実施例1:2.066mmolのビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(HMDI)を、リアクタ内で6.0gのTHF中に溶解させた。1.057mmolのα,ω−ジアミノプロピルポリジメチルシロキサン(分子量=10850g/mol)(アミノシリコーン)を別個のフラスコ内で12gのIPA、及び12gのTHF中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込んだ。室温下で強力に撹拌しながら、HMDI溶液にPDMSオリゴマー溶液を滴加した。次いで1.009mmolの1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン(鎖延長剤)を6.0gのIPA中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込み、リアクタ内のプレポリマー溶液に滴加して、反応を完了させた。
標的構造を生成するため、反応の進行及び完了は、2265cm−1でのイソシアネートの強い吸収ピークの消失をモニタリングするFTIR分光法で追跡した。
実施例2:4.132mmolのビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(HMDI)をリアクタ内でTHF中に溶解させた。1.057mmolのα,ω−ジアミノプロピルポリジメチルシロキサン(分子量=10850g/mol)(アミノシリコーン)を別個のフラスコ内で12gのIPA、及び12gのTHF中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込んだ。室温下で強力に撹拌しながら、HMDI溶液にPDMS溶液を滴加する。次いで2.019mmolの1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン(鎖延長剤)を6.0gのIPA中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込み、リアクタ内のプレポリマー溶液に滴加して、反応を完了させた。
標的構造を生成するため、反応の進行及び完了は、2265cm−1でのイソシアネートの強い吸収ピークの消失をモニタリングするFTIR分光法で追跡した。
実施例3:2.066mmolのビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(HMDI)をリアクタ内でTHF中に溶解させた。1.057mmolのα,ω−ジアミノプロピルポリジメチルシロキサン(分子量=3200g/mol)(アミノシリコーン)を別個のフラスコ内で12gのIPA、及び12gのTHF中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込んだ。室温下で強力に撹拌しながら、HMDI溶液にPDMS溶液を滴加する。次いで1.009mmolの2−メチルペンタメチレンジアミン(Dytek A(商標))を6.0gのIPA中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込み、リアクタ内のプレポリマー溶液に滴加して、反応を完了させた。
標的構造を生成するため、反応の進行及び完了は、2265cm−1でのイソシアネートの強い吸収ピークの消失をモニタリングするFTIR分光法で追跡した。
実施例4:0.930g(3.545mmol)のビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(HMDI)をリアクタ内で6.0gのTHFに溶解させた。16.282g(0.517mmol)のPDMS−31,500オリゴマー(Mn=31,500g/mol)を別個のフラスコ内で20gのIPA、及び25gのTHF中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込んだ。室温下で強力に撹拌しながら、HMDI溶液にPDMS溶液を滴加した。次いで0.352g(3.028mmol)の2−メチルペンタメチレンジアミン(Dytek A(商標))を12.0gのIPA中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込み、リアクタ内のプレポリマー溶液に滴加して、反応を完了させた。標的分子を生成するため、反応の進行及び完了は、2265cm−1でのイソシアネートの強い吸収ピークの消失をモニタリングするFTIR分光法で追跡した。
実施例5:2.066mmolのビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(HMDI)を、リアクタ内でTHFに溶解させた。1.057mmolのα,ω−ジアミノプロピルポリジメチルシロキサン(分子量=3200g/mol)(アミノシリコーン)及び2.11gのアミン末端ポリカプロラクトン(分子量=2000)を、別個のフラスコ内で12gのIPA、及び12gのTHF中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込んだ。室温下で強力に撹拌しながら、HMDI溶液にPDMS溶液を滴加した。次いで1.009mmolの2−メチルペンタメチレンジアミン(Dytek A(商標))を6.0gのIPA中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込み、リアクタ内のプレポリマー溶液に滴加して、反応を完了させた。標的構造を生成するため、反応の進行及び完了は、2265cm−1でのイソシアネートの強い吸収ピークの消失をモニタリングするFTIR分光法で追跡した。
実施例6:0.8g(5mmol)のトルエンジイソシアネート(TDI)を、リアクタ内でTHFに溶解させた。5.2g(5.2mmol)のα,ω−ジアミノプロピルポリジメチルシロキサン(分子量=1000g/mol)(アミノシリコーン)を別個のフラスコ内で12gのIPA中に溶解させ、滴加漏斗に注ぎ込んだ。室温下で強力に撹拌しながら、TDI溶液にアミノシリコーン溶液を滴加した。反応の進行及び完了は、2265cm−1でのイソシアネートの強い吸収ピークの消失をモニタリングするFTIR分光法で追跡した。
実施例7:実施例6のトルエンジイソシアネートを、5mmolのヘキサメチレンジイソシアネートに変更する。
実施例8:実施例6のトルエンジイソシアネートを、5mmolのテトラブチレンジイソシアネートに変更する。
実施例(i).SLM 21230−mod B
Figure 0005453521
n=2
o=50
重合度50の2等量のα,ω−ジヒドロゲンポリジメチルシロキサン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能)と4等量の2−ヒドロキシエチルアリルエーテルとを混合して100℃に加熱する。触媒量のKarstedt触媒溶液を添加し、反応混合物の温度が119℃に上昇するとすぐに透明な生成物が形成される。シリコン結合した水素の完全な転換は、100〜110℃にて1時間後に達成される。次いで、2等量のN,N−ビス[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能なJeffcat Z130)と、3等量のヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を計量し、連続して添加する。次いで触媒量のジ−n−ブチルすずジラウラートによりウレタン形成を触媒する。バッチは、2時間にわたって100℃に保持した後に、冷却することで非常に粘稠な液体を形成する。分子量は約10,000である。
実施例(ii).SLM 21−214
Figure 0005453521
n=2
o=50
重合度50の2等量のα,ω−ジヒドロゲンポリジメチルシロキサン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能)と4等量の2−ヒドロキシエチルアリルエーテルとを混合して100℃に加熱する。触媒量のKarstedt触媒溶液を添加し、反応混合物の温度が119℃に上昇するとすぐに透明な生成物が形成される。シリコン結合した水素の完全な転換は100〜110℃にて1時間後に達成される。次いで、2等量のN,N−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)イソプロパノールアミン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能なJeffcat ZR50)と、3等量のヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を計量し、120℃の反応温度にて連続して添加する。次いで触媒量のジ−n−ブチルすずジラウラートによりウレタン形成を触媒する。バッチは、3時間にわたって120℃に保持した後に、冷却することで非常に粘稠な液体を形成する。
実施例(iii).X−22−8699−3S
Figure 0005453521
x=約444
y=約9
ヘキサメチルジシロキサンとオクタメチルシクロテトラシロキサンとN,N’,N’’,N’’’−テトラキス(2−アミノエチル)−2,4,6,8−テトラメチル−シクロテトラシロキサン−2,4,6,8−テトラプロパンアミンとの平衡反応を介して、あるいは、アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシランとシラノール又はアルコキシシラン末端ポリジメチルシロキサンとモノシラノール又はモノアルコキシシラン末端ポリジメチルシロキサンとの縮合反応を介して合成される。
実施例(iv).SLM 21−230
Figure 0005453521
n=1
o=50
重合度50の1等量のα,ω−ジヒドロゲンポリジメチルシロキサン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能)と2等量の2−ヒドロキシエチルアリルエーテルとを混合して100℃に加熱する。触媒量のKarstedt触媒溶液を添加し、反応混合物の温度が119℃に上昇するとすぐに透明な生成物が形成される。シリコン結合した水素の完全な転換は、100〜110℃にて1時間後に達成される。次いで、2等量のN,N−ビス[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能なJeffcat Z130)と、2等量のヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を計量し、連続して添加する。次いで触媒量のジ−n−ブチルすずジラウラートによりウレタン形成を触媒する。バッチは、100℃にて2時間にわたって保持した後に、冷却することで非常に粘稠な液体を形成する。
実施例(v).SLM 466−01−05
Figure 0005453521
n=2
o=50
重合度50の2等量のα,ω−ジヒドロゲンポリジメチルシロキサン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能)を4等量の2−ヒドロキシエチルアリルエーテルと反応させる。この生成物を次いで2等量のN,N−ビス[3−(ジメチルアミノ)プロピル]アミン(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能なJeffcat Z130)と、3等量のヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)と反応させる。分子量は約9,000である。
実施例(vi).PDMS
Figure 0005453521
ヘキサメチルジシロキサン及びオクタメチルシクロテトラシロキサンの平衡反応を介して合成される。
実施例(vi).SLMエマルション
250rpmにてオーバーヘッド型のIKA WERKミキサを用いて、20.8gのシリコーンSLMシリコーンを、2.1gの水素添加タローアルキル(2−エチルヘキシル),ジメチルアンモニウムメチルサルフェート(製品名ARQUAD HTL8−MSで販売)と15分にわたって混合する。4種の希釈水(11.7g、22.1g、22.1g、22.1g)を添加し、それぞれの希釈水と溶液を更に15分にわたって250rpmにて混合する。最終工程として、pHを約4.9〜5.1に下げるために、エマルションを混合し続けながら氷酢酸を滴加した。最終混合物の重量は104gであった。乳化に続き、Horiba LA−930を用いて粒径を測定し、屈折率102にて100nm〜900nmの粒径を得た。エマルションの平均粒径が900nmを超えた場合、エマルションは更に約3分につき1分の間隔で、ホモジナイザー法により加工される。
Figure 0005453521
Figure 0005453521
Figure 0005453521
Figure 0005453521
Degussa Corporation(Hopewell,VA)から入手可能。
Sigma Aldrich(Milwaukee,WI)から入手可能。
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(HMDI)とポリテトラメチレンオキシドとα,ωシリコーンジオールとを反応させることにより作製されるオルガノシロキサンポリマー縮合体(Shin−Etsu Silicones(Akron,OH)から入手可能)。
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(HMDI)とα,ωシリコーンジオールとを反応させることにより作製されるオルガノシロキサンポリマー縮合体(Siltech Corporation(Toronto,Canada)から入手可能)。
5a ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とα,ωシリコーンジオールとN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N,Nジイソプロパノールアミン(Jeffcat ZR50)とを反応させることにより作製されるオルガノシロキサンポリマー縮合体(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能)。
5b ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)と、α,ωシリコーンジオールとN’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(Jeffcat Z130)とを反応させることにより作製されるポリウレタンポリマー縮合体(Wacker Silicones(Munich,Germany)から市販)。
5c ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とα,ωシリコーンジオールとN’−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(Jeffcat Z130)とを反応させることにより作製されるオルガノシロキサンポリマー縮合体(Wacker Silicones(Munich,Germany)から入手可能)。
Nalco Chemicals(Naperville,IL)から入手可能。
Shell Chemicals(Houston,TX)から入手可能。
Degussa Corporation(Hopewell,VA)から入手可能。
Shell Chemicals(Houston,TX)から入手可能。
10 Genencor International(South San Francisco,CA)から入手可能。
11 Ciba Specialty Chemicals(High Point,NC)から入手可能。
12 Procter & Gambleから入手可能。
13 Huntsman Chemicals(Salt Lake City,UT)から入手可能。
14 商品名LUTENSIT(登録商標)でBASF(Ludwigshafen,Germany)から入手可能な及び国際公開第01/05874号に記載のキレート剤。
15 Dow Chemicals(Edgewater,NJ)から入手可能。
16 Ekhard America(Louisville,KY)から入手可能。
17 Stepan Chemicals(Northfield,IL)から入手可能。
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

Claims (11)

  1. 布地ケア組成物であって、
    a.0.3ミリ等量/g未満の一級又は二級アミノ基を含み、かつ式(I)の構造を有する少なくとも1つの繰り返し単位を含む0.01重量%〜20重量%のオルガノシロキサンポリマー:
    Figure 0005453521
    式中、
    (i)各Xは、
    Figure 0005453521
    及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (ii)各Lは、結合している二価のアルキレンラジカルであるか、あるいは
    Figure 0005453521
    及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (iii)各Rは、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、−OR及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (iv)各Rは、H、C〜Cアルキル又は置換アルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (v)各Rは、H、C〜Cアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (vi)各Rは、2〜30個の炭素原子を有する芳香族、脂肪族及び脂環式ラジカル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択される二価ラジカルであり;かつ
    (vii)各Rは、H、150〜250ダルトンの分子量を有するC〜C20アルキル基、アリール基、置換アルキル基、シクロアルキル基、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (viii)pは2〜1000の整数であり;
    (ix)sは2〜83の整数であり;
    (x)yは0〜501の整数であり;
    (xi)nは1〜50の整数であり;かつ
    b.前記組成物の0.1重量%〜50重量%のアニオン性、カチオン性、両性、非イオン性界面活性剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される界面活性剤であって、好ましくは直鎖又は分枝鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェート、アルキルエトキシレート、アルキルグリセリルスルホネート、第四級アンモニウム界面活性剤、エステル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物から選択される、界面活性剤;並びに
    c.アルデヒド及び/又はケトン基を含む材料であって、好ましくは、前記組成物の0.0001重量%〜2重量%の量で存在する、アルデヒド及び/又はケトン基を含む材料;を含む、布地ケア組成物。
  2. 前記オルガノシロキサンポリマーが、式IIの構造を有する第2繰り返し単位を含み、式IIIの構造を有する第1及び第2繰り返し単位を含むコポリマーを形成し、
    式中、
    Figure 0005453521
    (i)各Xは、
    Figure 0005453521
    及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (ii)各Lは、結合している二価のアルキレンラジカルであるか、あるいは
    Figure 0005453521
    及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (iii)各Rは、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、−OR及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (iv)各Rは、H、C〜Cアルキル又は置換アルキル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (v)各Rは、H、C〜Cアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (vi)各Rは、2〜30個の炭素原子を有する芳香族、脂肪族及び脂環式ラジカル、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択される二価ラジカルであり;かつ
    (vii)各Rは、H、C〜C20アルキル、アリール、置換アルキル、シクロアルキル基、及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され;
    (viii)sは2〜8の整数であり;
    (ix)yは0〜50の整数であり;
    (x)nは1〜50の整数であり;
    (xi)kは0〜100から選択される整数であり;かつ
    (xii)Wはアミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも2つの基を含有している有機分子由来のアルキレンラジカルである、請求項1に記載の布地ケア組成物。
  3. 送達増進剤、蛍光増白剤、酵素、レオロジー変性剤、ビルダー、及びこれらの混合物からなる群から選択される補助剤を含む、請求項1または2に記載の布地ケア組成物。
  4. 前記組成物が送達増進剤を含み、前記送達増進剤が、0.05ミリ等量/g〜23ミリ等量/gの正味カチオン電荷密度を有するカチオン性ポリマーである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  5. .Rが水素、−CH、−OCH又は−OHからなる群から独立して選択され;
    b.RがHである;
    c.各RがC〜Cアルキル基又は置換アルキル基、又はこれらの組み合わせからなる群から独立して選択され、前記R基の少なくとも50%が1つ以上の第三級アミノ基を有し;かつ
    d.Lが
    Figure 0005453521
    及びこれらの組み合わせからなる群から独立して選択される、請求項1〜のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  6. 前記組成物が0.01重量%〜0.3重量%の安定剤を含み、前記安定剤が結晶性ヒドロキシル含有安定化剤である、請求項1〜のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  7. 前記オルガノシロキサンポリマーが、
    (a)0.83〜0.90の摩擦試験比;
    (b)0.86未満の圧縮試験比;
    (c)0.67未満の曲げ試験比;を含み、
    (d)前記オルガノシロキサンポリマーがシリコーンエマルションを含み、かつ5未満のTau値を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  8. 布地柔軟化のために好適な、布地ケア組成物の1重量%〜49重量%の第四級アンモニウム化合物、及び0.1重量%〜3重量%の香料を更に含み、前記オルガノシロキサンポリマーがシリコーンエマルションを含み、かつ10未満のTau値を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  9. 前記組成物がすすぎ時添加型組成物の形態である、請求項1〜のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  10. 前記組成物が洗濯洗剤である、請求項1〜のいずれか一項に記載の布地ケア組成物。
  11. 布地を請求項1〜10のいずれか一項に記載の布地ケア組成物と接触させることを含む、布地に利益を提供するための方法。
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