JP5451270B2 - 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に開示された、複数の光学系を有する複眼撮像装置及びその制御方法では、各光学系を駆動する際、同時に流れる電流量を低減することができる。また特許文献2には第1の撮影ユニットに対し、第2の撮影ユニットを連結し、これらを同期して駆動させる撮像装置が開示されている。
また、特許文献2では、第1の撮影ユニットの撮影開始同期信号に同期して、他の撮影ユニットも同時撮影や連写を行い、撮影ユニットを連結して機能拡張を図っている。しかし、同時撮影や連写時に必要な電力量や突入電流の回避については言及されていない。
そこで、本発明の目的は、複数の光学系を有する撮像装置において、シャッタの駆動時に大電流が流れないよう回避し、容量に制限のある電池を有効に活用することにある。
フォーカスレンズ104は、光軸方向に沿って位置の変更が可能な合焦調整用レンズである。そして合焦制御手段を構成するフォーカス駆動制御部112が設けられており、フォーカスレンズ104を駆動制御する。
以上、第1の光学系100の構成を説明したが、第2の光学系200の構成も同様であるため、その説明は割愛する。なお、第1の光学系100の構成要素に対応する第2の光学系200の各構成要素については、構成要素に付した符号101乃至112(但し、107,108を除く)に100を加算した符号を用いることにする。
ズーム駆動制御部109において、ズームモータ301はズームレンズ101の駆動手段である。そしてズームモータ駆動回路302は、ズームモータ301を駆動させるアナログ回路である。ズームレンズ101の位置検出手段として、ズームリセット位置検出部303及びズーム位置検出部304が設けられる。ズームリセット位置検出部303は、ズームレンズ101のリセット位置を検出し、ズーム制御上の基準位置を取得する。またズーム位置検出部304は、ズームレンズ101の絶対位置を検出する。ズーム制御部305は、ズーム位置検出部304が出力する検出信号に応じてズーム移動量の制御を行い、その制御量に従ってズームモータ駆動回路302を介して、ズームモータ301を回転させ、ズームレンズ101を駆動する。
第2の光学系200に関するズーム駆動制御やフォーカス駆動制御、絞り・シャッタ駆動制御についても同様の構成を有するので、重複回避のため説明を割愛する。
ステレオ画像の撮影時には、システム制御部118によって、光学系100及び200がそれぞれ同じズームレンズ位置及びフォーカスレンズ位置でもって、同等の露出状態が得られるように各駆動制御部の制御が行われる。そして、シャッタレリーズボタンの操作によってSW2がオン状態となった場合、2つの光学系の撮影タイミングが同期するよう、シャッタの駆動制御が行われる。
図8(a)に示すようにシャッタを閉じる際には、その駆動開始時に大きな電流が流れ、突入電流が発生していることがわかる。突入電流が流れる時間(以下、突入電流時間という)が経過した後、シャッタの駆動を終えるまでの間、必要な期間に亘ってモータへの通電が行われる。さらにシャッタを閉じ切った後も、駆動によって発生した振動を抑えるための保持通電時間が設けられる。
このように、シャッタの駆動開始時には突入電流が発生し、2つの光学系を同時に駆動しようとすると、1つの光学系の場合に比べて2倍の突入電流が発生し、撮像装置の電源に負荷がかかってしまうことがわかる。また、シャッタの駆動が終った後でも振動を抑えるためには保持通電時間が必要とされる。
以下、図1、図4、図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る2つの光学系のシャッタ駆動制御方法について説明する。
図1は、第1及び第2の光学系に関するシャッタ駆動制御のシーケンスを示す。上述のように通常、シャッタの駆動開始時には突入電流が発生するため、2つの光学系の同時駆動を行うと、2倍の突入電流が発生することになる。そこで両光学系のシャッタ駆動タイミングを突入電流時間分だけずらして、電流ピーク値を下げて駆動する制御が好ましい。本例では、図1の上方に第1の光学系100のシャッタ駆動電流について時間的変化を示し、その下方に第2の光学系200のシャッタ駆動電流について時間的変化を示している。第1の光学系100のシャッタ駆動開始時に突入電流が流れ、該電流が充分に低下して一定値に落ち着いた時点又はその後に第2の光学系200のシャッタ駆動が開始される。
操作部116に設けられたモード切替スイッチ(図示せず)の操作により撮影モードとしてステレオ撮影モードが設定されると、システム制御部118はこれを受けて第1の光学系100、第2の光学系200にそれぞれ制御指示を出す。
S104ではシステム制御部118の指示に従って測距処理(焦点状態検出処理)が行われる。被写体距離及び現在のフォーカスレンズ104,204の各位置に基づいてピントのずれ量が演算され、フォーカス駆動制御部112,212がフォーカスレンズ104,204を合焦位置までそれぞれ移動させる。ここで、フォーカスレンズ104,204を同時に駆動すると電流量の総和が多くなるため、特許文献1に挙げたような公知の方法を用いて同時に流れる電流量を低減することが望ましい。フォーカスレンズ104,204の移動後には、S106に進む。
S108にてシステム制御部118は再び操作部116のシャッタレリーズボタンの操作状態を判定する。その結果、SW2のオン状態が検知された場合にはS109へ進むが、SW2のオン状態が検知されない場合にはS101へ戻る。
第1実施形態によれば、光学系100,200の各シャッタを同時に駆動することに起因する、突入電流期間の重なりが起きないように回避できる。すなわち、シャッタ駆動時に大電流が流れないように回避し、容量に制限のある電源電池を有効に活用することができる。
次に図6、図7を参照して、本発明の第2実施形態による、2つの光学系のシャッタ駆動制御方法について説明する。前記第1実施形態では、通常のシャッタ駆動時における電流制御を説明したが、第2実施形態ではシャッタの駆動電流をスロープ制御した場合であっても、シャッタ駆動時の大電流を回避できる制御方法について詳述する。
S316にて第2の光学系200についての露光が終了し、次のS317では、露光終了後の処理として、撮像素子105,205からそれぞれ出力された電気信号の読み出し処理が行われる。そしてS318へ進み、各撮影データを記憶部117に記憶することで録画処理が行われた後、一連の処理が終了する。
102、202 シャッタ・絞りユニット
105、205 撮像素子
106、206 撮像信号処理部
107 映像信号処理部
109、209 ズーム駆動制御部
110、210 シャッタ・絞り駆動制御部
111、211 シフトレンズ駆動制御部
112、212 フォーカス駆動制御部
116 操作部
117 記憶部
118 システム制御部
200 第2の光学系
Claims (8)
- フォーカスレンズおよびシャッタをそれぞれに含む第1の光学系および第2の光学系を有し、前記フォーカスレンズを合焦位置までそれぞれ移動させた後の操作指示にしたがってステレオ撮影可能な撮像装置であって、
前記第1の光学系および第2の光学系の各シャッタを電気的に駆動する駆動手段と、
各シャッタの駆動を開始する時点を予め決められた通電時間だけずらして、前記駆動手段によって前記シャッタをそれぞれ駆動する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第1の光学系のシャッタの閉動作の駆動を開始して駆動電流が上昇して一定値に到達し、駆動の開始時点から前記通電時間が経過した後に該シャッタの駆動手段の通電を停止させ、停止後のコギング力により該シャッタの位置を維持するとともに、前記第1の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電の停止後に前記第2の光学系のシャッタの閉動作の駆動を開始させることを特徴とする撮像装置。 - 前記駆動手段の駆動制御に用いる時間データを記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、前記第1の光学系のシャッタを前記駆動手段によって駆動させてから、前記記憶手段の時間データの示す前記通電時間が経過した後に、前記第2の光学系のシャッタを前記駆動手段によって駆動させることを特徴とする、請求項1記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第1の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電を開始させて、前記時間データの示す第1の通電時間が経過した後に前記駆動手段への通電を停止させるとともに前記第2の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電を開始させて、前記第1の通電時間が経過した後に前記駆動手段への通電を停止させることを特徴とする、請求項2記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記第2の光学系のシャッタについて前記第1の通電時間が経過した後に前記駆動手段への通電を停止させてから前記第1の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電を再開させて、前記時間データの示す第2の通電時間が経過した後に前記駆動手段への通電を終了させるとともに前記第2の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電を再開させて、前記第2の通電時間が経過した後に前記駆動手段への通電を終了させることを特徴とする、請求項3記載の撮像装置。
- 前記第1の通電時間は、前記駆動手段が一定の駆動量を超えて前記シャッタを駆動するための通電時間であり、前記第2の通電時間は、前記駆動手段の駆動に伴う振動を抑えるための通電時間であることを特徴とする、請求項4記載の撮像装置。
- 前記一定の駆動量とは、前記駆動手段への通電を停止してもコギング力により前記駆動手段の駆動動作が継続する位置まで前記シャッタを駆動する際の駆動量であることを特徴とする、請求項5記載の撮像装置。
- フォーカスレンズおよびシャッタをそれぞれに含む第1の光学系および第2の光学系を有し、前記フォーカスレンズを合焦位置までそれぞれ移動させた後の操作指示にしたがってステレオ撮影可能な撮像装置の制御方法であって、
前記撮像装置への操作指示に従って前記第1の光学系および第2の光学系のシャッタを各別に駆動する場合、制御手段により各シャッタの駆動を開始する時点を、予め決められた通電時間だけずらして各シャッタをそれぞれ駆動する制御ステップを有し、
前記制御ステップは、前記制御手段により、前記第1の光学系のシャッタの閉動作の駆動を開始して駆動電流が上昇して一定値に到達し、駆動の開始時点から前記通電時間が経過した後に該シャッタの駆動手段の通電を停止させ、停止後のコギング力により該シャッタの位置を維持するステップと、前記第1の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電の停止後に前記第2の光学系のシャッタの閉動作の駆動を開始させるステップと、を有することを特徴とする、撮像装置の制御方法。 - フォーカスレンズおよびシャッタをそれぞれに含む第1の光学系および第2の光学系を有し、前記フォーカスレンズを合焦位置までそれぞれ移動させた後の操作指示にしたがってステレオ撮影可能な撮像装置の制御手段によって実行されるプログラムであって、
前記撮像装置への操作指示に従って前記第1の光学系および第2の光学系のシャッタを各別に駆動する場合、前記制御手段により各シャッタの駆動を開始する時点を、予め決められた通電時間だけずらして各シャッタをそれぞれ駆動する制御ステップを有し、
前記制御ステップは、前記制御手段により、前記第1の光学系のシャッタの閉動作の駆動を開始して駆動電流が上昇して一定値に到達し、駆動の開始時点から前記通電時間が経過した後に該シャッタの駆動手段の通電を停止させ、停止後のコギング力により該シャッタの位置を維持するステップと、前記第1の光学系のシャッタに係る前記駆動手段への通電の停止後に前記第2の光学系のシャッタの閉動作の駆動を開始させるステップと、を有することを特徴とするプログラム。
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