JP5279519B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、露光間ズーム機能を有する撮像装置とその制御方法に関し、特にレンズ駆動制御に関するものである。
露光間ズーム撮影は、従来から画像周辺が放射状に流れたような特殊効果を得るための撮影技法として広く知られている。しかしながら、露光中にズーミングを行うためには非常に高度な技術が必要であり、熟練を必要とする。
このような背景から、例えば特許文献1に開示された装置では、電動でズームレンズを動かして、露光タイミングと同期させる技術が用いられる。また、特許文献2に開示された技術によると、露光時間の前半又は後半の半期(1/2露光時間)において、電動でズームレンズを動かしてズームアップ又はズームバックを行っている。
ところで、ズームレンズやフォーカスレンズ等を移動したり、シャッタの開閉動作を行う際には、モータが使用される。つまりモータの場合、電池からの供給電流によって磁場を形成し、この磁場を利用してロータを回転させている。ロータの回転力を動力として利用し、ギヤ機構を介してズームレンズ等を動かしている。特にモータの起動時には大きな突入電流が発生するため、電源の電圧降下を引き起こす虞がある。携帯可能な撮像装置に装填される電池の容量には限りがあるため、電池を有効に活用する必要がある。
特公平7−23949号公報 特許第3379987号明細書
露光間ズーム撮影において、露光終了時にはシャッタを駆動する必要があるため、ズームモータとシャッタを同時に駆動する。よってズーム駆動時に突入電流が流れる期間(以下、突入電流期間という)と、シャッタの閉動作期間とが重なった場合には、大きな電流が流れる結果、電圧降下を引き起こすという問題があった。例えば電源電圧が一瞬下がると、撮像装置の電源管理部は該装置に必要な下限電圧を下回っていると認識する虞がある。
また特許文献2では、露光時間の前半又は後半の期間、つまり露光時間の2分の1に相当する時間内にズームレンズを動かしている。前半の期間にズームレンズを動かす際にはズーム駆動時の突入電流期間の長さよりも露光時間が短い場合に突入電流の影響を受け易い。また後半の期間にズームレンズを動かす際にはズーム駆動時の突入電流期間の長さの2倍よりも露光時間が短い場合に、突入電流の影響を受け易い。いずれの場合も突入電流の影響が大きいと電源の電圧降下を引き起こしてしまうという問題がある。
さらに、特許文献2ではズームモータの駆動時間が露光時間の半分になるため、ズームモータの駆動時間が短い場合には、露光間ズームの効果を十分に得ることができなくってしまうという問題があった。
そこで本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、露光間ズーム撮影時に大電流が流れないように回避し、容量に制限のある電池を有効に活用するとともに、露光間ズームの効果を十分に発揮できる撮像装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、操作指示を入力するための操作手段と、該操作手段からの操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段とを備える。前記制御手段は、前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動し、前記第1の操作の後における前記操作手段による第2の操作の際に、ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が短い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始して前記継続時間が経過した後に、前記合焦調整用レンズを第2の合焦位置へと駆動してから、露光動作を開始させ、ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が長い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させる。
本発明に係るさらに別の撮像装置は、操作指示を入力するための操作手段と、該操作手段からの操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段とを備える。前記制御手段は、前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動し、前記第1の操作の後における前記操作手段による第2の操作の際に、前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも短い場合には露光動作のみを開始させ、前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも長い場合にはズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させる。
また、本発明に係る方法は、操作手段による操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段を備えた撮像装置の制御方法であって、下記のステップを有する。
・前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動するステップ。
・前記第1の操作の後に前記操作手段により行われる第2の操作の際に、
ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が短い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始して前記継続時間が経過した後に、前記合焦調整用レンズを第2の合焦位置へと駆動してから、露光動作を開始させるステップ。
ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が長い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させるステップ。
本発明に係るさらに別の方法は、操作手段による操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段を備えた撮像装置の制御方法であって、下記のステップを有する。
・前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動するステップ。
・前記第1の操作の後に前記操作手段により行われる第2の操作の際に、
前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも短い場合には露光動作のみを開始させるステップ。
前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも長い場合にはズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させるステップ。
本発明によれば、ズームモータの起動時に発生する突入電流の時間分だけズームを駆動し、その駆動後に露光を開始するようにしたため、突入電流の重なり期間の発生を防止できる。従ってモータ起動時に大電流が流れないように回避し、容量に制限のある電源電池を有効に活用することができる。また、ズームモータの起動時に生じる突入電流期間に比べて短い露光時間でも露光間ズームの撮影を行うことが可能となる。さらには、露光開始時点から終了時点まで全区間に亘ってズームレンズが移動することで、露光間ズームの効果を十分に得ることができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例である撮像装置を説明するためのブロック図である。
本例に示す撮像装置の光学系は3群構成とされ、以下ではズーム制御に関与する1群レンズ101をズームレンズと呼び、振れ補正に関与する2群レンズ103をシフトレンズと呼び、合焦調整に関与する3群レンズ104をフォーカスレンズと呼ぶことにする。
ズームレンズ101は、光軸方向に沿って位置を変更することが可能とされ、倍率変更を行うためのレンズである。そしてズーム制御手段を構成するズーム駆動制御部109が設けられており、ズームレンズ101を駆動制御する。
ズームレンズ101の後段にはシャッタ・絞りユニット102が露光手段として配置されている。露光制御手段を構成するシャッタ・絞り駆動制御部110が設けられており、シャッタ・絞りユニット102を駆動制御する。
シフトレンズ103は、光軸に対して略垂直な平面内での位置を変更することが可能とされ、振れ補正光学系を構成するレンズである。このシフトレンズ103に対してシフトレンズ駆動制御部111が設けられており、シフトレンズ103を駆動制御する。
フォーカスレンズ104は、光軸方向に沿って位置を変更することが可能とされた合焦調整用レンズである。そして合焦制御手段を構成するフォーカス駆動制御部112が設けられており、フォーカスレンズ104を駆動制御する。
撮像及び信号処理系回路は、撮像素子105、撮像信号処理部106、映像信号処理部107によって構成される。
撮像素子105は上記レンズ群を通ってきた光像を受光してこれを電気信号に変換する。その後段に位置する撮像信号処理部106は、撮像素子105が出力した電気信号を映像信号に変換する。そして映像信号処理部107は、撮像信号処理部106が出力した映像信号に対して所定の加工処理を施し、映像表示が可能な信号を出力する。液晶モニタ等を用いた画像表示部108は画像表示手段を構成し、映像信号処理部107の出力信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。表示制御部113は撮像及び信号処理系の制御を担当し、撮像部や表示部の動作及び表示を制御する。
システム全体の制御については一般にコンピュータを用いて、これにより解釈及び実行されるプログラムに従って行われる。例えばCPU(中央演算処理装置)等を用いたシステム制御部118は、ズーム駆動制御部109等の各制御部の制御を行う他、駆動タイミングも制御する。そして電源部114、外部入出力端子部115、操作部116、記憶部117が設けられている。電源部114はシステムの各構成部に対して必要に応じて電源電圧を供給する。外部入出力端子部115には、図示しない外部装置との間で行われる通信信号や、映像信号及び音声信号が入力され又はこれらの信号が当該端子部から出力される。操作部116はシステムを操作するための操作手段であり、装置本体の各種操作スイッチや遠隔操作装置の操作スイッチ等を含む。また記憶部117は、映像情報、時間情報、設定情報等の様々なデータの記憶手段や一時記憶手段として使用される。記憶部117にはさらにシステム制御部118によって解釈されて実行される各種プログラムを記憶するためのメモリ装置も含まれる。
次に、上記の構成を持つ撮像装置の動作について説明する。
操作部116はシャッタレリーズボタンを有しており、該ボタンは、押し込み量に応じて第1スイッチ(以下これを「SW1」と記す)及び第2スイッチ(以下これを「SW2」と記す)が順にオン状態となるように構成されている。すなわちシャッタレリーズボタンを約半分押し込んだときに(第1の操作)、SW1がオン状態となり、さらにシャッタレリーズボタンを最後まで深く押し込んだときに(第2の操作)、SW2がオン状態となる。
操作部116のSW1がオン状態になると、その信号をシステム制御部118が受けてフォーカス駆動制御部112、シャッタ・絞り駆動制御部110に制御信号が送出される。これによりフォーカス駆動制御部112はフォーカスレンズ104を駆動して合焦調整を行うとともに、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動して露光量を適正な値に設定する。
さらにSW2がオン状態になると、その信号をシステム制御部118が受けてその制御下で、撮像素子105に露光された光像から得られた画像データを記憶部117に記憶する。このとき、操作部116を用いて、振れ補正機能を働かせるためのオン指示があった場合には、システム制御部118がシフトレンズ駆動制御部111に対して制御信号を送出して振れ補正動作を指示する。これを受けたシフトレンズ駆動制御部111は、振れ補正機能のオフ指示がなされるまでの間、振れ補正動作を行う。
また操作部116が一定時間以上に亘って操作されなかった場合に、システム制御部118は消費電力節減のために画像表示部108等への電源供給の遮断指示を出すことで、電源管理を統括する。尚、操作部116を用いたズームレンズ101による変倍操作の指示をシステム制御部118が受けた場合に、システム制御部118の制御指示に従ってズーム駆動が行われる。つまりシステム制御部118から指示を受けたズーム駆動制御部109がズームレンズ101を駆動し、指示されたズーム位置へとズームレンズ101を移動させる。
この移動と併せて、撮像素子105で撮像した後に各信号処理部106,107にて処理された画像情報に基づいてシステム制御部118がフォーカス制御を指示する。つまり、システム制御部118から指示を受けたフォーカス駆動制御部112がフォーカスレンズ104を駆動して合焦調整を行う。
図2は、図1に示すズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112の構成例を示す詳細なブロック図である。
ズーム駆動制御部109において、ズームモータ201はズームレンズ101のズーム駆動を行うための駆動手段である。そしてズームモータ駆動回路202は、ズームモータ201を駆動させるアナログ回路である。
ズームレンズ101の位置検出手段として、ズームリセット位置検出部203とズーム位置検出部204が設けられる。ズームリセット位置検出部203は、ズームレンズ101のリセット位置を検出し、ズーム制御上の基準位置を取得する。またズーム位置検出部204は、ズームレンズ101の絶対位置を検出する。
ズーム制御部205は、ズーム位置検出部204が出力する検出信号に応じてズーム移動量の制御を行い、その制御量に従ってズームモータ駆動回路202を介して、ズームモータ201を回転させ、ズームレンズ101を駆動する。
フォーカス駆動制御部112において、フォーカスモータ207は、フォーカスレンズ104を駆動する駆動手段である。そしてフォーカスモータ駆動回路208は、フォーカスモータ207を駆動させるアナログ回路である。
フォーカスレンズ104の位置検出手段としてフォーカスリセット位置検出部209が設けられ、フォーカス制御上の基準位置を取得する。
フォーカス制御部210は、フォーカス移動量の制御を行うための制御手段である。合焦位置検出部211は、フォーカスレンズ104を駆動させ、図1に示した撮像素子105で得た画像、つまり露光された画像に基づいて被写体の合焦位置を検出する。
露光間ズーム撮影時において、システム制御部118は、ズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112を並行して制御し、露光前のズームレンズ駆動とフォーカスレンズ駆動、並びに露光中と露光後のズームレンズ駆動を行う。
以下、図3と図4を参照しながら、本発明の第1の実施形態による、露光間ズームについて説明する。なお図3は露光間ズームのシーケンスを示すタイミングチャートであり、図4は露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。
図3を用いて露光間ズームのシーケンスについて説明する。ズーム駆動制御部109及びフォーカス駆動制御部112による一連の動作は、システム制御部118からの制御指示により行われる。
まず、操作部116に設けられたモード切替スイッチ(図示せず)の操作により撮影モードとして露光間ズームが設定されると、システム制御部118がこれを受けてズーム駆動制御部109に制御指示を出す。これによってズームレンズ101が所定のズーム開始位置へ移動し、当該位置で一旦停止する(301参照)。このズーム開始位置が、露光間ズーム撮影前の開始位置となる。なおズーム駆動の方向については、Wide(広角)からTele(望遠)に向かう方向、又はTeleからWideに向かう方向のどちらでも構わないが、所定の露光時間に亘ってズームレンズ駆動を行えることが望ましい。本実施形態では、所定の露光時間分、ズーム駆動が可能なズーム開始位置にズームレンズ101を移動させて、WideからTele方向へとズームレンズ101を駆動する。
次に、操作部116のシャッタレリーズボタンを操作してSW1がオン状態になると、撮像装置から被写体までの被写体距離を測定する。そして、記憶部117に記憶されたズーム位置と、被写体距離毎に合焦するフォーカスパルス位置に従って、フォーカス駆動制御部112がフォーカスレンズ104を駆動する。つまりフォーカスレンズ104は第1の合焦位置まで移動し、その位置で一旦停止する(302参照)。また、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動して、適正な露光量が得られるように露光時間を設定する。ここで設定した露光時間については、システム制御部118が記憶部117に一時記憶する(図示せず)。
次に、操作部116のシャッタレリーズボタンを操作してSW2がオン状態になると、ズーム駆動制御部109によって、ズームレンズ101をTele側に向けて所定の速度で駆動させる動作が開始する(303参照)。露光間ズーム撮影を行う際に、ズームレンズ101と、シャッタ・絞りユニット102の双方を同時に駆動した場合には、突入電流が大量に流れて電圧降下を引き起こすことなる。このような事態の発生を回避するため、先にズームレンズ101の駆動を開始させることが望ましい。ズーム駆動制御部109によるズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間は、ズームレンズの駆動制御部の機構から事前に測定することが可能であり、その相当時間が時間データとして記憶部117に記憶されている。
符号303に示す立ち上がり時点でズーム駆動を開始してから、突入電流期間が経過した後に、フォーカス駆動制御部112がフォーカスレンズ104を駆動して合焦位置の補正を行い、フォーカスレンズ104が第2の合焦位置で停止する(304参照)。露光の開始前にフォーカスレンズ104の合焦位置の補正を行う理由は、既にズームレンズ101の駆動が突入電流期間中に開始されているため、それに伴う焦点距離の補正を行う必要があることによる。ズームレンズ101を駆動する際の所定速度と、ズームレンズ101の駆動開始時における突入電流期間の時間長(以下、ズーム突入時間という)が予め分かっているので、ズームレンズの移動量は両者の積から分かる。さらには、フォーカスレンズ104の合焦位置の補正時にもズームレンズ101の駆動が続けられているため、合焦位置の補正に必要な時間をも考慮した上でズームレンズ101の移動量に合わせて、フォーカスレンズ104の合焦位置を補正することが望ましい。なお合焦位置の補正時には、先述した記憶部117のフォーカスパルス位置に従ってフォーカスレンズ104を駆動する。
ここでは、ズームレンズ101の駆動を開始した後に、フォーカスレンズ104を駆動させている。その理由は、ズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112の同時駆動により、突入電流期間が互いに重なってしまうことに起因する弊害を回避するためである。また仮に、ズームレンズ101よりもフォーカスレンズ104を先に駆動してしまうと、焦点距離が駆動開始時の焦点距離と異なるため、表示部108での表示がぼやけた状態となって該表示状態から露光間ズーム撮影が開始されてしまうことになる。このような事態の発生を防ぐためにも、ズームレンズ101の駆動開始後に、フォーカスレンズ104を駆動することが望ましい。
符号304の立ち下がり時点でフォーカス合焦位置補正を終えると、露光が開始する(305参照)。露光期間中もズームレンズ101の駆動は続行している。そして記憶部117に一時記憶された所定の露光時間に相当する期間が経過すると、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動することによって、露光を終了させる(306参照)。
露光終了後において、撮像素子105から出力された電気信号の読み出し処理がシステム制御部118の制御下で行われる。この露光終了後処理を終えると、ズーム駆動制御部109がズームレンズ101の駆動を停止させる(307参照)。
次に、図4に示すフローチャートを用いて、露光間ズームの動作を説明する。
まず、S101ではズーム駆動制御部109が所定のズーム開始位置へとズームレンズ101を移動させ、これをその位置で一旦停止させる。次ステップS102にて操作部116のシャッタレリーズボタンの操作状態をシステム制御部118が判定する。その結果、SW1のオン状態が検知された場合にはS103へ進むが、当該状態が検知されない場合にはS102の判定処理を繰り返す。
S103ではシステム制御部118の指示に従って被写体距離を測定する。そして、記憶部117に記憶されたズーム位置と被写体距離毎に合焦するフォーカスパルス位置に従って、フォーカスレンズ104を合焦位置まで移動させ、該レンズをその位置で一旦停止させる。次ステップS104では、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動して、適正な露光量が得られるように露光時間を設定する。ここで設定された露光時間については、システム制御部118が記憶部117に一時記憶する。
S105では、再び操作部116のシャッタレリーズボタンの操作状態をシステム制御部118が判定する。その結果、SW2のオン状態が検知された場合にはS106へ進むが、当該状態が検知されない場合にはS102へ戻る。S106にてズーム駆動制御部109により、所定の速度でズームレンズ101の駆動を開始し、S107へ進む。
S107では、ズーム駆動制御部109に係る突入電流期間の長さに相当する時間が経過したかをシステム制御部118が判定する。その結果、突入電流期間分の時間が経過したと判定された場合にS108へ進むが、当該時間が経過していなければS107の判定処理を繰り返す。
S108では、フォーカス駆動制御部112がフォーカスレンズ104を駆動することで合焦位置の補正を行い、該レンズをその位置で停止させる。この合焦位置の補正は、ズームレンズ101の突入電流期間の長さに相当する時間分の駆動について、ズーム位置変更の補正を行うためである。なお、フォーカスレンズ104の合焦位置の補正時にもズームレンズ101を駆動し続けているため、合焦位置の補正に必要な時間をも考慮して合焦位置の補正を行う必要がある。
次ステップS109にて露光が開始する。露光期間中も引き続きズームレンズ101の駆動が行われている。次ステップS110では、前記ステップS104で設定されて一時記憶された露光時間が経過したか否かをシステム制御部118が判定する。その結果、設定済みの露光時間が経過したと判定された場合にS111へ進むが、当該露光時間が経過していないと判定された場合にはS110の判定を繰り返す。
S111にて、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動して露光を終了させる。その後、S112では露光終了後の処理として、撮像素子105から出力された電気信号の読み出し処理を行う。そして露光終了後の処理を終えると、S113へ進んで、ズーム駆動制御部109がズームレンズ101の駆動を停止させる。
以上、露光間ズームの一連のシーケンス及びフローチャートについて述べたように、ズーム駆動制御部109と他の駆動制御部の駆動を同時に開始させることに起因する、突入電流期間の重なりを防ぐことができる。従って、起動時に大電流が流れないように回避し、容量に制限のある電源電池を有効に活用することができる。また、これによりズーム駆動制御部109の突入電流期間の長さに比べて短い露光時間による、露光間ズームでの撮影が可能となる。さらには、露光の開始時点から終了時点までの全区間に亘ってズームレンズ101が動き続けることで、露光間ズームをより効果的に実現できるという利点が得られる。
以下、図5と図6を参照して、本発明の第2の実施形態による、露光間ズームについて説明する。
図5は露光間ズームのシーケンスを示すタイミングチャートであり、図6は露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。
第2の実施形態と前述した第1の実施形態との相違点は、露光開始後のズームレンズの移動による焦点距離の移動に合わせて、フォーカスレンズの合焦位置を追従させるように構成したことである。
図5を用いて第2の実施形態に係る露光間ズームのシーケンスについて説明する。第1の実施形態と同様に、ズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112による一連の動作は、システム制御部118からの制御指示により行われる。
露光間ズームが設定された後、所定のズーム開始位置へのズームレンズ101の移動(501参照)から、露光を開始する(505参照)までのシーケンスは、先に説明した第1の実施形態において符号301から305に関する説明と同様である。よって、それらの詳細な説明は割愛する。
符号505に示す時点での露光開始後、ズームレンズ101の駆動は所定の速度で続けられる。ズームレンズ101に関する所定の駆動速度が分かっているため、単位時間あたりのズームレンズの移動量は容易に求められる。先述の符号304や504についての説明と同様に、ズームレンズ101の所定距離の移動に合わせて、システム制御部118の制御指示に従ってフォーカスレンズ104の合焦位置の追従を行う(506参照)。合焦位置の追従時には、先に述べた記憶部117のフォーカスパルス位置に従ってフォーカスレンズ104が駆動される。
そして合焦位置の追従動作は、所定の露光時間が経過するまでの間行われる。露光時間が経過し、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動する前に、フォーカスレンズ104の合焦位置への追従が終了する。これは、ズームレンズ101とフォーカスレンズ104、シャッタ・絞りユニット102の3つが同時に駆動されることに起因する大電流の発生を防ぐためである。
符号507に示す時点では、記憶部117に一時記憶された所定の露光時間が経過すると、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動して露光を終了させる。露光終了後には、撮像素子105から出力された電気信号を読み出す処理が行われる。この露光終了後処理を終えると、ズーム駆動制御部109がズームレンズ101の駆動を停止させる(508参照)。
次に図6のフローチャートを用いて露光間ズームの動作について説明する。なお所定のズーム開始位置へのズームレンズ101の移動(S201)から露光を開始する(S209)までの処理の流れは、先に説明した第1の実施形態に関する図4のステップS101乃至S109と同様であるため、それらの詳細な説明を割愛する。S209にて露光を開始した後も、S206で駆動を開始したズームレンズ101の移動は継続している。
次ステップS210では、ズームレンズ101が所定距離移動したか否かをシステム制御部118が判定する。その結果、ズームレンズ101が所定距離移動していればS211へ進むが、当該レンズが所定距離移動していなければS212に進む。
S211では、ズームレンズ101の移動量に合わせて、フォーカスレンズ104の合焦位置の追従が行われる。この合焦位置の追従は、ズームレンズ101の駆動によるズーム位置変更の補正を行うために必要とされる。S212では、先のステップS204にて設定されて一時記憶された露光時間が経過したか否かをシステム制御部118が判定する。その結果、露光時間が経過したと判定された場合にはS213へ進み、露光時間が未だ経過していないと判定された場合にはS210へ戻り判定を繰り返す。
S213にてシャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞り102を駆動して露光を終了させる。次ステップS214では、露光終了後の処理として、撮像素子105から出力された電気信号の読み出し処理を行う。露光終了後の処理を終えると、S215に進み、ズーム駆動制御部109はズームレンズ101の駆動を停止させる。
以上、第2の実施形態における露光間ズームの一連のシーケンス及びフローチャートについて述べたように、本実施形態では露光開始後にも、ズームレンズ101の移動量に合わせて、同じ被写体距離の合焦位置にフォーカスレンズ104を追従させて駆動する。これにより、露光間ズームの軌跡がシャープに描かれ、前記第1の実施形態とはまた異なる露光間ズームの効果が得られる。なお撮像装置の使用者からの操作指示により、露光中のフォーカス合焦位置の追従を行わせるかどうかを選択できるように構成してもよい。
以下、図7を参照して、本発明の第3の実施形態による露光間ズームについて説明する。
図7は露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。この第3の実施形態と前記第1及び第2の実施形態との相違点は、ズーム突入時間と露光時間との比較結果に応じて、露光間ズームのレンズ駆動制御を変更することである。
図7を用いて露光間ズームのフローチャートについて説明する。なお、前記第1及び第2の実施形態と同様に、ズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112による一連の動作は、システム制御部118からの制御指示により行われる。所定のズーム開始位置へのズームレンズ101の移動(S301)からシャッタレリーズボタンの検知判定(S305)までの処理の流れは、これまで説明した第1及び第2の実施形態と同様であるため、それらの詳細な説明は割愛する。
S305でSW2のオン状態をシステム制御部118が検知した場合にはS306に進み、予め記憶部117に記憶されている記憶データが示すズーム突入時間と、S304で設定されて記憶部117に一時記憶された露光時間とを比較する。その結果、ズーム突入時間の方が露光時間よりも長いと判定された場合には、S307にてズームレンズ101の駆動を開始した後、S308、S309の処理を順に行う。またズーム突入時間が露光時間以下であると判定された場合には、S307にてズームレンズ101の駆動を開始した後、S310へ進む。
S308では、ズーム駆動制御部109によるズーム駆動開始直後の突入電流期間の長さ、つまりズーム突入時間が経過したか否かをシステム制御部118が判定する。その結果、ズーム突入時間が経過したと判定された場合にはS309へ進むが、ズーム突入時間が経過していないと判定された場合にはS308の判定を繰り返す。
S309では、フォーカス駆動制御部112がフォーカスレンズ104を駆動して合焦位置の補正を行い、フォーカスレンズ104を補正位置で停止させる。この合焦位置の補正については、ズームレンズ101の駆動開始時における突入電流期間中の駆動によるズーム位置変更の補正を行う必要があることによる。なお、フォーカスレンズ104の合焦位置の補正時にもズームレンズは駆動し続けているため、合焦位置の補正に必要な時間も考慮した上で合焦位置の補正を行うことを要する。
その後、S310へ進んで露光が開始する。露光期間中も、S307で駆動を開始したズームレンズ101は移動し続けている。次ステップS311では、前記ステップS304で設定されて一時記憶された露光時間が経過したか否かをシステム制御部118が判定する。その結果、露光時間が経過したと判定された場合にはS312へ進むが、露光時間が経過していないと判定された場合には露光時間の経過判定を繰り返す。
S312で、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞りユニット102を駆動して、露光を終了させる。S313では、露光終了後の処理として、撮像素子105から出力された電気信号の読み出し処理が行われる。そして露光終了後の処理を終えると、S314へ進み、ズーム駆動制御部109がズームレンズ101の駆動を停止させる。
以上、第3の実施形態における露光間ズームの処理手順について述べた。
前記第1及び第2の実施形態では、露光時間の如何に関わらず、ズーム駆動制御部109の駆動開始時に発生する突入電流期間中、ズームレンズ101を駆動させ、フォーカスレンズ104の合焦位置を補正した後に、露光を開始している。しかし、露光時間が突入電流期間の時間長よりも長い場合には、突入電流の影響を受け難くなる。そこで、露光時間の長さに応じて、露光開始のタイミングを変更することが好ましい。すなわち第3の実施形態にて説明したように、露光時間がズーム突入時間に比べて長い場合には、SW2のオン操作時にてズーム駆動の開始直後に露光を開始させる。このように露光時間が長い場合には、ズーム駆動制御部109の駆動開始時に発生する突入電流期間の時間経過を待つことなく、露光を開始させることができる。
以下、図8を参照して、本発明の第4の実施形態による露光間ズームについて説明する。
図8は露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。なお本実施形態では、露光時間を予め決められた所定時間と比較し、その比較結果に応じて露光間ズーム撮影を行うか否かを判定する。これまで説明した第1乃至第3の実施形態と同様に、ズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112による一連の動作は、システム制御部118からの制御指示により行われる。
所定のズーム開始位置へのズームレンズ101の移動(S401)からシャッタレリーズボタンの検知判定(S405)までの処理の流れは、先に説明した第3の実施形態の場合(S301乃至S305)と同様であるため、それらの詳細な説明は割愛する。S406では予め記憶部117に記憶されている所定時間と、S404で設定されて記憶部117に一時記憶された露光時間とをシステム制御部118が比較する。その結果、所定時間の方が露光時間よりも長い場合にはS410に進む。また露光時間が所定時間以下の場合にはS407へ進む。
ここでいう「所定時間」とは上記比較判定の基準時間であって、その長さは露光間ズームの効果が十分に得られる最低限の露光時間を事前に調べ、その結果に基づいて規定される。露光間ズーム撮影において露光時間が短い場合には、それに対応するズームレンズの駆動時間が短くなるため、露光間ズームの効果が十分に得られない可能性がある。そこで、露光間ズーム撮影時の露光時間が所定時間よりも短いか又は所定時間以下の場合には、露光間ズーム撮影を行わないことが好ましい。
S407にてズームレンズ101の駆動を開始した後、S408ではズーム駆動制御部109の突入電流期間分の経過、つまりズーム突入時間が経過した否かをシステム制御部118が判定する。その結果、ズーム突入時間が経過したと判定された場合にはS409へ進むが、ズーム突入時間が経過していないと判定された場合にはS408の判定を繰り返す。
S409では、フォーカス駆動制御部112がフォーカスレンズ104を駆動して合焦位置の補正を行い、フォーカスレンズ104を補正位置で停止させる。この合焦位置の補正については、ズームレンズ101の駆動開始時における突入電流期間中の駆動によるズーム位置変更の補正を行う必要があることによる。なお、フォーカスレンズ104の合焦位置の補正時にもズームレンズを駆動し続けているため、合焦位置の補正に必要な時間も考慮した上で合焦位置の補正を行うことを要する。その後、S411へ進む。
一方、S410ではシステム制御部118が露光間ズームを行わず、通常露光に変更する。つまり、ズームレンズ101の駆動を開始しない。これは、先述のように露光間ズーム撮影において露光時間が所定時間よりも短い場合、露光間ズームの効果が十分に得られない可能性があることによる。その後、S411へ進む。
S411で露光を開始した後、次ステップS412では、前記ステップS404で設定されて一時記憶された露光時間が経過したか否かをシステム制御部118が判定する。その結果、露光時間が経過したと判定された場合にはS413へ進むが、露光時間が経過していないと判定された場合にはS412の判定を繰り返す。S413では、シャッタ・絞り駆動制御部110がシャッタ・絞りユニット102を駆動して露光を終了させる。
S414では、露光終了後の処理として、撮像素子105から出力された電気信号の読み出し処理が行われる。そして露光終了後の処理を終えると、S415へ進み、露光動作が露光間ズームモードで行った動作であるか又は通常露光で行った動作であるかをシステム制御部118が判定する。その判定結果が露光間ズームモードである場合にはS416に進む。つまりS407にてズームレンズ101の駆動を開始しているため、ズームレンズ101の駆動を停止させる。また、判定結果が通常露光である場合には、何もせずその処理を終了する。
以上、第4の実施形態における露光間ズームの処理手順について述べた。前記第3の実施形態では、露光時間の長さに基づいて露光開始のタイミングを変更していたが、第4の実施形態では、露光時間の長さに応じて露光間ズーム撮影自体を行わないという選択を含めている。これは、露光間ズーム撮影において露光時間が短い場合、それに対応するズームレンズの駆動時間が短くなるため、露光間ズームの効果が十分に得られない可能性があることによる。
なお前記第4の実施形態では、露光間ズームの効果が得られる所定時間(判定基準時間)と露光時間を比較しているが、その所定時間をズームモータ駆動時の突入電流期間の時間長にしてもよい。つまり所定時間をズーム突入時間とすれば、突入電流の影響による電源電圧の低下を避けて撮影することができる。
また、これまで説明した実施形態では、撮影終了後においてズームレンズ101は露光終了処理期間の終了時点の位置に停止しているが、必要に応じてズーム駆動制御部109がズームレンズ101を所定のズーム開始位置へと移動させてもよい。これにより、次の露光間ズーム撮影を無駄なくスムーズに開始することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の実施形態の一例である撮像装置を説明するためのブロック図である。 ズーム駆動制御部109とフォーカス駆動制御部112の構成例を示す詳細なブロック図である。 第1の実施形態における露光間ズームのシーケンスを示すタイミングチャートである。 第1の実施形態における露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における露光間ズームのシーケンスを示すタイミングチャートである。 第2の実施形態における露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。 第3の実施形態における露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。 第4の実施形態における露光間ズームの動作例を示すフローチャートである。
101 1群レンズ(ズームレンズ)
102 シャッタ・絞りユニット
103 2群レンズ(シフトレンズ)
104 3群レンズ(フォーカスレンズ)
105 撮像素子
106 撮像信号処理部
107 映像信号処理部
108 表示部
109 ズーム駆動制御部
110 シャッタ・絞り駆動制御部
111 シフトレンズ駆動制御部
112 フォーカス駆動制御部
113 表示制御部
114 電源部
115 外部入出力端子部
116 操作部
117 記憶部
118 システム制御部
201 ズームモータ
202 ズームモータ駆動回路
203 ズームリセット位置検出部
204 ズーム位置検出部
205 ズーム制御部
207 フォーカスモータ
208 フォーカスモータ駆動回路
209 フォーカスリセット位置検出部
210 フォーカス制御部
211 合焦位置検出部

Claims (4)

  1. 操作指示を入力するための操作手段と、該操作手段からの操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段とを備えた撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動し、
    前記第1の操作の後における前記操作手段による第2の操作の際に、
    ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が短い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始して前記継続時間が経過した後に、前記合焦調整用レンズを第2の合焦位置へと駆動してから、露光動作を開始させ、
    ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が長い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させることを特徴とする撮像装置。
  2. 操作指示を入力するための操作手段と、該操作手段からの操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段とを備えた撮像装置であって、
    前記制御手段は、
    前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動し、
    前記第1の操作の後における前記操作手段による第2の操作の際に、
    前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも短い場合には露光動作のみを開始させ、
    前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも長い場合にはズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させることを特徴とする撮像装置。
  3. 操作手段による操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段を備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動するステップと、
    前記第1の操作の後に前記操作手段により行われる第2の操作の際に、
    ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が短い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始して前記継続時間が経過した後に、前記合焦調整用レンズを第2の合焦位置へと駆動してから、露光動作を開始させるステップと、
    ズーム駆動時に発生する突入電流の継続時間よりも前記露光時間の方が長い場合には、ズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させるステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  4. 操作手段による操作指示を受けてズーム駆動中に露光時間を設けるよう制御する制御手段を備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記操作手段による第1の操作で合焦調整用レンズを第1の合焦位置へと駆動するステップと、
    前記第1の操作の後に前記操作手段により行われる第2の操作の際に、
    前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも短い場合には露光動作のみを開始させるステップと、
    前記露光時間の方が、露光時間の長さについて判定するための基準時間よりも長い場合にはズーム制御に係るレンズの駆動を開始させ、その直後に露光動作を開始させるステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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