JP5449809B2 - ミョウガの養液栽培方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ミョウガの養液栽培方法に関する。
ミョウガを養液栽培する装置は開発されている。(特許文献1参照)
この公報に記載される栽培装置を図1に示す。この装置は、載せ台や露地等の水平栽培台97の上に縦に並べて配設される複数の培地収納トレイ96と、この培地収納トレイ96の上に水平に張設される非透水シート92と、この非透水シート92の上に積層している培地プレート91と、この培地プレート91の上に積層されて、水を透過させるが植物の根が通過するのを防止する根切りシート93と、この根切りシート93の上に所定の厚さに積層される培地94とを備える。この栽培装置は、ミョウガを植え付けている培地94に水を供給してミョウガを生育させる。この栽培装置は、培地94にヤシガラ繊維を使用する。
特開2007−330227号公報
図1に示すミョウガの栽培装置は、培地にヤシガラ繊維を使用する。この培地は、優れた保水性と、過剰な水分を排水する特性から、ミョウガの根腐れを防止できる。しかながら、この培地は、ミョウガを収穫するにしたがって生育が悪くなる弊害が発生する。それは、培地のpHが次第にアルカリ性に変化するからである。ミョウガは弱酸性で好ましい栽培環境となるが、生育するにしたがって培地のpHがアルカリ性となって、このことがミョウガの生育を阻害する弊害が発生する。
本発明の第1の目的は、ヤシガラ繊維に粒状炭を添加することで、培地のpHがアルカリ性となるのを抑制して、ミョウガを長期間にわたって好ましい環境で生育できるミョウガの養液栽培方法を提供することにある。
粒状炭は、微細な空隙に微生物を棲息させることで、培地がpH上昇するのを抑制できる。しかしながら、このことを実現するには、粒状炭をヤシガラ繊維に均一に分散する必要がある。粒状炭を均一に分散できないと、粒状炭の近傍ではpHの上昇を抑制できるが、粒状炭の分散されない部分で培地のpHが高くなる弊害が発生する。pHが上昇する弊害は、ヤシガラ繊維に多量の粒状炭を混合して防止できるが、粒状炭の混合率を高くするとミョウガの栽培環境が悪くなる弊害が発生する。それは、ヤシガラ繊維の方が粒状炭よりもミョウガの栽培培地に適した環境となるからである。このため、粒状炭の混合率を少なくしながら、粒状炭でもって培地のpH上昇を効果的に抑制するために粒状炭をより均一に分散する必要がある。
本発明の第2の目的は、簡単かつ容易に、養液培地を設けながら、ヤシガラ繊維に粒状炭を均一に分散してミョウガの栽培環境を快適な状態に保持できるミョウガの栽培方法を提供することにある。
本発明のミョウガの養液栽培方法は、立体的に方向性なく集合されたヤシガラ繊維41を所定の厚さの板状に圧縮成形して圧縮培地40とし、この圧縮培地40を水に浸漬して分散し、分散されたヤシガラ繊維41をベース培地30の上に所定の厚さに載せてミョウガの養液培地4とし、この養液培地4にミョウガを植え付けて養液栽培する。ミョウガの養液栽培方法は、ヤシガラ繊維41に、3重量%〜25重量%の粒状の粒状炭42を添加混合してヤシガラ繊維41と粒状炭42とを乾式混合して混合体とし、この混合体を所定の厚さの板状に圧縮成形して粒状炭42を分散状態に混合している圧縮培地40とする。さらに、養液栽培方法は、圧縮培地40を水に浸漬してヤシガラ繊維41と粒状炭42とを水に分散させる状態で撹拌し、撹拌されたヤシガラ繊維41と粒状炭42とをベース培地30の上に所定の厚さに載せて養液培地4とし、この養液培地4にミョウガを植え付けして養液栽培する。
本発明の請求項2のミョウガの養液栽培方法は、ヤシガラ繊維41に、5重量%〜20重量%の粒状炭42を混合して圧縮培地40としている。
本発明の請求項3のミョウガの養液栽培方法は、粒状炭42の平均粒径を2mm〜20mmとしている。
本発明のミョウガの養液栽培方法は、培地のヤシガラ繊維に粒状炭を添加することで、培地のpHがアルカリ性となるのを抑制して、ミョウガを長期間にわたって好ましい環境で生育できる特徴がある。さらに、以上の圧縮培地は、簡単かつ容易に、しかも理想的なpHにコントロールできる養液培地を実現しながら、ヤシガラ繊維に粒状炭を均一に分散してミョウガの栽培環境を快適な状態に保持できる特徴がある。それは、以上の圧縮培地が、ヤシガラ繊維に、3重量%〜25重量%の粒状炭を分散状態に混合して所定の厚さに圧縮成形しているからである。この圧縮培地は、ベース培地に載せるに先だって、水を浸漬して水を補給し、薄く圧縮された状態からヤシガラ繊維を膨張させる状態とする。たとえば、3〜4cmに圧縮された培地は、10〜15cmに膨れてヤシガラ繊維の圧縮状態がもとの状態に復元される。この状態で、ヤシガラ繊維は結合状態から解放されるので、ヤシガラ繊維と粒状炭とを撹拌することができ、撹拌してヤシガラ繊維と粒状炭とをさらに均一に分散できる。このため、ヤシガラ繊維と粒状炭とを理想的な状態に分散して、ベース培地に載せてミョウガを栽培できる。したがって、ヤシガラ繊維に添加する粒状炭の量を3重量%〜25重量%と少なくしながら、粒状炭でもって培地のpHをミョウガの栽培に最適な値にコントロールできる。とくに、粒状炭に棲息する微生物の作用で培地のpHをコントロールするので、ミョウガを栽培しても培地のpHの変化が少なく、ミョウガを長期間にわたって理想的な状態で栽培できる特徴が実現される。
さらに、本発明の請求項2の養液栽培方法は、ヤシガラ繊維に5重量%〜20重量%の粒状炭を混合するので、ミョウガをより最適な環境で栽培できる特徴がある。
また、本発明の請求項3の養液栽培方法は、粒状炭の平均粒径を2mm〜20mmとするので、ヤシガラ繊維に均一に分散させながら、培地のpHを好ましい状態にコントロールできる特徴がある。
従来の養液栽培装置の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施例にかかるミョウガの養液栽培方法に使用する養液栽培装置の概略断面図である。 ミョウガの養液栽培装置の他の一例を示す概略断面図である。 本発明の一実施例にかかるミョウガの栽培方法に使用される圧縮培地の製造工程を示す概略工程図である。 培地収納トレイの平面図である。 図5に示す培地収納トレイの底面図である。 図5に示す培地収納トレイの正面図である。 図5に示す培地収納トレイのA−A線断面図である。 図5に示す培地収納トレイのB−B線断面図である。 図5に示す培地収納トレイのC−C線断面図である。 図5に示す培地収納トレイのD−D線断面図である。 区画トレイの連結構造を示す断面図である。 培地収納トレイがドレン孔から廃水を排水する状態を示す拡大断面図である。 培地プレートの一例を示す斜視図である。 培地プレートの他の一例を示す断面斜視図である。 区画プレートの連結構造を示す平面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのミョウガの養液栽培方法を例示するものであって、本発明は養液栽培方法を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2と図3に示すミョウガの養液栽培に使用される養液栽培装置は、ベース培地30の上に養液培地4を載せている培地でミョウガを栽培する。この養液培地4は、図4に示すように、水を補給して圧縮状態から復元される圧縮培地40が使用される。圧縮培地40は、ヤシガラ繊維41を立体的に方向性なく集合して、所定の厚さの板状に圧縮成形したもので、粒状炭42を分散状態に混合したものである。この圧縮培地40は、ヤシガラ繊維41と粒状炭42とを乾式混合し、これを圧縮成形して製造される。
粒状炭42は、ヤシガラ繊維41に混合されて、培地全体のpHをむらなく均一にミョウガの栽培に適した弱酸性とするように、平均粒径を2mm〜20mmとするもので、添加量は3重量%〜25重量%、好ましくは5重量%〜20重量%、さらに好ましくは10重量%〜15重量%の範囲に調整される。粒状炭42の添加量が多すぎると、養液培地のアルカリ性が粒状炭自体のアルカリ性によって強くなり過ぎてミョウガの栽培に適した弱酸性にできない。反対に、粒状炭42の添加量が少なすぎると、粒状炭42に棲息する微生物によるpHコントロールが十分でなく、ミョウガを栽培するにしたがって養液培地がアルカリ性になって、ミョウガの栽培に最適な弱酸性に保持できなくなる。したがって、粒状炭42の添加量は、養液培地4の最初のpHを弱酸性とし、かつミョウガを栽培しても弱酸性に保持できるように前述の範囲で最適値に調整される。
圧縮培地40は、ベース培地30に載せるに先立って水に浸漬して水が補給される。この状態で、ヤシガラ繊維41は圧縮された状態からもとの状態に復元する。復元したヤシガラ繊維41は、水に分散されて結合状態が解除される。この状態で、ヤシガラ繊維41と粒状炭42を撹拌して、粒状炭42をさらに均一に分散して、ベース培地30の上に約10cm〜15cmの厚さに載せてミョウガを養液栽培する養液培地4とする。
以上の圧縮培地40は、ヤシガラ繊維41に粒状炭42を混合して圧縮したものであるが、この圧縮培地40には、粒状炭42に加えて、たとえば有機物や無機物を単独であるいはこれ等を混合したものも使用できる。
ベース培地30は、水平栽培台7の上に縦に並べて配設される複数の培地収納トレイ6と、この培地収納トレイ6の上に水平に張設される非透水シート2と、この非透水シート2の上に積層している培地プレート1と、この培地プレート1の上に積層されて、水を透過させるが植物の根が通過するのを防止する根切りシート3からなる。養液培地4は、この根切りシート3の上に所定の厚さに載せられる。養液栽培装置は、図2に示すように、地面から上に離して配置している載せ台7Bの水平栽培台7の上に載せて、あるいは、図3に示すように、露地7Aの水平栽培台7の上に載せて、複数の培地収納トレイ6を並べて配設している。これらの養液栽培装置は、植物を植え付けている養液培地4に給水器25で養液20を供給して植物を生育させる。
培地収納トレイ6は、図5ないし図11に示すように、両側縁に沿って上方に突出する一対の隔壁8を一体的に成形して設けている。この隔壁8は、培地収納トレイ6の上に載せられる培地プレート1を内部に収納できる高さを有する。さらに、隔壁8は、培地プレート1の上に積層されるや、給水管23から供給される養液20が、培地収納トレイ6の外側にこぼれ落ちるのを防止する。したがって、隔壁8の高さは、養液培地4や養液20が外にこぼれるのを防止できる高さに成形する。隔壁8の高さは、培地収納トレイ6に載せられる培地プレート1の上面とほぼ等しくし、あるいは培地プレート1の上面より多少高くすることができる。
図の隔壁8は、培地収納トレイ6の両側に設けた本体壁8Aの上端部を外側に向かって延長して突出部8Bを一体的に設けると共に、突出部8Bの先端部に上方に突出する起立部8Cを一体的に設けている。この起立部8Cは、その上端の位置が、培地収納トレイ6に載せられる培地プレート1の上端面よりも高くなるように成形している。この培地収納トレイ6は、培地プレート1の上面より上方に突出する起立部8Cで養液培地4や養液20をせき止めることができるので、養液培地4や溶液20が培地収納トレイ6からこぼれ落ちるのを有効に防止できる。このように、本体壁8Aの外側に突出部8Bを設けて、この突出部8Bの先端に培地プレート1の上面より突出する起立部8Cを備える隔壁8は、本体壁8Aの高さを、培地収納トレイ6に載せられる培地プレート1の上面よりも多少低くすることもできる。さらに、培地収納トレイは、図示しないが、隔壁の突出部を培地収納トレイの開口部が広くなる方向に傾斜させることもできる。この培地収納トレイは、突出部の上に排水される養液を、突出部の上面に沿って、速やかに流下できる。ただ、培地収納トレイは、必ずしも隔壁に突出部を設ける必要はない。突出部のない隔壁は、上端の位置を培地収納トレイに載せられる培地プレートの上端面よりも高くして、養液培地や養液が培地収納トレイの外側にこぼれ落ちるのを有効に防止できる。
さらに、図に示す培地収納トレイ6は、隔壁8の本体壁8Aの外側と突出部8Bの下方に突出して、これらを互いに連結する複数列の補強リブ15を設けている。補強リブ15は、本体壁8Aと突出部8Bに対して垂直な方向に形成されており、培地収納トレイ6の両側に所定の間隔で一体的に成形して設けている。この補強リブ15は、突出部8Bを下側から支持してこれを補強しており、この部分が変形したり破壊されるのを防止している。
さらに、培地収納トレイ6は、上面に、両端に延びる縦溝9を備えている。縦溝9は、図5と図10に示すように、培地収納トレイ6の両端面まで延長して設けている。図に示す縦溝9は、一対の隔壁8の内側に、隔壁8に沿って設けた一対の側溝9Aと、一対の側溝9Aの間に設けた中央溝9Bとを備える。中央溝9Bは、一対の側溝9Aの中間に位置して、側溝9Aと平行に設けている。この培地収納トレイ6は、養液培地4を透過して培地プレートから排水される廃水をこの縦溝9に案内し、この縦溝9から培地収納トレイ6の外部に排水する。ただ、培地収納トレイは、必ずしも中央溝を設ける必要はない。中央溝のない培地収納トレイは、養液培地を透過して培地プレートから排水される廃水を側溝に案内して外部に排水する。図に示す培地収納トレイ6は、縦溝9の間の中央上面を水平面としている。この構造は、中央上面の上方に配設される培地プレート1を安定して配設できる。ただ、培地収納トレイは、中央上面を、縦溝に向かって下り勾配に多少傾斜させることもできる。
縦溝9は、廃水をスムーズに流すことができる幅と深さを有する。縦溝9は、幅が狭すぎても、深さが浅すぎても、廃水に含まれる異物が詰まりやすくなり、廃水をスムーズに排水できない。さらに、養液栽培装置は、縦溝9の深さによって、培地プレート1の上面に積層される養液培地4の下面と、縦溝9に排水される廃水レベルとの高低差が変化する。このため、これらのことを考慮して、縦溝9の幅は、たとえば2cm以上、好ましくは3cm以上とする。また、縦溝9の深さは、たとえば1cm以上、好ましくは2cm以上とする。ただ、培地収納トレイは、縦溝の幅を広くして、深さを深くすると全体の強度が低下する。このため、縦溝9の幅と深さは、たとえば7cmよりも小さく、好ましくは6cm以下とする。縦溝9は、廃水の詰まりを少なくし、かつ培地プレート1を水平に保持し、さらに、培地プレート1の上面に積層される養液培地4の下面と縦溝9内の廃水レベルとの高低差を十分な間隔とすることから、好ましくは幅を3〜5cmとし、深さを2〜5cmとする。
さらに、培地収納トレイ6は、縦溝9に流れ込んだ廃水を培地収納トレイ6の外部に排水するドレン孔17を設けている。図5に示す培地収納トレイ6は、ドレン孔17を、一方の側溝9Aの中央部に設けている。ドレン孔17は、図9に示すように、培地収納トレイ6の底面を貫通する貫通孔で、縦溝9に流れ込んだ廃水を通過させて外部に排水する。培地収納トレイは、図示しないが、縦溝の底面をドレン孔に向かって下り勾配に傾斜させて、縦溝を流れる廃水を速やかにドレン孔に流すことができる。ただ、ドレン孔17は、図5の鎖線で示すように、中央溝9Bに設けることもできる。
さらに、図に示す培地収納トレイ6は、一対の側溝9Aと中央溝9Bとを連結溝16で連結している。連結溝16は、一対の縦溝9Aを連結して設けた溝で、中央溝9Bを横断して、中央溝9Bと垂直に交差している。図の培地収納トレイ6は、両端部と中央部にそれぞれ連結溝16を設けている。両端部に設けられる連結溝16は、図12に示すように、互いに隣接して配設される区画トレイ6Aを連結した状態で溝が形成されるようにしている。これらの連結溝16の幅と深さも、前述の縦溝9と同じ範囲とすることができる。
以上の連結溝16は、一対の側溝9Aと中央溝9Bとを流れる廃水を流動させて排水する。縦溝9に流入する廃水は、ドレン孔17を介して外部に排水される。したがって、側溝9Aにドレン孔17を設けてなる培地収納トレイ6は、この側溝9Aに向かって廃水を流してドレン孔17から排水する。また、中央溝にドレン孔を設けてなる培地収納トレイは、側溝から中央溝に向かって廃水を流して、中央溝に設けたドレン孔から排水する。さらに、連結溝は、廃水の流動方向に向かって、底面を下り勾配に傾斜させることもできる。この構造の連結溝は、廃水を速やかに流して排水することができる。たとえば、一方の側溝にドレン孔を設けている培地収納トレイは、他方の側溝からこの側溝に向かって連結溝の底面を下り勾配に傾斜させて速やかに排水できる。この構造は、他方の側溝と中央溝を流れる廃水を、ドレン孔を設けた側溝に流下させて排水する。ただ、連結溝は、必ずしも必要ではない。連結溝のない培地収納トレイは、各縦溝にドレン孔を設けて排水する。
さらに、図13に示す養液栽培装置は、縦溝9内の廃水を外部に排水する排水パイプ26をドレン孔17に配設している。図の排水パイプ26は、ドレン孔17を上下に貫通して挿通している。この排水パイプ26は、上下に移動できるようにドレン孔17に挿入している。上下に移動できる排水パイプは、図の鎖線で示すように、上下位置を変更して、溝形の培地収納トレイ6の内部に液体を所定のレベルに蓄えることできる。この構造の養液栽培装置は、たとえば、溝形の培地収納トレイ6に殺菌液を蓄えて殺菌し、あるいは養液を蓄えて過乾燥状態となった養液培地に給水することができる。また、上下に移動できる排水パイプは、実線で示す位置まで降下させて、縦溝9の廃水をスムーズに排水できる。
さらに、図の排水パイプ26は、ドレン孔17から抜け落ちるのを防止するために、上端に鍔部27を設けている。また、ドレン孔17は、排水パイプ26の鍔部27を案内する段差凹部28を内側に設けている。この形状のドレン孔17は、段差凹部28に鍔部27を案内して、排水パイプ26の上端を縦溝9の底面とほぼ等しい高さ、あるいは底面よりやや低い位置に配置できるようにしている。このように、排水パイプ26の上端を縦溝9の底面と等しく、あるいは底面より低く配置する構造は、縦溝9に溜まった廃水をドレン孔17から効率よく排水できる特長がある。さらに、段差凹部28に案内される鍔部27の下面を段差凹部28の底面に当接させて、排水パイプ26がドレン孔17から抜けるのを阻止している。
以上の構造の培地収納トレイ6は、プラスチックを発泡成形して製作される。この培地収納トレイ6は安価に多量生産できる。プラスチック発泡体で製作される培地収納トレイ6は、表面に非発泡層を設けて、廃水の内部への浸透を阻止し、あるいは独立気泡に発泡させて、廃水の内部への浸透を阻止することができる。ただ、培地収納トレイは、上面に敷設される非透水シート2で、廃水が培地収納トレイに浸透するのを防止できるので、培地収納トレイを完全な防水構造とする必要はない。プラスチック発泡体の培地収納トレイ6は、発泡スチロールで製作して、とくに安価に多量生産できる。ただ、培地収納トレイは、他のプラスチック発泡体、たとえば塩化ビニル発泡体、EVA発泡体、ウレタン発泡体等で製造することもできる。
さらに、図の培地収納トレイ6は、複数の区画トレイ6Aに分割して、隣接して配置する区画トレイ6Aを嵌着構造で連結する構造としている。この培地収納トレイ6は、所定の大きさの区画トレイ6Aを並べて畝のように細長く連結できる。区画トレイ6Aは、隣接縁に互いに嵌着できる連結突出部18と連結凹部19とを設けている。この培地収納トレイ6は、図12に示すように、連結突出部18を連結凹部19に入れて、隣接する区画トレイ6Aを定位置に連結できる。養液栽培装置は、培地収納トレイ6の上に非透水シート2を敷設するので、区画トレイ6Aを、連結部から水が漏れないように防水構造で連結する必要はない。上に敷設している非透水シート2で、廃水が培地収納トレイ6の上面に浸透しないようにしながら集めることができるからである。
非透水シート2は、培地収納トレイ6の上に敷設している。この非透水シート2は、上側に配設される培地プレート1や保水シート5等と、下側に配設されると培地収納トレイ6とを区画している。非透水シート2は、養液培地4を通過した廃水がこれを透過して、培地収納トレイ6まで浸透するのを防止している。非透水シート2は、培地収納トレイ6の外形よりも大きく、両側の隔壁8の外側面まで延長して配設される。隔壁8と非透水シート2の間から廃水が浸入するのを防止するためである。
非透水シート2は、培地収納トレイ6の上面に沿う状態で敷設される。縦溝9に敷設される非透水シート2は、図2と図3に示すように、その内面に沿って敷設される。縦溝9の内面に敷設される非透水シート2は、たとえば、両面接着テープ(図示せず)を介して縦溝9の内面に接着して固定することができる。縦溝9の内面に沿って敷設される非透水シート2は、その内側に形成される溝内を廃水が流れる。したがって、本明細書において、「縦溝を廃水が流れる」とは、縦溝の内側に直接に廃水が流れるのではなく、縦溝の内側に敷設される非透水シートの内側を廃水が流れることを意味するものとする。
非透水シート2は、プラスチックフィルムからなる非透水性のシートである。プラスチックフィルムである非透水シート2は、ポリエチレンフィルムが適している。ただ、非透水シート2であるプラスチックフィルムには、塩化ビニルフィルムも使用できる。さらに、養液栽培装置は、非透水シートを、プラスチックフィルムに特定しない。非透水シートには、たとえば表面を防水加工した不織布や布等も使用できるからである。不織布や布で構成される非透水シートは、プラスチックフィルムに比べて破れ難く、また熱に強い特長がある。
培地プレート1は、上面に突出する多数の凸部11を有する。各々の凸部11は、上端を同一面に配置して、根切りシート3を水平に配置できる形状としている。図の培地プレート1は、凸部11の上面を平面状に成形している。この培地プレート1は、上端の平面で根切りシート3を面接触状態に支持して、水平に調整できる。凸部11は、上端の平面部の面積を大きくして、根切りシート3を水平に支持する面積を大きくできる。ただ、凸部上端の平面部を大きくすると、凸部11の間に設ける排水溝10が占める割合が狭くなって、根切りシート3を透過する廃水を速やかに排水できなくなる。したがって、凸部上端の平面部の面積は、根切りシート3を裏から支持してほぼ水平に配置でき、しかも排水溝10で根切りシート3を透過する廃水をスムーズに排水できるようにする。たとえば、凸部上端の面積は、1cm2〜100cm2、好ましくは1cm2〜30cm2、さらに好ましくは2cm2〜20cm2とする。
図14の培地プレート1は、凸部11を四角柱状として、凸部11の間に碁盤格子状に排水溝10を設けている。ただし、培地プレートの凸部は、四角柱、六角柱、八角柱等の多角柱状、あるいは円柱状、あるいはまた、楕円柱状とすることができる。さらに、図示しないが、培地プレートの凸部は、下方に向かって水平断面積が大きくなる形状、たとえば、角錐台や円錐台形状とすることもできる。また、培地プレートは、必ずしも凸部の間に碁盤格子状に排水溝を設けた構造とする必要はなく、図15に示すように、細長い直方体の凸部11の間に、筋状に排水溝10を設けた構造とすることもできる。
培地プレート1は、凸部11の間に排水溝10を形成し、この排水溝10でもって、養液培地4と根切りシート3を透過する廃水を外周に向かって流して培地プレート1から排水する。また、培地プレート1の凸部11は、排水溝10の廃水から根切りシート3を上方に分離して、廃水に起因する病気を防止する。根切りシート3を廃水から分離するために、凸部11の高さは1cm以上、好ましくは1.5cm以上、さらに好ましくは2cm以上とする。凸部11を高くするほど、根切りシート3を排水溝10の廃水から確実に分離できる。ただ、凸部を高くすると培地プレート全体が厚くなって製造コストが高くなり、また凸部の強度も低下する。このため、凸部11の高さは、5cmよりも低く、好ましくは4cm以下とする。
さらに、排水溝10の幅、すなわち隣接する凸部11の間隔は、廃水をスムーズに流すことができる幅とする。排水溝10の幅が狭すぎると、廃水に含まれる異物が詰まりやすい。このため、排水溝10の幅は、たとえば2mm以上、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは5mm以上とする。ただ、排水溝は、根切りシートを支持しない部分となるので、この幅が広すぎると、根切りシートを水平な姿勢に支持できなくなる。このため、排水溝10の幅は、たとえば50mmよりも狭く、好ましくは40mmよりも狭く、さらに好ましくは30mmよりも狭くする。排水溝10の最適幅は、廃水の詰まりを少なく、かつ根切りシート3を水平に保持することから、最適には10mm〜25mmとする。
さらに、多数の凸部11の間に形成される排水溝10は、図15に示すように、底面を傾斜面10Aとして、廃水を速やかに外周に流すことができる。図に示す排水溝10は、中央を山形とする傾斜面10Aを設けて、廃水を培地プレート1の両側に流す構造としている。ただ、傾斜面は一方向にのみ傾斜させることもできる。さらに、図示しないが、複数の凸部を碁盤格子状に備える培地プレートも、縦横に交差する排水溝の底面を傾斜面とすることができる。これらの排水溝は、廃水を速やかに培地プレートの外側に流すことができる形状の傾斜面とする。
培地プレート1は、下面の平面プレート12から多数の凸部11を上に突出させる形状に成形している。平面プレート12は、たとえば5mm〜30mmの厚さの板状としている。図に示す培地プレート1は、プラスチックの発泡体で製作される。この培地プレート1は安価に多量生産できる。プラスチック発泡体からなる培地プレート1は、表面に非発泡層を設けて、廃水の内部への浸透を阻止し、あるいは独立気泡に発泡させて、廃水の内部への浸透を阻止している。ただ、養液栽培装置は、培地プレート1の下に非透水シート2を敷設するので、培地プレートを完全な防水構造とする必要はない。培地プレート1に浸透して透過した廃水を、下に敷設している非透水シート2で所定の位置に集めることができるからである。プラスチック発泡体の培地プレート1は、発泡スチロールで製作して、とくに安価に多量生産できる。ただ、培地プレートは、他のプラスチック発泡体、たとえば塩化ビニル発泡体、EVA発泡体、ウレタン発泡体等で製造することもできる。
さらに、培地プレートは、図示しないが、熱可塑性のプラスチックシートを真空成形して凸部を設けることもできる。この培地プレートは、平面プレートの一部を上方に突出するように成形して凸部とし、凸部の間に排水溝を設ける。この培地プレートも安価に多量生産できる。
培地プレート1は、複数の区画プレート1Aに分割して、隣接して配置する区画プレート1Aを嵌着構造で連結する構造にできる。この培地プレート1は、所定の大きさの区画プレート1Aを細長く並べて連結できる。図16の区画プレート1Aは、隣接縁に互いに嵌着できる連結突出部13と連結凹部14とを設けている。この培地プレート1は、連結突出部13を連結凹部14に入れて、隣接する区画プレート1Aを定位置に連結できる。
根切りシート3は、防根シートとも呼ばれるシートで、すでに市販されているものを使用する。根切りシート3は、細繊維を立体的に集合した不織布が使用できる。また、微細な貫通孔を無数に設けているプラスチックフィルムも根切りシート3として使用できる。さらに、根切りシート3は、水を透過させて植物の根が成長して透過するのを阻止できる全てのシートを使用することができる。
根切りシート3は、培地プレート1の上面に積層されて、養液培地4に植え付けしている植物の根が伸びて排水溝10に侵入するのを阻止する。植物の根が排水溝10に侵入すると、根が廃水に接触して病気になるおそれがあるからである。したがって、根切りシート3は、好ましくは、図2と図3に示すように、培地プレート1を収納した培地収納トレイ6の上面全面に張設される。ただ、培地プレートの上面の一部に養液培地を載せて植物を生育させる場合、必ずしも培地プレートを収納した培地収納トレイの上面全面に根切りシートを張設する必要はない。根切りシート3は、養液培地4と培地プレート1との間に張設されて、根が培地プレート1の排水溝10に侵入するのを阻止する。図の根切りシート3は、培地プレート1を収納した培地収納トレイ6の上面全面、すなわち、培地プレート1の上面と、培地収納トレイ6の隔壁8の突出部8Bの上面の全面に水平に張設して、培地収納トレイ6の外周から下方に垂らしている。
さらに、図2と図3に示す養液栽培装置は、根切りシート3と培地プレート1との間に保水シート5を配設している。この保水シート5は、養液培地4と根切りシート3を透過した廃水を吸水して保水する。保水シート5は、無機繊維を方向性なく立体的に集合している保水マット、微細な繊維を方向性なく集合して、無数の空隙ができるように交点で結合している不織布、所定の厚さのロックウール、織布、耐水性のある紙等が使用できる。図に示す養液栽培装置は、培地プレート1を収納した培地収納トレイ6の上面のほぼ全面にわたって1枚の保水シート5を配設している。ただ、養液栽培装置は、培地プレートの上面にのみ配設することもできる。
保水シート5に水分を保水する養液栽培装置は、養液培地4が乾燥するときに、保水する水分を根切りシート3に透過させて、養液培地4に供給する。保水シート5の水分は、気化して養液培地4に供給され、あるいは根切りシート3を透過して養液培地4に浸透して補給される。したがって、ここに保水シート5を配設する養液栽培装置は、養液培地4の過乾燥を防止しながら植物を生育できる特徴がある。ただ、養液栽培装置は、必ずしも保水シートを設ける必要はない。保水シートのない養液栽培装置は、乾燥状態で生育できる植物の栽培に適している。また、養液培地の水分率を検出して、養液培地が過乾燥になると、給水器25で養液培地4に養液を供給して、植物を生育することもできる。
以上の養液栽培装置は、水平栽培台7の上に、複数の培地収納トレイ6を並べて水平に配置する。ただ、複数の培地収納トレイ6を水平に並べて連結する養液栽培装置は、水平栽培台7のレベルに狂いがあると、長く連結された複数の培地収納トレイ6を最適な配置にできず、部分的に養液が停滞して、この養液に起因して植物が病気になるおそれがある。とくに、水平栽培台7の高低差が、養液培地底面と縦溝底面との高低差よりも大きいと、養液培地4が培地収納トレイ6に溜る水に接触して、スムーズに排水できなくなる。このため、複数の培地収納トレイ6を水平に並べて水平栽培台7の上に配置する養液栽培装置は、水平栽培台7を設置するときの高低差が制限される。養液栽培装置は、凸部11を設けた培地プレート1を培地収納トレイに収納し、さらに培地収納トレイ6に縦溝9を設けているので、養液培地底面と縦溝底面との高低差を大きくできる。たとえば、図13に示すように、養液培地底面と縦溝底面との高低差は、培地プレート1の高さ(h)、すなわち、平面プレート12の厚み(a)と凸部11の高さ(b)のトータルに、縦溝9の深さ(d)を加えた高低差とすることができる。したがって、水平栽培台7を設置するときの高低差を大きくでき、複数の培地収納トレイ6を並べてなる養液栽培装置を理想的に配置できる。これにより、養液培地4に供給される水を速やかに排水して、停滞する養液に起因する植物の病気を確実に防止できる。
図2に示す水平栽培台7は、地面から上に離して配置している載せ台7Bである。このように、載せ台7Bに載置される養液栽培装置は、ドレン孔17から外部に排水される廃水を自然に流下させて効率よく回収できる特長がある。図3に示す水平栽培台7は、露地7Aである。図3に示す水平栽培台7は、露地7Aを上方に突出させており、突出する露地7Aの上面を水平面として、培地収納トレイ6を直接に載置している。
以上の養液栽培装置は、図2と図3に示すように、植物を植え付けている養液培地4に、給水器25で養液20を供給している。給水器25は、図に示すように、養液20を貯溜するタンク21と、このタンク21内の養液20を吸い上げて移送するポンプ22と、このポンプ22から供給される養液20を養液培地4に散水する給水管23とを備える。この構造の給水器25は、ポンプ22を連続運転して植物に定量の養液20を連続供給し、あるいは、ポンプ22の運転を制御部24で制御して、所定量の養液20を所定の時間間隔で植物に供給する。植物に供給される養液20は、養液培地4と根切りシート5とを透過して、一部は保水シート5に吸収され、残りは廃水として培地プレート1の排水溝10を流下して、培地プレート1から培地収納トレイ6の縦溝9に流入される。培地収納トレイ6の縦溝9に流入して回収される廃水は、図13に示すように、ドレン孔17に挿入した排水パイプ26を介して外部に排水される。培地収納トレイ6から排水された廃水は、回収され、あるいは図2の鎖線で示すように給水器25のタンク21に環流される。図2に示す給水器25は、タンク21に環流される廃水を、再び植物に供給する構造としているが、回収した廃水は、給水器とは別の回収用のタンクに集めることもできる。
植物に供給される養液20は、水に肥料や薬剤を添加した溶液である。したがって、養液培地4と根切りシート3を透過した廃水が、露地に排水されるのは好ましくない。それは、廃水に含まれる成分によって露地の土壌を汚染し、あるいは、雑草や細菌等の繁殖を促進するおそれがあるからである。このように、培地収納トレイから外部に排水される廃水を回収する養液栽培装置は、廃水が露地に浸透するのを防止して、理想的な環境で植物を栽培できる特長がある。
回収された廃水は、廃棄され、あるいは再び養液培地に供給される。回収されて再び養液培地4に供給される廃水は、必要な肥料を添加して所定の肥料濃度に調整される。ただ、回収された廃水は、肥料濃度を調整することなく、水分を補給する目的で養液培地4に供給することもできる。回収した廃水を再び養液培地4に供給する装置は、水を有効に利用して水の消費量を少なくできる。また、廃水には肥料も含有されているので、廃水を再び養液培地に供給する装置は、ランニングコストを低減できる特長もある。さらにまた、肥料を含む廃水を周囲に排水しない特徴もある。
1…培地プレート 1A…区画プレート
2…非透水シート
3…根切りシート
4…培地
5…保水シート
6…培地収納トレイ 6A…区画トレイ
7…水平栽培台 7A…露地
7B…載せ台
8…隔壁 8A…本体壁
8B…突出部
8C…起立部
9…縦溝 9A…側溝
9B…中央溝
10…排水溝 10A…傾斜面
11…凸部
12…平面プレート
13…連結突出部
14…連結凹部
15…補強リブ
16…連結溝
17…ドレン孔
18…連結突出部
19…連結凹部
20…養液
21…タンク
22…ポンプ
23…給水管
24…制御部
25…給水器
26…排水パイプ
27…鍔部
28…段差凹部
30…ベース培地
40…圧縮培地
41…ヤシガラ繊維
42…粒状炭
91…培地プレート
92…非透水シート
93…根切りシート
94…培地
96…培地収納トレイ
97…水平栽培台

Claims (3)

  1. 立体的に方向性なく集合されたヤシガラ繊維(41)を所定の厚さの板状に圧縮成形して圧縮培地(40)とし、この圧縮培地(40)を水に浸漬して分散し、分散されたヤシガラ繊維(41)をベース培地(30)の上に所定の厚さに載せてミョウガの養液培地(4)とし、この養液培地(4)にミョウガを植え付けて養液栽培するミョウガの養液栽培方法であって、
    ヤシガラ繊維(41)に、3重量%〜25重量%の粒状の粒状炭(42)を添加混合してヤシガラ繊維(41)と粒状炭(42)とを乾式混合して混合体とし、この混合体を所定の厚さの板状に圧縮成形して粒状炭(42)を分散状態に混合してなる圧縮培地(40)とし、さらに圧縮培地(40)を水に浸漬してヤシガラ繊維(41)と粒状炭(42)とを水に分散させる状態で撹拌し、撹拌されたヤシガラ繊維(41)と粒状炭(42)とをベース培地(30)の上に所定の厚さに載せて養液培地(4)とし、この養液培地(4)にミョウガを植え付けして養液栽培することを特徴とするミョウガの養液栽培方法。
  2. ヤシガラ繊維(41)に5重量%〜20重量%の粒状炭(42)を混合して圧縮培地(40)とする請求項1に記載されるミョウガの養液栽培方法。
  3. 前記粒状炭(42)の平均粒径を2mm〜20mmとする請求項1に記載されるミョウガの養液栽培方法。
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