JP6981707B1 - イチゴ苗の生育システム及び生育方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 親株から伸長するランナーに発生した子株を親株から切り離さずに生育する場合において、水分補給を十分に行うことができて病虫害や根腐れのリスクが少なく、子株を管理し易いイチゴ苗の生育システム及び生育方法を提供することを目的とする。【解決手段】 所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、イチゴ苗の生育システム及び生育方法に関する。
従来、親株から伸長するランナーに発生した子株を親株から切り離さずに生育するイチゴ苗の生育システムとしては、親株の栽培床を横長の親株栽培用栽培棚に設置し、その短手方向の片側に横長の子株栽培用栽培棚を平行配置して、これにランナーから発生した子株を定着させたポットを設置し、更に伸長するランナーに順次発生する新たな子株を別のポットに定着させて子株栽培用栽培棚に設置していくものが一般的に採用されている。
上記生育システムでは、子株栽培用ポットに培地として土を入れたり、養液を供給したりするため、病原菌の増殖による培地汚染や害虫が発生して、病虫害になり易いという問題がある。更に培地があまり乾燥すると、発根してもうまく成長せず、水を十分与えても温度上昇により根腐れすることがある。
これに対し、親株栽培用栽培棚から透水性シートを垂れ下げて、親株から伸びるランナーをシート上に這わせる生育システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。シートに対し定期的に散水してシートに接触する根から水分を吸わせるので、根が土に付かず、病虫害が抑制され、根腐れも防止される。しかし、根で吸収できる水分量が少なく、子株が生育しにくいという問題がある。また、親株から伸びるランナーは相当数あるため、子株栽培用栽培棚上で多数本のランナーが入り組んで絡み合う等、手入れがしにくいという問題もある。
特開平7−327480号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、親株から伸長するランナーに発生した子株を親株から切り離さずに生育する場合において、水分補給を十分に行うことができて病虫害や根腐れのリスクが少なく、子株を管理し易いイチゴ苗の生育システム及び生育方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、
所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム
を提供する。
請求項2の発明は、
所定深さの養液が湛えられる横長の養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
前記親株栽培用プランターと平行に配置されて所定深さの水が湛えられる横長の水槽で、且つ水が長手方向に循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム
を提供する。
請求項3の発明は、
所定深さの養液が湛えられる横長の養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
前記親株栽培用プランターの短手方向の両側に前記親株栽培用プランターと略平行に配置されて、それぞれ所定深さの水が湛えられる横長の水槽で、且つ水が長手方向に循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム
を提供する。
請求項4の発明は、
所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、
前記親株栽培用プランターで栽培される親株と前記子株栽培用プランターで栽培される子株に光を照射する照明と、を備え、
前記親株栽培用プランター及び前記子株栽培用プランターと、前記照明を上下方向に交互に積層配置してなることを特徴とするイチゴ苗の生育システム
を提供する。
請求項5の発明は、
所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
親株から伸長するランナーに発生する子株を定着させるスポンジ培地と、
前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、子株を定着させたスポンジ培地が設置される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム
を提供する。
請求項6の発明は、
請求項5記載のイチゴ苗の生育システムを用いるイチゴ苗の生育方法において、
前記スポンジ培地に子株を定着させる際には、前記スポンジ培地が水中に浸されるように吸水させて設置し、
子株の根が前記培地スポンジの下側から発出した後は、前記スポンジ培地と前記子株栽培用プランターの底面との隙間を広げるように、前記スポンジ培地の下側に突起体を取り付けることを特徴とするイチゴ苗の生育方法
を提供する。
請求項7の発明は、
請求項5記載のイチゴ苗の生育システムを用いるイチゴ苗の生育方法において、
前記スポンジ培地に子株を定着させる際には、前記スポンジ培地が水中に浸されるように吸水させて設置し、
子株の根が前記培地スポンジの下方に発出した後は、前記スポンジ培地と前記子株栽培用プランターの底面との隙間を広げるように、前記スポンジ培地と前記子株栽培用プランターの底面との間に介在物を設置することを特徴とするイチゴ苗の生育方法
を提供する。
請求項8の発明は、
請求項5記載のイチゴ苗の生育システムを用いるイチゴ苗の生育方法において、
前記スポンジ培地に子株を定着させる際には、前記スポンジ培地が水中に浸されるように吸水させて設置し、
子株の根が前記培地スポンジの下側から発出した後は、前記スポンジ培地を水に浮かべられるように脱水することを特徴とするイチゴ苗の生育方法
を提供する。
本発明によれば、循環する水に子株を浸して育苗するので、水分補給を十分に行うことができると共に病虫害や根腐れのリスクが少なくなる。親株栽培用プランターから伸長するランナーを両側の子株栽培用プランターに分散するので、子株を管理し易くなる。
本発明のイチゴの育苗システムの一実施形態を示す側面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 本発明の育苗システムを用いるウレタン培地の一実施例を示す斜視図 ウレタン培地の下側に設けられる突起物を示す斜視図。
(育苗システム1)
本発明の実施形態に係るイチゴの育苗システム1について図面を参照しながら説明する。育苗システム1は、水耕栽培用のイチゴの育苗に用いられ、図1に示すように、鉛直方向に3段(複数段)のプランター設置棚11、11、11を有している。各プランター設置棚11は、図1〜3に示すように、概ね直方体形状で横長の親株栽培用プランター2と、親株栽培用プランター2の短手方向の両側方に略平行に配置される概ね直方体形状で横長の子株栽培用プランター3、3と、親株栽培用プランター2で栽培される親株Pから伸長するランナーSRに発生する子株Cを個別に定着させるウレタン培地4・・4を備える。各プランター設置棚11の上方には、親株栽培用プランター2で栽培する親株P及び子株栽培用プランター3で栽培する子株Cに光を照射するLED照明Lを備える。育苗システム1全体としては、親株栽培用プランター2及び子株栽培用プランター3と、照明Lと、が上下方向に交互に積層配置されることになる。
(親株栽培用プランター2)
親株栽培用プランター2は、図1〜3で示すように、所定深さの養液Nが湛えられて、上面開口が蓋21で閉鎖された養液槽である。蓋21には、図2に示すように、長手方向に間隔をあけて親株Pを定植するための挿入孔21aが設けられている。親株Pは、図3に示すように、周囲に巻いたスポンジ等の緩衝材22を介して挿入孔21aに支持され、蓋21の下方に露出する根Rpが養液Nに浸たされる。また、図2に示すように、親株栽培用プランター2の長手方向の一端付近には、養液を供給する給液口2aが設けられ、給液口2aと反対側の他端付近には、養液を排出する排液口2bが設けられて、養液が給液口2aから排液口2bへ向かって流れるように常時循環している。
排液口2bから排出された養液は、育苗システム1の下部に設置した養液槽(不図示)に流下し、該養液槽のフィルターで異物を除去し、エアレーション装置(不図示)で溶存酸素を補った後、ポンプ(不図示)で給液口2aへ送出される。排液口2bは、親株栽培用プランター2の底面から突出して上端が開口したオーバーフロー管で形成されており、根Rpの略全体を浸せる養液深さを維持している。親株栽培用プランター2の養液Nは、蓋21と、挿入孔21aに挿入した親株P及び緩衝材22がプランター内部への光の進入を遮断することにより、青粉(藻類)の発生が抑制されている。なお、図1において、親株栽培用プランター2と下部に設置される養液槽やポンプ等とを繋ぐ配管等は省略されている。
(子株栽培用プランター3)
子株栽培用プランター3、3は、図1〜3で示すように、所定深さの水Wが湛えられ、上面が全面開口していて短手方向に大きな幅がある水槽で、親株栽培用プランター2の親株Pから伸びるランナーSRに順次発生する子株Cを水Wに浸して栽培することができる。各子株栽培用プランター3は、図2に示すように、長手方向の一端付近に水を供給する給水口3aが設けられ、給水口3aと反対側の他端付近に水を排出する排水口3bが設けられて、水Wは給水口3aから排水口3bへ向かって流れるように常時循環している。
排水口3bから排出された水は、育苗システム1の下部に設置した水槽31に流下し、水槽31に設けたフィルターで異物を除去し、エアレーション装置(不図示)で溶存酸素が補った後、ポンプ(不図示)で給水口3aへ送出される。排水口3bは、子株栽培用プランター3の底面から突出すると共に上端が開口しているオーバーフロー管で形成されて、子株Cの根Rc(図3)を浸すのに十分な水深を維持している。具体的には、後述するウレタン培地4の上下の厚み寸法と略同じであり、ウレタン培地4に十分吸水させて略全体が水中に沈むようにしたときに、ウレタン培地4の上面が子株栽培用プランター3の水面と略同じ高さとなるように設定されている。
親株Pと子株CはランナーSRで繋がれて、育苗に必要な養分はランナーSRを通じて親株Pから各子株Cへ供給されており、あとは子株Cの発根と培地への活着及び光合成等に必要な水分を与えれば足りるため、子株栽培用プランター3の水Wには青粉を発生させるような養分は添加されていない。したがって、親株栽培用プランター2とは異なり、光を照射されても青粉発生の心配がなく、上部を全面的に開口できるものである。なお、図1において、子株栽培用プランター3と下部に設置される水槽やポンプ等とを繋ぐ配管等は省略されている。
(ウレタン培地4)
ウレタン培地4は、ウレタンスポンジ製の培地であり、直方体形状に形成されていて、上面には、図4に示すように、ランナーSRに発生した子株Cを挟み込ませるように人手で留めて定着させるスリットSを設けている。使用するウレタンスポンジは連続気泡構造であり、水中で圧縮して空気を押し出した後で、圧縮状態を解除すれば十分な水を吸水保持できるので、ウレタン培地4に定着させる際には発生間もなく殆ど根が出ていない子株でも、速やかに発根させることができる。また、吸水したウレタン培地4を子株栽培用プランター3に設置し、湛えた水Wに浸せば、図3に符号Xで示すように、培地の略全体が水中に沈んで、溶存酸素を補われた水が常時供給されるようになり、発根後も継続的な成長が促される。
子株Cから発根した根Rcは、成長に伴いウレタンスポンジ内を下向きに伸びてゆき、ウレタン培地4の下面を突き破って発出する。ウレタンスポンジによる抵抗がなくなることで、その後、横方向にも広がるように大きく成長し、取り込める水分量が増えることで、子株全体が更に大きく成長する。しかし、根Rcが発出した後も、ウレタン培地4が水中に沈んだままでは、ウレタン培地4と子株栽培用プランター3の底面の隙間が狭く、根Rcの成長の妨げになる。そこで、根Rcが発出した後は、前記隙間を広げて根Rcの成長を促すため、図3に符号Yで示すように、ウレタン培地4に後述する突起体5を取り付ける。
(突起体5)
突起体5は、プラスチック製で、図5に示すように、概ね丸棒状の脚部51と、その上部に同心に形成される円盤状の受部52と、受部52の上面の中央から真直ぐ突出し、先端に抜け止め53aを備えるピン部53とを有してなる。ピン部53をウレタン培地4の下面の四隅に差し込めば、図3に符号Yで示すように、脚部51によりウレタン培地4が子株栽培用プランター3の底面との隙間を広げるように浮かされて、その状態で安定的に支持される。これにより、下面から発出した根Rcが成長を妨げられることがなくなる。根の発出部位から外れており、ウレタン培地4を安定的に支持することができれば、ピン部53は四隅に限らず他の部位に差し込んでも良い。なお、脚部51の長さが異なるものを複数種類用意しておくことにより、様々な水深に対応することができる。
(育苗システム1及びそれを用いた育苗方法の特徴)
上述したイチゴの育苗システム1は、溶存酸素を補われながら循環する水Wに子株Cを浸して育苗するので、速やかな発根が促され、発根した根Rcに水分補給及び酸素補給が十分に行われて子株Cを確実に成長させることができる。土を用いないので、虫が発生しにくい。水には養分が含まれていないので、病原菌が増殖しにくい。そして、水は常時循環しているので、根腐れが発生するリスクが低い。
親株栽培用プランター2の両側に平行配置した二台の子株栽培用プランター3は、各親株Pから伸長するランナーSRを左右反対方向に振り分けて誘引することができるうえ、各子株栽培用プランター3は、全面開口しており短手方向に十分な幅があるので、ランナーSRの取り回しや子株C(ウレタン培地4)の設置レイアウトの自由度が高い。すなわちランナーどうしが入り組んで絡み合うことを防止するように取り回して、ランナーSRから順次発生する子株Cを管理することができる。
各子株Cは、個別のウレタン培地4に定着させられた状態で子株栽培用プランター3に設置されるので、生育中に他の子株と根が相互に絡み合うことが防止される。また、ウレタン培地4がアンカーのような役割を果たしてランナーSRの取り回し位置を安定させるので、ランナーが動いて相互に絡み合うことが防止される。子株CをランナーSRから切り離してイチゴ苗として使用する場合に、ウレタン培地4が不要であれば、これを切り裂いて容易に除去することもできる。
子株Cが発生したばかりの初期段階ではウレタン培地4に吸水させて、図3に符号Xで示すように、湛えられた水Wに浸すことで十分な水と溶存酸素を与えて発根を促す一方、根Rcがウレタン培地4内を下向きに伸びて、ウレタン培地4の下面から発出した後は、図3に符号Yで示すように、突起体5を取り付けてウレタン培地4の下面とプランター底面との隙間を広げることで、根Rcの成長用スペースが確保され、また、根Rcが溶存酸素を補充された水に直接晒されることにより、拡大的成長を促されるようになる。なお、突起体5は棒状に形成されているので、根Rcと絡み合うことがなく、子株CをランナーSRから切り離して苗として取り出すときには、ウレタン培地4から抜き取ることにより容易に除去できる。抜け止め53aは、球状に形成されているので、抜き取り作業が行い易い。
(上記実施形態の変形例)
上記実施形態では、ウレタン培地4に設けたスリットSに子株Cを挟み込むように固定する(図4)こととしたが、スリットに代えて差し込み穴を設けてこれに差し込むように固定しても良く、U字形の留め具など別の固定部材を用いても良い。ウレタン培地4は、子株栽培用プランターの水深と略同じ厚みがあって安定的に設置できるものであれば、直方体形状に限らず、他の多角柱形や円柱形、その他の形状のものを用いることができる。
上記実施形態では、ウレタン培地4は、培地間の隙間を水路として水が循環し易くなるように、或いは根Rcの成長具合に応じてプランター底面との隙間を個別に広げられるようにするため、分割形成したものに各子株を定着させるようにしたが、例えば水の経路となる溝を上面に設ける等の手当てをして一体形成するようにしても良い。また、ウレタンスポンジに代えて、気泡連続構造を有する他のスポンジを用いても良く、或いは他の吸水性培地を用いても良い。また、培地を用いることなく、例えば透孔やスリットが形成された筒状体を子株栽培用プランターに設置して、その中に子株Cを落とし込むように設置し、或いは子株Cをそのまま水Wに浸すように設置しても良い。
上記実施形態では、突起体5を棒状に形成したが、これに限らず、ウレタン培地4とプランター底面の間に介在して隙間を広げて、根Rcの成長用スペースを確保できるものであれば、他の形状の突起体を用いても良い。また、ウレタン培地4に取り付けるものでなくても、プランター底面に設置されて、ウレタン培地4の下面との間に介在することにより、ウレタン培地をプランター底面から浮かせて隙間を広げられる、他の介在物を用いることにしても良い。
上記実施形態及び変形例では、ウレタン培地4から子株Cの根Rcが発出した後、根がRcの成長用スペースを確保するために、ウレタン培地4とプランター底面の間に物を介在させて根Rcの成長用スペースを確保したが、これに代えて、ウレタン培地4を子株栽培用プランター3から持ち上げて絞るように脱水して空気を多く含ませることにより浮力を与えて、水Wに浮かべるようにしても良い。これによれば、物を使用しないので、コストが抑えられて、苗として取り出したときの後始末の負担が少なく済む。
上記実施形態において、プランター設置棚は、図1〜2に示すように、四本の中央支柱12・・・12のうち二本ずつに架け渡された二本の梁13、13に対して略垂直に固定される五本の梁14・・・14により設けられているが、例えば矩形状棚板の四隅をそれぞれ垂直に立てられた支柱で支持してなる等、様々な形状の棚を用いることができる。なお、棚は一段のみ設置することにしても良く、或いは棚を設けることなく床に直接設置しても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の変更をなし得るものである。
1 育苗システム
11 プランター設置棚
2 親株栽培用プランター(養液槽)
3 子株栽培用プランター(水槽)
4 ウレタン培地(スポンジ培地)
5 突起体
P 親株
C 子株

Claims (8)

  1. 所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
    前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム。
  2. 所定深さの養液が湛えられる横長の養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
    前記親株栽培用プランターと平行に配置されて所定深さの水が湛えられる横長の水槽で、且つ水が長手方向に循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム。
  3. 所定深さの養液が湛えられる横長の養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
    前記親株栽培用プランターの短手方向の両側に前記親株栽培用プランターと略平行に配置されて、それぞれ所定深さの水が湛えられる横長の水槽で、且つ水が長手方向に循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム。
  4. 所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
    前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、親株から伸長するランナーに発生した子株が水に浸されることにより栽培される子株栽培用プランターと、
    前記親株栽培用プランターで栽培される親株と前記子株栽培用プランターで栽培される子株に光を照射する照明と、を備え、
    前記親株栽培用プランター及び前記子株栽培用プランターと、前記照明を上下方向に交互に積層配置してなることを特徴とするイチゴ苗の生育システム。
  5. 所定深さの養液が湛えられる養液槽で、親株が栽培される親株栽培用プランターと、
    親株から伸長するランナーに発生する子株を定着させるスポンジ培地と、
    前記親株栽培用プランターの側方に配置されて所定深さの水が湛えられる水槽で、且つ水が循環させられており、子株を定着させたスポンジ培地が設置される子株栽培用プランターと、を備えることを特徴とするイチゴ苗の生育システム。
  6. 請求項5記載のイチゴ苗の生育システムを用いるイチゴ苗の生育方法において、
    前記スポンジ培地に子株を定着させる際には、前記スポンジ培地が水中に浸されるように吸水させて設置し、
    子株の根が前記培地スポンジの下側から発出した後は、前記スポンジ培地と前記子株栽培用プランターの底面との隙間を広げるように、前記スポンジ培地の下側に突起体を取り付けることを特徴とするイチゴ苗の生育方法。
  7. 請求項5記載のイチゴ苗の生育システムを用いるイチゴ苗の生育方法において、
    前記スポンジ培地に子株を定着させる際には、前記スポンジ培地が水中に浸されるように吸水させて設置し、
    子株の根が前記培地スポンジの下方に発出した後は、前記スポンジ培地と前記子株栽培用プランターの底面との隙間を広げるように、前記スポンジ培地と前記子株栽培用プランターの底面との間に介在物を設置することを特徴とするイチゴ苗の生育方法。
  8. 請求項5記載のイチゴ苗の生育システムを用いるイチゴ苗の生育方法において、
    前記スポンジ培地に子株を定着させる際には、前記スポンジ培地が水中に浸されるように吸水させて設置し、
    子株の根が前記培地スポンジの下側から発出した後は、前記スポンジ培地を水に浮かべられるように脱水することを特徴とするイチゴ苗の生育方法。
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