JP2013118850A - 室内用植栽パーテション - Google Patents

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Abstract

【課題】日常管理の手間を軽減でき植物を良好に育成できる衛生的な室内用植栽パーテションを提供する。
【解決手段】貯水槽2と、貯水槽2上に起立して設けられると共に対向して設けられた左右一対の側板3と、これら側板3の上端間に掛け渡して設けられた天板4と、天板4に吊下され植物を生やすための土壌壁5と、土壌壁5の上部に左右方向に延びて設けられ水を噴出する噴水管6と、噴水管6に接続され貯水槽2内の水を噴水管6に送るためのポンプ7と、土壌壁5の前面を覆うように側板3の前端と天板4の前端とに設けられ土壌壁5に植生された植物を露出させるための複数の露出孔8を有する前部化粧板9と、土壌壁5の後面を覆うように側板3の後端と天板4の後端とに設けられ土壌壁5に植生された植物を露出させるための複数の露出孔8を有する後部化粧板10とを備えたものである。
【選択図】図8

Description

本発明は、室内で鑑賞植物を育成するための室内用植栽パーテションに関するものである。
従来のオフィスにおけるプラントは所謂貸鉢である。
これは耐陰性のある、主に熱帯及び亜熱帯植物を鉢植えにしてオフィスに置き、定期的に交換し、樹勢を保つものである。
他にポトスなどの耐陰性の強い植物を中心に所謂水耕栽培の原理で恒久的に室内に設置するタイプのものが普及し始めている。
特開2011−67140号公報
ところで、貸鉢タイプの業者による鉢交換や日常の潅水は、意外に気遣わしい。また、レンタル形式などで恒久的に費用が掛かる。このため、足元のタンクに水を溜め、この水をポンプで循環すると共に、蒸散や光合成で大気に放散した水を補いながら、必要量の追い水をタンクに入れていくタイプ、すなわち、据え置き型の水耕栽培タイプが望ましいが、エアコンの効いた室内では葉肉の薄い植物にとって生きにくい環境となるという問題と、循環する水が劣化するという問題とがあった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、日常管理の手間を軽減でき植物を良好に育成できる衛生的な室内用植栽パーテションを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、貯水槽と、該貯水槽上に起立して設けられると共に対向して設けられた左右一対の側板と、これら側板の上端間に掛け渡して設けられた天板と、該天板に吊下され植物を生やすための土壌壁と、該土壌壁の上部に左右方向に延びて設けられ水を噴出する噴水管と、該噴水管に接続され前記貯水槽内の水を噴水管に送るためのポンプと、前記土壌壁の前面を覆うように前記側板の前端と前記天板の前端とに設けられ前記土壌壁に植生された植物を露出させるための複数の露出孔を有する前部化粧板と、前記土壌壁の後面を覆うように前記側板の後端と前記天板の後端とに設けられ前記土壌壁に植生された植物を露出させるための複数の露出孔を有する後部化粧板とを備えたものである。
前記土壌壁は、前記天板に吊下され下方に延びる吊り部と、該吊り部の前部と後部のそれぞれに前後対称に、かつ、上下に間隔を隔てて複数設けられ水の通過を許容する棚部と、上下に隣り合う前記棚部間のそれぞれに充填され植物を育成させるための基盤材と、前記吊り部より前方の前記基盤材の前面に沿って設けられ植物を植え込むための前部植込層と、前記吊り部より前方の前記棚部間に掛け渡して設けられ前記前部植込層の前面を覆う前部メッシュ層と、前記吊り部より後方の前記基盤材の後面に沿って設けられ植物を植え込むための後部植込層と、前記吊り部より後方の前記棚部間に掛け渡して設けられ前記後部植込層の後面を覆う後部メッシュ層とを備えるとよい。
前記吊り部は、棒状に形成され前記天板に一端を連結される背骨部材と、該背骨部材の前後に設けられ左右に延びると共に上下に延びる不織布とを備えるとよい。
前記棚部は、水平方向に延びる筒体の外周に複数孔を形成してなる孔空き管と、該孔空き管内に充填された前記基盤材とを備えるとよい。
前記前部化粧板と前記後部化粧板とが、アルミニウムからなる板材に前記露出孔を水平方向及び上下方向に複数形成してなるとよい。
前記貯水槽には、前記土壌壁下部を受けて支持するための支持部が左右方向に複数間隔を隔てて設けられるとよい。
前記天板は、左右の前記側板上に取り付けられ側板を延長するように上方に延びる起立部と、これら起立部間に形成され水平に延びる水平部とを備えるとよい。
前記側板は、ステンレス鋼からなる板材を断面コ字状に折り曲げて形成されるとよい。
本発明によれば、日常管理の手間を軽減でき植物を良好に育成できる衛生的な室内用植栽パーテションを提供できる。
本発明の実施の形態を示す室内用植栽パーテションの斜視図である。 室内用植栽パーテションの上部の内部構造を示す斜視説明図である。 室内用植栽パーテションの下部の内部構造を示す正面説明図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 室内用植栽パーテションの頂部の内部構造を示す側面断面図である。 室内用植栽パーテションの作製手順を(a)〜(c)の順に示す説明図である。 図6(c)の次の作製手順を示す説明図である。 図7の次の作製手順を示す説明図である。
図1、図3及び図8に示すように、室内用植栽パーテション1は、貯水槽2と、貯水槽2上に起立して設けられると共に対向して設けられた左右一対の側板3と、これら側板3の上端間に掛け渡して設けられた天板4と、天板4に吊下され植物を生やすための土壌壁5と、土壌壁5の上部に左右方向に延びて設けられ水を噴出する噴水管6と、噴水管6に接続され貯水槽2内の水を噴水管6に送るためのポンプ7と、土壌壁5の前面を覆うように側板3の前端と天板4の前端とに設けられ土壌壁5に植生された植物を露出させるための露出孔8を有する前部化粧板9と、土壌壁5の後面を覆うように側板3の後端と天板4の後端とに設けられ土壌壁5に植生された植物を露出させるための露出孔8を有する後部化粧板10とを備える。
貯水槽2は、ステンレス鋼からなり、平面視長方形に形成されている。貯水槽2の一端側には、ポンプ7を収容するためのポンプ収容部11が形成されている。ポンプ収容部11上には、パンチングメタルからなる蓋32が着脱自在に設けられている。ポンプ収容部11に隣接する貯水槽2内には、土壌壁5を受けて支持するための支持部12が左右方向に複数間隔を隔てて設けられている。支持部12はアングル材を門型に組み付けてなり、土壌壁5から貯水槽2への水の流れを阻害しないと共に貯水槽2内での水の流通を阻害しないようになっている。
側板3は、ステンレス鋼からなる板材を断面コ字状に折り曲げて形成されている。側板3は、前後に延びると共に上下に延びる側板本体13と、側板本体13の前端及び後端から対向する側板3側に延びる第1折り返し部14とを備える。側板3は断面コ字状に形成されることで補強され、天板4及び土壌壁5を支持できるようになっている。
天板4は、ステンレス鋼からなり、左右の側板3上に取り付けられこれら側板3を延長するように上方に延びる起立部15と、これら起立部15間に形成され水平に延びる水平部16とを備える。すなわち、天板4は左右両側の起立部15と水平部16とで正面視門型に形成されている。起立部15は、側板3と同じ断面形状に形成されており、前端と後端に第1折り返し部14を有する。図5及び図7に示すように、水平部16の前端と後端には下方に延びる第2折り返し部17が形成されており、補強されている。また、水平部16の下面には、土壌壁5を吊下するための上部フック33が設けられている。上部フック33は、ステンレス鋼からなり、左右方向に延びると共に断面山字状に形成されている。
図2、図3及び図4に示すように、土壌壁5は、天板4に吊下され下方に延びる吊り部18と、吊り部18の前部と後部のそれぞれに前後対称に、かつ、上下に間隔を隔てて複数設けられ水の通過を許容する棚部19と、上下に隣り合う棚部19間のそれぞれに充填され植物を育成させるための基盤材20と、吊り部18より前方の基盤材20の前面に沿って設けられ植物を植え込むための前部植込層21と、吊り部18より前方の棚部19間に掛け渡して設けられ前部植込層21の前面を覆う前部メッシュ層22と、吊り部18より後方の基盤材20の後面に沿って設けられ植物を植え込むための後部植込層23と、吊り部18より後方の棚部19間に掛け渡して設けられ後部植込層23の後面を覆う後部メッシュ層24とを備える。
吊り部18は、棒状に形成され天板4に上端を連結される背骨部材25と、背骨部材25の前後に設けられ左右に延びると共に上下に延びる不織布26とを備える。背骨部材25は、天板4に左右方向に間隔を隔てて複数連結されている。具体的には、背骨部材25は、ステンレス鋼からなり、断面矩形枠状の中空の棒状に形成されている。図5に示すように、背骨部材25の上端部には上部フック33に掛けるための下部フック34が形成されている。下部フック34は、背骨部材25の上端部前側に形成され前側の上部フック33に掛けるための前鉤部35と、背骨部材25の上端部後側に形成され後側の上部フック33に掛けるための後鉤部36とを備える。前鉤部35は、背骨部材25の左右両側面の上端部を切り欠くことで背骨部材の上端部に残される前後両面部のうち前面部を鉤型に屈曲してなる。具体的には、前鉤部35は、上下の中央が前方に膨らむように屈曲されると共に、先端が下方に折り返すように屈曲された形状に形成されている。後鉤部36は、前鉤部35に対して前後対称となるように後面部を鉤型に屈曲してなる。図2、図3及び図4に示すように、不織布26は、左右の背骨部材25間に複数枚重ねて設けられると共に、背骨部材25の前後にそれぞれ設けられている。
棚部19は、水平方向に延びる筒体の外周に複数孔27を形成してなる孔空き管28と、孔空き管28内の左右の中央に充填された基盤材20と、孔空き管28の左右両端に充填され孔空き管28の両端を塞ぐ蓋として機能する水苔29とを備える。孔空き管28は、樹脂からなる。孔空き管28の孔27は、径方向に貫通されており、水及び空気を流通させるようになっている。孔空き管28は、背骨部材25にボルト30を介して設けられている。ボルト30は水平方向に延びると共に背骨部材25に前後に貫通して設けられており、両端部に雄ネジを有する。背骨部材25から前後に延びるボルト30は、それぞれ前後の不織布26及び孔空き管28を貫通している。これら孔空き管28は、ボルト30の両端部にナット31を螺合されることで吊り部18に締結されている。
基盤材20は、焼成多孔質材と、籾殻クンタンと、保水材と、完熟バークとを所定の割合で混合してなる。前部植込層21及び後部植込層23は、水苔からなる。前部植込層21及び後部植込層23は、前部メッシュ層22又は後部メッシュ層24から基盤材20が漏れ出るのを防ぐ機能を有する。前部メッシュ層22及び後部メッシュ層24は、左右方向の寸法が孔空き管28の長さと略同じ長さに形成され、上下方向の寸法が最上段の孔空き管28から最下段の孔空き管28までの長さと略同じ長さに形成されたメッシュシートからなる。メッシュシートは樹脂からなる。
噴水管6は、樹脂管の外周に噴水用の孔を形成してなる。噴水管6は、土壌壁5の前部と後部とにそれぞれ設けられる。噴水管6はそれぞれ孔空き管28に覆われており、基盤材20には直接触れないようになっている。噴水管6を覆う孔空き管28は、吊り部18の上端にボルト30を介して取り付けられている。ポンプ7は、水中ポンプからなり、貯水槽2のポンプ収容部11内に設けられている。
前部化粧板9及び後部化粧板10は、アルミニウムからなる板材に露出孔8を水平方向に複数かつ上下方向に複数形成したパンチングメタルからなる。露出孔8は、それぞれ上下の棚部19間に位置して形成されている。
次に本実施の形態の作用を述べる。
室内用植栽パーテション1を組み立てる場合、まず土壌壁5を組み立てる。
図2及び図6(a)に示すように、土壌壁5の棚部19を組み立てる場合、孔空き管28内に基盤材20を充填すると共に孔空き管28の両端部を水苔29で塞ぐ。具体的には、孔空き管28の一端側に水苔29を予め充填して孔空き管28の一端を塞ぎ、塞いだ一端側を下にして孔空き管28を傾け、孔空き管28内に他端側から基盤材20を充填し、孔空き管28の他端側に水苔29を充填して孔空き管28の他端側を塞ぐ。
また、図2及び図6(b)に示すように、土壌壁5の吊り部18を組み立てる場合、上下に重ねた不織布26間に背骨部材25を複数平行かつ水平に並べると共に背骨部材25間に不織布26を詰め、上下の不織布26とそれぞれの背骨部材25とにボルト30を上下に串刺し状に貫通して設ける。ボルト30は、背骨部材25に棚部19を設けるためのものでもあるため、それぞれの背骨部材25に長手方向に沿って複数等間隔に配置する。
この後、吊り部18から上方に突出するボルト30に棚部19をボルト30が棚部19を貫通するように取り付けると共に、噴水管6を覆うための孔空き管28をボルト30が孔空き管28を貫通するように取り付け、ボルト30の上端にナット31を取り付けて吊り部18に棚部19を仮留めすると共に噴水管6を覆うための孔空き管28を仮留めする。
次に、図6(c)に示すように、孔空き管28が下となるように吊り部18を上下反転させ、吊り部18から上方に突出するボルト30に棚部19を上述と同様の手順で仮留めする。
図2及び図7に示すように、それぞれの孔空き管28間の空間に基盤材20を充填し、基盤材20上に基盤材20の上面を覆うように水苔を設けて前部植込層21を形成し、前部植込層21より上方に突出するそれぞれのボルト30にメッシュシートをナット31で留めて前部メッシュ層22を形成する。この後、前部メッシュ層22が下となるように吊り部18を上下反転させ、上述と同様の手順でそれぞれの孔空き管28間の空間に基盤材20を充填し、基盤材20上に後部植込層23を形成し、後部植込層23上に後部メッシュ層24を形成して土壌壁5を形成する。
図8に示すように、室内用植栽パーテション1を組み立てる場合、まず、天板4の上部フック33に土壌壁5の下部フック34を掛けて天板4に土壌壁5を吊るす。このとき、上部フック33に対して下部フック34を前後方向に傾斜させ、前鉤部35及び後鉤部36のいずれか一方を上部フック33に掛けたのち、上部フック33に対して下部フック34を前後方向に移動させつつ他方の鉤部35、36を上部フック33に掛ける。下部フック34は前後対称に形成された二つの鉤部35、36で上部フック33に掛かるため、作業中に土壌壁5が揺れた程度では上部フック33から下部フック34が外れることはない。なお、上部フック33から下部フック34を外す場合、土壌壁5を持ち上げ、前後方向に傾けることで容易に上部フック33から下部フック34を外すことができる。次に、貯水槽2上で起立する左右の側板3上に天板4の左右の起立部15を接続して側板3間に天板4を掛け渡す。これにより、土壌壁5は側板3間に位置され、支持部12上に載置されて支持される。
この後、前側の第1折り返し部14及び第2折り返し部17に前部化粧板9を取り付けると共に、後側の第1折り返し部14及び第2折り返し部17に後部化粧板10を取り付ける。
図1、図2及び図3に示すように、貯水槽2内に溜められた水Wは、噴水管6から噴射され、下方の基盤材20に供給される。噴水管6は孔空き管28に覆われているため、基盤材20に水の噴射を阻害されることはなく、基盤材20に安定して供給される。基盤材20及び植込層21、23は、左右両側を側板3に覆われ、上端を天板4に覆われ、前後を前部化粧板9及び後部化粧板10に覆われているため、エアコンの効いた乾燥した室内であっても水が蒸発しにくく基盤材20及び植込層21、23の乾燥を防ぐことができる。また、基盤材20及び植込層21、23で余った水分は、自然流下により基盤材20及び植込層21、23を湿潤にする。基盤材20及び植込層21、23の下端まで流下した水は貯水槽2内に戻り、噴水管6から供給された水を常に循環させることができる。このとき土壌壁5の土壌(特に基盤材20)はフィルタとして機能し、水の腐敗を防ぐことができる。また、多孔質物質を含む基盤材20は、バクテリアを濾過するのみならず植物に有害な化学的成分も除去するため、更に良好に水の腐敗を防ぐと共に水を浄化することができる。また、植込層21、23及び基盤材20には、化粧板9、10の多数の露出孔8から通気するため、植物の根に酸素を十分に供給できる。
このように、貯水槽2と、貯水槽2上に起立して設けられると共に対向して設けられた左右一対の側板3と、これら側板3の上端間に掛け渡して設けられた天板4と、天板4に吊下され植物を生やすための土壌壁5と、土壌壁5の上部に左右方向に延びて設けられ水を噴出する噴水管6と、噴水管6に接続され貯水槽2内の水を噴水管6に送るためのポンプ7と、土壌壁5の前面を覆うように側板3の前端と天板4の前端とに設けられ土壌壁5に植生された植物を露出させるための複数の露出孔8を有する前部化粧板9と、土壌壁5の後面を覆うように側板3の後端と天板4の後端とに設けられ土壌壁5に植生された植物を露出させるための複数の露出孔8を有する後部化粧板10とを備えて室内用植栽パーテション1を構成したため、室内用植栽パーテション1を衛生的にできると共に、日常管理の手間を軽減でき植物を良好に育成することができる。また、造形的な置物的な趣を強めることができ、植物以外が総て覆われることにより、ふき取りその他の衛生管理が容易である。またさらに、土壌壁5からの蒸散を大幅に減少でき、給水回数も減少することができる。これにより、貯水槽2内の貯水中の養分等の濃度が急激に上昇するのを防ぐことができる。
土壌壁5が、天板4に吊下され下方に延びる吊り部18と、吊り部18の前部と後部のそれぞれに前後対称に、かつ、上下に間隔を隔てて複数設けられ水の通過を許容する棚部19と、上下に隣り合う棚部19間のそれぞれに充填され植物を育成させるための基盤材20と、吊り部18より前方の基盤材20の前面に沿って設けられ植物を植え込むための前部植込層21と、吊り部18より前方の棚部19間に掛け渡して設けられ前部植込層21の前面を覆う前部メッシュ層22と、吊り部18より後方の基盤材20の後面に沿って設けられ植物を植え込むための後部植込層23と、吊り部18より後方の棚部19間に掛け渡して設けられ後部植込層23の後面を覆う後部メッシュ層24とを備えるものとしたため、基盤材20が下方に移動するのを簡易な構造で防ぐことができ、土壌壁5の形状が崩れるのを防ぐことができ、上方から下方への水の流れを確保でき、植物を安定して良好に育成できる。
吊り部18は、棒状に形成され天板4に一端を連結される背骨部材25と、背骨部材25の前後に設けられ左右に延びると共に上下に延びる不織布26とを備えるものとしたため、前後の基盤材20を簡易な構造で仕切れると共に、植物の根が吊り部18を越えて裏側まで延びるのを許容でき、植物を安定して良好に育成できる。
棚部19は、水平方向に延びる筒体の外周に複数孔27を形成してなる孔空き管28と、孔空き管28内に充填された基盤材20とを備えるものとしたため、通水性が良好な棚部19を簡易な構造でできると共に軽量にできる。
前部化粧板9と後部化粧板10とが、アルミニウムからなる板に露出孔8を水平方向及び上下方向に複数形成してなるものとしたため、軽量にできると共に美しい外観にできる。また、容易に掃除ができ、さらに衛生的にできる。
貯水槽2には、土壌壁5下部を受けて支持するための支持部12が左右方向に複数間隔を隔てて設けられるものとしたため、土壌壁5を簡易な構造で安定して支持できる。
天板4は、左右の側板3上に取り付けられ側板3を延長するように上方に延びる起立部15と、これら起立部15間に形成され水平に延びる水平部16とを備えるものとしたため、側板3に対する天板4の取付位置を起立部15の高さだけ下げることができ、室内用植栽パーテション1の組み立て作業を容易にできる。
側板3は、ステンレス鋼からなる板材を断面コ字状に折り曲げて形成されるものとしたため、天板4及び土壌壁5の重量を簡易な構造で安価に支持できる。
なお、側板3、天板4、前部化粧板9及び後部化粧板10にLED照明(図示せず)を取り付けてもよい。今日ではLED照明の進化により地下で果実を生産できるまでになっているため、室内観賞植物のインテリアとしてのあり方も大きく変えていくものと考えられる。
すなわち緑を楽しむのみならず、近い将来は花や果実を鑑賞する四季の変化を屋内にいながらにして楽しむオフィスプラントも可能と考えられる。
1 室内用植栽パーテション
2 貯水槽
3 側板
4 天板
5 土壌壁
6 噴水管
7 ポンプ
8 露出孔
9 前部化粧板
10 後部化粧板
11 ポンプ収容部
12 支持部
13 側板本体
14 第1折り返し部
15 起立部
16 水平部
17 第2折り返し部
18 吊り部
19 棚部
20 基盤材
21 前部植込層
22 前部メッシュ層
23 後部植込層
24 後部メッシュ層
25 背骨部材
26 不織布
27 孔
28 孔空き管
29 水苔
30 ボルト
31 ナット
32 蓋
33 上部フック
34 下部フック
35 前鉤部
36 後鉤部

Claims (8)

  1. 貯水槽と、該貯水槽上に起立して設けられると共に対向して設けられた左右一対の側板と、これら側板の上端間に掛け渡して設けられた天板と、該天板に吊下され植物を生やすための土壌壁と、該土壌壁の上部に左右方向に延びて設けられ水を噴出する噴水管と、該噴水管に接続され前記貯水槽内の水を噴水管に送るためのポンプと、前記土壌壁の前面を覆うように前記側板の前端と前記天板の前端とに設けられ前記土壌壁に植生された植物を露出させるための複数の露出孔を有する前部化粧板と、前記土壌壁の後面を覆うように前記側板の後端と前記天板の後端とに設けられ前記土壌壁に植生された植物を露出させるための複数の露出孔を有する後部化粧板とを備えたことを特徴とする室内用植栽パーテション。
  2. 前記土壌壁は、前記天板に吊下され下方に延びる吊り部と、該吊り部の前部と後部のそれぞれに前後対称に、かつ、上下に間隔を隔てて複数設けられ水の通過を許容する棚部と、上下に隣り合う前記棚部間のそれぞれに充填され植物を育成させるための基盤材と、前記吊り部より前方の前記基盤材の前面に沿って設けられ植物を植え込むための前部植込層と、前記吊り部より前方の前記棚部間に掛け渡して設けられ前記前部植込層の前面を覆う前部メッシュ層と、前記吊り部より後方の前記基盤材の後面に沿って設けられ植物を植え込むための後部植込層と、前記吊り部より後方の前記棚部間に掛け渡して設けられ前記後部植込層の後面を覆う後部メッシュ層とを備えた請求項1記載の室内用植栽パーテション。
  3. 前記吊り部は、棒状に形成され前記天板に一端を連結される背骨部材と、該背骨部材の前後に設けられ左右に延びると共に上下に延びる不織布とを備えた請求項2記載の室内用植栽パーテション。
  4. 前記棚部は、水平方向に延びる筒体の外周に複数孔を形成してなる孔空き管と、該孔空き管内に充填された前記基盤材とを備えた請求項2又は3記載の室内用植栽パーテション。
  5. 前記前部化粧板と前記後部化粧板とが、アルミニウムからなる板に前記露出孔を水平方向及び上下方向に複数形成してなる請求項1〜4のいずれかに記載の室内用植栽パーテション。
  6. 前記貯水槽には、前記土壌壁下部を受けて支持するための支持部が左右方向に複数間隔を隔てて設けられた請求項1〜5のいずれかに記載の室内用植栽パーテション。
  7. 前記天板は、左右の前記側板上に取り付けられ側板を延長するように上方に延びる起立部と、これら起立部間に形成され水平に延びる水平部とを備えた請求項1〜6のいずれかに記載の室内用植栽パーテション。
  8. 前記側板は、ステンレス鋼からなる板材を断面コ字状に折り曲げて形成された請求項1〜7のいずれかに記載の室内用植栽パーテション。
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