以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムの概略を示す説明図である。まず、図1に基づいて、本発明の第1実施形態に係るコンテンツデータ通信システムにおける、コンテンツデータの同期の概略について説明する。なお、以下ではコンテンツデータとして、例えば、MP3形式、ATRAC形式などの音声ファイルを例として説明するが、本発明の実施形態に係るコンテンツデータは上記に限られず、例えば、WMV形式、MPEG形式などの動画ファイルであってもよい。
ユーザがコンテンツデータ記録再生装置150を情報処理装置100に接続すると(図1(a)参照)、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信(すなわち、コンテンツデータの同期)が自動的に開始される。このとき、ユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要としない(図1(b)参照)。情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信が完了すると、ユーザは、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150をはずし、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へと送信されたコンテンツデータをコンテンツデータ記録再生装置150で利用することができる(図1(c)参照)。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、ユーザがコンテンツデータ記録再生装置150を情報処理装置100に接続すれば自動的にコンテンツデータの送信が開始されるので、ユーザは、コンテンツデータの同期に係る操作を必要とせずに、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。以下、より詳細に本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムについて説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムを示すブロック図である。図2を参照すると、本発明の第1実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、情報処理装置100と、コンテンツデータ記録再生装置150とを有する。
情報処理装置100は、少なくとも、接続部102と、記憶部104と、アプリケーション制御部106と、表示部108とを備える。また、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)や、レジスタ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどの記憶手段(図示せず)などを備えて情報処理装置100全体を制御する制御部(図示せず)を備えてもよい。
接続部102は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子やIEEE1394規格の端子などコンテンツデータ記録再生装置150と物理的に接続する端子、あるいは、WUSB(Wireless Universal Serial Bus)やIEEE802.11などを利用してコンテンツデータ記録再生装置150と無線で接続する部である。
記憶部104は、情報処理装置100の記憶手段であり、コンテンツデータA110〜コンテンツデータD116などのコンテンツデータを保持する。ここで、記憶部104としては、例えば、ハードディスクや磁気テープなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ、光磁気ディスク(Magneto Optical Disk)などが挙げられる。
アプリケーション制御部106は、後述するコンテンツデータ記録再生装置150に保持されるアプリケーションを読み出し、実行および制御する。表示部108は、例えば、コンテンツデータの送信に係るプログレス表示(progress indicator)や記憶部104に保持されているコンテンツデータの一覧表示などのアプリケーション制御部106が制御するアプリケーションの機能に係る表示、あるいは、情報処理装置100のOS(Operating System)起動後に表示される基本となる操作画面(いわゆる、デスクトップ画面)などを表示する。
また、コンテンツデータ記録再生装置150は、少なくとも、記録再生装置側接続部152と、記録再生装置側記憶部154と、操作部158とを備える。また、コンテンツデータ記録再生装置150は、CPU(図示せず)や、レジスタ、RAM、ROM、不揮発性メモリなどの記憶手段(図示せず)などを備えてコンテンツデータ記録再生装置150全体を制御する記録再生装置側制御部(図示せず)、および表示部(図示せず)を備えてもよい。
記録再生装置側接続部152は、情報処理装置100との接続を可能とし、情報処理装置100の接続部102に対応する形状、機能を有する。例えば、情報処理装置100の接続部102がUSB端子である場合には、記録再生装置側接続部152はUSB端子であり、情報処理装置100の接続部102がIEEE1394規格の端子である場合には、記録再生装置側接続部152もIEEE1394規格の端子であって、情報処理装置100の接続部102と記録再生装置側接続部152とは物理的に接続される。また、情報処理装置100の接続部102が、例えば、WUSBで通信を行う機能を有する場合には、記録再生装置側接続部152もまたWUSBで通信を行う機能を有し、情報処理装置100の接続部102と記録再生装置側接続部152とは無線で接続される。
記録再生装置側記憶部154は、コンテンツデータ記録再生装置150の記憶手段であり、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間におけるコンテンツデータの同期に係るアプリケーション(以下、「同期アプリケーション」という。)156と、情報処理装置100から送信される、例えば、コンテンツデータB112などのコンテンツデータを保持する。ここで、記録再生装置側記憶部154としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、光磁気ディスクなどが挙げられるが、上記に限られないことは、言うまでもない。また、同期アプリケーションは、同期アプリケーション自身がコンテンツデータの同期に係る、例えば送信処理を有してもよいし、または、他のアプリケーションが有する送信処理を制御することもできる。
操作部158は、コンテンツデータ記録再生装置150において、コンテンツデータの再生、停止、削除などを行うための部である。操作部158としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、上述したような構成を有する。情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とが接続されると、アプリケーション制御部106が、記録再生装置側記憶部154に保持されている同期アプリケーション156を読み出す。そして、アプリケーション制御部106が、読み出されたアプリケーションを実行および制御することにより、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信を自動的に行う。
次に、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信、すなわち、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間におけるコンテンツデータの同期方法について説明する。
[第1の同期方法]
図3は、本発明の実施形態に係る第1のコンテンツデータの同期方法を示す流れ図である。また、図4〜図6は、本発明の実施形態に係るアプリケーションが表示させる各種情報を示す説明図である。具体的には、図4は、コンテンツデータの送信に係る警告表示の一例を示す説明図であり、図5は、コンテンツデータの送信に係る情報処理装置100に保持されているコンテンツデータの一覧表示の一例を示す説明図である。そして、図6は、コンテンツデータの送信に係るプログレス表示の一例を示す説明図である。
以下、図3を参照して、本発明の実施形態に係る第1のコンテンツデータの同期方法を説明する。
コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とを接続する(S100)。ここで、上記接続とは、例えば、USB接続などのように物理的な接続であってもよいし、または、WUSB接続などのように無線による接続であってもよい。
ステップS100において、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とが接続されると、情報処理装置100は、コンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置150から読み出して起動させる(S102)。ここで、情報処理装置100によるコンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションの起動は、いわゆるオートラン(Auto Run)機能などにより実現され、ユーザは同期アプリケーションを情報処理装置100にインストールする必要はない。なお、図3に示す以下の各ステップは、情報処理装置100によりコンテンツデータ記録再生装置150から読み出されて起動、実行される同期アプリケーションにより行われる。
ステップS102において、情報処理装置100により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいか否かを判定する(S104)。ここで、情報処理装置100の所定のデータ領域は、例えば、予め同期アプリケーションに定められたフォルダ(ディレクトリ)であってもよいし、ユーザが適宜設定してもよい。特に、情報処理装置100の所定のデータ領域をユーザが適宜設定可能とする構成については後述する(第2の同期方法)。さらに、情報処理装置100の所定のデータ領域が、例えば、予め同期アプリケーションに定められたフォルダ、およびユーザが設定したフォルダなど複数設定されてもよいことは、言うまでもない。
また、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量は、文言が示す通り、所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総ての容量とすることができるが、上記に限られず、例えば、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150への送信を制限するようなDRM(Digital Rights Management)技術が施されたコンテンツデータを除外したコンテンツデータの総容量とすることができることは、言うまでもない。
ステップS104において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいと判定された場合は、コンテンツデータの送信を行わない(S108)。
また、このとき、図4に示すように、情報処理装置100の表示部108に警告表示画面118を表示してもよい。ここで、図4に示す警告表示画面118では、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも85MB(Mega Byte)大きいことを示している。また、警告表示画面118は、表示部108の右隅の部分に表示され、ユーザが行っている作業へ与える影響を極力低減しながら、情報を提示する。なお、図4に示す警告表示画面118では、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいことを示す警告情報を表示するとともに、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量と、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量との差分に相当する容量を表示しているが、上記に限られず、例えば、単に上記警告情報のみを表示してもよい。また、警告表示画面に表示される情報の内容、レイアウト、および表示位置などが、図4に示す警告表示画面118に限られないことは、言うまでもない
また、警告表示画面118には、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの一覧を表示するためのopenボタンを設けることもできる。openボタンを押下すると、例えば、図5に示す一覧表示画面120が表示することができる。
図5を参照すると、一覧表示画面120は、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの一覧が、例えば、曲名(Song)、アーティスト名(Artist)、コンテンツデータが収録されているアルバム名(Album)、曲の長さ(Duration)、ジャンル(Genre)、更新日(Last Update)、コンテンツデータがどのくらいの頻度で再生されたかの等級を示すレーティング(My Rating)などの情報を伴って表示され、ユーザによる情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へ送信しないコンテンツデータの選択的な削除を可能とする。なお、コンテンツデータの一覧に表示される上記情報は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に基づいて表示することができる。
ここで、本発明の実施形態に係る削除とは、コンテンツデータの物理的な削除を意味してもよいし、一覧表示画面120における表示の削除(すなわち、コンテンツデータそのものが物理的に削除されるわけではない。)を意味してもよい。本発明の実施形態に係る削除が、上記いずれの場合であっても、削除されたコンテンツデータは、コンテンツデータ記録再生装置150へと送信されない。なお、本発明の実施形態に係る削除を、一覧表示画面120における表示の削除とした場合には、例えば、コンテンツデータ記録再生装置150を情報処理装置100に再接続することにより、削除されたコンテンツデータを再度送信可能なコンテンツデータとすることを可能とすることができることは、言うまでもない。
また、一覧表示画面120には、「In」と「Out」とのインジゲータが表示され、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へ送信しないコンテンツデータの選択的な削除を補助する。例えば、「In」インジゲータが、コンテンツデータを送信するために削除が必要な容量を示し、「Out」インジゲータがコンテンツデータの一覧から選択された削除候補のコンテンツデータの総容量を示すことにより、どのコンテンツデータを削除すれば、送信が可能となるか(すなわち、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも小さくなるか)を明示することができる。例えば、図5では「FFFF」、「GGGG」、「HHHH」の3つのコンテンツデータが選択されているが、「In」インジゲータの方が、「Out」インジゲータよりも長いため、さらにコンテンツデータの削除が必要であることを示している。なお、一覧表示画面120では、「In」と「Out」との2つのインジゲータを用いて、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へ送信しないコンテンツデータの選択的な削除を補助しているが、上記に限られず、例えば、一つのインジゲータを選択に応じて変化させてコンテンツデータの選択的な削除を補助することができる。また、一覧表示画面120とは逆に、一覧表示画面に設けられるインジゲータが、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へ送信するコンテンツデータの総容量を示すことにより、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へ送信するコンテンツデータの選択を補助することもできることは、言うまでもない。
また、コンテンツデータの選択的な削除は、例えば、情報処理装置100が備えるキーボードやマウスなどの操作入力部(図示せず)の入力に応じて行ってもよいし、一覧表示画面120にさらに削除(Delete)ボタンを設けることもできるが、コンテンツデータを削除することができれば上記に限られない。
なお、本発明の実施形態に係る一覧表示画面は、図5に示す一覧表示画面120に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る一覧表示画面は、コンテンツデータが保持されている場所の情報(すなわち、どの所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータかを示す情報)をさらに示すこともできる。
再度図3を参照すると、上述したような操作により情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの選択的な削除が行われると、再度ステップS104の判定が行われる。なお、例えば、一覧表示画面120にさらにStartTransportボタンを設け、StartTransportボタンが押下されたことを、ステップS104の判定を再度行うためのトリガとすることもできる。
ステップS104において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量以下であると判定された場合は、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータを、コンテンツデータ記録再生装置150へ送信する(S106)。
また、このとき、図6に示すように、情報処理装置100の表示部108にプログレス表示画面122を表示してもよい。例えば、プログレス表示画面122では、情報処理装置100の所定のデータ領域に331の送信可能なコンテンツデータが保持されており、そのうち164のコンテンツデータが送信されたことを示している。したがって、ユーザは、プログレス表示画面122を参照することより、コンテンツデータの送信の進捗状況を確認することができる。また、プログレス表示画面122は、例えば、表示部108の右隅の部分に表示され、ユーザが行っている作業へ与える影響を極力低減しながら、情報を提示する。なお、上記では、情報処理装置100の表示部108にプログレス表示画面を表示する例を示したが、上記に限られず、プログレス表示を表示しない(コンテンツデータの送信の進捗情報を表示しない)ことも可能である。ここで、プログレス表示を表示しない場合には、例えば、コンテンツデータの送信が完了後に音を鳴らす、あるいは、完了表示画面を表示することなどによりユーザにコンテンツデータの送信完了をユーザに伝達してもよい。
また、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域からコンテンツデータ記録再生装置150へコンテンツデータの送信を行う場合、送信されるコンテンツデータのファイル名などに用いられている文字コードを、例えば、UnicodeからShift_JISへと変換させるなど、コンテンツデータ記録再生装置150が表示可能な文字コードに変換させることもできる。
また、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域からコンテンツデータ記録再生装置150へコンテンツデータの送信を行う場合、コンテンツデータ記録再生装置150に重複したファイル名のコンテンツデータが存在していた場合には、送信されるコンテンツデータのファイル名を自動的に変更(リネーム)することもできる。ファイル名を自動的に変更することにより、情報処理装置100の所定のデータ領域からコンテンツデータ記録再生装置150へコンテンツデータの送信処理がファイル名の重複により中断されることを防止することができる。
さらに、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域からコンテンツデータ記録再生装置150へコンテンツデータの送信を行う場合、例えば、送信年月日をプレイリスト名とする、送信したコンテンツデータのプレイリスト(playlist)を作成し、コンテンツデータ記録再生装置150に保持させてもよい。送信年月日をプレイリスト名とするプレイリストをコンテンツデータ記録再生装置150に保持させることにより、コンテンツデータ記録再生装置150におけるコンテンツデータの検索を補助することができる。
ステップS106において、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信が開始されると、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了される前にコンテンツデータの送信を中止するか否かを判定する(S110)。ここで、ステップS110における上記送信の中止に係る判定は、例えば、図6のプログレス表示画面122に設けられたAbortボタンが押下されたか否かの判定により行うことができる。
ステップS110において、コンテンツデータの送信を中止すると判定された場合には、コンテンツデータの送信が停止され、コンテンツデータの送信が中止される(S114)。なお、図3では、ステップS114においてコンテンツデータの送信が停止されると、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間のコンテンツデータの同期処理が終了しているが、上記に限られず、コンテンツデータの送信が停止された後におけるコンテンツデータの送信の再開を可能としてもよい。ステップS114においてコンテンツデータの送信を再開する方法としては、例えば、図6に示すようなプログレス表示画面にStartTransportボタンを設けることなどが挙げられる。または、送信が完了したコンテンツデータを、送信済みコンテンツデータに係る履歴として保持することにより、再度情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とが接続された場合において、上記履歴に基づいて送信済みのコンテンツデータを送信しないとすることもできる。ここで、送信済みコンテンツデータに係る履歴を用いた再送信防止方法については、後述する。
ステップS110において、コンテンツデータの送信を中止すると判定されない場合には、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能なコンテンツデータの送信を行い、送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了すると、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間のコンテンツデータの同期処理を終了する(S112)。また、コンテンツデータの同期処理が終了すると、情報処理装置100は、コンテンツデータ記録再生装置150から読み出した同期アプリケーションを開放する。ここで、上記コンテンツデータの送信の完了とは、コンテンツデータ記録再生装置150の記録再生装置側記憶部154に送信したコンテンツデータを記録する処理が完了することを含んでもよい。
以上のように、本発明の実施形態に係る第1のコンテンツデータの同期方法は、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
[第2の同期方法]
次に、本発明の実施形態に係る第2の同期方法として、ユーザが情報処理装置100の所定のデータ領域を適宜設定可能とする同期方法について説明する。図7A、図7Bは、本発明の実施形態に係る第2のコンテンツデータの同期方法を示す流れ図である。
図7Aを参照すると、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とが接続される(S200)。
ステップS200において、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とが接続されると、情報処理装置100は、コンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置150から読み出して起動させる(S202)。ここで、情報処理装置100によるコンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションの起動は、いわゆるオートラン機能などにより実現され、第1の同期方法と同様に、ユーザは同期アプリケーションを情報処理装置100にインストールする必要はない。なお、図7A、図7Bに示す以下の各ステップは、情報処理装置100によりコンテンツデータ記録再生装置150から読み出されて起動、実行される同期アプリケーションにより行われる。
ステップS202において、情報処理装置100により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置100にコンテンツデータの送信元となるデータ領域(以下、「所定のデータ領域」という。)が設定されているか否かを判定する(S204)。ここで、ステップS204における判定は、例えば、所定のデータ領域の情報を有する設定情報が情報処理装置100に保持されているか否かで行うことができる。また、上記設定情報は、例えば、単体のファイル(設定ファイル)として情報処理装置100に保持されていてもよいし、または、情報処理装置100のOSの各種設定用データベースや各種設定保持用ファイル内に保持されてもよい。
ステップS204において所定のデータ領域が設定されていない場合には、同期アプリケーションは、所定のデータ領域の設定を行うための情報を表示させて、所定のデータ領域の設定を行う(S208:新規設定)。
図8は、所定のデータ領域を設定するために表示する情報の一例を示す説明図である。同期アプリケーションが図8に示すような所定のデータ領域の設定を行うための情報(設定画面)を表示させることにより、同期アプリケーションは、ユーザに所定のデータ領域の設定を行わせることができる。例えば、図8に示す設定画面は、大きく分けて以下の(i)〜(iii)に示す場所を所定のデータ領域として設定することが可能な例を示している。
(i)「マイミュージック」、「デスクトップ」、本願出願人が商標権を有する「SonicStage(登録商標)」などの「他のアプリケーションで設定しているフォルダ」など予め規定された場所
(ii)ユーザが場所を指定可能な「指定したフォルダ」
(iii)情報処理装置100の「すべてのドライブとフォルダ」
ここで、上記(i)〜(iii)には、それぞれ優先度が設けられてもよい。例えば、同期アプリケーションは、上記(iii)が選択された場合には、たとえ上記(i)、(ii)が設定されていたとしても、上記(iii)の設定を優先させることができる。なお、上記(iii)が選択された場合において、同期アプリケーションが上記(i)、(ii)の設定を無効とさせると共に、ユーザが上記(i)、(ii)を設定できないようにする(例えば、図8のチェックボックスを操作できないようにする)ことができることは、言うまでもない。
また、同期アプリケーションは、例えば、上記(ii)が選択された場合には、ユーザが指定した所定の領域を最も優先度が高いコンテンツデータの送信元として設定してもよい。上記の場合、同期アプリケーションは、例えば、図5に示す一覧表示画面120における一覧の上部にユーザが指定した所定の領域に保持されるコンテンツデータを表示させることができる。ユーザが指定した所定の領域に保持されるコンテンツデータが、図5に示す一覧表示画面120における一覧の上部に表示されることによって、ユーザが指定した所定の領域以外の所定の領域(例えば、上記(i)により設定される所定の領域)が相対的に一覧の下部に表示されることとなる。したがって、ユーザによる情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へ送信しないコンテンツデータの選択的な削除を補助することができる。
ステップS208において同期アプリケーションが、例えば、図8に示すような設定画面を表示させることにより、ユーザは所定のデータ領域を任意に設定することができる。なお、本発明の実施形態に係る所定のデータ領域の設定を行うための情報が、図8に限られないことは、言うまでもない。
再度図7Aを参照して第2の同期方法について説明する。ステップS204において所定のデータ領域が設定されていると判定された場合には、同期アプリケーションは、所定のデータ領域の設定変更を行うか否かを判定する(S206)。ステップS206における設定変更の判定は、例えば、アプリケーション制御部106により生成される設定情報を変更するための変更命令が検出されたか否かで行うことができる。ここで、アプリケーション制御部106は、例えば、図6に示すプログレス表示画面122にさらに設定画面を呼び出すための設定ボタン(図示せず)が設けられ、当該設定ボタンが押下されることによって変更命令を生成することができる。また、アプリケーション制御部106は、例えば、情報処理装置100が備える装置側操作部(図示せず)において所定の入力があった場合に変更命令を生成することもできるが、上記に限られない。ここで、情報処理装置100が備える装置側操作部(図示せず)としては、例えば、キーボード、マウス、タッチスクリーン(touch screen)などの操作入力デバイスが挙げられる。
ステップS206において所定のデータ領域の設定変更を行うと判定された場合には、同期アプリケーションは、所定のデータ領域の設定を行うための情報を表示させて、所定のデータ領域の設定を行う(S208:設定変更)。
次に、図7Bを参照して、ステップS206において所定のデータ領域の設定変更を行わないと判定された場合、または、ステップS208において所定のデータ領域の設定が行われた場合における処理について説明する。
同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいか否かを判定する(S210)。ここで、同期アプリケーションは、例えば、情報処理装置100に保持されている設定情報、または、ステップS208において設定・変更された設定情報に基づいて、情報処理装置100の所定のデータ領域を定めることができる。
ステップS210において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量以下であると判定された場合は、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータを、コンテンツデータ記録再生装置150へ送信する(S212)。
ステップS210において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいと判定された場合は、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータの送信を行わない(S214)。
ステップS212において、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信が開始されると、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了される前にコンテンツデータの送信を中止するか否かを判定する(S216)。
ステップS216において、コンテンツデータの送信を中止すると判定された場合には、コンテンツデータの送信が停止され、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータの送信が中止される(S220)。
ステップS216において、コンテンツデータの送信を中止すると判定されない場合には、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能なコンテンツデータの送信を行い、送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了すると、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間のコンテンツデータの同期処理を終了する(S218)。また、コンテンツデータの同期処理が終了すると、情報処理装置100は、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータ記録再生装置150から読み出した同期アプリケーションを開放する。
以上のように、本発明の実施形態に係る第2のコンテンツデータの同期方法は、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
さらに、本発明の実施形態に係る第2のコンテンツデータの同期方法は、コンテンツデータの送信元となる所定のデータ領域を、ユーザが任意に設定することを可能とする。したがって、ユーザはコンテンツデータ記録再生装置へ送信するコンテンツデータを所定のデータ領域を設定することにより制御することができるので、ユーザは、情報処理装置に保持されるコンテンツデータのうち、送信を所望するコンテンツデータを選択的にコンテンツデータ記録再生装置へ送信させることができる。
なお、図7A、図7Bでは、ステップS206をステップS204の後に行う例について示したが、本発明の実施形態に係る第2のコンテンツデータの同期方法は、上記に限られない。例えば、ステップS206の処理は、コンテンツデータの送信が開始されるステップS212以降の任意のタイミングで行うことができる。
[第3の同期方法]
コンテンツデータ記録再生装置には、再生可能なコンテンツデータに制限(例えば、対応しているファイル形式やコーデック(Codec)などが予め決められていること)を有する場合がある。しかしながら、情報処理装置には、コンテンツデータ記録再生装置が再生可能であるか否かを問わず、様々なファイル形式のデータや様々なコーデックのデータなどが保持される場合がある。そこで、次に、本発明の実施形態に係る第3の同期方法として、コンテンツデータ記録再生装置が対応していないファイル形式のデータやコーデックのデータなどを、コンテンツデータ記録再生装置が対応する形式へと変換させて同期させることが可能な同期方法について説明する。
図9A、図9Bは、本発明の実施形態に係る第3のコンテンツデータの同期方法を示す流れ図である。
図9Aを参照すると、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とが接続される(S300)。
ステップS300において、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とが接続されると、情報処理装置100は、コンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置150から読み出して起動させる(S302)。ここで、情報処理装置100によるコンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションの起動は、いわゆるオートラン機能などにより実現され、第1の同期方法と同様に、ユーザは同期アプリケーションを情報処理装置100にインストールする必要はない。なお、図9A、図9Bに示す以下の各ステップは、情報処理装置100によりコンテンツデータ記録再生装置150から読み出されて起動、実行される同期アプリケーションにより行われる。
ステップS302において、情報処理装置100により起動された同期アプリケーションは、所定のデータ領域に保持されるデータそれぞれの属性をチェックする(S304)。情報処理装置100の所定のデータ領域は、例えば、予め同期アプリケーションに定められたフォルダであってもよいし、ユーザが適宜設定してもよい。また、ステップS304における各データの属性のチェックは、例えば、ファイルの拡張子やファイルに設定されたメタ情報などに基づいて行うことができるが、上記に限られない。ここでメタ情報とは、データに付加されるデータ自身に関する情報である。
また、ステップS304における各データの属性のチェックの結果は、ステップS306(後述する)で用いることができる。
ステップS304においてチェックされた各データの属性に基づいて、データごとに処理可能なコンテンツデータか否かを判定する(S306)。ここで、ステップS306における判定に用いる尺度としては、例えば、以下に示す(A)〜(I)が挙げられる。ステップS306では、例えば以下に示す(A)〜(I)の尺度を満たすデータを、コンテンツデータとして判定することができる。なお、本発明の実施形態に係る尺度が、以下に示す(A)〜(I)に限られないことは、言うまでもない。
(A)コーデック
・音声 : 「WAV」、「ATRAC」「MP3」、「WMA」
・静止画像 : 「JPEG」、「GIF」、「BMP」
・動画像 : 「H.264/AVC Baseline」、「MPEG-1」、「WMV」
(B)サンプリング・レート(Sampling Rate)
(C)ビット・レート(Bit Rate)
(D)ストリーム制御方式
・CBR(Constant Bit Rate)
・VBR(Variable Bit Rate)
(E)H.264/AVCのレベル
・「Level1b」、「Level1.1」、「Level2」
(F)Video Max Bit Rate
・「Up to 768Kbps」
(G)Video Max Frames
・「Up to 30fps」
(H)画像サイズ
・「Up to 320×240」
(I)文字コード
・「Unicode」、「Shift_JIS」、「JIS X 0201」
ここで、ステップS306における各データの判定結果は、例えば、情報処理装置100が備える記憶手段に保持することができる。ここで、ステップS306における判定結果が保持される記憶手段は、例えば、記憶部104とすることができるが、上記に限られない。例えば、ステップS306における判定結果は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリ(volatile memory)、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、ハードディスクなどの磁気記録媒体などからなる、他の記憶部に保持させることもできる。
ステップS306においてデータごとに処理可能なコンテンツデータか否かの判定が行われると、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいか否かを判定する(S308)。ここで、同期アプリケーションは、ステップS306においてコンテンツデータと判定されたデータそれぞれの容量に基づいてコンテンツデータの総容量を決定することができる。
ステップS308において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいと判定された場合は、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータの送信を行わない(S312)。
次に、図9Bを参照して、ステップS308において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量以下であると判定された場合の処理について説明する。
ステップS308において、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量以下であると判定された場合は、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータを、コンテンツデータ記録再生装置150へ送信する(S310)。
ステップS310において送信が開始されると、送信するコンテンツデータが、コンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータであるか否かを、送信するコンテンツデータごとに判定する(S314)。ここで、ステップS314における判定は、例えば、ステップS304においてチェックされた各データの属性に基づいて行うことができる。また、送信するコンテンツデータがコンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータであるか否かの判定の基準となる情報は、例えば、同期アプリケーションが予め有することができる。
ステップS314において送信するコンテンツデータが、コンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータではないと判定された場合には、同期アプリケーションは、送信するコンテンツデータを、コンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータへと変換する。コンテンツデータ記録再生装置150が、例えば、「MP3」形式および「ATRAC」形式のデータは再生可能であるが、「WAV」形式のデータは再生できない場合には、同期アプリケーションは、「WAV」形式のデータを「MP3」形式または「ATRAC」形式のデータへと変換させる。なお、上記では、コンテンツデータの形式を例として挙げたが、本発明の実施形態に係るデータの変換は上記に限られない。同期アプリケーションは、例えば、画像のサイズの変換やビット・レートの変換など、多様な変換処理を行うことができる。また、上記では、コンテンツデータとして音声データを例としたが、コンテンツデータが音声データに限られないことは、言うまでもない。
ステップS306においてコンテンツデータと判定するデータを、例えば、コンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータおよびステップS314において変換可能なデータとすることにより、同期アプリケーションは、ステップS306においてコンテンツデータと判定されたデータをコンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータとして、コンテンツデータ記録再生装置150に送信させることができる。
また、同期アプリケーションは、例えば、変換先のデータを設定・変更するための変換設定画面(図示せず)を表示させ、ユーザが変換先のデータの設定・変更を任意に行うことを可能とすることもできる。
ステップS310において、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信が開始されると(厳密には、送信に際してステップS314、S316の処理が行われる。)、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了される前にコンテンツデータの送信を中止するか否かを判定する(S318)。
ステップS318において、コンテンツデータの送信を中止すると判定された場合には、コンテンツデータの送信が停止され、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータの送信が中止される(S322)。
ステップS318において、コンテンツデータの送信を中止すると判定されない場合には、同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能なコンテンツデータの送信を行い、送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了すると、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間のコンテンツデータの同期処理を終了する(S320)。また、コンテンツデータの同期処理が終了すると、情報処理装置100は、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータ記録再生装置150から読み出した同期アプリケーションを開放する。
以上のように、本発明の実施形態に係る第3のコンテンツデータの同期方法は、第1の同期方法と同様に、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、第1の同期方法と同様に、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
さらに、本発明の実施形態に係る第3のコンテンツデータの同期方法は、情報処理装置から送信するコンテンツデータが、コンテンツデータ記録再生装置が再生可能なデータではない場合には、コンテンツデータ記録再生装置が再生可能なデータへと変換させて送信することができる。したがって、第3のコンテンツデータの同期方法は、コンテンツデータ記録再生装置が再生可能なデータへの依存度を小さくすることができるので、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期の度合いをより強めることができる(すなわち、コンテンツデータの同期をより厳密に行うことができる)。
[第3の同期方法の変形例]
図9BのステップS314では、送信するコンテンツデータがコンテンツデータ記録再生装置150が再生可能なデータであるか否かを送信するコンテンツデータごとに判定したが、ステップS314における判定は、再生可能なデータであるか否かに限られない。例えば、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの同期方法は、ステップS314に対応する処理として、送信するコンテンツデータが、コンテンツデータ記録再生装置150が正常に表示できない文字コードを含んでいるか否かを判定することもできる(ステップS314’)。ステップS314’において正常に表示できない文字コードを含んでいると判定された場合には、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの同期方法は、図9BのステップS316に対応する処理として、文字コードの変換を行うことができる(ステップS316’)。
ステップS314’において正常に表示できない文字コードを含んでいるか否かを判定し、ステップS316’において文字コードの変換を行うことによって、例えば、コンテンツデータのファイル名や、メタ情報に含まれる曲名、アーティスト名、コンテンツデータが収録されているアルバム名などの付加情報を、コンテンツデータ記録再生装置150に正常に表示させることができる。なお、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの同期方法が、「送信するコンテンツデータがコンテンツデータ記録再生装置150において再生可能なデータであるか否かの判定」と、「送信するコンテンツデータがコンテンツデータ記録再生装置150において正常に表示できない文字コードを含んでいるか否かの判定」とを併せて行うことができることは、言うまでもない。
[第4の同期方法]
図7A、図7Bに示す本発明の実施形態に係る第2の同期方法では、コンテンツデータの送信元となる所定のデータ領域を設定・変更可能な方法を示し、また、図9A、図9Bに示す本発明の実施形態に係る第3の同期方法では、コンテンツデータ記録再生装置が再生可能なコンテンツデータへと変換して送信する方法について示した。上述した第2の同期方法および第3の同期方法は、組み合わせて行うこともできる。
[第5の同期方法]
図3に示す本発明の実施形態に係る第1の同期方法では、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きい場合には、コンテンツデータの送信を全く行わない方法について示した。しかしながら、上記の場合であっても、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータのうち、一部のコンテンツデータであれば、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とを同期可能である場合がある。そこで、次に、本発明の実施形態に係る第5の同期方法として、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きい場合においても、可能な限り、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることが可能な同期方法について説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る第5のコンテンツデータの同期方法を示す流れ図である。
まず、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とを接続する(S400)。ここで、上記接続とは、上述した本発明の実施形態に係る第1の同期方法と同様に、例えば、USB接続などのように物理的な接続であってもよいし、または、WUSB接続などのように無線による接続であってもよい。
ステップS400において、コンテンツデータ記録再生装置150と情報処理装置100とが接続されると、情報処理装置100は、コンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置150から読み出して起動させる(S402)。ここで、情報処理装置100によるコンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションの起動は、いわゆるオートラン機能などにより実現され、上述した本発明の実施形態に係る第1の同期方法と同様に、ユーザは同期アプリケーションを情報処理装置100にインストールする必要はない。なお、図10に示す以下の各ステップは、情報処理装置100によりコンテンツデータ記録再生装置150から読み出されて起動、実行される同期アプリケーションにより行われる。
ステップS402において、情報処理装置100により起動された同期アプリケーションは、設定された優先度に基づいて、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータをコンテンツデータ記録再生装置150へ送信する(S404)。また、このとき、上述した本発明の実施形態に係る第1の同期方法と同様に、図6に示すようなプログレス表示画面122を表示してもよい。
ここで、上記設定された優先度とは、例えば、以下のような(1)〜(8)に示す尺度に基づいて設定される。なお、以下に示す尺度は、コンテンツデータとして音声データを例として挙げた場合のものである。
(1)更新日時が新しいコンテンツデータ
コンテンツデータの更新日時は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる更新、インポート情報に基づいて取得することができる。ここでメタ情報とは、コンテンツデータに付加されるコンテンツデータ自身に関する情報である。
(2)予め優先順位が設定されたジャンル、アーティスト名
ジャンル、アーティスト名に係る優先順位は、例えば、設定ファイルに設定され、同期アプリケーションが当該設定ファイルを読み出すことにより、予め優先順位が設定されたジャンル、アーティスト名を取得することができる。なお、上記設定ファイルは、同期アプリケーションとともにコンテンツデータ記録再生装置150に保持されてもよいし、情報処理装置100に保持されてもよい。また、上記設定ファイルの内容は、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とのどちらか一方、または、双方から変更することができることは、言うまでもない。
(3)情報処理装置100において再生回数が多かったジャンル、アーティスト名、アルバム名、曲名
曲名についての再生回数は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる再生回数情報に基づいて取得することができる。また、ジャンル、アーティスト名、アルバム名それぞれについての再生回数は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる、ジャンル情報、アーティスト名情報、アルバム名情報、再生回数情報などの各種情報に基づいて、それぞれ再生回数の平均を算出すれば取得することができる。
(4)情報処理装置100においてレーティングが高かったジャンル、アーティスト名、アルバム名、曲名
曲名についてのレーティングは、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれるレーティング情報に基づいて取得することができる。また、ジャンル、アーティスト名、アルバム名それぞれについてのレーティングは、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる、ジャンル情報、アーティスト名情報、アルバム名情報、レーティング情報などの各種情報に基づいて、それぞれレーティングの平均を算出すれば取得することができる。
(5)情報処理装置100において保持数の多いジャンル、アーティスト名
ジャンル、アーティスト名それぞれについての保持数は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる、ジャンル情報、アーティスト名情報に基づいて、それぞれの情報が同一なものの数を加算すれば取得することができる。
(6)コンテンツデータ記録再生装置150において再生回数が多かったジャンル、アーティスト名、アルバム名、曲名
曲名についての再生回数は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる再生回数情報に基づいて取得することができるし、または、コンテンツデータごとに再生回数を記録したテーブルをコンテンツデータ記録再生装置150に保持させ、当該再生回数を記録したテーブルを参照することにより、取得することもできる。また、ジャンル、アーティスト名、アルバム名それぞれについての再生回数は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる、ジャンル情報、アーティスト名情報、アルバム名情報、再生回数情報などの各種情報に基づいて、それぞれ再生回数の平均を算出することにより取得することができる。
(7)コンテンツデータ記録再生装置150においてレーティングが高かったジャンル、アーティスト名
ジャンル、アーティスト名それぞれについてのレーティングは、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる、ジャンル情報、アーティスト名情報、レーティング情報などの各種情報に基づいて、それぞれレーティングの平均を算出すれば取得することができる。
(8)コンテンツデータ記録再生装置150において保持数の多いジャンル、アーティスト名
ジャンル、アーティスト名それぞれについての保持数は、例えば、コンテンツデータに設定されたメタ情報に含まれる、ジャンル情報、アーティスト名情報に基づいて、それぞれの情報が同一なものの数を加算すれば取得することができる。
なお、優先度の設定の方法は、上記(1)〜(8)の尺度を用いるものに限られず、例えば、上記(1)〜(8)の尺度により同一の優先度が設定された場合には、コンテンツデータの容量が大きいコンテンツデータの優先度を高く設定することもできる。
ステップS404において、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信が開始されると、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能な全てのコンテンツデータの送信が完了される前にコンテンツデータの送信を中止するか否かを判定する(S406)。ここで、ステップS406における上記送信の中止に係る判定は、例えば、上述した本発明の実施形態に係る第1の同期方法と同様に、図6のプログレス表示画面122に設けられたAbortボタンが押下されたか否かの判定により行うことができる。
ステップS406において、コンテンツデータの送信を中止すると判定された場合には、コンテンツデータの送信が停止され、コンテンツデータの送信が中止される(S410)。なお、図10では、ステップS406においてコンテンツデータの送信が停止されると、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間のコンテンツデータの同期処理が終了しているが、上記に限られず、上述した本発明の実施形態に係る第1の同期方法と同様に、コンテンツデータの送信が停止された後におけるコンテンツデータの送信の再開を可能としてもよい。
ステップS406において、コンテンツデータの送信を中止すると判定されない場合には、同期アプリケーションは、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されている送信可能なコンテンツデータの送信を優先度に基づいて行い、送信するコンテンツデータそれぞれについて、コンテンツデータの容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいか否かを判定する(S408)。
ステップS408において、送信するコンテンツデータがコンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きいと判定された場合は、当該コンテンツデータの送信を停止し、優先度に基づいて、未送信のコンテンツデータのうち、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量が小さなコンテンツデータを、コンテンツデータ記録再生装置150へ送信する(S414)。なお、ステップS414では、未送信のコンテンツデータのうち、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量が小さなコンテンツデータがない場合には、コンテンツデータの送信は行わない。
ステップS408において、送信するコンテンツデータがコンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量以下であると判定された場合は、コンテンツデータの送信を行う(S412)。
ステップS412、または、ステップS414において送信されたコンテンツデータの送信処理が終了すると、未送信のコンテンツデータのうち、送信可能なコンテンツデータがあるか否かを判定する(S416)。ここで、上記送信処理の終了とは、コンテンツデータ記録再生装置150の記録再生装置側記憶部154に送信したコンテンツデータを記録する処理が完了することを含んでもよい。
ステップS416において、未送信のコンテンツデータがあると判定された場合には、再度ステップS404に戻り、送信処理を繰り返す。
ステップS416において、未送信のコンテンツデータがないと判定された場合には、コンテンツデータの送信を完了と判定し、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との間のコンテンツデータの同期処理を終了する(S418)。また、コンテンツデータの同期処理が終了すると、情報処理装置100は、コンテンツデータ記録再生装置150から読み出した同期アプリケーションを開放する。
以上のように、本発明の実施形態に係る第5のコンテンツデータの同期方法は、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行い、さらに、情報処理装置の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置に記憶可能な記憶可能容量よりも大きい場合においても、可能な限り、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
[第6の同期方法]
図10に示す第5の同期方法では、情報処理装置100の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの総容量が、コンテンツデータ記録再生装置150に記憶可能な記憶可能容量よりも大きい場合においても、可能な限り、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることが可能な同期方法について示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る同期方法は、上記に限られない。例えば、上述した第5の同期方法には、さらに上述した第2の同期方法、および/または、第3の同期方法を組み合わせることができる。
[コンテンツデータの再送信防止方法]
上述した本発明の実施形態に係る第1〜第6の同期方法に示すように、本発明の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置とを接続すれば、自動的にコンテンツデータの同期が行われる。したがって、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へと送信された送信済みのコンテンツデータであっても、再度コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置とが接続された場合に再送信されてしまう恐れがある。そこで次に、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの再送信防止方法について説明する。
図11は、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの再送信防止方法を示す説明図である。
まず、図11(a)を参照すると、情報処理装置100の記憶部104には、「AAA」、「BBB」、「CCC」の3つのコンテンツデータが保持されている。ここで、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とが接続されることにより、コンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションが起動されてコンテンツデータの同期が図られる。したがって、コンテンツデータの同期が完了すると、コンテンツデータ記録再生装置150の記録再生装置側記憶部154には、「AAA」、「BBB」、「CCC」の3つのコンテンツデータが保持される。
同期アプリケーションにより、情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へのコンテンツデータの送信が行われると、同期アプリケーションは、図11(b)に示すような送信済みコンテンツデータに係る履歴データを作成し保持する。送信済みコンテンツデータに係る履歴データに含む情報としては、例えば、情報処理装置それぞれ付す固有のID、コンテンツデータそれぞれに付されるContents−IDおよび送信日時などが挙げられる。ここで、情報処理装置それぞれ付す固有のIDは、例えば、USBデバイスに付されるベンダーID(Vendor ID)とプロダクトID(Product ID)との組み合わせに基づいて付すこともできるし、または、情報処理装置が通信部を有している場合にはMACアドレス(Media Access Control address)を用いることもできるが、上記に限られない。また、送信済みコンテンツデータに係る履歴データは、コンテンツデータ記録再生装置150に保持してもよいし、情報処理装置100に保持することもできる。送信済みコンテンツデータに係る履歴データがコンテンツデータ記録再生装置150に保持される場合、同期アプリケーションは、例えば、情報処理装置100の固有のIDをチェックした上で、情報処理装置100に対応する履歴データをコンテンツデータ記録再生装置150から読み出す。また、送信済みコンテンツデータに係る履歴データが情報処理装置100に保持される場合においては、同期アプリケーションは、例えば、履歴データの有無を判定し、履歴データが存在するときには当該履歴データを読み出す。
次に、図11(c)を参照すると、情報処理装置100の記憶部104には、「AAA」、「BBB」、「CCC」、そして「DDD」の4つのコンテンツデータが保持され、また、コンテンツデータ記録再生装置150の記録再生装置側記憶部154には、「AAA」、「CCC」の2つのコンテンツデータが保持される。すなわち、図11(a)の状態と比較すると、情報処理装置100の記憶部104には、コンテンツデータ「DDD」が追加され、コンテンツデータ記録再生装置150の記録再生装置側記憶部154からは、コンテンツデータ「BBB」が削除されている。なお、コンテンツデータ記録再生装置150におけるコンテンツデータ「BBB」の削除は、ユーザが操作部158を操作することにより行うことができるが、上記に限られず、例えば、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とが接続された状態(例えば、図11(a)の状態)で、情報処理装置100側から削除を行うこともできる。
図11(c)の状態において、情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150とが接続されると、コンテンツデータ記録再生装置150に保持されている同期アプリケーションが起動されてコンテンツデータの同期が図られる。ここで、図11(c)の状態では、情報処理装置100の記憶部104に存在し、コンテンツデータ記録再生装置150の記録再生装置側記憶部154に存在しないコンテンツデータとして、「BBB」、「DDD」の2つのコンテンツデータが挙げられる。しかしながら、同期アプリケーションは、図11(b)に示す履歴データを読み出し参照することにより、コンテンツデータ「BBB」を送信済みのコンテンツデータとみなしてコンテンツデータ「DDD」のみを送信する。したがって、同期後における情報処理装置100とコンテンツデータ記録再生装置150との状態は、図11(d)のようになる。
また、図11(d)では、コンテンツデータ「DDD」が情報処理装置100からコンテンツデータ記録再生装置150へと送信されたため、図11(e)に示すように、履歴データとしてコンテンツデータ「DDD」の情報が追加される。
図11に示すように、本発明の実施形態に係るコンテンツデータの再送信防止方法は、送信済みのコンテンツデータを履歴データとして保持し、同期の際に当該履歴データを参照することにより、送信済みのコンテンツデータの再送信を防止する。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、本発明の第1の実施形態のコンテンツデータ通信システムを構成する要素として、情報処理装置100を挙げて説明したが、本発明の第1の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、PCやサーバ(Server)などのコンピュータなどに適用することができる。また、本発明の第1の実施形態のコンテンツデータ通信システムを構成する要素として、コンテンツデータ記録再生装置150を挙げて説明したが、本発明の第1の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、本願出願人が商標権を有する「WALK MAN(登録商標)」などの音楽・動画記録再生装置などに適用することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へとコンテンツデータの送信を行うことにより、コンテンツデータの同期を図ったが、さらに、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へとコンテンツデータの送信を行うことも可能である。
そこで、次に、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へのコンテンツデータの送信が可能な、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムについて説明する。なお、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムの構成は、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様であり、以下では、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へのコンテンツデータの送信方法について説明する。
本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムにおける、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へのコンテンツデータの送信は、例えば、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様に、図11(b)に示すような送信済みコンテンツデータの履歴を作成し、当該送信済みコンテンツデータの履歴に基づいて行うことができる。
また、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続により起動される同期アプリケーションが、コンテンツデータ記録再生装置に保持されているコンテンツデータと、情報処理装置の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータとを比較し、コンテンツデータ記録再生装置に保持されているコンテンツデータに対する情報処理装置の所定のデータ領域に保持されているコンテンツデータの差分に相当するコンテンツデータを送信することにより、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へのコンテンツデータの送信を実現することもできる。ここで、コンテンツデータの比較は、例えば、コンテンツデータのハッシュ値を比較するハッシュ法(hashing)により行うことができるが、上記に限られないことは、言うまでもない。
また、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムにおいて、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へとコンテンツデータの送信を行う場合には、コンテンツデータの送信処理を行う前に、同期アプリケーションが、例えば、接続されたコンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置とが同一のサブスクリプションサービスに属しているかなどの認証を行うこともできる。上記のように、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へのコンテンツデータの送信に対して、所定の制限を設けることにより、無秩序なコンテンツデータの同期を防止することができる。なお、上記認証は、例えば、サブスクリプションサービスごとに発行される固有のキー情報が情報処理装置側に存在するか否かなどにより行うことができるが、認証方法は上記に限られない。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様に、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
さらに、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、コンテンツデータ記録再生装置から情報処理装置へのコンテンツデータの送信を行うことが可能であり、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期の精度を、本発明の第1の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムよりも一層向上させることができる。
(第3の実施形態)
本発明の第1、および第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、一対一に接続される情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることが可能な実施形態について説明した。そこで、次に、複数の情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることが可能な、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムについて説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムの概略を示す説明図である。
図12を参照すると、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、情報処理装置200と、コンテンツデータ記録再生装置250と、ネットワーク500を介して情報処理装置200と接続される情報処理装置300、400、…、とから構成される。本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、情報処理装置200とコンテンツデータ記録再生装置250とが接続されると、ネットワーク500を介して、例えば、情報処理装置300からコンテンツデータ記録再生装置250へ、あるいは、情報処理装置300、400の双方からコンテンツデータ記録再生装置250へとコンテンツデータの送信を行う。ここで、ネットワーク500は、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)など有線ネットワークであってもよいし、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)を用いたWLAN(Wireless Local Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネット(Internet)などが挙げられるが、上記に限られない。
以下、より詳細に本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムについて説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムを示すブロック図である。図13を参照すると、本発明の第3の実施形態に係る情報処理装置200は、図2に示す本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置100と比較すると、ネットワーク500と接続し、外部装置(例えば、情報処理装置300、400、…)と通信を行う通信部202を新たに有している。また、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ記録再生装置250は、本発明の第1の実施形態と同様の構成と機能とを有しているが、記録再生装置側記憶部154に保持されるアプリケーション(同期アプリケーション)252が、ネットワーク500を通じて外部装置と通信を行う通信機能を制御する点が異なる。
情報処理装置200とコンテンツデータ記録再生装置250とが接続されると、本発明の第1、および第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様に、情報処理装置200のアプリケーション制御部106が、コンテンツデータ記録再生装置250に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置250の記録再生装置側記憶部154から読み出し、起動させる。
アプリケーション制御部106により起動された同期アプリケーションは、通信部202を介して、所定の外部装置に接続し、当該所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置250との間におけるコンテンツデータの同期を行う。例えば、図13では、ネットワーク500を介して、外部装置からコンテンツデータZ302が送信され、コンテンツデータ記録再生装置250の記録再生装置側記憶部154には、送信されたコンテンツデータZ302が記録されている。なお、図13では、ネットワーク500を介して外部装置から送信されたコンテンツデータZ302が、コンテンツデータ記録再生装置250にのみ記録されているが、上記に限られず、例えば、情報処理装置200とコンテンツデータ記録再生装置250との双方が、外部装置から送信されたコンテンツデータZ302を記録してもよい。
ここで、所定の外部装置は、例えば、予め同期アプリケーションに定められたIPアドレス(Internet Protocol Address)に該当する情報処理装置であってもよいし、また、ユーザが適宜設定するIPアドレスに該当する情報処理装置としてもよい。もしくは、所定の外部装置は、例えば、RSS(Resource Description Framework Site Summery)形式でコンテンツデータを配信するサービスを提供する情報処理装置であり、ユーザが上記のようなサービスを受けるために、外部装置としてサービスを提供する情報管理装置を設定することもできる。さらに所定の外部装置が、例えば、予め同期アプリケーションに定められたIPアドレスに該当する情報処理装置、およびユーザが設定した情報処理装置など複数設定されてもよいことは、言うまでもない。
したがって、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、例えば、ユーザが公共施設や商業施設などに設置されている情報処理装置200(すなわち、情報処理装置の所有者はユーザではない。)にコンテンツデータ記録再生装置250を接続させることにより、ユーザが公共施設や商業施設などに居ながら、ユーザが所有する外部装置(情報処理装置)とコンテンツデータ記録再生装置250との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。なお、上記の場合には、情報処理装置200の所有者がユーザではないことから、著作権管理上の理由などにより、同期されるコンテンツデータを情報処理装置200に保持させないこと(すなわち、図13に示す形態)が、望ましい。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、本発明の第1、および第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様に、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置の通信部とネットワーク回線とを介して所定の外部装置と接続し、所定の外部装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、本発明の第3の実施形態のコンテンツデータ通信システムを構成する要素として、情報処理装置200、300、400、…、を挙げて説明したが、本発明の第3の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、PCやサーバなどのコンピュータ、または、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)などの携帯型通信装置などに適用することができる。また、本発明の第3の実施形態のコンテンツデータ通信システムを構成する要素として、コンテンツデータ記録再生装置250を挙げて説明したが、本発明の第3の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、本願出願人が商標権を有する「WALK MAN(登録商標)」などの音楽・動画記録再生装置などに適用することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置の通信部とネットワークとを介して所定の外部装置からコンテンツデータ記録再生装置へとコンテンツデータの送信を行うことにより、コンテンツデータの同期を図ったが、さらに、コンテンツデータ記録再生装置から所定の外部装置へとコンテンツデータの送信を行うことも可能である。そこで、次に、コンテンツデータ記録再生装置から所定の外部装置へのコンテンツデータの送信が可能な、本発明の第4の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムについて説明する。
本発明の第4の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムの構成は、本発明の第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様であり、また、コンテンツデータ記録再生装置から所定の外部装置へのコンテンツデータの送信方法は、本発明の第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様に、例えば、送信済みコンテンツデータの履歴データ、または、ハッシュ法によるコンテンツデータの比較により行うことができる。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、本発明の第1〜第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムと同様に、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、起動させる。つまり、ユーザは、情報処理装置に同期アプリケーションをインストールする必要はない。したがって、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
また、情報処理装置により起動された同期アプリケーションは、情報処理装置の通信部とネットワークとを介して所定の外部装置と接続し、所定の外部装置からコンテンツデータ記録再生装置へのコンテンツデータの送信を自動的に行うので、コンテンツデータ記録再生装置のユーザは、コンテンツデータの送信に係る操作を必要とせずに所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることができる。
さらに、本発明の第4の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムは、コンテンツデータ記録再生装置から所定の外部装置へのコンテンツデータの送信を行うことが可能であるので、例えば、ユーザがコンテンツデータ記録再生装置を外出先の情報処理装置に接続することにより、コンテンツデータ記録再生装置と、ユーザが所有する情報処理装置(すなわち、外出先の情報処理装置からみると外部装置)とのコンテンツデータの同期を外出先から図れるなど、コンテンツデータの同期を本発明の第1〜第3の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムよりも一層フレキシブルに図ることができる。
(コンテンツデータの同期用プログラム)
上述した本発明の第1〜第4の実施形態に示すコンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置とをコンピュータとして機能させるためのプログラムにより、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置、あるいは、コンテンツデータ記録再生装置と所定の外部装置との間におけるコンテンツデータの同期を図ることが可能なコンテンツデータ通信システムが実現される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の本発明の第1、および第2の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図るシステムについて説明し、また、上記の本発明の第3、および第4の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、コンテンツデータ記録再生装置と接続される情報処理装置に依存せずに、所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を図るシステムについて説明したが、かかる形態に限られず、情報処理装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期、および所定の外部装置とコンテンツデータ記録再生装置との間におけるコンテンツデータの同期を同時に図るとしてもよい。かかる構成により、コンテンツデータの同期をよりフレキシブルに行うことができる。
また、上記の本発明の第1〜第4の実施形態に係るコンテンツデータ通信システムでは、コンテンツデータ記録再生装置と情報処理装置との接続に応じて、情報処理装置が、コンテンツデータ記録再生装置に保持されている同期アプリケーションをコンテンツデータ記録再生装置から読み出し、当該同期アプリケーションによりコンテンツデータの同期が図られるシステムについて説明したが、かかる形態に限られず、例えば、従来のコンテンツデータ記録再生装置のように、ユーザがいわゆるドラック・アンド・ドロップ操作など、コンテンツデータの同期に係る何らかの操作を行うことにより、コンテンツデータの同期を行うこともできる。
さらに、図1および図13に示すコンテンツデータ記録再生装置は、装置の内部に固有の記録再生装置側記憶部を設けているが、かかる形態に限られず、記録再生装置側記憶部がコンテンツデータ記録再生装置から着脱可能とし、ユーザが記録再生装置側記憶部を任意に交換可能とすることもできる。
上述した構成は、当業者が容易に変更し得る程度のことであり、本発明の等価範囲に属するものと理解すべきである。