JP5445839B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光束により被走査面を走査する光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真の画像記録では、レーザを光源に用いた画像形成装置が広く用いられている。この場合、画像形成装置は、光源から射出された光束で感光体ドラムの表面を走査し、感光体ドラムの表面に潜像を形成するための光走査装置を備えている。
一般的な光走査装置は、光学系として、光源から射出された光束が入射する偏向器前光学系、該偏向器前光学系を介した光束を偏向する偏向器(例えば、ポリゴンミラー)、及び偏向器で偏向された光束を感光体ドラムの表面に導く走査光学系などを有している(例えば、特許文献1参照)。
近年、画像形成装置は、オンデマンドプリンティングシステムとして簡易印刷にも用いられるようになり、それに伴って、さらに画像品質が優れた画像形成装置が求められている。
そこで、画像品質を向上させるため、偏向器前光学系に含まれるシリンドリカルレンズにコーティングを施すことが考えられた(例えば、特許文献2参照)。
また、特許文献3には、透明基板面上に可視域の波長域で屈折率と消衰係数が1.0から3.0の範囲にある2種以上の金属酸化物を用いて構成され、該2種類以上の金属酸化物の透過率の波長依存性が互いに変化を相殺し合う関係にあるNDフィルタが開示されている。
また、特許文献4には、光ビームの一部を複数の面間で多重反射させた上で、残余の光ビームとともに進行させる光学素子を用い、半導体レーザのモードホッピングの有無を検出する検出装置が開示されている。
また、特許文献5及び特許文献6には、複数の光ビームで感光体上の各画素内の同一点の少なくとも一部を多重露光する画像形成装置が開示されている。
光走査装置に用いられている光学素子は、量産品であり、光の透過率や反射率にある程度のばらつきがある。また、複数の光走査装置間での各光学素子の位置についても、ある程度の製造誤差がある。そこで、光源から射出される光の利用効率(以下では、「光利用効率」という)は、光走査装置毎に異なることが考えられる。
また、同じ光走査装置であっても、使用環境の温度変化や経時変化等によって光学素子の光学特性が変化すると、光利用効率が変化する。
さらに、使用環境の温度変化や経時変化等によって感光体ドラムの感光特性が変化すると、同じ画像形成装置であっても、画像品質が変化する。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3に開示されている方法では、光利用効率を簡単に調整するのは困難であった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、大型化を招くことなく、光利用効率を簡単に調整することができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、大型化を招くことなく、高品質の画像を安定して形成することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、光源と;前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え、前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、前記少なくとも2つの光量変更素子は、互いに光の透過率が異なる2つのフィルタであり、前記被走査面上における像高0の位置近傍での光量が他の像高位置での光量よりも小さく、前記いずれかの光学素子は、前記2つのフィルタのうち光の透過率が小さいほうのフィルタである光走査装置である。
本発明は、第2の観点からすると、光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、光源と;前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え、前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、前記少なくとも2つの光量変更素子は、互いに光の透過率が異なる2つのフィルタであり、前記被走査面上における像高0の位置近傍での光量が他の像高位置での光量よりも大きく、前記いずれかの光学素子は、前記2つのフィルタのうち光の透過率が大きいほうのフィルタである光走査装置である。
本発明は、第3の観点からすると、光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、光源と;前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え、前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、前記光源は、2次元的に配列された複数の発光部を有する光走査装置である。
本発明は、第4の観点からすると、光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、光源と;前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え、前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、前記複数の光学素子は、入射光をそのまま透過させるガラス板あるいは樹脂板を含む光走査装置である。
本発明の光走査装置によれば、大型化を招くことなく、光利用効率を簡単に調整することが可能となる。
本発明は、第の観点からすると、少なくとも1つの像担持体と;前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報に応じて変調された光束を走査する少なくとも1つの本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、本発明の光走査装置を備えているために、結果として、大型化を招くことなく、高品質の画像を安定して形成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を説明するための図である。 図1における光走査装置を示す概略図である。 図2における光源に含まれる2次元アレイを説明するための図である。 図2における可動フィルタ装置を説明するための図(その1)である。 図5(A)〜図5(C)は、それぞれ可動フィルタ装置を説明するための図(その2)である。 図6(A)及び図6(B)は、それぞれスライド機構を説明するための図である。 第1のNDフィルタが選択されたときの可動フィルタ装置を説明するための図である。 第2のNDフィルタが選択されたときの可動フィルタ装置を説明するための図である。 ガラス板が選択されたときの可動フィルタ装置を説明するための図である。 図10(A)及び図10(B)は、それぞれシェーディングを説明するための図である。 複数の光走査装置間での光利用効率のばらつき範囲を説明するための図である。 第2のNDフィルタが選択されたときの、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつき範囲を説明するための図である。 第1のNDフィルタが選択されたときの、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつき範囲を説明するための図である。 他のシェーディングを説明するための図である。 図14のシェーディングに類似した形状のシェーディングがあるときに、第1のNDフィルタが選択されたときの、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつき範囲の一例を説明するための図である。 図14のシェーディングに類似した形状のシェーディングがあるときに、第2のNDフィルタが選択されたときの、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつき範囲の一例を説明するための図である。 走査制御装置の構成を説明するためのブロック図である。 図18(A)〜図18(C)は、それぞれ可動フィルタ装置の変形例1を説明するための図である。 図19(A)及び図19(B)は、それぞれ可動フィルタ装置の変形例2を説明するための図である。 図20(A)及び図20(B)は、それぞれ可動フィルタ装置の変形例3を説明するための図である。 図21(A)及び図21(B)は、それぞれ可動フィルタ装置の変形例4を説明するための図である。 多重干渉の条件を説明するための図である。 入射側の面に誘電体多層膜がコーティングされているときの干渉成分の光強度を説明するための図である。 入射側の面に金属膜がコーティングされているときの干渉成分の光強度を説明するための図である。 入射側の面に誘電体膜+金属膜+誘電体膜がコーティングされているNDフィルタを説明するための図である。 ビームスポット間に重なりがない場合を説明するための図である。 ビームスポット間に重なりがある場合を説明するための図である。 入射側の面にクロム膜、射出側の面に誘電体膜がコーティングされているNDフィルタを説明するための図である。 図28のNDフィルタの変形例を説明するための図である。 カラープリンタの概略構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのレーザプリンタ1000の概略構成が示されている。
このレーザプリンタ1000は、光走査装置1010、感光体ドラム1030、帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034、クリーニングユニット1035、トナーカートリッジ1036、給紙コロ1037、給紙トレイ1038、レジストローラ対1039、定着ローラ1041、排紙ローラ1042、排紙トレイ1043、通信制御装置1050、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置1060などを備えている。なお、これらは、プリンタ筐体1044の中の所定位置に収容されている。
通信制御装置1050は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
感光体ドラム1030は、円柱状の部材であり、その表面には感光層が形成されている。すなわち、感光体ドラム1030の表面が被走査面である。そして、感光体ドラム1030は、図1における矢印方向に回転するようになっている。
帯電チャージャ1031、現像ローラ1032、転写チャージャ1033、除電ユニット1034及びクリーニングユニット1035は、それぞれ感光体ドラム1030の表面近傍に配置されている。そして、感光体ドラム1030の回転方向に沿って、帯電チャージャ1031→現像ローラ1032→転写チャージャ1033→除電ユニット1034→クリーニングユニット1035の順に配置されている。
帯電チャージャ1031は、感光体ドラム1030の表面を均一に帯電させる。
光走査装置1010は、帯電チャージャ1031で帯電された感光体ドラム1030の表面に、上位装置からの画像情報に基づいて変調された光束を照射する。これにより、感光体ドラム1030の表面に、画像情報に対応した潜像が形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラム1030の回転に伴って現像ローラ1032の方向に移動する。なお、この光走査装置1010の構成については後述する。
トナーカートリッジ1036にはトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ1032に供給される。
現像ローラ1032は、感光体ドラム1030の表面に形成された潜像にトナーカートリッジ1036から供給されたトナーを付着させて画像情報を顕像化させる。ここでトナーが付着した潜像(以下では、便宜上「トナー像」ともいう)は、感光体ドラム1030の回転に伴って転写チャージャ1033の方向に移動する。
給紙トレイ1038には記録紙1040が格納されている。この給紙トレイ1038の近傍には給紙コロ1037が配置されており、該給紙コロ1037は、記録紙1040を給紙トレイ1038から1枚づつ取り出し、レジストローラ対1039に搬送する。該レジストローラ対1039は、給紙コロ1037によって取り出された記録紙1040を一旦保持するとともに、該記録紙1040を感光体ドラム1030の回転に合わせて感光体ドラム1030と転写チャージャ1033との間隙に向けて送り出す。
転写チャージャ1033には、感光体ドラム1030の表面上のトナーを電気的に記録紙1040に引きつけるために、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。この電圧により、感光体ドラム1030の表面のトナー像が記録紙1040に転写される。ここで転写された記録紙1040は、定着ローラ1041に送られる。
定着ローラ1041では、熱と圧力とが記録紙1040に加えられ、これによってトナーが記録紙1040上に定着される。ここで定着された記録紙1040は、排紙ローラ1042を介して排紙トレイ1043に送られ、排紙トレイ1043上に順次スタックされる。
除電ユニット1034は、感光体ドラム1030の表面を除電する。
クリーニングユニット1035は、感光体ドラム1030の表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラム1030の表面は、再度帯電チャージャ1031に対向する位置に戻る。
次に、前記光走査装置1010の構成について説明する。
この光走査装置1010は、一例として図2に示されるように、偏向器側走査レンズ11a、像面側走査レンズ11b、ポリゴンミラー13、光源14、カップリングレンズ15、開口板16、シリンドリカルレンズ17、2つの光検知センサ(18a、18b)、2つの光検知用ミラー(19a、19b)、可動フィルタ装置120、及び走査制御装置22(図2では図示省略、図17参照)などを備えている。そして、これらは、ハウジング21の中の所定位置に組み付けられている。
なお、本明細書では、XYZ3次元直交座標系において、感光体ドラム1030の長手方向に沿った方向をY軸方向、各走査レンズ(11a、11b)の光軸に沿った方向をX軸方向として説明する。また、光源14からポリゴンミラー13に向かう光束の進行方向を、以下では、便宜上「W方向」とする。
また、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する。
光源14は、一例として図3に示されるように、2次元的に配列された40個の発光部が1つの基板上に形成された2次元アレイ100を有している。図3におけるM方向は光源14における主走査対応方向であり、S方向は光源14における副走査対応方向(ここでは、Z軸方向と同じ)である。また、図3におけるT方向は、M方向からS方向に向かって傾斜した方向である。
40個の発光部は、すべての発光部をS方向に伸びる仮想線上に正射影したときに等間隔となるように配置されている。なお、本明細書では、「発光部間隔」とは2つの発光部の中心間距離をいう。
また、各発光部は、発振波長が780nm帯の垂直共振器型の面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:以下では、「VCSEL」ともいう)である。すなわち、2次元アレイ100は、いわゆる面発光レーザアレイである。
図2に戻り、カップリングレンズ15は、光源14から射出された光束を略平行光とする。
開口板16は、開口部を有し、カップリングレンズ15を介した光束を整形する。
可動フィルタ装置120は、開口板16の+W側に配置されている。ここでは、可動フィルタ装置120は、一例として図4に示されるように、長方形の板状部材であるベース板121と、該ベース板121の一方の長辺近傍に固定されている壁板122とを有している。なお、以下では、便宜上、ベース板121の表面に垂直な方向をz軸方向、ベース板121の長手方向をy軸方向、z軸方向及びy軸方向のいずれにも直交する方向をx軸方向として説明する。そして、壁板122は、ベース板121の+x側端部に固定されているものとする。
ベース板121の−x側の端部近傍には、y軸方向に延びる長穴123が形成されている。また、壁板122には、3つの窓(124、124、124)が形成されている。
そして、一例として図5(A)に示されるように、壁板122の−x側の面はy軸方向に対して傾斜している。
また、一例として図5(A)〜図5(C)に示されるように、壁板122の−x側の面には、壁板122の3つの窓(124、124、124)を塞ぐように、それぞれ、第1のNDフィルタ125a、第2のNDフィルタ125b、ガラス板125cが貼り付けられている。ここでは、一例として、第1のNDフィルタ125aの光透過率は0.55であり、第2のNDフィルタ125bの光透過率は0.40である。
さらに、可動フィルタ装置120は、一例として図6(A)に示されるように、ベース板121の−z側に配置された支持板130を有している。支持板130は、図6(A)のA−A断面図である図6(B)に示されるように、2つの案内用の突起部131を有し、これらの突起部131がベース板121の長穴123に挿入される。また、支持板130には、2つの突起部131を結ぶ線のほぼ中央にねじ穴が形成されている。そして、そのねじ穴に、ベース板121の長穴123を貫通してねじ126がねじ込まれるようになっている。
この場合に、ねじ126をゆるめると、支持板130に対してベース板121及び壁板122を、y軸方向に移動(スライド)させることができる。なお、支持板130は、ハウジング21に固定されている。
そこで、x軸方向とW方向とが一致するように、支持板130を光走査装置1010のハウジング21に固定すると、一例として図7〜図9に示されるように、開口板16の開口部を通過した光束が、第1のNDフィルタ125a、第2のNDフィルタ125b、及びガラス板125cのいずれかに入射するようにすることができる。
ところで、VCSELは、端面発光型のレーザダイオード(LD)に比べて、射出される光束の光量(光出力)の範囲が狭い。一方、光走査装置に搭載される光源には、以下に記載する3つの理由(理由A、理由B、理由C)で、ある程度以上の広い光出力範囲が要求される。
1.理由A
光源から射出された光束は、偏向器前光学系、ポリゴンミラー、走査光学系を介して感光体ドラムに到達する。これらの光学系を構成する光学素子は、量産品であり、光の透過率や反射率にある程度のばらつきがある。そのため、光源から射出された光束の光量と感光体ドラムに到達した光束の光量との比、すなわち光利用効率が光走査装置毎に異なることが考えられる。そこで、複数の画像形成装置において感光体ドラムの表面で同じ光量が欲しい場合には、それぞれの光走査装置における光源から射出される光束の光量を調整する必要がある。
2.理由B
複数の光走査装置間でのポリゴンミラー及び走査光学系のばらつきによる、シェーディングのばらつきも考えられる。なお、シェーディングとは、感光体ドラムの表面での光量が主走査方向の位置(像高位置)によって異なることをいう。このシェーディングを補正するには、(1)感光体ドラムの表面における像高0の位置近傍での光量(以下、「中央光量」ともいう)が他の像高位置での光量(以下、「周辺光量」ともいう)よりも小さい場合(図10(A)参照)は周辺光量を下げ、(2)感光体ドラムの表面における中央光量が周辺光量よりも大きい場合(図10(B)参照)は周辺光量を上げる、といった作業が行われている。このようなシェ−ディング補正を行なうには、周辺光量を上下させるために、光源から射出される光束の光量を調整する必要がある。
そして、複数の光走査装置間でのシェーディングのばらつきに、複数の光走査装置間での感光体ドラムの像高0の位置における光利用効率のばらつきを加えると、光源に光出力範囲の拡大が要求される(図11参照)。
3.理由C
長期間の使用による感光体ドラムの感光特性の劣化や環境温度の変化などにより、感光体ドラムの表面で必要とされる光量が変化することが考えられる。光源はこのような時間的な変化にも対応しなければならない。
光源が上記3つの理由に対応可能な光出力範囲を有していない場合であっても、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつきを小さくする方法の一つとして、NDフィルタを利用することが考えられる。
例えば、複数の光走査装置における光利用効率の平均値を1.00としたとき、光利用効率が1.05の光走査装置に対しては光透過率が1/1.05のNDフィルタを設け、光利用効率が1.03の光走査装置に対しては光透過率が1/1.03のNDフィルタを設けることにより、複数の光走査装置間の光利用効率のばらつきを小さくすることが可能である。
ここでは、感光体ドラムの表面における中央光量が周辺光量よりも小さい場合(図10(A)参照)には、光透過率が小さいほうのフィルタである第2のNDフィルタ125bを選択することにより、一例として図12に示されるように、光利用効率のばらつき範囲を小さくすることができる。
反対に、感光体ドラムの表面における中央光量が周辺光量よりも大きい場合(図10(B)参照)は、光透過率が大きいほうのフィルタである第1のNDフィルタ125aを選択することにより、一例として図13に示されるように、光利用効率のばらつき範囲を小さくすることができる。
また、一例として図14に示されるように、感光体ドラムの表面における光量が一端から他端に向かって直線的に変化している場合は、光利用効率のばらつき範囲を大きくしないように、光量の最大値及び最小値に応じて、いずれかのNDフィルタが選択される。例えば、一例として図15に示されるように、第1のNDフィルタ125aを選択すると光利用効率のばらつき範囲が大きくなるときは、第2のNDフィルタ125bが選択される。反対に、一例として図16に示されるように、第2のNDフィルタ125bを選択すると光利用効率のばらつき範囲が大きくなるときは、第1のNDフィルタ125aが選択される。
図2に戻り、シリンドリカルレンズ17は、副走査対応方向(ここでは、Z軸方向と同じ)に強いパワーを有し、可動フィルタ装置120を介した光束をポリゴンミラー13の偏向反射面近傍で副走査対応方向に関して結像する。また、シリンドリカルレンズ17は、各走査レンズと共同し、副走査対応方向に関して面倒れ補正系を構成している。
光源14とポリゴンミラー13との間の光路上に配置される光学系は、偏向器前光学系とも呼ばれている。本実施形態では、偏向器前光学系は、カップリングレンズ15と開口板16と可動フィルタ装置120とシリンドリカルレンズ17とから構成されている。
ポリゴンミラー13は、4面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。このポリゴンミラー13は、Z軸方向に平行な軸の周りに等速回転し、シリンドリカルレンズ17からの光束を偏向する。
偏向器側走査レンズ11aは、ポリゴンミラー13で偏向された光束の光路上に配置されている。
像面側走査レンズ11bは、偏向器側走査レンズ11aを介した光束の光路上に配置されている。
像面側走査レンズ11bを介した光束は、感光体ドラム1030の表面に集光され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー13の回転に伴って感光体ドラム1030の長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム1030上を走査する。このときの光スポットの移動方向が「主走査方向」である。また、感光体ドラム1030の回転方向が「副走査方向」である。
ポリゴンミラー13と感光体ドラム1030との間の光路上に配置される光学系は、走査光学系とも呼ばれている。本実施形態では、走査光学系は、偏向器側走査レンズ11aと像面側走査レンズ11bとから構成されている。なお、偏向器側走査レンズ11aと像面側走査レンズ11bの間の光路上、及び像面側走査レンズ11bと感光体ドラム1030の間の光路上の少なくとも一方に、少なくとも1つの折り返しミラーが配置されても良い。
光検知センサ18aには、ポリゴンミラー13で偏向され、走査光学系を介した光束のうち1走査における書き込み開始前の光束の一部が、光検知用ミラー19aを介して入射する。また、光検知センサ18bには、ポリゴンミラー13で偏向され、走査光学系を介した光束のうち1走査における書き込み終了後の光束の一部が、光検知用ミラー19bを介して入射する。
各光検知センサはいずれも、受光量に応じた信号(光電変換信号)を出力する。
走査制御装置22は、一例として図17に示されるように、画素クロック生成回路215、画像処理回路216、書込制御回路219、及び光源駆動回路221などを有している。なお、図17における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
画素クロック生成回路215は、光検知センサ18aの出力信号と光検知センサ18bの出力信号とから、各光検知センサの間を光束が走査するのに要した時間を求め、その時間に予め設定されている数のパルスが収まるように周波数を設定し、該周波数の画素クロック信号PCLKを生成する。ここで生成された画素クロック信号PCLKは、画像処理回路216及び書込制御回路219に供給される。また、光検知センサ18aの出力信号は、同期信号として書込制御回路219に出力される。
画像処理回路216は、プリンタ制御装置1060を介して上位装置から受信した画像情報をラスター展開するとともに、所定の中間調処理などを行った後、画素クロック信号PCLKを基準とした各画素の階調を表す画像データを発光部毎に作成する。そして、画像処理回路216は、光検知センサ18aの出力信号に基づいて走査開始を検出すると、画素クロック信号PCLKに同期して画像データを書込制御回路219に出力する。
書込制御回路219は、画像処理回路216からの画像データ、画素クロック生成回路215からの画素クロック信号PCLK及び同期信号に基づいてパルス変調信号を生成する。
光源駆動回路221は、書込制御回路219からのパルス変調信号に基づいて2次元アレイ100の各発光部を駆動する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光走査装置1010では、ベース板121と壁板122と支持板130とによって保持部材が構成されている。そして、長穴123と突起部131とによってスライド機構が構成されている。
また、第1のNDフィルタ125aと第2のNDフィルタ125bとガラス板125cとによって複数の光学素子が構成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置1010によると、面発光レーザアレイを含む光源14と、光源14からの光束をカップリングするカップリングレンズ15と、互いに光透過率が異なる2つのNDフィルタ及びガラス板125cをそれぞれ保持するとともに、それらのいずれかをカップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させるためのスライド機構を有する可動フィルタ装置120とを備えている。
この場合には、大型化を招くことなく、光利用効率を簡単に調整することができる。
そして、感光体ドラム1030の表面における中央光量が周辺光量よりも小さい場合に、2つのNDフィルタのうち光透過率が小さいほうのNDフィルタをカップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させている。この場合には、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつきを従来よりも小さくすることができる。
また、感光体ドラム1030の表面における中央光量が周辺光量よりも大きい場合に、2つのNDフィルタのうち光透過率が大きいほうのNDフィルタをカップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させている。この場合には、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつきを従来よりも小さくすることができる。
また、可動フィルタ装置120は、支持板130がハウジング21に固定されているため、カップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させるNDフィルタを変更する際の位置決めが容易である。
また、可動フィルタ装置120は、入射光をそのまま透過させるガラス板125cを保持するとともに、カップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させることができる。この場合、ガラス板125cをカップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させた状態で光学系の調整を行っていれば、NDフィルタをカップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させたときに光路長が変化するのを抑制することができる。
また、壁板122の−x側の面がy軸方向に対して傾斜しているため、NDフィルタあるいはガラス板125cで反射された光束が光源14に戻るのを防止することができる。
そして、本実施形態に係るレーザプリンタ1000によると、光走査装置1010を備えているため、大型化を招くことなく、高品質の画像を安定して形成することができる。
なお、上記実施形態において、NDフィルタによる光路長の変化を考慮する必要がない場合には、一例として図18(A)〜図18(C)に示されるように、前記ガラス板125cがなくても良い。すなわち、壁板122の窓124は、素通しであっても良い。
また、上記実施形態では、第1のNDフィルタ125aの光透過率が0.55であり、第2のNDフィルタ125bの光透過率が0.40である場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態において、前記ガラス板125cに代えて、透明な樹脂板を用いても良い。
また、上記実施形態では、壁板122に3つの窓(124、124、124)が形成される場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図19(A)及び図19(B)に示されるように、壁板122に2つの窓(124、124)が形成されても良い。この場合には、窓124に第1のNDフィルタ125aが貼り付けられ、窓124に第2のNDフィルタ125bが貼り付けられる。
また、例えば、図20(A)及び図20(B)に示されるように、壁板122に4つの窓(124、124、124、124)が形成されても良い。この場合には、窓124に第1のNDフィルタ125aが貼り付けられ、窓124に第2のNDフィルタ125bが貼り付けられ、窓124にガラス板125cが貼り付けられる。そして、第1のNDフィルタ125aと第2のNDフィルタ125bの中間の光透過率(例えば、0.50)を有する第3のNDフィルタ125dが窓124に貼り付けられる。
この場合に、複数の光走査装置間での光利用効率のばらつき範囲を拡大するおそれがないとき、第3のNDフィルタ125dをカップリングレンズ15を介した光束の光路上に位置させると、感光体ドラム1030の表面での光束の特性を所望の特性に維持しつつ、2次元アレイ100の寿命を長くすることが可能である。
そして、この場合に、図21(A)及び図21(B)に示されるように、前記ガラス板125cがなくても良い。すなわち、壁板122の窓124は、素通しであっても良い。
また、上記実施形態では、壁板122の−x側の面がy軸方向に対して傾斜している場合について説明したが、NDフィルタ及びガラス板125cで反射された光束が光源14に戻るおそれがない場合には、壁板122の−x側の面がy軸方向に対して平行であっても良い。
ところで、NDフィルタは、書込光学系における光利用効率のばらつきを低減することで、VCSELの光出力範囲の不足を補う有効な手段であるが、VCSELとの相性はあまり良くない。
VCSELは、その共振器構造体の厚さが10μm以下であるため、安定した単一縦モード動作が可能である。そこで、VCSELから射出される光は、コヒーレンス性が非常に良い。
NDフィルタの基板には、通常、ガラスやプラスチックの平板が使用されている。
そこで、例えば、カップリングレンズとシリンドリカルレンズの間に平板ガラスを基板とするNDフィルタを配置したとき、カップリングレンズから射出される光が平行光であれば、NDフィルタに入射した光は、ガラス基板内で多重反射・多重干渉を起こす(図22参照)。なお、多くの光走査装置では、カップリングレンズから射出される光は平行光である。
VCSELは、端面発光型のレーザダイオードにくらべて、発振スペクトルが良好な単一波長(例えば、2007年12月発行、オーム社「フォトニクス」参照)であり、上記多重反射・多重干渉を非常に起こしやすい。
また、VCSELは、供給される電流の大きさが大きくなるにつれて、1nm未満の範囲で波長が変化(シフト)する。NDフィルタは、入射光の波長が変化すると、NDフィルタから射出される複数の光の間の位相が変化し、多重反射光の強め合い及び弱めあいの度合いが変化する。そこで、VCSELに供給される電流とNDフィルタから射出される光束の光強度との関係は、線形性を有さないこととなる。
この現象を図22で説明する。波長λが変化すると、屈折率n及び屈折角θが変化し、透過波の強め合い・弱め合いが変化する。
この透過波の強めあい・弱めあいの問題(NDフィルタの透過率の不安定問題)は、特に、複数の発光部からの光束で、1画素あるいは1画素の一部を多重露光する場合に、該多重露光される部分で拡大する。
例えば、1画素を3つあるいは4つのビームスポットで一部多重露光した場合に、NDフィルタの透過率の不安定問題は、3倍あるいは4倍に拡大する。なお、「ビームスポット径」とは、光強度の最大値を1としたときに1/e以上の光強度を有する領域の直径をいう。
NDフィルタの透過率の不安定問題は、感光体への露光量の不安定問題となり、結果として画像形成装置(プリンターなど)の画像濃度の不安定問題に発展する。
不安定問題は、特に誘電体多層膜で形成されたNDフィルタで発生しやすい。例えば、図23に示されるように、NDフィルタにおける誘電体多層膜が蒸着された面の透過率を50%とすると、光吸収がないので反射率も50%である。そこで、対向する面で反射して誘電体多層膜に戻ってきた光の反射率も50%である。
これに対して、消衰係数k>0の膜、例えば金属膜を使えば、例えば図24に示されるように、NDフィルタにおける金属膜が蒸着されている面の透過率を50%、光吸収率を40%、反射率を10%とすると、対向する面で反射して誘電体多層膜に戻ってきた光の反射率は10%であり。透過光に含まれる多重干渉光成分を数分の1に減少することができる。
さらに、図24における金属膜を、誘電体と金属膜からなる多層膜にすれば、透過率を50%に保ったまま、光吸収率を高めて、反射率を10%よりも小さくすることが可能となる。
実施例1のNDフィルタが図25に示されている。このNDフィルタは、透明ガラス基板上に2層の誘電体膜と1層の金属膜からなる多層膜がコーティングされ、対向する感光体側の面は無コート面である。
光源からの入射光は多層膜側の面に入射し、金属膜を透過することで、金属膜の消衰係数kと膜の厚さで決まる量のエネルギーを吸収され、ガラス基板を透過して、一部のエネルギーが対向する感光体側の面で反射されるが、ほとんどのエネルギーがガラス基板を透過し、走査光学系で感光体に導かれる。
図25に示される構成で、各誘電体膜の厚さは、物理的な厚さに屈折率を掛けた所謂光路長を、それぞれλ/4(λは入射光の波長)に設定することで、反射光A(すなわち光源側への反射光)、反射光B(すなわちガラス基板内の多重反射光)を弱くすることができる。つまり、例えば反射光Aについては、光源側から入射し誘電体層膜の表面で反射された光と、誘電体膜を透過して金属膜表面で反射された光とは、位相がλ/2異なるので、それらは互いに弱めあうこととなる。
この場合、光源から射出され、カップリング光学系を介した平行光束は、NDフィルタ内で多重反射を起こすが、その多重反射光は弱い。そして、NDフィルタから射出された光束は、シリンドリカルレンズ、ポリゴンミラー、及び走査光学系によって感光体ドラムに導かれる。
感光体ドラムの表面では、ポリゴンミラーの回転に伴って、走査方向にビームスポットが移動する。ここで、一例として図26に示されるように、走査線の間隔がビームスポット径よりも広い場合には、ビームスポット間に重なりがない。一方、一例として図27に示されるように、走査線の間隔がビームスポット径よりも狭い場合には、ビームスポット間に重なりができる。この場合には、感光体ドラムの表面におけるこの部分は、2重露光されるため、NDフィルタ内の多重干渉によって透過率が通常と異なるときには、その影響を2倍受けることになる。
このため、部分的にでも多重露光がある場合には、NDフィルタの透過率の不安定問題が拡大されるので、NDフィルタには消衰係数k>0の材料を用いることが望ましい。
なお、アルミニウムは、屈折率n=0.93、消衰係数k=6.33(波長λ=578nmに対して)であり、クロムは、屈折率n=2.48、消衰係数k=2.30(波長λ=546nmに対して)である。
さらに、実施例1のNDフィルタにおいて、感光体側の面にARコーティングを施しても良い。これにより、図22におけるBからCに向かう光が弱められ、ガラス基板内部の多重反射光をより弱めることができる。
NDフィルタの別の実施例が図28に示されている。このNDフィルタは、光源側の面にクロム膜をコーティングするとともに、感光体側の面にARコーティングを施している。感光体側の面にARコーティングを施すことにより、図24における反射率Rを小さくする効果があり、光源側の面のコーティングを多層膜にしなくても、多重干渉光成分を弱くすることができる。
この場合に、一例として図29に示されるように、光源側の面を、法線方向が光の入射方向に対して傾斜するようにしても良い。この場合は、多重干渉の現象自体を軽減することができる。
NDフィルタに入射する光の光量Iと、NDフィルタで反射される光の光量Rと、NDフィルタを透過する光の光量Tとは、次の(1)式の関係を満たすことが望ましい。
{I−(T+R)}/I>0.03 ……(1)
上記(1)式の関係が満たされると、NDフィルタ内で光の吸収が起こるため、面で反射される光の光量が低減し、多重干渉光成分を弱くすることができる。ここで、上記(1)式の右辺の0.03は、面の粗さ(製造誤差)による散乱等の比率が3%程度は存在するということを示している。
上記(1)式の関係が満たされるということは、金属膜には光吸収成分があるので、透過率を下げつつ、反射率はそれなりに低く抑えることができることを示している。なお、誘電体膜は透過率を下げると反射率が上がるので、多重干渉光が強くなる。
また、上記実施形態では、光量変更素子としてNDフィルタの場合について説明したが、これに限らず、入射光の光量よりも大きな光量の光を射出するものであっても良い。例えば、光増幅器を用いても良い。
また、上記実施形態では、2次元アレイ100が40個の発光部を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、光源14が2次元アレイ100を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、光源14が前記2次元アレイ100に代えて、複数の発光部が一列に配置されている1次元アレイを有していても良い。また、光源14が前記2次元アレイ100に代えて、1つの発光部を有していても良い。
また、上記実施形態において、必要に応じて既知の方法によりシェーディングを抑制しても良い。
なお、上記実施形態では、画像形成装置としてレーザプリンタ1000の場合について説明したが、これに限定されるものではない。要するに、光走査装置1010を備えた画像形成装置であれば良い。
例えば、レーザ光によって発色する媒体(例えば、用紙)に直接、レーザ光を照射する画像形成装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、例えば、図30に示されるように、複数の感光体ドラムを備えるカラープリンタ2000であっても良い。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、ブラック用の「感光体ドラムK1、帯電装置K2、現像装置K4、クリーニングユニットK5、及び転写装置K6」と、シアン用の「感光体ドラムC1、帯電装置C2、現像装置C4、クリーニングユニットC5、及び転写装置C6」と、マゼンタ用の「感光体ドラムM1、帯電装置M2、現像装置M4、クリーニングユニットM5、及び転写装置M6」と、イエロー用の「感光体ドラムY1、帯電装置Y2、現像装置Y4、クリーニングユニットY5、及び転写装置Y6」と、光走査装置2010と、転写ベルト2080と、定着ユニット2030などを備えている。
各感光体ドラムは、図30中の矢印の方向に回転し、各感光体ドラムの周囲には、回転方向に沿って帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニングユニットがそれぞれ配置されている。
各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面を均一に帯電する。この帯電装置によって帯電された各感光体ドラム表面に光走査装置2010により光走査が行われ、各感光体ドラムに潜像が形成される。
そして、対応する現像装置により各感光体ドラム表面にトナー像が形成される。さらに、対応する転写装置により、転写ベルト2080上の記録紙に各色のトナー像が順次転写され、最終的に定着ユニット2030により記録紙に画像が定着される。
光走査装置2010は、前記可動フィルタ装置120と同様な可動フィルタ装置を色毎に有している。従って、前記光走査装置1010と同様な効果を得ることができる。
そして、カラープリンタ2000は、前記レーザプリンタ1000と同様な効果を得ることができる。
なお、タンデム方式の多色カラープリンタでは、機械精度等で各色の色ずれが発生する場合があるが、点灯させる発光部を選択することで各色の色ずれの補正精度を高めることができる。
また、このカラープリンタ2000において、光走査装置を1色毎に設けても良いし、2色毎に設けても良い。
以上説明したように、本発明の光走査装置によれば、大型化を招くことなく、光利用効率を簡単に調整するのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、大型化を招くことなく、高品質の画像を安定して形成するのに適している。
14…光源、15…カップリングレンズ(カップリング光学系)、21…ハウジング、100…2次元アレイ、121…ベース板(保持部材の一部)、122…壁板(保持部材の一部)、123…長穴(スライド機構の一部)、125a…第1のNDフィルタ(フィルタ)、125b…第2のNDフィルタ(フィルタ)、125c…ガラス板、125d…第3のNDフィルタ(フィルタ)、130…支持板(保持部材の一部)、131…突起部(スライド機構の一部)、1000…レーザプリンタ(画像形成装置)、1010…光走査装置、1030…感光体ドラム(像担持体)、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、K1,C1,M1,Y1…感光体ドラム(像担持体)。
特許第3227226号公報 特開2008−33062号公報 特許第3359114号公報 特開平05−160467号公報 特開2002−264391号公報 特開2008−033251号公報

Claims (15)

  1. 光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、
    光源と;
    前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;
    入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;
    前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え
    前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、
    前記少なくとも2つの光量変更素子は、互いに光の透過率が異なる2つのフィルタであり、
    前記被走査面上における像高0の位置近傍での光量が他の像高位置での光量よりも小さく、
    前記いずれかの光学素子は、前記2つのフィルタのうち光の透過率が小さいほうのフィルタである光走査装置。
  2. 光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、
    光源と;
    前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;
    入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;
    前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え、
    前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、
    前記少なくとも2つの光量変更素子は、互いに光の透過率が異なる2つのフィルタであり、
    前記被走査面上における像高0の位置近傍での光量が他の像高位置での光量よりも大きく、
    前記いずれかの光学素子は、前記2つのフィルタのうち光の透過率が大きいほうのフィルタである光走査装置。
  3. 光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、
    光源と;
    前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;
    入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;
    前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え
    前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、
    前記光源は、2次元的に配列された複数の発光部を有する光走査装置。
  4. 光束により被走査面を主走査方向に走査する光走査装置であって、
    光源と;
    前記光源からの光束をカップリングするカップリング光学系と;
    入射光の光量を互いに異なる光量に変更して射出する少なくとも2つの光量変更素子と;
    前記少なくとも2つの光量変更素子を含む複数の光学素子を保持する保持部材と;を備え、
    前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子が前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置し、
    前記複数の光学素子は、入射光をそのまま透過させるガラス板あるいは樹脂板を含む光走査装置。
  5. 前記複数の光学素子のうちのいずれかの光学素子を前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置させる際には、前記保持部材をスライドさせることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記カップリング光学系は、ハウジング内に収容され、
    前記保持部材は、前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記保持部材は、開口部を有し、
    前記開口部は、前記保持部材を動かすことによって、前記カップリング光学系を介した光束の光路上に位置することができることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 前記複数の発光部を個別に駆動することができる光源駆動装置を有し、
    該光源駆動装置は、1画素が多重露光によって形成されるとき、該多重露光に関与する少なくとも2つの発光部を同時に点灯させることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  9. 前記光源は、垂直共振器型の面発光レーザを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記被走査面上において、走査線間隔がビームスポット径よりも小さいことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 前記少なくとも2つの光量変更素子は、少なくとも一面に、金属層がコーティングされていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の光走査装置。
  12. 前記少なくとも2つの光量変更素子は、少なくとも一面に、誘電体層及び金属層を含む多層膜がコーティングされていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の光走査装置。
  13. 前記少なくとも2つの光量変更素子は、少なくとも一面に、反射防止膜がコーティングされていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の光走査装置。
  14. 少なくとも1つの像担持体と;
    前記少なくとも1つの像担持体に対して画像情報に応じて変調された光束を走査する少なくとも1つの請求項1〜13のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。
  15. 前記画像情報は、多色のカラー画像情報であることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
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