JP5445365B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、内部に複数のキャビティが形成されたハウジングと、複数のキャビティと対応する複数のシール孔を有していてハウジングの後端面に取り付けられた一括ゴム栓と、後方からシール孔を貫通してキャビティに挿入された端子金具と、端子金具に接続されてシール孔に対して液密状に密着した状態で貫通された電線と、ハウジングと一括ゴム栓を収容させる収容凹部を有する嵌合部材とを備えて構成されるコネクタが開示されている。
特開2006−127992号公報
端子金具の正面形状における一辺の長さは、電線の直径と同じかそれよりも大きい寸法であり、シール孔の内径は電線の直径よりも少し小さい寸法に設定されている。そのため、端子金具がシール孔を貫通する際には、シール孔が拡開するように弾性変形させられ、その結果、シール孔の内周が端子金具の角縁によって傷付けられることが懸念される。特に、端子金具の正面形状が長方形をなす場合には、長辺の寸法と電線の直径の寸法差が大きいので、シール孔が損傷を受け易く、シール孔の傷付きに起因するシール性能低下の可能性が高くなる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、一括ゴム栓のシール性能の低下を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部に複数のキャビティが形成されたハウジングと、前記複数のキャビティと対応する複数のシール孔を有し、前記ハウジングの後端面に取り付けられる一括ゴム栓と、正面形状が略長方形をなし、後方から前記シール孔を貫通して前記キャビティに挿入される端子金具と、前記端子金具に接続され、前記シール孔に対して液密状に密着した状態で貫通される電線と、前記ハウジングと前記一括ゴム栓を収容させる収容凹部を有する嵌合部材とを備えたコネクタであって、前記一括ゴム栓の外周面が他部材と非接触の状態では、前記シール孔の開口形状が略楕円形をなし、前記一括ゴム栓の外周面が前記収容凹部の内周面に密着した状態では、前記シール孔の開口形状が略真円形をなすところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記一括ゴム栓が弾性変形していない状態では、前記シール孔の開口形状が略真円形とされており、前記一括ゴム栓に対しその内部に埋め込まれるように組み付けられ、前記一括ゴム栓の外周面が他部材と非接触の状態において前記シール孔の開口形状を略楕円形に変形させる形状変更部を備えているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記形状変更部が、前記一括ゴム栓を前記ハウジングに対して組付け状態に保持するためのホルダに形成されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記嵌合部材には筒状収容部が形成され、前記筒状収容部の内部空間が前記収容凹部とされており、前記ハウジングと前記一括ゴム栓を組付け状態に保持するホルダには、前記筒状収容部に外嵌される筒状部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
端子金具をキャビティに挿入する際には、一括ゴム栓の外周面を他部材と非接触の状態にしておくことにより、シール孔の開口形状を略楕円形としておけば、シール孔の内周に対する端子金具の干渉の度合いが軽減される。これにより、シール孔が端子金具によって傷付けられるのを防止し、シール孔の傷付きに起因するシール性能の低下を防止することができる。また、端子金具を挿入した後は、一括ゴム栓を収容凹部に収容すれば、シール孔が略真円形となるので、円形をなす電線の外周面とシール孔の内周面との密着状態が全周に亘って均一となり、高いシール性能が確保される。
<請求項2の発明>
端子金具の挿入後に一括ゴム栓を収容凹部に収容すると、シール孔の開口形状は略楕円形から、本来の略真円形に戻る。本発明によれば、シール孔の開口形状の設計が容易である。また、防水機能が発揮される状態では、シール孔が本来の形状に戻るので、周方向におけるシール孔の内周部の弾性変形の仕方が均一となり、シール性能の信頼性が高い。
<請求項3の発明>
形成形状変更部をホルダとは別の部品に形成する場合に比べると、部品点数が少なくて済む。
<請求項4の発明>
収容凹部を筒状収容部の内部に形成しているので、収容凹部がブロック状の肉厚部位で包囲されている場合に比べると、収容凹部の内周面の寸法精度を高く仕上げることができ、これにより、シール孔を確実に略真円形に成形することができる。また、筒状収容部が一括ゴム栓の弾性復元力に負けて外周側へ逃げるような変形を生じた場合、シール性能の低下が懸念されるだけでなく、シール孔が略真円形に成形されなくなることも懸念される。その点、本発明では、ホルダの筒状部を筒状収容部に外嵌して筒状収容部の変形を規制しているので、シール性能の低下を防止できるとともに、シール孔を確実に略真円形に成形することができる。
実施形態1において一括ゴム栓とホルダを組み付けた状態をあらわす正面図 収容凹部に一括ゴム栓が収容された状態をあらわす正面図 一括ゴム栓の正面図 ハウジングユニットの正面図 ハウジングユニットの側面図 ハウジングユニットの水平断面図 ハウジングユニットの背面図 嵌合部材にハウジングユニットを組み付けた状態をあらわす部分拡大断面図 嵌合部材の背面図 嵌合部材にハウジングユニットを取り付けた状態をあらわす背面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、合成樹脂製の嵌合部材10と、嵌合部材10に対して後方から組み付けられる複数のハウジングユニット20とを備えて構成されたものであって、防水機能を有している。
嵌合部材10は、略角筒状の外壁部11(図9,10を参照)と、外壁部11で包囲された空間の前端を覆い隠す前面壁12(図8を参照)とを備えている。図8〜10に示すように、外壁部11で包囲された空間内には、前面壁12から後方へ延出した形態であって、背面形状(嵌合部材10に対するハウジングユニット20の着脱方向と直交する投影面上における形状)が横長の略方形をなす複数の筒状収容部13が形成されている。複数の筒状収容部13は、互いに独立した形態であると同時に、外壁部11からも独立した形態となっている。
各筒状収容部13は、その全周に亘って肉厚が比較的肉薄に成形され、且つ全周に亘って肉厚寸法が一定に成形されている。各筒状収容部13の内部空間は、嵌合部材10の後面側に開放されていて、ハウジングユニット20を構成するハウジング21と一括ゴム栓40を収容するための収容凹部14となっている。収容凹部14の内部には、ハウジング21を抜止めするための係止アーム15(図9,10を参照)が形成されている。
図8に示すように、外壁部11で包囲された空間内には、隣り合う筒状収容部13の外周面同士を繋ぐとともに、筒状収容部13の外周面と外壁部11の内面とを繋ぐ形態の壁状連結部16が形成されている。この壁状連結部16は、前後方向(嵌合部材10に対するハウジングユニット20の組付け方向と平行な方向)において、嵌合部材10のほぼ中央位置に配されている。
図9,10に示すように、上下及び左右に隣り合う筒状収容部13の間の空間には、前後方向においては壁状連結部16から後方へ壁状に延出した形態であって、筒状収容部13を構成する壁部に沿うように配された複数のリブ17が形成されている。これらのリブ17は、隣り合う筒状収容部13の間を仕切るように配され、一部のリブ17は、外壁部11の内面に連なっている。
外壁部11で包囲された嵌合部材10内の空間のうち、各筒状収容部13の外周に臨む略角筒状の空間は、各筒状収容部13を全周に亘って包囲する分離空間18となっている。隣り合う分離空間18同士は、リブ17を介して互いに隔絶されている。分離空間18の一部は、筒状収容部13とリブ17との間を分離し、分離空間18のうち他の部分は、筒状収容部13と外壁部11との間を分離する。リブ17と2つの分離空間18を介して分離された筒状収容部13同士の間では、相互間の変形の影響が及ばない。つまり、分離空間18は、筒状収容部13間の変形の伝達を阻止するための変形伝達防止手段として機能する。
図6,8に示すように、各ハウジングユニット20は、合成樹脂製のハウジング21と、一括ゴム栓40と、合成樹脂製のホルダ50とを備えて構成されている。各ハウジングユニット20には、前後方向に細長い複数の雌端子金具30(本発明の構成要件である端子金具)が挿入されている。図1に示すように、雌端子金具30は、正面形状が縦長の略長方形に形成された角筒部31を有している。また、雌端子金具30の後端部には電線32が接続され、この電線32は、雌端子金具30の後方へ延びている。
図6,8に示すように、ハウジング21は、収容凹部14の開口形状と対応するように横長のブロック状をなし、その内部には、複数のキャビティ22が横並びに整列して形成されている。各キャビティ22内には、後方から雌端子金具30が挿入されている。雌端子金具30の後端部に接続された電線32は、ハウジング21の後方へ導出されている。ハウジング21の左右両側面には、その前端部において突出する左右一対の係止突起23(図5,6を参照)と、係止突起23よりも後方の位置において段差状とされた一対のロック部24(図6を参照)と、ロック部24からハウジング21の後端まで前後方向に延びる左右のガイド溝25(図5を参照)とが形成されている。
図3に示すように、一括ゴム栓40は、収容凹部14の開口形状と対応するように横長の略方形をなし、その外周面には、外周リップ部41が形成されている。一括ゴム栓40には、前後方向に貫通した形態の複数のシール孔42が、各キャビティ22と対応する配置で形成されている。一括ゴム栓40が弾性変形していない状態において、各シール孔42の開口形状は略真円形をなしている。各シール孔42の内周には内周リップ部43が形成されている。
また、一括ゴム栓40には、一括ゴム栓40を前後方向に貫通する形態の左右一対の真円形をなす位置決め用の貫通孔44が形成されている。一対の貫通孔44は、一括ゴム栓40の左右両端部、即ち、複数のシール孔42の形成領域を左右から挟むように配置されている。また、貫通孔44は、一括ゴム栓40とホルダ50とを上下方向及び左右方向において相対変位しないように位置決めする手段としての機能と、シール孔42の開口形状を略真円形から略楕円形へ変形させる形状変更手段としての機能を兼ね備えている。
図6に示すように、ホルダ50は、収容凹部14と対応する横長の本体部51と、本体部51の左右両端部から前方へ突出する一対の形状変更部52と、各形状変更部52の突出端面から更に前方へ片持ち状に突出した形態のロックアーム53とを有している。形状変更部52は、貫通孔44と協動することで、一括ゴム栓40とホルダ50とを上下方向及び左右方向において相対変位しないように位置決めする手段としての機能と、シール孔42の開口形状を略真円形から略楕円形へ変形させる形状変更手段としての機能の両機能を発揮する。
本体部51には、一括ゴム栓40のシール孔42と対応する複数のガイド孔54が前後に貫通して形成されている。ガイド孔54の開口形状は、雌端子金具30の角筒部31と同じく縦長の略長方形である。また、ホルダ50には、本体部51の外周縁から全周に亘って張り出すフランジ部55と、このフランジ部55から全周に亘って前方へ片持ち状に延出する筒状部56とが形成されている。筒状部56は、一括ゴム栓40を包囲する手段としての機能、及び筒状収容部13の外面側への変形を規制する手段としての機能を発揮する。
ハウジングユニット20は、嵌合部材10に取り付ける前に予め合体させた状態にしておく。即ち、合体させる際には、一括ゴム栓40の貫通孔44にホルダ50の形状変更部52を貫通させ、一括ゴム栓40の後面をホルダ50の本体部51の前面に当接させる。これにより、一括ゴム栓40とホルダ50が仮組みされる。左右両貫通孔44に形状変更部52が貫通されると、一括ゴム栓40のうち両貫通孔44で挟まれた領域(即ち、全てのシール孔42が配されている領域)を左右から潰すされるように弾性変形されられる。図1に示すように、この弾性変形により、全てのシール孔42の開口形状が、略真円形から縦長の略楕円形に変形させられる。このとき、一括ゴム栓40の外周面(外周リップ部41)には、他部材は接触していない。
次に、この仮組みした一括ゴム栓40とホルダ50を、ハウジング21に対して後面側から組み付ける。組付けに際しては、ハウジング21のガイド溝25にロックアーム53を摺動させる。そして、一括ゴム栓40がハウジング21の後面に当接する状態になると、ロックアーム53がロック部24に係止し、この係止作用によって、一括ゴム栓40とホルダ50がハウジング21に対して後方への離脱を規制された状態に保持される。また、図5に示すように、ガイド溝25にロックアーム53が嵌合することにより、ハウジング21に対する一括ゴム栓40とホルダ50の上下方向への相対変位も規制された状態となる。以上により、ハウジング21と一括ゴム栓40とホルダ50が合体された状態となり、ハウジングユニット20が構成される。
このようにしてハウジングユニット20が組み付けられた状態では、筒状部56が一括ゴム栓40を全周に亘って包囲する。これにより、一括ゴム栓40の外周リップ部41に対して異物が干渉することが防止され、外周リップ部41は、損傷、傷付き、変形等から保護されている。
合体状態のハウジングユニット20には、後方から複数の雌端子金具30が取り付けられる。取り付けに際しては、雌端子金具30をホルダ50のガイド孔54と、一括ゴム栓40のシール孔42とを順に通過させ、キャビティ22内に収容する。このとき、シール孔42は、形状変更部52によって縦長の略楕円形に変形しているので、縦長の略長方形をなす角筒部31は、シール孔42の内周に対する干渉の度合い(即ち、角筒部31がシール孔42の内周部を拡開方向へ弾性変形させる程度)が比較的小さく抑えられている。したがって、シール孔42の内周(内周リップ部43)が雌端子金具30によって傷付けられる虞がない。また、シール孔42の弾性変形に起因する雌端子金具30の挿入抵抗が低減される。
雌端子金具30がキャビティ22に収容された状態では、電線32がシール孔42を貫通し、内周リップ部43が弾性変形した状態で電線32の外周面に対して液密状に密着する。このとき、シール孔42の開口形状は、縦長の略楕円形に変形されられたままなので、内周リップ部43と電線32との間の密着状態は、全周に亘って均一ではない。即ち、上下両端部においては、電線32と内周リップ部43との間の密着度合い(内周リップ部43の弾性復元力に起因する接触圧)が比較的小さいのに対し、左右両側部においては、電線32と内周リップ部43との間の密着度合いが大きい(接触圧が強い)。
雌端子金具30が取り付けられたハウジングユニット20は、嵌合部材10の後方から収容凹部14に取り付けられる。取り付けに際しては、ハウジング21と一括ゴム栓40を収容凹部14内に挿入(収容)するとともに、ホルダ50の本体部51の前端側部分も収容凹部14内に挿入(収容)する。ハウジングユニット20が正しく取り付けられた状態では、ハウジング21の前端が嵌合部材10の前面壁12に対して当接又は接近して対向するとともに、ハウジング21の左右両側縁の前端部に形成した係止突起23が、嵌合部材10の係止アーム15に係止し、これにより、ハウジングユニット20が収容凹部14(嵌合部材10)に対して前後方向への相対変位を規制された取り付け状態に保持される。
そして、ハウジングユニット20が正しく取り付けられた状態では、図2,8に示すように、一括ゴム栓40の外周リップ部41が収容凹部14の内周面(シール面)に対して液密状に密着し、これにより、収容凹部14の内周面と、電線32の外周面との間が液密状態となり、後方から収容凹部14への浸水が防止される。また、ホルダ50のフランジ部55が、筒状収容部13の後端縁に対して当接又は接近して対向するとともに、ホルダ50の筒状部56が、分離空間18内に嵌入されて筒状収容部13の外周面に対して接近して対向又は当接した状態となる。
外周リップ部41が収容凹部14の内周面に密着した状態では、一括ゴム栓40が上下に潰されるように弾性変形させられ、この弾性変形によって、図2に示すように、全てのシール孔42の開口形状が略楕円形から略真円形に戻る。これにより、内周リップ部43と電線32の円形をなす外周面との密着状態(内周リップ部43の弾性復元力に起因する接触圧)が、全周に亘って均一となるので、シール孔42と電線32との間のシール性能の信頼性に優れている。
収容凹部14を構成する筒状収容部13は、その全周に亘って分離空間18が設けられていていて、筒状収容部13は、その全周に亘って肉厚が比較的肉薄に成形され、且つ全周に亘って肉厚寸法が一定に成形されている。これにより、収容凹部14がブロック状の肉厚部位で包囲されている場合に比べると、金型成型時のヒケに起因する収容凹部14の内周形状のバラツキが抑えられ、外周リップ部41によるシール性能の信頼性が高くなっているとともに、シール孔42を確実に略真円形に成形することができる。
また、筒状収容部13を肉薄にすると、一括ゴム栓40を収容したときに一括ゴム栓40の弾性復元力によって筒状収容部13がその外面側へ逃げるように変形し、その結果、シール孔42が略真円形に戻らなくなるだけでなく、外周リップ部41によるシール性能の低下が懸念される。しかし、本実施形態では、ホルダ50の筒状部56が筒状収容部13に外嵌されるので、筒状収容部13の一括ゴム栓40から逃げる方向(筒状収容部13の外面側)への変形が規制される。これにより、シール孔42の開口形状が確実に真円状に成形されるとともに、外周リップ部41によるシール性能の低下回避される。
本実施形態のコネクタは、内部に複数のキャビティ22が形成されたハウジング21と、複数のキャビティ22と対応する複数のシール孔42を有し、ハウジング21の後端面に取り付けられる一括ゴム栓40と、正面形状が略長方形をなし、後方からシール孔42を貫通してキャビティ22に挿入される雌端子金具30と、雌端子金具30に接続され、シール孔42に対して液密状に密着した状態で貫通される電線32と、ハウジング21と一括ゴム栓40を収容させる収容凹部14を有する嵌合部材10とを備えている。そして、一括ゴム栓40の外周面が他部材と非接触の状態では、シール孔42の開口形状が略楕円形をなし、一括ゴム栓40の外周面が収容凹部14の内周面に密着した状態では、シール孔42の開口形状が略真円形をなす構成とした。
この構成によれば、雌端子金具30をキャビティ22に挿入する際には、一括ゴム栓40の外周面を他部材と非接触の状態にして、シール孔42の開口形状を略楕円形としておくことにより、シール孔42の内周に対する雌端子金具30の干渉の度合いを軽減することができる。これにより、シール孔42が雌端子金具30によって傷付けられるのを防止し、シール孔42の傷付きに起因するシール性能の低下を防止することができる。また、雌端子金具30を挿入した後は、一括ゴム栓40を収容凹部14に収容すれば、シール孔42が略真円形となるので、円形をなす電線32の外周面とシール孔42の内周面との密着状態が全周に亘って均一となり、高いシール性能が確保される。
また、一括ゴム栓40が弾性変形していない状態では、シール孔42の開口形状が略真円形となる構成としたので、シール孔42の開口形状の設計が容易である。そして、一括ゴム栓40の外周面が他部材と非接触の状態において、一括ゴム栓40の内部に形状変更部52を埋め込むように組み付けることにより、シール孔42の開口形状を略楕円形に変形させるようにした。この構成によれば、一括ゴム栓40を収容凹部14に収容して防水機能が発揮される状態になれば、シール孔42の開口形状が本来の略真円形状に戻るので、周方向におけるシール孔42の内周部の弾性変形の仕方が均一となり、高いシール性能が発揮される。
また、形状変更部52は、一括ゴム栓40をハウジング21に対して組付け状態に保持するためのホルダ50に形成しているので、形成形状変更部52をホルダ50とは別の部品に形成する場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、嵌合部材が複数の収容凹部を有する場合について説明したが、本発明は、嵌合部材が1つの収容凹部を有する場合にも適用することができる。
(2)上記実施形態では、嵌合部材が複数のハウジングユニットを一纏めに組み付けるフレームとしての機能を発揮するものである場合について説明したが、本発明は、嵌合部材に短絡端子を設け、嵌合部材が、ハウジングユニットを構成する複数の端子金具同士を短絡させるジョイント部材としての機能を発揮するものである場合や、各端子金具毎に個別に接続される相手側端子を有する雄コネクタのフード部である場合にも適用することができる。
(3)上記実施形態では、一括ゴム栓をハウジングに対して組付け状態に保持するためのホルダに形状変更部を形成し、この形状変更部によって、シール孔の開口形状を真円形から略楕円形に変形させるようにしたが、シール孔の開口形状を真円形から略楕円形に変形させる手段として、ホルダ及びハウジングとは別体である専用の部品を用いてもよく、ハウジングに形成した形状変更部を用いてもよい。
(4)上記実施形態では、一括ゴム栓がハウジングやホルダに組み付けられずに弾性変形してない状態において、シール孔の開口形状が真円形となるようにしたが、これに替えて、一括ゴム栓が弾性変形としてない状態のときに、シール孔が略楕円形をなすようにしてもよい。この場合も、一括ゴム栓が収容凹部の内周面に密着して弾性変形することで、シール孔の開口形状が略楕円形から真円形に変化するようになる。
(5)上記実施形態では、ホルダに、一括ゴム栓を包囲するとともに筒状収容部の外面側への変形を規制する手段としての筒状部を形成したが、ホルダは、筒状部が形成されない形態であってもよい。
10…嵌合部材
13…筒状収容部
14…収容凹部
21…ハウジング
22…キャビティ
30…雌端子金具
32…電線
40…一括ゴム栓
42…シール孔
50…ホルダ
52…形状変更部
56…筒状部

Claims (4)

  1. 内部に複数のキャビティが形成されたハウジングと、
    前記複数のキャビティと対応する複数のシール孔を有し、前記ハウジングの後端面に取り付けられる一括ゴム栓と、
    正面形状が略長方形をなし、後方から前記シール孔を貫通して前記キャビティに挿入される端子金具と、
    前記端子金具に接続され、前記シール孔に対して液密状に密着した状態で貫通される電線と、
    前記ハウジングと前記一括ゴム栓を収容させる収容凹部を有する嵌合部材とを備えたコネクタであって、
    前記一括ゴム栓の外周面が他部材と非接触の状態では、前記シール孔の開口形状が略楕円形をなし、
    前記一括ゴム栓の外周面が前記収容凹部の内周面に密着した状態では、前記シール孔の開口形状が略真円形をなすことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記一括ゴム栓が弾性変形していない状態では、前記シール孔の開口形状が略真円形とされており、
    前記一括ゴム栓に対しその内部に埋め込まれるように組み付けられ、前記一括ゴム栓の外周面が他部材と非接触の状態において前記シール孔の開口形状を略楕円形に変形させる形状変更部を備えていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記形状変更部が、前記一括ゴム栓を前記ハウジングに対して組付け状態に保持するためのホルダに形成されていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記嵌合部材には筒状収容部が形成され、
    前記筒状収容部の内部空間が前記収容凹部とされており、
    前記ハウジングと前記一括ゴム栓を組付け状態に保持するホルダには、前記筒状収容部に外嵌される筒状部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
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