JP5445141B2 - 光学的情報再生装置および光ヘッド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光記録媒体に対して情報の再生を行う光学的情報再生装置に関し、特に3次元的に情報が記録された光記録媒体に対して情報の再生を行う光学的情報再生装置に関する。
既に市場投入が始まっているブルーレイ(登録商標)ディスクやHD DVDに続く次世代光ディスクに向けて、光記録媒体の大容量化技術が開発されている。その一つとして期待されているのが、光記録媒体の面内方向の次元だけでなく厚さ方向の次元も利用し、光記録媒体に対して3次元的に情報の記録再生を行う3次元記録再生技術である。たとえば株式会社オプトウェアなどが提唱するHVD(Holographic Versatile Disc、登録商標)がその代表的なものである。この技術によれば、現行のCDおよびDVDと同一の直径12cmの光ディスクで、1TB以上の記憶が可能であるとされている。
3次元記録再生技術の一つとして、対向する2つのビームを光記録媒体の記録層内の同一の位置に集光して干渉させ、集光位置に微小な回折格子のパタンを形成することにより情報の記録を行い、2つのビームのうちいずれか一方を光記録媒体の記録層内に集光し、回折格子のパタンからの反射光を検出することにより情報の再生を行う技術がある。この技術は、ビット型の反射型ホログラム記録技術と呼ばれる。
また、対向する2つのビームである信号光と参照光のうち信号光の断面内の強度分布を記録情報に従って変調したのち、2つのビームを光記録媒体の記録層内の同一の位置に集光して干渉させ、集光位置にホログラムを形成することにより情報の記録を行い、2つのビームのうち参照光を光記録媒体の記録層内に集光し、再生情報に従って変調されたホログラムからの反射光の断面内の強度分布を検出することにより情報の再生を行う技術がある。この技術は、ページ型の反射型ホログラム記録技術と呼ばれる。
これらのような反射型ホログラム記録用の光学的情報再生装置として、非特許文献1に記載の光学的情報再生装置がある。この光学的情報再生装置はビット型の反射型ホログラム記録用の光学的情報再生装置であり、光記録媒体に対して情報の記録および再生を行う記録再生装置である。
図12は、非特許文献1に記載の光学的情報再生装置に用いられる光ヘッド装置301の構成を示す概念図である。半導体レーザ46aから出射した光は、凸レンズ47aを透過して発散光から平行光へ変換され、一部がビームスプリッタ48aを透過し、一部がビームスプリッタ48aで反射される。
ディスク45への情報の記録時には、ビームスプリッタ48aを透過した光は、干渉フィルタ49で反射され、対物レンズ52aによりディスク45の記録層内に集光される。一方、ビームスプリッタ48aで反射された光は、シャッタ51を通り、一部がビームスプリッタ48bで反射され、ミラー50で反射され、対物レンズ52bによりディスク45の記録層内に集光される。ビームスプリッタ48aを透過した光とビームスプリッタ48aで反射された光とは、ディスク45の記録層内の同一の位置に集光されて干渉し、集光位置に微小な回折格子のパタンが形成される。
これに対し、ディスク45からの情報の再生時には、ビームスプリッタ48aを透過した光はディスク45の記録層内に集光されるが、ビームスプリッタ48aで反射された光はシャッタ51で遮断され、ディスク45へ向かわない。ディスク45の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、対物レンズ52aを逆向きに通り、干渉フィルタ49で反射され、一部がビームスプリッタ48aで反射され、凸レンズ47bにより光検出器53aの受光部上に集光される。
ここで、回折格子のパタンはビットデータの情報を有している。ビームスプリッタ48aを透過した光およびビームスプリッタ48aで反射された光の集光位置を記録層の厚さ方向へ移動させ、記録層の面内方向だけでなく厚さ方向へも多層に回折格子のパタンを形成することにより、3次元記録再生を行うことができる。
なお、凸レンズ47c、光検出器53bは、ディスク45への情報の記録時に、ディスク45の記録層内における、ビームスプリッタ48aを透過した光の集光位置に対するビームスプリッタ48aで反射された光の集光位置のずれを検出するために用いられる。また、半導体レーザ46b、凸レンズ47d、ビームスプリッタ48c、凸レンズ47e、光検出器53cは、ディスク45の基準位置に対する半導体レーザ46bから出射した光の集光位置のずれを検出するために用いられる。
さらに、光ディスクの高密度記録に関連する特許文献を次に示す。特許文献1には、光ディスクを安定化板で挟み込んで面振れを抑制するという技術が開示されている。特許文献2には、中央に開口を持つ光検出器と通常の光検出器を組み合わせることにより逆光や散乱ノイズを除去する技術が開示されている。
特許文献3には、反射光分離手段に第1と第2の集光スポットを生成し、第2の集光スポットからの信号によって他層からのクロストークを除去するという、多層光ディスクのピックアップ装置が開示されている。特許文献4には、ディスクからの反射光を微小口径ミラーでさらに反射した反射光を光検出器で検出することにより、高解像度の読み取りが可能な光ピックアップ装置が開示されている。
特開2002−358760号公報 特開2005−267768号公報 特開2006−338762号公報 特開2006−344333号公報 Horigome,T. etal., "Drive System for Micro-Reflector RecordingEmploying Blue Laser Diode" International Symposium on Optical Memory 2006Technical Digest, pp.36-37, 2006
図12の光ヘッド装置301においては、ビームスプリッタ48aを透過した光を用いて、ディスク45の複数の層のうち選択されたいずれか一つの層から情報を再生する。
このとき、ビームスプリッタ48aを透過した光は、ディスク45へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に、ディスク45の入出射面と選択された層との間に位置する層に形成された回折格子のパタンにより散乱を受ける。また、ディスク45の選択された層に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク45から出射するまでの間に、ディスク45の入出射面と選択された層との間に位置する層に形成された回折格子のパタンにより散乱を受ける。
ディスク45の入出射面と選択された層との間に位置する層の数が大きいと、ディスク45へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に受ける散乱の量、および集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク45から出射するまでの間に受ける散乱の量は大きくなる。
ディスク45へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に受ける散乱の量が大きいと、ディスク45へ入射した光は選択された層に正しく集光されなくなる。また、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク45から出射するまでの間に受ける散乱の量が大きいと、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射された光は光検出器53aの受光部上に正しく集光されなくなる。このため、高い信号対雑音比で再生を行うことができなくなる。
図12の光ヘッド装置301に前述の特許文献1〜4の技術を組み合わせたとしても、これらの特許文献には反射光からの散乱ノイズを除去する技術は記載されているが、ディスク45内部の回折格子による散乱そのものを軽減する技術は記載されていないので、上記の問題を解決するには不十分である。
本発明の目的は、3次元的に情報が記録された光記録媒体へ入射した光が回折格子のパタンまたはホログラムで反射されて出射するまでの間に受ける散乱の量を軽減することができる光学的情報再生装置および光ヘッド装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る光学的情報再生装置は、回折格子のパタンもしくはホログラムを形成することによって情報が記録された複数の層と、第1の基準面と、第2の基準面とを有する光記録媒体から情報を再生する光学的情報再生装置であって、光記録媒体からデータを再生するために光記録媒体に対して照射される再生ビームおよび光記録媒体にデータを記録するために光記録媒体に対して照射される記録ビームを生成する第1の光源と、再生ビームを光記録媒体の第1の表面、第2の表面のいずれに導くかを、光記録媒体の中で再生する対象のデータがいずれの層に記録されているかに応じて切り替え可能であると共に第1の表面および第2の表面に記録ビームを導く光路切り替え手段と、光路切り替え手段を駆動する駆動手段と、第1の基準面もしくは第2の基準面に導かれて光記録媒体に対して照射される誤差検出ビームを生成する第2の光源と、第1の表面に導かれた誤差検出ビームの光記録媒体内における集光位置の、第1の基準面上の第1の基準位置に対する第1のずれを検出する第1の誤差検出手段と、第1のずれを補正する第1の誤差補正手段と、第2の表面に導かれた誤差検出ビームの光記録媒体内における集光位置の、第2の基準面上の第2の基準位置に対する第2のずれを検出する第2の誤差検出手段と、第2のずれを補正する第2の誤差補正手段と、第1の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置の、第2の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置に対する第3のずれを検出する第3の誤差検出手段と、第3のずれを補正する第3の誤差補正手段と、第2の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置の、第1の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置に対する第4のずれを検出する第4の誤差検出手段と、第4のずれを補正する第4の誤差補正手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光ヘッド装置は、回折格子のパタンもしくはホログラムを形成することによって情報が記録された複数の層と、第1の基準面と、第2の基準面とを有する光記録媒体から情報を再生する光ヘッド装置であって、光記録媒体からデータを再生するために光記録媒体に対して照射される再生ビームおよび光記録媒体にデータを記録するために光記録媒体に対して照射される記録ビームを生成する第1の光源と、再生ビームを光記録媒体の第1の表面、第2の表面のいずれに導くかを切り替え可能であると共に第1の表面および第2の表面に記録ビームを導く光路切り替え手段と、第1の基準面もしくは第2の基準面に導かれて光記録媒体に対して照射される誤差検出ビームを生成する第2の光源と、第1の表面に導かれた誤差検出ビームの光記録媒体内における集光位置の、第1の基準面上の第1の基準位置に対する第1のずれを検出する第1の誤差検出手段と、第2の表面に導かれた誤差検出ビームの光記録媒体内における集光位置の、第2の基準面上の第2の基準位置に対する第2のずれを検出する第2の誤差検出手段と、第1の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置の、第2の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置に対する第3のずれを検出する第3の誤差検出手段と、第2の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置の、第1の表面に導かれた記録ビームの光記録媒体内における集光位置に対する第4のずれを検出する第4の誤差検出手段とを有することを特徴とする。
本発明は、上記したように光記録媒体の中で再生する対象のデータがいずれの層に記録されているかによって再生ビームを照射する面を決定するように構成したので、より散乱の少ない側の面から再生ビームを照射することができる。これによって3次元的に情報が記録された光記録媒体へ入射した光が回折格子のパタンまたはホログラムで反射されて出射するまでの間に受ける散乱の量を軽減することができるという、従来にない優れた光学的情報再生装置および光ヘッド装置を提供することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光学的情報再生装置100の構成を示す概念図である。光学的情報再生装置100は、ビット型の反射型ホログラム記録用の光学的情報再生装置であり、光記録媒体に対して情報の記録および再生を行う記録再生装置である。光学的情報再生装置100は、ディスク2を搭載して回転させるスピンドル28と、回転するディスク2にレーザを照射して情報の記録および再生を行う光ピックアップ101と、光ピックアップ101およびスピンドル28を駆動する回路(詳しくは後述)からなる。
光ピックアップ101は、光ヘッド1aと、光ヘッド1aを搭載してディスク2の内周側と外周側との間で移動させるポジショナ27aとからなる。ポジショナ27aはポジショナ駆動回路43によって駆動され、スピンドル28はスピンドル駆動回路44によって駆動される。光ヘッド1aは、記録系回路102、再生系回路103、シャッタ駆動回路36、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40の各々の回路によって駆動される。
コントローラ29aは、前述の記録系回路102、再生系回路103、シャッタ駆動回路36、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40、ポジショナ駆動回路43、スピンドル駆動回路44の各々を制御する。以上の各々の回路の動作に関しては後述する。
図2は、図1で開示した光ヘッド1aの構成を示す概念図である。光ヘッド1aは、ディスク2に対して情報の記録および再生を行うための光源であるレーザ3と、後述の各々の光学部品とからなる。レーザ3は、回折格子を外部共振器として用いた外部共振器型の単一モード半導体レーザであり、波長が405nmの光を出射する。
レーザ3から出射した光は、凹レンズ4aおよび凸レンズ5aにより構成されるエキスパンダレンズ系を透過してビーム径が拡大され、1/4波長板6aを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、約50%が偏光ビームスプリッタ8aでS偏光成分として反射され、約50%が偏光ビームスプリッタ8aをP偏光成分として透過する。
光記録媒体であるディスク2への情報の記録時には、シャッタ10aは偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させ、シャッタ10bは偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる。偏光ビームスプリッタ8aで反射された光は、シャッタ10aを通り、ミラー9bで反射され、1/2波長板7aを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8bへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、凸レンズ5bおよび凸レンズ5dにより構成されるリレーレンズ系を透過して収束光または発散光となり、ミラー9dで反射され、1/4波長板6bを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、対物レンズ12aによりディスク2の記録層内に集光される。
一方、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光は、ミラー9aで反射され、シャッタ10bを通り、ミラー9cで反射され、偏光ビームスプリッタ8cへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、凸レンズ5cおよび凸レンズ5eにより構成されるリレーレンズ系を透過して発散光または収束光となり、ミラー9eで反射され、1/4波長板6cを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、対物レンズ12bによりディスク2の記録層内に集光される。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光と偏光ビームスプリッタ8aを透過した光とは、ディスク2の記録層内の同一の位置に集光されて干渉し、集光位置に微小な回折格子のパタンが形成される。
これに対し、ディスク2からの情報の再生時には、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させ、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を遮断するか、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を遮断し、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる。
シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させ、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を遮断する場合、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光はディスク2の記録層内に集光されるが、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光はディスク2へ向かわない。
ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、対物レンズ12aを逆向きに通り、1/4波長板6bを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー9dで反射され、凸レンズ5dおよび凸レンズ5bにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、偏光ビームスプリッタ8bへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、凸レンズ5fにより光検出器13aの受光部上に集光される。
一方、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を遮断し、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる場合、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光はディスク2の記録層内に集光されるが、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光はディスク2へ向かわない。
ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、対物レンズ12bを逆向きに通り、1/4波長板6cを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー9eで反射され、凸レンズ5eおよび凸レンズ5cにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、偏光ビームスプリッタ8cへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、凸レンズ5gにより光検出器13bの受光部上に集光される。
ここで、回折格子のパタンはビットデータの情報を有している。偏光ビームスプリッタ8aで反射された光および偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置を記録層の厚さ方向へ移動させ、記録層の面内方向だけでなく厚さ方向へも多層に回折格子のパタンを形成することにより、3次元記録再生を行うことができる。
図3は、図1〜2で開示した光学的情報再生装置100で、ディスク2への情報の記録時における、ディスク2への入射ビームの光路を示す概念図である。ディスク2は、基板21aと基板21bの間に記録層22が挟まれた構成である。基板21a、基板21bの材料としてはガラス、プラスチック等が用いられる。記録層22の材料としてはフォトポリマ等が用いられる。
図3(a)における入射ビーム24a、図3(b)における入射ビーム24cは図2における偏光ビームスプリッタ8aで反射された光に対応し、図3(a)における入射ビーム24b、図3(b)における入射ビーム24dは図2における偏光ビームスプリッタ8aを透過した光に対応する。ここで、基板21aの対物レンズ12a側の面、基板21bの対物レンズ12b側の面はそれぞれ一方の表面、他方の表面に相当する。
図3(a)においては、入射ビーム24aは収束光として対物レンズ12aへ入射して記録層22内に集光され、入射ビーム24bは発散光として対物レンズ12bへ入射して記録層22内に集光される。入射ビーム24aと入射ビーム24bとは記録層22内の同一の位置に集光されて干渉し、集光位置に微小な回折格子のパタンが形成される。このとき、一方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数は他方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数より小さい。
一方、図3(b)においては、入射ビーム24cは発散光として対物レンズ12aへ入射して記録層22内に集光され、入射ビーム24dは収束光として対物レンズ12bへ入射して記録層22内に集光される。入射ビーム24cと入射ビーム24dとは記録層22内の同一の位置に集光されて干渉し、集光位置に微小な回折格子のパタンが形成される。このとき、一方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数は他方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数より大きい。
図4は、図1〜2で開示した光学的情報再生装置100で、ディスク2からの情報の再生時における、ディスク2への入射ビームおよびディスク2からの反射ビームの光路を示す概念図である。図4(a)における入射ビーム25aは図2における偏光ビームスプリッタ8aで反射された光に対応し、図4(b)における入射ビーム25bは図2における偏光ビームスプリッタ8aを透過した光に対応する。
図4(a)においては、入射ビーム25aは収束光として対物レンズ12aへ入射して記録層22内に集光される。この光は集光位置に形成された回折格子23bのパタンで反射されて反射ビーム26aとなり、発散光として対物レンズ12aから出射する。反射ビーム26aは図2における光検出器13aで受光される。このとき、一方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数は他方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数より小さい。
一方、図4(b)においては、入射ビーム25bは収束光として対物レンズ12bへ入射して記録層22内に集光される。この光は集光位置に形成された回折格子23eのパタンで反射されて反射ビーム26bとなり、発散光として対物レンズ12bから出射する。反射ビーム26bは図2における光検出器13bで受光される。このとき、一方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数は他方の表面から回折格子のパタンが形成される層までの層数より大きい。
本実施の形態においては、記録層22の厚さ方向へ6層に回折格子のパタンを形成するものとし、これらの層を一方の表面に近い側から他方の表面に近い側へ向かって順に第1層〜第6層と呼ぶことにする。回折格子23a〜回折格子23fのパタンは、それぞれ第1層〜第6層に形成されている。
ここで、従来のように、入射ビーム25aおよび25bのうちいずれか一方のみを用いて、第1層〜第6層のうちの選択されたいずれか一つの層から情報を再生する場合について考える。入射ビーム25aのみを用いて第1層〜第6層のうちの選択された層から情報を再生する場合、一方の表面と選択された層との間に位置する層の数が大きいと、入射ビーム25aがディスク2へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に受ける散乱の量、および反射ビーム26aが集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に受ける散乱の量は大きくなる。
例えば、第5層から情報を再生する場合、入射ビーム25aがディスク2へ入射してから第5層に集光されるまでの間、および反射ビーム26aが第5層に形成された回折格子23eのパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に、第1層〜第4層に形成された回折格子23a〜回折格子23dのパタンにより散乱を受ける。
また、入射ビーム25bのみを用いて第1層〜第6層のうちの選択された層から情報を再生する場合、他方の表面と選択された層との間に位置する層の数が大きいと、入射ビーム25bがディスク2へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に受ける散乱の量、および反射ビーム26bが集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に受ける散乱の量は大きくなる。
例えば、第2層から情報を再生する場合、入射ビーム25bがディスク2へ入射してから第2層に集光されるまでの間、および反射ビーム26bが第2層に形成された回折格子23bのパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に、第3層〜第6層に形成された回折格子23c〜回折格子23fのパタンにより散乱を受ける。
これに対し、本実施の形態においては、入射ビーム25aを用いて第1層〜第3層のうちの選択された層から情報を再生し、入射ビーム25bを用いて第4層〜第6層のうちの選択された層から情報を再生する。第1層〜第3層に対しては、一方の表面から選択された層までの層数は1〜3、他方の表面から選択された層までの層数は4〜6であり、前者は後者より小さい。
従って、入射ビーム25aを用いて第1層〜第3層のうちの選択された層から情報を再生すれば、一方の表面と選択された層との間に位置する層の数は小さいため、入射ビーム25aがディスク2へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に受ける散乱の量、および反射ビーム26aが集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に受ける散乱の量は小さくなる。
例えば、図4(a)に示すように、第2層から情報を再生する場合、入射ビーム25aがディスク2へ入射してから第2層に集光されるまでの間、および反射ビーム26aが第2層に形成された回折格子23bのパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に、第1層に形成された回折格子23aのパタンによってしか散乱を受けない。
また、第4層〜第6層に対しては、一方の表面から選択された層までの層数は4〜6、他方の表面から選択された層までの層数は1〜3であり、前者は後者より大きい。従って、入射ビーム25bを用いて第4層〜第6層のうちの選択された層から情報を再生すれば、他方の表面と選択された層との間に位置する層の数は小さいため、入射ビーム25bがディスク2へ入射してから選択された層に集光されるまでの間に受ける散乱の量、および反射ビーム26bが集光位置に形成された回折格子のパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に受ける散乱の量は小さくなる。
例えば、図4(b)に示すように、第5層から情報を再生する場合、入射ビーム25bがディスク2へ入射してから第5層に集光されるまでの間、および反射ビーム26bが第5層に形成された回折格子23eのパタンで反射されてからディスク2から出射するまでの間に、第6層に形成された回折格子23fのパタンによってしか散乱を受けない。このため、第1層〜第6層の全てに対し、高い信号対雑音比で再生を行うことができる。
本実施の形態においては、一般に、記録層22の厚さ方向へN層に回折格子のパタンを形成するものとしてもよい。この場合、再生したい対象データが第n層に記録されている場合、n≦N/2の場合は入射ビーム25aを用いて情報を再生し、n>N/2の場合は入射ビーム25bを用いて情報を再生すればよい。
次に、図1に示した各々の電気回路、記録系回路102、再生系回路103、シャッタ駆動回路36、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40、ポジショナ駆動回路43、スピンドル駆動回路44の動作を説明する。
記録系回路102は、変調回路30a、記録信号生成回路31a、およびレーザ駆動回路32aからなる。変調回路30aは、ディスク2への情報の記録時に、記録データとして外部から入力された信号を変調規則に従って変調する。記録信号生成回路31aは、変調回路30aで変調された信号に基づいて、光ヘッド1a内のレーザ3を駆動するための記録信号を生成する。
レーザ駆動回路32aは、ディスク2への情報の記録時には、記録信号生成回路31aで生成された記録信号に基づいて、レーザ3へ記録信号に応じた電流を供給する。一方、ディスク2からの情報の再生時には、レーザ駆動回路32aはレーザ3からの出射光のパワーが一定になるようにレーザ3へ一定の電流を供給する。
再生系回路103は、増幅回路33a、再生信号処理回路34a、および復調回路35aからなる。増幅回路33aは、ディスク2からの情報の再生時に、光ヘッド1a内の光検出器13aおよび13bの受光部から出力される電圧信号を増幅する。再生信号処理回路34aは、増幅回路33aで増幅された電圧信号に基づいて、ディスク2に回折格子のパタンの形態で記録された再生信号の生成、波形等化、2値化を行う。復調回路35aは、再生信号処理回路34aで2値化された信号を復調規則に従って復調し、再生データとして外部へ出力する。
ここで、光ヘッド1a内の偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、光検出器13aの受光部から出力される電圧信号が再生信号の生成に用いられ、光ヘッド1a内の偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、光検出器13bの受光部から出力される電圧信号が再生信号の生成に用いられる。
シャッタ10aおよび10bを駆動するシャッタ駆動回路36は、ディスク2への情報の記録時には、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させ、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる。また、ディスク2からの情報の再生時には、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させてシャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を遮断する状態か、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を遮断してシャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる状態とする。
ここで、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、シャッタ駆動回路36は、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させると共にシャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を遮断し、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、シャッタ駆動回路36は、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を遮断すると共にシャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる。
対物レンズ駆動回路39aは、ディスク2への情報の記録時およびディスク2からの情報の再生時に、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の一方の集光位置の、基準位置に対するディスク2の厚さ方向および半径方向のずれを所定の値に設定するために、図示しない電磁駆動型のアクチュエータへ設定値に応じた電流を供給して、光ヘッド1a内の対物レンズ12a、対物レンズ12bの一方を、ディスク2の厚さ方向および半径方向へ駆動する。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39aは対物レンズ12aを駆動し、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39aは対物レンズ12bを駆動する。
また、対物レンズ駆動回路39aは、ディスク2への記録時に、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の一方の集光位置に対する他方の集光位置のディスク2の厚さ方向、半径方向、接線方向のずれを補正するために、図示しない電磁駆動型のアクチュエータへ補正値に応じた電流を供給して、対物レンズ12a、対物レンズ12bの他方を、ディスク2の厚さ方向、半径方向、接線方向へ駆動する。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39aは対物レンズ12bを駆動し、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39aは対物レンズ12aを駆動する。
リレーレンズ駆動回路40は、ディスク2への情報の記録時に、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の両方の集光位置をディスク2の厚さ方向へ移動させ、両方を集光して複数の層を形成するために、図示しない電磁駆動型のアクチュエータへ移動量に応じた電流を供給して、光ヘッド1a内のリレーレンズ系を構成する凸レンズ5bと凸レンズ5dとの間隔、凸レンズ5cと凸レンズ5eとの間隔の両方を変化させる。
また、リレーレンズ駆動回路40は、ディスク2からの情報の再生時に、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の一方の集光位置をディスク2の厚さ方向へ移動させ、一方を選択された層に集光するために、図示しない電磁駆動型のアクチュエータへ移動量に応じた電流を供給して、凸レンズ5bと凸レンズ5dとの間隔、凸レンズ5cと凸レンズ5eとの間隔の一方を変化させる。
ここで、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、リレーレンズ駆動回路40は凸レンズ5bと凸レンズ5dとの間隔を変化させ、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、リレーレンズ駆動回路40は凸レンズ5cと凸レンズ5eとの間隔を変化させる。
ポジショナ駆動回路43は、図示しないモータにより光ヘッド1aが搭載されているポジショナ27aをディスク2の半径方向へ移動させ、スピンドル駆動回路44は、図示しないモータによりディスク2が搭載されているスピンドル28を回転させる。
図5は、図1〜4で開示した光学的情報再生装置100で、ディスク2からの情報の再生時にコントローラ29aが行う処理を示すフローチャートである。コントローラ29aはMPUを有し、図5に示す処理を行うコンピュータプログラムを内蔵している。またコントローラ29aは、ディスクの規格によって定められた、記録層22の厚さ方向へ形成された回折格子の全層数Nをあらかじめ記憶している。図5に示す処理は、プログラムとして実行する以外にも、たとえばアナログ演算などで実行する様にしてもよい。
情報の再生を開始すると(ステップS201)、コントローラ29aは光ピックアップ101を駆動し、ディスク2の第1層もしくは第N層に記憶されたフォーマット情報を読み取る(ステップS202)。コンパクトディスクにおけるTOC、ハードディスクにおけるFATに相当する、該ディスクに記録された内容を示すデータが記録された一覧表領域を、本明細書ではフォーマット情報という。フォーマット情報を参照することにより、再生したい対象データが第何層に記録されているかを知ることができる。ここでは、対象データが第n層に記録されているものとする。
前述のように、図4の入射ビーム25aおよび25bは、それぞれ図2の偏光ビームスプリッタ8aで反射された光および偏光ビームスプリッタ8aを透過した光に相当する。図1の対象データが記録されている第n層を再生するにあたり、コントローラ29aはn≦N/2であるか否かを判断する(ステップS203)。n≦N/2であれば、入射ビーム25aを用いて情報を再生するよう、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させ、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を遮断するよう、コントローラ29aはシャッタ駆動回路36を通じてシャッタ10aおよび10bを駆動する(ステップS204)。
ステップS203でn≦N/2でなければ、入射ビーム25bを用いて情報を再生するよう、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を遮断し、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させるよう、コントローラ29aはシャッタ駆動回路36を通じてシャッタ10aおよび10bを駆動する(ステップS205)。
ステップS204および205によって選択された入射ビーム25bによって情報を再生(ステップS206)したコントローラ29aは、再生を終了するまでステップS202〜206を繰り返す(ステップS207)。
なお、全層数Nは奇数でも偶数でもよい。また、全層数Nが奇数である場合、入射ビーム25aと25bのいずれの側から再生しても同一の層数を通過する層が存在する。たとえばN=5の場合、第3層(n=3)がそれに該当する。その場合、図5のステップS203ではn≦N/2でないと判断されてステップS205に進むことになるが、これをステップS204に進むようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る光学的情報再生装置100bの構成を示す概念図である。光学的情報再生装置100bは、ビット型の反射型ホログラム記録用の光学的情報再生装置であり、光記録媒体に対して情報の記録および再生を行う記録再生装置である。光学的情報再生装置100bは、ディスク2を搭載して回転させるスピンドル28と、回転するディスク2にレーザを照射して情報の記録および再生を行う光ピックアップ101bと、光ピックアップ101bおよびスピンドル28を駆動する回路(詳しくは後述)からなる。
光ピックアップ101bは、光ヘッド1bと、光ヘッド1bを搭載してディスク2の内周側と外周側との間で移動させるポジショナ27bとからなる。ポジショナ27bはポジショナ駆動回路43によって駆動され、スピンドル28はスピンドル駆動回路44によって駆動される。光ヘッド1bは、記録系回路102、再生系回路103、アクティブ波長板駆動回路37a、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40の各々の回路によって駆動される。
アクティブ波長板駆動回路37aの動作に関しては後述する。コントローラ29bは、前述の記録系回路102、再生系回路103、アクティブ波長板駆動回路37a、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40、ポジショナ駆動回路43、スピンドル駆動回路44の各々を制御する。それ以外の回路の動作に関しては、図1に示す光学的情報再生装置100と同一である。また、ディスク2からの情報の再生時にコントローラ29bが行う処理も、図5のフローチャートで示した処理と同一である。
図7は、図6で開示した光ヘッド1bの構成を示す概念図である。光ヘッド1bは、ディスク2に対して情報の記録および再生を行うための光源であるレーザ3と、後述の各々の光学部品とからなる。レーザ3は、回折格子を外部共振器として用いた外部共振器型の単一モード半導体レーザであり、波長が405nmの光を出射する。レーザ3から出射した光は、凹レンズ4aおよび凸レンズ5aにより構成されるエキスパンダレンズ系を透過してビーム径が拡大され、アクティブ波長板11aへ入射する。
光記録媒体であるディスク2への情報の記録時には、アクティブ波長板11aは入射光に対して1/4波長板の効果を持つ。アクティブ波長板11aへ入射した光は、アクティブ波長板11aを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、約50%が偏光ビームスプリッタ8aでS偏光成分として反射され、約50%が偏光ビームスプリッタ8aをP偏光成分として透過する。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光は、ミラー9bで反射され、凸レンズ5bおよび5dにより構成されるリレーレンズ系を透過して収束光または発散光となり、ミラー9dで反射され、1/4波長板6bを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、対物レンズ12aによりディスク2の記録層内に集光される。
一方、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光は、ミラー9aで反射され、ミラー9cで反射され、凸レンズ5cおよび5eにより構成されるリレーレンズ系を透過して発散光または収束光となり、ミラー9eで反射され、1/4波長板6cを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、対物レンズ12bによりディスク2の記録層内に集光される。偏光ビームスプリッタ8aで反射された光と偏光ビームスプリッタ8aを透過した光とは、ディスク2の記録層内の同一の位置に集光されて干渉し、集光位置に微小な回折格子のパタンが形成される。
これに対し、ディスク2からの情報の再生時には、アクティブ波長板11aは入射光に対して全波長板または1/2波長板の効果を持つ。アクティブ波長板11aが入射光に対して全波長板の効果を持つ場合、アクティブ波長板11aへ入射した光は、アクティブ波長板11aを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8aへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、ディスク2の記録層内に集光される。
ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、対物レンズ12aを逆向きに通り、1/4波長板6bを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー9dで反射され、凸レンズ5dおよび5bにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、ミラー9bで反射され、偏光ビームスプリッタ8aへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、凸レンズ5hにより光検出器13cの受光部上に集光される。
一方、アクティブ波長板11aが入射光に対して1/2波長板の効果を持つ場合、アクティブ波長板11aへ入射した光は、アクティブ波長板11aを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8aへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、ディスク2の記録層内に集光される。
ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、対物レンズ12bを逆向きに通り、1/4波長板6cを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー9eで反射され、凸レンズ5eおよび5cにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、ミラー9cで反射され、ミラー9aで反射され、偏光ビームスプリッタ8aへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、凸レンズ5hにより光検出器13cの受光部上に集光される。
ここで、回折格子のパタンはビットデータの情報を有している。偏光ビームスプリッタ8aで反射された光および偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置を記録層の厚さ方向へ移動させ、記録層の面内方向だけでなく厚さ方向へも多層に回折格子のパタンを形成することにより、3次元記録再生を行うことができる。
アクティブ波長板11aは、2枚のガラス基板の間に液晶高分子を挟んだ構成である。2枚のガラス基板の液晶高分子側の面には、液晶高分子に交流電圧を印加するための透明電極が形成されている。液晶高分子は光学軸の方向が長手方向である一軸の屈折率異方性を有しており、長手方向に平行な方向の偏光成分(異常光成分)に対する屈折率をne、長手方向に垂直な方向の偏光成分(常光成分)に対する屈折率をnoとすると、neはnoに比べて大きい。
ここで、入射光の波長をλ、液晶高分子の厚さをtとしたとき、2π(ne−no)t/λ=πが成り立つようにtの値を定める。液晶高分子に交流電圧を印加しない場合、液晶高分子の長手方向は入射光の光軸にほぼ垂直な方向となる。従って、入射光に対する液晶高分子の屈折率は、液晶高分子の長手方向に平行な偏光成分に対してはne、垂直な偏光成分に対してはnoとなる。このとき、アクティブ波長板11aは1/2波長板の効果を持つ。
液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加する場合、液晶高分子の長手方向は入射光の光軸にほぼ平行な方向となる。従って、入射光に対する液晶高分子の屈折率は、偏光状態によらずnoとなる。このとき、アクティブ波長板11aは全波長板の効果を持つ。
これに対し、液晶高分子に実効値がV/2の交流電圧を印加する場合、液晶高分子の長手方向は入射光の光軸に垂直な方向と平行な方向の中間の方向となる。従って、入射光に対する液晶高分子の屈折率は、入射光の光軸に垂直な面内への液晶高分子の長手方向の射影に平行な偏光成分に対しては(ne+no)/2、垂直な偏光成分に対してはnoとなる。このとき、アクティブ波長板11aは1/4波長板の効果を持つ。
本実施の形態における、ディスク2への情報の記録時におけるディスク2への入射ビームの光路は、図3に示すものと同じである。また、本実施の形態における、ディスク2からの情報の再生時におけるディスク2への入射ビームおよびディスク2からの反射ビームの光路は、図4に示すものと同じである。
アクティブ波長板駆動回路37aは、ディスク2への情報の記録時には、光ヘッド1b内のアクティブ波長板11aが1/4波長板の効果を持つように、アクティブ波長板11aが有する液晶高分子に実効値がV/2の交流電圧を印加し、ディスク2からの情報の再生時で、アクティブ波長板11aが全波長板の効果を持つようにする場合にはアクティブ波長板11aが有する液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加する。アクティブ波長板11aが1/2波長板の効果を持つようにする場合にはアクティブ波長板11aが有する液晶高分子に交流電圧を印加しない。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、アクティブ波長板駆動回路37aは、液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加してアクティブ波長板11aが全波長板の効果を持つようにする。偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、アクティブ波長板駆動回路37aは、液晶高分子に交流電圧を印加せず、アクティブ波長板11aが1/2波長板の効果を持つようにする。
[第3の実施の形態]
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る光学的情報再生装置100cの構成を示す概念図である。光学的情報再生装置100cは、ページ型の反射型ホログラム記録用の光学的情報再生装置であり、光記録媒体に対して情報の記録および再生を行うための記録再生装置である。光学的情報再生装置100cは、ディスク2を搭載して回転させるスピンドル28と、回転するディスク2にレーザを照射して情報の記録および再生を行う光ピックアップ101cと、光ピックアップ101cおよびスピンドル28を駆動する回路(詳しくは後述)からなる。
光ピックアップ101cは、光ヘッド1cと、光ヘッド1cを搭載してディスク2の内周側と外周側との間で移動させるポジショナ27cとからなる。ポジショナ27cはポジショナ駆動回路43によって駆動され、スピンドル28はスピンドル駆動回路44によって駆動される。光ヘッド1cは、レーザ駆動回路32b、記録系回路102b、再生系回路103b、アクティブ波長板駆動回路37b、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40の各々の回路によって駆動される。レーザ駆動回路32b、記録系回路102b、再生系回路103b、アクティブ波長板駆動回路37bの動作に関しては後述する。
コントローラ29cは、前述のレーザ駆動回路32b、記録系回路102b、再生系回路103b、アクティブ波長板駆動回路37b、対物レンズ駆動回路39a、リレーレンズ駆動回路40、ポジショナ駆動回路43、スピンドル駆動回路44の各々を制御する。それ以外の回路の動作に関しては、図1に示す光学的情報再生装置100と同一である。また、ディスク2からの情報の再生時にコントローラ29cが行う処理も、図5のフローチャートで示した処理と同一である。
図9は、図8で開示した光ヘッド1cの構成を示す概念図である。光ヘッド1cは、ディスク2に対して情報の記録および再生を行うための光源であるレーザ3と、後述の各々の光学部品とからなる。レーザ3は、回折格子を外部共振器として用いた外部共振器型の単一モード半導体レーザであり、波長が405nmの光を出射する。レーザ3から出射した光は、凹レンズ4aおよび凸レンズ5aにより構成されるエキスパンダレンズ系を透過してビーム径が拡大され、アクティブ波長板11bへ入射する。
光記録媒体であるディスク2への情報の記録時には、アクティブ波長板11bは入射光に対して1/4波長板の効果を持ち、アクティブ波長板11aは入射光に対して1/2波長板または全波長板の効果を持つ。アクティブ波長板11bへ入射した光は、アクティブ波長板11bを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、約50%が偏光ビームスプリッタ8dをP偏光成分として透過し、約50%が偏光ビームスプリッタ8dでS偏光成分として反射される。ここで、偏光ビームスプリッタ8dを透過した光、偏光ビームスプリッタ8dで反射された光はそれぞれ信号光、参照光に相当する。
偏光ビームスプリッタ8dを透過した光は、1/2波長板7bを透過して偏光方向が90°変化し、ミラー9fで反射され、空間光変調器18により断面内の強度分布が記録情報に従って変調され、偏光ビームスプリッタ8eへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、アクティブ波長板11aへ入射する。また、偏光ビームスプリッタ8dで反射された光は、1/2波長板7cを透過して偏光方向が90°変化し、ミラー9gで反射され、ランダム位相板19により断面内の位相分布がランダムに変調され、偏光ビームスプリッタ8eへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、アクティブ波長板11aへ入射する。
アクティブ波長板11aが入射光に対して1/2波長板の効果を持つ場合、偏光ビームスプリッタ8eで反射されてアクティブ波長板11aへ入射した光である信号光は、アクティブ波長板11aを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8aへP偏光として入射してほぼ100%が透過する。また、偏光ビームスプリッタ8eを透過してアクティブ波長板11aへ入射した光である参照光は、アクティブ波長板11aを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8aへS偏光として入射してほぼ100%が反射される。
一方、アクティブ波長板11aが入射光に対して全波長板の効果を持つ場合、偏光ビームスプリッタ8eで反射されてアクティブ波長板11aへ入射した光である信号光は、アクティブ波長板11aを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8aへS偏光として入射してほぼ100%が反射される。また、偏光ビームスプリッタ8eを透過してアクティブ波長板11aへ入射した光である参照光は、アクティブ波長板11aを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8aへP偏光として入射してほぼ100%が透過する。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光は、ミラー9bで反射され、凸レンズ5bおよび5dにより構成されるリレーレンズ系を透過して収束光または発散光となり、ミラー9dで反射され、1/4波長板6bを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、対物レンズ12aによりディスク2の記録層内に集光される。
一方、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光は、ミラー9aで反射され、ミラー9cで反射され、凸レンズ5cおよび5eにより構成されるリレーレンズ系を透過して発散光または収束光となり、ミラー9eで反射され、1/4波長板6cを透過して直線偏光から円偏光へ変換され、対物レンズ12bによりディスク2の記録層内に集光される。
偏光ビームスプリッタ8aで反射された光と偏光ビームスプリッタ8aを透過した光とは、ディスク2の記録層内の同一の位置に集光されて干渉し、集光位置にホログラムが形成される。
これに対し、ディスク2からの情報の再生時には、アクティブ波長板11bは入射光に対して全波長板の効果を持ち、アクティブ波長板11aは入射光に対して1/2波長板または全波長板の効果を持つ。アクティブ波長板11bへ入射した光は、アクティブ波長板11bを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8dへS偏光として入射してほぼ100%が反射される。ここで、偏光ビームスプリッタ8dで反射された光は参照光に相当する。この光は偏光ビームスプリッタ8eを透過してアクティブ波長板11aへ入射する。
アクティブ波長板11aが入射光に対して1/2波長板の効果を持つ場合、偏光ビームスプリッタ8eを透過してアクティブ波長板11aへ入射した光である参照光は、アクティブ波長板11aを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8aへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、ディスク2の記録層内に集光される。
ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成されたホログラムで反射され、対物レンズ12aを逆向きに通り、1/4波長板6bを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー9dで反射され、凸レンズ5dおよび5bにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、ミラー9bで反射され、偏光ビームスプリッタ8aへP偏光として入射してほぼ100%が透過する。
一方、アクティブ波長板11aが入射光に対して全波長板の効果を持つ場合、偏光ビームスプリッタ8eを透過してアクティブ波長板11aへ入射した光である参照光は、アクティブ波長板11aを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8aへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、ディスク2の記録層内に集光される。
ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成されたホログラムで反射され、対物レンズ12bを逆向きに通り、1/4波長板6cを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー9eで反射され、凸レンズ5eおよび5cにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、ミラー9cで反射され、ミラー9aで反射され、偏光ビームスプリッタ8aへS偏光として入射してほぼ100%が反射される。
集光位置に形成されたホログラムで反射され、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光および偏光ビームスプリッタ8aで反射された光は、凸レンズ5hおよび凹レンズ4bにより構成されるエキスパンダレンズ系を透過してビーム径が縮小され、撮像素子20により、再生情報に従って変調された断面内の強度分布が検出される。
ここで、ホログラムはページデータの情報を有している。偏光ビームスプリッタ8aで反射された光および偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置を記録層の厚さ方向へ移動させ、記録層の面内方向だけでなく厚さ方向へも多層にホログラムを形成することにより、3次元記録再生を行うことができる。
アクティブ波長板11bは、アクティブ波長板11aと同様に、2枚のガラス基板の間に液晶高分子を挟んだ構成である。
本実施の形態における、ディスク2への情報の記録時におけるディスク2への入射ビームの光路は、図3に示すものと同じである。また、本実施の形態における、ディスク2からの情報の再生時におけるディスク2への入射ビームおよびディスク2からの反射ビームの光路は、図4に示すものと同じである。但し、図4における回折格子23a〜回折格子23fのパタンはホログラムで置き換えられる。
図3(a)における入射ビーム24a、図3(b)における入射ビーム24cは図9における偏光ビームスプリッタ8aで反射された光に対応し、図3(a)における入射ビーム24b、図3(b)における入射ビーム24dは図9における偏光ビームスプリッタ8aを透過した光に対応する。また、図4(a)における入射ビーム25aは図9における偏光ビームスプリッタ8aで反射された光に対応し、図4(b)における入射ビーム25bは図9における偏光ビームスプリッタ8aを透過した光に対応する。
本実施の形態においては、記録層22の厚さ方向へ6層にホログラムを形成するものとする。このとき、ディスク2への情報の記録時には、入射ビーム24aを参照光、入射ビーム24bを信号光として用いて情報が記録された第1層〜第3層を形成し、入射ビーム24cを信号光、入射ビーム24dを参照光として用いて情報が記録された第4層〜第6層を形成する。また、ディスク2からの情報の再生時には、入射ビーム25aを参照光として用いて第1層〜第3層のうちの選択された層から情報を再生し、入射ビーム25bを参照光として用いて第4層〜第6層のうちの選択された層から情報を再生する。
本実施の形態においては、一般に、記録層22の厚さ方向へN層にホログラムを形成するものとしてもよい。このとき、ディスク2への情報の記録時には、入射ビーム24aを参照光、入射ビーム24bを信号光として用いて情報が記録された第1層〜第(N/2)層を形成し、入射ビーム24cを信号光、入射ビーム24dを参照光として用いて情報が記録された第(N/2+1)層〜第N層を形成すればよい。
また、ディスク2からの情報の再生時には、入射ビーム25aを参照光として用いて第1層〜第(N/2)層のうちの選択された層から情報を再生し、入射ビーム25bを参照光として用いて第(N/2+1)層〜第N層のうちの選択された層から情報を再生すればよい。
次に、図8に示した各々の電気回路、レーザ駆動回路32b、記録系回路102b、再生系回路103b、アクティブ波長板駆動回路37bの動作に関して述べる。
レーザ駆動回路32bは、ディスク2への情報の記録時およびディスク2からの情報の再生時に、レーザ3からの出射光のパワーが一定になるように、レーザ3へ一定の電流を供給してレーザ3を駆動する。
記録系回路102bは、変調回路30b、記録信号生成回路31b、および空間光変調器駆動回路42からなる。変調回路30bは、ディスク2への情報の記録時に、記録データとして外部から入力された信号を変調規則に従って変調する。記録信号生成回路31bは、変調回路30bで変調された信号に基づいて、光ヘッド1c内の空間光変調器18を駆動するための記録信号を生成する。空間光変調器駆動回路42は、記録信号生成回路31bで生成された記録信号に基づいて、空間光変調器18の各画素へ記録信号に応じた電圧を供給して空間光変調器18を駆動する。
再生系回路103bは、増幅回路33b、再生信号処理回路34b、および復調回路35bからなる。増幅回路33bは、ディスク2からの情報の再生時に、光ヘッド1c内の撮像素子20の各画素から出力される電圧信号を増幅する。再生信号処理回路34bは、増幅回路33bで増幅された電圧信号に基づいて、ディスク2にホログラムの形態で記録された再生信号の生成、波形等化、2値化を行う。復調回路35bは、再生信号処理回路34bで2値化された信号を復調規則に従って復調し、再生データとして外部へ出力する。
アクティブ波長板駆動回路37bは、ディスク2への情報の記録時に、光ヘッド1c内のアクティブ波長板11bが1/4波長板の効果を持つように、アクティブ波長板11bが有する液晶高分子に実効値がV/2の交流電圧を印加し、光ヘッド1c内のアクティブ波長板11aが1/2波長板または全波長板の効果を持つように、アクティブ波長板11aが有する液晶高分子に交流電圧を印加しないかまたは実効値がVの交流電圧を印加する。
ここで、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を参照光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を信号光として用いてディスク2へ情報を記録する場合、アクティブ波長板駆動回路37bは液晶高分子に交流電圧を印加せず、アクティブ波長板11aが1/2波長板の効果を持つようにする。偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を信号光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を参照光として用いてディスク2へ情報を記録する場合、アクティブ波長板駆動回路37bは液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加し、アクティブ波長板11aが全波長板の効果を持つようにする。
また、アクティブ波長板駆動回路37bは、ディスク2からの情報の再生時に、アクティブ波長板11bが有する液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加してアクティブ波長板11bが全波長板の効果を持つようにするか、アクティブ波長板11aが有する液晶高分子に交流電圧を印加せずにアクティブ波長板11aが1/2波長板の効果を持つようにする。
ここで、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を参照光として用いてディスク2から情報を再生する場合、アクティブ波長板駆動回路37bは液晶高分子に交流電圧を印加せず、アクティブ波長板11aが1/2波長板の効果を持つようにする。偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を参照光として用いてディスク2から情報を再生する場合、アクティブ波長板駆動回路37bは液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加して、アクティブ波長板11aが全波長板の効果を持つようにする。
[第4の実施の形態]
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る光学的情報再生装置100dの構成を示す概念図である。光学的情報再生装置100dは、ビット型の反射型ホログラム記録用の光学的情報再生装置であり、光記録媒体に対して情報の記録および再生を行うための記録再生装置である。光学的情報再生装置100dは、ディスク2を搭載して回転させるスピンドル28と、回転するディスク2にレーザを照射して情報の記録および再生を行う光ピックアップ101dと、光ピックアップ101dおよびスピンドル28を駆動する回路(詳しくは後述)からなる。
光ピックアップ101dは、光ヘッド1dと、光ヘッド1dを搭載してディスク2の内周側と外周側との間で移動させるポジショナ27dとからなる。ポジショナ27dはポジショナ駆動回路43によって駆動され、スピンドル28はスピンドル駆動回路44によって駆動される。光ヘッド1dは、記録系回路102、再生系回路103、シャッタ駆動回路36、アクティブ波長板駆動回路37c、半導体レーザ駆動回路41、対物レンズ系回路110、リレーレンズ駆動回路40の各々の回路によって駆動される。アクティブ波長板駆動回路37c、半導体レーザ駆動回路41、対物レンズ系回路110の動作に関しては後述する。それ以外の回路の動作に関しては、図1に示す本発明の光学的情報再生装置の第一の実施の形態において述べた通りである。また、ディスク2からの情報の再生時にコントローラ29dが行う処理も、図5のフローチャートで示した処理と同一である。
図11は、図10で開示した光ヘッド1dの構成を示す概念図である。光ヘッド1dは、図2に示す光ヘッド1aにおける偏光ビームスプリッタ8bで反射された光の光路中にアクティブ波長板11c、偏光ビームスプリッタ8f、凸レンズ5i、円筒レンズ14a、光検出器13dを追加し、偏光ビームスプリッタ8cで反射された光の光路中にアクティブ波長板11d、偏光ビームスプリッタ8g、凸レンズ5j、円筒レンズ14b、光検出器13eを追加し、ミラー9d、ミラー9eをそれぞれ干渉フィルタ17a、干渉フィルタ17bで置き換え、干渉フィルタ17aを透過する光の光路中に半導体レーザ15a、凸レンズ5k、ビームスプリッタ16a、凸レンズ5m、円筒レンズ14c、光検出器13fを追加し、干渉フィルタ17bを透過する光の光路中に半導体レーザ15b、凸レンズ5l、ビームスプリッタ16b、凸レンズ5n、円筒レンズ14d、光検出器13gを追加したものである。
干渉フィルタ17aおよび17bは、波長が405nmの光を反射し、波長が650nmの光を透過させる。それ以外の光学系の動作に関しては、図2に示す光ヘッド1aにおいて述べた通りである。
ディスク2への情報の記録時には、アクティブ波長板11cおよび11dは入射光に対して全波長板の効果を持つ。偏光ビームスプリッタ8aで反射され、ディスク2の記録層内に集光された光は、ディスク2を透過し、対物レンズ12bを逆向きに通り、1/4波長板6cを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、干渉フィルタ17bで反射され、凸レンズ5eおよび5cにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、偏光ビームスプリッタ8cへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、アクティブ波長板11dを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8gへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、凸レンズ5jおよび円筒レンズ14bにより構成されるアナモルフィックレンズ系により非点収差が与えられ、光検出器13eの受光部上に集光される。
一方、偏光ビームスプリッタ8aを透過し、ディスク2の記録層内に集光された光は、ディスク2を透過し、対物レンズ12aを逆向きに通り、1/4波長板6bを透過して円偏光から直線偏光へ変換され、干渉フィルタ17aで反射され、凸レンズ5dおよび5bにより構成されるリレーレンズ系を逆向きに通り、偏光ビームスプリッタ8bへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、アクティブ波長板11cを偏光状態が変化することなく透過し、偏光ビームスプリッタ8fへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、凸レンズ5iおよび円筒レンズ14aにより構成されるアナモルフィックレンズ系により非点収差が与えられ、光検出器13dの受光部上に集光される。
光検出器13eは、凸レンズ5jおよび円筒レンズ14bにより構成されるアナモルフィックレンズ系により形成される2つの焦線の中間に設けられており、ディスク2の半径方向に対応する分割線および接線方向に対応する分割線で4つに分割された受光部を有する。各受光部から出力される電圧信号に基づいて、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光の集光位置に対する偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置のずれが検出される。
一方、光検出器13dは、凸レンズ5iおよび円筒レンズ14aにより構成されるアナモルフィックレンズ系により形成される2つの焦線の中間に設けられており、ディスク2の半径方向に対応する分割線および接線方向に対応する分割線で4つに分割された受光部を有する。各受光部から出力される電圧信号に基づいて、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置に対する偏光ビームスプリッタ8aで反射された光の集光位置のずれが検出される。
ディスク2の厚さ方向の集光位置ずれである厚さ方向位置ずれ信号は公知の非点収差法により検出され、ディスク2の半径方向の集光位置ずれである半径方向位置ずれ信号は公知のラジアルプッシュプル法により検出され、ディスク2の接線方向の集光位置ずれである接線方向位置ずれ信号は公知のタンジェンシャルプッシュプル法により検出される。
これに対し、ディスク2からの情報の再生時には、アクティブ波長板11cおよび11dは入射光に対して1/2波長板の効果を持つ。シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を通過させ、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を遮断する場合、偏光ビームスプリッタ8aで反射され、ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、偏光ビームスプリッタ8bへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、アクティブ波長板11cを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8fへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、凸レンズ5fにより光検出器13aの受光部上に集光される。
一方、シャッタ10aが偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を遮断し、シャッタ10bが偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を通過させる場合、偏光ビームスプリッタ8aを透過し、ディスク2の記録層内に集光された光は、集光位置に形成された回折格子のパタンで反射され、偏光ビームスプリッタ8cへS偏光として入射してほぼ100%が反射され、アクティブ波長板11dを透過して偏光方向が90°変化し、偏光ビームスプリッタ8gへP偏光として入射してほぼ100%が透過し、凸レンズ5gにより光検出器13bの受光部上に集光される。
半導体レーザ15aおよび15bは波長が650nmの光を出射する。半導体レーザ15aから出射した光は、凸レンズ5kを透過して発散光から平行光へ変換され、約50%がビームスプリッタ16aを透過し、干渉フィルタ17a、1/4波長板6bを透過し、対物レンズ12aによりディスク2の第一の基準面上に集光される。ディスク2の第一の基準面上に集光された光は、ディスク2の第一の基準面で反射され、対物レンズ12aを逆向きに通り、1/4波長板6b、干渉フィルタ17aを透過し、約50%がビームスプリッタ16aで反射され、凸レンズ5mおよび円筒レンズ14cにより構成されるアナモルフィックレンズ系により非点収差が与えられ、光検出器13fの受光部上に集光される。
一方、半導体レーザ15bから出射した光は、凸レンズ5lを透過して発散光から平行光へ変換され、約50%がビームスプリッタ16bを透過し、干渉フィルタ17b、1/4波長板6cを透過し、対物レンズ12bによりディスク2の第二の基準面上に集光される。ディスク2の第二の基準面上に集光された光は、ディスク2の第二の基準面で反射され、対物レンズ12bを逆向きに通り、1/4波長板6c、干渉フィルタ17bを透過し、約50%がビームスプリッタ16bで反射され、凸レンズ5nおよび円筒レンズ14dにより構成されるアナモルフィックレンズ系により非点収差が与えられ、光検出器13gの受光部上に集光される。
光検出器13fは、凸レンズ5mおよび円筒レンズ14cにより構成されるアナモルフィックレンズ系により形成される2つの焦線の中間に設けられており、ディスク2の半径方向に対応する分割線および接線方向に対応する分割線で4つに分割された受光部を有する。ディスク2の第一の基準面には第一の基準位置を表す接線方向に平行な溝が形成されており、各受光部から出力される電圧信号に基づいて、ディスク2の第一の基準位置に対する半導体レーザ15aから出射した光の集光位置のずれが検出される。これにより、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光の集光位置の、第一の基準位置に対するずれが検出される。
一方、光検出器13gは、凸レンズ5nおよび円筒レンズ14dにより構成されるアナモルフィックレンズ系により形成される2つの焦線の中間に設けられており、ディスク2の半径方向に対応する分割線および接線方向に対応する分割線で4つに分割された受光部を有する。ディスク2の第二の基準面には第二の基準位置を表す接線方向に平行な溝が形成されており、各受光部から出力される電圧信号に基づいて、ディスク2の第二の基準位置に対する半導体レーザ15bから出射した光の集光位置のずれが検出される。これにより、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置の、第二の基準位置に対するずれが検出される。
ディスク2の厚さ方向の集光位置ずれであるフォーカス誤差信号は公知の非点収差法により検出され、ディスク2の半径方向の集光位置ずれであるトラック誤差信号は公知のラジアルプッシュプル法により検出される。
ここで、ディスク2の第一の基準面は、図3および図4に示す基板21aと記録層22との境界面であり、ディスク2の第二の基準面は、図3および図4に示す基板21bと記録層22との境界面である。基板21aと記録層22との境界面、基板21bと記録層22との境界面には、波長405nmの光を透過させ、波長650nmの光を反射する誘電体多層膜が形成されている。
アクティブ波長板11c、アクティブ波長板11dは、アクティブ波長板11aと同様に、2枚のガラス基板の間に液晶高分子を挟んだ構成である。
本実施の形態における、ディスク2への情報の記録時におけるディスク2への入射ビームの光路は、図3に示すものと同じである。また、本実施の形態における、ディスク2からの情報の再生時におけるディスク2への入射ビームおよびディスク2からの反射ビームの光路は、図4に示すものと同じである。
次に、図10に示した各々の電気回路、アクティブ波長板駆動回路37c、半導体レーザ駆動回路41、対物レンズ系回路110の回路の動作に関して述べる。
アクティブ波長板駆動回路37cは、ディスク2への情報の記録時には、光ヘッド1d内のアクティブ波長板11cおよび11dが有する液晶高分子に実効値がVの交流電圧を印加し、アクティブ波長板11cおよび11dが全波長板の効果を持つようにする。ディスク2からの情報の再生時には、光ヘッド1d内のアクティブ波長板11cおよび11dが有する液晶高分子に交流電圧を印加せず、アクティブ波長板11cおよび11dが1/2波長板の効果を持つようにする。
半導体レーザ駆動回路41は、ディスク2への情報の記録時およびディスク2からの情報の再生時に、光ヘッド1d内の半導体レーザ15aおよび15bからの出射光のパワーが一定になるように、半導体レーザ15aおよび15bへ一定の電流を供給して駆動する。
対物レンズ系回路110は、増幅回路33c、誤差信号生成回路38、および対物レンズ駆動回路39bからなる。増幅回路33cは、ディスク2への情報の記録時およびディスク2からの情報の再生時に、光ヘッド1d内の光検出器13fおよび13gの各受光部から出力される電圧信号を増幅する。誤差信号生成回路38は、増幅回路33cで増幅された電圧信号に基づいて、光ヘッド1d内の対物レンズ12aおよび12bの一方を駆動するためのフォーカス誤差信号およびトラック誤差信号を生成する。
対物レンズ駆動回路39bは、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光および透過した光の一方の集光位置の、第一の基準位置または第二の基準位置に対するディスク2の厚さ方向および半径方向のずれを所定の値に設定するために、誤差信号生成回路38で生成されたフォーカス誤差信号およびトラック誤差信号に基づいて、図示しない電磁駆動型のアクチュエータへフォーカス誤差信号およびトラック誤差信号に応じた電流を供給して、対物レンズ12aおよび12bの一方を、ディスク2の厚さ方向および半径方向へ駆動する。
ここで、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39bは、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光の集光位置の第一の基準位置に対するずれを所定の値に設定するために対物レンズ12aを駆動し、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39bは、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置の第二の基準位置に対するずれを所定の値に設定するために対物レンズ12bを駆動する。
また、増幅回路33cは、ディスク2への情報の記録時に、光ヘッド1d内の光検出器13d、光検出器13eの各受光部から出力される電圧信号を増幅する。誤差信号生成回路38は、増幅回路33cで増幅された電圧信号に基づいて、対物レンズ12a、対物レンズ12bの他方を駆動するための厚さ方向位置ずれ信号、半径方向位置ずれ信号、接線方向位置ずれ信号を生成する。
対物レンズ駆動回路39bは、ディスク2の記録層内における、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の一方の集光位置に対する他方の集光位置のディスク2の厚さ方向、半径方向、接線方向のずれを補正するために、誤差信号生成回路38で生成された厚さ方向位置ずれ信号、半径方向位置ずれ信号、接線方向位置ずれ信号に基づいて、図示しない電磁駆動型のアクチュエータへ厚さ方向位置ずれ信号、半径方向位置ずれ信号、接線方向位置ずれ信号に応じた電流を供給して、対物レンズ12a、対物レンズ12bの他方を、ディスク2の厚さ方向、半径方向、接線方向へ駆動する。
ここで、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39bは、偏光ビームスプリッタ8aで反射された光の集光位置に対する偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置のずれを補正するために対物レンズ12bを駆動し、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光を用いてディスク2から情報を再生する場合、対物レンズ駆動回路39bは、偏光ビームスプリッタ8aを透過した光の集光位置に対する偏光ビームスプリッタ8aで反射された光の集光位置のずれを補正するために対物レンズ12aを駆動する。
以上で説明した第1〜第4の実施の形態に係る光学的情報再生装置は、いずれも光記録媒体に対して情報の記録および再生を行う記録再生装置であるが、情報の再生のみの機能を有するものももちろん本発明の範囲に含まれる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることは言うまでもないことである。
この出願は2008年1月16日に出願された日本出願特願2008−007394を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
3次元的に情報が記録された光記録媒体に対して情報の再生を行う光学的情報再生装置において利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光学的情報再生装置の構成を示す概念図である。 図1で開示した光ヘッドの構成を示す概念図である。 図1〜2で開示した光学的情報再生装置で、ディスクへの情報の記録時における、ディスクへの入射ビームの光路を示す概念図である。 図1〜2で開示した光学的情報再生装置で、ディスクからの情報の再生時における、ディスクへの入射ビームおよびディスクからの反射ビームの光路を示す概念図である。 図1〜4で開示した光学的情報再生装置で、ディスクからの情報の再生時にコントローラが行う処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る光学的情報再生装置の構成を示す概念図である。 図6で開示した光ヘッドの構成を示す概念図である。 本発明の第3の実施の形態に係る光学的情報再生装置の構成を示す概念図である。 図8で開示した光ヘッドの構成を示す概念図である。 本発明の第4の実施の形態に係る光学的情報再生装置の構成を示す概念図である。 図10で開示した光ヘッドの構成を示す概念図である。 非特許文献1に記載の光学的情報再生装置に用いられる光ヘッド装置の構成を示す概念図である。
符号の説明
1a、1b、1c、1d 光ヘッド
2 ディスク
3 レーザ
10a、10b シャッタ
11a、11b アクティブ波長板
13a、13b、13c 光検出器
13d、13e、13f、13g 光検出器
20 撮像素子
29a、29b、29c、29d コントローラ
100、100b、100c、100d 光学的情報再生装置
101、101b、101c、101d 光ピックアップ
102、102b 記録系回路
103、103b 再生系回路
110 対物レンズ系回路

Claims (7)

  1. 回折格子のパタンもしくはホログラムを形成することによって情報が記録された複数の層と、第1の基準面と、第2の基準面とを有する光記録媒体から情報を再生する光学的情報再生装置であって、
    前記光記録媒体からデータを再生するために前記光記録媒体に対して照射される再生ビームおよび前記光記録媒体にデータを記録するために前記光記録媒体に対して照射される記録ビームを生成する第1の光源と、
    前記再生ビームを前記光記録媒体の第1の表面、第2の表面のいずれに導くかを、前記光記録媒体の中で再生する対象のデータがいずれの層に記録されているかに応じて切り替え可能であると共に前記第1の表面および第2の表面に前記記録ビームを導く光路切り替え手段と、
    前記光路切り替え手段を駆動する駆動手段と、
    前記第1の基準面もしくは第2の基準面に導かれて前記光記録媒体に対して照射される誤差検出ビームを生成する第2の光源と、
    前記第1の表面に導かれた前記誤差検出ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第1の基準面上の第1の基準位置に対する第1のずれを検出する第1の誤差検出手段と、
    前記第1のずれを補正する第1の誤差補正手段と、
    前記第2の表面に導かれた前記誤差検出ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第2の基準面上の第2の基準位置に対する第2のずれを検出する第2の誤差検出手段と、
    前記第2のずれを補正する第2の誤差補正手段と
    前記第1の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第2の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置に対する第3のずれを検出する第3の誤差検出手段と、
    前記第3のずれを補正する第3の誤差補正手段と、
    前記第2の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第1の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置に対する第4のずれを検出する第4の誤差検出手段と、
    前記第4のずれを補正する第4の誤差補正手段と
    を有することを特徴とする光学的情報再生装置。
  2. 前記駆動手段は、前記第1の表面から前記再生する対象のデータが記録されている層までに前記再生ビームが経由する層の数を第1の層数、前記第2の表面から前記再生する対象のデータが記録されている層までに前記再生ビームが経由する層の数を第2の層数とするとき、前記第1の層数が前記第2の層数よりも少なければ前記第1の表面から前記再生ビームを入射するように前記光路切り替え手段を駆動し、前記第2の層数が前記第1の層数よりも少なければ前記第2の表面から前記再生ビームを入射するように前記光路切り替え手段を駆動することを特徴とする、請求項に記載の光学的情報再生装置。
  3. 前記光記録媒体の前記第1の表面もしくは前記第2の表面に最も近い層に記録されている、前記光記録媒体に記録された内容を示すフォーマット情報を参照して前記第1の層数および前記第2の層数を認識する判断手段を有することを特徴とする、請求項に記載の光学的情報再生装置。
  4. 前記光路切り替え手段が、前記駆動手段によって開閉可能なシャッタであることを特徴とする、請求項に記載の光学的情報再生装置。
  5. 前記光路切り替え手段が、前記駆動手段が印加する電圧を調整することにより前記再生ビーム中の常光成分、異常光成分に対する屈折率差を調整できるアクティブ波長板であることを特徴とする、請求項に記載の光学的情報再生装置。
  6. 前記光記録媒体による前記再生ビームの反射光を電気信号に変換する光検出器と、
    前記光検出器から出力される電気信号から前記反射光の強度で表されるビットデータを検出する再生系回路とを有することを特徴とする、請求項に記載の光学的情報再生装置。
  7. 回折格子のパタンもしくはホログラムを形成することによって情報が記録された複数の層と、第1の基準面と、第2の基準面とを有する光記録媒体から情報を再生する光ヘッド装置であって、
    前記光記録媒体からデータを再生するために前記光記録媒体に対して照射される再生ビームおよび前記光記録媒体にデータを記録するために前記光記録媒体に対して照射される記録ビームを生成する第1の光源と、
    前記再生ビームを前記光記録媒体の第1の表面、第2の表面のいずれに導くかを切り替え可能であると共に前記第1の表面および第2の表面に前記記録ビームを導く光路切り替え手段と、
    前記第1の基準面もしくは第2の基準面に導かれて前記光記録媒体に対して照射される誤差検出ビームを生成する第2の光源と、
    前記第1の表面に導かれた前記誤差検出ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第1の基準面上の第1の基準位置に対する第1のずれを検出する第1の誤差検出手段と、
    前記第2の表面に導かれた前記誤差検出ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第2の基準面上の第2の基準位置に対する第2のずれを検出する第2の誤差検出手段と、
    前記第1の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第2の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置に対する第3のずれを検出する第3の誤差検出手段と、
    前記第2の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置の、前記第1の表面に導かれた前記記録ビームの前記光記録媒体内における集光位置に対する第4のずれを検出する第4の誤差検出手段と
    を有することを特徴とする光ヘッド装置。
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