JP3032045B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3032045B2
JP3032045B2 JP3160750A JP16075091A JP3032045B2 JP 3032045 B2 JP3032045 B2 JP 3032045B2 JP 3160750 A JP3160750 A JP 3160750A JP 16075091 A JP16075091 A JP 16075091A JP 3032045 B2 JP3032045 B2 JP 3032045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面に情報記録面を有
する光ディスクに対して、1つの第1光学部と2つの第
2光学部とを備えた光ピックアップ装置により、情報の
記録・再生を行なう光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク(以下、光
磁気ディスクも含めて単に光ディスクという)に対して
情報の記録・再生を行なう各種光ディスク装置がよく知
られている。
【0003】このような光ディスク装置において、例え
ば、特開平2−165439号公報に見られるように、
両面に情報記録面を有する光ディスクを裏返すことな
く、両面にアクセスできるようにしたものが提案されて
いる。
【0004】この提案の光ディスク装置は、レーザ光を
出射したり受光したりする1つの固定光学部と、光ディ
スクの各情報記録面にアクセスする2つの移動光学部
と、それら2つの移動光学部と上記固定光学部との間
で、必要に応じて一方の光路を形成する光路形成部とを
備えている。
【0005】いま、この光ディスク装置で、例えば、情
報記録面のA面からB面にわたって情報記録するものと
する。この場合、最初に、光路形成部でA面側の移動光
学部に対する光路を形成して、A面に対して情報記録す
る。次に、B面側の移動光学部に対する光路を形成し
て、B面に対して情報記録する。
【0006】ところで、この場合、制御回路等の故障に
より上記のような光路切換が正しく動作しない場合が考
えられる。ところが、従来は、所定の光路が形成された
かどうかを確認しないで、つぎの記録動作を実行してい
た。
【0007】このため、上記の例では、光路がA面側か
らB面側に切り換わらなかった場合、B面に記録すべき
情報を、すでに記録済みであるA面に上書きしてしま
い、A面の記録情報を破壊してしまうことがあった。
【0008】一方、このように情報記録する場合には、
光ディスクに対して常に一定強度のレーザ光を照射しな
ければならない。このため、通常、レーザ光の出射光量
を検知して、その検知レベルが一定になるように、レー
ザ光を出射するレーザダイオード等を制御するようにし
ている。
【0009】この出射光量の検知方法は、前記提案では
説明されていないが、一般に、レーザダイオードと共に
一体化されている受光素子により検知する方法と、レー
ザダイオードからディスク面までの光路上に光量検知手
段を配設する方法とが知られている。
【0010】上記レーザダイオードの受光素子による方
法は、上記のように光路が2つある場合でも、受光素子
は1つでよい。ところが、レンズやプリズム等が配設さ
れている光路を通過した実際のレーザ光を検知しないの
で、適切な光量制御が難しい。
【0011】一方、光路上に光量検知手段を配設する方
法は、実際のレーザ光を検知するので、適切な光量制御
を行なうことができる。ところが、光路が2つある場合
には、各光路に対して光量検知部をそれぞれ配設しなけ
ればならず、装置コストが高くなってしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、光路切換手段の障害で記録情報が破壊される虞れが
ある一方、正確な光量制御を行なうには、装置コストが
高くなるという問題があった。
【0013】本発明は、上記の問題を解決し、光路切換
手段の障害による記録情報の破壊を防止すると共に、装
置コストを上昇させることなく適切な光量制御を行なう
ことができる光ディスク装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、両面に情報の記録、再生を行うことが可能な光ディ
スク(31)と、レーザ光を前記光ディスクの各記録面
にそれぞれ照射すると共にその反射光を戻す第1光学系
(6)及び第2光学系(87,7)と、レーザ光を発射
する光源(81)と、該光源からのレーザ光の位相を前
記光ディスクの各記録面の選択に応じて変更する位相変
更手段(83)と、該位相変更手段(83)を通過した
レーザ光をその位相状態に応じて主としてそれぞれ前記
第1光学系(6)及び第2光学系(87,7)の2方向
に振り分ける一方、前記第1光学系及び第2光学系から
の戻り光をさらに別の第3方向に振り分ける光束分割手
段(84)と、該光束分割手段(84)で前記第3方向
に振り分けられた戻り光を受光して前記光ディスク面に
照射される光束状態を検出する第1光検出手段(89)
と、前記第1光学系及(6)び第2光学系(87,7)
の一方の光学系に設けられて前記光ディスクに照射する
レーザ光の一部を系外に取り出す偏光手段(87)と、
該偏光手段(87)から系外に取り出されたレーザ光を
受光して、前記各記録面に照射されるレーザ光の光量を
検出する第2光検出手段(88)と、該第2光検出手段
(88)で検出した光量に基づき前記位相変更手段(8
3)を介して前記光ディスク(31)に照射されるレー
ザ光が所定の光学系の光路に切り換えられたか判定する
光路切換判定手段(208)とを備え、前記光路が正し
く形成された場合に前記光ディスクに対して実際に情報
の記録、再生動作を実行することを特徴としている。
【0015】また、前記第2光検出手段で検出した光量
に基づいて前記光源から出射するレーザ光の光量制御を
行なう光量制御手段(107)を備えていることを特徴
としている。
【0016】
【作用】所定の光路が形成されない場合には、情報の記
録動作を実行しないので、光路切換手段の障害の場合に
記録情報が破壊されることが防止される。また、光検知
手段は、2系統の光路に対して1つでよいので、装置コ
ストの上昇が防止される。また、その光検知手段は、光
路上を通過する実際のレーザ光の光量を検知して、その
検知結果により出射光量を制御するので、適切な光量制
御を行なうことができる。
【0017】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例に係る光ディス
ク装置の概略構成図を示したものである。図において、
箱体フレーム1の前面には、カートリッジ挿入口2が形
成されている。このカートリッジ挿入口2は、箱体フレ
ーム1内に光ディスクカートリッジ3を出し入れすると
ころである。箱体フレーム1内の基台4上には、スピン
ドルモータ5が固定されると共に、第2光学部である移
動光学部6が、同中左右方向に摺動自在に取り付けられ
ている。スピンドルモータ5の回転軸51には、ターン
テーブル52が固定され、そのターンテーブル52に
は、光ディスクカートリッジ3内の光ディスク31がチ
ャッキングされている。移動光学部6の上部には対物レ
ンズ61が取り付けられ、その内部には全反射ミラー6
2が配設されている。
【0019】一方、箱体フレーム1の上板の下面にも、
上記と同様に第2光学部である移動光学部7が取り付け
られている。この移動光学部7は、下面に対物レンズ7
1が取り付けられ、その内部に全反射ミラー72が配設
されている。
【0020】箱体フレーム1内の後方には、第1光学部
である固定光学部8が形成されている。この固定光学部
8において、半導体レーザ素子81から出射されるレー
ザ光は、コリメータレンズ82とファラディセル素子8
3とを介して偏光ビームスプリッタ84に入射してい
る。偏光ビームスプリッタ84は、入射光をそのまま透
過あるいは反射するものである。透過した場合のレーザ
光は、1/4波長板85を介して移動光学部6に入射す
る。
【0021】また、偏光ビームスプリッタ84におい
て、反射した場合のレーザ光は、1/4波長板86を介
して偏光ミラー87に入射する。この偏光ミラー87
は、入射光を一部透過すると共に大部分を反射するもの
である。ここで、透過したレーザ光は、受光素子88に
入射し、反射したレーザ光は、移動光学部7に入射す
る。
【0022】また、偏光ビームスプリッタ84の下方に
は、各種受光素子より構成され、光ディスク31の情報
記録面からの反射光を受光する検出部89が配設されて
いる。なお、図示してないが、箱体フレーム1内には、
移動光学部6,7を光ディスク31の径方向に移動させ
るシーク機構が配設されている。また、移動光学部6,
7内には、それぞれトラッキングおよびフォーカシング
のサーボ制御のために、対物レンズ61,71を上記径
方向と垂直方向とに駆動する対物レンズアクチュエータ
が配設されている。
【0023】図2は、この光ディスク装置の制御回路の
ブロック構成図を示したものである。図において、制御
部101は、図示せぬホスト側装置から受信する制御コ
マンドに従って、装置各部を制御するものである。この
制御部101から出力されるアクセス面選択信号U/D
は、ドライバ102に入力され、その出力によりファラ
ディセル素子83が駆動されている。検出部89から出
力されるフォーカス誤差信号Foおよびトラック誤差信
号Trは、サーボ制御回路103に入力されている。サ
ーボ制御回路103から出力されるフォーカス側駆動信
号Dfおよびトラック側駆動信号Dtは、2回路2接点
の切換回路104に入力されている。切換回路104の
一方の2接点は、移動光学部6側の対物レンズアクチュ
エータ63に接続され、他方の2接点は、移動光学部7
側の対物レンズアクチュエータ73に接続されている。
【0024】検出部89から出力される読取信号Rf
は、データ再生部105に入力されている。そのデータ
再生部105から出力される再生データ信号RDは、制
御部101に入力されている。
【0025】受光素子88から出力されるモニタ信号M
oは、アクセス面切換制御部106と駆動部107とに
入力されている。
【0026】制御部101から出力される記録データ信
号WDは、データ記録制御部108に入力され、その出
力は駆動部107に入力されている。そして、この駆動
部107により半導体レーザ素子81が駆動されてい
る。この駆動部107内には、上記モニタ信号Moの信
号レベルを補正するレベル補正手段1071と、補正し
た信号レベルに基づいて半導体レーザ素子81の出射光
量を調節する光量調節手段1072が配設されている。
【0027】上記データ記録制御部108やサーボ制御
回路103の動作の開始・停止、および切換回路104
の切換は、アクセス面切換制御部106により制御され
ている。
【0028】以土の構成で、いまオペレータが所定の操
作で、この光ディスク装置を起動して、光ディスクカー
トリッジ3を装着したとする。すると、光ディスク装置
は、ターンテーブル52に光ディスク31をチャッキン
グして、その光ディスク31の回転駆動を開始すると共
に、所定の制御動作を開始する。
【0029】図3は、この制御動作を示している。すな
わち、この光ディスク装置は、起動すると、ホスト側装
置からのアクセス面選択コマンドやリード/ライトコマ
ンドの受信を監視する(処理201、処理201のNよ
り処理202、処理202のNより処理201へ)。
【0030】データの記録・再生を行なう場合には、ホ
スト側装置からアクセス面選択コマンドが送出されて、
次にリード/ライトコマンドが送出される。
【0031】いま、アクセス面選択コマンドが送出され
たとすると(処理201のY)、レーザ光の発射を停止
する。すなわち、半導体レーザ素子81をまだ駆動して
いない場合はそのままにする一方、すでに駆動している
場合は一旦駆動を停止する(処理203)。
【0032】次いで、アクセス面選択コマンドが光ディ
スク31のどちらの面を指定しているか判別する(処理
204)。いま、例えば、光ディスク31の上面が指定
されたとすると(処理204のY)、制御部101は、
上面に対応したアクセス面選択信号U/Dを出力する。
ドライバ102は、その信号に従ってファラディセル素
子83を駆動する。
【0033】ところで、ファラディセル素子83は、駆
動信号により、入射するレーザ光をそのまま透過する0
位相状態と、入射光にλ/2相当分の位相差を与えて透
過するλ/2位相状態とに変化する。いまの場合、ラデ
ィセル素子83は、0位相状態に制御される(処理20
5)。
【0034】次いで、移動光学部6を、図1の待避位置
L6に示すように、光ディスク31のディスク面の外側
に移動する(処理206)。そして、半導体レーザ素子
81によるレーザ光の出射を開始して(処理207)、
受光素子88より出力されるモニタ信号Moのレベルを
チェックする(処理208)。
【0035】半導体レーザ素子81は、このとき直線偏
光の所定のレーザ光を出射する。この出射光は、コリメ
ータレンズ82により並行光になり、ファラディセル素
子83をそのまま通過し、偏光ビームスプリッタ84に
入射する。本実施例では、このとき、入射したレーザ光
が偏光ビームスプリッタ84で反射するようにレーザ光
の偏光方向が設定されている。
【0036】偏光ビームスプリッタ84で反射したレー
ザ光は、1/4波長板86により円偏光のレーザ光にな
って、偏光ミラー87に入射する。その入射光の光束の
一部はそのまま通過して受光素子88に入射する。ま
た、他の光束は、ここで反射して移動光学部7に入射す
る。そして、全反射ミラー72でさらに反射して、対物
レンズ71により集光されて光ディスク31の情報記録
面にスポット光として照射される。
【0037】その情報記録面で反射したレーザ光は、上
記と反対の経路、すなわち移動光学部7,偏光ミラー8
7および1/4波長板86を介して偏光ビームスプリッ
タ84に入射する。このとき、1/4波長板86により
直線偏光に戻され、偏光ビームスプリッタ84をそのま
ま通過して検出部89に入射する。
【0038】受光素子88は、入射したレーザ光の検知
レベルをモニタ信号Moとして出力する。本実施例で
は、このときの検知レベルが予め設定されている。ここ
で、モニタ信号Moが、予め設定されたレベルで得られ
た場合(処理208のY)、半導体レーザ素子81の出
射光量の調節を開始する。すなわち、この場合、レベル
補正手段1071は、モニタ信号Moを一定レベルに補
正し、光量調節手段1072は、その補正した信号レベ
ルが一定になるように半導体レーザ素子81の駆動電流
を制御する(処理209)。
【0039】次いで、切換回路104を移動光学部7側
に切り換えて、サーボ制御回路103の制御動作を開始
する。すなわち、このとき、検出部89は、入射光に応
じて所定のフォーカス誤差信号Foとトラック誤差信号
Trとを出力する。サーボ制御回路103は、それらの
各信号に基づいてフォーカス側駆動信号Dfおよびトラ
ック側駆動信号Dtを出力する。このフォーカス側駆動
信号Dfとトラック側駆動信号Dtにより対物レンズア
クチュエータ73を駆動する。このようにして、フォー
カシング誤差やトラッキング誤差を最小にする所定のサ
ーボ制御を開始する(処理210)。
【0040】この後、ホスト側からのコマンド監視に戻
る(処理201へ)。
【0041】次に、リードまたはライトコマンドを受信
すると(処理202のY)、そのコマンドで指定される
トラック位置に移動光学部7をシークする。いま、例え
ば、リードコマンドを受信したとすると、次に、データ
再生部105は、検出部89から出力される読取信号R
fから再生データ信号RDを再生する。制御部101
は、その再生データ信号RDをホスト側に送出する。
【0042】また、ライトコマンドを受信したとする
と、制御部101は、ホスト側から転送されるデータを
受信し記録データ信号WDとしてデータ記録制御部10
8に出力する。データ記録制御部108は、その記録デ
ータ信号WDに対して所定の符号化を行なう。駆動部1
07は、その符号化情報に従って半導体レーザ素子81
を駆動する。これにより、光ディスク31にデータが記
録される(以上、処理211)。このようなデータの記
録・再生が終了すると、ホスト側のコマンド監視に戻る
(処理201へ)。
【0043】次に、アクセス面選択コマンドで光ディス
ク31の下面が指定されたとする。この場合には(処理
204のN)、下面に対応したアクセス面選択信号出力
して、ファラディセル素子83を前記λ/2位相状態に
制御する(処理212)。そして、移動光学部7をディ
スク面の外側に移動する(処理213)。
【0044】そして、前記と同様の制御を行なう(処理
207へ)。
【0045】この場合、半導体レーザ素子81の出射光
は、ファラディセル素子83を通過する際にλ/2の位
相差が与えられて偏光ビームスプリッタ84に入射す
る。偏光ビームスプリッタ84は、その入射光をそのま
ま透過する。但し、この場合、上記位相差は、厳密にλ
/2ではなくある程度の誤差が生じる。この誤差のた
め、一部の光束は、偏光ビームスプリッタ84で反射し
て、前記と同様に偏光ミラー87に入射する。その入射
光のさらに一部が受光素子88に入射することになる。
【0046】一方、偏光ビームスプリッタ84を透過し
たレーザ光は、1/4波長板85により円偏光になって
移動光学部6に入射する。この入射光は、前記と同様
に、全反射ミラー62で反射され、対物レンズ61で集
光されて光ディスク31に照射される。その情報記録面
からの反射光は、その反対の経路で戻って、1/4波長
板85に入射する。これにより、直線偏光に戻され、偏
光ビームスプリッタ84で反射して、検出部89に入射
する。
【0047】ところで、光ディスク31の下面をアクセ
スするいまの場合、受光素子88のレーザ光の検知レベ
ルは、光ディスク31の上面をアクセスする場合に比べ
て低くなる。本実施例では、この場合の検知レベルが予
め設定されている。そして、モニタ信号Moがその設定
されたレベルで得られた場合に(処理208のY)、次
の制御に移行するようにしている(処理209へ)。
【0048】また、光ディスク31の情報記録面に照射
するレーザ光の強度は、上面の場合と下面の場合とで、
同一レベルに設定する必要がある。ところが、移動光学
部6の対物レンズ61と移動光学部7の対物レンズ71
の透過率あるいは全反射ミラー62と全反射ミラー72
の反射率には、いくらか相違がある。従って、光ディス
ク31の下面をアクセスするいまの場合、半導体レーザ
素子81の出射光量は、上面をアクセスしたときの前記
の出射光量に対して、上記透過率や反射率の相違分だけ
補正する必要がある。
【0049】レベル補正手段1071は、この場合、低
レベルで検知される受光素子88のモニタ信号Moを、
光ディスク31の上面をアクセスしたときと同様の一定
レベルに増幅すると共に、移動光学部6と移動光学部7
の上記透過率や反射率の相違分だけ信号レベルを補正す
る。光量調節手段1072は、レベル補正されたモニタ
信号Moの信号レベルが一定になるように半導体レーザ
素子81の出射光量を調節する。
【0050】これにより、光ディスク31の情報記録面
に照射するレーザ光の強度が常に一定レベルに制御され
る。そして、ホスト側からリード/ライトコマンドを受
信すると、所定の情報の記録・再生動作を実行する。
【0051】ところで、いまの場合、半導体レーザ素子
81の出射光の一部が偏光ビームスプリッタ84と偏光
ミラー87とを経由して、移動光学部7に入射する。こ
のとき、もし、移動光学部7が光ディスク31のディス
ク面上にあると、移動光学部7に入射したレーザ光がデ
ィスク面に照射され、その反射光が、上記と反対の経路
で、偏光ビームスプリッタ84に戻りさらに検出部89
に入射する。この場合、検出部89は、移動光学部6側
からの反射光で動作しているので、移動光学部7側から
の上記入射光はノイズとなる。
【0052】しかし、本実施例では、移動光学部7をデ
ィスク面の外側に移動しているので、光ディスク31か
らの反射光が移動光学部7を介して検出部89に入射す
ることがなく、ノイズも防止される。
【0053】また、光ディスク31の上面をアクセスす
る前記の場合においても、半導体レーザ素子81の出射
光のごく一部は、偏光ビームスプリッタ84をそのまま
通過して、移動光学部6に入射する。本実施例では、こ
の場合、移動光学部6をディスク面の外側に移動してい
るので、上記と同様に、ノイズが防止される。
【0054】ところで、レーザ光の光路は、光ディスク
31の上面と下面に対応した2系統が存在する。本実施
例では、この2系統の各光路上の光量を受光素子88と
偏光ミラー87という1組の部品で検知しているので、
その分、装置コストが低減する。
【0055】また、受光素子88で検知した光量によ
り、半導体レーザ素子81の出射光量を制御するように
している。この場合、受光素子88は、半導体レーザ素
子81から出射されコリメータレンズ82,ファラディ
セル素子83および偏光ビームスプリッタ84などを経
由した実際のレーザ光を検知している。これにより、適
切な光量制御を行なうことができる。
【0056】ところで、ファラディセル素子83と偏光
ビームスプリッタ84でレーザ光の光路を切り換える場
合において、制御部101,回路ドライバ102あるい
はファラディセル素子83の故障で、光路が切り換わら
なくなる虞れがある。
【0057】しかし、本実施例では、受光素子88でレ
ーザ光を検知して、その検知レベルにより光路が切り換
わったかどうか判定し、正しく切り換わった場合に、情
報の記録・再生動作を実行するようにしている。従っ
て、従来のように、光路が切り換わらないまま記録動作
を実行し、記録データを破壊していまうということが防
止される。
【0058】なお、上述の実施例では、図3の処理20
7に示したように、受光素子88によるレーザ光の検知
レベルが設定レベルでない場合には、処理を停止するよ
うにしたが、各種警報表示を行なうようにしてもよい。
【0059】また、移動光学部6,7の内、使用しない
方をデイスク面の外側に移動させて、ディスク面からの
反射光の受光を防止するようにしたが、対物レンズ6
1,71の駆動により故意にフォーカスずれ状態に制御
するようにしても、同様の作用効果が得られる。
【0060】また、ディスク下面をアクセスする際、フ
ァラディセル素子83の位相特性がλ/2に対していく
らかずれることを利用して、レーザ光の一部を偏光ミラ
ー87側に送るようにしたが、厳密にλ/2の位相特性
が得られる素子を使用する場合には、入射光の一部を反
射する偏光ビームスプリッタ84を使用すればよいこと
はいうまでもない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、光路上
を通過するレーザ光を検知することにより光路の切り換
わり状態を判定し、所定の光路が正しく形成された場合
に、光ディスクに対して実際に情報記録を実行するよう
にしたので、光路切換手段の障害で記録情報が破壊され
ることが防止される。また、光路上のレーザ光を検知す
る検知手段は、2系統の光路に対して1つでよいので、
装置コストの上昇が防止される。さらに、そのレーザ光
の検知手段は、光路上を通過する実際のレーザ光の光量
を検知し、その検知光量により出射光量を制御するの
で、適切な光量制御を行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ディスク装置の概略
構成図。
【図2】その光ディスク装置の制御回路のブロック構成
図。
【図3】上記光ディスク装置の動作フローチャート。
【符号の説明】
1 箱体フレーム 3 光ディスクカートリッジ 4 基台 5 スピンドルモータ 6,7 移動光学部 8 固定光学部 31 光ディスク 51 回転軸 52 ターンテーブル 61,71 対物レンズ 62,72 全反射ミラー 63,73 対物レンズアクチュエータ 81 半導体レーザ素子 82 コリメータレンズ 83 ファラディセル素子 84 偏光ビームスプリッタ 85,86 1/4波長板 87 偏光ミラー 88 受光素子 89 検出部 101 制御部 102 ドライバ 103 サーボ制御回路 104 切換回路 105 データ再生部 106 アクセス面切換制御部 107 駆動部 108 データ記録制御部 1071 レベル補正手段 1072 光量調節手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に情報の記録、再生を行うことが可
    能な光ディスクと、 レーザ光を前記光ディスクの各記録面にそれぞれ照射す
    ると共にその反射光を戻す第1光学系及び第2光学系
    と、 レーザ光を発射する光源と、 該光源からのレーザ光の位相を前記光ディスクの各記録
    面の選択に応じて変更する位相変更手段と、 該位相変更手段を通過したレーザ光をその位相状態に応
    じて主としてそれぞれ前記第1光学系及び第2光学系の
    2方向に振り分ける一方、前記第1光学系及び第2光学
    系からの戻り光をさらに別の第3方向に振り分ける光束
    分割手段と、 該光束分割手段で前記第3方向に振り分けられた戻り光
    を受光して前記光ディスク面に照射される光束状態を検
    出する第1光検出手段と、 前記第1光学系及び第2光学系の一方の光学系に設けら
    れて前記光ディスクに照射するレーザ光の一部を系外に
    取り出す偏光手段と、 該偏光手段から系外に取り出されたレーザ光を受光し
    て、前記各記録面に照射されるレーザ光の光量を検出す
    る第2光検出手段と、 該第2光検出手段で検出した光量に基づき前記位相変更
    手段を介して前記光ディスクに照射されるレーザ光が所
    定の光学系の光路に切り換えられたか判定する光路切換
    判定手段とを備え、 前記光路が正しく形成された場合に前記光ディスクに対
    して実際に情報の記録、再生動作を実行することを特徴
    とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記第2光検出手段で検出した光量に基
    づいて前記光源から出射するレーザ光の光量制御を行な
    う光量制御手段を備えていることを特徴とする請求項1
    記載の光ディスク装置。
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