JP3535996B2 - 光記憶装置および位相補償量調整方法 - Google Patents

光記憶装置および位相補償量調整方法

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    • G11B7/22Apparatus or processes for the manufacture of optical heads, e.g. assembly

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を記憶した記
憶媒体に光を照射しその記憶媒体で偏光状態の変化を受
けた光を受光することにより、その記憶媒体に記憶され
た情報をその偏光状態の変化に基づいて読み出す光記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような、偏光状態の変化に基づい
て情報の読出しが行なわれる記憶媒体の一種である光磁
気ディスク(MO)等の光ディスクは、小型、軽量で持
ち運び可能な高容量記憶媒体として注目されており、更
なる高密度化、大容量化の可能性が追求されている。
【0003】その光ディスクをアクセスする従来の光デ
ィスク装置では、光ディスクに光が照射され、その光デ
ィスクに記憶された情報に応じて偏光状態が変化した反
射光をピックアップすることにより光ディスクに記憶さ
れた情報が読み出される。具体的には、光ディスクで反
射した反射光は、ビームスプリッタにより、光ディスク
に照射される往路の光と分離され、さらにウォラストン
プリズムにより、互いに直交するP,S両偏光成分それ
ぞれのビームに分離され、それぞれのビームが2分割さ
れた受光素子それぞれに入射して受光される。この受光
信号には、アナログ回路によるプレ処理が施され、さら
にその後の信号抽出処理を経て情報が読み出される。
【0004】ここで、光ディスクからの反射光には、そ
こに記憶された情報本来の作用による偏光状態の変化の
ほか、光ディスク媒体の保護層の複屈折性によりP,S
両偏光成分間に位相の変化が生じ、さらにその複屈折性
は光ディスク全面にわたって一様ではなく1トラック間
においても変動する。さらには、光ディスクからの反射
光を受光素子に導く光学系には、偏光ビームスプリッタ
や反射ミラーなど、光ディスクからの反射光のP,S両
偏光成分間に位相ずれを生じさせる可能性のある光学素
子が存在する。
【0005】このP,S両成光成分間の位相ずれは、受
光素子で受光した後のアナログ回路によるプレ処理の段
階で得られる再生信号のDC成分の‘うねり’としてあ
らわれ、光学系でもその位相ずれを生じさせるとその
‘うねり’がかなり大きく強調され、その後の信号抽出
処理回路で扱うことのできる信号のレンジを越えてしま
うおそれがあり、その場合、正しい情報(信号)を抽出
することができなくなってしまうという問題がある。
【0006】近年では、更なる大容量化のために従来よ
りもさらに微細な領域に高密度に情報を記録しそれを再
生するにあたっては従来よりも強い光を照射して再生す
る傾向にあり、その場合、その照射光の強度に比例して
再生信号のDC成分のうねりが一層大きくなってしまう
傾向にある。
【0007】この問題を解決するために、従来は、光学
系を構成する部品のうちP,S両偏光成分間の位相ずれ
を生じさせるおそれのある部品を選別したり、光学系全
体では位相ずれが互いに補償されるように、その光学系
中の位相ずれを生じさせる複数の部品の位相ずれの方向
をうまく組み合わせるということが行なわれている。
【0008】しかしながら、この方法では、部品を選別
したりうまく組み合わせたりするための工数がかかり、
低価格化が困難であり、しかも今度一層強い光を照射し
て情報を読み出す必要が生じた場合に対処できなくなっ
てしまうおそれもある。
【0009】また、上記のような部品を選定したり組合
せを選んだりする方法ではなく、光ディスクからの反射
光の光路上の、ウォラストンプリズムの直前に位相板を
配置することが考えられている。この位相板は、光軸に
対し傾けて配置することによりその位相板の光軸方向の
厚さを変化させ、その厚さの変化、すなわち傾き角度に
応じて、P,S両偏光成分間の位相を調整することがで
きる光学部品であり、この位相板を配置して個々の光学
系ごとにその傾きを調整することにより製品ごとのばら
つきを抑えるとともにどの製品についてもその再生信号
のDC成分のうねりを低いレベルに抑えることができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の、位
相板を配置してその傾き角度を調整することにより、光
学系におけるP,S両偏光成分間の位相ずれを調整する
方式を採用した場合、その位相ずれを調整しようとして
位相板の傾きを調整すると、その位相板の光の屈折作用
によりその位相板より先の光路が変化してしまい、位相
板の傾きを変えただけでは位相ずれが補償されたか否か
モニタすることができず、その位相板の傾きの調整に伴
って受光素子等の位置を再調整して始めて、位相ずれが
補償されたか否かモニタすることができ、位相補償が不
充分のときは位相板の傾きを再度調整してさらに受光素
子等の位置を再度調整してモニタする、ということを繰
り返す必要があり、精密な調整を断念するか、あるいは
調整作業にかかるコストの上昇には目をつぶり上記の作
業を必要に応じて何度も繰り返す必要がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑み、記憶媒体で偏
光状態の変化を受けた光のP,S両偏光成分間の、光学
系による位相ずれを容易に補償することのできる構成を
備えた光記憶装置、および、その光記憶装置おける位相
補償量調整方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光記憶装置は、情報を記憶した記憶媒体に光を照射
しその記憶媒体で偏光状態の変化を受けた光を受光する
ことによりその記憶媒体に記憶された情報をその偏光状
態の変化に基づいて読み出す光記憶装置において、光源
から出射した往路光が記憶媒体に照射されその記憶媒体
で偏光状態の変化を受けた復路光が受光素子に至る光路
中に、光が往復通過する、上記復路光のP,S両偏光成
分間の位相のずれを補償する位相板が配置されてなるこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の光記憶装置は、光が位相板を往復
通過するように構成されているため、位相板の傾きを調
整するとその位相板を1回通過しただけの光の光路は変
化するが、その位相板をもう一度逆方向に通過した光
は、その光路の変化分がキャンセルされる。したがって
その位相板を往復通過させることにより、位相板の傾き
を調整しても、その後に配置される受光素子等の配置位
置を調整する必要なく、その位相板の傾きを調整したこ
とによる位相補償の程度を直ちにモニタすることがで
き、位相板の傾きの調整が極めて容易となり、精密な調
整を行なうことができ、かつ調整作業効率が高いため低
コスト化を図ることができる。
【0014】ここで、上記位相板を往復で2回通過する
にあたっては、その位相板は復路光のP,S両偏光成分
間の位相のずれを補償するものであるため、その2回の
通過のうちの1回は復路光である必要があるが、もう1
回は往路光であってもよく、あるいは復路光のみを2
回、その位相板を往復するように通過させる構成であっ
てもよい。
【0015】上記本発明の光記憶装置としては、具体的
には、例えば以下の態様を採用することができる。すな
わち、この場合の光記憶装置は、情報を記憶した記憶媒
体に光を照射しその記憶媒体での反射により偏光状態の
変化を受けた光を受光することによりその記憶媒体に記
憶された情報をその偏光状態の変化に基づいて読み出す
光記憶装置において、記憶媒体に照射する光を発する光
源と、記憶媒体で反射した光を受光する受光素子と、光
源から出射した光を、所定の往路を経由させて記憶媒体
に導く往路光学系と、記憶媒体で反射した光を、その記
憶媒体で反射した後途中までは往路を逆向きに辿るとと
もにその往路とは途中で分かれて受光素子に至る復路を
経由して受光素子に導く復路光学系と、往路と復路との
共通の光路上に配置された、復路を辿る光のP,S両偏
光成分間の位相のずれを補償する位相板とを備えたこと
を特徴とする。
【0016】この場合、位相板は往路と復路との共通の
光路上に配置されているため、光源から出射した光はそ
の位相板を往路で1回通過し、復路でも逆方向から1回
通過し、合計往復で2回通過するため、位相板の傾きを
調整しても受光素子等の配置位置を再調整する必要がな
く、受光素子で得られた信号をモニタしながら位相板の
傾きを調整し、位相ずれを精密に且つ容易に調整するこ
とができる。
【0017】ここで、上記位相板は、その位相板を貫く
光軸とは異なる方向の軸回りに回動されることによりそ
の光軸に対する配置角度が調整されてなるものである。
【0018】また、上記位相板は、その位相板を貫く光
軸に対し所定の角度に斜めに配置されたときにP,S両
偏光成分間の位相補償量がゼロとなるものであるが好ま
しい。
【0019】位相板を通過する光は、その位相板の表面
あるいは裏面でわずかながら反射する。この反射光が光
軸に沿って進むとノイズ成分となってしまうおそれがあ
る。そこでその反射光を光軸から逸らすため位相板は斜
めに配置された状態で調整が完了することが好ましい。
そこで、位相板を所定の角度に斜めに配置したときに位
相補償量がゼロとなるように設計し、かつ十分な位相補
償幅を持つように設計することにより、どの装置におい
ても常に斜めに傾いた状態で調整を完了させることがで
き、位相板の表裏面での反射光がノイズ光となってしま
うことを防止することができる。
【0020】また、上記の往路と復路との共通の光路に
位相板を配置した本発明の光記憶装置において、往路光
学系と復路光学系とを合わせた光学系が、所定の基体に
固定された、光源および受光素子を含む固定光学部と、
基体に対し記憶媒体のアクセス位置に応じて移動する、
往路と復路とに共通な光路のみを含む可動光学部とに分
離構成されたものであって、位相板が、固定光学部の、
その固定光学部から可動光学部に向けて光を出射すると
ともに可動光学部が固定光学部に向けて出射した光を入
射する部分に、配置されてなるものであることが好まし
い。
【0021】位相板を、固定光学部の上記の位置、すな
わち可動光学部との間で光が往復する位置に配置する
と、この位置は固定光学部と可動光学部とに挟まれた、
スペース的に比較的余裕のある場所であり、位相板を備
えていない光学系と比べ、光学系全体を大型化せずに、
あるいは大型化の程度を小さく抑えた上で、位相板を配
置することができる。
【0022】ここで、固定光学部に位相板が配置されて
なることに加え、さらに、可動光学部の、固定光学部が
可動光学部に向けて出射した光を入射するとともに可動
光学部から固定光学部に向けて光を出射する部分に、復
路を辿る光のP,S両偏光成分間の位相のずれを補償す
る第2の位相板が配置されてなることが好ましい。
【0023】固定光学部と可動光学部との双方にそれぞ
れ位相板を調整すると、例えば固定光学部と可動光学部
が別々に組み立てられる場合においても位相補償のため
の調整を固定光学部と可動光学部とで別々で行なうこと
ができる。また可動光学部に位相板を備えるにあたり、
固定光学部と可動光学部とに挟まれた位置に配置する
と、位相板を備えることによる装置の大型化を回避する
ことができる。
【0024】また、固定光学部と可動光学部との双方に
それぞれ位相板を配置した構成の場合、固定光学部に配
置された位相板および可動光学部に配置された第2の位
相板が、光軸に対し互いに逆方向に斜めに傾いた状態に
配置されたものであることが好ましい。
【0025】こうすることにより、固定光学部に配置さ
れた位相板が斜めに配置されていることによりずれた光
路を可動光学部に配置された第2の位相板により元の光
路に近づけることができ、位相補償のために位相板ある
いは第2の位相板を傾けることにより可動光学部におい
て光路にずれが生じたとしても、その光路のずれを僅か
なずれに抑えることができる。
【0026】また、上記目的を達成する本発明の位相補
償量調整方法は、情報を記憶した記憶媒体に光を照射し
その記憶媒体での反射により偏光状態の変化を受けた光
を受光することによりその記憶媒体に記憶された情報を
その偏光状態の変化に基づいて読み出す光記憶装置であ
って、記憶媒体に照射する光を発する光源と、記憶媒体
で反射した光を受光する受光素子と、光源から出射した
光を、所定の往路を経由させて記憶媒体に導く往路光学
系と、記憶媒体で反射した光を、その記憶媒体で反射し
た後途中までは往路を逆向きに辿るとともにその往路と
は途中で分かれて受光素子に至る復路を経由して受光素
子に導く復路光学系と、往路と復路との共通の光路上に
配置された、復路を辿る光のP,S両偏光成分間の位相
のずれを補償する位相板とを備えた光記憶装置におけ
る、その位相板による位相補償量を調整する位相補償量
調整方法において、記憶媒体として所定の基準記憶媒体
を使用し、受光素子により得られた信号をモニタしなが
ら、復路を辿る光のP,S両偏光成分間の位相ずれが最
小となるように、位相板の、光軸に対する傾き角度を調
整することを特徴とする。
【0027】この位相補償量調整方法によれば、記憶媒
体として所定の基準記憶媒体、典型的には、そこに記憶
された情報のみに基づく偏光状態の変化以外の変化のな
い、あるいはそれ以外の変化が極力抑えられた記憶媒体
を用意し、その基準記憶媒体をアクセスしながら位相補
償置を調整する。このようにして、位相ずれが最も小さ
くなるように調整することで、記憶媒体における位相ず
れと分離した形で光学系に起因する位相ずれを補償する
ことができる。
【0028】また、本発明の位相補償量調整方法におけ
る第2の位相補償量調整方法は、情報を記憶した記憶媒
体に光を照射しその記憶媒体での反射により偏光状態の
変化を受けた光を受光することによりその記憶媒体に記
憶された情報をその偏光状態の変化に基づいて読み出す
光記憶装置であって、記憶媒体に照射する光を発する光
源と、記憶媒体で反射した光を受光する受光素子と、光
源から出射した光を、所定の往路を経由させて記憶媒体
に導く往路光学系と、記憶媒体で反射した光を、その記
憶媒体で反射した後途中までは往路を逆向きに辿るとと
もにその往路とは途中で分かれて受光素子に至る復路を
経由して受光素子に導く復路光学系と、往路と復路との
共通の光路上に配置された、復路を辿る光のP,S両偏
光成分間の位相のずれを補償する位相板とを備えた光記
憶装置における、その位相板による位相補償量を調整す
る位相補償量調整方法において、上記光源および上記記
憶媒体に代えその記憶媒体で反射した光を模擬した模擬
光を発する調整用光源を用意するとともに上記受光素子
に代え調整用受光素子を用意し、その調整用光源から発
せられた模擬光を、復路のうちの、上記位相板を含む少
なくとも一部を経由させて調整用受光素子で受光し、そ
の調整用受光素子により得られた信号をモニタしなが
ら、模擬光のP,S両偏光成分間の位相ずれが最小とな
るように、位相板の、光軸に対する傾き角度を調整する
ことを特徴とする。
【0029】この場合、調整用光源および調整用受光素
子を用意することから、光記憶装置を構成する光学系の
一部分、例えば上述の固定光学部について位相補償のた
めの調整を行なうことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0031】図1は、本発明の光記憶装置の一実施形態
を表面側から見た外観斜視図、図2は、裏面側から見た
外観斜視図である。
【0032】この光記憶装置100には、光記憶装置1
00の土台となるアルミニウム合金製のドライブベース
110が備えられており、ドライブベース110は、4
個の防振ゴム120を介してフレーム130に取り付け
られている。また、ドライブベース110には、トップ
カバー140およびボトムカバー150がそれぞれねじ
止めされている。
【0033】フレーム130には、フロントパネル16
0が取り付けられており、このフロントパネル160に
は、本発明にいう記憶媒体の一例である円盤状の光ディ
スクを内蔵した光ディスクカートリッジが光記憶装置1
00に挿入されるための挿入口161が設けられてい
る。
【0034】光記憶装置100の、フロントパネル16
0が取り付けられた前端に対する後端には、光記憶装置
100をコンピュータ等といった機器と電気的に接続す
るためのコネクタ170が搭載されている。
【0035】図3は、図1および図2に示す光記憶装置
の分解斜視図である。
【0036】ドライブベース110には、光ディスクを
保持して回転させるスピンドルモータ180が搭載され
ている。また、このドライブベース110には、光ディ
スクの半径方向に移動自在な可動光学部190と、ドラ
イブベース110に固定される固定光学部200とから
なる光学ヘッドが搭載され、固定光学部200は、ドラ
イブベース110の裏面側に固定される。また、固定光
学部200には、後述するプリント配線板210と電気
的に接続するためのコネクタ201が備えられている。
【0037】この図3には、永久磁石をスライドさせる
ことによって、光ディスクに印加されるバイアス磁界を
オンオフするバイアス磁石アセンブリ221と、光ディ
スクカートリッジのシャッタを開閉する開閉アーム22
2が備えられた光ディスクカートリッジローディングア
センブリ220が示されており、この光ディスクカート
リッジローディングアセンブリ220は、ドライブベー
ス110の表面側にねじ止め固定される。光ディスクカ
ートリッジローディングアセンブリ220の表面側には
絶縁シート230が搭載され、絶縁シート230の外周
部には、密封性を高めることによって光ディスクに粉塵
が付着することを防止するシール部材231が装着され
ている。
【0038】また、この図3には、固定光学部200の
コネクタ201と接続するためのコネクタ211と、外
部機器と電気的に接続するためのコネクタ170が搭載
され、光学ヘッドの駆動を制御する駆動制御回路等が含
まれるプリント配線板210の裏面側が示されており、
このプリント配線板210は、プリント配線板210の
コネクタ211と固定光学部200のコネクタ201が
互いに接続されるように絶縁シート230の上からドラ
イブベース110に搭載されドライブベース110にね
じ止め固定される。
【0039】さらに、ドライブベース110には、トッ
プカバー140がプリント配線板210の上からねじ止
め固定され、ドライブベース110の背面側にはボトム
カバー150がねじ止め固定される。最後に、ドライブ
ベースは、防振ゴム120を介してフレーム130に取
り付けられる。
【0040】図4は、固定光学部と可動光学部の配置関
係を示す斜視図であり、ドライブベースは図示を省略さ
れている。
【0041】固定光学部200には、情報の読み書きに
用いられるレーザ光を発生する、本発明にいう光源の一
例である半導体レーザ202と、光ディスク240で反
射した光に含まれている、光ディスク240に記憶され
ている情報に応じた信号を検出する受光素子203と、
情報を記憶する場所として光ディスク上に設けられてい
る同心円状のトラックに対する集光スポットの位置ず
れ、および集光スポットのフォーカスのずれを検出する
ための受光素子204が取り付けられている。
【0042】可動光学部190は、一対の磁気回路25
0によって駆動され一対のガイドレール260に沿って
光ディスク240の半径方向に移動する。可動光学部1
90には、対物レンズ300の位置を微調整することに
よって、集光スポットのフォーカスを調整するとともに
集光スポットをトラック上に位置させるアクチュエータ
が内蔵されている。また、可動光学部190には、断面
が四角形の筒口192が設けられており、固定光学部2
00の半導体202によって発せられ後述するように平
行光にされたレーザ光がこの筒口192から可動光学部
190内に入る。また、光ディスク240が反射した光
がこの筒口192から固定光学部200に戻る。さら
に、可動光学部190には、筒口192から入ったレー
ザ光を対物レンズ300に入射させる反射ミラー193
(図5参照)も内蔵されている。
【0043】図5は、固定光学部と可動光学部の配置関
係を、それら固定光学部および可動光学部に備えられた
光学部品が示されるように一部を切り欠いて示す斜視
図、図6は、固定光学部と可動光学部を構成する光学部
品の、物理的なレイアウトは無視し、機能上の配置関係
を示す図である。ここでは、これら図5,図6を参照し
て固定光学部および可動光学部からなる光学系について
説明する。
【0044】半導体レーザ202から出射した光束は、
コリメートレンズ205により平行光に変換され、第1
の偏光ビームスプリッタ206、および、後述するよう
にして回動調整自在に構成された第1の位相板500を
透過して固定光学部200から出射する。この固定光学
部200から出射した平行光束は、もう1つの、回動調
整自在に構成され可動光学部190に固定された第2位
相板510を透過して、可動光学部の内部190に入射
する。その可動光学部190の内部に入射した平行光束
は、さらに反射ミラー193で反射されて上方に立ち上
がり(図5参照)、対物レンズ194により集光され
て、スピンドルモータ180により回転する光ディスク
240に照射される。
【0045】ここで、半導体レーザ202から出射する
レーザ光は、直線偏光しており、このレーザ光は、第1
の偏光ビームスプリッタ206に対しP偏光で入射し、
そのP偏光がそのまま光ディスク240に入射する。こ
の光ディスク240に入射したP偏光は、その光ディス
ク240で反射するときに、カー効果により、その偏光
面が、カー回転角θkあるいは−θkだけ回転する。その
回転方向はその光ディスク240の入射位置の磁化の向
きにより異なる。この光ディスク240にはその磁化の
向きによって‘1’又は‘0’の2値情報が記録されて
おり、その情報をカー効果による偏光方向の変化として
読み出すことになる。
【0046】光ディスク240に照射されたレーザ光
は、その光ディスク240で反射した後、対物レンズ1
94、反射ミラー193、および第2の位相板510を
往路とは逆に辿って可動光学部190から出射し、第1
の位相板500を透過して固定光学部200の内部に入
射する。この固定光学部200の内部に入射した戻り光
は第1の偏光ビームスプリッタ206で90°向きを変
えることにより往路との共通光路から分かれ、第2のビ
ームスプリッタ208で、S波成分を含むビームとS波
成分をほとんど含まないビームとに分離される。ここ
で、この光学系の中では反射ミラー193や第1および
第2の偏光ビームスプリッタ206,208が、P,S
両偏光成分間に位相ずれを生じさせる要因となり得る
が、戻り光が第2の偏光ビームスプリッタ208で分離
される時点ではP,S両偏光成分間に位相差がほとんど
ないように、第1および第2の位相板500,510に
より位相補償されている。
【0047】第1および第2の位相板による位相補償の
原理、および位相補償のやり方については後述する。
【0048】第2の偏光ビームスプリッタ208では、
上述のように、S波成分を含むビームとS波成分をほと
んど含まないビームとに分離されるが、そのうちの一方
の、S波成分をほとんど含まないビームは、その第2の
偏光ビームスプリッタ208を透過し、さらにフーコー
プリズム211およびサーボレンズ212を経由して受
光素子204へ集光され、その受光素子204により受
光される。その受光素子204で得られた受光信号は、
トラックエラー信号およびフォーカスエラー信号の生成
に使用される。
【0049】一方、第2の偏光ビームビームスプリッタ
208で分離されたもう一方のビームであるS波成分を
含むビームは、その第2の偏光ビームスプリッタ208
で90°方向が変えられ、ウォラストンプリズム209
により、互いに直交する偏光成分(P波とS波)それぞ
れからなる2つのビームに分離され、集光レンズ210
により、再生信号用の受光素子203へ集光される。こ
の受光素子203で得られた受光信号は、情報再生用の
信号として使用される。この信号は、その受光素子20
3へ入射する光の、P,S両成分の位相差が既に補正さ
れているため、以下に説明する再生信号のDC成分のう
ねりが低減された信号である。
【0050】尚、図5に示すように、半導体レーザ20
2は、コリメータレンズ205や第1の偏光ビームスプ
リッタ206の光軸に対し斜めに配置されているが、こ
れは、半導体レーザ202から発せられるレーザ光は楕
円形に広がる光であり、このため半導体レーザ202は
斜めに配置され、その半導体レーザ202によって発せ
られたレーザ光は、図5,図6では図示を省略したプリ
ズムによって円形に変形されると共にその進行方向を変
え、その後コリメータレンズ205に入射される。
【0051】図7は、図5,図6に示す再生信号用の受
光素子での受光により得られた信号の処理の概要を示す
図である。
【0052】受光素子203は、P波受光用とS波受光
用とに二分割されており、それら2分割された受光素子
で得られた受光信号は、アナログ回路で構成されたプレ
処理回路601に入力されて前準備的な処理が行なわ
れ、その後、LSIで構成された信号抽出回路602に
入力されて各ビットごとに‘1’又は‘0’の二値信号
が抽出される。
【0053】図8は、図7に示すプレ処理回路601と
信号抽出回路602との間のノード603で観察したと
きの再生信号波形を示す模式図である。
【0054】図8(A)は、図5,図6に示す第1およ
び第2の位相板500,510による位相補償前の再生
信号波形を示しており、図8(B)は、位相補償後の再
生信号波形を示している。2本線うちの上側の線、下側
の線は、例えばそれぞれがビット‘1’,‘0’を示
し、1トラックの間に極めて多数のビット信号が存在す
るためこの図のように信号が2本線の間に広がったよう
に観察される。
【0055】ここで、第1および第2の位相補償板50
0,510による位相補償を行なう前は、図8(A)に
示すように再生信号のDC成分に大きな‘うねり’が生
じている。このうねりは、図8(B)に示すような、光
ディスク240が一周する間(1トラックの間)の光デ
ィスク240の複屈折性によるP,S両偏光成分間の位
相ずれの、光ディスク240上の場所による変動が、光
学系に起因する位相ずれで、図8(A)のように大きく
強調されることに原因がある。この図8(A)に示すよ
うな大きなうねりが存在すると、図7に示す信号抽出回
路602での信号抽出処理を行なうことのできるレベル
から外れてしまい、正しい信号再生が不能となってしま
うおそれがある。
【0056】第1および第2の位相板500,510を
用いて光学系に起因する位相ずれを補償すると、図8
(B)に示すようにDC成分のうねりが十分に抑えら
れ、図7に示す信号抽出回路602の信号処理可能なレ
ベルを越えるおそれがなくなり、正確な信号再生が可能
となる。
【0057】図9は、位相板の原理図である。
【0058】図9(A)は、位相板に、互いに位相の揃
ったP波とS波が入射される様子を示す模式図である。
【0059】この位相板は、2枚の水晶板を結晶軸の向
きを相互に90°ずれた状態に張り合わせたものであ
り、z軸方向とx軸方向とで屈折率が異なる複屈折性を
有する。この位相板に、図9(A)に示すように位相が
揃った光を入射したときの、その位相板を透過した光の
P,S両偏光成分間の位相差δは、 δ=2π(nz−nx)(d/λ) となる。但し、nz,nxは、それぞれz方向,x方向の
屈折率、dは、位相板の厚さ、λは光の波長である。
【0060】ここで、位相差δは位相板の厚さdに関係
しており、位相板を光軸に対し傾けるとその光軸方向の
厚みが変化し、位相差δを調整することができる。
【0061】図10は、本実施形態に採用された位相板
の、入射角(光軸に対する位相板の傾き角度)に対する
位相差を示した図である。
【0062】この位相板は、ある傾き角度(約8°)
で、位相補償量がゼロとなり(入射光の位相差がそのま
ま透過光の位相差となり)、位相板の傾き角度を0°と
した(入射光が位相板に垂直に入射するように位相板を
配置した)ときに位相補償量が−20°、位相板を約1
2°に傾けたときに位相補償量が+20°となるように
設計されている。
【0063】ここで、図5,図6に示す光学系に起因す
る位相ずれは最大でも±20°未満であり、したがって
図5,図6に示す光学系にこの図10に示す性質を持つ
位相板を使用すると光軸に対し位相板が必ず傾いた状態
に配置されることになる。図5,図6に示す光学系にお
ける第1および第2の位相板500,510には、この
図10に示す性質を持つ位相板が採用されている。
【0064】図11は、位相板が固定される回動部材を
示す図、図12は、位相板が固定された回動部材を保持
する保持部材を示す図、図13は、位相板が固定された
回動部材と保持部材とからなる位相補償機構を示す図で
ある。
【0065】図11(A),図11(B)は、回動部材
501の、それぞれ平面図,正面図であり、この回動部
材501は、中央に設けられた開口に位相板500が接
着固定された、板状の部材である。
【0066】この板の回動状部材501の上方には、回
動部材501を回動させるための溝501aが設けられ
ており、下方には、突出した回動軸501bが設けられ
ている。
【0067】図12(A),図12(B)は、図11に
示す回動部材を保持する保持部材の、それぞれ平面図、
正面図である。この保持部材502には、回動部材50
1に固定された位相板500が配置される窪み部502
aに、光が通過する円形開口252bが形成されるとと
もに、回動部材501の回動軸501bを受け入れる軸
穴502cが設けられている。
【0068】回動部材501には、位相板500が接着
により固定され、その位相板500が固定された回動部
材501が、保持部材502に、回動部材501の回動
軸501bが保持部材502の軸穴502cに挿入され
た状態に保持される。
【0069】回動部材501を保持した保持部材502
は、図5,図6および図13に示すように、固定光学部
200のハウジングの、可動光学部190との間でレー
ザ光を入出射する部分に固定され、回動部材501の溝
501aに例えばマイナスドライバ等の調整治具を挿入
し、図13に示す矢印A−A’方向に回すことにより、
光学系に起因する位相ずれを補償するための調整が行な
われる。
【0070】この調整を行なうにあたっては、光ディス
ク240として、場所による複屈折性のばらつきの極め
て小さい光ディスクを選別してそれを基準の光ディスク
とし、その基準の光ディスクを装填してそこから情報を
読み出すべくこの光記憶装置を動作させ、図7に示すノ
ード603の、図8に示すような再生信号波形を観察し
ながら、DC成分のうねりがほとんどなくなるように回
動部材501(位相板500)を回動調整する。このと
き、固定光学部200から可動光学部に向かうレーザ光
は、位相板500の傾き角度の変更によってその光路が
変化するが、可動光学部から固定光学部200に戻って
きた光は、その位相板500で、往路で光路が変化した
分と丁度同じ変化量だけ逆方向に光路が変化し、完全に
元の光路に戻ることになる。したがって、受光素子20
3を含めた、固定光学部200を構成する光学部品を、
位相板500の傾き角度の変更に伴っては一切再調整す
る必要がなく、位相補償のための位相板500の傾き調
整を極めて容易に行なうことができる。
【0071】これとの比較例として、従来考えられてい
るように、図6に示す第2の偏光ビームスプリッタ20
8とウォラストンプリズム209との間に位相板を配置
しその位相板の傾き角度を調整することにより位相補償
を行なおうとすると、位相板の傾き角度に応じて、その
位相板からの受光素子203側への透過光の光路が変化
するため、位相板の傾き角度を変えると受光素子203
上に正しく集光されなくなり、位相板の傾き角度を変え
るたびに受光素子203の位置を再調整しその再調整が
正しく行なわれて始めて、位相板の傾き角度を変えた後
の位相ずれの様子をモニタすることができる。このた
め、位相補償のための位相板の傾き調整が極めて厄介と
なり、コスト上昇につながることになる。
【0072】また本実施形態では、位相板を、比較的広
いスペースを確保することのできる固定光学部と可動光
学部との間に配置したため、位相板を固定光学部や可動
光学部の内部に配置する場合と比べ、装置を小型化する
ことができる。
【0073】回動部材501(位相板500)を図13
に示すA−A’方向に回動させてその傾きを調整した後
は、回動部材501は保持部材502に接着により固定
される。
【0074】図14は、固定光学部に備えられた第1の
位相板と可動光学部に備えられた第2の位相板との双方
の位相補償機構を示した図である。
【0075】固定光学部200に備えられた、第1の位
相板500が固定された回動部材501とその回動部材
501を保持する保持部材502とからなる位相補償機
構については、図13を参照して説明済であるため、こ
こでは説明は省略する。
【0076】可動光学部190の位相補償機構は、第2
の位相板510が固定された、固定光学部200側の位
相補償機構の回動部材501と同じ構造の回動部材51
1と、固定光学部200側の位相補償機構の保持部材5
02と同じ構造に加工された、可動光学部190のハウ
ジングの一部である筒口192(図4参照)との組合せ
により構成されている。
【0077】ここで、固定光学部200側の位相補償機
構を構成する回動部材501(第1の位相板500)と
可動光学部190側の位相補償機構を構成する回動部材
511(第2の位相板510)は、光軸に対し互いに反
対方向に傾けられている。このように互いに反対方向に
傾けることにより、固定光学部200から可動光学部1
90に向かって出射したレーザ光は、第1の位相板50
0が光軸に対し傾いて配置されていることに起因して、
図示のように光路にずれが生じるが、第2の位相板51
0が逆方向に傾いていることによってその光路がある程
度元に戻される。したがって可動光学部190の内部で
は大きな光路ずれが生じないで済むことになる。ただ
し、位相補償の目的からは位相板は1枚(例えば固定光
学部200側の位相板500)のみでよく、その1枚の
位相板が傾けて配置されることによる可動光学部190
側の光路のずれが許容範囲内であるときは、位相板は1
枚のみ備えるだけであってもよい。
【0078】ここで説明している実施形態では、2枚の
位相板500,510が備えられているため、それらの
傾き方向を互いに逆方向にすることで可動光学部190
での光路のずれを小さく抑えることができることのほ
か、固定光学部200を構成する光学部品によるP,S
両偏光成分間の位相のずれの補償を第1の位相板500
に担わせ、可動光学部200を構成する光学部品による
位相ずれの補償を第2の位相板510に担わせることが
できる。固定光学部200には位相ずれを生じさせるお
それのある光学部品として第1および第2の偏光ビーム
スプリッタ206,208が配置されており、可動光学
部190には位相ずれを生じさせるおそれのある光学部
品として反射ミラー193が配置されている。このよう
に、固定光学部200と可動光学部190とのそれぞれ
に各位相板500,510を備え、固定光学部200と
いうモジュール単体で位相補償を行ない、可動光学部1
90というモジュール単体で位相補償を行なうことによ
り、組立工程において、多数の固定光学部200のうち
の任意の1つと、多数の可動光学部190のうちの任意
の1つを持ってきてこの光記憶装置を組み立てたとき、
その組立てた後に位相ずれを調整するという工程を省く
ことができる。
【0079】図15は、固定光学部200のみの位相ず
れを調整する方法を示す図である。
【0080】ここには、調整用半導体レーザ701と、
2枚の偏光板702,703と、調整用の受光素子70
4とを用意し、図示のように配置する。
【0081】調整用半導体レーザ701から発せられた
レーザ光(P偏光)は、偏光板702によって、P,S
の偏光成分を持ったレーザ光となり、位相板500、第
1および第2のビームスプリッタ206,208を通過
し、さらにウォラストンプリズム209によって、P,
S両偏光成分に分離され、偏光板703を通過した後、
調整用受光素子704でP,S両偏光成分の光量比をモ
ニタしながら、図13に示す位相補償機構により位相板
500の傾きを調整する。こうすることにより、固定光
学部200での位相ずれを補償することができる。
【0082】図16は、図15の調整用受光素子704
で受光したP,S両偏光成分の光量変化を示す模式図で
ある。
【0083】図15に示す光学系では、P,S両偏光成
分間に位相差があると、図16(A)あるいは図16
(C)のようにP,S両成分の光量にアンバランスが生
じる。
【0084】この状態でP,S両偏光成分の光量を同じ
に合わせる(図16(B)参照)ように位相板500の
傾き角度を調整することによって、位相差をゼロに調整
することができる。尚、ここでは、位相差ゼロのときに
両成分の光量が同じになる旨説明したが、これは一例で
あり、偏光板703の調整により、位相差ゼロのときの
光量バランスを如何ようにも調整することができ、例え
ばP偏光の光量が最大、S偏光の光量が最小となったと
きが位相差ゼロであるというように偏光板703を調整
することもできる。
【0085】ここでは、固定光学部200の調整につい
て説明したが、可動光学部190についても同様に調整
することができる。ただし可動光学部190には、P,
S両偏光成分を分離するウォラストンプリズムは備えら
れていないため、調整治具として、調整用半導体レーザ
や調整用受光素子とともに調整用のウォラストンプリズ
ムを用意する必要がある。
【0086】あるいは、既に調整済の固定光学部そのも
のを調整治具として用いて、可動光学部と固定光学部と
を組合せた形で調整を行なってもよい。あるいは、光記
憶装置組立後の調整を許容するときは、組立後に、前述
した基準の光ディスクを用いる方法等を用いて、可動調
整部190に関する調整(第2の位相板510の傾き調
整)を行なってもよい。
【0087】以上説明した実施形態では、レーザ光が光
ディスクへ向かう往路と、光ディスクで反射したレーザ
光が戻る復路とが重なった共通光路に位相板が配置され
ているが、位相板は必ずしもその共通光路に配置される
必要はなく、往路とは異なる復路の部分に位相板を配置
し、その位相板を往復で透過するように光学系を組んで
もよい。位相板を往復で透過させることにより、その位
相板の光軸に対する傾きを変えても、往復で透過した後
の光の光路は一定に保たれることになる。
【0088】ただし、上記の実施形態のように往路と復
路との共通光路に位相板を備えると位相板を備えるため
に特別な光学系を組む必要がなく好ましい。更に、上記
の実施形態のように位相板を固定光学部と可動光学部と
に挟まれた位置に配置すると、小型化を図る上でも好ま
しい結果を得ることができる。
【0089】尚、上記実施形態では光ディスクからの情
報の再生にのみ着目して説明したが、本発明は読出し専
用の光記憶装置にのみ適用されるのではなく、書込み、
読出し双方を行なう光記憶装置にもそのまま適用するこ
とができる。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
P,S両偏光成分間の位相ずれを位相板の傾き角度の調
整によって補償するにあたり、その位相板の傾きの角度
調整が容易であり、緻密な調整を行なうことができ、か
つコスト上も有利となる。
【0091】したがって、本発明によれば、再生信号の
DC成分のうねりが低いレベルに抑えられ、低コストで
信頼性の高い情報読出しを行なう光記憶装置を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記憶装置の一実施形態を表面側から
見た外観斜視図である。
【図2】本発明の光記憶装置の一実施形態を裏面側から
見た外観斜視図である。
【図3】図1および図2に示す光記憶装置の分解斜視図
である。
【図4】固定光学部と可動光学部の配置関係を示す斜視
図である。
【図5】固定光学部と可動光学部の配置関係を、それら
固定光学部および可動光学部に備えられた光学部品が示
されるように一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図6】固定光学部と可動光学部を構成する光学部品の
機能上の配置関係を示す図である。
【図7】図5,図6に示す再生信号用の受光素子での受
光により得られた信号の処理の概要を示す図である。
【図8】再生信号波形を示す模式図である。
【図9】位相板の原理図である。
【図10】位相板の、入射角(光軸に対する位相板の傾
き角度)に対する位相差を示した図である。
【図11】位相板が固定される回動部材を示す図であ
る。
【図12】位相板が固定された回動部材を保持する保持
部材を示す図である。
【図13】位相板が固定された回動部材と保持部材とか
らなる位相補償機構を示す図である。
【図14】固定光学部に備えられた第1の位相板と可動
光学部に備えられた第2の位相板との双方の位相補償機
構を示した図である。
【図15】固定光学部のみの位相ずれを調整する方法を
示す図である。
【図16】調整用受光素子で受光したP,S両偏光成分
の光量変化を示す模式図である。
【符号の説明】
100 光記憶装置 110 ドライブベース 120 防振ゴム 130 フレーム 140 トップカバー 150 ボトムカバー 160 フロントパネル 161 挿入口 190 可動光学部 192 筒口 193 反射ミラー 194 対物レンズ 200 固定光学部 202 半導体 203,204 受光素子 205 コリメートレンズ 206 第1の偏光ビームスプリッタ 208 第2の偏光ビームスプリッタ 209 ウォラストンプリズム 210 集光レンズ 211 コネクタ 212 サーボレンズ212 240 光ディスク 500 位相板 501 回動部材 502 保持部材 510 位相板 511 回動部材 701 調整用半導体レーザ 702,703 偏光板 704 調整用受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−187438(JP,A) 特開 平5−109141(JP,A) 特開 平6−215413(JP,A) 特開 平8−203150(JP,A) 特開 平6−162596(JP,A) 特開 平2−152022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/135 G11B 11/105 551

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記憶した記憶媒体に光を照射し該
    記憶媒体で偏光状態の変化を受けた光を受光することに
    より該記憶媒体に記憶された情報を該偏光状態の変化に
    基づいて読み出す光記憶装置において、 光源から出射した往路光が前記記憶媒体に照射され該記
    憶媒体で偏光状態の変化を受けた復路光が受光素子に至
    る光路中に、光が往復通過する、前記復路光のP,S両
    偏光成分間の位相のずれを補償する位相板が配置されて
    り、前記位相板は、該位相板を貫く光軸に対し所定の
    角度に斜めに配置されたときにP,S両偏光成分間の位
    相補償量がゼロとなるものであることを特徴とする光記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 情報を記憶した記憶媒体に光を照射し該
    記憶媒体での反射により偏光状態の変化を受けた光を受
    光することにより該記憶媒体に記憶された情報を該偏光
    状態の変化に基づいて読み出す光記憶装置において、 前記記憶媒体に照射する光を発する光源と、 前記記憶媒体で反射した光を受光する受光素子と、 前記光源から出射した光を、所定の往路を経由させて前
    記記憶媒体に導く往路光学系と、 前記記憶媒体で反射した光を、該記憶媒体で反射した後
    途中までは前記往路を逆向きに辿るとともに前記往路と
    は途中で分かれて前記受光素子に至る復路を経由して該
    受光素子に導く復路光学系と、 前記往路と前記復路との共通の光路上に配置された、前
    記復路を辿る光のP,S両偏光成分間の位相のずれを補
    償する位相板とを備え 前記位相板は、該位相板を貫く光軸に対し所定の角度に
    斜めに配置されたときにP,S両偏光成分間の位相補償
    量がゼロとなるものである ことを特徴とする光記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記位相板は、該位相板を貫く光軸とは
    異なる方向の軸回りに回動されることにより、該光軸に
    対する配置角度が調整されてなるものであることを特徴
    とする請求項1又は2記載の光記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記往路光学系と前記復路光学系とを合
    わせた光学系が、所定の基体に固定された、前記光源お
    よび前記受光素子を含む固定光学部と、前記基体に対し
    前記記憶媒体のアクセス位置に応じて移動する、前記往
    路と前記復路とに共通な光路のみを含む可動光学部とに
    分離構成されたものであって、 前記位相板が、前記固定光学部の、該固定光学部から前
    記可動光学部に向けて光を出射するとともに前記可動光
    学部が該固定光学部に向けて出射した光を入射する部分
    に、配置されてなるもの であることを特徴とする請求項
    2記載の光記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記固定光学部に前記位相板が配置され
    てなることに加え、さらに、前記可動光学部の、前記固
    定光学部が該可動光学部に向けて出射した光を入射する
    とともに該可動光学部から前記固定光学部に向けて光を
    出射する部分に、前記復路を辿る光のP,S両偏光成分
    間の位相のずれを補償する第2の位相板が配置されてな
    ことを特徴とする請求項4記載の光記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記固定光学部に配置された前記位相板
    および前記可動光学部に配置された前記第2の位相板
    が、光軸に対し互いに逆方向に斜めに傾いた状態に配置
    されたものであることを特徴とする請求項5記載の光記
    憶装置。
  7. 【請求項7】 情報を記憶した記憶媒体に光を照射し該
    記憶媒体での反射により偏光状態の変化を受けた光を受
    光することにより該記憶媒体に記憶された情報を該偏光
    状態の変化に基づいて読み出す光記憶装置であって、前
    記記憶媒体に照射する光を発する光源と、前記記憶媒体
    で反射した光を受光する受光素子と、前記光源から出射
    した光を、所定の往路を経由させて前記記憶媒体に導く
    往路光学系と、前記記憶媒体で反射した光を、該記憶媒
    体で反射した後途中までは前記往路を逆向きに辿るとと
    もに前記往路とは途中で分かれて前記受光素子に至る復
    路を経由して該受光素子に導く復路光学系と、前記往路
    と前記復路との共通の光路上に配置された、前記復路を
    辿る光のP,S両偏光成分間の位相のずれを補償する位
    相板とを備えた光記憶装置における、前記位相板による
    位相補償量を調整 する位相補償量調整方法において、 前記位相板は、該位相板を貫く光軸に対し所定の角度に
    斜めに配置されたときにP,S両偏光成分間の位相補償
    量がゼロとなるものであって、 前記記憶媒体として所定の基準記憶媒体を使用し、前記
    受光素子により得られた信号をモニタしながら、前記復
    路を辿る光のP,S両偏光成分間の位相ずれが最小とな
    るように、前記位相板の、光軸に対する傾き角度を調整
    することを特徴とする位相補償量調整方法。
  8. 【請求項8】 情報を記憶した記憶媒体に光を照射し該
    記憶媒体での反射により偏光状態の変化を受けた光を受
    光することにより該記憶媒体に記憶された情報を該偏光
    状態の変化に基づいて読み出す光記憶装置であって、前
    記記憶媒体に照射する光を発する光源と、前記記憶媒体
    で反射した光を受光する受光素子と、前記光源から出射
    した光を、所定の往路を経由させて前記記憶媒体に導く
    往路光学系と、前記記憶媒体で反射した光を、該記憶媒
    体で反射した後途中までは前記往路を逆向きに辿るとと
    もに前記往路とは途中で分かれて前記受光素子に至る復
    路を経由して該受光素子に導く復路光学系と、前記往路
    と前記復路との共通の光路上に配置された、前記復路を
    辿る光のP,S両偏光成分間の位相のずれを補償する位
    相板とを備えた光記憶装置における、前記位相板による
    位相補償量を調整する位相補償量調整方法において、前記位相板は、該位相板を貫く光軸に対し所定の角度に
    斜めに配置されたときにP,S両偏光成分間の位相補償
    量がゼロとなるものであって、 前記光源および前記記憶媒体に代え前記記憶媒体で反射
    した光を模擬した模擬光を発する調整用光源を用意する
    とともに前記受光素子に代え調整用受光素子を用意し、
    前記調整用光源から発せられた模擬光を、前記復路のう
    ちの、前記位相板を含む少なくとも一部を経由させて前
    記調整用受光素子で受光し、該調整用 受光素子により得
    られた信号をモニタしながら、前記模擬光のP,S両偏
    光成分間の位相ずれが最小となるように、前記位相板
    の、光軸に対する傾き角度を調整することを特徴とする
    位相補償量調整方法。
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